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悪いもんでもないよ。
[そう例えば、是程欲に正直で居られるのが若さの特権だとするなら――まあ、強いていうなら、自分はそうも欲望に忠実だったことはないが――それを例えば、華でも愛でるかのように、つぶさに観察できる余裕は加齢が育ててきたものだ。
先へ先へ、ただ無心で、昇りつめてゆこうとするのを、吐息の温度と、速度で知る。はしたない指先は、今度こそ、"正しく"挑発の術を取っているといえた。
――そうして、呼吸を捕らえた唇の下で、先を求める舌を迎え入れてやりながら、女がほっとかない顔してるのになぁ、とはまた、場違いな感想。
したいままにさせておいて、一呼吸の間。戯れていた指先で顎を固定して、合わせた唇を一度食んでから、艶めく舌を裏からなぞりあげる。生き急ぐわかさとは対照的に、ゆぅるりと、焦れるほど。僅かばかり開いた隙間から、]
はは、
"可愛い" ね。
[とは、些か、彼の神経を逆撫でしたかもしれないが。文句など、ぎゅうと彼の"わかさ"ごと、握り込んでしまおうと]
(-2095) Noah 2019/10/28(Mon) 19時半頃