272 【R18RP】十一月と、蝶が奏でる前奏曲
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昔、昔、あるところに。 じゃ、ないな……
未来、未来、あるところに。 [秋風に揺れるカーテンと差し込む午後の日差し そうして、静かに語ろうとしたのは、 昔ばなし、ならぬ、未来のおはなし。
立ち上がって窓際に寄れば、窓の外 文化祭の喧騒が、聞こえてくる。
……… この風景も、見納め、か。]
(213) 2019/11/09(Sat) 10時頃
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…あたしにとっての「昔話」、聞きたい? **
(214) 2019/11/09(Sat) 10時頃
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[ショッピングモールは最近完成したばかりのようで。 なかなかの賑わいを見せていた。 カップルの姿も多い。 開店セールの文字を眺めつつ、 私の歩く速度に合わせてくれる君。
私達も、カップルなんだよね。 二人並んで歩いているだけなのに 心はソワソワ、浮足立って。
ほんの10分くらいなのに。>>180 離れてしまった手のひらに寂しさを覚えつつ。 私はベンチに腰を掛けて、君を待つ。 ]
(215) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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……嶺二くん?
[ 待っている間の事。 メッセージの着信を知らせるアラートが聞こえた。 何だろう?生徒会の用事かな。 送信者の名だけ確認して。 取り出しかけたスマホを、再びしまう。
だって、君が戻ってきたから。 ]
(216) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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[ 包装された箱を丁寧に開く。 指輪とピアス。
事前に私が告げたリクエストを思えば ペアアクセサリーは予想していたけど、 二つというのは想定できなかった。
私は少しだけ眸を丸くしてから、 唇を綻ばせた。 ]
(217) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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ありがとう。 指輪、嵌めてもいい?
[ 頷いて貰えたら、 私はそれを左手の薬指に飾るんだ。 ……付き合いたての、昨日の今日で?
うん。 私は結構、重たい女だから。 ]
(218) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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ピアスは校則違反だから。 大学生になったら開けるね。
[ 最も君が今すぐつけてと言ったら この場でピアッサーを買いに走るんだけど……。 校則?愛の前には無力だと思う。 美味しいといいね。
"今の私が大学生になった姿。" 君が見ることは、絶対にない。 ]
(219) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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一緒の大学、行きたいな。
[ 何も知らない私は無邪気な子供の様に 君と歩む未来を疑わない。>>189
紺碧(12月)のピアスを一つ、指で摘まんで。 大切そうに仕舞い込んだ。 ]
(220) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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あ、あとね。 クリスマス・イヴは、一緒にお祝いしたいな。
[ クリスマスと、君の誕生日。 プレゼントは二つ用意しないといけない。 君がそうしてくれたように。
夢を見る少女は夢中で、 君と描きたい未来を重ねる。 いくつも、いくつも。 ]
(221) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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[ それはとても幸せな夢でした。
しかし、夢は必ず醒めるものです。 ]
(222) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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[ ――――飛び降り自殺らしいよ? ]
(223) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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[ ざわり、ざわり。 人と人の間を通って。 それが私の耳に届くまで 少し時間がかかりました。
ショッピングモールの傍。 施錠の甘いビル。 屋上から男性が一人……。 ]
(224) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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………。
[ 何となく胸騒ぎがして。 私は先程しまったスマホを取り出した。
嶺二くんからのメッセージ。 内容は、たった5文字。 ]
(225) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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/*れいじですか?! れいじおぶだすとですか?!
(-84) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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[ さようなら ]
( ああ、また思い出してしまった。 そう言って微笑む誰かの顔。>>1:68 )*
(226) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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/*俺が挟まるな
(-85) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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[ ……大丈夫だと思ったの。
嶺二くんは一人で羽ばたける 太陽みたいな人だから。>>1:201 彼とは全然違うって。 死んだりなんかしないって。
そんな保証、どこにも無いのにね? ]
(227) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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[ 富山柊季の中身が高校生ではなく。 数年先からやってきた 未来を生きる人間だったように。
綿見真名が優しいのではなく。 ただ壊れていただけのように。
富山嶺二にも。 私達の知らない一面があったって>>145 ちっともおかしくはない。 ]
(228) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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[ 何のことはない。 私達は全員、嘘吐きだった。 ]
(229) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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[ 何が彼を死に駆り立てた?
想っていた少女が、 別の男性を結ばれて。 仲良く寄り添う姿を見てしまったこと?>>179
その相手が、 恋路を手伝うと言ってくれたはずの>>0:286 誰よりも信頼する、 最愛の弟だったこと?>>>>0:61
それとも別に絶望なんかしていなくて。 ただの当てつけのように? ]
(230) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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[ ……ただ一つ確かなこと。 あの時私が頷いていたら、>>89
未来は全く違うものになっていたでしょう。 ]**
(231) 2019/11/09(Sat) 10時半頃
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/* あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(-86) 2019/11/09(Sat) 12時頃
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/* ショッピングモールがのろわれてんじゃん!!(?)
近くで飛び降りが起きたときって どんくらい騒ぎになるもんなんだろ
(-87) 2019/11/09(Sat) 12時頃
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[元気になってほしいってメイクをすれば嬉しそうにしてくれて。 好きだとも言ってくれて、 真っ赤になって慌てたら年上みたいに見守られて、 なんだか今日のまどかはいつもと違う。
メイクのせいかとも思ったけど、 それよりももっと、違う]
……まどか?
[優しいねって言われて、 返事を聞きたかったって言われて、 穏やかに笑う顔はまどかのもの。 ……だけど、いつもよりも大人びて見えた。
まるで、まどかがこのままどこか遠くに行ってしまうような。 そんな胸騒ぎをどこかで感じる]
(232) 2019/11/09(Sat) 13時頃
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[過去に戻りたいか、なんて。 今まで真剣に思った事はない。 だからまどかの言葉に不思議そうに首を傾げて]
おい、何言ってんだよまどか……。 今日のお前、なんか変だぞ。
[窓辺に歩いてくまどかを目で追いながら、 俺は何故かその場から一歩も動けなかった。
窓から差し込む日差しがまどかを照らす。 カーテンが揺れて、まどかの姿を遮って、 ああ、もしかしたらカーテンが戻った時にはまどかは消えてるかもしれない。 そう思うほど、今のまどかは綺麗で、遠くに感じた]
(233) 2019/11/09(Sat) 13時頃
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[未来、未来のあるところに、なんて。 まどかが言うものだから。 俺はまどかを真っ直ぐ見つめて]
……聞きたい。
[そう、聞かれるままに頷いていた。**]
(234) 2019/11/09(Sat) 13時頃
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[そして出来る限り長い時間、お前を引き止められたら。 なんて、俺はそんな事を考えていた。
一緒にいたいと思うのに、別れはもうすぐそこに。 何故か、そんな予感だけは感じたものだから。**]
(-88) 2019/11/09(Sat) 13時半頃
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/* うおーーーわくわくするな!!!!!!
いやまどかちゃんえらい ここで過去の話するのほんとえらい
(-89) 2019/11/09(Sat) 13時半頃
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/* >>210 ここが、まどか高本を分かってくれてて嬉しいの!! ありがとうなの!! どんな人生を生きてても、でも最終的な根本には必ず高本がいるの!
(-90) 2019/11/09(Sat) 13時半頃
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/* マナさんのところーーーがーーー!! なんとなくそんな気が!ひしひしと!!してた!!! 匂わせ方とかうまいな…さすがだ……
しかしこれ同じショッピングモールだったら楽しいね。 お祓いするしかなかろう。(いわくつき)
(-91) 2019/11/09(Sat) 14時頃
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