人狼議事


276 【素桃村7】四月と、春に焦がるる白い羽根

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【人】 陀羅尼 サラ

[駆け足で見つけた姿は――和装。
 ベンチに座っているのを見て、どきんとして。]

ごめんなさい、本当はもう少し早く、きていたかったんですけど。

[息を整え整え、落ち着いたところでふわりと笑う。]

――でも、望さん、かっこいいです。
すごく、素敵。
似合います。

[穏やかにベンチに座る姿も、わたしが先だったら見られなかった。
 後に来るのにも、得がある。
 紺青の着物は、この間欲しいと言っていたそれなのかしら。
 隣に立ちながら、上下に目線をさまよわせる。]

(90) mmsk 2020/04/05(Sun) 10時頃

【人】 陀羅尼 サラ

わ、たしは……ええと。

[そうやって見惚れていたら、質問が飛んできて一瞬言葉に詰まる。
 海の生き物。いろいろいるけれど、何、と限定して考えたことはあまりなかった気が――あ。]

なんでも好きですけど……水族館にいるもの、ならペンギンが好きです。
動きがかわいくて、見てて飽きないですし。

[氷の山の上に集まるペンギンを思えば、わくわくしてくる。
 いきましょう、と促す歩みは、思いの外早くなって先導するかたち*]

(91) mmsk 2020/04/05(Sun) 10時頃

【人】 陀羅尼 サラ

――初デート――

[の、少し前の話>>98
 首をかしげる姿に、少し未来が心配になりはしたけれど。
 いつかは、と将来的な話になれば、そっと肯定した。
 いつかは、と思うのはこちらも同じ。
 心の準備も、恋の積み重ねにも、まだ時間がほしいと願うだけ。]

……はい。

[代わりに、婚約指輪については笑って頷けた。
 一歩ずつ。指輪も早い気はするけれど、別れる未来はきっとないし、式や新居よりは話が大きくない。
 かたちに残る関係のしるしを予期する言葉は、素直に喜ばしかった。]

(109) mmsk 2020/04/05(Sun) 22時頃

【人】 陀羅尼 サラ

[そうして、一歩目。]

は、るの妖精は言い過ぎではないですか……!

[確かに白のワンピースは春先に選びたくなる軽やかさで、今時分には気に入っているものではあったけれど。
 きっとあまり明るい色を身に着けてこないだろう望さんに合わせてモスグリーンを合わせてきたから、妖精と言うには大人しすぎるのでは。

 しかして色味の予想は正しかった代わり、和装と洋装のカップルになってしまうところまではわからなかったけど。
 隣に立って歩き出してしまえば、そんなミスマッチは気にならなくなる。]

(110) mmsk 2020/04/05(Sun) 22時頃

【人】 陀羅尼 サラ

ペンペンショーですか!
イルカやアシカはよく聞きますけど、ペンギンでショーはなかなか聞かないですね。
餌をあげるのも、楽しみです。

[ショーはどんなプログラムだろう。
 そう思えば、ゆっくりと楽しむはずだった水族館までの道中もすぐに終わってしまう。
 入り口を潜れば、独特の暗い室内の奥、大水槽の中にマンタが悠々と泳いでいた。]

(111) mmsk 2020/04/05(Sun) 22時頃

【人】 陀羅尼 サラ

え、これを被るんですか。

[チケットを切ってもらった先、被り物を選ぶと聞いて瞬く。
 テーマパークならいざしらず、照明の落ちた水族館でこうした催しがあるとは知らなかった。
 今日は花のモチーフを髪飾りじゃなくてペンダントにしてきてよかったと、樹脂の中に眠るドライフラワーを軽く握る。]

じゃ、じゃあ、やっぱり……これで。

[そうして、ペンギンの雛を模した被りものをかぶる。
 みんな被ってる、みんな被ってるから、大丈夫。はずかしくない。]

(112) mmsk 2020/04/05(Sun) 22時頃

【人】 陀羅尼 サラ

わあ! 国内最大なんですか。
すごい、本当に大きいですね!

ねえ、あっちには綺麗なお魚がいますよ!

