277 黄昏草咲く出逢い辻
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全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
アシモフが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、モイ、沙羅、ノッカ、リツ、キランディ、カガ、ヴェルヌイユ、千早、グスタフの9名。
鳳凰の実 モイは、メモを貼った。
2020/06/07(Sun) 00時半頃
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─ 草原 ─
えっ、そうなんですか? 超 べんり。
[妖力で縫ったといわれても、普通の着物にしか見えず。>>1:250
しかも汚れもしないなんて凄すぎる。 まじまじと観察していると、溜め息をつかれた。 からかい混じりなのは知れたが、これ以上の遠慮には意味がなさそうで。]
むむ。では、失礼させて頂きます……
[そろり、お邪魔しますと長羽織の上に落ち着いた。*]
(0) 2020/06/07(Sun) 00時半頃
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― 森の中 ―
そういうもの、か。
[元々信じていなかった、と。>>1:248 語られる言葉にこきゅ、と首を傾ぐ。 言われてみればこちらを人ならざる存在と中々見なさなかった辺りにはその片鱗も伺えるか、と妙な納得をしつつ運ばれる。
他者にこの姿で運ばれるのはいつ以来だったか、と。 過った思考は、そっと奥にしまい込み]
(1) 2020/06/07(Sun) 00時半頃
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[こちらの注意>>1:249に素直に頷き果樹へと向かう青年を見送った後、兎は背へと意識を向ける]
……さて、あの獣。 何をなさんとしていたのやら。
[他の妖たちもあれと見えたのか、結果どうなったのか。 それが知れれば、対処の術も見えるやもしれないが。 そのために他者の逢瀬を邪魔する趣味は兎にはなく、また、今のこの場所から動きたい、という意思もなく。 結果、背に残ったそれからは意識を逸らした]
ん、ああ。 このままでも問題ない。
[食べられるか、との問いに帰すのは頷き。 むしろこれならこの姿の方が都合がいい、というのはそっとしまっておいて]
……ありがとう、な。
[小さく紡いで、耳を揺らした。*]
(2) 2020/06/07(Sun) 00時半頃
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― 湖畔 ― [本当にお嬢ちゃん>>1:238がいうように容易くはなかったようだ。 その存在から動揺する様子のない姫君>>1:243の成したことはその場ですぐには気づかなかったが消滅していくのを見届けて、数秒立った後、身構えるのを解く]
なんだ、もう終わりか。 両足も抜いて母なる大地と口づけさせてやるつもりだったんだけどな。
[少しだけ残念そうにいいながら、くるくると銃身を回して火薬の香りと熱を散らしていき、お嬢ちゃんのほうへと向き直る。]
(3) 2020/06/07(Sun) 01時頃
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助かったってのはお互い様のようだけどな。 生きていく成りかたが違うってのは難しいもんだ。
[明らかに銃で撃たれただけとは違うようなのたうち回りかただったものだ。と肩を竦めて見せ]
そうか、つまりは人間と同じか。
[瘴気の説明>>1:245を聞いて大雑把に理解したように頷いて]
ところでケガはないか?
[念のため確認するのであった*]
(4) 2020/06/07(Sun) 01時頃
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─ 草原 ─
[長羽織にのどかが座る>>0のを見れば、満足げに笑む]
疲れておるならば寄りかかってもよいぞ。
腹は空いては居らぬか。 探せば食せるものもあろうて。
[森の傍ならば果実でも見つかろうし、そこらに山菜も生えておるやもしれぬ。 川まで行けば魚も捕れよう。 必要あらば休んだ後に採りに行く心算でのどかに問うた*]
(5) 2020/06/07(Sun) 01時頃
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行こう、タクミ。
[顔寄せたまま、にこりと笑い、鬼は男の手を引いて、今度は先に立って歩き出す。 目当ての林檎の木が見つかったなら、鬼火で焼き林檎くらいは作ろうというつもり。*]
(6) 2020/06/07(Sun) 01時頃
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─ 草原 ─
えっ、と…… それじゃあ、少しだけ。
[体力的なものより、先程の緊張からくる疲れを感じて綺羅星によりかかる。>>5
近づき、触れることで安心感を覚え、ほっと息を吐き出した。]
少し空いてますけど…… でも、きちんと休んでからですよ。
[空腹を訴えれば休息が万全でないまま探しに行きそうな気がして、釘を刺しておいた。
見上げれば月はまだ高く。優しく地上を照らしている。**]
(7) 2020/06/07(Sun) 01時頃
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― 森の中 ―
[少なくとも兎姫との縁を除けば、非科学的な何かに巻き込まれたことはない――とはいえそれは、単に認識出来ていないというだけのことかもしれず。 多少人より不運であろうが、"そういうもの"と流してしまえる辺り、鈍感というか危なっかしさには繋がっているのかもしれない]
[いずれにしろその辺りは、他者からしか見えぬものであるから余談として]
(8) 2020/06/07(Sun) 01時頃
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[差し出した果実は問題なく受け取られた>>2]
どういたしまして。 まあ、これくらいは役に立たないとな。
[耳揺らす兎姫に頷いて、その隣に腰をおろす。 果実にしゃくりと齧りつけば、存外その甘みは身に染みて。 知らず渇きや疲れを覚えていたことに、遅ればせながら気付いた]
……というか、夕飯食べてないんだった。
[迷い込む直前、自分が何をしようとしていたのか唐突に思い出す。 そう思うと甘みだけでは足りないような気もするが。 ひとまずは自身の取り分を齧りつつ、兎姫の様子をちらと見るのだった**]
(9) 2020/06/07(Sun) 01時頃
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山師 グスタフは、メモを貼った。
2020/06/07(Sun) 01時半頃
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― 森の中 ―
[兎の呪は、ひとの世で生き辛くする事で妖の側に寄せるもの。 それは同時に、他の妖を寄せる事にもなるが。 呪いは同時にそれらからの護りともなるため、直接的な接触には至らない、という事もあり得るもの……というのは、余談として]
まあ、確かにな。
[このくらいは、という言葉にさらりと返している辺り、少しずつ余裕は戻っているといえるか。 兎姿のまま実を齧りつつ、ふと聞こえてきた声>>9に耳を揺らした]
夕餉の前に呼ばれたか。 ……これでは足らぬというなら、魚でも探すか?
[さすがに獣をさがしてどうこう、というのは手に余る。 ならば、とこんな提案を返す]
さすがに、餅を搗いてやる、というわけには行かぬからなぁ。
[冗談めかした口調で言いつつ、ゆら、とまた耳が揺れた。**]
(10) 2020/06/07(Sun) 01時半頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2020/06/07(Sun) 01時半頃
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─ 草原 ─
[己に身を預けるのどか>>7を支えるようにしながら、付喪神自身ものどかへと身を寄せる。 そうすることで失った活力が戻るような気がした]
休んでからにするとも。
[釘差しには少し笑って、休むことに専念する。 身を寄せたのだからと月を見上げるのどかの肩か腰を抱きたかったが、今は己の身を支えているために叶わず。 代わりにのどかの頭に自分の頭を預けるように傾けた**]
(11) 2020/06/07(Sun) 01時半頃
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―――グゥキュルル
[空気を読んでいたのか、大人しかった腹の虫がしっかり自己主張をしてくれて。顔がまた火照った]
あー、案内頼む。 林檎か。生だけじゃなくて、焼いても美味いよな。
[誤魔化す話題で更に腹が減る悪循環。 魅力的な提案を断るなんてことはあり得なかった**]
(12) 2020/06/07(Sun) 01時半頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2020/06/07(Sun) 02時頃
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─ 湖畔 ─
[人ならざる己が動じないのは当然だが、 同じく動じることなく、 むしろ自らが対応しようとする男に 何度目か分からぬ既視感を抱きながら 密やかについた息を差し向けて。
>>3新たに火薬の香を纏った男の視線、 助かったのはお互い様と言われたそれに 返したのは、悪戯な笑み]
君が傷を作ってくれなかったら
僕には手の出しようも無かったもの。
(13) 2020/06/07(Sun) 02時頃
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[具体的に何をしたかは言わずとも、 男のおかげで手が打てたと答えた後。
瘴気を人と同じと称する様に そうだねぇ、と軽く笑って]
おかげさまで、なんともないよ。
守ってくれてありがとう。
[念のための確認には、素直な笑みを返し応えた**]
(14) 2020/06/07(Sun) 02時頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/07(Sun) 02時頃
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ふふ、腹の虫も元気そうでなによりだ。
[聞こえた音を>>12遠慮なく揶揄いながら、鬼は今度こそ、林檎の下へと男を連れていく。]
慌てて食って、火傷をするなよ?
[風を起こして熟れた実を落とし、鬼火で具合良く火を通してから、鬼は火傷とは無縁の長い爪で、湯気立つ果肉をすくい上げて、男の前に差し出した。]
(あーん)
[声に出さずに、唇だけで促したのは、さて優しさだったかどうか?**]
(15) 2020/06/07(Sun) 02時頃
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― 森の中 ―
[自身の分の果実を齧りつつ、傍らの兎>>10の様子を見る。 長い耳を揺らす姿に知らず表情を綻ばせつつ、話が食事のことに及べば]
そこまで切羽詰まってるわけじゃないけど……まだ時間がかかるっていうなら、そうした方がいいかもな。
[この空間で過ごす時間がどの程度なのか、青年には読めていない。 空腹を覚える以上いずれは必要となるだろうが、今は休息が優先で良いだろうと思案して。 そこへ冗談めかして言われた言葉には、つい苦笑をこぼす]
はは、お餅か……でも、言われたらちょっと食べたくなっちゃったよ。 やっぱ米は強いよな。
[その辺りの食欲は年相応にあるものだが、ないものねだりとは理解していたので冗談に乗っかるだけに留めた。 それからふと、気になったように兎姫の姿を眺め]
(16) 2020/06/07(Sun) 15時半頃
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そういえば、それ……元の姿には、戻らないのか? もしかしたら、そのままの方が楽なのかもしれないけど……。
[休息の時間であるし、その辺りを急かすつもりはないのだが]
呪の影響で、戻れない……とかじゃないよな?
