263 ― 地球からの手紙 ―
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艇長 イワノフは、メモを貼った。
2019/04/20(Sat) 16時半頃
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[街の外れは緑化制定特区となっていて、人工的に植えられた木々が、それなりに生長している。 墓地も、この一角にあった。
妻の墓に、買ったばかりの本物の花を手向ける。]
ここは、本当に、空がよく見えるなぁ。
[周りにビルが少ないからだ。見上げる空はただ青い。その向こう、宇宙まで繋がっている青さ。
自分が死んだら宇宙葬にして貰おうと思っていたが、今は、妻と同じ墓に眠るのを希望していた。
この青を見上げ、妻と話すのはきっと楽しいだろうから。]
(6) 2019/04/20(Sat) 18時頃
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[帰宅すると玄関先に手紙がおいてあった。
今日は荷物がある。可愛らしいラッピングバッグ。振ってみると何かが動く音がする。
端に星の形の切り込みがある青い封筒。差出人の名前に見覚えが無い。首を傾げる。
一通は見覚えのある名前。文字を見ただけで水の匂いが漂うような気がしてくる。
もう一通は、何処か規則正しい文字が並ぶ手紙。その文字にも見覚えがある。
手紙が届くと妻の部屋で読むようにしていた。 いつもの机に向かい、ゆっくりと読み始めた。]
(7) 2019/04/20(Sat) 18時頃
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[“銀河鉄道の夜”を撫でた。この物語で描かれるような世界にはまだ残念ながら出会っていない。天上へ向かう、星を行く汽車があると言うのなら、少しだけ、興味はあった。
水の身体を持つ友人の話はやはり興味深い。 揺れるライラックの花を思い出していた。
友人は言う。 記憶の中に住まわせてくれる限り、私はずっと存在すると。
別の手紙。記録の中から妻を読み取り、友人の可能性を示してくれた女性の文を思い出す。 さらに別の手紙。水底の領地へ、妻と自分を案内してくれようとする領主殿の文を思い出す。
肉体の死は確かに哀しいけれども。誰かの中に生きる彼女はまだ死んでないのだと、ふと考え。
とても、嬉しくなった。
嬉しい気持ちのまま、万年筆を取る。]
(8) 2019/04/20(Sat) 20時半頃
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[いつもの便箋、封筒、インク。 唯一の違いは、その封筒が本の間に挟まっている事だ。 本は花の写真集だ。丁度、ライラックの頁に手紙は挟まっている。]
(-18) 2019/04/20(Sat) 20時半頃
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ソランジュ殿。
お返事有り難う。 貴方の言葉はいつもいつも新鮮な驚きと喜びをくれる。 以前、貴方がくれた言葉を改めて思い出している。心の中に誰かを住まわせる。良い言葉だ。 俺の中に色んな人が、もう会えない人も含めて、色んな人がいると思うと、とても嬉しい。
俺の知る貴方より、そうだな、少し違う気がする。 “堂々巡りが楽しい”と言える貴方が、私の知る今までの貴方とは違う気がする。新しい貴方を、俺の中に記憶しておくよ。 それでも、カドを尊敬し、興味深い言葉をくれる貴方は、貴方なのだなと思うんだ。 私の方の変化と言えば、最近、手紙を書き始めた。これが一番の変化だ。妻が“手”でやるのに拘っていたんだ。それを俺も真似てみようと思った。顔も知らない文字だけの知り合いもできた。そういう人がくれた言葉が、不思議と心に残るんだ。 種族の寿命的に言えば、俺はそろそろ衰退の時間だろう。けども今の俺でも変化を得られるのは、嬉しい誤算だ。
またいつでも。その言葉、とても嬉しく思う。 可能ならば、俺が俺である限り、貴方と言葉を交わすチャンスを得たい。 また、会おう。
(-19) 2019/04/20(Sat) 21時頃
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[書いた手紙は郵便局へ持ち込まれたが、水の身体を持つ友人に届いたかは分からない。
