261 エイプリル・トフィーの融解点
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[ 星降る夜に、願い事はひとつだけ。 ]
(15) 2019/03/27(Wed) 20時頃
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[探していたのは星ではなく、 自分を知っているひとが誰もいない場所。 それが叶うなら、お菓子の家だって、 狼が化けるおばあさんの家だって良かった。
君と一緒なら、何処にだって行ける。 此処ではないどこか、遠くへ。]
(16) 2019/03/27(Wed) 20時頃
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…… ハァ、
[豪奢なソファの上、 背もたれに深く腰掛けた青年がひとり。 何度目か分からない溜息をついては、 華奢な照明がぶら下がる天井を睨みつけた。]
( …… 変わらないな、ここは。 )
[俺たちが抜け出した、 あの夜から一つも変わらない。 あの日から沢山の話し合いを重ねた。 その結果、シェルターに行くにしろ行かないにしろ それまでの身の安全は保障されるべき、 というニコラスの言に折れて、生家に帰ってきた。
ニコラスは俺の家に代々仕えてくれている家系で、 彼もこの家で生まれ育った。]
(17) 2019/03/27(Wed) 20時頃
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「 フェル、どう? 久々の家は。 」
…… 最悪。
[控えめなノックの後、 扉を開けて入ってきた彼がかけてくれた言葉に、 僅かに頬を膨らませ、不機嫌な声音でそう言いながら。
自分の隣のソファの柔い生地を掌で叩いてから、 手招きをして彼を呼んだ。]
(18) 2019/03/27(Wed) 20時頃
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ニコラスは? 久々の家はどう?
「 こんな大事じゃないときに、 ゆっくり帰りたかったな。
…… まあ、こんな大事じゃなければ 帰ることも無いんだけど。 」
確かに。
(19) 2019/03/27(Wed) 20時頃
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[そう言って、くつくつと喉の奥で笑って。 付けたテレビの中に映るのは、変わり果てた街の姿。 それを別世界の映像のように、ぼんやり眺めて。 ニコラスの言う通り、 ここに帰ってきてよかったのかもしれない。
遠い液晶の向こうでは、 国民による大規模なデモが催され、 ブルボン宮殿前には大勢の人が押し寄せていた。]
(20) 2019/03/27(Wed) 20時頃
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…… ニコラスは、俺がいなくてもさみしくない?
[呟いた言葉は、存外大きな音にならなくて。 それでも隣に居るきみには届いているだろう。 ずるいことを聞いているのは分かっている。
彼の左手が、俺の右手を柔く握って、 静かな、静かな声が耳朶に響いた。]
(21) 2019/03/27(Wed) 20時頃
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「 さみしいよ。 寂しくない訳、ない。
でも、フェルゼには生きていて欲しいし、 すぐに後を追ってくるなんてこと、 許さないから。
だから君は、めいいっぱい生きて。 ずっと、待ってるから。 」
[握られた手を握りかえして。 何度きみに、同じ事を聞いて、 同じことばを贈って貰っているのだろう。 それでもまだ、頷けずにいる俺を許して。
どうか、最後のわがままを聞いていて。*]
(22) 2019/03/27(Wed) 20時頃
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/* 着地点を見付けられた気がする……よかった……
(-12) 2019/03/27(Wed) 20時半頃
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[お山の上で、音楽が鳴る。 麓から俺は、それを眺める。]
[山の神様に会いに行く儀式は、 元々一ヶ月程かかる。 数人で準備をし山にこもって、 山の中に在るものだけで生活をしながら、 身体が山に完全に馴染んだ時に、 山の神様にお目通りがかなうらしいのだ。]
(23) 2019/03/27(Wed) 21時頃
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[今日も山から音楽が聞こえる。 既に二週間が経過した。 もう五月だ。中ごろには戻ってくるだろうが、 世界が終わる日も着々と近付いている。]