[三つ引かれた紅の痕へ視線やりつつ、そう問いかけた**]
(17) 2020/06/07(Sun) 15時半頃
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― 湖畔 ―
[熱がとれるとシリンダー(回転式弾倉)を回転させて、薬莢をとりだし、弾をこめなお]
オーライ。 互いの力がだした結果ってことだな、なら最高じゃねーか。
[具体的に何をしたのかまでは言われなかったが、おそらく理解できるものではなかったのと、自分に花をもたせる意味もあったのだろう。 内助の功というのを察しながら受け止めて、お嬢ちゃん>>13>>14に笑みを返して]
そんなの当たり前だろう。
[出会ったことがあったらしいが、それでも自分をと求めたなら、自分が守られていたいと思うタイプではないと知ったのことだろうとの裏返しでもあって]
もう少し大胆にお礼のキスをいただくのはまた今度な。
[茶目っ気にウィンクをして懐にしまう]
(18) 2020/06/07(Sun) 21時頃
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しかしこんなのがばっか沸くカーニバルにいたんじゃ確かにすぐに出れそうにないな。
[さっさと出たいといった言葉に難色が返ってきていたが、致し方ないだろう。 短い間に二回もおかしなことがおきたのだからな]
もう少し休むか?
[さっきの今での騒動だ。休憩もまだ必要か?とお嬢ちゃんの前に片膝をつき、手をとって聞いた*]
(19) 2020/06/07(Sun) 21時頃
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― 森の中 ―
あとどれほどで森が開くか、全く読めぬからな。 もう少しすれば、我の方も落ち着く故、そうしたら出向くとしよう。
[自身はさして食を必要とはしないが、人の子たる青年はそうは行かぬだろうから、とこう返して]
そうさな、やはり米やら黍やらは食として大事なものよな。
[笑うような仕種と共にこう返し、それから。 背に視線を向けながらの問い>>17に、ゆら、と耳を揺らした]
(20) 2020/06/07(Sun) 21時頃
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……ん、ああ。 こちらが本来の在り様故、楽なのは確かだな。
先の瘴気の影響は今一つ読み切れぬが、さほどの大事ではなかろうて、案ずるな。
[でき得る限り軽い口調を心掛けつつ、こう返して。 心配ない、と言わんばかりに耳を揺らした。**]
(21) 2020/06/07(Sun) 21時頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2020/06/07(Sun) 21時頃
山師 グスタフは、メモを貼った。
2020/06/07(Sun) 21時頃
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― 森の中 ―
笑うな。
[そうは言っても意識してしまうとどうにも我慢し辛い成人男性の腹事情]
取材に来た村ってのが交通事情悪くて。 バスに乗り損ねたら2時間ちょい歩く羽目になったんだよ。 早戻りの予定で10秒ゼリーしか持ってなかったし。
[朝寝坊して道程を甘く見て夕飯のためにケチったツケが回った、という自業自得の自覚はあるので、説明の声はとても弱々しかった]
おぉっ! 喰って平気なんだよな、これ。
[辿り着いた先、何気に喉も渇いていたので、とされた実をひとつ拾えば軽く手巾で拭ってそのままガブリ。 蕩けるような表情を浮かべたが、当然それだけで満たされるはずもなく]
(22) 2020/06/07(Sun) 22時頃
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― 林檎の木の下で ―
[薫り高い焼き林檎の誘惑]
ぉぅ。
[串がオニの爪なのは仕方ない。 だがしかし、この構図は。 僅かに震えながら、忙しなく辺りをキョロキョロと見回して]
ぇぇぃ、儘よっ。
[相手が声に出さないでくれたのを幸いとして、あーん、とは声に出さず。 小さく呟くと、勢いよく熟れた果実にかぶりついた。その結果]
ぁぅっ!
[慌てたことで、最前の忠告は頭から飛んでいて。 熱い汁に教われて目を白黒させながら口パクする羽目になった]
(23) 2020/06/07(Sun) 22時頃
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― 森の中 ―
そうか、ならそういうことで。
[>>20食料調達は兎姫が落ち着いた頃合いで、ということで話がつき頷いた。 サバイバル知識は特にないが、魚くらいならなんとかなるだろうと楽観的だ。 主食の話になれば、耳慣れない単語が混じり瞬く]
黍、ってきびだんごのきび? その辺はちょっと食べたことないな……。
[妖であること以前に時代のずれを感じる発言だった。 かつて迷い込んだ奇妙な空間、あれが本来の兎姫の居場所だったのかとも思い]
兎姫は、普段は何を食べてたんだ? コンビニとかスーパーなんて知らないよな?
[人と同じであるのか、見た通りの兎としての食事なのか。 休息の間の雑談程度に訊いてみる]
(24) 2020/06/07(Sun) 22時頃
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……こっちの方が楽、か。 それなら、普段は人間の姿に変身してるってこと?
[案ずるなという言葉>>21受けて、こちらも必要以上に深刻にならないように意識しつつ。 耳揺らす金の兎を、静かに見つめる*]
(25) 2020/06/07(Sun) 22時頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2020/06/07(Sun) 22時頃
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だから慌てるなと、言っただろう?
[困った子だね、と、吐息をつくと、熱い果汁に悲鳴をあげた男の口に>>23鬼は指先を、そのまま入れて、爪に冷気を纏わせる。 それだけでも、冷却効果はあるだろうが。]
舐めてごらん、舌の火傷くらいなら、治す力はある。
[勧めに従ったなら、甘い林檎風味の氷のような鬼の指が、そのまま溶けて染み込んだかのように、火傷の痛みを鎮めるのが感じられるだろう。*]
(26) 2020/06/07(Sun) 22時頃
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─ 草原 ─
[綺羅星に身を預け、夜空をしばらくながめていたが。]
ところで綺羅星さん、お体は大丈夫ですか? 痛くなってきたりはしていませんか?
[多少休息をとったことで、痕も完全に消えてしまうといいのだが。
悪化してはいないか、気遣って。*]
(27) 2020/06/07(Sun) 22時半頃
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― 森の中 ―
[何気なく口にした穀物への反応>>24に、兎はこきゅ、と首を傾ぐ]
……知らぬのか。 現の食は、変遷しておるのだな。
[この様子では粟やら稗やらも通じぬか、と思いつつ]
……基本的には、気を喰ろうておる。 食は、まあ、楽しみの一部のようなもの。
独りになってからは、特に拘りもなくなったからの……。
[ぽつり、と落としてふる、と小さく首を横に振る。 なお、横文字の名詞には心底不思議そうにきょとーん、としながら青年を見上げる事となっていた]
(28) 2020/06/07(Sun) 22時半頃
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目覚めているときは、人の姿に変化しておるな。 微睡む時は、こちらの方が楽故戻りもするが。
この姿で丸まれば、凝った寝所も必要ないからの。
[それ以外にも理由はあるが、例によってそこは端折って。 軽い調子を崩さぬままに、問いに返した。*]
(29) 2020/06/07(Sun) 22時半頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2020/06/07(Sun) 22時半頃
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ぅぅ。
[差し込まれた爪には流石に一瞬硬直して。 呆れ口調に上目遣いとなるものの、単なる早とちりというか考えすぎの可能性もあるので小さく唸るに留めた。 躊躇いがちにそっと舌を動かして目を瞑る]
(30) 2020/06/07(Sun) 22時半頃
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……助かった、よ。 あと、美味かった。
[一通り落ち着くと、指を押し出すようにして口を離し。 ガックリと脱力しながら感謝を伝えた*]
(31) 2020/06/07(Sun) 22時半頃
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それは良かった。
[礼の言葉に>>31鬼は、にっこり微笑み返し、男の唇から抜き去った指先を、己の舌でぺろりと舐める。]
疲れているようだな、もう少し休んだ方が良かろう。
膝枕でもしてやろうか?
[更に、腰掛けた林檎の木の根元で、ぽんぽんと、己の膝頭を叩いて誘う様は、男を更に脱力させたかもしれない。*]
(32) 2020/06/07(Sun) 23時頃
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─ 草原 ─
[いつの間にか左手はのどかの肩に。 己へと抱き寄せた態勢でのどかの問い>>27を聞く]
今のところ変調はない。 首も変化なしじゃな。
[己では確認出来ぬ位置にあるため、右の首筋をのどかに見せるようにして状態を確認してもらう。 爪を喰らった時と変わらず、紅い筋が三本、首に残っていた]
これについてはいまいち良く分からんな。
[誰か知る者も居るかも知れないが、現状探しに行く気は無いし、己自身邪魔されたくない。 故に半ば放置の状態となっていた*]
(33) 2020/06/07(Sun) 23時頃
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[ついその指の動き>>32を目で追ってしまって。 また少々落ち着かない気分になったが]
……いらない。 でも少し休ませては貰う。
[楽しげに誘ってくるオニの仕草に酷くなる脱力感を気合で押し退け。拳一つ分の隙間を空けて隣に座ると、林檎の木に寄りかかって目を閉じた。 一応は平和な一時、ともすれば転寝しそうにもなりながら*]
(34) 2020/06/07(Sun) 23時頃
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― 森の中 ―
歴史の教科書には乗ってるけど、実際に口にした人はまずいないんじゃないかな……。
[教科書の片隅に乗っていた、昔の食事の再現写真を思い出す。 彼女>>28が言うのはそうしたものだろうと思いつつ]
気……えーと、エネルギーみたいなもの、かな……。
[また横文字を使ってしまったが、適切な訳が思い浮かばなかった。 動物というより植物っぽいな、などと自身の持つ常識からは思う所だが]
……って、独り? ずっとあそこに独りでいたのか?
(35) 2020/06/07(Sun) 23時頃
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[コンビニもスーパーも知らないというなら、本当に外界に出たことはないのだろう。 律は僅かな一角しか知らないが、あの空間は独りで過ごすには広く、それでいて物が少ないと感じた]
…………。
[小さな寝床で丸まる金糸の姿>>29を思い、しばし沈黙する*]
(36) 2020/06/07(Sun) 23時頃
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─ 湖畔 ─
[>>18音を立てて何かしている男の手元を見ると 幾つかの小さな塊を取り出し、 同じ形のものを詰め込んでいるのが分かった。
長く在っても、こうも間近で見ることは初めてだから 物珍し気に男の所作を見遣りつつ]
ふふ。 そう言ってもらえるなんて嬉しいよ。
お礼は此処よりも 横槍の入らない所でが好いね。
[そう言って、茶目っ気な秋波に こちらも悪戯な笑みで返してから]
(37) 2020/06/07(Sun) 23時頃
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そうだねぇ。
元々此処は、妖が力を求めて来る領域だから 相応の器があるか試されてもいるんだろう。
[>>19本来番を求める理由として第一に挙がるそれを 易々と与えてくれるなんて虫の良い話は 考えてみずとも在り得ないと思うもの。
意図せず伝え忘れていた事柄を口にしながら つい、と取られた手に気付き、男を見つめ]
……うん、もう少しだけ。
[実をいえば、休息はもう充分に取れているのだけれど。 もうしばらくこの時間を楽しみたいと、 取られた手を柔く握り返した*]
(38) 2020/06/07(Sun) 23時頃
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─ 草原 ─
ううん……見た目も、特に変化はないですね……
[白い首に残る痕跡。血は出ていなくとも痛々しい。治りはしていないが、悪化もしていないなら今のところ放置しておくしかないのか。>>33]
それなら、もう少し……
[こうしていましょうかと言いかけたところで空腹を知らせる音が鳴った。]
はう。
[どれくらい時間が経ったかはわからないが、きっと夕飯からだいぶ経っているのだ。そうだそうに違いないという願望。]
……あはは、は。聞こえました……?
