267 【突発】Sanatorium,2880【RP村】
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『 ─────── はい、きっと せんせいに元気なすがたで逢いにいきます 』
流れ星に三度願うのと同じようなものです。 あれも燃え落ちる星の命の煌めきなのでしょう。 …一つとして保証のない燃えがらであることには。
(-64) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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だけどあの、夜空に一条罅入れるようにして、 尾を引いて零れる星は何処へ落ちるのでしょう?
もしも暗い海に落ちたなら、深海を空に似せて ぴかぴかと青白く照らし続けはしないかと、 澄んだ冬空を眺め考えてみたことはありますが… せんせいにも、誰にも、尋ねたことは無いまま ただ胸に秘めて 僕ごと消える時を待っていた。
(-63) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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“ 死ぬ ” ( 消えてしまうことを 恐れるようになったきっかけにしては 交わした言葉も体温も冷めていました。 ───だけどこれまでの僕たちを思えば 決して冷たい距離と言い切れないような ■かさ…に似たひと時ではありました )
(156) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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透明なキャンバスになった僕の腕の中で、 不恰好な海の生き物が泳ぎ始めるまでの 柔い筆先が硬質な肌を滑る “ くすぐったさ ” あれに似たものがフワフワと心に残って、 死への恐怖に変換されてしまったのでしょう。 ……僕にはあの僅かなひと時が嬉しかった。
(157) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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白い雪を花の代わりに敷き詰めて、 箱舟に仕立てた冷たい棺で眠ったなら かえるばしょに行き着くでしょうか?
このサナトリウムに来た鉄道と同じように、 たった独りの冥府行に抱く■しさすら無い、
ぼくのせんせい ──── ■■しい■■がみさまに看取られて 忘却の河の一滴に消えるでしょうか。 ( だけど今のせんせいは、… )
(158) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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・・ もしかするとそれは 死の淵に立った途端、かえりたかった場所に かえることが恐ろしくなった僕の願望じみた 大きな思い込みだったのかもしれません。 せんせいの唇から洩れる息のふるえも、>>-47 冷たい距離から落ちるよりずっと■かい声も、 こんな姿の僕をここに引き止めるような言葉も、
(*12) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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青白い心臓のあるところに重ねてくれた感触も。
(*13) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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「 … ゆめなら、 げんきなすがたもみせられますし どんなにふかいうみでも、きっといけます 」
(159) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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無くなるだけの患者の 譫言のような願いを聞き入れてくれる人を、 やさしい…というのだとボクは思うのですが せんせいに倣って揚げ足をとるには、>>-50 重なった掌から融け割れる身体は心許なかった。 僕自身は先生の前から消えて無くなっても、 もっと他に “ 言い残す ” 言葉はある気がして 青白い心臓以外空洞になった氷硝子の胴体が じわじわその穴を大きくするのを感じながら
(160) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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「 ありがとうございます、せんせい 」
恐ろしいと思う気持ちごと、 融けていくような■かさをくれることに 自然と言葉が泡珠と結ばれました。
(161) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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( だけど、せんせい もうきえてなくなっていくぼくが まるでまだ いきていられるような ことばをかけてくれるんですね …
………。 )
(-65) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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「 …… せんせい ぼく… かえりたくないです
こんどは ちゃんと、…… いいたい 」
(-66) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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夏の眠りを終えた時、 おかえりなさいと掛けてくれた言葉に対して 僕はそれを返すことが出来なかったことだけが どうにも、心の中に残ってなりませんでした。 せめて明日、空が晴れるなら>>-51 せんせいと眺めてから…といった繰り返しが 生きたいという感情に繋がるのだとしたら、 重くなるばかりの瞼の裏で漸くそう思えた。
(162) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時頃
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こんな世界の中だって、僕は■きていたかった。 せんせいと一緒に晴れる明日の空を見たかった。
(-67) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時半頃
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「 …………せんせい ? 」
(163) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時半頃
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永遠の眠りに誘われたのでしょうか? 何も見えなくなった視界は瞳硝子が割れたのか 瞼の重さに耐えきれずに閉じたのかわかりませんが 僕はまた何も見ることが出来なくなりました。 それでも、
(164) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時半頃
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「 よかった……まだいてくれるんですね 」
(-68) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時半頃
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(-69) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時半頃
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青白い光を閉ざすように触れてくれる掌には、 徐々に弱くなる拍動が感じられたでしょうか。 拍動が止まれば青白い光も洩れださなくなって
ぱしゃん…、と かたちも残さずに さいごは水と弾けてせんせいを濡らすでしょう。 悪夢を払う方法を僕は知りませんけど、 どうか、いつか僕が逢いにいく夢物語が せんせいにとっての悪夢でない事を祈ります。** ・・
(165) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時半頃
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/* 大変遅くなりました(土下座) そして延長もありがとうございます!
煮るなり焼くなりしてくださいと相変わらずの 五体投地だけど動きにくくなることしてたら ごめんねスクラブせんせい…
(-70) 石鹸 2019/06/24(Mon) 20時半頃
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[ ちっとも笑っちゃいなかったのだ。 何でこんなに腹立たしいのか 其れこそ ちっとも知らないけれど、
別に 褒められ慣れていないとか、 ……そんなどうでもいいことでは なく。 他の人の担当が出来ないのは、想像するなら そりゃあそうでしょうねしか言えずとも、
じゃあ黒と白の誰かでも見つけたら? と、─── 口だけは 出、 ]
(166) mayam 2019/06/24(Mon) 22時頃
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[ 軋む、 ]
(167) mayam 2019/06/24(Mon) 22時頃
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[ 十年先なんて 想像したは良いけれど、 歩けるようになるのかどうか、 ……結局疑念の方が先に出た。
ちぐはぐな身体が、蕾が、育つのか、 片目はもう諦めるほか無いけれど、 信も置けない言いぐさ、果たして、 十年後に後ろの男も居るのかどうか、
─── 肯定も否定も返さないまま、 しろばらのアーチを潜り、数秒、 ]
(168) mayam 2019/06/24(Mon) 22時頃
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[ ……想像するだけばからしい。 ]
(169) mayam 2019/06/24(Mon) 22時頃
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結局、こんなすがたになってまで、 祈った意味はあったのでしょうか。
何時かは土の下に埋まる身なのですから、 それが初めてだろうと なんだろうと 花になってしまえば良かったのです。
(*14) mayam 2019/06/24(Mon) 22時頃
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つまらない顔されるより、 花に成りきったその瞬間を見れば良かった。
(*15) mayam 2019/06/24(Mon) 22時頃
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……とは、只 不機嫌なままの感情でしょうか。 きっとそうかもしれません、 なにせ わたしは幾つの姿をとろうと気紛れでした。
(*16) mayam 2019/06/24(Mon) 22時頃
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息を吸う音すら小さかった。 足りないもののおおいからだ。
(170) mayam 2019/06/24(Mon) 22時頃
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─── あなたのそういうところ 大嫌いよ。
(-71) mayam 2019/06/24(Mon) 22時頃
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[ その日の 終、 真白な苗床で 目も合わさず、 ]*
(171) mayam 2019/06/24(Mon) 22時頃
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