[その後しばらくして、戻ってきたレンくんがもしそれを聞き出して、「地上の星」>>14と言ったならば、
二人が外でどんな話をして、何を思ったかなんて知らないものですから、その意図するところは分からねど。
その喩えに素敵、とまた笑うでしょう]
うん……、そうだね。
ジョニーとの最後の思い出作り。
どんな結果でも、きっと思い出には残るけど
──できれば、それが
誰かの心に響くものであってほしいものね。
[取り繕うように紡いだ「妥当な抱負」に、
うまくいくといい、なんて祈りを乗せられれば
そっか、そうだよね、最後のコンクールだ、なんて。
今更のように「今年の夏」という目前に迫ったタイムリミットを感じてしまって。
胸の下辺り──いつもジョニーをぶら下げている場所を、そっと、撫でるのでした*]
(22) 2019/12/31(Tue) 08時頃