169 きみがおとなになるまえに
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──出ていってしまおうか、このちいさなせかいから 。
(-27) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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[震える声は、ばさり、切り捨てられるように返されて。 それとは裏腹な、とても優しい動作で頬を包まれる。 震えも、恐れも、彼に伝わってしまうだろう。 それがひきつるほど怖くて、 泣きたいほど 安心した。
絞り出すような声に、諦めないそのつよさに ぎゅぅと、目を瞑って。 そうしないと涙と共に抑えが聞かない気持ちが溢れそうで。]
逃げたなんて、思ってない……
だって お前は知らなかったじゃないか あの日に手術があったことも 俺も気持ちだって、全部、全部 だから ――おまえは、ヴェスは 何も悪くないじゃないか
[零さないようにと押しとどめた気持ちは、それでも 唇から じわ じわ と、濡れだすように溢れていく。]
(176) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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[ぽつり、まるで駆け落ちのやくそく。 嗚呼これも、ずっと前、過去の聖女に語ったような。]
(177) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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[───さぁ、帰ろう。俺たちの家に。]
.
(+0) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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ほんとは、ずっと前から気づいてた 恨んでなんかない、 だけど…
…もういいよって 言ったら ヴェスは、手を放して行ってしまう そう思ったら、許してるなんて いえなかった
[それは懺悔。 諦めたはずの彼が戻ってきて、曖昧なまま縁は再び結ばれた。 それが千切れるくらいなら、そう身勝手に思って。 こころを隠したまま、罪悪感だけが膨らんでいった。 ]
(178) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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──キネーンシアターにて:とある、始まり──
──君はもう、舞台に立たなくて良い。
[舞台と、客席。 ずっと、その距離感でしか出会うことのなかった白い子どもを目の前に。 藤色の大人は、一方的ともいえる傲慢さで、言葉を告げる。
その物言いはまるで、許しを与える言葉のようだったけれど。 実のところは、どこまでも、藤乃の欲でしかなかったのだろう。 "シルク"は、確かに表情の少ない子どもだったけど、決して、ショーで歌い踊る日々を疎んじていたわけでもなかっただろうから。 彼が──彼の歌が、"商品"として消費されゆくだけの未来を嫌悪してしまったのは藤乃の方で、それを回避するために、"商品"として彼を買ったのもまた、藤乃だった。]
(+1) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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[けれど、取り繕うことを覚えた、こんな時ばかりずるい大人の顔をして。 藤乃は、子どもへと笑いかける。
歌うことを禁ずるわけではない、自由に歌っても良い。 行きたいところがあるならば、何処へだって連れていってあげる。 だけど、舞台にはもう立つことはないだろう。 そんな幾つかの条件をさらさらと伝えて、最後に"名前"を呼んだ。]
ゆき、
["シルク"ではない呼び名に、込めたのは欲だ。 ステージを降りて、俺と共に来てほしい、と。 どう上手く取り繕ってみたって、子どもにとってみれば"見知らぬ大人に、突然買われた"だけの話。 殆ど逃げ道なんてないようなものなのに、まるで、選択肢を与える優しさを誇示するように。]
(+2) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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[終わらない舞台はない。
幕が下り、照明が戻る。 それを合図に、拍手の音がシアターを埋め尽くした。 勿論、自分も手を叩く。
彼女はどれほどの時を、ここで過ごしたのだろう。*]
(179) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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──帰ろう、ゆき。俺たちの家に。
[そんな言葉で誘いかけて、子どもが手を取るのを待ったのだ。 そうして"ゆき"が手を取ってくれた、その内心で何を思っていたのか。
ずっと、ずっと、知ることはなく。 ──聞くことも、なかった*]
(+3) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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[ すばらしかった。なにもかも。 歌や、踊りや、それを彩る演出、衣装。
ホールを後にしながら、少女は上機嫌に、 聞いたばかりの曲を口ずさむ。]
── こんぺいとうのお舟 良い旅になるわ、
[ どこか調子外れな自らの歌声に、 少し歌ってから、すぐにやめた。 肩をすくめる。]
(180) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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ステージに立つには──きっと、時間が必要ね 練習するために、うんと時間が
