それが生きる、という事なのであろ。
[兎自身にはその実感は薄いのだけれど。
そんな返しをしながら向かった先]
この森は、面倒もあるが、恵みは豊かなのよな。
ひとの子が飢えぬように、という『辻守』のの気遣いらしいが。
[もっと違う所にも発揮せい、という愚痴はしまっておいて]
そうな、一番手間がないのは……。
[助言を求められたなら、近くに生えていた先の鋭い低木の枝を、もらうぞ、と声をかけてから一本折る。
それを銛代わりにして突く、という、手間はないが難度の高い方法の結果に]
……初めてでなら、上出来であろ。
[苦笑しつつ、そんな風に言って。
焼くための火を熾す程度は妖力で賄いつつ。
自身はさほど食を必要としないから、見守る態でいたのだが]
(-200) tasuku 2020/06/11(Thu) 22時半頃