277 黄昏草咲く出逢い辻
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全
モイに8人が投票した。
沙羅に1人が投票した。
モイは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
鳳凰の実 モイは、メモを貼った。
tukineko 2020/06/10(Wed) 00時半頃
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― 『辻守』の社前 ―
……ほうほう。
[森の中の気の流れ。 それが示すものに、『辻守』は楽し気な声を上げる]
いやいや、此度はほんに、強き繋がりの多い巡りよな。
……アレどもが皆揃って試しに出てくるなど、この先もそうはあるまいて。
[呑気な声を上げる『辻守』に、白鼠が呆れたようにちゅ、と鳴く。 それに対しても、楽し気な笑いを落として]
さてさて。 縁の行きつく先は、何処やら。
[吟ずるように呟きつつ、近くに開いた黄昏草を突いて、揺らした。**]
(0) tukineko 2020/06/10(Wed) 00時半頃
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鳳凰の実 モイは、メモを貼った。
tukineko 2020/06/10(Wed) 00時半頃
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― 森の中 ―
仕打ち、って……。 でもまあ、うん。そこはお互い様、で。
[言い合ってはまた堂々巡りになりそうな辺りを、手打ちにするように頷いた。 痛みの経緯について兎姫から聞かされれば>>176]
そう、か。 今は落ち着いてるならいいんだけどさ。
[そう言いつつも心配そうに眉を下げる辺り、此度のことで心配性に拍車がかかったのかもしれない]
(1) suzukake 2020/06/10(Wed) 00時半頃
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[それでも名を呼ばれれば>>177、応じるように姿勢を正す]
こちらこそ。 ……というか、
[両腕を背中から離し、叶うなら兎姫の両手を取って。 軽く握るようにしつつ、告げる言葉は]
俺の方こそ、望んでたんだから。 礼を言うなら、俺の方だろ。
[偽らざる思いを告げる。 慣れぬ振る舞いに、思いっ切り顔が紅潮するのは、致し方ないことだった*]
(2) suzukake 2020/06/10(Wed) 00時半頃
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そうか……。
[いけない>>2:169。という言葉に返す言葉は沈痛であり、伸ばした手は中途半端にゆっくりと引っ込めていって]
恨んで、なかったか。
[夢幻の中、意味を理解したとはいいがたいが、言葉は勝手にでてくる 恨んでいない>>2:170と、ワガママが好きだったと 2:171 といってくれる言葉にもただ茫然としたような言葉をつぶやいて、伸ばされた手>>2:172、逃げることなく、しっかりと握り返して、銅鏡>>2:173が鈴のような音色を響かせる]
(3) S.K 2020/06/10(Wed) 00時半頃
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[銅鏡の共鳴にあわせるようにとりついていた黒い靄は...の中から]
待てやコラ。
[出ていこうとする靄を先ほど千早へと伸ばしていた手で握りしめ]
ケジメはしっかりつけていってもらわねーとだろ。
[少しだけ思いかえせたものがあるのだ。ああ、つまり]
kiis my ass(消え失せろ)
[ぐちゅりと握りつぶした*]
(4) S.K 2020/06/10(Wed) 01時頃
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─ 森 ─
わあぁ。
[支えようとして、想定していたより重くてよろめきつつ。>>2:174
ずっと支え続けるのは困難とみて、地面へとゆっくり、腰を落ち着けてもらうように。そっと横たわってもらうと、自分は正座して綺羅星の頭を膝に乗せる形。]
……はい、胸の内の不快だったものが無くなりました。 綺羅星さんのおかげです。
ありがとう……
[こんなになるまで頑張ってくれた彼を見ていると、目にじわりと涙が浮かんだ。そっと、髪を掬うように撫でて。]
ねえ、綺羅星さん……
(5) mikanseijin 2020/06/10(Wed) 01時頃
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― 森の中 ―
……そう、か。 そなたが、それでいいと言うなら。
[これ以上は言い募るものでもないか、と繰り返すのは止めて]
『辻守』の……この森の主は、性根は悪いが、森を訪れるものを本気で害する類ではない。 ここを離れれば、消えるだろうよ。
[傷についてはそんな推測を落としておいて]
(6) tasuku 2020/06/10(Wed) 01時頃
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[背に回されていた腕が離れ、手が取られる。 紡がれたのは、望んでいた、という言葉。>>2 兎はひとつ、ふたつ、と瞬いて、紅潮する顔をじぃ、とみる]
……妖に深入りすれば、永劫囚われるもの。 それでも……そう、言えるのか?
[ためらいがちに投げかけるのは、最後に残る揺らぎ]
もし、そうなら。
(7) tasuku 2020/06/10(Wed) 01時頃
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─ 森 ─
[のどかに支えてもらいながら横たわり、柔らかな膝の上に頭が導かれる。 先程とは逆に、のどかに覗き込まれる形となり、付喪神はのどかを見上げた]
大事無くて、ほんに良かった。
[浮かぶ涙を拭ってやりたかったが、腕を持ち上げるにはまだ少々だるい。 髪を撫でる心地に、気持ちよさそうに一度瞳を閉じた。 名を呼ばれ、瞼を持ち上げ琥珀色の瞳をのどかへと向ける]
(8) rokoa 2020/06/10(Wed) 01時頃
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そうだよ。
だって貴方、 僕に誰かを重ねてもいたけれど
僕のことだって、 愛しんでくれていたもの。
[>>3沈痛に染まる男の声に、 さらりと柔らかな声を重ねる。
己の依り代だった銅鏡は、 明らかに男が持つには不似合いで。 きっと、男が己に重ね見ていた人が 持っていたものなのだろう]
(9) nadia 2020/06/10(Wed) 01時頃
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『……そうよ。
貴方を想う時が過ごせることを 幸福と思いこそすれ
恨んだことなんて、無かったわ』
[重なって響く声は、 気付かぬままに纏わりついていた霧の中から。
返してもらうと伸ばした手から、 霧の声もまた、男の中に潜むそれへと手を伸ばして]
(10) nadia 2020/06/10(Wed) 01時頃
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ぁ…
[黒い霧は男の中からだけでなく、 己からもふわり離れて今にも消え入りそうに見える。 無意識伸ばしかけた手は、 けれど引き留めてはいけないと引っ込めて]
……左様なら。
[ずっと気付かぬまま きっとただの管狐の時であったころから 己の中に居た彼女と、主 二人に向けて見送る言葉を紡いだ後に]
(11) nadia 2020/06/10(Wed) 01時頃
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……ふふ、 本当に、君は… 僕の好い人は頼もしい限りだね。
[>>4霧を握りつぶした己の番の豪胆さに、笑みを零した**]
(12) nadia 2020/06/10(Wed) 01時頃
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― 森の中 ―
[傷はいずれ消えるものと推測を聞かされれば>>6、ひとまずの安堵と共に頷く。 己が望みを伝えた相手は、こちらを見詰めためらいがちな問いを投げ掛けた。 それに返すのは、頷きと心からの笑顔で]
……俺にとっての幸せは、自分で決めると言った。
[元よりそれは、ひとの世での幸福との天秤で]
きみと共にいることが、俺の幸せだ。
[だから自分は、とうにそれを選んでいる。 それがかつてのような不幸からの逃避でないことは、眼差しの持つ力から伝わるか]
(13) suzukake 2020/06/10(Wed) 01時半頃
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―余談―
[枝の上にはいつのまにか木霊のギャラリーが増えていた。 のどかと綺羅星の仲直り?にイェー!と歓声をあげている。
『ハー、ヨカッター』 『エエモン見タワー』 『イイ暇潰シニナッタワー』等、 好き勝手なことを口走りながら散っていくのであった**。]
(14) mikanseijin 2020/06/10(Wed) 01時半頃
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― 森の中 ―
……そう、か。
[幸せは自分で決める。 それは、先にも向けられた言の葉。 けれど、今紡がれたそれは、確たる意思を帯びたもので]
…………。
[その声音のままに続けられた宣。 兎の内の蟠りが、溶けて、消えて]
(15) tasuku 2020/06/10(Wed) 01時半頃
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悪い子にはお仕置きしなきゃならんだろう?
[おかげで、一つの想いが昇華されはしたのだろうが、それはそれ、これはこれだ。]
んなことより、いくぞ。
[とりつかれた自分というのがどうにも格好つかない気持ちで、先程までのやりとりはどこへやら、笑みを零す千早>>12へと握り返した左手を引いて歩きだし]
(16) S.K 2020/06/10(Wed) 01時半頃
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俺たちは俺たちで…ってことだが……
[過去は過去。物語を読む分にはいいが、自分たちはこれからなわけだと普段なら言いたいところだが]
今日ぐらいはいいだろう。
[ここは夢現の間らしいしな。と向かう先は、二人であった桜の木のある地であった*]
(17) S.K 2020/06/10(Wed) 01時半頃
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おやおや、意外と躾に厳しいのだね。
僕も気をつけないとかな。
[>>16男の言葉に軽口を紡ぎつつ、 握ったままの左手を引かれて 男が歩くに合わせ、 何処に行くのかと内心には浮かんだものの 問うことはせず、付いていったのだが]
(18) nadia 2020/06/10(Wed) 21時頃
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…………あぁ
そうだね。
折角の逢瀬だ、
心残りは潰せる限り潰そうか。
[>>17今日ぐらいはという男の言と、 向かう道先から風が運んできた薄紅に
あの人が叶えられなかった約束を 果たそうとしてくれていると気付き、微笑んだ*]
(19) nadia 2020/06/10(Wed) 21時頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
nadia 2020/06/10(Wed) 21時頃
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ああ、千早も悪い子そうだからな、 しっかり躾てやるさ。
[軽口を叩いて、だがこれからも一緒にいることという未来を互いに認め合うのを確認して手を取って歩いていき]
叶う機会が今だけなわけだからな、今回ぐらいは譲ってやるさ。
[大昔の約束、ちょっとした不注意と、あっけない別れ。 そんな彼女と、千早の主、それをみてきた千早の気持ちをおさめる機会は今ぐらいだろう。 そうして手を引いて歩いていった先には、自分が最初に目覚めた場所。 開けた場所に桜の樹が生え、彼岸花が咲く地]
千早
[木の根元まで歩くと抱き寄せるようにしながら胡坐をかいて、その上に千早を乗せて、桜を見上げるようにしながらゆったりとお花見をするのである*]
(20) S.K 2020/06/10(Wed) 22時半頃
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ふふ、やっぱりかい?
なら、君好みにしっかり躾けておくれ。
[>>20蕩けるような笑みを向けて、軽口を重ね。 手を取られたままに辿る道すがら、 意識に浮かぶのは遠い、己の知らぬはずの光景。
雨に濡れて散る薄紅の美しさと、 来ないだろうと分かっていても 待っていたいと願って 最期まで幸せに生きた姫の、
そして、己の主が 最期を越えても抱え続けた後悔の]
(21) nadia 2020/06/10(Wed) 23時頃
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……うん。
[叶えられなかった約束を、 叶えさせようという男の想いに頷いて 薄紅が舞い降り、彼岸花が地を彩る 己と男の、此度においての 最初の出会いの場に戻り来て]
(22) nadia 2020/06/10(Wed) 23時頃
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うん?
[名を呼ばれて、強く跳ねた鼓動は 胡坐の上に収められたことでより強まったものの 平静の内に隠して]
……綺麗だね、
グスタフ。
[こちらからも男の名を呼んで、 男の元で揺らぐ白い彼岸花と共に 花を見上げた*]
(23) nadia 2020/06/10(Wed) 23時頃
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─ 森 ─
[所謂膝枕をしてもらい、しばし休息した後のこと。 方々へと放っていた眷属達が桃をいくつか持って戻ってきた]
おぉ、ようやった。 のどか、桃があったぞ。
[起き上がり、眷属から桃を受け取ってのどかへと差し出す。 皮を剥く必要があれば、脇差で器用に剥くこともしよう。 その頃には首に残っていた三筋の痕は、綺麗さっぱり消えていた]
(24) rokoa 2020/06/10(Wed) 23時半頃
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それも粋だろう?