[指をさした先には、鱗がきらきらと光を反射する、銀色の魚。
 群れを成して泳ぐ小さな魚は、まるでシャンデリアのようだった。
 子供のようにはしゃいでしまったのは、わたしも同じ。
 けれど、意外だったのはそこがわたし「も」になったこと。
 望さんの知らなかった表情を見た気がして、自然と心がうきうきしてくる*]

(113) mmsk 2020/04/05(Sun) 22時頃

【人】 陀羅尼 サラ

――水族館デート――

わぁ、すごい!
大きな群れですね……! どうやって進む方向や先頭を決めているんでしょう?

[イワシの大竜巻には、目を引くような色かたちはなくとも生命の神秘を感じる。
 マンタに割かれた群れは、なぜかんたんにひとつに戻るのか。
 話すこともできず、連絡手段も乏しい水の中で、彼らはどうやって生きているのか。
 それを考えるだけでも面白くて、派手なテーマパークよりわくわくする。
 ああ、でも。]

(137) mmsk 2020/04/06(Mon) 10時頃

【人】 陀羅尼 サラ

見てください、あっちは青いお魚とピンクのと……
小さくて可愛いです!

[目を引く色かたちが、嫌いなわけではない。
 別の水槽に鮮やかな珊瑚礁を見つければ、着物の袖をつんつんと引いた。

 はじめ、私が小ペンギンを選んだとき、親ペンギンの被りものを選ぶ望さんに、子供扱いのようで内心だけ唇尖らせたけど、もうそんなことすっかり忘れていた。
 身長差はあれど、親子ほど歳が離れては見えないはずと自分にも言い聞かせて。]

(138) mmsk 2020/04/06(Mon) 10時頃

【人】 陀羅尼 サラ

[ふいの微笑みに気づけば、望さんの方をくるり振り向く。]

はい!
わたしも水族館、だいすきです。
時間がゆっくり流れる気がして、でも魚たちはきらきら泳いでいて。
見ていて飽きません。

[振り向いた私はどんな顔をしていたろう。
 子供扱いなんて言葉が似合うくらい、わくわくと楽しさを全面に出してしまっていたかも。
 だって、ここは好きな空間、隣は好きな人。重ねてはじめてのデート。
 こんなにはしゃぎ出したいことはない。]

あ、でも今度ネズミーも行きましょうね。
ゆっくりしてるだけでも楽しいですよ!

[それはそれ、これはこれと一歩先手打ち]

(139) mmsk 2020/04/06(Mon) 10時頃

【人】 陀羅尼 サラ

[水中散歩コースは、つい上ばかり見ていて段差で転びかけたりもしたけれど、それでも前方不注意は変えられず。
 手を振るアシカには振り返し、奥に向かって雄大に泳ぐウミガメはドームに張り付いて見たり。
 ユニークな動きでつい目を引いたのはイカだった。
 水を蹴るみたいにリズミカルに直線を描く泳ぎは、揺らめく足先と合わさって視線で追いかけてしまう。]

……む。

[通路の最後、子供用に通路に脇道ができていて、水槽の下に潜り込めば360度魚たちを見られる小さなドームに続いていた。
 150cm制限、の文字に、別に誤魔化そうなんて思ってないもん、と誰にも言われていないことに心の中文句をつけた。]

(140) mmsk 2020/04/06(Mon) 10時頃

【人】 陀羅尼 サラ


ぺんぺんエリア! ですか!