[乾いた笑い。*]
(39) 2020/06/07(Sun) 23時半頃
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― 森の中 ―
[教科書、が何かはぴんとこなかったが、とりあえず、書物には残っているのかと納得して。>>35 横文字にはまた、きょとーーーん、と首を傾いでいたのだが]
……ああ。 ずっと……というわけではないが。 今は、独りでおる。
[遠い昔は、もう一つの存在と共にあったけれど。 それは、あの領域を捨てて飛んで行ったしまったから。 そんな理由は、口にはできないまま。 沈黙する青年の様子>>36に、ゆら、と幾度目か、耳を揺らした。*]
(40) 2020/06/07(Sun) 23時半頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/07(Sun) 23時半頃
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─ 草原 ─
そうか、ならば放っておくしかあるまい。
[確認してもらった後、態勢を戻して。 のどかが何か言いかけた>>39のと重なるように、音が聞こえた]
ふっ、ははは。 腹が限界のようだの。
そろそろ探しに行くとしようぞ。
[聞こえてしまった、と態度で示して、のどかの肩に添えていた左手を解いてのどかへと差し伸べる。 のどかが立ち上がる時に支える心算で、先に腰を浮かせ立ち上がった*]
(41) 2020/06/07(Sun) 23時半頃
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― 湖畔 ―
確かにな。
[横槍が入らないところ>>37といわれればそりゃそうだと頷いて]
妖なりに番を求めるには苦労があるってことか。
[伝えられていなかった>>38が、そういうものかというように頷く。 これが初めてのことってことでもないのだろう。目の前のお嬢ちゃんや、あの鬼の妖や、他にもいるのだろうが、いちいち人間から番を求めようなんてこともしないか。]
……ああ、今しばらく…な。
[休もうという言葉で作られた時間に同意するように、柔らかく握られた手、そっと引き寄せて手の甲に口づけて――*]
(42) 2020/06/08(Mon) 00時頃
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|
― 森の中 ―
あー、ほら、植物は太陽の光を浴びて栄養をつくる、みたいな。
[きょとん顔の兎姫>>40に空中で手を動かしつつ説明したが、伝わったかどうか。 昔を思い出す口振りに、こちらは初めて出会った日のことを思い出す]
もしかして、あの時暇潰しって言ってたのも。 ずっと独りだから退屈してた、とか……?
[物言いに引っ掛かりは覚えるけれど、語られぬ過去を知る術はなく。 耳揺らす兎を見ながら、はた、と瞬いた*]
(43) 2020/06/08(Mon) 00時頃
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─ 草原 ─
あー……助かります……
[恥ずかしいが、生きているなら仕方ない。開き直る。>>41]
もし体調悪くなったら無理しないでくださいね。
[そう告げながらも、差し出された手を握り、具合を窺うように支えてもらった。綺羅星の手は力強く、赤い筋以外は何でもなさそうに見受けられる。]
食べられる果物、なっていませんかね?
[提案したのは森が近くにあってすぐに見つけられそうだったことと、調理なしで食べられる食物だったからだ。なるべく彼の負担にならぬよう。*]
(44) 2020/06/08(Mon) 00時頃
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─ 草原 ─
うむ、その時はまた休むとしよう。
[案ずる言葉>>44に頷いて、のどかが立ち上がるまで支えた後、敷布とした長羽織を拾い上げる。 パンッ、と一度広げれば元通り。 肩にかけるだけにして、のどかと共に歩き出した]
そうさな、どんな種類があるかは分からぬが、森の入り口辺りに何かしらあるじゃろうて。
[魚や山菜よりは直ぐに食べられるものを選んだのだろう、のどかの言に返しながら森のある方へと進み行く。 果樹であれば、林檎や梨、桃辺りか。 恐らく他にも生っている場所が見つかることだろう*]
(45) 2020/06/08(Mon) 00時頃
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― 森の中 ―
[身振りも伴った説明>>43は、やはり理解しきれぬものだったが]
……草木が陽を受けて育つようなもの、という事か? 我が気を受けるは月だが、まあ、似たようなものやも知れぬな。
[何となくだが、言わんとする所は伝わって、一先ずは納得して]
……うむ。 何せ、他者が訪れるなどほとんどないような場所である故、な。
[暇潰しの理由の一端にはそれもあったので。 返すのは、肯定の頷き。*]
(46) 2020/06/08(Mon) 00時頃
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― 『辻守』の社前 ―
……さてさて、『辻の風』に『翳り爪』、ここまで来たからには、アレも動こうなあ。
……ほんにまあ、此度は色々と面白い。
[幾度となく、森での出会いを見てきた『辻守』だが。 ここまで色々が起きる、というのは過去にそう類を見ない]
……さて、恐らくは一番しんどいのが来おるが。
折れずに乗り越えられるかのぉ……?
[くく、と笑う『辻守』のすぐ傍を。 内に鈍い金色の光を宿した黒い霧がゆるゆると流れ、森の中へと消えていく]
『淵の霧』……惑いの誘い。 さぁさ、如何にして越えてゆく?
[楽し気な声への突っ込みは、どこからも入らない。**]
(47) 2020/06/08(Mon) 00時半頃
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――ゆら、ゆらり。
そんな感じで、大気が揺らぐ。
揺らいだそれは、どこからともなく流れてきた霧に一瞬で染まった。
内に鈍い金の光を宿した黒い霧――それは、見初められし人の子に触れて、呪を仕込む。
目の前にあるものを忘れさせ、恐れさせる迷いの呪を。
(#0) 2020/06/08(Mon) 00時半頃
☆第三の事件:『淵の霧』
不意に現れた黒い霧が、人の子に呪を施す。
呪を受けた人の子は、目の前の妖が誰であるのかわからなくなり、言葉にできない恐怖を感じる。
内に忍び込んだ霧を払えるのは、妖の言の葉と想いのみ。
……ただし、『翳り爪』に裂かれた痕は、鋭い痛みを持って、それを阻もうとするけれど。
☆ダイスロールはありません。
☆残り時間目いっぱい使って、洗脳解除してください。
☆説得中は第二の事件で受けた傷が物凄く痛みます。
(#1) 2020/06/08(Mon) 00時半頃
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─ 森 ─
[今度はあまり奥深く行かず。 さほど時間もかからずに果物が色々と生っている場所に着いた。]
わあ。採ってもいいでしょうか?
[思わず感嘆の声をあげる。 季節はあまり関係ないのだろうか。 持ち主がいないか確認しつつ。]
桃好きなんですよねー……あ。
[低めの木にザクロが生っているのが見えた。外国の神話では、冥界でこれを食べた女神の娘が地下に留まる原因となった果実だが。]
……これ、食べられますかね?
[熟れているかどうか、確認している。*]
(48) 2020/06/08(Mon) 00時半頃
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鳳凰の実 モイは、メモを貼った。
2020/06/08(Mon) 00時半頃
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― 森の中 ―
[こちらの言わんとしたことは、どうにか伝わったらしい>>46。 これでも家庭教師の端くれ、そのことに安堵する]
月、か……。 妖だし兎だから、そりゃ太陽よりは月だよな。
[満月を見て変身する獣の話を思い出しつつ納得したように言って]
……そっか。
[邂逅の際の経緯に頷く。 ただ、暇潰しの手段として選ばれた、律からすれば随分と古い遊戯を思い出し]
外に出ようとは、思わなかったの? それか、他の妖が居る場所とか。
[それが可能かどうかもわからぬまま、浮かんだ疑問を口にする**]
(49) 2020/06/08(Mon) 01時頃
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─ 森 ─
採って喰らうは問題あるまい。 喰うなとも言われて居らぬしな。
[手を出すなと言うならば最初に言われているだろうから、と。 のどかの疑問>>48には是を返す]
桃が好きならばそれにするが良い。
…なんだ、柘榴か?
[どれ、と生っている一つを見た。 張りのある果皮が一部ひび割れるように裂け始めている。 熟している証拠だ]
十分熟れているようじゃぞ。
[ほれ、と採ってのどかへと*]
(50) 2020/06/08(Mon) 01時頃
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─ 森 ─
ありがとうございます。 美味しそうだったので。
[綺羅星から実を受け取り、ふふっと笑った。
今夜の出来事が夢で終わらぬように。 もし家に戻されたとしても、また会えるように。
神話とは違って異界との繋がりが切れぬようにと願いをかけて、その実を食べたくなったのだ。
ガーネットとよく似た鮮やかな赤い実をもいで、一粒、二粒と口に入れて噛むと、果汁が口内で広がって。]
(51) 2020/06/08(Mon) 01時頃
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山師 グスタフは、メモを貼った。
2020/06/08(Mon) 01時頃
師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/08(Mon) 01時頃
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美味し……
[もっと食べようと粒に指をかけた時、大気の揺らぎはわからずとも違和感を不意に覚えた。]
んー……? 何これ……煤?
[音もなく忍び寄ってきていたそれは、獣ほど分かりやすく危険な見た目をしていなかった。察知が遅れ、手で払おうとしても上手くいかず。]
えっ……ちょっと、何!? やっ……だ!
[繋がりが強制的に──切られようとしている。**]
(52) 2020/06/08(Mon) 01時頃
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― 森の中 ―
[納得に至った由縁は気づく由もないが、うむ、と一つ頷いて]
……なかったな。 外界の全てを呪う勢いの頃もあった故。 他と接しようという気もなかった。
[遠い遠い昔の事を思い返しつつ、耳を揺らす。 動き出した何か>>#0に気づくのは、もう少し先の事。**]
(53) 2020/06/08(Mon) 01時半頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2020/06/08(Mon) 01時半頃
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[穏やかに流れる時に身を任せ、傍の温もりに寄り添って、鬼も僅かに微睡んだか...ふと、ざわりと、気に触る感覚に顔を上げた。]
また、逢瀬の邪魔者か。
タクミ、気をつけ...
[重ねた手を握り、男の手を引いて立ち上がるより前に、身を包む黒い霧の気配。]
...っ!?これは、呪か...? タクミッ!?
[守り袋の中の角の欠片が、かつて無い程、熱くなり、やがて、ぴしり、とひび割れる音がした。]
ッ...!!
[同時、鬼も自分の頭の角に痛みを覚えて息を飲む。*]
(54) 2020/06/08(Mon) 01時半頃
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[目を閉じたまま微笑んで、時の流れに身を任せ。 名を呼ばれて>>54開いた瞳は誰の姿も映さない。 見えたのは、鈍く光る金色の、何か。>>#0]
こ……
[胸元で乾いた音が響き、黒い霧に包まれる。 呟きかけた声も呑み込まれて]
……こは?