[夢現のこの瞬間だけだ。そんな約束の地が、こうして自分たちが出会った、あるいは再会した地であるということも含めて、ちょっとした偶然なのだろう]
ああ。
[雨の変わりに軽やかなに風をうけて解き放たれていく桜を眺めながら、その温もり>>23をかき抱いて]
その次の言葉には、『僕には劣るけどね。』って続けないとな。
[躾ける>>21という意味を伝えるように囁きながらも、桜を見上げて]
…でもまあ実際、綺麗だ。酒でも飲みたい気分だ。
[機嫌よさそうにいいながら、手を腰に回してそっとだきしめるようにしながらしばりお花見をする一時**]
(25) S.K 2020/06/11(Thu) 00時頃
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山師 グスタフは、メモを貼った。
S.K 2020/06/11(Thu) 00時頃
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─ 森 ─
あら、あらら。 わざわざ探してくれたんですか。
[何気なく口にした好みの果物を聞いていて、探しに行ってもらっていたことに今気づき。申し訳なさと嬉しさが半分ずつ。>>24]
ありがとうございます。
[ありがとー、と眷属たちにも声をかけ。受け取ったものの、素手で皮を剥くのは難しいので綺羅星の脇差に頼ることになった。]
……傷、治ったみたいですね。良かった。
[再び妙な呪いが発動することもなさそうで安堵した。]
(26) mikanseijin 2020/06/11(Thu) 15時頃
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─ 桜の木の下 ─
…ふふ、嬉しいな。
どうやら僕らはこういう所も 似たもの同士みたいだ。
[>>25男の腕の中、問うような声への返しは >>0:144数刻前での会話を引き合いにして。
温もりを求めるようによりぎゅっと抱き寄せる腕、 囁かれる声には頬の火照りがより増しながら 先の躾の意味が察せられるような言葉に苦笑を浮かべ]
(27) nadia 2020/06/11(Thu) 22時頃
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…ほんとに
どこまで自惚れにさせたいんだい?
[そう言いながら、自らも男の胸へと身を寄せて。 酒でも飲みたい気分という男に、 同意の頷きを返した後、 暫くは薄紅の雨の中に身を任せていた中]
(28) nadia 2020/06/11(Thu) 22時頃
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……そういえば
聞いても良いかな。
願掛けするほどに、 君が叶えたかったこと。
[己の手首に括ったままのミサンガに 一度視線を落とした後 また顔をあげ、男を見つめ問いかけた**]
(29) nadia 2020/06/11(Thu) 22時頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
nadia 2020/06/11(Thu) 22時頃
リツは、釣果→1
suzukake 2020/06/11(Thu) 22時頃
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─ 森 ─
[お礼を言われた眷属達は、嬉しそうにのどかの周囲を巡る。 やがて煌めきを残してパッと消えた。 桃の皮を剥きながら向けられた言葉>>26には、右の首筋に手を当てて一度擦った]
そうか、消えておるか。 あの霧に呼応するものだったようだからの。 その呪が溶けたならお役御免なのじゃろうて。
[残り続けられても困るところだし、その場合は神気にて打ち祓うことになっただろう]
(30) rokoa 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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─ 桜の木の下 ─
そうやって、千早自身の余裕もなく隔たりもない表情をみせてくれるまでだな
[紅色に染まる頬で、艶やかでありながらどこか初々しい千早が甘えるように身を寄せる>>28のを嬉し気に抱きしめながらしばらくお酒のない花見に興じていたが]
ん?願い事か、大したもんじゃねぇさ。
目の前にスリルがあったときは逃げずに立ち向かわせてくれ。 そしてその時は幸運を届けてくれ。ってさ。
受動的にただ願うだけは性に合わなくてな。
[願いそのものよりは、やり遂げたいと思う気持ちのほうを優先しているという口ぶりで]
結局、違う幸運がこうして腕の中にまいこんだけどな。
[千早を見つめ返し、からかうように笑って答えた*]
(31) S.K 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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─ 遥か昔 ─
[その石は、宝石でありながら己とは異なる存在であった]
おぬしも ほうせきを みに やどしておるのか?
[人の子が恐れる鬼に対し、物珍しそうに話しかける小さな存在が一つ。 人の容をしているが、その身は小さく、人の子で言う子供の姿をしていた]
(32) rokoa 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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のぅ、みせては くれぬか? いろいろな ほうせきを みてまわって おるのだ。
[鬼と目線の高さを合わせるべく、ぴょいと飛び上がって宙へと浮く。 当時はまだ宿す宝石の数は少なく、石の声《想い》を聞いて回っている時分だった。 その途中で見つけた、珍しい気配のする宝石。 それを身に宿すのが彼の鬼だった]
そのいしは おぬしじしん なのか? ふつうの ほうせきとは ことなる けはいがする。
[強請り、疑問を投げかける幼い妖を、鬼はどのように思っただろう。 摘み出されるならば抵抗出来ない程、力の弱い妖だった時の話だ**]
(33) rokoa 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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— 遥か昔 —
[その頃、鬼神と呼ばれていた鬼が纏うのは血臭で、その眼は血色の魔眼だった。 人であれ妖であれ、不用意に近付けば無事では済まぬと、主以外は、味方でさえも遠巻きにする、その鬼神に、恐れげもなく近づいて来た童子の姿をしたものが、只人で有るはずもない。>>32]
...其方、石の神か何かか?
[妖に近いが、瘴気の類は感じられず、どちらかといえば邪気を寄せ付けぬ力を纏っているように思えて、首を傾げる。]
...ああ、我の角は...我同様、元は山の気から生まれたものだからな、宝玉と成り立ちは似ておろう。
見るのは構わぬが、不用意に触れるなよ?
[主との絆を刻み、鬼の力の源とも言える角は、並みの妖なら、触れただけでも影響を受けかねない。 だから気をつけろ、と、注意はしたが、追い払おうとはしなかった。
それはただ、近づく者がめずらしかったから、だけだったのか、どうか。*]
(34) fuka 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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─ 桜の木の下 ─
……もう、
バカ。
[>>31抱き寄せながらこちらの顔を覗き 嬉しさを隠さない男に、恥じらいは増しつつ 拗ねた素振りを見せて。 これ以上追及したら余計に余裕を奪われそうだから 話を変えたい、と問いを投げたのは 渡されてからずっと気に掛かっていたこと。 返った答えは、願いというよりは 真に願掛けしていただけとわかるもので]
(35) nadia 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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…ふふ。
君らしい願いだね。
[そう言って、腕の中に舞い込んだ幸運を 実感できるように、背を伸ばして唇を重ね合わせて]
最初に言った時は、答えを待つといったけれど、 改めて、もう一度お願いだ。 ねぇ、グスタフ。
僕と夫婦になって? [首の後ろに手を回しながら、 待つと言っていた答えを聞きたいと首を傾げた**]
(36) nadia 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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─ 桜の木の下 ─
ふははっ。可愛いな、千早。
[ばか。という物言いが妖としての風というよりも初々しい態度>>35に思わず笑いが漏れてしまいながら、率直に感想を口にしながら、自分らしいというのには、だろ?と得意げな態度でいいつつ、今度は治療とも力を分けるものとも違う口づけ>>36を受け止めて]
なぁ、そういうものはお願いするものじゃないぞ。
それじゃ、千早にとって昔の関係のままだろ?
[お願いするような立場だとな。と暗にいいつつも]
(37) S.K 2020/06/12(Fri) 01時頃
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[それと同じ口で]
ただ…髪の毛一本爪先まで全部俺のものにしたいとは思っているな。
[立場がどうこういいながら、夫婦についてという形よりも、ただ自分のものにしたい。とはっきりと告げた**]
(38) S.K 2020/06/12(Fri) 01時頃
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樫の樹の子ら リツは、メモを貼った。
suzukake 2020/06/12(Fri) 01時頃
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─ 遥か昔 ─
ようわかったな! わしは つくもがみじゃ。 ほうせきから うまれたぞ。
[石の神>>34と言われて、幼い付喪神はにぱりと笑った。 己とは異なる在り方をするだろう鬼を前にして恐れぬは、その天真爛漫さ故だろう。 生まれ落ちての性格と言えばその通りだし、いくつもの宝石の性質を兼ね備えているとも言えた]
ほぅ! なるほどの、 やまのきから うまれておるのか。 それならば わしがひきよせられたのも なっとくじゃ。 おぬしがいうように ほうせきのなりたちと にておる。
ふれるは きけんじゃな。 こころえた。
[ふよりと宙を舞い、角の間近まで近づいてマジマジと見る。 声を聞こうと耳を傾けるが、その辺りは他の宝石とは違った]
(39) rokoa 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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やはり こえが きこえぬな。 おぬしじしん ゆえに わしのちからが およばぬ。
そうか、 そのようなものも あるのだな。
[似ていても、属するものが異なれば力は及ばない。 知らぬを知る学び。 偶然の出逢いが新たな知を生んだ]
よき めぐりであった、 かんしゃする。 またどこかで あおうぞ。
[幼い付喪神は鬼に笑み、手を振る。 ぴょーい、と飛び跳ねて立ち去る姿は、宙に煌めきを残して消えていった**]
(40) rokoa 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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グスタフは、のんびり見守り中
S.K 2020/06/13(Sat) 00時頃
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─ 桜の木の下 ─
……しらない。
[>>37己の物言いが楽しかったのか 笑いだした男の言葉にむぅと頬を膨らませるも、 可愛いと言われた嬉しさに緩みもしたのを隠したくて ぷいと横に逸らして。
追及を避けるように投げた問い、 口付けと共に向けた願いに返されたのは 否とも受け取れるもの、だったけれど]
(41) nadia 2020/06/13(Sat) 00時頃
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………ぜんぶ
きみのもの、に。
[>>38真直ぐ、求めていると告げる言の葉に 身の内から熱く、とくりと跳ねる音が広がる。 男の頬に指を添わせ、そ、と撫でて]
一つ、約束をしてくれる?
[答えが何であれ、もう己は男のものだけれど]
(42) nadia 2020/06/13(Sat) 00時頃
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— 遥か昔 —
付喪神か、成る程。
[自然の中から、その力を頼りに形作られた鬼と、人の手にした、或いは作り上げたモノから生まれる付喪神。似て非なる成り立ちの、恐らくは生まれてそれほど経たぬだろう妖を、鬼は、しみじみと眺めた。>>39]
きらきらと、美しいな。
人は、其方のように美しい付喪神を生み出すようになったのか。
[生きるために、刃振りかざし、力だけを求めて相争う時代に、最早、終わりが近づいていることは、鬼にも感じ取れていた。]
(43) fuka 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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|
我が役に立ったなら重畳。
[それは、鬼神の役目が終わりに近づいているのだという事も。]
...また会えるかは知らぬが、其方が良き巡りを渡れる事を祈っておこう。
[鬼神ではなく、美しい宝石が、人の心を導く世が来るのなら、それもいい。
鬼は、キラキラと輝き残して、童子の空に消える様を>>40昏い血色の魔眼を眩しげに細めて見送った。**]
(44) fuka 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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─ 桜の木の下 ─
悪い悪い。
[ぷいっと横を向く千早>>41に笑いを噛み殺しながらちっとも悪びれてない声で謝る。 出会ったときは艶やかな色気のある人だったのに、今ではどこか見た目より少し幼くすら思えて、そういう表情をさせているのが自分だというのにまた一つ愛しさが募る]
約束?
[求めたいという気持ちに対しての返事>>42に首をかしげてその先を促すように見つめて]
(45) S.K 2020/06/13(Sat) 00時半頃
|
|
─ 桜の木の下 ─
…もう。
[>>45明らかに笑みを含んだ言葉だけの謝罪に、 ぷいと逸らしたままの顔で、唇を尖らせて。 幼く見えるなどと言われたら、 余計に拗ねてしまっただろうけれど 言葉には出されなかったから 続いた問いに話は移って]
(46) nadia 2020/06/13(Sat) 01時半頃
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山師 グスタフは、メモを貼った。
S.K 2020/06/13(Sat) 02時半頃
樫の樹の子ら リツは、メモを貼った。
suzukake 2020/06/13(Sat) 17時頃
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[想い言の葉に変えて、ぬくもりに浸り込む事しばし。 けれど、いつまでもこのままではいられぬ事は承知している。 だから、ひとつ息を吐いて、ゆる、と顔を上げて]
……律。 そろそろ、帰らなくては。 いつまでも、ここには、いられぬから。
[辻の森は、出逢いの森。 その目的が果たされたなら、あるべき場所へ帰らねばならない]
(47) tasuku 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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|
先も、言うたけれど。 正式に番となれば、律は人から変容する事になる。
だから、正式な契りは、後になるけれど。
……いつでも逢えるように、仮の契りを結ばせてほしい。
[そうすれば、現と狭間にある兎の領域を行き来する事ができるようになるから、と。 拒まれることはないとわかっていても、問い方がこわごわになるのは、兎自身の気質故。*]
(48) tasuku 2020/06/13(Sat) 23時半頃
|
|
─ 出立間際 ─
[のどかを連れ領域へと戻る直前。 付喪神からいくつかの煌めきが飛び立ち、方々へと散る。 散った先は『辻守』の下と、他の妖達の下。 煌めきは付喪神の分身として形作られ、それぞれへと言葉を向けた]
お主らも纏まったかのう? 儂らは一足先に戻らせてもらおうぞ。
お主らの行く先にも良き導きがあるよう、祈うておる。 機会あればまた会おうぞ。
[共に『番』を求めた妖達にはそう告げ、煌めきを二つ、妖とその番へと送る。 柘榴石《変わらぬ愛》と藍玉《幸福に満ちる》の煌めきだ。 それらを送った後、付喪神の姿は煌めきとなって消える]
(49) rokoa 2020/06/14(Sun) 00時頃
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|
[『辻守』の下へ向かった煌めきも同様に付喪神の姿を形作る]
『辻守』、世話になったの。 無事『番』は得た、生涯を賭けられる愛し子じゃ。 降りかかりしものについては思うところもあるが……あれがあっての部分もある。 故に、感謝のみ置きゆこう。
この地にまた良き巡り逢いが訪れるよう…。 ではな。
[言葉と共に送るのは苔瑪瑙《実り》の煌めき。 己と同じよう、『番』を求める者が相手を得られるよう想いを込めた祈り。 その祈りを領域へと残し、付喪神は煌めきとなって消えていった**]
(50) rokoa 2020/06/14(Sun) 00時頃
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[沙羅が顔上げる>>47のを見て、名残惜しくはあるけれど、浸る時間に区切りをつける]
……うん。
[縁を結び合わせるため呼び込まれたこの地からは、そろそろ去る頃合いのようだ。 帰りを促す声には頷いて]
ああ……そうか。
[人としての自分からの変容。 承知はしたものの実感の湧かぬ状況に思いを馳せる。 しかし、それはまだ先の話で]
(51) suzukake 2020/06/14(Sun) 00時頃
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それは、もちろん。 ……ええと、どうすればいい?