[ただ、そんな小さな反抗心は、すぐ先のエリアへの期待で霧散した。
 隣を歩いていたはずが、掴んでいた袖口も離し、我先にと順路の矢印に従っていく。
 人工の氷山の上、のんびりと眠たげなペンギンたち。
 張り付いて見ていれば、思い出したかのように歩き出し、水に飛び込む一羽。
 流線型に身体をすぼめて水を切るスピードの早いこと!
 ぱっと振り向いて望さんを早く早くと呼び寄せる。]

あ、小さい子もいる。

[ちょうど今被っているような、産毛でふわふわとした小ペンギン。
 よちよち歩きで親の後ろについていくのを、わぁ、と歓声上げて見やる。
 何もなければ、餌やりのはじまるまで、きっとここに釘付け*]

(141) mmsk 2020/04/06(Mon) 10時頃

【人】 陀羅尼 サラ

――水族館――

[ふたりでパネルを覗いたり、魚の泳ぎ方に関係性を見出したり。
 わたしたちの距離はどんどん縮まって、顔と顔とが触れ合うくらい。
 吐息がまざって、どきんとして。
 そのたび望さんの方を見れば、笑ってくれた。]

本当ですか?
じゃあ、ゆっくりしましょう。
わたしもそんなに絶叫とか好きじゃないですけど、いろんな写真とか、撮れますし!

[テーマパークの作り込まれた世界観は、そこにいるだけでも楽しい。
 ああ、デート中なのにもう次のこと。
 でも逸る気持ちにかけるブレーキは、持ってない。]

(184) mmsk 2020/04/07(Tue) 13時頃

【人】 陀羅尼 サラ

[子供用通路を通ろうとする望さんには驚いたけど、脚を畳んでしゃがむのを見たらなんだか笑えてしまって。
 こんなに子供みたいに笑うのはいつぶりかわからない。
 それに加えて、次は。]

餌やり……!

[なんたってこれは初体験だった。
 ペンギンの間近に行けるだけでも興奮しそうなのに、この手からごはんを食べてくれるなんて!
 親ペンギンの向かった先を追いかけるように列に並んで、そわそわと待つ。
 その間も、水槽の方をちらちらと見て]

(185) mmsk 2020/04/07(Tue) 13時頃

【人】 陀羅尼 サラ

かわいいですね……!
さっきの子、一生懸命食べてますよ。

早く大きくなるといいですね……あ、でも小さくてもかわいいな……ううん……

[子供を応援する気持ちと雛ペンギンのかわいさとのジレンマ。
 ああ、でも子供からしたら早く隣に並びたいのかもな、なんて、親ペンギンの被りものを少し見上げた。]

(186) mmsk 2020/04/07(Tue) 13時頃

【人】 陀羅尼 サラ

[望さんの手から餌をもらうペンギンを見て、可愛いなぁと眺めていたら、カシャッとシャッター音。]

あ、写真……!

[そうだ、見てるだけじゃなくて写真も撮らなくちゃ、と思ったのだけど。
 慌ててカメラを準備しても遅くて、望さんのすぐ次はわたしの番。
 何人もが並ぶ餌やり体験で、それほどひとりの時間が長いこともなく、お次どうぞと職員さんに手袋を渡されてしまったら、カメラに望さんの雄姿は写せなかった。
 仕方なく一度スマートフォンをしまって、バケツの中のお魚と向き合う。]

(187) mmsk 2020/04/07(Tue) 13時頃

【人】 陀羅尼 サラ

わ。

[もちろん、生きた魚が跳ね回っているわけではないけれど、ぴかぴかの生魚は今にも動き出しそうで、一瞬気が引ける。
 それでも掴んでしまえば案外平気で、むしろ期待に満ちた顔のペンギンの方に意識が行く。]

どうぞ。

[頭のほうを差し出せば、思いの外勢い良く食いつかれて、思わず手を離してしまったけど。
 器用なペンギンはくちばしでしっかり抑えて、喉奥にするすると送っていく。
 それを2匹、3匹くらい繰り返して、慣れた頃に体験はおしまい。]

(188) mmsk 2020/04/07(Tue) 13時頃

【人】 陀羅尼 サラ

ふわ……
ちょっと、びっくりしちゃいました。

[もしかしたらそんな顔も望さんのカメラには写っていたかもしれないと思って、照れ隠しにえへ、と笑った。]

次は何ですかね?
くらげミュージアム……かな?

[もとからあまり明るくない水族館の中でも、一層暗く。
 カラフルな光が渦巻く、幻想的な空間が、順路の先に見える*]

(189) mmsk 2020/04/07(Tue) 13時頃

【人】 陀羅尼 サラ

――水族館――

えっ……?

