277 黄昏草咲く出逢い辻
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
行こう、タクミ。
[顔寄せたまま、にこりと笑い、鬼は男の手を引いて、今度は先に立って歩き出す。 目当ての林檎の木が見つかったなら、鬼火で焼き林檎くらいは作ろうというつもり。*]
(6) 2020/06/07(Sun) 01時頃
|
|
ふふ、腹の虫も元気そうでなによりだ。
[聞こえた音を>>12遠慮なく揶揄いながら、鬼は今度こそ、林檎の下へと男を連れていく。]
慌てて食って、火傷をするなよ?
[風を起こして熟れた実を落とし、鬼火で具合良く火を通してから、鬼は火傷とは無縁の長い爪で、湯気立つ果肉をすくい上げて、男の前に差し出した。]
(あーん)
[声に出さずに、唇だけで促したのは、さて優しさだったかどうか?**]
(15) 2020/06/07(Sun) 02時頃
|
|
だから慌てるなと、言っただろう?
[困った子だね、と、吐息をつくと、熱い果汁に悲鳴をあげた男の口に>>23鬼は指先を、そのまま入れて、爪に冷気を纏わせる。 それだけでも、冷却効果はあるだろうが。]
舐めてごらん、舌の火傷くらいなら、治す力はある。
[勧めに従ったなら、甘い林檎風味の氷のような鬼の指が、そのまま溶けて染み込んだかのように、火傷の痛みを鎮めるのが感じられるだろう。*]
(26) 2020/06/07(Sun) 22時頃
|
|
それは良かった。
[礼の言葉に>>31鬼は、にっこり微笑み返し、男の唇から抜き去った指先を、己の舌でぺろりと舐める。]
疲れているようだな、もう少し休んだ方が良かろう。
膝枕でもしてやろうか?
[更に、腰掛けた林檎の木の根元で、ぽんぽんと、己の膝頭を叩いて誘う様は、男を更に脱力させたかもしれない。*]
(32) 2020/06/07(Sun) 23時頃
|
|
[穏やかに流れる時に身を任せ、傍の温もりに寄り添って、鬼も僅かに微睡んだか...ふと、ざわりと、気に触る感覚に顔を上げた。]
また、逢瀬の邪魔者か。
タクミ、気をつけ...
[重ねた手を握り、男の手を引いて立ち上がるより前に、身を包む黒い霧の気配。]
...っ!?これは、呪か...? タクミッ!?
[守り袋の中の角の欠片が、かつて無い程、熱くなり、やがて、ぴしり、とひび割れる音がした。]
ッ...!!
[同時、鬼も自分の頭の角に痛みを覚えて息を飲む。*]
(54) 2020/06/08(Mon) 01時半頃
|
|
[守りの角がひび割れた反動で、霧を避ける術を使うことは叶わなかった。]
......タク......
[霧に包まれた男の無事を案じて、鬼が呼ぼうとした名は、彼が向けた気配の変化を感じて途切れた。]
成る程...そういった呪、か。
[瞳が布に封じられていて幸いだったと思う。手を振り払われたその瞬間>>57きっと己は胸の痛みを瞳に顕してしまったろうから。]
(58) 2020/06/08(Mon) 02時頃
|
|
如何にも、我は鬼だ。
人の子よ、ひとつ、忠告しておく。 この先、余計な口はきかぬがいい。
[感じるのは、飽きるほどに浴びた覚えのある、異形の鬼への、怯えと恐れ。
ならば、これは呪の効果だ。 故にこそ、余計な事を口走らせてはいけない、と、鬼は思い定めて脅すように言う。]
(59) 2020/06/08(Mon) 02時半頃
|
|
我の前から逃げるは叶わぬ。 取って食いはしないから、少しばかり、話を聞け。
[一転、勤めて静かに、鬼は言葉を繋ぐ。例え全てを彼が忘れていたとしても......そうして、彼に恐れられたとしても。]
(60) 2020/06/08(Mon) 02時半頃
|
|
本当に、其方は、良く迷い子になるな。
......タクミ。
[先刻、呼びそこねた名を呼んで、鬼は、静かに微笑んだ。**]
(61) 2020/06/08(Mon) 02時半頃
|
|
どうして、だろうね?
