[>>ー532 小動物の警戒心の拭えぬような気配。
それはそれで生き物として正しいのだけれど。多分彼の感想は顔に出ていて、それはその行動をほんの少し裏切っている。そろりと差し出された、汗ばむような少年の手]
ハグという言葉の意味を知ってるかい?
これでは握手だ。……君は恥ずかしがり屋だね。
[あんまり無防備な顔をしてるので、あぶないよ、と口にはせずに触れた手をやわりと握る。指の股をなぞりあげるように、絡め取り]
そう、そんなに恥ずかしいのなら、
私が隠してあげようと思ったんだ。
[どこに隠すか、なんて。ろくでもない人外のこと。ろくでもない考えそのまま、うっそり笑ったけれど。
――けれど引き寄せて肩越しに。血色の虹彩は伏せられた]
思ったけれど、それだけだ。
……君はなんだかとっても甘い匂いがするね。
[朝焼けいちご、たっぷりのクリーム、猫の砂糖菓子。ああ、憧れのゆめかわ。食べたかったな、なんて]
(-732) sen-jyu 2019/10/26(Sat) 00時半頃