266 冷たい校舎村7
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( ……たろ? )
[こんなところにいるはずがないのに、 俺はその姿を探して、視線をさまよわせた。 曲がり角を、くるんと曲がった尻尾が通り過ぎていった気がする。]
( たろ、 )
[思わず駆け出し追いかける。 姿はすぐに掻き消える。 そうして、4階の3年1組に辿り着いた。]
(292) 2019/06/13(Thu) 03時頃
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[そこに、あの柴犬の姿は無い。 ただ、机も屋台も置き去られた教室の天井から いくつもカラフルなモビールが吊られている。
赤、緑、青、いくつも。いくつも。くるくると回って。]
っぐ、 い…………た …………
[頭が痛んだ。 ひざをついて、呼吸を整えて焦りながら努めて笑う。 駄目。 笑わなければ近所の人にばれてしまう。 笑え。笑え。笑え。]
(293) 2019/06/13(Thu) 03時頃
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[親父。母さんに捨てられた可愛そうで馬鹿な親父。 ……俺がちゃんと守ってあげなきゃいけない。 子供を殴っているなんて近所にばれたら、 親父の居場所は、もうどこにもない。
脂汗が滲む手をぎゅっと握りこむ。
ああ。おかしいな。 親父を思い出そうとして、 どうしてかその顔が悟の顔に重なって見えた。 気持ち悪い。
だって悟は友達だ。 ……なんだかんだ思うことはあっても、大切な友達。 親父と同じはずが ない のに]
(294) 2019/06/13(Thu) 03時頃
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…………きもち わる …………
[そのまま床に横たわって
……耐え切れずに、目を閉じた。 きっと誰もこないはずだから*]
(295) 2019/06/13(Thu) 03時頃
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―― 4階:3年1組 ――
[4階にある3年1組の部屋。 天井から無数に吊り下げられた男女の人形が つがいじみた人形が、 床に倒れ眠る生徒を、じっと囲んで見下ろしていた*]
(296) 2019/06/13(Thu) 03時頃
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羊の肉をしっかりと叩いて 食べごろになるまで繊維を切って おいしくなるまで、ちゃんと、 **
(297) 2019/06/13(Thu) 03時頃
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[なあ。 俺はいつの瞬間だって笑って――――、いた、だろ? ちゃんと笑っていただろう。 あなたたちが喜ぶように子供らしく。
母親が母親である前に「一人の女」だって気づいても 父親が父親である前に「一人の男」だって気づいても
俺はあなたたちの「 」だったから。 俺はあなたたちの子供だったから。
「 」が笑うためにピエロになって、 それでも駄目だからいぬになって、それでも、
わからないんだ。 あなたたちが笑わなくなって、 崩れていった理由がわからなかった。
何が足りなかったんだろうなあ。]
(*5) 2019/06/13(Thu) 03時頃
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[…………………答え? 知ってるよ。
こんなことはよくあることで 大して痛くはもうないのだけれど 概していきていたいとも思いませんので
たかが染色体の組み合わせの結果 生存するために「社会」と「肥大した自我」という 手段を選んだだけの動物
そういった価値の無いものである自分のおしまいを 自分で決めてしまおうと、思ったのです。**]
(*6) 2019/06/13(Thu) 03時頃
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/* ACのクラウン型です。で説明が終わることをよくもまあこんなながながと・・・ねます**
(-79) 2019/06/13(Thu) 03時半頃
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[そんなに親しい訳じゃない。 紫苑は彼に興味があるわけじゃないし、 きっとそれは彼>>240だって同じはず。そう思う。
だから、安心して頼める。
紫苑が普段聴いている音にだって 彼は興味はないだろうし、 何より、これはただの冗談だ。 本気になんてしないで欲しい。
委員長の方をちらと見る。 彼は猫の頭を撫でていた。>>247]
(298) 2019/06/13(Thu) 08時頃
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[紫苑は、はるちゃんのことしか考えていない。 脳の中を可視化出来るなら、 7割くらいは彼女のことで埋まっているだろう。
けれど、ねぇ、 それって誰のためなんだろう?
