266 冷たい校舎村7
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──→三階──
[ ばれていたらしい。>>14 バイト先の“お客さん”に鍛えられたのは、 作り笑いの練習だけだったようだ。 逆に気を使われているのは気のせいだろうか。 ]
……そう? ホストであってほしいわけじゃないのはわかる。 ── みんな違うといいけど。 そうだとこの世界の説明がつかなくなるから困るね。
[ 憂い気に息を吐く。 ]
(31) 2019/06/10(Mon) 01時頃
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報連相、大事。 賛成。
[ 肯定の言葉のままに、三階に到着。 そうして、チャイムと悲鳴が鼓膜を揺らす。>>#2 こちらを振り向いた拓海に頷いて、 怜奈は長い廊下を小走りに行く。
赤くて、白くて、それでいて、──……。 三年七組の前に転がるそれは、マネキンだ。 ]
(32) 2019/06/10(Mon) 01時頃
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[ 名を呼ぶ声がした。>>16 言われてみれば、愛子に見えなくもない。 また後ろから声がする。>>19 震えた声はどうにも頼りなかった。 ]
ついてく。
[ 大きな体を引きずるように階段へと向かう堅治に、 聞こえているのか聞こえていないのか。 わからないままに、背を追いかける。 ]*
(33) 2019/06/10(Mon) 01時頃
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──回想:繁華街──
[ 挨拶だけをして歩き去るつもりだったのに、 色のない声が丁寧に状況説明をしてくれるらしい。 速度を緩めて、少し立ち止まる。>>1:500 隣から飛ばされた言葉にすこし苛立つ。 わざとらしく見えない飛び切りの作り笑みを、 学年主任へと向ける。 彼は真顔がちの生徒に急に笑顔を向けられ、 戸惑っていたように思う。 ]
勿論すぐ帰ります。 先生と七月さんもすぐに帰ったほうがいいですよ。 この道、あと10分もしたら、 警察が補導や職質を過剰にするので。
[ さらりと嘘をつく。あと30分は余裕がある。 ]
(43) 2019/06/10(Mon) 01時頃
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それじゃあ。 七月さん、また明日。 悩み解決するといいね。
[ 怜奈は笑みを顔面に張り付ける。 会釈をして、繁華街から抜けていく。
向けられた視線には、気が付けない。>>1:501 ]*
(44) 2019/06/10(Mon) 01時頃
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/* 歩いてて考えてたんですけど、れなさん、文化祭回想してねぇな!!!! ログに溺れてたのもあり。 うん。今夜はせめてそれもちょこっとでいいから書こう……あんまりこの人が楽しそうにしてるの想像できないけど……ふうたくんのメイク見てげらげら笑うくらいでは??? 他にもあるはず。きっとあるから、考えます。
(-12) 2019/06/10(Mon) 08時頃
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──四階:家庭科室?──
[ リーチの差、足の速さの差。 堅治が飛び込んでいった部屋へと入室したのは、 一番手に次いで30秒ほど後の事だった。 御願いされた>>83堅治の背は丸まっている。>>23 と認識してすぐに鼻と口を覆う。酷い臭いだ。 ]
うい、の ここからでよ
[ その背に手を宛がうことを戸惑ったのも一瞬。 少しでも楽になりますようにと、撫で。
部屋の外へ連れ出そうと、掴んだ腕を引っ張る。 ]*
(144) 2019/06/10(Mon) 20時頃
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/* さいちさんすまねぇ!!!な!!! としつつ、部屋に対しての感想を書き、よーこちゃんにPLが嫌がらせをします。れなはまじめです。
(-24) 2019/06/10(Mon) 20時頃
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/* 声も震えてないし、ほんと寝てる???ってかんじに読めてなくてすまない。 どう修正しようか。こまった。うーーーんと。
(-27) 2019/06/10(Mon) 20時半頃
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/* 読み間違いというより最新情報を確認しなかったせいだな……(死んだ目)
(-28) 2019/06/10(Mon) 20時半頃
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/* ひーーーんとした。 ごめんな。
(-30) 2019/06/10(Mon) 20時半頃
