268 オリュース・ロマンスは顔が良い
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
オスカーが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、オスカー、ロバート、サイラス、セイルズ、ヒイラギ、トレイル、ハワード、ソウスケ、フィリップ、アリババ、ザーゴ、グスタフ、ヤニク、シーシャの14名。
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この時期にオリュース観光なんてお目が高いね、ニィさん。 今週末の流星群は一時間に14個はかたいよ。
プロの流れ星予報士の相棒が言うから間違いないさ!
[きらきら磨く愛嬌と革靴。 相棒と呼んだ犬を自慢気に示し]
(0) 2019/07/30(Tue) 00時頃
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わっふ!
[犬も力強く頷いた]
(1) 2019/07/30(Tue) 00時頃
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― 『So』屋台 ―
あぁ店番。 はい、それは勿論!
[>>1:330そうだ確かに。自分が彼を独占している間、店を見ておく人が必要だ。]
そうですよね、人形だって見ててもらえたほうが、きっといいに決まってますよね!
[>>1:333若干、噛み合っていないような、なんとなく互いに牽制しているような。 けどそんな理由を考える余裕はない。 今は、どうにか肯定的に話すだけで精いっぱいだ。]
(2) 2019/07/30(Tue) 00時頃
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[>>1:337そして、暫し作業を見学することになったのだが]
あっ、え……。 ですよね、すみませんなんか。
[つい、見つめすぎてしまったろうか。 店番の役割もあるのだから、そっちにも神経を向けなきゃいけないのに。 慌てて、港通りへ視線を向けたが、幸い……と言って良いかは分からないけど、この時間は人通りも少ない。]
あ、いらっしゃいませー。 よかったら見てってくださいー。
[屋台に近付いてきた観光客に、そんなふうに声をかけてみた。 ちらっと興味示しただけで、すぐ去ってしまったが。 少しは、店番らしいことできたろうか、いや出来てない気がするこれは。]
(3) 2019/07/30(Tue) 00時頃
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山師 グスタフは、メモを貼った。
2019/07/30(Tue) 00時頃
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― 海の寝どこ亭 ―
いらっしゃいませー
[というわけで、ペルセウス・マーケット二週目。 今週末も店は大盛況であった。 祭りに入ってから週4、5日勤務が常態化し、常連さんにもよくいるねと声を掛けられる。]
もう祭りの間はバイトずっと二人体制じゃないですか。 で、一人里帰りしちゃってるんですよね。 昼から入るからもう家よりこっちいる時間長いくらいですよー あー文系なんで卒論はまああれです。 僕出席頑張ってたんで。
あ、はーい。
[しかし、大分稼いでもいる。 全然祭りで遊べてないが、無駄金も失わない分これはこれでありだろう。 別の席から声をかけられ、そちらへと足早に向かっていった。]**
(4) 2019/07/30(Tue) 00時頃
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[見られたくないな、みたいな気分はあっさりと打ち壊された>>1:349]
[顔を見上げる。 今はよく見えた。フードに隠れていない顔] [視線が吸い寄せられて]
……なんだろう 説明し難い
(5) 2019/07/30(Tue) 00時半頃
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無理して走った結果、吐きそう。みたいな
[声が出た。いや、たぶん少し震えている。 差し出されたシャツを一度見て、またニーラントの顔を見る]
それはむり
[どうしてだろう。 彼の顔を見たまま]
その。探しに来てくれてありがとう さっきも、今も
(6) 2019/07/30(Tue) 00時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2019/07/30(Tue) 00時半頃
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[自分で見つけた流れ星。掛けた願いも私利私欲。 彼に譲るのが年配者を敬う若者の正しい態度だと知っているのに、お膳立てして願望と希望と期待を綯交ぜにする。
彼の眼差しは変わらず穏やかなのに時々雄弁なのは態とだろうか。>>1:334 否、多少、餓鬼に見られても験は担いでおきたい。
なにせ夜が明ければ彼との距離が戻ってしまう。 利用者と車掌の近くて遠い、見つめるだけの関係に。
彼に向けた視線が虚空で絡む。]
………何を言い出すと思ったんですか?
[少しだけ笑うように瞳を揺らせば、答えを求めず柔らかく揶揄った。]
(7) 2019/07/30(Tue) 00時半頃
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いえ手早いと思いますよ、とても! 一応、簡単な修理なんかは、自分たちでやるように心がけてるんですけど……こんな風にはできないですから。
[>>1:340これは本音だ。特に自分は、人形を操ることについてはそれなりにできていると思うが、とにかく手入れの手際が悪い。あの一段と手のかかるコンゴウインコを相方に持ちながら、これだ。]
えっと……。
[そしてまた沈黙の時。 仕上げ段階だろうか、真摯な目元を、暫し吸い込まれそうに見つめていた。]
(8) 2019/07/30(Tue) 00時半頃
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[じっと、見つめて……]
あ、はい!