[ きっと、気が遠くなるくらい練習したのね、と、 少女は軽い調子で囀る。 だって、彼女は、どれほど同じ舞台を、 同じ日を繰り返したのだろう。 想像もできないこどもは、軽い調子で口ずさむ。]
── ねえ、ジェフ ずっとこどもでいるって、どんな気持ちなのかしら
*
(181) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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/* マリオ……(´;ω;`)
(-28) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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/* 画面がにじむ……
(-29) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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君がこどもでいる、という選択も、 ───私は否定しない。
[セカンドバッグの奥、数年前に押し付けられたとある"紹介状"。 ちいさなこどもを持つ親へ、と書かれた目を閉じられた手術の話。 後継ぎが確実に居なくなる、その方法を家はけして認めはしないだろうが、もしかしたら、何時か必要に成るかもしれないと、忘れた頃に思い出すように仕舞ってある一枚の紙切れ。 瞼の裏に、紙切れの細かい部分までを再現して、]
──ショーに立つ、等といったら流石に止めるが、ね。 こどもがこどものまま、謳歌できるのなら、それは、
[微かな羨望、胸の奥に有り続ける其。]
──其れもそれで、良いのではないかな。
[家の柵からは解放されて、保護者と共にこどもとして謳歌する。 其は、けして叶うことの無かった学者の、小さな憧れでもあり。]
(182) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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[──そして、嗚呼その時は。 保護者足り続けようと、思う。紙切れと共に仕舞われた小瓶、此まで使われてこなかったくすりの一部が、其処に有る。]
(183) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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ばか、ヴェス… お前には、もっと別の未来だってあるんだ それを始めるには、今ならまだ間に合う お前に見合った誰かが この世界には きっといるから
……それでも、さ 繋ぐべき手が、今目の前にあるっていうならさ
[つっかかる声を、丁寧にほぐしていくように ひとつずつ、ひとつずつ、言葉を紡いで。 一呼吸の後、大きな瞳が彼を見据えた。]
(184) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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今度は、お前が選んでくれよ
一緒にいたいかなんて、聞くまでもない 今も昔も、俺がねがうのは一つだけだよ
[大粒の涙が、ぽろぽろと頬をすべっていく。 それでも、浮かべたのは――]
今度こそ、連れ出して きっと 今なら、一緒なら 楽園だってどこだって、行ってやるさ
そのために、待ってたんだ 何もかも受け入れたなんていいながら それでも、ずっと、ここで ――ヴェスのことを、待ってたんだ
[鼻も頬も真っ赤に染めて、包む彼の指さえ濡らして それでも告げた言葉は、むけた笑顔は 一つだって偽らない、ホントのじぶん。**]
(185) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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[ホールの外、未だ熱気が収まらない観客をすり抜けながら歩く。
機嫌が良さそうに、先ほど聞いた歌を歌う少女の声を聞きながら、くすと笑った。]
ああ、きっとそうだ。
[それこそ、子供で入られないほどの時間をかけて、練習したのだろう。 それがいいことだったのか、悪いことだったのかは、恐らく彼女にしかわからない。
そして、]
――さあな。 どんな気分なんだろうな。
[随分と昔、たしかに子供であったはずだったが、 ずっと子供でいる気分は、想像できるものではなかった。]
(186) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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ずっと、大きくならないで。
ずっと、変わらないままで。
けれど、知識は増えていく。
どんな、気分なんだろうな。
[人混みをすり抜けながら、呟いた。*]
(187) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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[選択を委ねるのは、狡いおとなの手法だろうか。
もう、ずっと、10年。思い出しては悩んできた命題。其だけ、決められなかった選択肢を、此の短い期間でどうにかさせようなんて、何て、狡くて、美しくない。
そう譬えば。 ファミリーネームが、欲しいとか。 言われてしまったときの返答は、考えていなくて。想像上で組み立てすぎた、勝手な計画を取り敢えず語っておいている。 其れは、十も承知だった。
紅茶の香りが届く。]
(188) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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[俯いた顔は、少し泣きそうになっていた。 この世界は、子どもだから価値があるんじゃないか。子どもでなくなったら、先生の背を追うことも出来なくなるんじゃ]
せんせい…本当ですか?
[じ、と双眸を見つめて、手を握る。 本当?本当に?]