もしも届くのならば、手紙を挟んだ本が、小さな四角い箱に収まっているだろう。]
(-20) 2019/04/20(Sat) 21時頃
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[読み進めた手紙の文字。 気になった言葉を口にする。]
生きている、街。
[仕事上、地上、そして異星の様々な場所を見る機会がある。廃墟となった都市も見た事がある。栄えた文明が失われた街。死んだ世界だと思ったものだ。 生きている街の言葉に、ふと、思い出した。
こもれ日踏みと言う遊び。 先日同封されていた艶やかな葉。 手紙の主の住む場所は、自然溢れる場所なのだろう。
窓から見える景色に視線を向ける。居住区の間の緑。都市には一定のパーセンテージの自然を存在させると法で決まってはいる。 便利な方向に人流れ、機械化は進む。そういう街でも、自然を守ろうとする流れは一応はあるのだ。
妻の故郷でも美しいままの海が保たれている。
すべてが失われた訳では、ない。]
(25) 2019/04/20(Sat) 22時半頃
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ミタシュ殿。
宇宙の話を気に入って貰えたのならば良かった。 宇宙の旅も今はかなり安全になったが、それでも未知の世界だ。冒険と言って差し支えは無い。
緑溢れる星にも行った。宇宙から見ると、エメラルドの宝石のようだった。 ミタシュ殿の住む場所は、そういう森なのかと想像している。鹿や、狐がいるような森だった。深呼吸した際の空気の美味さ、いまだ思い出せるよ。
私の住む場所は、自然の動物は殆どいない。たまに街の外から鳥が訪れるぐらいだ。 こもれ日の下を歩けるほどの立派な木々も少ない。 便利な生活を求めるあまり、自然をどんどん排除してしまったのが、私の街の過去だ。
けれども、「それは間違いだ、人と自然は助け合って生きるべきだ」と声を出した人々がいた。 絶滅しかけた動物たちは保護され、人の手で増やすのが試みられている。 植物も、一定以上減らさぬようにと努力が始まっている。
まだ、うん、ミタシュ殿の言うように、さびしい街なのかもしれない。けど本当に手遅れになる前に気付けた。努力はしている。 そう、貴方の友人に伝えて欲しい。
イワノフ・アーク
(-34) 2019/04/20(Sat) 22時半頃
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追伸。 先日頂いた葉は、押し葉にさせてもらったよ。丁度本が手に入ったので、その本に挟んで保存している。 不思議な事に数日が過ぎても鮮やかな緑のままだ。 とても、良いね。
(-35) 2019/04/20(Sat) 22時半頃
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/* かわいい子がたくさんでほのぼのする。
(-36) 2019/04/20(Sat) 22時半頃
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[水底の領主からの手紙を読み終えて、机の上の妻の写真を見る。今は立体映像が流行だが、昔ながらの写真がやはり愛着がある。]
なぁ、また水底の国に行こうな。 次はどの季節に行こうか。 [“二人”で旅行に行こうと、写真の中の妻の笑いかける。
領主殿はどうやら忙しいようだ。その忙しい中で返事をくれた事に感謝する。
休暇も間もなく終わる。宇宙へ向かう日も近い。 領主殿の土産話になるものが増えると良いなと考えた。]
(26) 2019/04/20(Sat) 22時半頃
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ショコラ殿。
美味しいクッキーを有り難う。 早速ご馳走になっている。甘いものは滅多に食べないのだが、これはとても口に合う。素敵な贈り物だ。 お菓子作りが上手なのだね。
まず。 早く大人になりたいと言うのは、悪い事ではないよ。 そうだな、早く大人になるのは勿体無いと思える。 大人になると、色々と決まりごとに縛られるようになる。 一番自由で、一番可能性があるのが、子どもの時だから。 ショコラ殿も色々な夢や憧れがあるだろう。 そのどれもが手に入る可能性があるのが、今の貴方なのだ。 大人になると、その可能性がどんどん失われてしまうんだ。 だからゆっくり大人になって欲しい。 大人の私からの、願いのようなものだね。