[いつでも逢えるようにと言われた言葉>>48に否やはない。 それでも、沙羅がおそるおそる口に出したことは感じられて。 微笑浮かべつつ何でもないことのように聞き返したのは、やや意図的なもの*]
(52) suzukake 2020/06/14(Sun) 00時頃
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[不意に、白鼠がちゅ、と鳴いた]
どうした、白っ仔……と、おお。
[それに怪訝な声を上げた直後に舞い降りる煌めき。>>50 それが付喪神の姿を形作ると微かに口の端を上げた]
おう、良き『番』を得られたならば何よりだぁよ。 ここは、そのために拓かれた森故なぁ。
[降りかかりしものの部分には触れず、けらりと笑う。
彼の異変は、力あるものが更に力を求める事、また、異なるもの同士の境界を超える事に対する、いわば『世界の理』のもたらす試練。 『辻守』の力ではどうにも……できなくはないが、干渉する必然性を感じない事からまるっと放置しているものだったから]
(53) tukineko 2020/06/14(Sun) 00時頃
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……ふふ、綺羅星殿は律儀だぁな。
……おまいさんたちの行く先に、良き恵みがあらん事を。 森羅の古龍の名において願うておるよ。
[領域に残される恵みの煌めきに目を細めつつ。 『辻守』が向けるのは、彼らの先行きの幸いを願う言祝ぎ。**]
(54) tukineko 2020/06/14(Sun) 00時頃
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[帰還への促しに返るのは頷き。>>51 ひとから変容する、という事には未だ実感わかぬ様子に、それも已む無しか、と思いつつ]
……うん。 手を、出して。
[なんでもない事のように先を促す様子>>52は、意図的なものと気づききれてはいないけれど。 その笑みが、拒絶される事への恐れをごく自然に溶かしてくれて。 僅かに身を離した後、求めるのは左の手。 それから、兎は己が指先を噛み破って紅い色を滲ませて]
(55) tasuku 2020/06/14(Sun) 00時半頃
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我が標にして拠り所たる望月にかけて。 いずれ御魂繋ぐものとしての標をここに刻む。
[詠うように紡ぎつつ、滲んだ紅で月見草を思わせる文様めいたものを青年の左の手の甲に描き。 それが淡い金色の光を零すと、その上に軽く唇を触れた]
……この紋が、律と我を結ぶ導。 仮に、他の妖と接する事があっても、律の護りとなるから。
[そう、告げて、それから。 兎はしばし、自身の装いに視線を向けて悩む態]
……いろ。 変えた方が、よい、かな……。
[ぽつ、と零れた呟きは、半ば無意識のもの。*]
(56) tasuku 2020/06/14(Sun) 00時半頃
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─ 事後結納 ─
[『番』となってしばらく後、時機を見計らいのどかの両親の下へ挨拶に向かう。 両親にとっては寝耳に水の話だろうし、到底信じられぬものだろうが、このまま神隠しとするには不憫に思えたが故の行動。 隠す心算もない、妖の姿で目の前に現れた付喪神を、両親はどう見ていただろう]
お初に御目文字仕る。 儂は貴石神社に祀られる一柱。 真名は名乗れぬ故、名乗るは容赦願う。 此度はお主らの娘、のどかを嫁としてもらい受けるために挨拶に参った。
[礼節はしっかりと保ちつつ、両親の様子を窺いながら言葉を続けた]
(57) rokoa 2020/06/14(Sun) 00時半頃
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─── 言うておくが、拒否権はない故。 これは儂とのどかの間で既に合意のこと。 今しばらくのどかは人として過ごすが、いずれは儂と同じ存在となる。 人の軛から外れるということじゃ。
[娘を貰う挨拶にしては一方的な言。 事実を隠し、後に禍根とするのを避けるためだ。 のどかから両親に何か語るならばそれに任せて、付喪神は袂からあるものを取り出す。 それを挨拶の終わり頃に、両親へと差し出した]
(58) rokoa 2020/06/14(Sun) 00時半頃
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……これはお主らの宝を貰い受ける代わりに用意した守護石じゃ。 この石を持ち続ける限り、大きな災厄から護ってくれよう。
[差し出した守護石は、世にも珍しい複数の宝石が寄り集まったもの。 一つの土台から複数の宝石が張り付いているのだが、後付けされたものではなく、複数の宝石でありながら一つの原石、というような様相をしていた。 魔除けとなる孔雀石を始め、橄欖石、月長石、紫水晶、黄玉、黄水晶などが散りばめられている。 鑑定すればそれなりの価値もあろうが、これをどうするかは両親次第だ]
神の嫁になるなどお主らにとっては信じがたい話かもしれぬが、儂の嫁はのどかしか考えられぬ。 大事にし、幸せにすることをここで誓おう。 神の一柱として、この言葉、決して違わせぬ。
[琥珀の瞳に意志を乗せ、真剣な眼差しで両親を見遣る。 頭を下げぬは神故の質、されどその表情と姿勢、意志と眼差しが偽りないことは、相手にも伝わることだろう*]
(59) rokoa 2020/06/14(Sun) 00時半頃
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[手を出すように言われれば>>55、素直に応じて左手を差し出す。 指先から紅が滲むのには少し身を強張らせたけど、どうにか動かずにいて]
月見草……。
[描かれた徴と、軽い口づけ>>56。 力の繋がりを示すように、紋からは光が零れる]
……ありがとう。
[仮の契りであり護りでもあるそれを、施されたことへ礼を言う。 必要な儀式はこれで仕舞いかと、そう思っていたのだけれど]
(60) suzukake 2020/06/14(Sun) 01時頃
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えっ!?
[いろを変える。 それって、結婚式とかでやるあれのことだろうか――と、呟きを拾った青年は乏しい知識で考える]
そ、れは、沙羅のしたいようにすればいいけど……。
[しかし、言葉の示す意味にひどく惹かれてしまったのは事実]
でも、沙羅の新しい姿なら……見られたら嬉しい、かな。
[結局は欲求のまま、そう付け加えてしまった*]
(61) suzukake 2020/06/14(Sun) 01時頃
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[紋を描き、仮とはいえ契りを結ぶ。 兎にとっては、それだけでも大きな変化。 それ故の緊張は、向けられた感謝の言葉にす、と緩んで。>>60]
……ううん。 受け入れてくれて、ありがとう。
[礼を言うのはむしろこちら、と思うままを紡いで。 呟きを拾った青年の言葉>>61に、ひとつふたつと瞬いた]
(62) tasuku 2020/06/14(Sun) 01時頃
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……え、ええ、と……。
[したいようにすればいい、見られたら嬉しい。 そう言われて悪い気がするはずもなく]
……うん。 このいろは、羅紗と対としてのいろ、だから。 でも、これからは、違うから……。
変えて、みる。
[小さく呟き、力を凝らす。 いろを変える、と言っても、現実のお色直しのように着替えるわけではなく。 衣装を形作る力に干渉して、その色彩を変える、という意味で。 金色の光がふわり、と舞った後、金と銀の装いは、紅と白のそれへと変わって]
…………おかしく、ない?
[そう、と問いかける様子は、どこか怖々としたもの。*]
(63) tasuku 2020/06/14(Sun) 01時頃
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[こちらこそ、というような沙羅の礼>>62を受けて頷く。 その意味の重さは知らなくとも、沙羅にとって大きな決断であったことは知れたから]
[そして問い掛けられた、いろを変えるということ。 羅紗の対としての装いから、これから先共に在る姿へと変わる。 それに感じる喜びは下心的な部分も否定できないが、とにかく嬉しかった]
(64) suzukake 2020/06/14(Sun) 01時半頃
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[沙羅は金色の光に包まれ、超常的な力でその装いを変える。 そうして現れた姿は>>63]
おかしく、ない。
[金と銀の衣装も美しかったが、紅白のそれはより鮮烈で。 怖々とした沙羅へ自信を持たせるように、強く頷いてみせる。 ただ、それだけでは足りない気もして]
いや、……綺麗だよ。
[そう言葉を重ね、自由になった手で彼女の身を抱き締めた**]
(65) suzukake 2020/06/14(Sun) 01時半頃
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樫の樹の子ら リツは、メモを貼った。
suzukake 2020/06/14(Sun) 01時半頃
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─ 事後結納 ─
[その日が来る前に。>>57 一応、結婚したい相手が訪れるという知らせは両親にしておいた。ついでに自宅住まいの姉にも。兄は仕事の関係で遠方に住んでおり、来ていない。
ただ、相手がどんな人物であるのか……については、きっと信じてもらえないだろうから、当日まで黙っておいた。
妖としての姿に両親は呆気にとられ、姉は麗しいと目を輝かせていたが。挨拶に来たのが何者であれ、家にあげないのは失礼と、両親は客間として使っている和室へ案内した。
堂々とした挨拶、というよりは決定事項として述べる綺羅星の横で、のどかも正座して、両親の様子を伺っていた。そして綺羅星の話が終わるのを見計らい。]
(66) mikanseijin 2020/06/14(Sun) 10時頃
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うん……そういうわけで、私の彼は神様なの。 あっ、神の嫁って言っても食べられたり 死んだりするわけじゃないのよ。
それにね、お付き合いしてみて、 すごくいい人ってわかってるから、大丈夫よ。
[両親にしてみれば何が大丈夫なのか、わからなかったかもしれないが。一般人にもわかるほどの神々しさを隠そうともしない綺羅星に、両親は気圧されていた。
姉は隣室に控えていたが、茶を出すタイミングを逃していた。]
(67) mikanseijin 2020/06/14(Sun) 10時頃
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[やがて、結納品として出されたと思われる守護石に、父は唇を噛み、母は困ったように見つめていたが。]
『……人でなくなる、というのであれば、それはもはや我々の娘とは言えますまい。どうぞ、お好きになさってください。』
[父はそれだけ絞り出すと、頭を下げて席を立ち、襖を開けて退室してしまった。]
『ちょ、ちょっと、お父さん! ……ごめんなさいねー、混乱と衝撃が強すぎて受け止めきれなくなったんだと思うわ。ちょっと時間ほしいんでしょ。いえ、アタシもそうなんだけどねあはは!