(55) 2020/06/08(Mon) 02時頃
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[振り返ると、誰かと手が繋がっている。
――――否。
『つかまっている』]
(56) 2020/06/08(Mon) 02時頃
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[掴まれている手の力はそこまで強くない。 動きを止めているのは何故か。角を気にしている? いやそんなのどうでもいい。
逃げなければ]
鬼っ!?
[力強く手を振り払い、隣の木まで距離を取って、一角の鬼を睨み付ける。 一目散に逃げ出したいところだが、まだそれは出来なくて。 低い姿勢で身構えながら、相手の隙を探した**]
(57) 2020/06/08(Mon) 02時頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2020/06/08(Mon) 02時頃
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[守りの角がひび割れた反動で、霧を避ける術を使うことは叶わなかった。]
......タク......
[霧に包まれた男の無事を案じて、鬼が呼ぼうとした名は、彼が向けた気配の変化を感じて途切れた。]
成る程...そういった呪、か。
[瞳が布に封じられていて幸いだったと思う。手を振り払われたその瞬間>>57きっと己は胸の痛みを瞳に顕してしまったろうから。]
(58) 2020/06/08(Mon) 02時頃
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如何にも、我は鬼だ。
人の子よ、ひとつ、忠告しておく。 この先、余計な口はきかぬがいい。
[感じるのは、飽きるほどに浴びた覚えのある、異形の鬼への、怯えと恐れ。
ならば、これは呪の効果だ。 故にこそ、余計な事を口走らせてはいけない、と、鬼は思い定めて脅すように言う。]
(59) 2020/06/08(Mon) 02時半頃
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我の前から逃げるは叶わぬ。 取って食いはしないから、少しばかり、話を聞け。
[一転、勤めて静かに、鬼は言葉を繋ぐ。例え全てを彼が忘れていたとしても......そうして、彼に恐れられたとしても。]
(60) 2020/06/08(Mon) 02時半頃
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本当に、其方は、良く迷い子になるな。
......タクミ。
[先刻、呼びそこねた名を呼んで、鬼は、静かに微笑んだ。**]
(61) 2020/06/08(Mon) 02時半頃
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─ 森 ─
[妖でさえも容易にはね除けることの出来ない黒い霧。まして人間ならば避けようもなくて。それでも逃げようともがき、持っていた果実を落とした。]
けほっ……、
[霧は呼吸器官から内側へと侵入し、呪いを刻む。]
……けほ、けほ、はっ、
[酸素を求めて苦しげに咳き込み、呼吸を整えていたが。 ふと、視界に男性の姿が入り。]
(62) 2020/06/08(Mon) 09時半頃
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だ……誰?
[困惑と怯えが瞳に浮かぶ。
知らない、知らない。 怖い、怖い。
呪が頭の中で囁いた。]
……っ!
[身の危険を感じて、踵を返して森の中へと駆け出した。 食べかけの柘榴を地に落としたまま。**]
(63) 2020/06/08(Mon) 09時半頃
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― 森の中 ―
[こちらの問いへ答えた兎姫の声>>53に、数度瞬く]
兎姫、が?
[自分からすれば意外であったが、しかし腑に落ちる部分もある。 空間ごと時を止めてしまったあの場へ留まるには、相応の思いがあっただろうから]
……それは、どうして、
[踏み込んでよいものか、迷うような言葉は途中で止まる。 突如視界の内で、大気が黒の霧で染まったために>>#0]
(64) 2020/06/08(Mon) 21時半頃
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なっ……なに!?
[突如纏わりついたそれを、振り払おうとするも叶わず。 霧は身の内へと吸い込まれ、一瞬の意識の混濁を生む。 そして再び、瞳に兎姫の姿を映した時]
えっ……なんだ、おまえ……?
[兎だ。傷を負った、金色の毛の。 それは目で見て認識できる、けれど]
[そんな生き物がいるはずがない]
(65) 2020/06/08(Mon) 21時半頃
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わあっ!
[肩掛けカバンを地面に落としつつ、座った姿勢から立ち上がり大きく飛び退いた。 脅威を感じる外見ではないはずなのに、それは堪らなく不気味で、恐ろしい存在に思えた]
くそ……なんで……。
[逃げ腰になりつつも、まだ声は届く範囲から、金毛の兎を見下ろしていた*]
(66) 2020/06/08(Mon) 21時半頃
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[目隠しにより表情は窺えず。>>58 何か呟くような言葉は空いた距離に散らされる]
余計、てな。
[強き意識で発せられる言葉は威を伴って。>>59 気圧されぬよう、絞り出した声は半ば掠れていた]
(67) 2020/06/08(Mon) 22時頃
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[一転して凪いだ声にも、緊張は緩められない。>>60 寧ろ落差に戸惑い、不安が膨れ上がってしまう]
なに、を?
[一般人の護身術がどこまで鬼に通用するものか。 思い出せなくても、容易に抱き止められた事実は体が覚えていて。言葉通りに動かない、というよりは動けない]
(68) 2020/06/08(Mon) 22時頃
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どう、して。
[教えたつもりのない名を呼ばれ、ビクリと肩を震わせる。 浮かべられた微笑は強者の余裕の証のようで。>>61 じり、と一歩後退った*]
(69) 2020/06/08(Mon) 22時頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2020/06/08(Mon) 22時頃
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― 森の中 ―
それは……。
[どうして、と問われる事自体は、予想の内。>>64 答え自体は単純だが、告げるには未だためらいもあり。 口ごもった所に滑り込んできた異変。>>#0 またか、と思うより早く、それは動いていた]
(70) 2020/06/08(Mon) 22時半頃
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[黒い霧が青年を捉え、内へと消える。>>65 一見したところ、異常などはないように見えたが]
……は? そなた、何を言うておる?
[向けられるのは、こちらが何者かを認識していないような言の葉。 直後に立ち上がり、飛び退く動きは困惑を呼ぶ]
……どうした、何があった……? 我が、わからぬというのか?
[向けられる視線も声音も、明らかに此方への畏怖を帯びている。 一体なんだ、と思いつつ、距離を詰めようとして]
……っつ……!?
[不意に伝わるじくり、とした痛みに、動きを止めた。**]
(71) 2020/06/08(Mon) 22時半頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2020/06/08(Mon) 22時半頃
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─ 森 ─
[のどかが柘榴を選んだ理由は知らぬ。 美味そうだったから、と言われれば>>51、そうか、と言って笑い返した。 そうしてのどかが柘榴を食べている間、付喪神は眷属を呼び出し命じる]
桃を探しゆけ。
[のどかが好きだと言っていた桃を手に入れるため、森の方々へと放った。 色とりどりの眷属が森の中を行く]
(72) 2020/06/08(Mon) 22時半頃
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[その意識を外した一瞬の間。 揺らぐ大気に付喪神はハッと顔を上げた。 咄嗟、懐から扇子を引き抜き広げ、声を上げたのどか>>52に向けて風を巻き起こす]
のどかっ…!
[奔る風が黒い霧を散らそうとするが、取り巻く周囲の分が僅かに散ったのみで、既に侵入したもの>>62を跳ね除けるには至らなかった]
のどか! 大事ないか!
[伸ばす手は、虚しく空を切る]
(73) 2020/06/08(Mon) 22時半頃
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[のどかの身が翻り、森の中へと駆け行く>>63。 直前に見えた困惑と怯えの色。 誰、と問う声]
もしや、先の霧は、
[呪か、と。 声には上らず唇が苦々しく歪んだ]
随分と、意地の悪いものを飼っておるなぁ?
[やってくれる、と舌打ちを零し、草履で踏み潰した草を蹴る。 扇子は懐に仕舞い込み、右手は胸を鷲掴むような仕草。 怪我などしてはおらぬのに、内腑を掻き混ぜられたような心地がした]
(74) 2020/06/08(Mon) 22時半頃
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[のどかの行く先は与えた宝石が教えてくれる。 加えて眷属が憑いている護り石があるのだ、間違えようがない]
のどか、待て!
[のどかの背を追い声を投げる。 じくりと熱を持ち出す右の首筋。 違和を覚えるより早く、鋭い痛みが首を突いた]
(75) 2020/06/08(Mon) 22時半頃
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がっ……!
[何が、と思うと同時、身体がふらりと揺れる。 肩にかけていただけの長羽織が浮き、首を押さえて膝をついた付喪神の後方に落ちた]
ぐっ……、あの 時の、 そう、か、あれもやはり、呪か…!
[喰らった時に何もなかったのはこのためか、と。 忌々しげに吐き捨て、痛みに耐えながら顔を上げる]
の、どか…! 待ってくれ、 話 っを…!
[ずきり、ずきり、と首が病む*]
(76) 2020/06/08(Mon) 22時半頃
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どうして、だろうね?
[男の怯えた>>69鬼は困ったように首を傾げる。
男が全てを忘れたままならば......諦めようと、思っていた。
この辻に来た最初には。
ただ、会うだけでいいのだと。]
何度、其方が忘れても、我は決して忘れない。
[けれど、今は。]
其方にも、思い出して欲しい.........タクミ。
[諦めるには、遅い。その温もりを、鬼は、手放せぬと知ってしまったから。]
(77) 2020/06/08(Mon) 22時半頃
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もう一度、目隠し鬼を始めるかい?
[じり、と、下がる男に向かって、鬼は、ゆるりと足を踏み出した。*]
(78) 2020/06/08(Mon) 22時半頃
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― 森の中 ―
[先まで交わしていた会話は、今は全て忘却の彼方。 今は眼前の不可思議な生物>>71を、ただ怯えた眼差しで見詰める]
何って、なんだよ……。 おまえなんか、知らない!
[黒い霧のことすら忘れているから、どうしてとの問いにも答えられない。 距離を詰めようとする動きに、こちらは逆に一歩を退いて]
えっ?
[そのまま逃げ出すはずだった足は、兎の異変を見て止まった]
(79) 2020/06/08(Mon) 22時半頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2020/06/08(Mon) 22時半頃
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何か、おかしい……?
[何かをしなければいけないと。 心の内に浮かぶ思いはあれど、すぐにそれは得体の知れぬ恐怖で塗り潰される。 辛うじて、足だけはその場に踏みとどまり]
……こっちに、来るなよ……?
[牽制するような言葉を吐きつつ、距離を保ったまま相手の出方を見た*]
(80) 2020/06/08(Mon) 22時半頃
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― 森の中 ―
[知らない、と。 向けられた言葉>>79は、背の傷のもたらすものとは違う痛みを兎の内に生じさせる]
……先の霧……あれも、森の呪の類か……。 『辻守』のめ、後で覚悟しておれ……!