[>>201ふいに零れた言葉が、今までの会話とつながらなくて瞬く。
 忘れない、と言ってもらえるのは、嬉しいけど。
 なんだか少し、不安な気がした。

 それでもテーマパークの話になれば、女王のティーパーティーが可愛いとか、探検をしながら謎を解くアトラクションが面白いとか、そんな話のうちに盛り上がって忘れてしまう。
 そう、こんな風に杞憂なら、すぐ忘れてしまえていいのに。]

(219) mmsk 2020/04/08(Wed) 09時半頃

【人】 陀羅尼 サラ

それと……何ですか。

[忘れてしまえてよかったのが、もうひとつ。
 雛も可愛い、という文脈でわたしの手が握られたこと。
 きっと望さんは、そういう風な意味でやったんじゃない。
 でも、わたしにとっては雛認定された気分で、ちょっとだけ声に棘が出た。
 もちろん雛帽子を選んだのは、わたしだけど。

 そうしてこっちは、餌やり体験とツーショットにはしゃぐ望さんの楽しそうな顔とで、あっさりどこかに行ってしまった。
 嫌なことや怒ったことなんて、楽しいことで上書きされてしまえばそれっきり。]

(220) mmsk 2020/04/08(Wed) 09時半頃

【人】 陀羅尼 サラ

[願わくばそんな楽しい時間がずっと。
 なんて閉館時間に邪魔されそうな夢を思いながら、七色の光揺らめくクラゲミュージアムを見ていた、ら。]

ひゃっ……!

[手を引かれて、反対に。
 改めてペンギンたちと写真が撮れるコーナーとわかれば、ちょっぴり照れながらも手でアーチ。
 スマートフォンに記録された写真は、笑顔とはにかみの混じったような顔の向こう、親子ペンギンがきれいに囲われていた。
 撮り慣れているんだろうと思っても、うまく収まった写真はうれしいもので。
 きゅっと胸元に端末を抱きしめながら、ミュージアムに向かう。]

(221) mmsk 2020/04/08(Wed) 09時半頃

【人】 陀羅尼 サラ

飼うのは……難しいんじゃないですかね。

[と、飼育の夢には難色を。
 スケールの実感がわかなくて、調べてみる気もない。

 飼うならペンギンよりは猫がいいな、と思うものの、口にしたが最後明日には子猫が家にやってきそうなので、ぐっとこらえた。
 この間の勢いで新居を買われそうになったことを、わたしはまだ忘れない。忘れられないし、きっとこれは忘れちゃいけない経験。
 とはいえそんな苦い想いも、ミュージアムの入り口をくぐるまで。]

(222) mmsk 2020/04/08(Wed) 09時半頃

【人】 陀羅尼 サラ

わぁ!
すごい! きれいですね!

[ミュージアムの中は、とりどりのライトが揺らめいて、混じり合い、色を変え。
 たゆたうくらげがその色を受け止め、光り、流れを作る。
 気がつけば水槽に触れたわたしの指先にも、水の揺らめきとカラフルなレインボー。]

……、

[ふいに水槽越し、望さんを見る。
 同じくたゆたう水と光を受け止めた笑顔が、あまりにもきれいで。

 わたしはそこからミュージアムを抜けるまで、言葉をなくしてしまっていた*]

(223) mmsk 2020/04/08(Wed) 09時半頃


   支配人…なぜそんなところへ……

[ 有給を取ってどこかへ出掛けた支配人から、
何故か楽しそうな写真が送られてきて、
(※自撮り)
(※彼らとは無関係にひとりで海に行ったらしい)
殺意を抱いている夏季勤務中のホテルマンがひとり]*


【人】 陀羅尼 サラ

――水族館――

[ミュージアムを抜けた先のテラスは明るくて少し眩しい。
 木製のデッキを一つ確保して、メニューを眺め。]

ぺんぺんカレー!
かわいいですね!

