277 黄昏草咲く出逢い辻
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さて、程なく辻も開こうが…
[満ち足りた気持ちで番と身を寄せ合っていた、鬼が、時の流れに漸く気を向けた、丁度、その時、煌めく姿が現れる。]
其方…綺羅星、殿、か。
[神格を得ると言っていた付喪神、辻守が呼んだ名を、鬼は、一応覚えていたが…それ以前に、初めて目にしたはずの姿が、遠い記憶を蘇らせる。]
そうか…遂に神と成るか。それは、重畳。 我も、望む縁を得た。 其方と、番の人の子も、互いに皆、良き巡りを渡れるよう、祈ろうぞ。
[嘗てと似た言の葉を送った鬼は、以前とは似つかぬ晴れ晴れとした笑みを浮かべ。]
いずれまた、会おう。
[贈られた煌めきに目を細め、再会を願った。**]
(83) fuka 2020/06/14(Sun) 23時半頃
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— 少し後/『辻守』の社 —
此度は世話になった、辻守殿。
おかげで我等も積年の願い叶うこととなった。
[出逢い辻の領域を出る前に、鬼は『辻守』の元へと挨拶に出向いた。湧いて出たあれこれへの物思いは、言っても無駄だろうと、忘れることにした。]
ところでな、我の棲家だが…近々引き払うことに…
[言いかけて、鬼はふと視線を彷徨わせる。鬼の引きこもっていた領域は、人も妖も滅多なことでは入り込めぬ結界の内と、それを今更思い出したが故に。]
…引き払うことになる、とは、思うのだが...まだ暫くは、使わせてもらう故、正式な挨拶はまたいずれ。
[良いことを思いついたという顔で、鬼は傍の男に視線を向ける。]
(84) fuka 2020/06/15(Mon) 00時半頃
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タクミ、其方と初めて出会った場所だ。懐かしかろう?一度、共に行こう。
あの家なら、暫し、二人きりで気儘に過ごすにも丁度良い。
[誰の邪魔も入らぬ結界の内で、二人きりの蜜月を、と、囁き落として『辻守』の目憚らず、番と寄りそう鬼の様子は、さて、古き馴染みには如何に映ったやら。**]
(85) fuka 2020/06/15(Mon) 00時半頃
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あぁ、もう出られる…?
[寄り添う心地好さに浸る中、刻の言葉に引き戻される。 現に戻る覚悟を決めるため深く息を吸い込んでいると]
わっ。
[突如現れたように見える煌めき帯びた姿に小さく驚きの声をあげ、身構えた。>>49 刻が当然のように話し掛けるのを見て呼吸を整え、そっと頭を垂れる]
(86) Mey 2020/06/15(Mon) 03時頃
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貴方様方もお幸せに。
[神となる存在に向けるは不遜かとも思われたが、自分と同じようにここへ招かれた者が共にあるのならと、心に浮かんだ言葉を乗せた。 紅と藍の煌めきを受ければ、もう一段頭を下げて感謝と共に見送って]
知り合いだったんだね。
[再会を願っていた言葉に、晴れ晴れとした顔の刻を振り返り。何時かの時を楽しみに待とうと思った。*]
(87) Mey 2020/06/15(Mon) 03時頃
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— 少し後/『辻守』の社 —
[ここから立ち去る前に挨拶を、と聞いて共に行くと立ち上がった。>>84 辻守と呼ばれる存在は一見愛らしくも見えたが、秘めたる気の強さを感じてゴクリと息を飲み込んだ]
あ……感謝、を。
[刻の声に我に返り、慌てて隣で頭を下げる。 再会の場を整えてくれたという存在には間違いなく感謝したかった。人の子が超常存在に試練を与えられるというのは古今東西に聞ける話で。その結果得られたものを思えば、文句なども出ようがない。 以後は黙って控えていたが]
(88) Mey 2020/06/15(Mon) 03時頃
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えっ、ああ。 家に戻されて以来、行ったことはなかったな。
[視線を受けてコクリと頷く。>>85 思い出の地を訪れるのは楽しみであり自然な流れなのだが]
二人きりで気儘に……
[囁き落とされた言葉に、つい先の記憶が過って、頬の熱を感じてしまうのは仕方がないだろう。 嬉しさ気恥ずかしさ相俟って、もう一度頷いた動きのまま顔を伏せてしまったのもまた。 一連の動きが辻守に何を思わせるかなどは、当然知る由もなかった。**]
(89) Mey 2020/06/15(Mon) 03時頃
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― 現の世へ ―
[排気ガスと、雑多な食物の匂い]
……帰ってきた、のか。
[辻森へ誘われた時と、全く同じではないが程近い場。 振り向いてみれば、普段意識もしないような細い路地があったが、その先に黄昏草の灯りはもう見えない。 異界への路は既に閉ざされているのだろう]