(24) 2019/03/27(Wed) 21時頃
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[だけど、俺の生活は変わらない。 少しだけ村の人間の俺を見る目が変わったけど、 強く何かをいってくるわけでもない。
それもそうだ、 俺をどうするかは神様が決める事であり、 村の人間がどうこういえるものではないのだから。]*
(25) 2019/03/27(Wed) 21時頃
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[人は尊厳すらも忘れてしまうの 純粋に欲が深いのね
それがどう言う理由であれ それが本能的な衝動 衝動的な生物的な行為でしょうけど]
……やめて…
[そう冷静に思ってしまうのは何故かしら そう非道にも感じてしまうのは何故かしら そう思っても動けないのは、何故かしら
唐突に家の中に入り込んだ狩人は 青い鳥を見るなり笑みを浮かべた]
(26) 2019/03/27(Wed) 22時頃
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[部屋の角は狭くて 部屋の奥は暗くて そして狭まる距離は縮まって それからどうすることも出来なくて
震えて声が出ないの 普段あげている声が出ないの 苦しくて怖さで縮こまるの]
ヒッ…、や、…ゃだ…っ… …はな…してっ
[狩人は笑うわ 脂ぎった手が張り付いて そうして声を上げるの 私の知らない妄言を、さあ]
(27) 2019/03/27(Wed) 22時頃
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『コリーンちゃんっ…ははっ…
…愛人の俺と離れ離れになっちゃうのは
嫌だろォ?
』
や、だぁっ…!!
…は、はなし、っ
[
嬉しそうに笑うの
聞き入れてくれないの
肯定、なんてしてないのに ]
『ね?嫌だよね?嬉しいな、
俺も同じ気持ちだよ』
ちがっ…
[きっと世界が狂ったから
終わる末路が定まっているから]
『
喜んじゃって…
…沢山子作りしようネ』
(28) 2019/03/27(Wed) 22時頃
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しら…しら、な…っ
貴方なんて、知ら──ン、ッん、
ゥグ…っ…!
[きっと、悪いことも良いことも 分からないのね(可哀想な人、可哀想な私) 終わりが決まったいるのだもの 咎められてもどうせ死ぬのだから だから最期くらいは願いを叶えたいのよね
…
私の声を聞かずに
]
…っ、…!、
ぁ、 んぅ ふ、ァ
[あゝ、口の中が気持ち悪いの 口の中に熱が絡むの 誰かの息が顔にかかるの 誰とも知らない人と唇を重ねるの]
(29) 2019/03/27(Wed) 22時半頃
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[青い鳥は翼を抑えられて 籠の角で震えていた
狩人は鳥の息を飲んで 嬉しそうに 焦りながら うっとりとした顔で]
『…はぁ…っ…可愛いよコリーン…
その顔、俺だけに』
…ヒッ…!ゃ、やめっ…
[そんな顔を見せたこともないのに 妄言を続けて言う男は 私の男だと語って 男だけにしか見せない私だと決めつける。]
(30) 2019/03/27(Wed) 22時半頃
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[上がる吐息は、気持ち良くないって 首を振って叫ぶの 私はここにいるんだって
だけど声は上がらない 怖くて声がうまく出ない 重ねられる唇が声を塞いでしまうから]
や、…だっ… はな、…ン、ッあっ…ふ、っ…ッ
[張り付いた衣類 するりと側面を伝う指の動き 私は腰を上げて 知らない知らない知らないこんな感覚 気持ちよくないって拒んだ]
『トロトロ…
俺とするの待ち望んでくれてたんだ?』
(31) 2019/03/27(Wed) 22時半頃
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──ちが、…
[破かれる音が聴こえるの 羽根が毟られる音がするの そうして狩人は笑うの 嬉しそうに笑みを浮かべて]
…っなん、でぇ……
『? 恋人なら当然だろ?
お互いに我慢してたじゃないか』
[それでも私の声は聞いてくれないのね 私のことを思っているなんて 耳元で語らう声は まるで悪魔よりも酷いって枯れそうな声 もがいて浮かんで、押し寄せる感覚に息が詰まった]
(32) 2019/03/27(Wed) 22時半頃
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…! や、めっ…
はいら…ッはい、な…からっ…
──ヒ、ゃ、アッ…アッ
イヤァ!!イヤ、イヤァアアアアッ…!!!
