266 冷たい校舎村7
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/* そうだ、それで、だ、うん イロハが帰らないと、って言ったのを深堀りしてみると いずれ自分の順番が来たのなら帰らないと……くらいのニュアンスだったのではとなんとなく思い至った さっき
(-62) 2019/06/15(Sat) 19時頃
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―― 体育館へ ――
……そうかな。そうかも、な。
[田所の言葉>>206は 存外に俺の胸に大きく突き刺さった。
そうだ。葉子は相談する友人が多くいる。 俺がいてもいなくても、なにも変わらない。
――今更彼氏面したところで何になる。
自分で言った言葉が、自分に跳ね返ってくる。 田所に自分の己惚れを指摘されたようで、 小さく息を吐き出した]
(222) 2019/06/15(Sat) 19時半頃
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「責任、とれよ」>>3:274
(223) 2019/06/15(Sat) 19時半頃
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[誰かさんに言われたことが頭に、リフレインする。
どうすりゃいいんだよ、とか。 責任ってなんだよ、とか。 俺が何しようと結局変わらないだろ、とか。
言いたいことは色々とあったけれど、 目の前にいたのは何の罪もない田所であったので、 努めて穏やかな態度を心がけた。
体育館へ、足を踏み入れる。 そうしてマネキンを横たえた]
(224) 2019/06/15(Sat) 19時半頃
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[いつもサバサバとした田所に珍しく、 踵を返す際の「それじゃあ」>>208のひと言は なんだか本人も自信がなさそうに聞こえて。
「さよなら」でも「またね」でもなく、 「それじゃあ」という別れの挨拶。
俺はくすりと笑って、田所にこう返したんだ]
(225) 2019/06/15(Sat) 19時半頃
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それじゃあ。
(226) 2019/06/15(Sat) 19時半頃
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[きっと俺はいつもの委員長面と違って、 少しだけ意地悪な表情をしていたと思う。
そう言って、田所を見送っただろう]**
(227) 2019/06/15(Sat) 19時半頃
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──現在:4階──
……、よおじゃねえだろ。 何かいるぞ、ここ。獣だかゾンビだか。 お前、何も聞こえなかったのか?
吸ってる場合じゃねえし、
[ 砕けた様子で呑気に煙を纏まり歩くものだから、 怒ってなくとも怒ったみたいな顔になる。>>173 ]
(228) 2019/06/15(Sat) 20時頃
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どうしたもこうしたも、 ……って、さわんな
[ 伸びてくる手を軽く叩き落とす。>>174 ]
ただの、散歩だよ この世界がどうなってんのか見とこうと思って
[ 煤けた灰でも落とすように両手を叩き合わせ、 在る筈のない4階の廊下の奥を見渡していた。 もちろん、驚く音はもう響いてこない。>>202 ]
(229) 2019/06/15(Sat) 20時頃
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[ そして、天井の防炎装置の存在を探して 上へと向けた視線は、近くの教室の扉を捉える。 伸ばした手は、がらりと扉を開放し、 入れ──と言わんばかりの視線を向けた。
自らもまたポケットから箱から一本を伸ばして まだ煙立つ前のそれを咥えながら、 教室の窓を開け放とうとするだろう。 ]
ま、なにも出てこねえんなら、 ……俺も休憩でもするか
[ 炎の灯された拓海のそれとは異なり、 自分の火は、まだ灯されてはいなかった。 ]*
(230) 2019/06/15(Sat) 20時頃
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/* >>219>>220 このおへんじめっちゃすきです。あんびばれんつ。
(-63) 2019/06/15(Sat) 20時頃
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/* まっててふーたいまいく(ダッシュ)
(-64) 2019/06/15(Sat) 20時頃
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[見えない可能性。>>+24 いちいち追っていてもキリがない。 誰かと誰かの世界がまじりあうこともあるんだろうか、って、 そこはちょっとだけ興味深かったけれど。
「クラスメイトが病院に運ばれたって聞いて」――とイロハは受付のお姉さんに話した。 緊急事態だったけれどしどろもどろにならないですんだ。 「たぶんあたし達を入れて全部で10人くらい来ると思います」とも言ったけれど、 いつになるかはイロハにもわからない。
――他のみんなにも、来たりしているのだろうか。 帰る順番が]
(+28) 2019/06/15(Sat) 20時頃
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[いろいろ、気になることはあるけれど。 目下の話題はマネキンについて、だ。>>+26]
運ぶのたいへんそうだよね、宇井野くんのマネキン。
[応じるイロハの声もいつも通り、だ。 いつも通りに見上げていても、しかし、 宇井野に一瞬生じた異常には気付けていなかった。>>+27 きっと、イロハもイロハで別のことを考えていたせい]
(+29) 2019/06/15(Sat) 20時頃
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[思いを馳せる。 回る視界だとか、内側から変な音がして足がつかいものにならなくなったとわかってしまったこととか、 そもそもどうして階段のてっぺんから飛ぼうと思ったか、という、 幾度思い返しても変わらないだろうひとつのアンサー]
………、それは、そうなのかも、としか、言いようがない、けど。
[あちらで死んだら戻ってくるのか。 呟く宇井野の顔はおおむねいつも通りだけれど、 精神世界のこと、あんまりひとごとじみて話してなかったことを思うと、 どこかしら憂いているのかもしれない]
(+30) 2019/06/15(Sat) 20時半頃
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―― 現在:4階 ――
なに、か……? いるか? へんなものが吊られてたりはしたけど……
[きょろ、とあたりを見渡したけれど 物音が聞こえないので首をかしげる。
轟木の眉間に寄るしわを伸ばそうとして 手を叩き落された。 なぜか猫パンチを思い出したが、俺はめげない。]
(231) 2019/06/15(Sat) 20時半頃
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―― 保健室 ――
……そーですか。 マネキンさんには俺の声は届かないでしょうから これは全部俺の独り言です。
[葉子の返し>>210に、俺は拗ねた声を返した。 委員長としての仮面は脱ぎ捨てて、 餓鬼みたいに捻くれた声音で。
完璧だった恋人なんて、もういない。 素の俺は、こんな人間だ]
(232) 2019/06/15(Sat) 20時半頃
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「見えてる高本くんが全部だって思うほど 私は馬鹿じゃないよ」>>2:359
(233) 2019/06/15(Sat) 20時半頃
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つれねーの。そお、散歩。 おもしろいもんは見つかった?
