277 黄昏草咲く出逢い辻
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[呪を上回る、歓喜。]
(-143) 2020/06/09(Tue) 09時半頃
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あ、ああぁ……
っう、げほっ、がふっ……!
[耳元に落とされた言葉に、激しく咳き込み。
ごほっと黒い霧が口から抜け出た。 未だ全量には至らないが。]
(122) 2020/06/09(Tue) 09時半頃
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……知らない…… 貴方のことは、知らないけど……
[はぁ、はぁ、と肩で息をして。 咳き込みすぎて目が潤んでいる。]
けど……貴方が苦しそうなのは、何だか、嫌なの……
だから、もうやめて……
[暴れるのはやめて、男の首を見やる。 何かを思い出せそうで──霧がかかったように思い出せない。
正体不明の怖れも未だあるが、呪に皹が入ったせいで耐えられている。**]
(123) 2020/06/09(Tue) 09時半頃
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/* この拾いの見事さよ……。[顔を覆った]
この流れなら考えてた次手をそのまま使えるな。 帰るまでに忘れてませんように( [よくある]
(-144) 2020/06/09(Tue) 12時半頃
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― 回想 ―
[イヤイヤ、としがみついたまま首を振っていたが、頭を撫でられている内に力が抜けた。 慣れないことをして体力が削れたという部分もあったけれど。一番の理由は、その言の葉に込められた祈りが染み込んできたからだった]
……うん。 もっと元気にならないと、だめなんだよね。
[父母から引き離された時にも言った、自分を納得させるための言葉を紡いで。 ポロポロと雫を溢しながら、長身の影を見上げた]
きっと……?
(-145) 2020/06/09(Tue) 20時半頃
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― 森の中 ―
待ってくれ。 俺は。俺はまだ。
[頭の中に立ち籠める黒い霧を払おうと、強く首を振った。 望んでも掴めない答えに唇を噛む]
(124) 2020/06/09(Tue) 20時半頃
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[…の笑顔を見たい]
[…と離れたくない]
[…と共に過ごしたい]
[…の目を見て話したい]
[…の名前を呼びたい]
(-146) 2020/06/09(Tue) 20時半頃
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[泡のように浮かぶ幾つもの望み]
[けれど、一つだけなら、というならば―――――]
(-147) 2020/06/09(Tue) 21時頃
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今度こそ、いつまでも。
(-148) 2020/06/09(Tue) 21時頃
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[自分は…に守ってもらった。 …の想いは、常に傍にあった。
健やかに成長することが出来るようになって。 人の輪の中に入ることが出来るようになって。
約束したことを忘れてしまったのに。 ずっと忘れないでいてもらえて。 それでもいいと笑ってくれて。
分からなくても、嬉しくて]
(-149) 2020/06/09(Tue) 21時頃
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[でも、…は?
会えて嬉しいのは同じなのに。 それだけで、おしまいだなんて]
(-150) 2020/06/09(Tue) 21時頃
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絶対に、嫌だ。
[息が詰まって視界が暗くなる。 染み込んでくるのは筆舌に尽くしがたい恐怖]
(125) 2020/06/09(Tue) 21時頃
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[けれどその霧の向こう側には]
いやだ。
[忘れてしまったことへの怒りと悔悟がある]
(-151) 2020/06/09(Tue) 21時頃
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やくそく、したんだ。
[今度は待たせないと]
やっと、思い出せたんだから。
[二度も手放してなるものかと。 圧し負けぬように、死力を尽くして手を伸ばし]
(-152) 2020/06/09(Tue) 21時頃
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[握った手を引き寄せる。 腕を伸ばし抱きつくようにして。 そのまま、大きく育った身体で囲い込もうと力を籠め]
……… 刻 ………
[全身を震わせながら、その名を呼ぶ*]
(126) 2020/06/09(Tue) 21時頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2020/06/09(Tue) 21時半頃
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― 森の中 ―
……俺が、自分で?
[兎の言葉>>115にやはり心当たりはないけれど、何故だか相手が嘘を言っているとは思わなかった。 傷は確かに痛むと、しかし文句も言わず引き下がる様子もない兎を、気付けば真正面に向き直って見下ろしている]
呪、だって……!?
[そうして語られた所以に、背筋に寒いものが走った。 ひとの世で生き辛くなる呪、それが自分をここに至るまで追い込んだのだろうか]
(127) 2020/06/09(Tue) 21時半頃
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…………。
[呪を解くと語る兎を、青年は怒り漲る眼差しで見下ろしていた。 自身に付き纏う不幸の原因なのだと、誰に向けることもなかった恨み言の矛先なのだと、沸き立つ感情は告げていた]
[しかし――傷つき震えながら、なおも穏やかに語り掛ける声>>116に。 青年は困惑と共に動きを止める。 一瞬の、何かが込み上げるような感覚と同時、抱いていた怒りは変質して]
――ひととしての幸いって、なんだよ……。
(128) 2020/06/09(Tue) 21時半頃
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俺にとっての幸せを、勝手に決めつけるな!