普通のおばちゃんにもわかるくらい神様だしねぇ…… とんでもない相手捕まえてきたわねぇのどか』
[一方の母は、当惑すると口数が多くなるタイプのようで、一旦開くとペラペラ話し出した。]
(68) mikanseijin 2020/06/14(Sun) 10時頃
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『それにアンタ、こうと決めたら絶対変えないしねぇ。 でも、同意の上で決めているなら良いわ。 お父さんには後で言っておくわ。』
[拒否権はないとは言われたものの、母も反対の意はないこと告げ、それを示すように差し出された守護石を両手で賜った。石を胸に抱くと、深々と頭を下げ。]
『どうか、のどかを……娘をよろしくお願い致します。』
『……うちに会いに来るのは難しいのかしら。 せめて時々、手紙くらいは欲しいわ。』
[完全に受け入れ、消化するにはもう少し時間が必要かもしれなかったが。神に娘を幸せにすると宣誓されてしまったのだ。高位の存在に誠意を見せられては送り出す以外にはなかった。]
(69) mikanseijin 2020/06/14(Sun) 10時頃
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[そして去り際、母は娘に小声で、]
『ああは言ったけど、どうしても辛いことあったらいつでも戻ってきなさいよ?』
[なんてこっそり、耳打ちし。姉は]
『妹をよろしくお願いします。 ところで、ご親族に独り身男性はいらっしゃいませんか?』
[綺羅星にそんなことを聞いたりしていたのだった。**]
(70) mikanseijin 2020/06/14(Sun) 10時頃
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─ 事後結納 ─
[その日対面出来たのは両親とのどかの姉。 兄は不在ということだったが、後に伝えられることになるのだろう。 のどかの姉の反応はのどか自身を彷彿とさせ、姉妹だな、と納得していたとか何とか]
…………
[声を絞り出し、頭を下げて立ち去るのどかの父の様子を具に見、軽く琥珀の瞳を細める。 親の心境というものはいまいち測れぬが、困惑するだろうことは理解していた。 理解していてなお伝えたのは、残りの生を嘆きのみにせぬため。 今憤りを抱えても、時間を経て、彼自身の中で整理してくれればそれで良い]
(71) rokoa 2020/06/14(Sun) 12時半頃
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突然のこと故、混乱しても仕方あるまい。 しかし神隠しとなってしまうよりは良いと判断した故。
のどかが人の軛から外れる時までまだ時間はある。 それまでは自由に戻って来ても良い。 手紙も、軛を外れた後も自由にして構わぬ。
[母の言葉には制限を設けぬ旨を伝え、のどかを送り出す言葉を受け取る。 守護石はのどかの母の手に。 彼女らには見えぬ、各宝石の精が家の者達を祝福していた]
(72) rokoa 2020/06/14(Sun) 12時半頃
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[家を辞す際、のどかの姉が話しかけてきた]
任せよ。
…親族か? さて、眷属ならばいくらでも居るが、まだ人と番えるほどの力は持っておらんな。 貴石神社に祀られた者でいくらか居たかも知れぬが。
[親族という親族は居らぬ故、身近にいる神について挙げておいたがどうだったか。 紹介して欲しいと言われるなら、神社に行けば良い、と伝えることになるだろう**]
(73) rokoa 2020/06/14(Sun) 12時半頃
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[装いの色彩を違える。 それは変える事変わる事、それそのものを忌避していた頃は考えもしなかったこと。 それ故の不安を宿した問いかけに変えるのは、短くともはきとした宣。>>65]
……よかっ……。
[強い頷きを伴ったそれに安堵の息を吐いたのも束の間。 重ねられた言葉に、色々が、止まった]
きれ、い……って……。
[本当に、と問うよりも、抱き締められるのが僅かに早く]
(74) tasuku 2020/06/14(Sun) 16時半頃
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─ 事後結納のあと ─
『神様たちは美形なのかしら!? 私にもワンチャン……!』
『やめなさい 二人も行かれたらお父さん暴れるわ』
[ガッツポーズをする姉と、冷静に止める母と。 のどかは苦笑しながらも、やはり寂しくもあって。]
うん。また、帰るから。
[連絡についての返事を受けて、綺羅星と共に踵を返した。>>72 あまり見ていると、泣いてしまいそうだったから。**]
(75) mikanseijin 2020/06/14(Sun) 18時頃
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[綺麗だと、素直にそう評した言葉に沙羅が動きを止めた>>74。 何かを言い掛ける前に抱き締めてしまったけれど、それが悪い感情でないことは伝わっていた]
(76) suzukake 2020/06/14(Sun) 19時半頃
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[こうして近く触れるとまた離れがたくなるけれど。 辻の森は、長く留まる事は叶わないもの。 だから、と身を離すのと、覚えがある気配が近くに舞い降りるのはほぼ同時]
……この気……綺羅星殿、か?
[呟きを肯定するように、舞い降りたそれは付喪神の姿を形どる。>>49 紡がれる言の葉に、兎は自然、居住まいを正し]
……ああ。 色々とあったが……良き縁を得る事ができた。 綺羅星殿にも、世話になったな。
[思い返すのは、辻の風に引き離された時に導いてくれた煌めきの事。 それへの礼を告げたところに、二色の煌めきが贈られて]
(77) tasuku 2020/06/14(Sun) 21時半頃
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ん……そちらにも、良き先が導かれるよう、望月に祈願しよう。
……縁あらば、また、いずれ。
[祈りを返し、煌めきと転ずる姿を見送る。 贈られた煌めきの意味するもの。 それも、今は素直に受け取れた。*]
(78) tasuku 2020/06/14(Sun) 21時半頃
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[言葉少なになりつつも、幾らかの時間沙羅を腕に内に納めて。 しかしこの場に長居も出来ぬからと身を離した所に煌きが舞い降りる]
綺羅星……さん?
[様子からして人ならざる者だろうが、妖というよりは神を思わせる煌びやかな姿だった>>49。 面識はなかったが、沙羅>>77に倣うように姿勢を正す]
……ありがとうございます。
[祈りを向けられたことに礼を言って一礼する。 そこに送られたのは、二色の煌き]
宝石だ……。
[石言葉のような裏の意味は知らなかったが、番となる者に一対の宝石が贈られる意味合いはわかる。 だからもう一度頭を下げつつ、煌きとなって消える姿を見送った*]
(79) suzukake 2020/06/14(Sun) 22時頃
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[宝石の煌めきの残滓が溶けて、消えて。 気配も完全に途絶えると、兎は小さく息を吐く]
…………それ、では。 そろそろ、道が開く、な。
[言いつつ周囲を見回せば、帰る途を示すように、黄昏草が並び咲いていて]
……花灯を辿れば、元の場所に戻れるはず。 本当は、戻るまで共に行きたい、けれど。
……そうなったら……現から戻れる自信がない、から。
[ほんの少し、困ったような表情で告げるのは自覚済みの本音。 寂しがり屋の兎にとって、心預けられる相手は、本当は何よりも離れがたいものだから。 けれど、己が現で生きられる存在ではない事は察しがついていて]
(80) tasuku 2020/06/14(Sun) 22時半頃
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グスタフは、千早をぎゅっとして、ここからは大人の時間**
S.K 2020/06/14(Sun) 22時半頃
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[宝石と見えた煌めきは、溶けるように消えていく。 そうして気付けば、道を示すように並んで咲く黄昏草>>80]
そ、か。 ……うん。大丈夫。
[出来る限り長くを共に居たいと思う本音は同じこと。 しかし、沙羅の決意を揺らがす気はないから、一つ頷いて。 寂しがり屋の彼女が、それでも自身を送り出してくれた意味を果たすため、一時の別れを受け入れた]
(81) suzukake 2020/06/14(Sun) 23時頃
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[大丈夫、という言葉と頷きと。>>81 それに感じるのは安堵と、苦しさと。
けれど、これは一時の物だから、とどうにか飲み込んで]
(82) tasuku 2020/06/14(Sun) 23時頃
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さて、程なく辻も開こうが…
[満ち足りた気持ちで番と身を寄せ合っていた、鬼が、時の流れに漸く気を向けた、丁度、その時、煌めく姿が現れる。]
其方…綺羅星、殿、か。
[神格を得ると言っていた付喪神、辻守が呼んだ名を、鬼は、一応覚えていたが…それ以前に、初めて目にしたはずの姿が、遠い記憶を蘇らせる。]
そうか…遂に神と成るか。それは、重畳。 我も、望む縁を得た。 其方と、番の人の子も、互いに皆、良き巡りを渡れるよう、祈ろうぞ。
[嘗てと似た言の葉を送った鬼は、以前とは似つかぬ晴れ晴れとした笑みを浮かべ。]
いずれまた、会おう。
[贈られた煌めきに目を細め、再会を願った。**]
(83) fuka 2020/06/14(Sun) 23時半頃
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— 少し後/『辻守』の社 —
此度は世話になった、辻守殿。
おかげで我等も積年の願い叶うこととなった。
[出逢い辻の領域を出る前に、鬼は『辻守』の元へと挨拶に出向いた。湧いて出たあれこれへの物思いは、言っても無駄だろうと、忘れることにした。]
ところでな、我の棲家だが…近々引き払うことに…
[言いかけて、鬼はふと視線を彷徨わせる。鬼の引きこもっていた領域は、人も妖も滅多なことでは入り込めぬ結界の内と、それを今更思い出したが故に。]
…引き払うことになる、とは、思うのだが...まだ暫くは、使わせてもらう故、正式な挨拶はまたいずれ。
[良いことを思いついたという顔で、鬼は傍の男に視線を向ける。]
(84) fuka 2020/06/15(Mon) 00時半頃
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タクミ、其方と初めて出会った場所だ。懐かしかろう?一度、共に行こう。
あの家なら、暫し、二人きりで気儘に過ごすにも丁度良い。
[誰の邪魔も入らぬ結界の内で、二人きりの蜜月を、と、囁き落として『辻守』の目憚らず、番と寄りそう鬼の様子は、さて、古き馴染みには如何に映ったやら。**]
(85) fuka 2020/06/15(Mon) 00時半頃
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あぁ、もう出られる…?
[寄り添う心地好さに浸る中、刻の言葉に引き戻される。 現に戻る覚悟を決めるため深く息を吸い込んでいると]
わっ。
[突如現れたように見える煌めき帯びた姿に小さく驚きの声をあげ、身構えた。>>49 刻が当然のように話し掛けるのを見て呼吸を整え、そっと頭を垂れる]
(86) Mey 2020/06/15(Mon) 03時頃
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貴方様方もお幸せに。
[神となる存在に向けるは不遜かとも思われたが、自分と同じようにここへ招かれた者が共にあるのならと、心に浮かんだ言葉を乗せた。 紅と藍の煌めきを受ければ、もう一段頭を下げて感謝と共に見送って]
知り合いだったんだね。
[再会を願っていた言葉に、晴れ晴れとした顔の刻を振り返り。何時かの時を楽しみに待とうと思った。*]
(87) Mey 2020/06/15(Mon) 03時頃
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— 少し後/『辻守』の社 —
[ここから立ち去る前に挨拶を、と聞いて共に行くと立ち上がった。>>84 辻守と呼ばれる存在は一見愛らしくも見えたが、秘めたる気の強さを感じてゴクリと息を飲み込んだ]
あ……感謝、を。
[刻の声に我に返り、慌てて隣で頭を下げる。 再会の場を整えてくれたという存在には間違いなく感謝したかった。人の子が超常存在に試練を与えられるというのは古今東西に聞ける話で。その結果得られたものを思えば、文句なども出ようがない。 以後は黙って控えていたが]
(88) Mey 2020/06/15(Mon) 03時頃
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えっ、ああ。 家に戻されて以来、行ったことはなかったな。
[視線を受けてコクリと頷く。>>85 思い出の地を訪れるのは楽しみであり自然な流れなのだが]
二人きりで気儘に……
[囁き落とされた言葉に、つい先の記憶が過って、頬の熱を感じてしまうのは仕方がないだろう。 嬉しさ気恥ずかしさ相俟って、もう一度頷いた動きのまま顔を伏せてしまったのもまた。 一連の動きが辻守に何を思わせるかなどは、当然知る由もなかった。**]
(89) Mey 2020/06/15(Mon) 03時頃
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― 現の世へ ―
[排気ガスと、雑多な食物の匂い]
……帰ってきた、のか。
[辻森へ誘われた時と、全く同じではないが程近い場。 振り向いてみれば、普段意識もしないような細い路地があったが、その先に黄昏草の灯りはもう見えない。 異界への路は既に閉ざされているのだろう]
…………。
[左手を眼前に持ち上げてみれば、夢でなかったことを示すように、ほのかに光る月見草の紋が見えた。 これを月にかざせば、すぐにでも沙羅に逢えるのかもしれないが]
いや……。 まずは色々と、動くのが先だな。
[明日にでも出来ることは、幾つか思い付いている。 まずは疲れを残さぬよう、自室でしっかり寝ることにした]
(90) suzukake 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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― それから ―
[大学を辞め、遠い国へ旅をする。 表向きの理由は、概ねそのような形にまとまったようだ。 引き留める声はそれなりにあったものの、モラトリアムの人間が突如このような行動に出ることはさほど珍しくないようで。 どうにか必要以上の混乱は残さずに現世を離れることが出来そうだった]
[それらの手続きと並行して、日中含め幾つかのバイトを入れた。 渡航費用を稼ぐため、と理由付けはしていたが、実際には奨学金の返済や世話になった所への礼金に充て、それが終われば雲隠れする心算だった。 学生向けのアパートも、近々引き払うこととなるだろう]
(91) suzukake 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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[大学生でなくなる以上、家庭教師もやめなくてはならない。 最後の授業も兼ねて、例の中学生の家を訪問する]
――というわけで、俺が教えるのは今日で最後だ。 同じ大学の学生が後任で入ることになってるから、その辺は心配しないで。
[こちらの説明を寂しくもなさそうな顔で聞いていた中学生は、しばらく授業が進んだところでおもむろに言った]
『せんせー、なんか今日は生き生きしてるな』
えっ!? ……そうか?