[ほかに誰かがいる気配を感じないそこで、 轟木の視線の先を追う。>>230
上、横、それから、轟木の体が教室の方へ向く。 入れよ、と目線でいわれた気がして、 「ん」と頷き俺はその教室に踏み入った。
教室の窓はがらりと開いただろうか。 薄暗い教室の中で、 煙草を咥える轟木の横顔を見ている。
俺はそれを見て、ちょっと笑うと、]
(234) 2019/06/15(Sat) 20時半頃
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[そう言ってくれたお前に、 自分勝手な俺の姿を見せてやりましょう]
(235) 2019/06/15(Sat) 20時半頃
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あるところに、とても自分勝手な男がいました。
昔の恋人に「好き」という言葉を伝えてもらって その男は内心で喜びました。 まっすぐな気持ちが嬉しかったからです。
けれどその男には 誰かを幸せにすることなんて出来ません。
好きも愛してるも分からない、 自分勝手なその男は みんなに隠し事をしていたからです。
(236) 2019/06/15(Sat) 20時半頃
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その男は悩みを持っていました。
つらくてつらくて仕方がなくって、 誰かに八つ当たりをすることにしました。 手始めにクラスメイトの教科書を盗みました。 困っている級友を見ると、気分が晴れてきました。
男は次々に盗みを重ねていきました。 けれど、その悩み自体が なくなるわけじゃあ、ありません。
(237) 2019/06/15(Sat) 20時半頃
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[そこで、ひと呼吸を置く。 天井を見つめたまま、俺は唇を噛み締めた]
本当に最悪な男だ。
あのメールの送り主が、 最後に過ごす相手を俺に選んで ここに呼んだのなら、相当に見る目がない。
[勢いをつけて、ベッドから立ち上がる]
(238) 2019/06/15(Sat) 20時半頃
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……なあ、葉子。
今更、俺に好きって伝えて お前はどうしたかったんだよ。
(239) 2019/06/15(Sat) 20時半頃
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きっとお前が見ていた高本悟なんて きらきらした幻影だよ。 最初からいなかった。
そんな俺に、何を望む?
(240) 2019/06/15(Sat) 20時半頃
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そうな。休憩しよーぜ。人生の休息的な。
[またくだらないことを言って 床に灰がこぼれそうなので 手近なゴミ箱を引き寄せてから
ライターを幾度か鳴らして、ようやくつけた火を 轟木に差し出して]
火。いる?
[って、尋ねて、笑っている。 煙を小さく吐き出しながら]
(241) 2019/06/15(Sat) 20時半頃
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[逃げるな。責任を問え。 葉子の死を背負えるのか。
拓海に言われた台詞が、何度も何度も 頭の中にリフレインする。
なら、どうすればいいのだ。 俺は葉子が何を望んでいるかが分からない。
――人でなしだからな。
まあその問いも、独り言なんですけど]**
(242) 2019/06/15(Sat) 20時半頃
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あのね。 あたしも死んだんだと思うよ。 ……死んでもいいや、って気持ちで落ちたんだ。階段から。
それで帰ったんだから、養くんが、……ちゃんと、 帰るつもりであっちで死ぬことを選んだのなら、 それは……ちゃんと、喜んであげた方がいいと、思うよ。
[もちろん、穏便に帰る方法があればそれに越したことはないのだけれど]
………宇井野くんは死ぬの怖かった? あたしは、……ちょっとね。
[どうなんだろう。 あちらで死ぬことに何の意味があったんだろう。 思いつつ問いかけるイロハの表情は、静かに落ち着きを保っていた*]
(+31) 2019/06/15(Sat) 20時半頃
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紫苑、マネキンになったよ。 宮古さんも。 お前がいて、ほっとした。
[少し寂しげに、その事実を共有しただろう。*]
(243) 2019/06/15(Sat) 20時半頃
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R団 タカモトは、メモを貼った。
2019/06/15(Sat) 20時半頃
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/* 言葉選びに悩みだすとキリがねーYO うごごご
(-65) 2019/06/15(Sat) 20時半頃
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