[>>1:342修理が、完了してしまった。 ただ、何かを待っているだけの時間というのは、いつもならすごく長く感じるはずなのに。 今は、本当にあっという間だ。
人形を受け取り、フェルトが落ち着いたのを確認してから、軽く糸を手繰ってみる。 持ってきた時より、動きの伝達が段違いに良くなっていた。]
ありがとうございます。 これで、今夜の主役、欠けなくて済みそうです。
(9) 2019/07/30(Tue) 00時半頃
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[見つけた星に掛けたるは些細な願い。 願掛けたのは彼の眼にも明らかだろう。 鷹揚な口ぶりに反する警戒が―――、やはり何故か嬉しい。]
セナ様……、なんて呼ばれる柄ではないので、 トレイルと呼んでくれると嬉しいな、と。
お礼と言うにはズレているかもしれませんが、 呼び続けられると意外とくすぐったくて。
[物品ではないが、長年の癖だろう彼の呼称を矯正するのは譲歩の他あるまい。彼の半分も生きていない若造にも添える敬称なのだから、恐らく身体の芯まで染みついた。]
(10) 2019/07/30(Tue) 00時半頃
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[空は、もう暗くなりかけている。 星もそろそろ流れるだろう。
……本当は、ここで、彼と流れる星を眺めたいけれど。
早くお姫様を連れて帰らなきゃ。]
あの、ありがとうございました。 お代は……
[団長から渡されていた、経費用の財布を出し、訊ねる。 それとついでにもうひとつ。]
あとこれ、よかったら。 マーケット中の公演スケジュール、載ってるんで。
[チラシを一枚、差し出した。]
(11) 2019/07/30(Tue) 00時半頃
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銀行屋 ザーゴは、メモを貼った。
2019/07/30(Tue) 00時半頃
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星見語り、人形たちの様子、もしお時間あったら。 見にきてあげてください。
────────……
[本当は。
僕に、会いにきてください。
……って、言いたかったけど。 流石にそんなことは、言えなくて。 深く、礼をしてから。 公演のため、舞台へ急いだ。*]
(12) 2019/07/30(Tue) 00時半頃
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はあ… そっすか。
[説明し難い>>5] [ならば、返す言葉もなくて] [憮然とした声だけを返したけど]
……あ?
[差し出したシャツに無理と言われて] [あからさまに眉をひそめた]
や。 ……バッグ返さないといけないんで。
[ありがとう、には表情を変えぬまま] [反対の手で肩にかけていたバッグを] [新たに差し出した*]
(13) 2019/07/30(Tue) 00時半頃
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………、
[首を捻って向けるのは伺う瞳。 一秒、二秒、三秒の間を空けて耳を澄ませ。]
――――― 駄目なら良いです。
[フォローに入れた声は本音でないから当然小さく。 ゆっくりと胸の前で腕を組むと車両に凭れ、最寄りに到着するアナウンスに溜息を隠した。**]
(14) 2019/07/30(Tue) 00時半頃
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[一向に立ち上がろうとしないしシャツも受け取らないしそもそも半裸だし、 いやそもそも最初から、変だと思われているだろう] [今更のように思考して]
そうだな
[差し出されたものに手を伸ばした。 バッグを握り、引き寄せようとしてそれを取り落とす]
……。
[指を見た。 さすがにそろそろ泣くかもしれない。もう泣いてるかも知れないけどわからない]
(15) 2019/07/30(Tue) 00時半頃
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[口約束は誠意に在らず。顧客ならば契約の際に職務規定内でという条件は自然と付随するが、この場合はそうもいかない。 時折、ヤンチャな気質を覗かせるも、彼が無茶を振るとは考え難かったが、自衛は大事だ。
此方の警戒を見透かすような揶揄には涼しい顔を決め込むも。]
────はあ…
[求められたのは金品ではなく、呼称の変更。 流石に予想はしていなかった。吐息混じりの間抜けな声は、レールを走る車輪の音に混じり消える。
叶えることなど造作もない要望だ。 何せ、電車を降りれば名を呼ぶ機会なぞ無くなるのだから。
承知しました、の一言で済ませればいいだけ、であるのに。]
(16) 2019/07/30(Tue) 00時半頃
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[もう放っておいてくれていい、そう言うべきだ。 マドンナは見つからなかったのだし]
君は、便利屋だった?
[言葉は思考より先に出て来る。素っ気なく低い、湿った声。 落としたバッグの中を探ろうとして、触れた指が痺れる]
迷惑ついでに追加で簡単な仕事を依頼してもいいだろうか?