お姉さんに子どもだとからかわれても、堂々としていればいい。子どもなのは、これから色々な経験ができ、色々なものになれる可能性の証拠だから。
(-44) 2019/04/20(Sat) 23時半頃
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もうひとつ。 宇宙の話だ。
宇宙人は、あぁいるよ。地球と交流を持っている宇宙人は、地球に近い価値観を持っているのが多い。意志の疎通が可能な相手と言う事だ。 一見、犬にしか見えない宇宙人とも出会った。会話がテレパシーでね。頭の中を弄られるようで、ずっと慣れなかったよ。 宇宙に地球と違うもの、か。地球上には存在しなかったエネルギー資源は発見されている。 一番違うものと言えば、生物の思考だろうか。 星全体が宝石で覆われていて、宝石が地球で言う石ころぐらいの価値しかない星がある。そこでは水がダイヤよりも価値があるんだ。 個と言う感覚が無い星があった。住人は意識の底で記憶や感情を共有している。姉や妹と言うのもない。すべて「私」なんだ。何もかも共有しているのが、最大の幸せだと言っていた。
あとは、宇宙の広さだな。 そらに行って、前を見る。星々は見える。その間を走るそらの色。どこまで見ても果てがないんだ。 地球上で空を見上げるように、宇宙はどこまで見ても果てがない。 あの広さを孤独を感じると言う人もいるが、私はただひたすら自由を感じたな。何処まで行くのも許されそうな気がしてくるんだ
(-45) 2019/04/20(Sat) 23時半頃
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機会があれば夜空を見上げて欲しい。 そこに感じる広さが、宇宙に感じる広さに、一番近い。 もしかすると、もう、見上げているかもしれないね。
イワノフ・アーク
追伸。 前回の手紙では書けなかったのだが。 私には妻がいて、所謂、恋愛結婚をしている。
宇宙への恋は熱かったと言ったが、妻との出会いは逆にどちらかと言えば穏やかで平凡なものだった。 妻との出会いが恋ならば、いくら考えても恋に落ちた瞬間が分からない。 ただ思い返してみれば、妻との日々はとても満ちたものだった。幸福な日々だった。 そういう恋も、うん、あるのかもしれない。 恋のサンプルとして、伝えておくよ。
(-46) 2019/04/20(Sat) 23時半頃
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[一通手紙を書き終えて、本来書くかどうか迷った追伸も書き終えて、クッキーを一口齧った。甘くて美味い、菓子。
イワノフの目は、もう一通の手紙を見ていた。
先の手紙の追伸は、この手紙に背中を押されて添えたようなものだ。
イワノフの、妻への思いを恋だと言ってくれた、手紙。
無意識、首の後ろを掻いた。うーむうーむと唸っているのは、一言、照れくさいのだ。
万年筆を手に取って、いやと机の上に転がして、そしてまた取って。]
……大人気ない。
[大人になりたいと言う子に、偉そうに、ゆっくり大人になりなさいと言ったくせに。自分が大人に成りきれてないではないか。 宇宙船の船長なんて皆子どもの心を持っているもんだなんて言い訳も浮かんだが、さらに大人気ない。
だから覚悟を決めて、万年筆を便箋に走らせた。]
(38) 2019/04/21(Sun) 00時頃
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学殿
お返事を有り難う。 驚いたけれども、あの手紙は楽しかったよ。手紙の神様でも世の中にはいるのだろうか。 君も返事が来て驚いたろう。その手紙に、こうやって返事をくれた事に、感謝する。
そして。 学殿、有り難う。 私の妻への感情を、恋と言ってくれて。 本当の話をすると、今、この手紙を書くのも恥ずかしくてね。初恋の告白をするような気分で書いている。
妻との出会いの話は他にも話した事があるが、自分の感情の話は初めてだったんだ。 大の大人が情けないと、少し、思っていた。 それを読んで、恋だと言ってくれて、有り難う。
まだ照れくさいので支離滅裂な手紙になっているだろう。申し訳ない。だが、お礼を、ちゃんと伝えたくてね。
俺は、妻に、恋をしているのだな。 イワノフ・アーク
(-49) 2019/04/21(Sun) 00時頃
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