[特大の杵の一撃を見舞ってくれる、との恨み言は飲み込んで。 すぐに駆け去るか、と思いきや、その場に止まる青年の様子>>80に、小さく耳を揺らした]
(81) 2020/06/08(Mon) 23時頃
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|
……来るな、と言われてもだな。
[そう、と前に進む。 じくり、傷が痛む]
そなたをこの場に放り出すわけには行かぬのだから。
[もう一歩、進もうとするが動けない。 それでも]
行かぬわけには、行かぬ……!
[ふるふる、金色を揺らしつつ。 兎の歩みは、じりじりと、前へ。*]
(82) 2020/06/08(Mon) 23時頃
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─ 森 ─
[出逢い辻に来てからの、綺羅星に会ってからの記憶は呪に封じられている。自分がそもそも何故ここにいるのかすら、わからない。]
こんなとこ、いつ来たっけ…… こんな人気のない場所で……
[もし捕まったらどうなってしまうのか。 嫌な予感しかしない。]
やっ……!?付いてこないで!
[背後からの声にびくりと肩を竦ませる。>>75 追いかけてくる男は何故かひどく怖い。 顔はめちゃくちゃ良いけど。]
ううん、騙されちゃダメ…… あれは……顔だけしか取り柄のない男に違いないわ!
[びっくりするほど良いけど。]
(83) 2020/06/08(Mon) 23時頃
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……。
[苦しげな声が聞こえて、思わず立ち止まる。>>76
戸惑いながらも振り返り。]
な、何よ…… 怪我、してるの?
なんで私の名前……
[相変わらず男への恐怖は不自然なほど消えない。けれど、ひどく苦しげな様子に、見捨てていくのも気がひける。恐る恐る声をかけ。]
(84) 2020/06/08(Mon) 23時頃
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きゅ……救急車くらいなら呼んであげても……
[男から一定の距離を取ったままスマホを探すが、生憎スカートのポケットに入っていたのは鍵と、覚えのない小さな石のみ。スマホはどこかに置いてきてしまったらしい。]
……?
[いつから持っていたか思い出せないその石は、何故か大切にしなければいけない物に思えて。
数秒眺めたあと、そっとポケットに戻す。]
(85) 2020/06/08(Mon) 23時頃
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救急車は呼べないか……
ちょっと、誰か、呼んでくるからじっとしてて。 こっち来ちゃダメだからね。
[男に近づくのはやはり怖く、木の幹に体を隠し、 そろりと顔だけ出して様子を伺う。
出口どっちか、聞くべきか聞かざるべきか、迷っている*]
(86) 2020/06/08(Mon) 23時半頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/08(Mon) 23時半頃
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[困り顔の鬼に、眉根を寄せた。>>77]
何度でも?
[微妙に違えて繰り返す。 心の内が熱くなり、直後、纏わる霧に冷やされる]
思い出す……
[考えようとしても、頭の中に霧が広がる]
(87) 2020/06/08(Mon) 23時半頃
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|
『二度と近づくな』 『忘れろ』 『思い出すな』
[霧の呪と、過去のまじないが絡み合う]
『恐れよ』 『怖れよ』 『畏れよ』
[何を?誰を?どうして? 分からないことが、恐い。 分からなくなってしまったことが、哀しい]
(88) 2020/06/08(Mon) 23時半頃
|
|
あっ。
[ゆるりと踏み出された一歩は追い詰める気配でなく。>>78 逃げるには好機と見えすぎて。 反射的に踵を返して木々の間へ駆け込んだ]
(89) 2020/06/08(Mon) 23時半頃
|
|
― 森の中 ―
[けれど一目散には逃げられない]
(―――― オニサン コチラ)
[パチリと小枝を踏んでは、土の窪みに躓きかけては。 気になって、何度も何度も振り返る*]
(90) 2020/06/08(Mon) 23時半頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2020/06/08(Mon) 23時半頃
|
― 森の中 ―
[兎の呟く言葉>>81の意味はわからぬまま。 その場に留まりはしたものの、じりじりと前に進む様子を見れば、こちらは逆に後退する。 どこか苦しげに震える様子に、胸の奥が疼きはするけれど]
そんなこと、……おまえに、関係ないだろ。
[この場に、と言われて気付く、自身が見知らぬ森の内にいること。 けれど、居所なんてどうだっていいのだ。 だって、現でさえ自分はもう]
おまえにどうにかしてもらう必要なんて、ない!
(91) 2020/06/08(Mon) 23時半頃
|
|
[兎の言うことが理解出来なくて、だから恐ろしい。 後退からついには踵を返して、青年は逃げ出した。 何かに後ろ髪引かれるような感覚は、ずっと残っていたけれど]
――どうして、
[落葉を踏み蹴りながら、口から零れるのは吐かぬようにしていた恨み言]
どうして俺ばっかりこんな目に……!
[不幸だとか。不運だとか。 考えないようにしていた色々が、蓋をこじ開けられたように噴き上がっていた*]
(92) 2020/06/08(Mon) 23時半頃
|
|
相変わらず、足元も覚束ないとは...ねえ。
[踵返した男の足取りは、どう見ても必死で逃げるには程遠い。>>90
その胸の内が、足の迷いに現れているのなら、鬼は迷わず捉まえてやらねばならなかった。]
まったくもって、人の悪い...
[辻守への物思いはあれど、今は、どうにもならず。鬼は、男の後を追って駆け出した。]
(————テノナル ホウヘ)
[あの日の幼な子の笑い声、今も鬼の耳に残る、その思い出を追うように。]
(93) 2020/06/09(Tue) 00時頃
|
|
─ 森 ─
[言葉を発さずに居れば少しは痛みも治まる。 だが熱を持っているのは変わらず、呪が消えていないことは明白だった]
お主こそ、動かぬ方が、良い。 動けば、迷うだけぞ。
[は、と短い呼吸を繰り返し、熱持つ痛みを受けながらも、どこかへ行こうとするのどか>>86を制止する。 左手をくん、と前方へと曲げると、後方に落ちた長羽織が浮き、再び付喪神の肩へとかかった]
此処は、妖の領域。 人の子が、一人抜けられる程、容易な場所ではない。
儂と共に在る方が、余程安全ぞ?
[じくり、じくり。 痛む首筋を押さえ、痛みに耐えつつも笑みを浮かべのどかへと語る。 どこぞへと行かせぬことを優先とした。 立つにはまだ力が入らず、その場に座り込む態*]
(94) 2020/06/09(Tue) 00時頃
|
|
[後追いながら、小さな鬼火を飛ばして、鬼は男の周囲に余計なモノが寄って来ぬよう牽制しておく。]
...っ。
[鬼火を放った瞬間、片角が軋むような音をたて、鬼は僅かに顔を顰めた。]
少々、急いだ方が......良いか。
[呟き落として、足を早める。*]
(95) 2020/06/09(Tue) 00時頃
|
|
― 森の中 ―
関係なくなど……っ!
[ない、と。 言い切ろうとしたした言葉は、ぶつけられた言の葉に途切れた。>>91]
………ぁ………。
[とおいとおい昔に言われた言の葉。 近いようで違うけれど、同じように刺さって痛かったもの。 背の傷が齎す痛みとも相まって、それは刹那、兎の動きを止める。 その間に、青年は踵を返して走り出していた。>>92]
(96) 2020/06/09(Tue) 00時頃
|
|
……我にはどうにもできぬ。 あの時、そなたはそういうたのだったかな、羅紗。
[ぽつ、と。 問いが落ちる先は袂別ち縁断たれた対なる陽の金烏]
……だが、此度は違う。 必要ないと言われようと、なんと言われようと。
[じくり、と傷が痛むが、兎はそれを強引に抑え込む]
(97) 2020/06/09(Tue) 00時頃
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|
……我がどうにかしたい、と願うのだから。 諦めてなぞ、なるものか……!
[宣と共に、跳ねる。 導となるのは微かな縁の糸の気配のみ。 けれど、それは確かに求めるものの行き先を示してくれる]
しかし、この、瘴気の呪。 ……動き難いというに……!
[先に進もうとすればするほど痛む呪は、こちらの意思を折ろうとでもいうのか。 実際の所はわからないが、屈するつもりは兎にはなく。 ふらつきながらも確りと跳ねて、青年の後を追いかけた。*]
(98) 2020/06/09(Tue) 00時頃
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|
― 森の中 ―
[追いかけてくる足音。>>93 つかまってはいけないのだと、足が完全に止まってしまうこともないままに]
ひ!?
[鬼火に驚き、足を早める。>>95 それが己の身を守ってくれているとは知らず。 前に迫った大木を、右回りで迂回しようと足元を蹴った*]
(99) 2020/06/09(Tue) 00時頃
|
|
─ 森 ─
妖の領域……?
[何を馬鹿な、と言いかけた口を噤む。長羽織が一人でに動き、主の元へと戻る様を見たからだ。>>94
とはいえ、このくらいなら手品でも出来るかも、と考えていたら、隠れている木の幹から木霊がにょきりと出てきた。『ナンダナンダ、痴話ゲンカカ?』と興味津々の様子。]
わあっ!?
[今度こそ声をあげた。]
(100) 2020/06/09(Tue) 00時頃
|
|
…………。
[妖の領域だというのなら余計に怖れが消えない。
普段なら美形は苦痛に歪む顔も麗しくて反則だわと思いつつ心配するところなのに、そんな感情が浮かばない。
それはこの男が人ではない者だったからなのかと、呪の効果に気づかずに。]
……私を、どうする気?