……この中にマネークリップが入っている 今日のことは深夜料金込みでそれで、忘れてくれればいい 足りなかったら後で振り込む
(17) 2019/07/30(Tue) 00時半頃
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スイート・スチュワードに連絡して、私の着替えと迎えの車を呼んでほしい ザーゴ=シェーンベリが動けなくなった、と言えば伝わるから
[バッグを開けようとするのを諦めて、もう一度便利屋の顔を見上げた*]
(18) 2019/07/30(Tue) 01時頃
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[腕を組み、親指の腹を頤に引っ掛け、人差し指の第二関節を下唇の下に埋め込む。 逡巡のうち、神妙な表情へと変化していくのを難と感じたのか。 殊勝な声に、はたと顔を上げた。]
……いえ、駄目というわけでは ただ……いえ、承知しました
[どんな願いでも、請われたら適えたくなるのが性分で、どんな願いであれ安易に否定するのはポリシーに反する。 組んでいた腕を解き、右手を自身の胸の真ん中へと添え。]
(19) 2019/07/30(Tue) 01時頃
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[ほどなく流れるアナウンスが報せるのは、一日の終わりに降り立つ駅。重ねる吐息は、安堵か、それとも。]
改めまして、本日は御世話になりました おやすみなさいませ、 ……トレイル、
[停車駅に降り立つと同時、身体を反転させ静止した。 これ以上は無用の意思表示にて告げる別れの言葉。
"さ"の形に開いた唇が、きまり悪そうにもぞ、と蠢く以外は長年染みついた所作で腰を折り、ドアが閉まるのを待つだけ。
──の、つもりだったのに。]
(20) 2019/07/30(Tue) 01時頃
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[気づけば、閉まりかけたドアに手を掛けていた。 よりによって車掌の前であるまじき行為だ。 シュー、と空気音が鳴り、掌にかかる圧が下がる。]
あの……せめて様か、さんづけで
[お願いします、とは続かなかった。 何を言っているんだと恥じる理性はとうに手遅れだったが、慌てて扉から身体を離す。今度こそ、淀みなく扉は閉まるだろう。
額に手を当て、何とも言えぬ唸り声を上げるのは電車が角を曲がり、テールランプまで見えなくなってから。
再び、いつもの顔を取り戻すのは>>18もう少し後のこと。]
(21) 2019/07/30(Tue) 01時頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/30(Tue) 01時頃
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――『So』露店――
いいんですって。 見てもらおうとしたのは僕なんですから。
[>>3やっぱり謝らせてしまった、と少し反省するが、君に見られてると緊張するんだ、なんてことを素直に言ったところで気持ち悪いだけだろう。 見られていると緊張する、くらいでちょうどいい。]
あ、
[通行人が足を止めたか、いらっしゃいませ、と声がして顔を上げる。 が、すぐに行ってしまった。よくあること、と作業を再開した。]
(22) 2019/07/30(Tue) 01時半頃
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はは、ありがとう。 これが仕事ですから。
[>>8手際を褒められるのは、当たり前のことでも嬉しくて、つい笑いがこぼれ落ちた。 操る人。作って、直す人。いい関係じゃないか、なんて脳内で自画自賛。]
……直してくださるのもいいですけど、いつでも頼ってくれていいんですよ。 大事にしてくれてると思うと、嬉しいですし。
(23) 2019/07/30(Tue) 01時半頃
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メンテナンス代も、お得意様ですから勉強します。
[本当は掛け値なしに、いつだって自分がすべてメンテナンスしたい。 手塩にかけた子どもたちだ、何度でも顔を見たかった。
代金だけはどうしても負担をかけてしまうが、そこはこちらの問題だ。 なんなら彼が毎回修理に持ってきてくれるなら代金はそれだけでも――なんていうのは、流石におおっぴらに言えやしないから、割引サービスということにすり替える。]
(24) 2019/07/30(Tue) 01時半頃
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…………。
[ああ、バッグは受け取ろうとするのか>>15] [取り落とされたバッグを目で追った]
[なにがなんだかさっぱりわからない] [好みの顔したオニーサンは謎の情緒不安定] [今の所、それだけ、だ]
[便利屋だったと確かめられたなら>>17] [そうですよと淡々と返事をする] [簡単な仕事に眉を潜めれば――] [今日のことは忘れて欲しい、と]
……………。
[黙ったまま、顔を歪めた]
(25) 2019/07/30(Tue) 01時半頃
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[それが依頼だというのならば――]
……そっすか。 わかりました。
[シェーンベリの傍にしゃがみ込み] [彼の指が探っていたバッグを取り上げて] [中からクリップに挟まれた紙幣を取り出し]
じゃ、これだけいただきます。 お高い派遣執事さんに連絡する電話代にはなるでしょ。
[一番額面の少ない札を一枚抜き取った] [代金を貰えばそれは立派に契約成立だ]
(26) 2019/07/30(Tue) 01時半頃
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