261 エイプリル・トフィーの融解点
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[
人の口に戸は立てられぬ。
火のない所に煙は立たぬ。
Amantis,amentis. (愛する者に正気なし)
昔の諺が今になってもまだ生きてるなんて 何だか亡霊みたいじゃない?]
(5) 2019/03/26(Tue) 15時頃
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[ 会社にも、友達にも、親にも 保護シェルターの招待状のことは黙っていた。 偶々得た幸運(傍目に見ればきっとそう映るの)を ひけらかすつもりもなかったし そのせいで人から辛く当たられるのは悲しいもの。
誰だって助かりたい。 誰だって愛しい人を助けたい。
けれど、何処からこの話が漏れたのでしょう。
外を歩けば 「浮気女」「あばずれ女」
「淫売」「娼婦」 風に乗って聞こえてくるの。
「どうせ身体で勝ち得た権利でしょう」 「どうしてあんな女に」
みんな何も知らないくせに。]
(6) 2019/03/26(Tue) 15時頃
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[ あの内容証明は会社にも両親にも届いていて その日から、徐々に私の居場所はなくなっていった。
初めてパパに叩かれたし ママはずっと泣いていた。 友達のSNSアカウントにはブロックされて 会社の受付は私には相応しくない場所だって 私物が返送されてきたのはつい今朝ほどのこと。
そんなの分かり切っていたこと。 それでも、彼が好きだった。
この先何も得られない、儚い恋だと分かっていても 愛の炎を止めるには至らなかった。]
(7) 2019/03/26(Tue) 15時頃
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[ けれど不満なのは 皆が私を謗る言葉の最後に付け加える文句。
「どうしてお前なんだ」
私たちの悲恋に落ちた、ただ一点の染み。 私はそれを聞く度、苦々しい気持ちになるの。
それは私のせいじゃないもの。 私達の罪な恋とは何の関係もない。]
(8) 2019/03/26(Tue) 15時半頃
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[ あの手紙が届いた日から誠司さんに会えてない。
できるなら今すぐ抱きしめてほしい。 あの逞しい胸に抱かれて 世間の冷たい視線や心無い言葉から守られたい。 もう何も考えなくていいように 私の身体を情熱の炎で焼き尽くしてほしい……!
ああ、でもきっとそれはかなわぬ願い。 これから、奥さんと弁護士さんとお会いしなくちゃ いけないのだけれど、その席にきっと貴方はいない。
優しい貴方は、奥さんに責められるのも 私が期待に満ちた目を向けるのも、耐えられないの。]*
(9) 2019/03/26(Tue) 16時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2019/03/26(Tue) 16時頃
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/* 死因:セルフヘイト
(-9) 2019/03/26(Tue) 16時頃
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[ 奇しくもそこは、クリスマス前に彼と来た あのレストランだった。]
(35) 2019/03/27(Wed) 23時頃
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[ てっきり彼と奥さんとが来ると思っていたけど 約束の席にいたのは、かっちりしたスーツの 甲冑を着た騎士めいたおじさんだった。]
「弁護士の脇と申します」
[ なんて、面白くもなさそうに言って 真四角の眼鏡のフレームを押し上げるの。
ああ、会えると思っていたのに、って 私はこんな状況なのに新しいワンピースを買って おめかししてた自分が悲しくなった。 胸元で光るネックレス、見せてあげたかったのに。]
(36) 2019/03/27(Wed) 23時頃
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[ 真面目そうな弁護士さんが出した書類には 色んな思い出が詰まってた。 そっとタクシーを降りる時に交わしたキスも 身体で愛を確かめ合おうと 手を繋いでホテルに入るところも。 ……でも日曜日に彼の車で思うまま乱れたのを 写真に撮られてるなんて思わなかった。
一つ一つ提出される“証拠写真”を 私は何一つ否定せずじっと眺めていた。 時折笑みが浮かぶのは、彼とも思い出を 頭の中で紐解いているから。]
「これらの不貞行為の ……何か仰りたいことは?」
[ あまりに私が大人しかったからか、 弁護士さんは眼鏡の奥から怪訝な目を向けてくる。]
(37) 2019/03/27(Wed) 23時頃
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いいえ、何一つ否定することはありません。 ……それより、私、どうすればいいでしょう?
[ 慰謝料とか、そういうのは怖くはなかった。 私は生き残って、奥さんは死ぬのだもの。 忌々しいシェルターへの招待状だけど この場合に限っては、とっても有難いものだった。]
……どうすれば、誠司さんに会えるかしら?
[ それより気にしているのは 誠司さんに逢えるかどうか。 残り僅かな時間を彼と過せたら…… ああ、願わくば彼の手で私を終わらせてくれたなら 私は断罪の術を失った世界から解き放たれるの。]
(38) 2019/03/27(Wed) 23時頃
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[ だけど、弁護士は私を責めるでもなく はぁ、と諦めたみたいなため息をひとつ。]
「この期に及んで、会えると思うのですか」
[ そんな、冷たい事実だけ突きつけてくる。 彼の提出した書類から、誠司さんから 声をかけてきたのは明白で、 私は彼が妻子ある身と知りながらそれに応えた のもまた等しく事実として刻まれている。
叶わぬ恋の末に結ばれることも また結局許されずに花と散ることも出来ない。 全部、忌々しい星のせい。]
(39) 2019/03/27(Wed) 23時半頃
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[ けれど、皮肉なものね。 彼の奥さんから提示されたのは 彼への接近禁止命令だけ。
地球が滅ぶのですもの。 私の有り金も将来も奪っても 誰も何も得をしない。 彼女は子どもと、不貞を働いた夫と共に ここで終焉を迎えることを願ったのだと。
私だけが、生き残る。 雪がれぬ罪を背負ったまま。]
(40) 2019/03/27(Wed) 23時半頃
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[ そうして、私が誠司さんの自死を人伝に知るのは 星の降る日を翌月に控えた頃。]*
(41) 2019/03/27(Wed) 23時半頃
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/* 下端くんの静かな使命感、好きよ。
(-16) 2019/03/28(Thu) 00時頃
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