『カノジョでもできた?』
!?
[思わず教材の本を取り落とすと、中学生は声を上げて笑った]
(92) suzukake 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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『せんせー、おもしれー! そんなわかりやすいリアクションするんだな』
い、いや……。
[今更否定のしようもなく視線を逸らしていると、中学生はしたり顔で頬杖をつき]
『ま、いいんじゃね? なんつーか前の方が、よっぽどすぐにでも消えそうな顔してたからさ』
……そうだったのか……。
[いざ本当に消えるという時にそれを言われるとは、皮肉なものである]
(93) suzukake 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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――なあ、きみ。 前に医者になりたいって言ってたけど、あれって何か理由があるの?
『えー? 金持ちそうじゃん。それに、モテそうだし』
……そうか……。
[なんだかふっと、肩の力が抜けた気がした。 使命感に燃えようが、欲望を第一にしようが、目指すものは同じということだ]
ま、後悔のないように頑張れよ。 ……いや、後悔しようがそのうちなんとかなる。 だからまあ――
(94) suzukake 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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縁だけは、大事にするように。
[幾つかの公式の使い方とその言葉を残して、最後の授業は終わった*]
(95) suzukake 2020/06/15(Mon) 21時半頃
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[しばし、独りで立ち尽くした後。 踵返した兎が向かうのは、『辻守』の許]
……世話になったな、『辻守』の。 我もなすべきはなせた故、領域へ戻る。
……もう、ここを訪れる事もなかろうが、息災でな。
[もっとも、この古き妖に異変が生じる事などそうはなかろうが。 それでも、この森を訪れる事は今後ないだろうから、そう告げて。 優美な仕種で一礼した後、紅と白を翻して、再び踵を返す。 金色の光がふわりと弾け、金毛の玉兎は辻の森から姿を消した]
(96) tasuku 2020/06/15(Mon) 22時頃
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― 月見草の森 ―
[辻の森から姿を消した兎が現れたのは、自身の領域たる月見草の森。 しん……と静まり返る空間。 その空気は、かつては好ましいと思い、望んだものだったけれど]
……こうして、みると。 静かすぎるのだな、ここは……。
[独りであることの静けさも冷たさも、当然の事と思っていたはずなのに。 ほんの僅かな間で、それが重苦しく感じられるようになっていた。 紅の瞳が伏して、揺れる]
(97) tasuku 2020/06/15(Mon) 22時頃
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…………律。
[小さく、ちいさく名を紡いで]
待ってる、から。
[先にも告げた言葉をもう一度、口にする。 それは、自身の決意を新たにするためのもの]
……でも。
[独りで過ごすにはここは寂しい、と改めて認識してしまったら、ただ待つのは少しだけ苦しくて。 しばしの思案の後、兎は柔らかな草の上へとぽふり、と座り込み、金の毛玉に姿を変えて目を閉じる。
再びの逢瀬の時までを、微睡みの淵にて過ごすために。**]
(98) tasuku 2020/06/15(Mon) 22時頃
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― 逢瀬の日 ―
[あれから何日が過ぎただろうか。 それなりに忙しい日々を過ごしていたから、沙羅のことを忘れはしなくとも、寂しいという思いから離れていられる時間は多かった。 それが一区切りとも思えたのは、家庭教師を辞めた>>95夜のこと]
ああ……そうか。 あの日もここからの帰りだったっけ。
[出逢いの日を思い出したこと、現世での清算が着実に進んでいること。 今が戻る機であろうと、心を決めた]
(99) suzukake 2020/06/15(Mon) 23時頃
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― 月見草の森 ―
[人目につかぬ物陰で、あの日とは形変えた月へ左手をかざす。 月の輝きが増したように視界が白の光に満たされた後、目の前に現れたのは、懐かしき月見草の森]
沙羅……?
[どこに居るのだろうかと、小さく名を呼びながら草を踏み締めていく。 勝手にひとの形を想像していたけれど、ようやく見つけた姿>>98はあまりに小さくて]
……沙羅……。
[愛おしさで胸がいっぱいになって、そのような姿で待たせてしまったことが申し訳なくもいじらしくて。 金色の兎の傍らへ、膝を着くようにしながら抱き上げる]
(100) suzukake 2020/06/15(Mon) 23時頃
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沙羅、逢いに来たよ……!
[顔を間近に近づけて、長い耳へ囁くように声を掛ける。 目を開ける時には、ほとんど頬が触れ合うような姿勢となっていただろう*]
(101) suzukake 2020/06/15(Mon) 23時頃
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― 『辻守』の社前 ―
ぉぅ、刻殿か。 上手い事、縁を手繰れたようで何よりだぁな。
[訪れた鬼とその番の挨拶に、『辻守』はどこまでものんびりとした口調でこう返した]
んぁ? ああ、おまいさんに預けたあの場所か。
[棲家の話に、そういや貸しとったな、なんて呑気に考えつつ。 引き払う、といいかけ、もう暫く、と言い直す様子に、く、と楽し気な笑い声を落とした]
なぁに、気にする事はないさぁね。 無理に引き払わんでも、遠慮なく使うててくれてかまわんよー?
[番に囁く様子に、『このしあわせものどもめ』、といわんばかりのえがおを向けつつさらりとこう告げて]
(102) tukineko 2020/06/15(Mon) 23時頃
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……まあ、なんだぁね。
古き知己が、得難き番と共に良き先を掴めるというのは、儂としても嬉しい事。 森羅の古龍の名において、おまいさんたちのいちゃつきが永劫乱されぬ事を、願っておるよ。
[真面目なのか不真面目なのかわからない、けれど、想いを込めた言祝ぎを放り投げる。 口調とは裏腹、眼差しにあるのは静かな光。**]
(103) tukineko 2020/06/15(Mon) 23時頃
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― 月見草の森 ―
[森に戻ってからの兎はずっと、微睡みの淵。 夢を見るわけでもなく、ただ、呼ばれる時を待って揺蕩う時間。
それは、切なくもあるけれど。 目覚めもたらされる時が酷く待ち遠しい、焦がれるような時でもあって。
そんな思いに揺られていた意識に、ふわり、触れる感触があった]
…………。
[名が呼ばれている、と。 認識した直後に、器に触れてくる感触があって。 兎はふるり、身を震わせ、それから]
(104) tasuku 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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……ん……。
[逢いに来たよ、と声がする。 待っていた声の呼びかけに、兎は微睡みから意識を引き上げ、目を開けて]
…………りつ…………?
[触れ合うような距離に、数度瞬き。 自分を抱き上げているのが、待ち焦がれていた想い人である、と。 認識した直後に、一気に目が覚めて]
(105) tasuku 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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……律……律!
[金色の光がふわり、弾ける。 金色の毛玉から、紅白装束の少女への転身は一瞬の事。 勢い任せにぎゅう、と抱き着き名を繰り返す様子は、千歳を越えて生きる妖とは思えぬほどに稚いもの。*]
(106) tasuku 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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― 月見草の森 ―
[金色の光が弾け、兎は少女の姿へ転ずる>>106。 抱き着く身を抱き留めるのは造作もないことで、幾度も名を呼ぶ少女を宥めるように髪を撫でた]
沙羅……
…………ただいま。
[表現として適切なのか考える間も無く、そんな言葉がするりと出て。 稚さ感じさせる少女を改めて抱き締める]
(107) suzukake 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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[互いに気が済むまで抱き合った後は、隣り合って座りつつ現世でのことを報告した。 多くは沙羅にとって縁の遠い言葉だろうが、それなりに順調な進捗であることは伝わるだろうか]
[そうして、沙羅からも話があるならば聞いて。 別れ際には領域の境にて口づけを交わした。 だんだんと、長さや深さが加わってくるのは致し方ないと思いたい]
それじゃ……ね。
[そしていずれは、名残惜しくとも現世へ戻っていく。 目標とした金額は高くはないが、金を稼ぐ手段もまた限られてはいたから]
[そうして――数年ほどが、過ぎる*]
(108) suzukake 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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― 『辻守』の社前 ―
ぉぅ、月の君もお帰りか。
[独りで社の前に現れた玉兎の姿に、『辻守』は僅かに首傾ぐ。 けれど、向けられる言葉は確かな変化を感じさせるもの。
ああ、と。 納得と、それから安堵がひとつずつ、『辻守』の内に落ちる]
それは何よりだぁよ。 ……月の君のこの先に、さいわいがある事を願うよ。
[この玉兎には、色々と思う所があるから、それだけを告げて。 ふわり、金色の光散らして消えるのを見送った後、ふ、と空を見上げた]
(109) tukineko 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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……さてさて。 阿呆金烏には、教えてやるべきかどうか、ねぇ?
[く、と落ちるのは何処か嗜虐的な笑み。
遠いとおい昔、対の手を離し、ひとの子の手を取った妖。 自ら手放しておきながら、それでも、対の身を案じて『辻守』に愚痴をこぼしに来る陽の金烏。
悪意はなかろうが、おまいそれはうざいぞ、過保護だぞと。 いや、何より嫁がいるだろうおまいは、と。
突っ込みを重ねた回数は数えきれない]
……まぁ。 しあわせになるといいんだぁよ、月の君は。 今まで我慢しとった分まで、なぁ。
[ふ、と表情を緩めて零す言葉に同意するように、白鼠がちゅ、と短く鳴いた。**]
(110) tukineko 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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— 『辻守』の社前 —
[この地の主たる、辻守の前でも、遠慮なくいちゃついてみせた鬼は、渡された揶揄うような祝福に、愉しげに目を細める。>>103]
乱すようなモノがあれば、それなりの返礼はしてみせようとも。
[言った通りに、現世で、番を追おうとした者達に、悪夢と忘却の呪を丁重に送りつけたのは後日の話。]
(111) fuka 2020/06/16(Tue) 00時頃
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辻守殿も、息災で。
[やがて真摯な表情で、静かな辻守の瞳を見返すと、鬼は懐から、紫紺の扇を取り出して、ふわりと一度、風を仰ぐ。
次の瞬間、扇の纏った紫紺の鬼火が、無数の蛍のような淡い輝きとなって、周囲へと解き放たれた。
大切な事を忘れかけた者がその鬼火の欠片に触れたなら、眠る記憶の階が僅かに蘇る...かもしれない。]
この後も、縁探す妖と人の子を、どうぞよしなに。
[愛しい番の手を握り、微笑み交わしてから、鬼は最後に端然と、辻守と白鼠に一礼してみせた。**]
(112) fuka 2020/06/16(Tue) 00時頃
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…さて、そろそろ往く頃合いかな。
[そうして、どれ程の時を過ごしたか。 此の場に在るも終わりは近付いて。
まずはグスタフと共に生きる為に 人の領域へと向かおうか、と思った矢先]
…おや。
[>>49手元に届いたのは、二つの煌めき。 柘榴石と藍玉というどちらも貴石の持つ色合いに、 送り主からの言葉も相まって笑みが深まり]
(113) nadia 2020/06/16(Tue) 00時頃
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……ありがとう、貴石のお方。 其方も良き縁と逢った様で何よりだ。
稲荷明神、千早の名において 実りある道行きであるよう、祈っているよ。
また何れかの縁があれば、よしなにね。
[返す声を風に乗せて、一足先に戻るという相手へと 感謝と言祝ぎを織り交ぜた祈りを送った後]
せっかく貰った言祝ぎだ、 ありがたく頂戴しておこうか。
僕が渡した鏡があったろう?
