人狼議事


270 「  」に至る病

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【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ

―― 夢 ――

[その夜、あたしは夢を見た]


  パパ、あたし結婚するの。


[純白のウエディングドレスを身に纏って、
 木漏れ日の中でくるりと回転する。

 白薔薇の花びらが宙に舞い、
 すべてを祝福するように鳩が青空を飛んだ。

 しあわせな、結婚式の一幕]
 

(29) 2019/10/10(Thu) 15時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  ずっとこうなる日を夢見てた。


[大好きなパパの手を握って、笑顔を向ける]
 

  あたしに、誓いのキスをして。


[そうして、パパの唇に顔を近づけて]
 

(30) 2019/10/10(Thu) 15時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  ――永遠の愛を誓いましょう?*

 

(31) 2019/10/10(Thu) 15時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ

―― 翌朝 ――


  ……ひっどい夢。


[まだ薄暗い寝室で、あたしは目を覚ました。
 荒い息を吐き出せば
 ベッドの中で静かに寝息を立てるパパの姿がある]


  昨日、パパが変なこと言うから。


[責任転嫁をして口を尖らせ、再び布団に潜り込んだ]
 

(32) 2019/10/10(Thu) 15時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  よーし、二度寝二度寝。


[すりすりとパパに身体を寄せて、目を閉じる。
 その決断を、数時間後のあたしは後悔することになる]*
 

(33) 2019/10/10(Thu) 15時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ

―― 数時間後 ――


  寝坊したーーーーーーーっ!!!


[元気に家を飛び出すあたしの姿があった]


  もうパパのばかばかばか。
  どうしてあたしのことを起こしてくれないのよ。
  あーん、寝癖がまだ完全になおってないじゃない!


[ぶつくさ文句をいいながら、
 いつもパパとふたりで乗る大学へ向かうバスとは
 反対方向のバスにひとり乗り込む]
 

(34) 2019/10/10(Thu) 15時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  完全に、約束の時間に間に合わない。
  Mr.クチキが気難しい人だったらどうしよう。


[不安な気持ちが、どんどん胸の中に広がっていった。
 やがてバスは目的地のバス停へと停まる。

 目当ての住居を見つけると、意を決して
 あたしはピンポーンと呼び鈴を鳴らす。

 もしも扉から噂の翻訳家、
 Mr.クチキが顔を出したのなら]
 

(35) 2019/10/10(Thu) 15時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ

  サインください!!!

(36) 2019/10/10(Thu) 15時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[パパの本棚から勝手に拝借した
 クチキさんの翻訳本>>1:74を、
 ずびしと目の前に差し出したのだった。

 ほら、あたしってば不安だったし
 テンパってたし、こういうときの人間って
 とんちんかんな行動をとってしまうものじゃない?

 だからクチキさんがもしあたしの行動に呆れたとしても
 現役女子大生の可愛さで許されないかなあって]**
 

(37) 2019/10/10(Thu) 15時頃

覆面嫉妬団 ミルフィは、メモを貼った。

2019/10/10(Thu) 15時半頃


覆面嫉妬団 ミルフィは、メモを貼った。

2019/10/10(Thu) 22時頃


【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ

  ひゃ、わわわ!

(149) 2019/10/10(Thu) 23時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[扉から飛び出した大型犬が
 いきなりあたしに飛び掛かってきた。>>133
 思わずその場に尻餅をついて、腰をさする。

 クチキさんにひょいと脇を抱えられ
 くぅ〜んという鳴き声と共に引きはがされる大型犬。
 ふりふりと尻尾を盛んに振っている様子から、
 じゃれているつもりだったみたい。

 あたしはコホン、と咳払いをして]
 

(150) 2019/10/10(Thu) 23時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  い、いえ。その、大丈夫です。
  はい。ミルフィ・ウォルフォードです。
  今日は“父”に言われてここに来たのですが。