恋は盲目というけれど、 一度だって、目の前の彼女を 見ようとしたことがあったかな。
あぁ、嫌だな。 紫苑は考えるのをやめる。
我らが委員長のように優しくも賢くもないので、 悩む脳味噌だって 持ち合わせていないのだ。>>0:146]
(299) 2019/06/13(Thu) 08時頃
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[体育館を後にして、紫苑は階段を上る。
目的地があるわけじゃない。 強いて言うなら、1人になりたかった。 ただ、それだけ。**]
(300) 2019/06/13(Thu) 08時頃
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/* 拓海くんを文字通り拾いに行きたいけど、 七月さんや宮古さんがあまり拓海くんと絡んでない気もして、 やや様子見をしている 様子見ばっかだな!!
(-80) 2019/06/13(Thu) 08時頃
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/* 夜には動くてあるから、昼前まで誰も行かなかったらお邪魔しちゃおかな
(-81) 2019/06/13(Thu) 08時半頃
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──現在・道中──
[ 多目的室に毛布を運んで皆んなで並んで眠れば いい夢が見られるかもしれない?
昨日までここにいることが夢だと思っていた私には 浮かばない発想だった ]
やってみるって……飛び降りるの?
[ すっぽりと黒に包まれて見えなくなった彩葉から 顔をあげて、正気?と彼を見つめる ]
(301) 2019/06/13(Thu) 09時頃
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飛び降りても元の世界に帰れるか分からないのに?
[ 彼の表情からはどこまで本気で言っているのか 読み取ることはできない。 だけど、続きには口を噤む
どんなに違和感があっても、疑問を抱いても 与えられたルールの上を生きてきた。 私だってそうだったのに、そして今だって 受け入れ始めているからこうして彩華の人形を 運ぼうとしてるんじゃないの? ]
私は…………
(302) 2019/06/13(Thu) 09時頃
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飛び降りたいわけじゃない。 現実に、戻らなきゃって思うけど どこかでこのまま逃げてたいって思ってる。
蛭野くんは、受け入れるだけ? 蛭野くんは「こうしたい」っていう意思はないの?
[ 階段の、私が上側で彼が下側。 いつもは見上げてる彼と同じ目線で 私は少しだけ彼に踏み込んだ、つもり。
文化祭でメイク役をかって出た時のように 彼の意思を聞いてみたかった ]*
(303) 2019/06/13(Thu) 09時頃
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[ 彩華はもう何も食べられないかもしれないのに 彼女の化身を運んだ後だというのに
食欲はわかないけどお腹も空くし 寝てる場合じゃないのに眠たくもなる。
生きているって矛盾だらけ。
轟木くんに付いていくと答えて 彼の視線の先に気づく ]
(304) 2019/06/13(Thu) 09時頃
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相原さんと、彩華と……もうひとり
[ あれは誰?と思いながら捲る勇気はない。 ただ1つだけ1まわり大きい塊に、 それが誰か予想はできたかもしれないけれど ]**
(305) 2019/06/13(Thu) 09時頃
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/* ▼寝落ち…………ごめんなさい
(-82) 2019/06/13(Thu) 09時頃
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──現在:道中>>301──
……そういう話じゃなかった?