[とりあえず、具合も悪そうだし逃げようと思えば逃げられると甘い見通しをして。警戒心の滲む固い声で問いかけた。*]
(101) 2020/06/09(Tue) 00時頃
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|
― 森の中 ―
[本気で逃げ続けさえすれば、傷付いた兎一羽振り切れたはずだった。 けれど実際は、体力が尽きるより遥かに早く、青年の足は止まる]
……怪我、してたな。
[血は流れていなかったが、その様子はとても辛そうで。 これほどこちらが拒絶したのに、それでも言葉を投げ掛けようとしていたようだった]
…………。
[何よりも、こちらの言葉に。 傷ついているように見えた>>96のは、気のせいだったか]
(102) 2020/06/09(Tue) 00時半頃
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――何やってるんだよ、俺は……。
[頭を抱える。 自分自身の信念を裏切ったと、なんとなく勘付いてはいるのに、それに向き合おうとすると酷く思考を掻き乱されるのだ。 それでも、その場で足を止めたことにより、後を追う者>>98が追い付く一助にはなるか*]
(103) 2020/06/09(Tue) 00時半頃
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─ 森 ─
[上がる声>>100に何を見たかを知る]
これ、木霊ら。 すまぬが邪魔をせんでくれ。
その娘、呪をかけられておる。
[興味津々の木霊を引っ込ませようと声を投げた]
(104) 2020/06/09(Tue) 00時半頃
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[さてどうしたものか、とのどかを見遣る。 警戒は未だ強く>>101、隙あらば逃げ出そうとしているのも窺えた。 当然、逃がす心算はない]
どうもこうも。 お主は、儂の『番』となるために、呼び込まれたのよ。
嫁とする者に、危害を加える気は、ないぞ。
[問う声には、ずきりとした痛みに耐えながら答える。 ふぅ、と短く息を吐き出して、ゆらりとその場に立ち上がった。 足を踏み出し、のどかへ近づかんとする*]
(105) 2020/06/09(Tue) 00時半頃
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― 森の中 ―
[縁の糸を辿った先に見えたのは、足を止めた青年の姿。>>103 頭を抱える仕種は、苦し気にも見えて。 こちらも相応痛みを感じてはいるが、それでもでき得る限り近づいて]
……律。 逃げるな……ああ、いや。
逃げてもよい。 我を忌むもまた已む無しな部分はあろう。 だが、もうしばし、ここにいてはもらえぬか。 我が、そなたに為してしまったもの。 それを、解くまででよいから。
[元より、兎の願いはそれだったのだから。 何はなくとも、それだけはどうにかしたいのだ、と。 願う声音は、穏やかなもの。*]
(106) 2020/06/09(Tue) 00時半頃
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[男が近づいた大木の枝に、鬼は一飛びで身を運び、回り込もうとする男の頭の上から、声を降らせる。]
タクミ、寂しくはないか?*
(107) 2020/06/09(Tue) 00時半頃
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─ 森 ─
[木霊たちはまたひょこりと引っ込み、邪魔にならぬよう高い枝に移動してこっそり覗き見している様子。>>104]
……! わ、私を……?
[番や嫁の単語に驚きが少ないのは、妙な既視感を覚えたからであるが。
かけられた呪いは『怖れよ』と意識を蝕もうとする。]
来ないでっ……たら! 嫁になんて、なれないわ……よ……
[強く否定しようとしたのに、言ってすぐ後悔するように語尾は萎んだ。 何故そうなったのか、自分でもわからない。
しかし近づいてくる姿にあわてて背後へ下がろうとして、ちらりと一瞬、後ろを確認した。*]
(108) 2020/06/09(Tue) 01時頃
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|
― 森の中 ―
[思ったよりも間近に声が聞こえ>>106、青年はびくりと身を震わす。 何より、その呼び掛けに含まれていたのは]
俺の名前……なんで……。
[無防備にも名を教えた記憶もまた、霧によって奪われ。 何故、と恐れを抱くが、辛うじてその場には留まって]
……どうして。
[穏やかに語る声向けて、震える声は疑問を口にする]
どうして、そこまで……。
(109) 2020/06/09(Tue) 01時頃
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[そろり、視線は下方を向く。 兎の身に走る、三本の紅の線]
それ、痛いんじゃないのか。
[通常の傷とは異なるようだが、それでも兎は、随分と動きにくそうにしていたから]
それなのに、どうしてここまで追い掛けてきたんだ。
[逃げてもいいと、それでもここにいるよう願う声に。 これほどの拒絶を受けながら、何故それほどこちらを気に掛けるのかと、疑問を抱いていた**]
(110) 2020/06/09(Tue) 01時頃
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─ 森 ─
[覗き見をする木霊達には嘆息一つ。 どうせ木から離れぬ限りは彼らも引っ込みはせぬだろう。 見られることについては捨て置く]
っ、
[近付くことによる発生する首への痛みと、のどかから発された言葉>>108に息が詰まる。 二つの衝撃に意識が揺れるが、腹に力を籠めることで身体が揺れるのを防いだ。 一歩、またのどかへと近付く]
(111) 2020/06/09(Tue) 01時頃
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なれるとも。 そのために、儂らは此処で、出逢った。
……っ、 は、
此処で、互いを知るため、語り合った。 手を取り、肩を寄せ合った。
───、
[すぃ、と付喪神の姿が刹那の煌めきへと変わり、のどかの傍へと寄る。 逃がすまいとする意志、その腕に掻き抱くための一手]
(112) 2020/06/09(Tue) 01時頃
|
|
[煌めきはのどかを取り巻き、再び人の容を取る。 両の腕をのどかの背へと回した、正面から抱きすくめる形。 強硬策ではあったが、ここで逃げられては先にも進めぬ、と判断したが故*]
(113) 2020/06/09(Tue) 01時頃
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わぁっ。
[上から降ってきた声に驚き、足を滑らせた。>>107 何だこのデジャヴュ、と思いながら顔は上に向け、声の主の姿を探す]
なんだよ、それ。 寂しくなんか……
[反論しかけて語尾が萎む。 ここ最近、なくしたものが多すぎて、気づかぬ振りをしてきたけれど。 正面から虚勢を張って否定できるほど、立ち直れてもいなかった*]
(114) 2020/06/09(Tue) 01時頃
|
|
― 森の中 ―
なんで、もなにも。 そなたが自分で、教えてくれたのではないか。
[名を知る由縁を問われ>>109、笑みの気配を忍ばせた声でこう返す。 震える声が紡ぐ疑問に、兎はゆら、と耳を揺らす]
ああ、確かに痛いな。 だが、自ら受けた傷に文句を言っても詮無い。
[傷の痛みは、こうして言葉交わしている間もじりじりと高まっていく。 だが、ここで引き下がってなるか、と。 そんな思いから、言葉を紡いで]
(115) 2020/06/09(Tue) 01時半頃
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どうしても何も、為さねばならぬ事があるから、と言うておろ?
……我がかけてしまった呪を、解かねばならぬ。 それがある限り、そなたはひとの世では生き辛くなる。
だから……解かねば、ならぬのだよ。 呪を解き縁断てば、そなたはひとの世で、ひととしての幸いを掴むも叶うだろうからな。
[口調も声音も、穏やかさを維持してはいるものの。 身の震えは、この姿では特に隠すのも難しい。**]
(116) 2020/06/09(Tue) 01時半頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2020/06/09(Tue) 01時半頃
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我は、其方が居なければ、寂しい。
[鬼は、木の枝から軽々と飛び降りて、足滑らせた男の方へと手を伸ばす。
その指先が触れた瞬間、ぱらり、と、紫紺の角の細かな欠片が、男の頭上に落ちた。]
だから、迎えに来た。
タクミ...我を呼んでおくれ。
[切なく甘く、声が請う。願いはたったひとつ、だと。*]
(117) 2020/06/09(Tue) 01時半頃
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[姿現し、伸びてくる手。>>117
指先が触れ合って。 反射的に、こちらから、握る]
……え?
[切なる願いを叶えたいと思えど、喉元で何かが邪魔をする。 軽く首を振って払おうとすれば、髪から別の何かが零れてきた。 細かな、紫紺の、美しい]
ちょっ……
[大きく瞳を見開いた*]
待ってくれ!!
(118) 2020/06/09(Tue) 01時半頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2020/06/09(Tue) 02時半頃
|
─ 湖畔 ─
……随分、長居をしてしまっているね。
[>>42今しばらくと同意してくれた男の腕に抱かれて、 どれ程時が過ぎた頃か。 火照る頬は冷める気配も無いが、 動かないことには何時までも此処から出られない。
それに何時また異変が起きるかも──と 懸念を抱くのが遅かったと気付くのは >>♯0大気が揺らぎ、鈍い光を宿した闇に染まった後**]
(119) 2020/06/09(Tue) 02時半頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/09(Tue) 02時半頃
山師 グスタフは、メモを貼った。
2020/06/09(Tue) 02時半頃
|
─ 森 ─
うそ。 知らない……そんなの知らないわ。
[じりじりと下がりながら、否定する。語り合って、手を取って肩を寄せあっただなんて。そんな記憶は……ない。
ない……はずだ。
けれども何かが引っかかって、否定する声は弱々しい。>>112]
ふぇっ!?
[瞬間、男の姿が光に変わり、驚いて動きを止めた。]
(120) 2020/06/09(Tue) 09時半頃
|
|
……!!! や、離して……っ
[いつの間にか、男の腕の中に捕らわれていて。 頭は大混乱した。
怖い、怖い、怖い。
男の手から逃れようとして藻掻いた。]
……ぁ
[逃げようとしていた動きが、ぴたりと止まる。
耳元に落とされた囁きに覚えたのは──]
(121) 2020/06/09(Tue) 09時半頃
|
|
あ、ああぁ……
っう、げほっ、がふっ……!
[耳元に落とされた言葉に、激しく咳き込み。
ごほっと黒い霧が口から抜け出た。 未だ全量には至らないが。]
(122) 2020/06/09(Tue) 09時半頃
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|
……知らない…… 貴方のことは、知らないけど……
[はぁ、はぁ、と肩で息をして。 咳き込みすぎて目が潤んでいる。]
けど……貴方が苦しそうなのは、何だか、嫌なの……
だから、もうやめて……
[暴れるのはやめて、男の首を見やる。 何かを思い出せそうで──霧がかかったように思い出せない。
正体不明の怖れも未だあるが、呪に皹が入ったせいで耐えられている。**]
(123) 2020/06/09(Tue) 09時半頃
|
|
― 森の中 ―
待ってくれ。 俺は。俺はまだ。
[頭の中に立ち籠める黒い霧を払おうと、強く首を振った。 望んでも掴めない答えに唇を噛む]
(124) 2020/06/09(Tue) 20時半頃
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絶対に、嫌だ。
[息が詰まって視界が暗くなる。 染み込んでくるのは筆舌に尽くしがたい恐怖]
(125) 2020/06/09(Tue) 21時頃
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|
[握った手を引き寄せる。 腕を伸ばし抱きつくようにして。 そのまま、大きく育った身体で囲い込もうと力を籠め]
……… 刻 ………
[全身を震わせながら、その名を呼ぶ*]
(126) 2020/06/09(Tue) 21時頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2020/06/09(Tue) 21時半頃
|
― 森の中 ―
……俺が、自分で?
[兎の言葉>>115にやはり心当たりはないけれど、何故だか相手が嘘を言っているとは思わなかった。 傷は確かに痛むと、しかし文句も言わず引き下がる様子もない兎を、気付けば真正面に向き直って見下ろしている]
呪、だって……!?