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──四階:家庭科室──
[ 飛び込んだ部屋は、 どこだかすぐにはわからなかった。
見て回ろうと思わなかった薄暗い四階の廊下を 背中だけを追いかけていただけである。 部屋の前にある室名札も見ていなかったし、 薄暗いその部屋と記憶とでは結び付かなった。
背を撫でながら、部屋の中を見遣る。 物体がひとつ、机に乗っていた。 目を凝らせば、肉だと解る。 ]
(179) 2019/06/10(Mon) 21時頃
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[ こんなところに肉がある理由はわからない。 でも、本能的にそれが悪臭の素であると察した。
腕を引けば、堅治が立ち上がる。>>163 ]
ん、 そうね。
[ 蛇口と言われ、そこで初めて赤錆の臭いに気が付く。 腐臭がつよすぎて、鼻が馬鹿になったみたいだ。
怜奈の手を放そうと、 やんわりと堅治の手が添えられれば、 瞬間にごめんと短く謝罪を放って、 掴んでいた片手を解放した。 ]
(180) 2019/06/10(Mon) 21時頃
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賛成。
[ 教室にタオルがあった気がするけれど、 それは綺麗なものだ。>>0:1059 綺麗なものを汚してしまうのは、 あまりよくないし、心理的にも抵抗感がある。
出ておいてくれ、と言われ、首を傾げた。>>165 ]
(182) 2019/06/10(Mon) 21時頃
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[ 蛇口、雑巾、掃除用具よりも、 気になるものがそこに在る。
机に乗っていたまな板をもつ。窓へと近づく。 距離が近くなった分、腐臭を強く感じた。 窓の鍵はかかっていたけれど、簡単に開いた。 そうして。 まな板ごと腐肉を校舎の外へと。 ]
(183) 2019/06/10(Mon) 21時頃
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[ もしも。 これがホストの精神世界だというなら、 腐りきった肉塊など捨ててしまえ。 ]
(185) 2019/06/10(Mon) 21時頃
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油性ペンか何か、探しておく。
[ 立ち入り禁止と書くの必要でしょう? と怜奈は軽い足取りで家庭科室から出る。 隣の教室を探れば、油性ペンは見つかるはずだ。
少し開いた窓から冷たい風が吹き込んでくる。 ]*
(187) 2019/06/10(Mon) 21時頃
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/* やりたいことをしつつ、窓って開いたよね?と心配になる けんじくんはすまねぇ……眉を下げて笑うところはシャッターチャンスだったよね、わかる。ごめんカメラもってない。
(-36) 2019/06/10(Mon) 21時頃
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/* 一階の窓はあかないけど、ほかはあくよね!!!(満足したかお
(-39) 2019/06/10(Mon) 21時頃
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[ 名を呼ばれて、振り返る。>>202 肉塊を捨てたことで、 漂う腐臭がすぐに消えてなくなるわけではないけれど、 正直。 気分がいい。 ]
うん。綺麗になった。 ……直接は触ってないから、セーフ。
[ 指摘には、眉を下げて笑む。>>205 肉には触ってない。のは事実だ。 退けるために包丁の柄、そしてまな板に触れたが。 例えばサスペンス系の小説の中でなら、 この時肉に触ったことが未知ウイルス媒介の鍵になる。 精神世界、とやらでそんなことが起きるとは思えない。 ]
(229) 2019/06/10(Mon) 22時頃
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[ 少し堅治の調子が持ち治る気配を感じる。 ]
了解。
[ 頷いて、扉を潜る。 隣の部屋に向かうよりも先に、 女子トイレで手を洗っておいた。
隣の教室は生物室だ。 部屋に入れば飾られている標本が、 こちらへと視線を向けたように思えて、肩を縮める。
教師のために誂えられた机の中を探れば、 目当ての油性ペンのセットが奥底で見つかったろう。 ]
(230) 2019/06/10(Mon) 22時頃
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[ 生物室を出れば、すでに堅治が待っていた。 手を洗ったのが時間でばれたかもしれない。>>210 視線で堅治の手元を撫で、 目的であったものを手に入れたと知る。 ]
あった。 ついでに、手も洗った。
[ 五本入り油性ペンを掲げて、 透明のケースから一本取りだした。 家庭科室の扉に、
立ち入り禁止!