…………。
[左手を眼前に持ち上げてみれば、夢でなかったことを示すように、ほのかに光る月見草の紋が見えた。 これを月にかざせば、すぐにでも沙羅に逢えるのかもしれないが]
いや……。 まずは色々と、動くのが先だな。
[明日にでも出来ることは、幾つか思い付いている。 まずは疲れを残さぬよう、自室でしっかり寝ることにした]
(90) suzukake 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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― それから ―
[大学を辞め、遠い国へ旅をする。 表向きの理由は、概ねそのような形にまとまったようだ。 引き留める声はそれなりにあったものの、モラトリアムの人間が突如このような行動に出ることはさほど珍しくないようで。 どうにか必要以上の混乱は残さずに現世を離れることが出来そうだった]
[それらの手続きと並行して、日中含め幾つかのバイトを入れた。 渡航費用を稼ぐため、と理由付けはしていたが、実際には奨学金の返済や世話になった所への礼金に充て、それが終われば雲隠れする心算だった。 学生向けのアパートも、近々引き払うこととなるだろう]
(91) suzukake 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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[大学生でなくなる以上、家庭教師もやめなくてはならない。 最後の授業も兼ねて、例の中学生の家を訪問する]
――というわけで、俺が教えるのは今日で最後だ。 同じ大学の学生が後任で入ることになってるから、その辺は心配しないで。
[こちらの説明を寂しくもなさそうな顔で聞いていた中学生は、しばらく授業が進んだところでおもむろに言った]
『せんせー、なんか今日は生き生きしてるな』
えっ!? ……そうか?
『カノジョでもできた?』
!?
[思わず教材の本を取り落とすと、中学生は声を上げて笑った]
(92) suzukake 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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『せんせー、おもしれー! そんなわかりやすいリアクションするんだな』
い、いや……。
[今更否定のしようもなく視線を逸らしていると、中学生はしたり顔で頬杖をつき]
『ま、いいんじゃね? なんつーか前の方が、よっぽどすぐにでも消えそうな顔してたからさ』
……そうだったのか……。
[いざ本当に消えるという時にそれを言われるとは、皮肉なものである]
(93) suzukake 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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――なあ、きみ。 前に医者になりたいって言ってたけど、あれって何か理由があるの?
『えー? 金持ちそうじゃん。それに、モテそうだし』
……そうか……。
[なんだかふっと、肩の力が抜けた気がした。 使命感に燃えようが、欲望を第一にしようが、目指すものは同じということだ]
ま、後悔のないように頑張れよ。 ……いや、後悔しようがそのうちなんとかなる。 だからまあ――
(94) suzukake 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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縁だけは、大事にするように。
[幾つかの公式の使い方とその言葉を残して、最後の授業は終わった*]
(95) suzukake 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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[しばし、独りで立ち尽くした後。 踵返した兎が向かうのは、『辻守』の許]
……世話になったな、『辻守』の。 我もなすべきはなせた故、領域へ戻る。
……もう、ここを訪れる事もなかろうが、息災でな。
[もっとも、この古き妖に異変が生じる事などそうはなかろうが。 それでも、この森を訪れる事は今後ないだろうから、そう告げて。 優美な仕種で一礼した後、紅と白を翻して、再び踵を返す。 金色の光がふわりと弾け、金毛の玉兎は辻の森から姿を消した]
(96) tasuku 2020/06/15(Mon) 22時頃
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― 月見草の森 ―
[辻の森から姿を消した兎が現れたのは、自身の領域たる月見草の森。 しん……と静まり返る空間。 その空気は、かつては好ましいと思い、望んだものだったけれど]
……こうして、みると。 静かすぎるのだな、ここは……。