(114) nadia 2020/06/16(Tue) 00時頃
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[愛しい男へと渡した銅鏡を一度出して、と促して。 貰った煌めきを二つともそこに収め、 ふぅと息を吹きかけて己の護りを強めるとしてから]
……さて。
それじゃ、僕らも往こうか。
よしなに願うよ、お前様。
[愛しい良人へと手を伸ばし、指を絡めた*]
(115) nadia 2020/06/16(Tue) 00時頃
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― 月見草の森 ―
[勢い任せの抱き着きはしっかりと受け止められ。>>107 髪を撫でてくれる手の感触と、名を呼んでくれる声が、その存在が幻ではない、と伝えてくれた]
……うん。 おかえりなさい……律。
[向けられた言の葉に、返すそれも自然なもので。 抱き締めてくれるのに応えるように、こちらも回した腕に精いっぱいの力を込めた]
(116) tasuku 2020/06/16(Tue) 00時頃
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[現の話は、兎にとっては今一つ理解が及ばぬ事も多い。 けれど、想い人が着実になすべきと定めた事に近づいている、というのは感じ取れた]
……ん。 頑張ってくれるのは、嬉しいけれど。 ……無理は、しないで。
[何もできず、ただ、待つだけなのが歯がゆいとは思いつつ。 けれど、現では何もできない己にできるのは、願う事だけ。
微睡むだけの兎には話す事は余りなく。 ただ、語る声、触れる温もりを刻む事に時を費やして]
(117) tasuku 2020/06/16(Tue) 00時頃
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……うん。
[離れ難いとは思いつつ、それでも、なすべきが終わらぬ内は別れはくる。 口づけ交わし、戻る背を見送る時には境界を踏み越えぬようにと己を戒めて。
触れた温もりを縁とするように両手を胸元に重ね、領域にとどまった]
……また、逢える、から。 大丈夫。
[小さく紡ぎ、次の逢瀬までまた微睡む。 そうして幾年、時は巡り――。*]
(118) tasuku 2020/06/16(Tue) 00時頃
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― 桜の樹の下 ―
ああ、いくか。旅行気分も悪くはないがいつまでも浸れるわけじゃねぇしな。
[促す千早>>113に同意して、抱きしめていた腕を放して、起き上がってそこに届いたのは言葉と煌めき>>49]
お見合い会場に同席しただけだってのに律義なやつもいるもんだな。
[素直に律義だなという気持ちが先に立つ。 千早にとって知見はあるようだ、返す言葉>>114を聞きながら素直に銅鏡をだして、煌めきをおさめる>>115のを見守って]
(119) S.K 2020/06/16(Tue) 00時半頃
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ああ…っと、ちょっとまってくれ。
[いこうかという千早>>115へと少しだけ待ったをいって、もう一度桜の樹を見上げた後、胸ポケットに手を伸ばす]
夢は夢、過去は過去。現実で何か変わるわけでもないけど、少なくとも…この花は俺には不要そうだしな。
[『また会う日を楽しみに』そんな意味の彼岸花を一輪。桜の見えるこの地へとおいていく。]
いくか。ああ、これからもよろしくな、千早。
[これから一緒に過ごす以上、"また"なんてものは不要だろう、手を伸ばす千早の手を握り指を絡め合わせた*]
(120) S.K 2020/06/16(Tue) 00時半頃
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― 辻守の社前 ―
いちゃっ……!?
[神妙な態度で辻守の話を聞いていたのだが。言祝ぎの言葉の一部には反射的に声を上げそうになってしまった。>>103 咄嗟に口を押さえられたのは我ながら上出来だと思う。 その静かな眼差しから伝わる思いの真摯さまで、見誤るほどではなかったから]
………………。
ありがとうございました。
[気合い十分そうな刻の声にも再びの沈黙を守り。>>111 白鼠の鼻先でも見えたなら何度か目を瞬いただろう。 そして端然と礼を送る刻の隣で、改めての感謝の言葉と共に深く頭を下げたのだった*]
(121) Mey 2020/06/16(Tue) 00時半頃
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─ 数年後 ─
[転化してからどれ程経ったか。 時間の止まった神の領域に、増えた存在があった。
広い庭をよたよた、小さな子が動いている。鮮やかな紅い髪の幼子は歩けるようになったばかりで、毎日が冒険なのだ。
縁側に座って危なくないか見守っているのどかは、もうすっかり母の目だ。宝石の精たちも近くにいて二重セコム。
自作のクッキーとお茶を用意して、おやつ時間も兼ねている。石の妖となった今、食事は必要ないが時々は甘味が欲しくなって、気分転換にお菓子作りをすることもあった。*]
(122) mikanseijin 2020/06/16(Tue) 00時半頃
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─ 黄昏の通い辻 ─
うん、そうだねぇ。
彼方に戻ったら、折を見て 改めてお礼に伺おうかな。
[>>119律儀という男の言葉に同意を返す。 あちらも社を持つ身だ、 会おうと思えば何時でも会えるし、 男の顔を見せておくのも良いだろう。 そう思いながら、鏡に寿ぎの煌めきを収め。 さて往こうか、と伸ばした手は一度待ったをかけられた]
(123) nadia 2020/06/16(Tue) 00時半頃
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何か、気がかりかい?
[どうしたのかと問いかけるも、 >>120胸ポケットから取り出された彼岸花が 薄紅の舞い散るこの地にそっと置かれるのを見て、 微か、目を瞠ってから、瞼を下ろす。
赤い彼岸花に囲まれた中の白一輪は、 此度の場、男を一番最初に見つけたあの時と 同じ光景を思い起こさせた。
己を生み出した主の──最期の時を]
(124) nadia 2020/06/16(Tue) 00時半頃
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み出した主の──最期の時を]
………置き去りにしたのは、
貴方だけじゃなかったんだね。
[人はいつか命尽きると知ってはいたけれど、 あの時、己の中には置き去りにされたという気持ちも 確かに在った。
けれど、今この光景を見て思うのは 命尽きた男に添わず現世に残ると決めた己もまた、 主を過去に置き去りにしていたのだと。 だから]
(125) nadia 2020/06/16(Tue) 00時半頃
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今度は、
置き去るばかりでは 行かないよ。
[己の顔を隠すに使っていた狐面を、 白の彼岸花の隣に添えて]
……さようなら、あるじさま。
[あの時には言えなかった 大好きだった、生みの親に最後の別れをして 男の手を取り、指を絡めた**]
(126) nadia 2020/06/16(Tue) 00時半頃
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― 月見草の森 ―
[回された腕の感触>>116を存分に味わって。 無理しないでと言われれば>>117、その気遣いを噛み締めるように頷いた。 領域を離れる時は>>118、小さく丸まった姿を思い出して胸を痛めたりもしたけれど]
[そうして、数年が経ち]
(127) suzukake 2020/06/16(Tue) 01時頃
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― 数年後 ―
[目標金額に少しだけ上乗せした額を手にしたところで、全ての仕事を退職し、住処も引き払う手続きを取った。 近頃は足取りを残さぬよう意識して動いていたから、大きな騒ぎになることも恐らくないはずだ]
[そうして、現世で見る最後の月明りを仰ぐ。 誰にも見られぬこと前提で、少しばかりの仕込みをしてから]
(128) suzukake 2020/06/16(Tue) 01時頃
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― 月見草の森 ―
……沙羅。
[領域に踏み込んだところで、愛しいひとの名を呼んだ。 次が最後になると告げてはいた。 けれど数週間という時間は、待つには少しばかり長いかもしれず]
沙羅。……起きてる?
[どちらかはわからないが、どちらでも構わない。 早く姿を見せたくて、足取りは逸る]
(129) suzukake 2020/06/16(Tue) 01時頃
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─ 数年後 ─
[領域に増えた、己の分け身の気配。 小さきものも、己の半身も、今は縁側に居るよう。 二花に引き寄せられる蝶のように、己も縁側へと足を運んだ]
茶の時間か。
[縁側へと現れた付喪神は、当然のように妻>>122の隣へと座る。 視線の先には覚束ぬ足取りで歩く我が子の姿。 手を出さずにそのままにしておくのは、傍に眷属がいるのを知るため]
随分と歩くようになったのぅ。
[細められた琥珀には、子を愛しむ色が乗っていた*]
(130) rokoa 2020/06/16(Tue) 01時頃
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[そうして、彼のひとの瞳がこちらを捉えたなら]
……どうかな?
[そう微笑みつつ見せた姿は、濃紺の和装。 少し余分に時間をもらって、目標を超えた金額で誂えたもの]
折角だからさ、俺も番らしく……"変わろう"と思って。
[兎の姫の隣に在って、違和のないようにと考えてのことだった。 沙羅の力で出来たことかもしれないが、自力でやってみたかったのと――サプライズ的な悪戯心もあり]
(131) suzukake 2020/06/16(Tue) 01時頃
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ええ、本当に。 あっという間に目を離せなくなりそうです。
[隣にやってきた夫に気がついて、そっと菓子を勧めた。>>130
今はまだ庭をうろうろしているくらいだが、すぐにやんちゃになりそうな予感。幼子は父に気がつき、だぁ!と指差している。]
うぅん、かっわいい……
[我が子ながら、愛らしさに表情がにやけてしまっている。**]
(132) mikanseijin 2020/06/16(Tue) 01時頃
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─ 『辻守』の社前 ─
[桜の木の在る地から離れ、 黄昏草の甘い香りを辿ったと同じ道を通って 歩き着いたは『辻守』の元。 社の前には変わらぬ様子の小さな姿が在って]
お世話になったね、辻守のお方。
おかげさまで、 僕も良い縁を結ぶことができたよ。
しばらくは人の世に住まうことになるから また戻った折には寄らせてもらうね。
[ずっとこの森が在り、『辻守』も在り続けると 疑わぬ物言いで、未来の約を残していった**]
(133) nadia 2020/06/16(Tue) 01時頃
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ほんにな。 じゃが心配あるまい。 眷属達が見ていてくれようて。
[のどかの言葉>>132に頷き、目で我が子を追う先で子が己に気付き指差してきた。 それには慈愛の笑みを向け手を振る]
儂とのどかの子じゃ。 可愛くて当然じゃろう。
[しっかりと親馬鹿を発揮し、菓子を勧められるとのどかに向けて軽く口を開いた]
ん。
[食わせてくれ、と態度で示す**]
(134) rokoa 2020/06/16(Tue) 01時半頃
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― 現世にて ― [道に倒れた人を踏み越えて、港の倉庫街に続く一本道 人の悪臭を嗅ぎ分けて、西陽が男の長い影を作る黄昏時。 人にあっては蹴落として力を示していく生存競争をしていく修羅の地。 空き缶のように手榴弾が落ちているような場所では、派手なパーティーは事欠かないものだ。 その会場である倉庫街の〇番倉庫へと...は足を運んだ]
ここいらはうちのボスのテリトリーでな。
運び屋がちょろちょろするぐらいではさ、文句なんていわねーよ。 でもよ、花火大会はいけねーなぁ。しかもこんな一家団欒のお時間になんてよ、ディナーに遅れたらどうしてくれるない?
[さて、男が何をしに来たかというと、単に足元で騒いでいる火花を踏みにじってこいというものだ。]
(135) S.K 2020/06/16(Tue) 01時半頃
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ま、"たまたま"シルバーを抜いちまったんだ。収拾つけなくちゃいけなくてな。
[どちらかというとそんな勝手なルールのもと、ラックとハードラックの配達だ。]
Kiss my Earth(母なる大地に口づけを)
[銃声が響いた]
(136) S.K 2020/06/16(Tue) 01時半頃
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[処理は携帯電話一本で済むお手軽さ。便利さの変わりに車の排気ガスも減っちまったが、好みの服が汚れないならそれもいいだろう。 今はアクセル踏んで見据えた場所へと突っ走るだけだ。 古い映像が流れていた。SFもあれば活劇もある、男女の色恋沙汰もあるが、だいたいはアクションを絡めたものが好みだ。 暗幕が空に広がる時間に、カーシアターで料金を支払って車をつけて]
間に合ったな。
[現代にあわせるような洋服を着せた。思ったように似合っている。 風に乗せずに助手席に乗せた。手が届くならいいだろう。 趣味の一つを紹介するように今日も教えていく。時間があるなら楽しまないといけないしな。
冷えちまえばまずくなるジャンクフードを開けて]
夜のドライブも悪くないだろう?
[あの時>>1:24の軽口を現実として楽しむように、様変わりさせていった千早へというのであった*]
(137) S.K 2020/06/16(Tue) 01時半頃
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─ 『辻守』の社前 ─
あーっと、ここのボスってことだな。 ちょっとばかり悪戯しにきたやつはお仕置きしたが、いいよな?
[歩きついた先についた社。千早の様子を見てなんとなくぐらいに察しつつも、爪をたてて襲ってきた猫のことや、謎の靄のことについてそんなこといいつつ]
世話になった…のかどうかわからないが、ありがとな。そいじゃまたな。
[正直によくわかっていない男は、そのままの流れで千早>>133になんとなくあわせつつ、ただ、またな。と再会をするようにいったのは、男にとっての決意を表す言葉というものであった*]
(138) S.K 2020/06/16(Tue) 01時半頃
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― 月見草の森 ―
[微睡みと目覚めを繰り返す日々は変わらぬまま。 それでも、微睡みがただの空虚ではなくなって行ったのは、逢瀬の度に受け取れるものがその隙間を埋めてくれたから。
そんな兎の満たされる様子を写すように、月見草の森にはこれまでなかったものが増えていた。 それは、月見草以外の草花であったり、過去にはなかった水場であったり、そこに住まうものであったり。 兎と月見草の静寂は、今は様々な音に染められていた。 それでも、やはり。 一番大きな空白は埋まる事ないまま、時は過ぎて]
(139) tasuku 2020/06/16(Tue) 01時半頃
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……律?