(33) 2019/03/27(Wed) 22時半頃
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[鳥は歌えない 叫んでも叫んでも この声は届かないの]*
(34) 2019/03/27(Wed) 22時半頃
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/* エロやっちゃいけないとは聞いていないと 仕事疲れの中の人は盛大に エロルを書いてしまいました… 何やってんや9発言も
(-13) 2019/03/27(Wed) 22時半頃
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/* 流石にこれで子供が出来てしまったら 可愛そうすぎるから出来ないぞ
少しでも希望があった方が絶望美味しい…知ってる…
(-14) 2019/03/27(Wed) 23時頃
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[ 奇しくもそこは、クリスマス前に彼と来た あのレストランだった。]
(35) 2019/03/27(Wed) 23時頃
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[ てっきり彼と奥さんとが来ると思っていたけど 約束の席にいたのは、かっちりしたスーツの 甲冑を着た騎士めいたおじさんだった。]
「弁護士の脇と申します」
[ なんて、面白くもなさそうに言って 真四角の眼鏡のフレームを押し上げるの。
ああ、会えると思っていたのに、って 私はこんな状況なのに新しいワンピースを買って おめかししてた自分が悲しくなった。 胸元で光るネックレス、見せてあげたかったのに。]
(36) 2019/03/27(Wed) 23時頃
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[ 真面目そうな弁護士さんが出した書類には 色んな思い出が詰まってた。 そっとタクシーを降りる時に交わしたキスも 身体で愛を確かめ合おうと 手を繋いでホテルに入るところも。 ……でも日曜日に彼の車で思うまま乱れたのを 写真に撮られてるなんて思わなかった。
一つ一つ提出される“証拠写真”を 私は何一つ否定せずじっと眺めていた。 時折笑みが浮かぶのは、彼とも思い出を 頭の中で紐解いているから。]
「これらの不貞行為の ……何か仰りたいことは?」
[ あまりに私が大人しかったからか、 弁護士さんは眼鏡の奥から怪訝な目を向けてくる。]
(37) 2019/03/27(Wed) 23時頃
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いいえ、何一つ否定することはありません。 ……それより、私、どうすればいいでしょう?
[ 慰謝料とか、そういうのは怖くはなかった。 私は生き残って、奥さんは死ぬのだもの。 忌々しいシェルターへの招待状だけど この場合に限っては、とっても有難いものだった。]
……どうすれば、誠司さんに会えるかしら?
[ それより気にしているのは 誠司さんに逢えるかどうか。 残り僅かな時間を彼と過せたら…… ああ、願わくば彼の手で私を終わらせてくれたなら 私は断罪の術を失った世界から解き放たれるの。]
(38) 2019/03/27(Wed) 23時頃
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[ だけど、弁護士は私を責めるでもなく はぁ、と諦めたみたいなため息をひとつ。]
「この期に及んで、会えると思うのですか」
[ そんな、冷たい事実だけ突きつけてくる。 彼の提出した書類から、誠司さんから 声をかけてきたのは明白で、 私は彼が妻子ある身と知りながらそれに応えた のもまた等しく事実として刻まれている。
叶わぬ恋の末に結ばれることも また結局許されずに花と散ることも出来ない。 全部、忌々しい星のせい。]
(39) 2019/03/27(Wed) 23時半頃
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[ けれど、皮肉なものね。 彼の奥さんから提示されたのは 彼への接近禁止命令だけ。
地球が滅ぶのですもの。 私の有り金も将来も奪っても 誰も何も得をしない。 彼女は子どもと、不貞を働いた夫と共に ここで終焉を迎えることを願ったのだと。
私だけが、生き残る。 雪がれぬ罪を背負ったまま。]
(40) 2019/03/27(Wed) 23時半頃
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[ そうして、私が誠司さんの自死を人伝に知るのは 星の降る日を翌月に控えた頃。]*
(41) 2019/03/27(Wed) 23時半頃
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