せんせいの隣に、わたしはいてもいいのでしょうか。
[もう一度、確かめるように、問いかける]
(189) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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──そして、タリンへ──
(はるか遠くに緑の土地がある いつの日か、あの場所に行こう)
[あの日、藤乃は"シルク"から"ゆき"となった少年の手を引いて、家路へ着いた。
楽園へと向かう旅路は、まるであの日の真逆を描いたようだった。 おとなとこども。保護者と被保護者。 そういう関係であることに変わりはなかったから、傍目には、導いているのは藤乃の方だっただろう。 けれど、最初に藤乃へと誘いかけたのはゆきだったし>>2:187、2人を楽園へと先導していたのもきっとゆきの方だった。 そう、まるで神の御使いのように。]
(+4) 2015/09/20(Sun) 23時半頃
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(すてきなこんぺいとうのお舟 良い旅になるわ)
[道中の藤乃は、キネーンにいた頃より、随分はしゃいでいただろう。 長年の習性故、穏やかな笑みがそう崩れることはなかったかもしれないけど、時折可笑しくてたまらないとか、楽しくて仕方ないと言った笑いを零すことも、増えて。 あの街では、暮らすことに不自由はしなかった。 だからその分、旅の間は全てが全て順調とはいかなかったかもしれないけれど、それでも道行く先には楽園があると信じられたから。
──日々は、甘やかな砂糖菓子のように過ぎて。 そうして2人は、いつか夢見た場所へとたどり着く**]
(+5) 2015/09/21(Mon) 00時頃
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[幼い頃、聞いた歌。 おとなもこどもも自由に生きていける地。 そこは確かに楽園だった。]
[おとなを捨てた日から、楽園はもはや月より遠く。 時を止めたこどもは、自由と友を失って、 その地を踏む意味さえ、残っていなかった。]
[そうして、 今]
(190) 2015/09/21(Mon) 00時頃
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[手は離さない。 握ったまま、見つめる。
他者から見たら小さな、どうでも良いことかもしれないが。 それは少女にとって、確かに、幸せ*]
(191) 2015/09/21(Mon) 00時頃
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――Papagei>>158――
――タリン。 そんなの、……まさか。
[お伽噺のような、というよりもまさしくお伽噺としか、認識していない。 時折、ぽつぽつと、夢見がちな少女が歌にうたうのを聞いたことがある程度の、理想郷。 憧れは自由だし、空想は誰に止められるものでもないから、こんな現実に晒されれば、そうした歌が生まれるのは自然なこととは考えていた。 ただ、まさか、それが実際の土地を、うたった歌だなんて、夢にも思わない。]
(192) 2015/09/21(Mon) 00時頃
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そんな、奇跡みたいな場所、ある訳、
[芙蓉の言葉には物書きの誇張があるのだろうと、そう捉えないと困惑で頭が満たされてしまいそうだった。 こどもが、こどもでいられて。 こどもが、自由である土地だなんて。 いまさらそんな話をされたって、素直にうなずけるほど、自分はもうこどもになれない。]
(193) 2015/09/21(Mon) 00時頃
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連れ出して、って、どうやって。 ショーも、あるの。わたしはひとのもので、商品なの。 買われなければ、別の人のものにはなれない、のに。
うたえるのは、幸せなことよ。 わたしに許された、唯一なの。
[それなのに、胸のうちから熱い感情が込み上げそうで必死に飲み込んだのは、なぜか。 自分でもわからないまま、表情を隠すように顔を覆った。 原稿を一蹴される物書きが、買える値段でないことくらい知っている。 法外な手術料金がかからないぶん、今でもわたしが元手を稼ぐくらいは出来ようが、手付金すらないのでは、現実問題話にならない。 けれど、自分ですら無意識下の話、芙蓉には伝わっただろうか。 わたしは"行けない"というだけで、"行かない"とは一言も、口にしていないこと。]
(194) 2015/09/21(Mon) 00時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/09/21(Mon) 00時頃
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[夢うつつのうちに聞いた、本音が知りたいという言葉。 それにその場で応えることはできなかったけれど、芙蓉が今の言葉の、本心を読んでいれば、或いは。 そうでなければ、強情な夕顔は空が白んでも蕾綻ばすことないままだ。 宿に連れられたことも理解しきれぬまま、朝の目覚めを迎える。]
(195) 2015/09/21(Mon) 00時頃
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[朝は、いくつか言葉を交わしたろうか。 ありがとう、は何度か。昨夜時間を取ってくれたことと、ここに連れてきてくれたこと、そもそも眠ってしまって迷惑をかけたこと、伝えたい思いはたくさんあった。
それでも、こどもたちの踊るショーは朝から準備をするもので。 想いはショーに込めるからと、足早に宿を出た。]
(196) 2015/09/21(Mon) 00時頃
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