死ねば人形になって帰れる。 そう思うんなら死ねばいいって。
[ 至って本気だった僕には、 七月葉子が意を翻したようにも思え、 困惑したように視線を返した>>302。
もし、そうしてまで帰りたいなら、 それもひとつの手段なのだから、 いいんじゃないかな。と思っただけだ。]
(306) 2019/06/13(Thu) 10時半頃
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[ 違ったんだろうか。と思いながら、 僕はゆっくりと口を開く彼女>>302を見ていた。
同じ目線。人ひとり分の距離。 それが、いつもよりうんと近いようで、 果てしなく遠いようで、めまいがする。]
飛び降りたいわけじゃないなら、 飛び降りなくていいんじゃないかな。
本当に、戻らなきゃいけないんだろうか。 ……仕組みとして、いつかは帰るとしても、 逃げてたいなら、そのときが来るまで、 ここで静かに過ごせばいいと思う。
[ たぶん、分かり切ったようなことを言い、 意思はないのか>>303と問う声に、 僕もまた、ゆっくりと迷いがちに口を開く。]
(307) 2019/06/13(Thu) 10時半頃
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……僕は、ただ、 僕をここに招いてくれた人が、 その人の望んだ通りに、 今を過ごせてたらいいなって、そう思う。
だから、つまり……、 ここは、きっと僕の友人の誰かが、 その精神に則ってつくり上げた世界で、
それに怯えたり、苛立ったり、 巻き込まないでほしい。と言う人を見ると、 落ち着かないんだ。どうしてって思う。
それって、その人の内面を、 そういう風に扱っている気がして……
(308) 2019/06/13(Thu) 10時半頃
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でも、それって単純に──、 僕自身が、生きるのが辛いなら、 無理に生きなくたっていい。って、 誰かに認めてもらいたいだけで、
それを実行したらしい誰かに、 感謝しているのかもしれない。
この世界のことも、嫌いじゃないんだ。 狭くて、平坦で……居心地がいい。
そういう、僕個人の感情が由来で、 同情や思いやりというのでもないと思うけど、
……だから、少なくとも僕は、 いずれ帰されるにしても、一言、 殺されるにしたって、ありがとうって……、
(309) 2019/06/13(Thu) 10時半頃
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……言いたい。 たぶん、……それが僕の意思だよ。
[ うまく説明ができたかわからない。
ただ、僕は意思を、僕の意思を問われ、 確かにさっきそう思ったことを口にした。
文句のひとつでも言うつもりで、 ホストを探す人がいるのなら、 僕もまた、別の理由でその人を見つけたいと。*]
(310) 2019/06/13(Thu) 10時半頃
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/* お京、突き詰めればシシュンキめちゃくちゃ拗らせてるともいえるし、 少なくともその瞬間、自分は生きるのに向いてないって本気で思ってるのも事実なんだけど、 他の人からレスもらうと、蛭野イタいなってPLがぞわぞわする。
(-83) 2019/06/13(Thu) 10時半頃
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/* 葉子ちゃんは轟木くんといるようだし、 柊くん高本くんは別れたばかりだし、 宮古さん田所さんは平日昼はいらっしゃったことないと思うので、 突撃しようかなと思っているうちに、午前の時間切れの予感
(-84) 2019/06/13(Thu) 11時頃
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──現在・それから>>304>>305の前──
[ 轟木くんと合流して、男子2人が色々と 意見を交わしているのを横でじっと聞く。 誰がどこで寝るとかにはさして興味はなかった。
途中で高本くんたちにもすれ違ったけど>>263 私はなるべく顔色を変えずに、 目線を黒い塊に落として無言で会釈だけした ]
私も……少しだけ食べたい。 昨日から何も食べてないから。
[ 何も食べてない状態が続くのは 今以上に思考が鈍りそう ]*
(311) 2019/06/13(Thu) 12時頃
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/* 埋まりたい。。
(-85) 2019/06/13(Thu) 12時半頃
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──少し前・道中蛭野くんと──
そうだけど、少し違う。
死ねば天国に行けるかもしれないのに みんなが死なないのは、 本当は天国なんて信じてないから。 今より良くなる保証がないから。
飛び降りて死ねば帰れると信じていて、 帰りたいという気持ちがあれば飛べばいい。
だけど私は、帰れるって信じてないし、 帰りたい気持ちが強いわけでもない。
ただ、死の向こうに現実世界ではない 天国が待っていると保証されるなら、 死んでもいい。死にたいわけじゃないけど、 生きることに未練はない。そういう話。
(312) 2019/06/13(Thu) 13時頃
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