[そうして語られた所以に、背筋に寒いものが走った。 ひとの世で生き辛くなる呪、それが自分をここに至るまで追い込んだのだろうか]
(127) 2020/06/09(Tue) 21時半頃
|
|
…………。
[呪を解くと語る兎を、青年は怒り漲る眼差しで見下ろしていた。 自身に付き纏う不幸の原因なのだと、誰に向けることもなかった恨み言の矛先なのだと、沸き立つ感情は告げていた]
[しかし――傷つき震えながら、なおも穏やかに語り掛ける声>>116に。 青年は困惑と共に動きを止める。 一瞬の、何かが込み上げるような感覚と同時、抱いていた怒りは変質して]
――ひととしての幸いって、なんだよ……。
(128) 2020/06/09(Tue) 21時半頃
|
|
俺にとっての幸せを、勝手に決めつけるな!
[気付けばそう、叫び声を上げていた。 口に出して初めて、それがずっと言いたかったことなのだと気付いた]
[けれどそれは――"誰"に対してなのだろう?]
ひととしてどうかなんて関係ない、俺が望んだかどうか、だろ!?
[腹の底から叫んで、慣れぬ大声に疲れたようにそのまま膝を着く。 それは自然、金の兎へ顔を近付ける体勢となり]
(129) 2020/06/09(Tue) 21時半頃
|
|
そんな風に。 傷ついて苦しんでる姿なんて、見たくない。
[そう、零れた言葉は。 眼前の不気味な獣へ向けてなのか、それとも――*]
(130) 2020/06/09(Tue) 21時半頃
|
|
─ 湖畔 ─
どうせ、すぐに出れないんだろ?
[出れないなら出れないからでやっておけがいいことはある。 人形のような美しさに生気が宿ったように紅潮とさせた状態で身を任せていた乙女>>119の濡羽色の髪をそっと指で梳くようにしてから]
とはいえ、ずっとこのままってのも面白くない。 ひとまずいこうか。
[そういって、抱擁を解いてちょっとばかり探検気分を味わえる獣道でもと、歩いて行こうとしてその異変>>#0が現れる。 揺らぐ大気に黒い霧。咄嗟に連れと距離をとるようにした、本能的に自分が狙われていると知り、巻き込まないためであったが]
っんだ…こりゃ…っ
[霧に包まれてそして消えていく残ったものはといえば]
(131) 2020/06/09(Tue) 22時頃
|
|
[先ほどまで何をしていたのか。目の前にたつ存在は…?]
お前は……
[恐れは気持ちを奮い立たせる。 斬り合うも花の舞台として構いはしない男は、逃げもせず、だが恐れるというよりは呆然として―――これは誰だ。]
お前は……俺を、恨んでいるか?
[夢と現との狭間にて、敵意ではなく悔恨の存在へと問いかけた*]
(132) 2020/06/09(Tue) 22時頃
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山師 グスタフは、メモを貼った。
2020/06/09(Tue) 22時頃
|
─ 森 ─
っ、
[腕の中で藻掻くのどか>>121を離さぬよう、腕に力を籠めた。 拒否の意思と、首の呪が付喪神を苛む。 表情を痛みに歪ませて耐え抜き、想いを囁いた]
(133) 2020/06/09(Tue) 22時頃
|
|
[それに反応したか、のどかの動きが止まる。 直後、のどかが咳込み、口から黒い霧を吐き出した>>122]
祓え!
[ふっ、と黒い霧に息を吹きかけると、孔雀石の精が現れ、煌めきと共に霧を打ち祓いゆく。 吐き出された分は掻き消えたものの、量を見るに未だ全てが出たわけではないらしい]
(134) 2020/06/09(Tue) 22時頃
|
|
[抵抗が減り、肩で息をするのどか>>123の背を擦りながら、付喪神もまた短く息を吐く]
いいや、お主は儂を知っておる。 儂の真名《な》を知っておる。
思い出せ、そして儂の名を呼べ。 それがお主に光を与える。
幾多の光がお主に道を示そうぞ。
[色とりどりの煌めきが付喪神とのどかを取り巻いた。 それは、付喪神がのどかに与えた宝石の煌めきと同じもの。 満天の如き刹那の煌めき]
(135) 2020/06/09(Tue) 22時頃
|
|
儂が苦しもうとも、お主をそのままには出来ぬ。
儂は、お主を護ると決めたのだ。
[腕の力を緩め、右手をのどかの頬へと添える。 浮かぶ笑みは呪による消耗でどこか力なく見えたろう*]
(136) 2020/06/09(Tue) 22時頃
|
|
[鬼を鬼神と成した人の子の願いが、鬼から離れたその時に、封じたのは力と心。]
『何も見ず、何も知らずば、人に関わろうとも思わぬだろうさ。』
[必要とされなくなった力は僅かずつ枯れていく。この身もいつか、枯れて朽ちようと、ただ時の過ぎるに任せていたけれど。]
(137) 2020/06/09(Tue) 22時半頃
|
|
[引き寄せる力に抗わず、鬼は、男の腕に囲い込まれて、小さく笑った。]
タクミ...
[名を呼ばれ、呼び返す。]
あの時とは.........反対、だな。
[しがみつく、小さな温もりを抱きしめた。あの日、鬼の体は震えはしなかったけれど。きっと心は震えていた。]
大丈夫だ、タクミ。其方が呼んでくれたのだから......
[あの日の約束通り。]
(138) 2020/06/09(Tue) 22時半頃
|
|
————我は、其方の側に居る。
(139) 2020/06/09(Tue) 22時半頃
|
|
― 森の中 ―
[呪のことを告げた瞬間に向けられたもの。 それはやむを得ないものと思っていたから、兎はそれから逃げる事はせず、言の葉を綴り]
……は? ひとの世で、ひとの理に沿うた在り方を……。
[言いかけた言葉は、叫び声によって、途切れ。 疲れたように膝を突いた青年を、やや、呆然と見つめた]
……望んだか、どうか。
[ぽつり、と小さく繰り返し。 兎は距離の近くなった青年を改めて見上げる]
(140) 2020/06/09(Tue) 22時半頃
|
|
……ふ……まったく。 己が厭うていたものを、己自身が繰り返していたか。
[小さく小さく零れ落ちたのは自嘲の声。 兎はふるり、首を振ってそれを振り払い]
……見たくない、か。 我は、そなたに呪をかけた妖。 恨み辛みを向けられても已む無きものぞ?
だが……それでも。 そう、思うてくれると言うなら。
[言いながら、す、と前脚を上げる。 痛みのためその動きは緩慢で安定しないものだったけれど。 目の前の青年に触れようとしているのは、動きで察する事ができるもの。*]
(141) 2020/06/09(Tue) 22時半頃
|
|
[囁いて、震える男の唇に、鬼は、紅い唇を、そっと重ねた。*]
(142) 2020/06/09(Tue) 22時半頃
|
儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2020/06/09(Tue) 22時半頃
|
─ 森 ─
……。
[訴えても退こうとしない男の必死さに、泣きたくなった。>>135]
……こんな素敵な人、知ってたら忘れないし。
[そう、だから忘れていない。 思い出せないだけで。
自分と男を取り巻く光が、記憶にかかる黒い霧に一筋の明かりをもたらすか。]
(143) 2020/06/09(Tue) 23時頃
|
|
[力ない笑みに胸が痛む。>>136 思わず、添えられる手にそっと触れた。
目を閉じて、暗闇の中、記憶を探るように。
想いを届けようとしてくれる人の名を探す。星のような煌めく光に包まれたまま。
人とは違う、綺麗な名前だと、思った。闇の中でも輝く……、]
き……きらめく、ほし…… ……きら、ぼし?
[浮かびあがってきた名前を、呟いた*]
(144) 2020/06/09(Tue) 23時頃
|
|
― 森の中 ―
[ひとの世の理の語が聞こえていたなら、自分はそれから外れてしまった存在だと答えていただろう。 それは単なる童心的な思い込みだったのかもしれないけれど]
[いずれにしろ、思いの丈は叫ばれた後で。 呆然と、こちらを見上げる兎>>140と見詰め合う形となる]
(145) 2020/06/09(Tue) 23時頃
|
|
[自嘲する兎>>141の内面は、まだこちらの知らぬもの。 こちらへ語り掛ける声に、硬い動きではあるが唇の端を持ち上げて]
恨みをぶつけたところで、これまでに起こったことが変わるわけじゃないだろ? それならさ……。 傷ついた相手に酷いこと言って、すっきりする自分の方が嫌だよ。
[恐ろしい獣と対峙して以来ずっと、自身を踏みとどまらせてきた、"傷ついたものを放ってはおけない"という信念。 恨みに煮えたぎる思いがあっても、それを踏み越えるのだけは許せない自分がいた]
(146) 2020/06/09(Tue) 23時頃
|
|
[だから、今。 前脚上げる兎へ、その動きを受け入れるように手を伸ばす。 どうなってもいいという諦めではなく、何かを変えたいという願いと共に*]
(147) 2020/06/09(Tue) 23時頃
|
|
― 森の中 ―
[確かめるよに投げた言の葉。 それに返るのは、どこか硬いものの、笑みと見える変化と、そして。>>147]
……確かにな。 過ぎた時は戻せぬ、起きた事は変えられぬ。
[告げられた言葉は、内なる芯を感じさせるもの。 揺らぎないそれに、耳がゆら、と揺れて。
伸ばした前脚を受け入れるように伸ばされる手に。>>147 ぽふ、と小さな手を置いて]
(148) 2020/06/09(Tue) 23時半頃
|
|
[兎の小さな手が青年の手に触れた瞬間、舞い散るのは淡い金色の光。 光は兎を包み込み、金と銀をまとう少女への変化を一瞬で引き起こした――までは良かったのだが]
……あ、
[斜め前へ向けて全身を伸ばしていた姿勢のまま、人の姿に戻ればどうなるか。
態勢が崩れ、青年に縋りつく事態となるのは、避けられない。*]
(149) 2020/06/09(Tue) 23時半頃
|
|
─ 湖畔 ─
そうだね、 多分まだ気が済んではいないだろうし。
[>>131出られないのだろうという男に頷きながら 髪を梳く手の優しさに目を細める。
心地良い一時とはいえ、 ずっとこのままというのも確かに、と 抱擁を解かれて歩き出そうとした矢先にそれは起こった]
(150) 2020/06/09(Tue) 23時半頃
|
儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2020/06/09(Tue) 23時半頃
|
──っ、
[大気の揺らぎに、突如広がった黒い霧。 それ自体はまた何事かのちょっかいか、位で済んだはず。 だが、咄嗟に男にとられた距離に 何故と思った、それが一瞬の躊躇となって。
霧が消え、視界が開けたそこには 男が変わらず立っていたのだけれど]
………ぇ…?
(151) 2020/06/09(Tue) 23時半頃
|
|
[>>132己を見る男の瞳が、 先ほどまでと明らかに違っていた。
呆然と、恐れを潜ませたそれは 見知らぬ何かを見ているようにも見えるけれど]
…………何で、
そんなことを、言うんだい?