[独りであることの静けさも冷たさも、当然の事と思っていたはずなのに。 ほんの僅かな間で、それが重苦しく感じられるようになっていた。 紅の瞳が伏して、揺れる]
(97) tasuku 2020/06/15(Mon) 22時頃
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…………律。
[小さく、ちいさく名を紡いで]
待ってる、から。
[先にも告げた言葉をもう一度、口にする。 それは、自身の決意を新たにするためのもの]
……でも。
[独りで過ごすにはここは寂しい、と改めて認識してしまったら、ただ待つのは少しだけ苦しくて。 しばしの思案の後、兎は柔らかな草の上へとぽふり、と座り込み、金の毛玉に姿を変えて目を閉じる。
再びの逢瀬の時までを、微睡みの淵にて過ごすために。**]
(98) tasuku 2020/06/15(Mon) 22時頃
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― 逢瀬の日 ―
[あれから何日が過ぎただろうか。 それなりに忙しい日々を過ごしていたから、沙羅のことを忘れはしなくとも、寂しいという思いから離れていられる時間は多かった。 それが一区切りとも思えたのは、家庭教師を辞めた>>95夜のこと]
ああ……そうか。 あの日もここからの帰りだったっけ。
[出逢いの日を思い出したこと、現世での清算が着実に進んでいること。 今が戻る機であろうと、心を決めた]
(99) suzukake 2020/06/15(Mon) 23時頃
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― 月見草の森 ―
[人目につかぬ物陰で、あの日とは形変えた月へ左手をかざす。 月の輝きが増したように視界が白の光に満たされた後、目の前に現れたのは、懐かしき月見草の森]
沙羅……?
[どこに居るのだろうかと、小さく名を呼びながら草を踏み締めていく。 勝手にひとの形を想像していたけれど、ようやく見つけた姿>>98はあまりに小さくて]
……沙羅……。
[愛おしさで胸がいっぱいになって、そのような姿で待たせてしまったことが申し訳なくもいじらしくて。 金色の兎の傍らへ、膝を着くようにしながら抱き上げる]
(100) suzukake 2020/06/15(Mon) 23時頃
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沙羅、逢いに来たよ……!
[顔を間近に近づけて、長い耳へ囁くように声を掛ける。 目を開ける時には、ほとんど頬が触れ合うような姿勢となっていただろう*]
(101) suzukake 2020/06/15(Mon) 23時頃
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― 『辻守』の社前 ―
ぉぅ、刻殿か。 上手い事、縁を手繰れたようで何よりだぁな。
[訪れた鬼とその番の挨拶に、『辻守』はどこまでものんびりとした口調でこう返した]
んぁ? ああ、おまいさんに預けたあの場所か。
[棲家の話に、そういや貸しとったな、なんて呑気に考えつつ。 引き払う、といいかけ、もう暫く、と言い直す様子に、く、と楽し気な笑い声を落とした]
なぁに、気にする事はないさぁね。 無理に引き払わんでも、遠慮なく使うててくれてかまわんよー?
[番に囁く様子に、『このしあわせものどもめ』、といわんばかりのえがおを向けつつさらりとこう告げて]
(102) tukineko 2020/06/15(Mon) 23時頃
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……まあ、なんだぁね。
古き知己が、得難き番と共に良き先を掴めるというのは、儂としても嬉しい事。 森羅の古龍の名において、おまいさんたちのいちゃつきが永劫乱されぬ事を、願っておるよ。
[真面目なのか不真面目なのかわからない、けれど、想いを込めた言祝ぎを放り投げる。 口調とは裏腹、眼差しにあるのは静かな光。**]
(103) tukineko 2020/06/15(Mon) 23時頃
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― 月見草の森 ―
[森に戻ってからの兎はずっと、微睡みの淵。 夢を見るわけでもなく、ただ、呼ばれる時を待って揺蕩う時間。
それは、切なくもあるけれど。 目覚めもたらされる時が酷く待ち遠しい、焦がれるような時でもあって。
そんな思いに揺られていた意識に、ふわり、触れる感触があった]
…………。
[名が呼ばれている、と。 認識した直後に、器に触れてくる感触があって。 兎はふるり、身を震わせ、それから]
(104) tasuku 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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……ん……。
[逢いに来たよ、と声がする。 待っていた声の呼びかけに、兎は微睡みから意識を引き上げ、目を開けて]
…………りつ…………?