[そっとクチキさんの様子を窺う。
 この東洋人が数百年を生きる吸血鬼なのだろうか。
 少なくとも、パパよりは若い見た目に見える。
 いくら東洋人に童顔が多いとはいえ、
 あたしとも五歳と違わないような若々しさに思えるが。

 ……小さく、首を振る]
 

(151) 2019/10/10(Thu) 23時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  すみません。遅刻をしてしまって。
  お邪魔します。


[そうしてあたしは、吸血鬼の家へと
 招き入れられたのだった。

 案内されるがままに椅子に腰掛け、
 サインをもらう予定の翻訳本をテーブルに置く。
 そわそわと膝の上に手を乗せて、
 落ち着きなく辺りを見渡した。

 室内は随分とガラス細工が多いように思われる。
 クチキさんの趣味だろうか]
 

(152) 2019/10/10(Thu) 23時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  きれいですね。


[なんて当たり障りのないお世辞の言葉しか
 出てこない自分に、嫌気が差してくる。

 あたしはしばらく沈黙を続けると、
 困ったように唇を解いた]
 

(153) 2019/10/10(Thu) 23時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  “父”……セイルズ・ウォルフォードは、
  あたしに吸血鬼や眷属の知識を
  なにも与えていません。

  普通の、人間の親子のように、暮らしてて。

  だから、その。
  ほとんど何にも知らないんです。あたし。
  吸血鬼のこと。

  今日、クチキさんが喜べるようなお話、
  きっとできないと思うんです。あたし。

 

(154) 2019/10/10(Thu) 23時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[声を震わせながら、
 あたしはクチキさんを見つめるのだ。

 だって、あたしはただの女子大生で。
 なんの知識もない19歳で。

 ……パパに、血を吸ってもらえない
 出来損ないの眷属で。

 吸血鬼相手にいきなり何を話せばいいのか、
 分からなかったんだ]*
 

(156) 2019/10/10(Thu) 23時頃

覆面嫉妬団 ミルフィは、メモを貼った。

2019/10/10(Thu) 23時頃


【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  ……あ、ハイ。紅茶で。


[こくこくとロボットのような動きで頷く。>>191
 緊張や不安で、紅茶に手をつけることができずに。
 あたしはしばらくティーカップから立ち昇る湯気を
 気もそぞろに見つめていた]


  僕の眷属……?
  その、蒼佑さんとは
  家族というわけではないんですか?


[こてり、と首を傾げる]
 

(216) 2019/10/11(Fri) 01時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  あたし。初めての「おつかい」で、その。

  パ……いえ、“父”とは、
  会話がないってことは決してないです。
  たくさん喋りますし、いっしょにご飯も食べて、
  仲は、良好だと思います。

  孤児で、路上で死にかけていたあたしを
  救ってくれたのが父でした。
  血を吸って、あたしを眷属にして、
  死の淵から助けてくれました。

 

(217) 2019/10/11(Fri) 01時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  本当に出会い以外は
  普通の、親子なんです。

  小さいときは一緒にお風呂に入って
  遊園地に行って遊んで
  読み書きを教えてくれて。

  大きくなった今でも。
  いっしょに、毎日食事をして。


[ひどく、喉が渇いた。
 あたしは冷めかけた紅茶に手を伸ばし、
 ひとくち啜る]
 

(218) 2019/10/11(Fri) 01時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  まるで、本当に血が繋がってるみたいに
  父はあたしを大事にしてくれています。

  あたしは確かに眷属だっていうのに、
  父に血を吸われたのは
  出会った時のただ1度きりなんです。

  きっと、普通の親子として過ごすために
  父は我慢してるんだろうなあって。

  あたし、吸血鬼のことはよく分からないけれど
  眷属の血を吸いたくなるものだっていうのは
  本を読んで知っているから。

 

(220) 2019/10/11(Fri) 01時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  ――父は、あたしの大切な家族なんです。
  だから、とっても、心配で。

 

(221) 2019/10/11(Fri) 01時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[そこまで喋って、
 あたしは自分ばかりが話し続けていることに気付いた]


  ご、ごめんなさい。クチキさん。
  あたしの話ばっかりで。

  その、あたし。ええと。
  自分の本当の親の顔も知らないから。

  よろしければ、クチキさんのご家族の話を
  聞かせてもらいますか?