でかでかと赤のペンで書く。 文字を読みやすくするために、 幾度も扉にペン先を付けながらも、耳を傾けた。 ]
(231) 2019/06/10(Mon) 22時頃
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さっき来た時、か。 ……チャイムがなる前、よね。
[ 二度目のチャイムが鳴って、>>212 七組に行くまで時間はかかっていない。 駆けつけてた時すでには堅治はその場にいたはずだ。 つまり。堅治が来たのはその前だ。 ]
(232) 2019/06/10(Mon) 22時頃
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[ メールの音。 文化祭。 女の悲鳴。 マネキン。 家庭科室。 ]
(233) 2019/06/10(Mon) 22時頃
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……チャイムは合図なのかも。 ホスト、にとっても。
[ 始業を告げる合図は、 ホストにとってもそうなのかもしれない。
どう思う?と堅治を見上げる。 そのころには渾身の『立ち入り禁止!』が完成していた。 ]*
(234) 2019/06/10(Mon) 22時頃
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──回想:相談事──
[ また明日。となんでもないように、 言い放った怜奈は次の日も様子は変わらない。 繁華街で見た光景は、 いつかのように口止めされた訳ではないけど、 誰にも話すことはなかった。>>1:304 変わらない日常が過ぎる。
葉子と二人きりになるタイミングが訪れた。 ]
……ねえ。 もし。 万が一。 七月さんが困っているならば、話聞くけど。
[ 心あらずで台本を諳んじるような葉子のことは、 気になっていたから良いタイミングとばかりに、 話しかける。>>1:500 ]
(248) 2019/06/10(Mon) 22時半頃
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例えば。 交渉の仕方、とか。
[ パン屋に訪れるお姉さまは、 “そういう”ことをしている人もいた。 あっけらかんに世間話をするように、 怜奈にそんな話をするものだから、 春の値段の吊り上げ方には、少し詳しい。
大変失礼な勘違いをしていることには、 気が付いてはない。 ]*
(249) 2019/06/10(Mon) 22時半頃
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──四階:家庭科室前── [ どこか落ち着いた波のような心持だった。 怜奈は堅治を人間として好いていたし、 同時に頼ってもいた。 七組に横行する盗難事件の被害者に名を連ねた時も、 教科書の写しを渡してもらった記憶も新しい。>>0:239
七組前で走り去った背をとっさに追いかけたのは、 自信が張り付けた『頼れる』というレッテルが、 正しくないのかと気になったせいもある。 でもやはり。怜奈にとっては堅治は頼れる存在である。
視線に気が付いたように揺れた荷物に頷いた。 恐らく掃除も捗ることだろう。>>241 ]
(282) 2019/06/10(Mon) 23時頃
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[ 予測は正しい。>>242 >>243 続く言葉には口を噤んだまま、手を動かした。 ]
世界に巻き込まれた全員がマネキンになる前に、 ホストを見つける、っていう展開になるのかな。
それなら、……十個、かあ。 十個目の立ち入り禁止場所は、 ホストに書いてもらわなきゃね。
[ 幾つもの扉に立ち入り禁止!と、 そんな場を想像して、苦笑いを零した。
案外扉に直接書きこむのは、大変だったから、 次は他のものに書いてから貼ることとしようと、 似たようなことを考えていたとは知らずに。 ]
(283) 2019/06/10(Mon) 23時頃
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[ 文字を書き終えれば、立ち上がる。 礼には、首を小さく横に振った。>>244 持つよ、と堅治に手を差し出して、 階段を下ることとなる。 三階へ着くまでの間にひとつ質問を。 ]
宇井野は、 文化祭、たのしかった?
[ 首を傾げながら、どう?と聞く。 ]*
(284) 2019/06/10(Mon) 23時頃
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