あ、でも……こっちの、ニシキサンドにします。

[メニューを見て思わず乗り出すくらい、興味津々のくせ。
 選んだのはオレンジをベースに縞模様の入ったパンに大根と人参の細切りをメインに詰めた、野菜たっぷりサンドイッチ。
 決して、決してカレーが嫌なわけじゃない。
 ただ、白いワンピースを警戒したのだ。
 食いしん坊の諦め悪さが導いた、あとで一口ください、は叶ったかどうか。]

(281) mmsk 2020/04/09(Thu) 09時頃

【人】 陀羅尼 サラ

[いただきます、と手を合わせ、サンドイッチにかじりつく。
 クミンのきいた人参と大根のラペに、ふわふわのスクランブルエッグとやわらかなチキン。
 粒マスタードの爽やかさで、さっぱりとしていくらでも食べられそう。
 ――なんて思っていたら、食器を置く音。]

えっ?

[悩んでなんていたかしら。
 きょとんと聞き返したのは本心からの言葉。
 すっかり忘れてしまっていたのは、本当だから。]

(282) mmsk 2020/04/09(Thu) 09時頃

【人】 陀羅尼 サラ

[いくつか、の例示がされたら、ああ、と思い出したように頷いて。
 ちょっとびっくりしただけです、と笑っておしまい。]

わたしだって、浮かれています。
水族館は好きだけど、望さんと来ているってだけでこんなに楽しいなんて思わなかった。
それに――おじいちゃんやおばあちゃんになっても一緒にいたいのは、わたしだっておんなじです。
別れることなんて考えたくない。

[未来なんて、漠然としすぎていてわからないけれど、望さんがいなくなるなんて考えられない。
 もしあるとすればわたしが愛想を尽かされたときだ。わたしから離すなんて有り得ない。
 ふたりが互いにそう思うなら、この関係は堅固。]

(283) mmsk 2020/04/09(Thu) 09時頃

【人】 陀羅尼 サラ

だけどね、未来に向けて走るより、今をゆっくり歩んでみたいの。
例えばこの間お家を買おうとしたでしょう?
そりゃあ、驚いたけど――そうじゃなくって。

例えばあのときお家を買っていたら、もしペンギンを飼うことになっても、飼える場所なんてないってなるかもしれない。
あの日と今日じゃ、わたしたち考えてることが違うもの。
ちゃんと、考えて、必要なことを選んで、かたちにしたい。
それは金銭感覚が違っていたとしても、大事なことだと思うの。

……あ、ペンギンは飼いませんけど。

[例に出した手前、言わないと飼うことになりそうなので、事前に釘をさす。]

(284) mmsk 2020/04/09(Thu) 09時頃

【人】 陀羅尼 サラ

ゆっくり、知っていきましょ。
ゆっくり、知りたい。

そのために今日みたいな日を、もっともっといっぱい過ごしましょう。
ネズミーも行きたいです、それから普通に旅行もしたい。
川べりを散歩したいっていうのも、わたしの夢のひとつ。
それから望さんの行きたいところも行きたいし、写真を撮りに行くのに一緒に行きたい。

[口に出したら止まらないくらい、わたしはこんなに欲深い。
 それには少しの時間じゃ足りない。
 お互い仕事もあって、生活がある。だから。]

(285) mmsk 2020/04/09(Thu) 09時頃

【人】 陀羅尼 サラ

だから……はい。結婚、しましょう。
それはきっと変わらないです。

[雰囲気は明るく、水族館のパラソルの下。
 夜景もなければ豪華なディナーも花束もないけれど、そこに望さんがいるというだけで、最大級のロマンス。
 わたしはちょっぴり頬を染めて、はにかみながら頷いた。]

式をしなくたってお家がなくたって、結婚はできるもの。
結婚してからはじまることがあったって、いいと思うの。

末永く――お願いします。

[サンドイッチを置いて、ウッドデッキのテーブルに三つ指をつく。ゆっくりと深く頭を下げる。

 走り出す望さんを追いかけていたような数日間。
 奇妙な関係だけど、わたしたちの道は今、ようやくふたり並んで歩きはじめた気がした*]

(286) mmsk 2020/04/09(Thu) 09時頃

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