[この小さな宣言の、確かなきっかけはたしかにレンがくれたもの。>>3
でもきっと、それだけじゃなくて。
最初からあたしの中にあったものに、この一夜で気付かせてくれたのは、今ここにいるみんなだ。
色んな人と話したらいい、なんてゆうかくんに偉そうに言ってみたのもそういうことだし。
色んなことをしまい込みがちなあたしは、きっとそれだけですぐに限界に到達してしまっていた。
世界にあたしがひとりきりだと思ったとしても、本当はそうじゃなかったんだ。]
あはは、何それ。そりゃ空には居ないからねー。
ロケット乗って宇宙に飛んだら、望遠鏡でも見えるかな?
[地上の星だとか、恥ずかしいことをさらっと言ってたレンは、今度は探してくれるのだと言う。
何となく、何を言っているか分かったような気がして、反射的にはぐらかしてしまった。
あたしとレンの会話は、多分ものすごーく言葉足らずだ。
言葉を尽くさなくても伝わるってこと、本当に稀有なことだな、って思う。
ずっと前からレンのことは知ってたのに、そんなことに気づいたのは今日が初めてだった。*]
(4) iori427 2020/01/03(Fri) 01時半頃