[名を呼ぶ声に、伏していた目を上げる。 次が最後、と聞かされてからの数週間、兎は微睡む事なく想い人の訪れを待っていた。
これまでのような空虚さはなかったけれど、焦がれる思いはこれまで以上に募る日々。 やはり眠ってしまおうか、いや、と。 そんな風に思いながらいたのだけれど]
うん……起きてる。
[呼びかける声にこう返し、居住まいを正す。 ほどなく、月見草が揺れる道から現れた姿に兎はひとつ、瞬いた]
(140) tasuku 2020/06/16(Tue) 01時半頃
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律……その装いは……。
[己と対になるような仕立ての衣装。>>131 変わろうと思って用意した、という言葉に、兎はしばし、言葉を失くし]
言うてくれれば、すぐに織り上げる事もできるのに……。
[力を使えばなすは容易いのに、と思いつつ。 けれど、並び立つために自ら用意した、と知れればそれ以上文句を言う事もできず]
(141) tasuku 2020/06/16(Tue) 01時半頃
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— とある、日 —
[出逢い辻から、妖と人の子の番達が立ち去って暫く後、彼らの元へ、どこからか差出人の無い手紙が届く。
紫紺の封筒の中には、林道の花を漉き込んだ白い和紙が一枚、手慣れた墨跡で「寿」の一文字が記されていた。]
(142) fuka 2020/06/16(Tue) 02時頃
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[そうして、その手紙が届いた一週間後の夕刻、畦に白い黄昏草の咲く頃に、貴石神社の境内に、鬼面を付け、白の狩衣、紫紺の指貫、竜胆色の薄衣を被った舞手が一人、現れる。]
綺羅らかな、貴石の神へと奉る。
[柔らかに響く声音と共に、どこからか楽の音が風に乗り、舞手は、ひらりと紫紺の扇を翻し、奉納舞を神前へと披露する。
舞うは、鬼と人との物語。
定番の鬼退治の神楽ではなく、人の世を追われ隠れた孤独な鬼を、人の祈りが救う筋立て。]
(143) fuka 2020/06/16(Tue) 02時頃
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我等、ここにて、永遠の絆を紡ぐを誓わん。
[舞の終わり、詠じた声と共に、鬼面を外した、舞手の鬼が、微笑み浮かべ、手を差し伸べれば、対の姿がその先に。]
拓己...
[艶めく紅の唇が、甘く名を呼び、男の手を取り引き寄せる。
片角の鬼と、人とは寄り添って、やがて神前へと歩みを進めた。*]
(144) fuka 2020/06/16(Tue) 02時頃
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─ 現世にて ─
[男の仕事に水を差さないのは好い女の務め。 というわけでもないが、 >>136今回は配達が終わるまで 車の助手席で留守番という運びだった。
仕事を済ませて、ハンドルを切った男が 向かった先は、車ごと銀幕が観られる場所で]
こんな所もあるんだねぇ。
[銀幕自体は知っているけれど、 便利な世になったものだねと隣の男を見遣る]
(145) nadia 2020/06/16(Tue) 02時頃
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[>>137男から誂えられた服装は、今の時世に合ったもの。 身体の線がよく分かる仕立てには 男の好みも入っているのだろうけれど。 夜のドライブも悪くないだろと問う男の 楽し気な口ぶりに、嬉しくなって]
ふふ、そうだねぇ。
君が連れてくれる所はどこも楽しくて 時間を忘れてしまいそうだ。
[そう言って、甘えるように男の肩へと頭を預けて ジャンクフードの香ばしい匂いが満たす車内から 外の銀幕に映る世界に目を輝かせた**]
(146) nadia 2020/06/16(Tue) 02時頃
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― 十数年後 ― [妖な妻が加わった人生は人一人分とは違った味わいを見せてくれた。 童女のような愛らしさと艶やかな乙女と過ごすのが格別な一時になるのは一緒に帰ることが決まってからわかりきっていたことで驚きはないが、驚きはないままにその時間が退屈なはずもなく、そして程よく自らの好みと、現世の享楽をともに楽しんでいったが]
こうしてみると感慨深く……はないな。
[思い返してみても、特にそういう感情はなく苦笑する男。 出会った頃から年月が流れようとも、こういうものは気のもちようで、見た目は変わろうとも情愛は現役そのままだ。瞳の熱量も、鍛え上げられた肉体もさほど大きな変化はなかったかもしれない。]
(147) S.K 2020/06/16(Tue) 02時頃
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[だが純粋な見た目という部分では変化は相応に起きるものだ。
鳶色の前髪の一部分は雪の結晶を落したように白く染まり、顔に刻まれた皺は老いと同義ではなく経験と深みを増させ、笑み一つでそれは自信にも威厳にも変わり、どこか軟派であった伊達男はスリルな経験と同時に一途な女性への恋慕が一重にも二重にも含ませた老練さを滲ませており]
そろそろ頃合いなんだろう?
[反対にあれから見た目の変わらない妖な妻へと問いかけて]
なにせ最近は、見つめてくれる時間が多いからな。
[自信をこめて囁いた*]
(148) S.K 2020/06/16(Tue) 02時頃
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山師 グスタフは、メモを貼った。
S.K 2020/06/16(Tue) 02時頃
山師 グスタフは、メモを貼った。
S.K 2020/06/16(Tue) 02時頃
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— 出逢い辻を出て —
あぁ、うん。 俺の事情知ってて、それでもって救いの手を出してくれた人から回して貰った仕事だからな。 スマホは平気そうだけど……悪い。ちょっと締め切りの都合があって、電話一本で暫くドロンって訳にも行かないんだ、
[単発代理だろうと仕事は仕事。 恩人に砂を掛けるようなことはしたくなかったので、刻の申し出はとてもありがたかった。 けれど刻の希望通りに出来そうにない状況もあって、両手を合わせて謝る]
(149) Mey 2020/06/16(Tue) 02時半頃
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もう一通りの情報は集められてるし。 そうだな、三日だけ手伝ってくれないか? 刻の知識も借りれば、今回のはそれでなんとか。
[期限がキツい仕事だったので、取材前から組み立ても考えてあり。どうにか仕上げられる…はず、だ]
それでデータ送ったら後は、うん。 そんな感じの話に持っていけば、変に探されることはないと思う。逃げ隠れしてるのも知られてるし。
[流石に銀行口座の差し押さえまでは手を出されてないから、金銭関係もどうにかなるだろう]
(150) Mey 2020/06/16(Tue) 02時半頃
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─ 後日談 ─
[眷属たちに負担ではないかとも思うが、彼らも小さく愛らしい生き物に構いたいという本音もあるようで、ありがたく頼らせてもらっている。>>134
子が石の観察を始めた所で目を離し。]
でも大部分が貴方似ですからね。 将来は凄いイケメンになりますね。
……って、子供ですか。
[言葉は呆れているが、楽しそうに笑い混じり。 綺羅星の開けた口にクッキーを一つ、咥えさせた。**]
(151) mikanseijin 2020/06/16(Tue) 12時半頃
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─ 後日談 ─
ならば中身も見目にそぐうだろうの。
[事あるごとにイケメンと言われれば流石に慣れて。 己に似るというならば、中身もきっと似るのだろうとそんなことを言った。 菓子のやり取りでは、呆れた言葉ながら楽し気に笑うのどかを穏やかな表情で見遣り、口にクッキーを加えさせてもらう>>151。 その流れで持ち上がったのどかの手を掬い上げ、クッキーを器用に口だけで口内に収めて、のどかの指先に口付けを一つ]
儂とてたまにはそなたに甘えたくなるものよ。
[口付けの態勢のまま、上目遣いでのどかを見遣り、口端を持ち上げた]
(152) rokoa 2020/06/16(Tue) 19時半頃
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[その後、顔を上げて口内のクッキーを咀嚼し、嚥下した後に「旨いな」と告げて]
そなたもどうだ?
[クッキーを一つ摘み上げ、のどかの顔の前へと持ち上げた*]
(153) rokoa 2020/06/16(Tue) 19時半頃
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— とある、日 —
[五つ花弁の白花が夜の到来告げる頃。 逢魔が時、貴石神社の境内に。 その影は密やかに佇み、鬼面の舞手を見詰めていた。
白の狩衣、白の指貫、一色に纏められた装束はここから始まる未来を示し。括りと単に垣間見える紫紺は、己が全てを捧げた色。 手に持つ扇は絆繋ぎし青紫の花の如く。
今だけ少し離れた場所で、奉じられる舞に巡る記憶を辿りながら、静かに気息を整える]
(154) Mey 2020/06/16(Tue) 20時頃
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千代に八千代に、共に在らん。
[進み出て、声出すことで隠行が解け。 差し出された手に己が手を重ねる]
…刻
[微笑みながらも僅か掠れたる声は緊張の表れか。 手を引かれるまま諸共に、寄り添い御前に進み出た*]
(155) Mey 2020/06/16(Tue) 20時頃
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― 月見草の森 ―
[逢瀬を重ねるようになってから幾らかの時を経て、沙羅の領域は随分と賑やかになった>>139。 それは沙羅の心情を映しているようでもあったから、密かな喜びを感じつつ。 待たせている身としては、それらが少しでも沙羅を楽しませてくれていることを願うのみだった]
(156) suzukake 2020/06/16(Tue) 20時半頃
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[そのような空間へ、客人として訪れる最後の日。 月見草の道を超えた向こう側に、少女の姿をとった沙羅を見付けた>>140。 微睡むことなく待っていてくれたことに胸を詰まらせながら、彼女の許へ急いで]
……そっか。
[こちらの装いを見た沙羅が、言葉を失くす>>141のを見て苦笑する。 彼女の力ならば容易くなせることも、半ば予想はしていたけれど]
でも、少しは驚いてくれただろ?
[それならば甲斐があったと、気落ちすることもなく微笑んだ]
(157) suzukake 2020/06/16(Tue) 20時半頃
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ヴェルヌイユは、今更誤字を見つけたでござる。
fuka 2020/06/16(Tue) 21時頃
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─ 十数年後 ─
[良人となった男は、現の世の渡り方と、 楽しみ方の双方を教えてくれた。
生まれてくる場所と時代が違えていたら 表でも名が広まっていたかもしれぬものの、 今の時世では物騒な中に身を置いている故か 男の隣にいる己の見目が変わらぬことに 騒がれる由も無く]
そうだねぇ。
毎日が新鮮だから、懐かしむ暇も無いし。
[>>147傍ら、これまでの月日を懐かしんだか 振り返ってみたように呟く男に同意を返す。 見上げてみる首の角度も変わらず、 男へと返す表情も変わってはいない筈]
(158) nadia 2020/06/16(Tue) 22時頃
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[けれど、男はあの頃よりも随分変わった。 洒脱な雰囲気はそのままに、精悍さはより増して 経験を刻んだ皺は、余裕と凄みの彩りを添えるようになり。 そのくせ己を見つめる瞳に込められた熱と 抱き寄せてくれる腕の力強さは変わらないのだから]
……ぁ…
[>>148じ、と見つめていたのが伝わったのか、 見返すように向けられた視線からの問いかけは 主語は無くとも何を指してかは分かるもの。 けれど、見つめてくれる時間が多いから、と 言われた言葉には目を丸くした]
(159) nadia 2020/06/16(Tue) 22時頃
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― 月見草の森 ―
……少しどころじゃ、ない。
[驚いてくれただろ、という問いに、少しだけ拗ねたようにこう返す。>>157 そも、感じたのは驚きだけではなく。 自分の力で織り上げ損ねた事へのちょっとした怒りと、揃いの誂えを纏ってここに来てくれた事への嬉しさがない交ぜになっていた、というのが実際の所で。 それもあったから、それ以上は何も言わずに、儀式へと進んだ、というのは、余談として]
(160) tasuku 2020/06/16(Tue) 22時頃
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………そんなに、
あからさま、だったかい?
[見初めたあの頃だって十二分に好い男だったけれど。 年を重ねる毎にあげられてきた男っぷりに、 目を奪われる事が増えていた自覚はあったから。
頬の赤みを隠さぬままに、恥じらいながら問い返して]
(161) nadia 2020/06/16(Tue) 22時頃
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─ 後日談 ─
あらぁ、それじゃきっとモテますねー。
[外見も中身も父似なら、ところころ笑った。何年経ってもこの調子である。>>152
そうして穏やかな空気に浸っていたのだけど。子供のような戯れの合間に大人の色を感じ、指先のくすぐったさにくすりと笑った。]
……息子に妬いちゃいました?