[ひどく見覚えのあるそれにも見えて。 問われたことに答えず、逆に試すように問い返した*]
(152) 2020/06/09(Tue) 23時半頃
|
|
[ずっと心に虚があった。 祖父は孫の為を思ってこそ記憶を封じてくれたが。 唯一度の邂逅で子供は既に選んでいたから。
だから人の輪の中にいても落ち着かず。 人との距離を測り損ねることばかりで。
けれど、きっと]
(153) 2020/06/09(Tue) 23時半頃
|
師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/09(Tue) 23時半頃
|
[もう離さない。決意を籠めて抱きしめる]
……そう、だな。
[あの日と彼我は入れ替わり。 けれど触れ合う喜びは変わらず]
うん。やっと。 間に合った……。
[約束通りに。 心が削れ擦り切れてしまう前に。 伝えることが出来る]
(154) 2020/06/09(Tue) 23時半頃
|
|
刻がいい。 刻の傍に居たい。
(155) 2020/06/09(Tue) 23時半頃
|
|
[待たせ続けていた分まで。 深く深く、唇を重ね合わせた*]
(156) 2020/06/10(Wed) 00時頃
|
|
─ 森 ─
[己が手に重なる柔肌の手>>144。 じくりとした痛みを齎す呪は付喪神を苛み続ける。 のどかの呪が解かれるのが先か、付喪神が折れるのが先か。 だが、付喪神に心を折る気はさらさら無かった。 後は体力が持つか否か]
っ、 は、
…そうじゃ、我が名は綺羅星。 お主の『番』、お主の半身となる者じゃ。
[呼ばれた真名《な》に、強く、喜ぶように頷く]
(157) 2020/06/10(Wed) 00時頃
|
|
祓い給え 清め給え 御身巣食う忘我の闇 我が名の下に平伏せ
のどかの身より立ち去れ、『淵の霧』。
[短い祝詞を謳い上げ、のどかの額に己の額を合わせた。 合わせた額から綺羅星の神気がのどかへと伝いゆく*]
(158) 2020/06/10(Wed) 00時頃
|
|
[見えているのが夢か幻か。それとも自分こそがそこに浸っているのか。 悔恨と少しの恐怖を胸に抱きながら、問いかける>>151のには緩く首を横に振る]
それは、俺が……俺のせいで
[見ているのは目の前の存在であって目の前の存在ではなく、だがそれをみて]
俺の身勝手に振り回しちまったからだ。
[体を退くことはなかった。そのほうが余程楽だったが、それは自分のプライドが許さなかったから、先ほど距離を置いた分だけ近づくようにして]
来てくれるか?
[手を伸ばした*]
(159) 2020/06/10(Wed) 00時頃
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|
― 森の中 ―
[耳揺らす金色>>148にひとつ、頷いて。 小さな兎の手と、自らの手を触れ合わす]
[たちまち、舞い散るのは金色の光。 非現実的な光景であるのに恐ろしくはなく、むしろ素直に美しいと感じていた。 そして光に包まれた兎は、その姿を変じて>>149]
……えっ!?
[眼前に現れる、和装に身を包んだ少女の姿。 それは態勢を崩して、こちらへ倒れ込む形となり]
(160) 2020/06/10(Wed) 00時頃
|
|
わ……!
[反射的にその身を受け止める。 胴へ縋り付く形となった彼女の、背中側へ手を回したから、それはどこか抱き留めるような姿勢となって。 どぎまぎしたのも一瞬、両腕に軽く力を籠め、彼女の身をしっかりと支えた]
きみ、は……。
[記憶を乱す黒い霧。 しかし少女の存在を腕の中に確かに感じた時、するりと封じられていた名が、唇から滑り出した]
兎……姫……?
[顔を確かめようと、少女に足を着かせつつ、自身は下方を見る*]
(161) 2020/06/10(Wed) 00時頃
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― 森の中 ―
[よろめいた理由には、衣の内に隠れた傷が痛んだから、というのもあるのだが。 ともあれ、倒れる、と思った瞬間、青年に縋りついていた。 均衡を失した身体は受け止められ、回された両の腕が己を支えるのを感じ取る]
…………。
[零れ落ちたのは、自身の仮名。>>161 けれど、それを教えたのは後にも先にも一人きり。 だから、それが紡がれるという事は、つまり]
(162) 2020/06/10(Wed) 00時頃
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……ようやく、思い出したか。
ほんに、そなたは、手がかかるな。
[いつも通りの態度を取ろうとするものの、どうにもうまく行かなくて。 泣き笑いのような表情で返した言葉は、呆れたような物言いとは裏腹、安堵の響きを強く帯びていた。*]
(163) 2020/06/10(Wed) 00時頃
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─ 森 ─
綺羅星……さん……
[思い出せた名。 告げられた名。 合っていた──会っていた。
ああ私、本当に知っていた。 付喪神の名を呼ぶ己の声に、力が籠り。>>158]
(164) 2020/06/10(Wed) 00時頃
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[よく通る声が、聞き慣れない言葉を紡ぐ。 葉が舞うように優美で、力強い声。
響く声に胸が軽くなり、安心感が広がっていく。 合わさる額からは人肌以上の熱を感じた。 不思議な温もりだ。]
……!
[ざあっと。剥がれるように、黒い霧が体から浮かび上がり、瞬く間に散り消える。文字通り、霧散した。]
(165) 2020/06/10(Wed) 00時頃
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……ああ。ああ……私……
[ようやく、ようやく呪いは消えて、何もかもを思い出した。]
……綺羅星さん! だっ、大丈夫……ですか!? ごめんなさい、お手数かけまして……!
[苦しげだった彼の身を案じ、必要ならぱ支えようと。*]
(166) 2020/06/10(Wed) 00時頃
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― 森の中 ―
[腕の中から聞こえた声>>163。 思い出したか、と言われ頷くも、直後に身を硬くする]
ご、ごめん……俺…… きみに、すごく酷いことを……。
[手がかかる、の一言の内に含まれるあれこれが、怒涛のように頭の中へ流れ込んでくる。 嫌われ、見捨てられても仕方ないような態度も取ったのに。 彼女はただ安堵して、泣き笑いのような表情でこちらを見ていて]
(167) 2020/06/10(Wed) 00時半頃
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――というか、怪我っ! やっぱり痛かったんだろ、あれ!
[正確には霧の異変に応じたものとは、こちらの理解の及ばぬこと。 兎の姿の彼女が、苦しみながらもこちらを追い掛けてくれたことを、統合されつつある記憶の中で思い出す]
今は、平気……なのか?
[今の姿では見えぬ傷のことを案じる。 さすがに服の内を探るようなことは出来なかった*]
(168) 2020/06/10(Wed) 00時半頃
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[>>159己を映す男の瞳は、 夢と現の狭間を揺蕩っているように。
緩く頭を振って、俺のせいでと言う男が 己へと近付き、伸ばされた手は 先まで己を抱きしめて、甘く求めてくれたもの 今も、来てくれるかと望む言葉は向けられているけれど]
……行けない。
[その手を取ることは出来ないと、 震える声を絞り出して]
(169) 2020/06/10(Wed) 00時半頃
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だって、僕は
貴方を恨んだことなんて
一回だって無いんだもの。
[ぎゅ、と己の手を握って紡ぐ声は 今にも泣きだしそうな、幼くなったものと 自分でも分かる]
…それに、貴方は身勝手なんかじゃない。
[長くの時を渡って、人を見て 此の場で番と望んだ男と心を交わして 自分の中で積み重なった納得と理解が言葉になっていく]
(170) 2020/06/10(Wed) 00時半頃
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[あの人が──この人が己を喚んだ理由も 己に誰かを重ね見ていた気持ちも]
僕は、貴方が
貴方のワガママが好きだったから 忘れたくなかったんだよ。
[約束に囚われてきたのではない、 自ら望んで、約束を手放さなかっただけ]
貴方のせいじゃない。
貴方のおかげで、 僕は今、此処に居るんだ。
(171) 2020/06/10(Wed) 00時半頃
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[握ったままの手が、ゆっくりと胸の前に降りて 鼓動を刻む肉の上に落ち着く。 依り代を必要としなくなったこの身は もう何の楔も嵌ってはいないから]
だから、貴方と一緒には行けないし
貴方と一緒にも、行かせない。
[己を目覚めさせた主相手であっても、 抗って、己の意思のまま手を伸ばせる。 男から手渡されていたミサンガを括った手を、 伸ばされたとは逆の手へと伸ばして]
(172) 2020/06/10(Wed) 00時半頃
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千年以上の時を越えて やっと見つけた 見つけられた
僕の大切な好い人を──
グスタフを、
返してもらうよ。
[確りと掴んで、紡いだ声に応じるように 男に渡した銅鏡が、りぃんと小さく震えて響いた*]
(173) 2020/06/10(Wed) 00時半頃
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─ 森 ─
[ふ、と短く息を吐いて、合わせていた額を浮かせ、のどかの顔を覗き込み。 己を呼ぶ声>>166を聞き、安堵の笑みを浮かべる]
……戻うて来たか、のどか。 呪は祓われた。 もう、大丈夫じゃ…、
[のどかを抱き締める態勢のまま、脚から力が抜け落ちた。 結果、のどかに身体を預ける態に]
(174) 2020/06/10(Wed) 00時半頃
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よう儂を思い出してくれた。 あれがなくば、祓うは難かった故。
[身を蝕む呪により消耗が酷く、綻びがなければ神気を伝わせるのが難しかったのだ。 脚に力が入らないことから、それは見て取れることだろう]
すまぬ、少し、休ませてくれ。
[疲労と痛みを散らすように、大きく息を吐き出した*]
(175) 2020/06/10(Wed) 00時半頃
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― 森の中 ―
……酷いというなら、我の仕打ちの方が先であろ。 だから、そこを気にする事はない。
[身を硬くしつつの言葉に、小さくかぶりを振る。>>167 痛みがなかったとは言わないが、故に見えたものもあったから、兎にとっては痛むだけではなくて]
……いや、その。 受けた時には、全く痛まなんだぞ。 痛み出したのは、先の異変が始まってからの事。
今は……うん。 鎮まっておるから、案ずるな。
[恐らくは連動した森の仕掛けなのだろうから、それを越えれば実害はないだろう、というのは今は横に置いて]
(176) 2020/06/10(Wed) 00時半頃
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……律。
[もう一度、名を呼んで。 表情を引き締め、真っ直ぐに青年を見上げて]
……ありがとう、な。 こたえて、くれて。
[告げるのは、己が望みに答えてくれた事への感謝の言の葉。*]
(177) 2020/06/10(Wed) 00時半頃
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