[困った時にする話のレパートリーが
 天気と家族の話題しかないあたしは、
 自分自身のボキャブラリーの貧弱さに
 嫌気がさしてしまうのだった]*
 

(222) 2019/10/11(Fri) 01時頃

覆面嫉妬団 ミルフィは、メモを貼った。

2019/10/11(Fri) 01時半頃


覆面嫉妬団 ミルフィは、メモを貼った。

2019/10/11(Fri) 01時半頃


【独】 覆面嫉妬団 ミルフィ

/*
アオくん大丈夫かな…???
返しにくいロル書いちゃったかも

(-37) 2019/10/11(Fri) 21時頃

【独】 覆面嫉妬団 ミルフィ

/*
台風で自分が停電&凸死コンボしそうで怖い
不安だ……

(-38) 2019/10/11(Fri) 21時半頃

覆面嫉妬団 ミルフィは、メモを貼った。

2019/10/11(Fri) 22時頃


覆面嫉妬団 ミルフィは、メモを貼った。

2019/10/11(Fri) 22時半頃


【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[蒼佑さんはクチキさんの眷属だけれども、
 家族というわけではない。>>336

 そのクチキさんの返事に、
 あたしの胸はチクリと痛んだ。

 眷属という血の契りを結んだ事実は、
 別に家族であるという証たり得ないのだ。
 クチキさんの口振りからそれを感じ、
 あたしはさあっと血の気が引くのが分かった。

 なんだか、パパとあたしの親子関係が
 揺らいだ気がして]
 

(360) 2019/10/11(Fri) 23時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  ……ホームドラマ。
  そうですね。はは。


[乾いた笑いが出た。
 全てを、悪い方向に捉えてしまう。

 演技じゃない。偽物じゃない。ドラマじゃない。
 あたしとパパの、家族の絆はホンモノなんだ。

 だというのに、どうしてこんなに膝が
 がくがくと震えてしまうんだろう。
 どうして、クチキさんと目を合わせることが
 できないのだろう]
 

(361) 2019/10/11(Fri) 23時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  毎日、血を……?


[クチキさんの実の母は、
 息子であるクチキさんに
 毎日血を分け与えていたという。

 普通の親子じゃなかった>>342、と
 クチキさんは淡々と語る。
 けれど、あたしは胸が痛んで仕方ないのだ。

 “本当の家族じゃないから、
  パパは血を吸ってくれないの?”

 思考が堂々巡りをする。
 考えないようにしていた可能性が、
 頭からこびりついて離れなくなる]
 

(362) 2019/10/11(Fri) 23時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[息子に血を分け与え、病の末に亡くなる。
 ――なんという母の献身だろうか!

 それに比べて、あたしはどうだろう。
 “本当の家族”としての責務を、
 あたしは果たしているのだろうか。

 もしかしたら。あたしとパパは、
 本当の家族になれていないのではないか。

 ……だとしたら、あたしは]
 

(363) 2019/10/11(Fri) 23時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  そう……ですね。
  話し合った方がいいのかもしれません。

  あたしは、少なくとも
  クチキさんのお母さんのように
  眷属としての義務を果たしていない。


[一気に、紅茶を飲み干す]
 

(364) 2019/10/11(Fri) 23時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  あたしは、あのとき父に血を吸われて
  眷属になっていなければ、
  とっくのとうに死んでいたんです。

  あたしの命は、父のもの同然ですから。
  ……だから。


[空になったティーカップを置き、
 あたしはようやくクチキさんの目を見つめた。
 吸い込まれそうな、黒曜石の瞳]
 

(365) 2019/10/11(Fri) 23時頃

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