267 【突発】Sanatorium,2880【RP村】
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
パルックが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
今日は、特別なことのない一日のようだ。さあ普段通り、誰かを処刑台にかけよう。
現在の生存者は、ヨリック、ミサ、パラチーノ、レックス、Aの5名。
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[ あのこが、砂か、星か、 にんげんの形を失ってしまった時のよう、 きっと前触れなんて、無かったのでしょう。 ]
(0) 2019/06/14(Fri) 22時頃
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[ 否、もしかしたら、たとえば、
含んでしまったあの"なにか"が、 種のかたちをしていたことは、 確かに今の前触れだったかもしれませんが、
そんなこと、振り返ったところで、 果たしてわたしのかたちは変わるのでしょうか。 ]
(1) 2019/06/14(Fri) 22時頃
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[ ─── "何処"で気付いた、 と おばかさんみたいなことを聞かれてしまえば、
朝起きたら 起きた瞬間、 かおはんぶん 消えていたとしか言えなくて、
……消えていた、というよりは、何なのだか。 視界が暗くなっていたと言うべきなのか、 どうにも表現が見当たらないので、 真白の苗床に座ったまま、手鏡を見詰めていた。
テーブルに置きっぱなしの可愛い芸術が、 浮ぶ白菊が、此方を見ている気が する。 ]
(2) 2019/06/14(Fri) 22時頃
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[ 朝。恐らく。 変わらない閉鎖空間、変わらない苗床、
死ぬまで変える気も無い、わたしの根城。
その 中、見覚えの無い姿に向けて、 只、瞬きを繰り返すのは にんげんの片方。 ]
(3) 2019/06/14(Fri) 22時頃
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「 真白なブーケでも被ってる顔しちゃって! 」
(4) 2019/06/14(Fri) 22時頃
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[ ……おんならしく言ったところで、 自分でも訳が分からない、けれど、
もう片側の瞳は、文字通り"しらぎく"だった。 他に言いようが無い。
わたしの眼窩を花瓶にでもしたのか、 かといってうちがわに根の感覚も無いのだから、 どう生えているのか分かりゃしない。 ]
(5) 2019/06/14(Fri) 22時頃
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[ 驚きは、……多分、していたけれど、 こんな性格だったものだから、わたし、 漸く死か、消滅か、なんなのか、 あのことおんなじ末路を辿ることを自覚しながら、
何時も通り、
"花弁" 気まぐれに 片目 を摘まんでみて、
─── もっと増えるのかしら、って。 ]
(6) 2019/06/14(Fri) 22時頃
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[ 嗚呼でも のどがかわいちゃったから、 可愛いかわいい、芸術の器を取ろうとして、
その、形のちがう"しらぎく"ごと、 飲み込んでしまおうとして、
( 面白かった。ともぐいみたい。 ねえ、きっと、みずがきれたら しんでしまうわ "わたしたち" ) ]
(7) 2019/06/14(Fri) 22時頃
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[ 視界が半分になった代償、 ─── 残念、取りこぼし。
器が水と、白菊ごと落ちた かるぅい おと。 ]
(8) 2019/06/14(Fri) 22時頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/14(Fri) 22時頃
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* * * * *
(9) 2019/06/15(Sat) 00時半頃
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[ どうやら、 うとうとしてしまっていたらしい。 並べて開いていたkarteを閉じ、背中をのばした。 たまには、仕事してるっぽさ、出してかないとね。
頬杖でこの調子では、 何も ぽく 無かったし、 同じく並んでいるものが、植物図鑑じゃあ……
──── そういえば、はなみずきの花言葉は durability……持続性、 であるらしい。 転じて、 逆境も越えて見せる愛 とか…… ]
(10) 2019/06/15(Sat) 00時半頃
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[ 愛 ねえ。
その辺の道端にあるよな木に言われてもな。]
(11) 2019/06/15(Sat) 00時半頃
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[ 碧が 図解を見下ろしている。 憎んででもいるかのように、 無感情に、
──── きっと 夢を見たからだ。
思い付いたように和菊のページへと送り、 絵で記された しらぎくの、書き込まれた花弁を撫で、
なんの躊躇いもなく、 頁に鋏を入れてしまった。
ほんは たいせつにしましょう。 そんな教育は欠片も受けちゃいない!]