[気付けばそう、叫び声を上げていた。 口に出して初めて、それがずっと言いたかったことなのだと気付いた]
[けれどそれは――"誰"に対してなのだろう?]
ひととしてどうかなんて関係ない、俺が望んだかどうか、だろ!?
[腹の底から叫んで、慣れぬ大声に疲れたようにそのまま膝を着く。 それは自然、金の兎へ顔を近付ける体勢となり]
(129) 2020/06/09(Tue) 21時半頃
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そんな風に。 傷ついて苦しんでる姿なんて、見たくない。
[そう、零れた言葉は。 眼前の不気味な獣へ向けてなのか、それとも――*]
(130) 2020/06/09(Tue) 21時半頃
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誰かが傷つくくらいなら、自分が失われる方がいい。
[決して言葉には表さぬまま、密やかに抱え続けていた思い]
それなのに。
――どうして目の前の"あれ"は傷ついている?
[自身の思いと、現状との矛盾。 それが霧に囚われた青年の、内面を揺らがせている*]
(-153) 2020/06/09(Tue) 22時頃
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─ 湖畔 ─
どうせ、すぐに出れないんだろ?
[出れないなら出れないからでやっておけがいいことはある。 人形のような美しさに生気が宿ったように紅潮とさせた状態で身を任せていた乙女>>119の濡羽色の髪をそっと指で梳くようにしてから]
とはいえ、ずっとこのままってのも面白くない。 ひとまずいこうか。
[そういって、抱擁を解いてちょっとばかり探検気分を味わえる獣道でもと、歩いて行こうとしてその異変>>#0が現れる。 揺らぐ大気に黒い霧。咄嗟に連れと距離をとるようにした、本能的に自分が狙われていると知り、巻き込まないためであったが]
っんだ…こりゃ…っ
[霧に包まれてそして消えていく残ったものはといえば]
(131) 2020/06/09(Tue) 22時頃
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[先ほどまで何をしていたのか。目の前にたつ存在は…?]
お前は……
[恐れは気持ちを奮い立たせる。 斬り合うも花の舞台として構いはしない男は、逃げもせず、だが恐れるというよりは呆然として―――これは誰だ。]
お前は……俺を、恨んでいるか?
[夢と現との狭間にて、敵意ではなく悔恨の存在へと問いかけた*]
(132) 2020/06/09(Tue) 22時頃
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山師 グスタフは、メモを貼った。
2020/06/09(Tue) 22時頃
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─ 森 ─
っ、
[腕の中で藻掻くのどか>>121を離さぬよう、腕に力を籠めた。 拒否の意思と、首の呪が付喪神を苛む。 表情を痛みに歪ませて耐え抜き、想いを囁いた]
(133) 2020/06/09(Tue) 22時頃
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[それに反応したか、のどかの動きが止まる。 直後、のどかが咳込み、口から黒い霧を吐き出した>>122]
祓え!
[ふっ、と黒い霧に息を吹きかけると、孔雀石の精が現れ、煌めきと共に霧を打ち祓いゆく。 吐き出された分は掻き消えたものの、量を見るに未だ全てが出たわけではないらしい]
(134) 2020/06/09(Tue) 22時頃
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[抵抗が減り、肩で息をするのどか>>123の背を擦りながら、付喪神もまた短く息を吐く]
いいや、お主は儂を知っておる。 儂の真名《な》を知っておる。
思い出せ、そして儂の名を呼べ。 それがお主に光を与える。
幾多の光がお主に道を示そうぞ。
[色とりどりの煌めきが付喪神とのどかを取り巻いた。 それは、付喪神がのどかに与えた宝石の煌めきと同じもの。 満天の如き刹那の煌めき]
(135) 2020/06/09(Tue) 22時頃
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儂が苦しもうとも、お主をそのままには出来ぬ。
儂は、お主を護ると決めたのだ。
[腕の力を緩め、右手をのどかの頬へと添える。 浮かぶ笑みは呪による消耗でどこか力なく見えたろう*]
(136) 2020/06/09(Tue) 22時頃
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/* これはのどかが元に戻ったら崩れ落ちるな( スリップダメージが結構でかい感。
(-154) 2020/06/09(Tue) 22時頃
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[鬼を鬼神と成した人の子の願いが、鬼から離れたその時に、封じたのは力と心。]
『何も見ず、何も知らずば、人に関わろうとも思わぬだろうさ。』
[必要とされなくなった力は僅かずつ枯れていく。この身もいつか、枯れて朽ちようと、ただ時の過ぎるに任せていたけれど。]
(137) 2020/06/09(Tue) 22時半頃
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きっと、もう一度。
(-155) 2020/06/09(Tue) 22時半頃
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[引き寄せる力に抗わず、鬼は、男の腕に囲い込まれて、小さく笑った。]
タクミ...
[名を呼ばれ、呼び返す。]
あの時とは.........反対、だな。
[しがみつく、小さな温もりを抱きしめた。あの日、鬼の体は震えはしなかったけれど。きっと心は震えていた。]
大丈夫だ、タクミ。其方が呼んでくれたのだから......
[あの日の約束通り。]
(138) 2020/06/09(Tue) 22時半頃
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