[触れ合うような距離に、数度瞬き。 自分を抱き上げているのが、待ち焦がれていた想い人である、と。 認識した直後に、一気に目が覚めて]
(105) tasuku 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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……律……律!
[金色の光がふわり、弾ける。 金色の毛玉から、紅白装束の少女への転身は一瞬の事。 勢い任せにぎゅう、と抱き着き名を繰り返す様子は、千歳を越えて生きる妖とは思えぬほどに稚いもの。*]
(106) tasuku 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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― 月見草の森 ―
[金色の光が弾け、兎は少女の姿へ転ずる>>106。 抱き着く身を抱き留めるのは造作もないことで、幾度も名を呼ぶ少女を宥めるように髪を撫でた]
沙羅……
…………ただいま。
[表現として適切なのか考える間も無く、そんな言葉がするりと出て。 稚さ感じさせる少女を改めて抱き締める]
(107) suzukake 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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[互いに気が済むまで抱き合った後は、隣り合って座りつつ現世でのことを報告した。 多くは沙羅にとって縁の遠い言葉だろうが、それなりに順調な進捗であることは伝わるだろうか]
[そうして、沙羅からも話があるならば聞いて。 別れ際には領域の境にて口づけを交わした。 だんだんと、長さや深さが加わってくるのは致し方ないと思いたい]
それじゃ……ね。
[そしていずれは、名残惜しくとも現世へ戻っていく。 目標とした金額は高くはないが、金を稼ぐ手段もまた限られてはいたから]
[そうして――数年ほどが、過ぎる*]
(108) suzukake 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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― 『辻守』の社前 ―
ぉぅ、月の君もお帰りか。
[独りで社の前に現れた玉兎の姿に、『辻守』は僅かに首傾ぐ。 けれど、向けられる言葉は確かな変化を感じさせるもの。
ああ、と。 納得と、それから安堵がひとつずつ、『辻守』の内に落ちる]
それは何よりだぁよ。 ……月の君のこの先に、さいわいがある事を願うよ。
[この玉兎には、色々と思う所があるから、それだけを告げて。 ふわり、金色の光散らして消えるのを見送った後、ふ、と空を見上げた]
(109) tukineko 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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……さてさて。 阿呆金烏には、教えてやるべきかどうか、ねぇ?
[く、と落ちるのは何処か嗜虐的な笑み。
遠いとおい昔、対の手を離し、ひとの子の手を取った妖。 自ら手放しておきながら、それでも、対の身を案じて『辻守』に愚痴をこぼしに来る陽の金烏。
悪意はなかろうが、おまいそれはうざいぞ、過保護だぞと。 いや、何より嫁がいるだろうおまいは、と。
突っ込みを重ねた回数は数えきれない]
……まぁ。 しあわせになるといいんだぁよ、月の君は。 今まで我慢しとった分まで、なぁ。
[ふ、と表情を緩めて零す言葉に同意するように、白鼠がちゅ、と短く鳴いた。**]
(110) tukineko 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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— 『辻守』の社前 —
[この地の主たる、辻守の前でも、遠慮なくいちゃついてみせた鬼は、渡された揶揄うような祝福に、愉しげに目を細める。>>103]
乱すようなモノがあれば、それなりの返礼はしてみせようとも。
[言った通りに、現世で、番を追おうとした者達に、悪夢と忘却の呪を丁重に送りつけたのは後日の話。]
(111) fuka 2020/06/16(Tue) 00時頃
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辻守殿も、息災で。
[やがて真摯な表情で、静かな辻守の瞳を見返すと、鬼は懐から、紫紺の扇を取り出して、ふわりと一度、風を仰ぐ。
次の瞬間、扇の纏った紫紺の鬼火が、無数の蛍のような淡い輝きとなって、周囲へと解き放たれた。
大切な事を忘れかけた者がその鬼火の欠片に触れたなら、眠る記憶の階が僅かに蘇る...かもしれない。]
この後も、縁探す妖と人の子を、どうぞよしなに。
[愛しい番の手を握り、微笑み交わしてから、鬼は最後に端然と、辻守と白鼠に一礼してみせた。**]
(112) fuka 2020/06/16(Tue) 00時頃
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