(12) 2019/06/15(Sat) 00時半頃
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( ■ を切り取っちゃいけない、なんて 誰も教えてくれなかったのと おんなじに。)
(13) 2019/06/15(Sat) 00時半頃
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[ ───── 然して、 個室の前に居た。 すっかり切り取ってしまったしらぎくの絵と、 一応、 用件として 一杯の水とを、 片手に下げて 開け放たれた扉の前。
( 落ちた音に、 ノックもなしに引き放っていた。 )
すこぅし、 固まったのち、後ろ手に扉を閉め、 完全に そと と なかとを 断ってしまったなら、]
(14) 2019/06/15(Sat) 00時半頃
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──── ひつよう なくなっちゃった?
[ 絵よりもずぅっと ほんものが 名札よりも高い位置に座しているものだから。 紙一枚を適当に振った。
驚きは ──── うん、 していたのだけれど こんな性格をしてしまっているのだし、
ほら、 曲がりなりにも せんせいですから。 **]
(15) 2019/06/15(Sat) 00時半頃
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[ 角度を変えた。音の方。
"わたしの"しらぎくは陽を嫌っていたのか、 それとも 見えない根でもはっているのか、
窓の外を見ることも無く、 顔につられて すがたを見る、─── ふりをして。
その紙どうしたの、とか、 多分、言おうとしたのだと思うけれど、 ]
(16) 2019/06/15(Sat) 01時頃
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─── ええ、 そうね。
[ それだけ言った、 ほんとうに たったそれだけなのに、 また、口に異物感があったから、 舌から"種"を取ってしまって、 ハンカチで拭き取ってしまいましょう。
まったく何処からうまれてるんだか。 ]
(17) 2019/06/15(Sat) 01時頃
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面白いこともあるものね、せんせい。 植物って言われ続けると、何時かこうなるみたい。 ─── ばからしい。
(18) 2019/06/15(Sat) 01時頃
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そんな閉めっぱなしにしないで、報告したら? "たいへんな患者さんがいます"って。 せんせい、何時もやる気無いんだもの。 いっそ 担当医交代してもらったら如何かしら。
─── 嗚呼、それより片付けないと駄目かしら、 片方しか見えないからまったく嫌になるのよ、……
[ 閉ってしまった 扉を示し、
……多分、終わりが分かったから、わたしは、 何時もよりずぅっと饒舌だった。 楽しさすら、あった。 何年こんな場所に居たか確かじゃあないから、 永遠に眠れるその時が恋しくもあった。 ]
(19) 2019/06/15(Sat) 01時頃
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[ ベッドの脇へ のんびりと降り、 適当なタオルを引っ張り出して、
─── バランスが狂うわ、とか、ぼやきつつ、 ぼやいている最中も転びかける有様。
それでも、 ほんとうに、気まぐれに、適当に、 片目の端で紙を 花の絵を捉えてしまったから、 ]
(20) 2019/06/15(Sat) 01時頃
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……それとも なあに、 その絵と、"これ"、比べてみたいの?
[ 二本の指で、鋏をつくって、 目元、名札の根元を ばつん !と 切ってしまう 仕草。
─── 切ったらどうなるのでしょうね。 わたしですら ちっとも分からないけれど、 まぁ 切った途端にわたしが"散った"としても 文句一つも言わないでしょう。 ]**
(21) 2019/06/15(Sat) 01時頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/15(Sat) 01時頃
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[ 何故、 閉ざしてしまったのか、 と あのときの己に問うたところで、 きっと 明確なものなんてひとつも出てきやしないが、
唯、 しずかで在って欲しいような、
それだけの 事だったろう。]
(22) 2019/06/15(Sat) 20時半頃
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まぁ、 確かにやる気はないし、 ぶっちゃけ、 にんげんのこととかよく分かんないけど────、
おれが 担当って 感じ、 するでしょ?
[ 紙ぺら一枚掲げ、 視界の内で 目元の名札 と 並比べて、 ・・・ やっと出逢ったほんものに、似つかわしくない興味色!]
(23) 2019/06/15(Sat) 20時半頃
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「 しょくぶつになれるのなら、 いっとう、よいとおもいます。」
( 鉄の味ばかりを伝える、短い■に慣れず、 )
(24) 2019/06/15(Sat) 20時半頃
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──── にんげんのいちぶって、 簡単に切っちゃいけないんだって。
[ いつか を 思いだしつ。 その白の花弁が、にんげんのいちぶかどうか、 わからないとしても。 どのようにして其処に居座ることにしたのか、 そればかりは気になるけれど、 切って退かそうとまでは 思わなかった。
──── 間引かれる葉芽とも、 手折るべき花とも、ちがう なにか。
そう言った認識。 例えば、花ひとつおとしたところで、 散り死ぬしょくぶつで無かったとしても。 ]
(25) 2019/06/15(Sat) 20時半頃
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