[子供が甘える姿を散々見ているだろうから、とからかって。]
(162) mikanseijin 2020/06/16(Tue) 22時半頃
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えっ……私はいいですよぅ……
[甘えられるのは構わないが、こちらからこういう風に甘えるのは慣れていなくて。>>153
最初は遠慮したものの、菓子を持つ手が引くよりも先にこちらが譲るのが早かった。
もう、と口で文句を言いながらもそっとクッキーを齧った*]
(163) mikanseijin 2020/06/16(Tue) 22時半頃
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― 月見草の森 ―
[沙羅が自らの力で装いを織り上げてくれるなら、無論それに否やはないけれど。 言葉にされなければ頼みようもないから、また別の機会となることだろう]
(164) suzukake 2020/06/16(Tue) 22時半頃
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― 『辻守』の社前 ―
ぉぅ、狐の君か。
おまいさんも良き縁を得られたかい……そいつは何よりだぁよ。
[訪れた妖狐と、その番として選ばれたもの。 二人の訪れに、『辻守』は変わらぬ態でからりと笑う]
んん? あー……ああ、アレどもの事なら、気にする事はないさぁね。 別に儂、アレ共の親玉というわけではないし。 アレどもが勝手におまいさんたちにちょっかいかけて潰されただけの話だぁよ。
[番たる男からの言葉にも、返す口調は呑気なもので]
(165) tukineko 2020/06/16(Tue) 22時半頃
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……ああ。 また、いつでも来るといいさぁね。
おまいさんたちの先行きに、森羅万象の恵みがある事を、祈っとくよぉ。
[『辻の森』と『辻守』は、ある意味では繋がっている。 故に、森があるという事は即ち、『辻守』が存在している、という事。 だから、来ればいつでもここにいる、というのはまあ。 わざわざ説明する事もないのだけれど。**]
(166) tukineko 2020/06/16(Tue) 22時半頃
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─ 『辻守』の社前 ─
うん、おかげさまでね。
[>>165こちらの報告を受けて、 何よりだと笑う辻守に、笑みを返す。
良人が辻守へと向けた謝罪も、 やはりからりと、気にすることはないと返されて。
>>166またいつでも来るといい、という言葉に こちらも変わらぬ態で頷き返し]
(167) nadia 2020/06/16(Tue) 23時頃
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うん。 そうさせてもらうよ。
そちらにも、変わらぬ実りがあるように うつしよから、祈っているからね。
次は黄昏草のご機嫌を損ねぬように 何か貢物でも持参させてもらうとするよ。
[ころころと笑みを零して、 良人と共に辻の森を後にした**]
(168) nadia 2020/06/16(Tue) 23時頃
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─ 後日談 ─
いいや? そなたはいつであれ、儂の妻であろう。 子に妬く道理などありはせぬ。
[子を羨んでいるわけではなく、ただただ趣向を変えて触れ合いたいだけのこと。 揶揄う様子>>162には涼しい顔で笑った]
(169) rokoa 2020/06/16(Tue) 23時頃
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[菓子の食べさせあいを遠慮する仕草を見せるのどか>>163だったが、付喪神が頑なにクッキーを差し出していると、あちらが先に折れたようで。 のどかの唇がクッキーへと触れる]
遠慮するならば半分貰うぞ?
[齧られたクッキーから手を離し、のどかの後頭部へと手を回し顔を近付け。 唇を重ねた上でクッキーを半分齧り取ることを目論んだ*]
(170) rokoa 2020/06/16(Tue) 23時頃
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― 十数年後 ―
ずっと見てたわけだからな。
[挨拶をするようにいたというわけではなく 俗世を楽しんでいた中でも変わらずに見続けてくれる千早の視線を受け止めて、そして同じように熱をこめてみてきた成果。というものだ。 蜜月をいくら過ごそうとも恥じらいを消えぬ千早>>161を愛しく思いながら、ついに、というか、もうこの時が来てしまったようだ]
(171) S.K 2020/06/16(Tue) 23時頃
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─ とある、日 ─
[結界により人払いされた貴石神社にどこからともなく楽の音が届き、舞手が舞い始める>>143。 事の発端はある時届いた一通の文。 刻から届いたそれは、番との挙式を貴石神社で行いたいという願いであった。 再会を約していたこともあり、付喪神はこれを快諾。 一週間前にものどか宛に紫紺の封筒>>142が届き、今に至ったというわけだ]
(172) rokoa 2020/06/16(Tue) 23時半頃
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[社の前で奉納舞を見守る付喪神の姿は、神社の神職のそれ。 冠を被り、赤の単、白の袴、その上に輪無唐草の紋様が入った黒の袍を纏っており、漆塗りの浅沓を履いている。 手には笏があり、傍らには大幣が置かれていた。 所謂、衣冠単と呼ばれる姿である。 大祭で着用されるその姿は、かつて鬼神と呼ばれた妖と、縁を得た人の子の挙式に相応しい姿と言えよう]
(173) rokoa 2020/06/16(Tue) 23時半頃
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[招待客を魅了する奉納舞を終え、鬼面を外した刻>>144が『番』たる拓己>>155を引き寄せ、神前へと進み出る。 彼らが目の前に並び立つのを確認した後、付喪神は笏を大幣に持ち替え、厳かに口を開いた]
掛介麻久母畏伎(かけまくもかしこき) 伊邪那岐大神(いざなぎのおほかみ) 筑紫乃日向乃(つくしのひむかの) 橘小戸乃阿波岐原爾(たちばなのをどのあはぎはらに) 御禊祓閉給比志時爾(みそぎはらへたまひしときに) 生里坐世留祓戸乃大神等(なりませるはらへどのおほかみたち) 諸乃禍事罪穢(もろもろのまがごとつみけがれ) 有良牟乎婆(あらむをば) 祓閉給比清米給閉登(はらへたまひきよめたまへと) 白須事乎聞食世登(まをすことをきこしめせと) 恐美恐美母白須(かしこみかしこみもまをす)
[心身を清める修祓の儀、朗々と詠み上げるのは祓詞。 詠み上げ終えると、手にした大幣を左右にそれぞれ三度振り、清めとした]
(174) rokoa 2020/06/16(Tue) 23時半頃
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[次いで付喪神は神前へと向き直り、再び口を開く]
高天原爾~留坐須(たかあまはらにかむづまります)──
[己よりも上位の神へ結婚を報告する祝詞奏上の儀。 大祓詞と呼ばれる祝詞を詠み上げることで、結婚する二人の加護を祈る。 厳かな雰囲気を保ったまま、詠み上げる言葉は言霊となり、神へと届く誓言となった]
(175) rokoa 2020/06/16(Tue) 23時半頃
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[その後は三々九度として知られる、三献の儀。 結ばれる二人が神前にて誓いの言葉を奏上する、誓詞奏上。 昨今では神前式でもやるようになった、指輪交換の儀。 神と人(此度は妖もだが)の心を繋ぐとされている玉串を神殿に捧げる、玉串奉奠。 それらが粛々と進められ、挙式は終了となる。 指輪は依頼を受け付喪神が用意した、柘榴石と藍玉をリング状にしたもの。 付喪神の神気を通して加工された逸品で、神としての祈念も込められている]
おめでとう、二人共。 お主達の行く途に、更なる幸があらんことを……。
[挙式を終え、祝辞を述べれば、刻と拓己の周囲に眷属達が現れ。 色とりどりの煌めきを撒き散らし祝福とした**]
(176) rokoa 2020/06/16(Tue) 23時半頃
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─ 後日談 ─
んん……
[いい加減間近で顔を見ることは慣れたけど。慣れたけど!!これどころじゃないことも沢山したけど!
日中堂々、素敵で麗しく愛しい旦那様にこんなにも甘いことをされると、ちょっと照れるのだ。いまだに。
綺羅星は絶対わかってやっている、と思う。]
……甘いですねぇ。
[ほんのり顔を赤く染めていれば、小さい子がいつのまにかちょこちょこと傍にやってきていて、あぅ!(ぼくも!)とばかりに口を開けていた。]
(177) mikanseijin 2020/06/17(Wed) 00時頃
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はいはい、坊やにもあげましょうね。
[クッキーを一つ口に入れてやると嬉しそうに もごもご口を動かしている。]
そういえば、綺羅星さん。 墨で文字を書けます? 私は習字していたのはせいぜい中学生までで、上手とは言えなかったんですけど。
落ち着いたら、書いてみたいですね。 私たちの馴れ初めとか……
[ふふ、と企むかのように笑う。]
(178) mikanseijin 2020/06/17(Wed) 00時頃
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昔話や物語。そういったものが好きでしたけど。 今では私が、おとぎ話になったみたいで。
[妖の嫁になった娘はいつまでも幸せに暮らしました。 めでたしめでたし。]
恋のお話を伝えれば、縁結びの神社として、人も更に集まるかなと思いまして。
伝承を掘り起こすのもいいけど、伝える側にもなってみたいですね。
[いつか……と言っているといつまでもやらなさそうではあるが。子がもう少し大きくなったら筆を取ってみたくある。なお、墨で書きたいのは保存が長くできるのと雰囲気作り。*]
(179) mikanseijin 2020/06/17(Wed) 00時頃
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[貴石の神の祝詞が朗々と、鬼と人とを言祝いで、天へと契りの誓いを奏上するのを、鬼は万感の思いで聞いていた。>>175]
感謝する、綺羅星殿。
[三三九度の盃を交わし、煌めくの指輪を手にする時には、深々と頭を垂れ、次いで参列を願った賓客達に向けても一礼して、指輪を手に取った。]
(180) fuka 2020/06/17(Wed) 00時頃
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[愛しき者と微笑み交わし、見つめ合うこと暫し]
拓己、千代に八千代に...世の果つるまで、離れはしないよ。
[改めての誓言と共に、互いの薬指に指輪を通し、そのまま指を絡めて唇を重ね...]
ん...ふ...
[婚姻の儀の一部としては、些か長すぎる口付けには、神も苦笑を零したかもしれない。**]
(181) fuka 2020/06/17(Wed) 00時頃
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─ 後日談 ─
[唇に触れる柔らかな感触と、口の中に広がる甘い味。 割れたクッキーの欠片を口の中に収め、名残惜しげにしながら唇を離した]
甘いのぅ。
[目の前には頬を染める妻の顔。 その表情が堪らなく愛おしい。 顔の距離を離しながら、唇に残った欠片を舐め取っていると、息子も傍に寄って来ていた>>177。 のどかが息子にもクッキーを与える。 その様子もまた微笑ましくて、付喪神は穏やかに微笑みながら眺めていた]
(182) rokoa 2020/06/17(Wed) 00時頃
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筆か? 勿論書けるぞ。
書いてみたいならば教えてやろうぞ。
[問いかけ>>178には快諾し、何かを企むような笑いに緩く首を傾いだ]
儂らの馴れ初めとな? ふむ……縁結びの神社としてか。 良き案ではないか、そなたがやりたいと思うならばやってみると良い。 遺すと言うのは何に於いても大事故な。
[のどかが目指していたものを摘み取ってしまったのではないかと思うところもあったが、どうやらそれは杞憂であったらしい。 妻はいつだって前を向き、己の出来ることを成そうとしている。 そんな直向さも愛すべきところであると、付喪神は改めて惚れ直していた**]
(183) rokoa 2020/06/17(Wed) 00時頃
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[凛と在る衣冠単の神職姿をした貴石の氏神を前にして、心身を一段と引き締める。奏上される祝詞にも圧倒されずにはいられなかったが。 心は澄み渡り、粛々と儀式は進んでいった]
ありがとうございます。
[傍にある伴侶と同じく、深く腰を折り。 集い来てくれた見届け人達へも一礼。 柘榴石と藍玉そのもので出来た環を手に、彼と正面から向き合った]
(184) Mey 2020/06/17(Wed) 00時半頃
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[浮かぶ微笑み、交わり絡み合う眼差し]
刻。何時までも、何処までも、共に在ると。 離れたりしないと……誓う。
[天に人に宣誓し、互いの心の臓に最も近い指へと証を嵌めて、そのまま指を絡めて唇を重ね...]
く...ん...ぁ...
[時の流れも忘れて交わしたもうひとつの誓いは、天地に何を思わせたやら**]
(185) Mey 2020/06/17(Wed) 00時半頃
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─ 後日談 ─
きっと、昔の人も大切な何かを残したかったんでしょうね。
私も同じ気持ちですから。
[習字の先生になってくれると聞けば、ありがとうございます、と礼を言い。]
これからも……よろしくお願いします。
[子をあやしつつ、改めて。 大切な夫に微笑みを向けた**]
(186) mikanseijin 2020/06/17(Wed) 00時半頃
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