[男の怯えた>>69鬼は困ったように首を傾げる。
男が全てを忘れたままならば......諦めようと、思っていた。
この辻に来た最初には。
ただ、会うだけでいいのだと。]
何度、其方が忘れても、我は決して忘れない。
[けれど、今は。]
其方にも、思い出して欲しい.........タクミ。
[諦めるには、遅い。その温もりを、鬼は、手放せぬと知ってしまったから。]
(77) 2020/06/08(Mon) 22時半頃
|
|
もう一度、目隠し鬼を始めるかい?
[じり、と、下がる男に向かって、鬼は、ゆるりと足を踏み出した。*]
(78) 2020/06/08(Mon) 22時半頃
|
|
相変わらず、足元も覚束ないとは...ねえ。
[踵返した男の足取りは、どう見ても必死で逃げるには程遠い。>>90
その胸の内が、足の迷いに現れているのなら、鬼は迷わず捉まえてやらねばならなかった。]
まったくもって、人の悪い...
[辻守への物思いはあれど、今は、どうにもならず。鬼は、男の後を追って駆け出した。]
(————テノナル ホウヘ)
[あの日の幼な子の笑い声、今も鬼の耳に残る、その思い出を追うように。]
(93) 2020/06/09(Tue) 00時頃
|
|
[後追いながら、小さな鬼火を飛ばして、鬼は男の周囲に余計なモノが寄って来ぬよう牽制しておく。]
...っ。
[鬼火を放った瞬間、片角が軋むような音をたて、鬼は僅かに顔を顰めた。]
少々、急いだ方が......良いか。
[呟き落として、足を早める。*]
(95) 2020/06/09(Tue) 00時頃
|
|
[男が近づいた大木の枝に、鬼は一飛びで身を運び、回り込もうとする男の頭の上から、声を降らせる。]
タクミ、寂しくはないか?*
(107) 2020/06/09(Tue) 00時半頃
|
|
我は、其方が居なければ、寂しい。
[鬼は、木の枝から軽々と飛び降りて、足滑らせた男の方へと手を伸ばす。
その指先が触れた瞬間、ぱらり、と、紫紺の角の細かな欠片が、男の頭上に落ちた。]
だから、迎えに来た。
タクミ...我を呼んでおくれ。
[切なく甘く、声が請う。願いはたったひとつ、だと。*]
(117) 2020/06/09(Tue) 01時半頃
|
|
[鬼を鬼神と成した人の子の願いが、鬼から離れたその時に、封じたのは力と心。]
『何も見ず、何も知らずば、人に関わろうとも思わぬだろうさ。』
[必要とされなくなった力は僅かずつ枯れていく。この身もいつか、枯れて朽ちようと、ただ時の過ぎるに任せていたけれど。]
(137) 2020/06/09(Tue) 22時半頃
|
|
[引き寄せる力に抗わず、鬼は、男の腕に囲い込まれて、小さく笑った。]
タクミ...
[名を呼ばれ、呼び返す。]
あの時とは.........反対、だな。
[しがみつく、小さな温もりを抱きしめた。あの日、鬼の体は震えはしなかったけれど。きっと心は震えていた。]
大丈夫だ、タクミ。其方が呼んでくれたのだから......
[あの日の約束通り。]
(138) 2020/06/09(Tue) 22時半頃
|
|
————我は、其方の側に居る。
(139) 2020/06/09(Tue) 22時半頃
|
|
[囁いて、震える男の唇に、鬼は、紅い唇を、そっと重ねた。*]
(142) 2020/06/09(Tue) 22時半頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る