― 森の中 ―
[自身の分の果実を齧りつつ、傍らの兎>>10の様子を見る。
長い耳を揺らす姿に知らず表情を綻ばせつつ、話が食事のことに及べば]
そこまで切羽詰まってるわけじゃないけど……まだ時間がかかるっていうなら、そうした方がいいかもな。
[この空間で過ごす時間がどの程度なのか、青年には読めていない。
空腹を覚える以上いずれは必要となるだろうが、今は休息が優先で良いだろうと思案して。
そこへ冗談めかして言われた言葉には、つい苦笑をこぼす]
はは、お餅か……でも、言われたらちょっと食べたくなっちゃったよ。
やっぱ米は強いよな。
[その辺りの食欲は年相応にあるものだが、ないものねだりとは理解していたので冗談に乗っかるだけに留めた。
それからふと、気になったように兎姫の姿を眺め]
(16) 2020/06/07(Sun) 15時半頃