252 Aの落日
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『三年が落ちたって!』
(119) 2018/10/17(Wed) 21時頃
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バーカ、受験生に滅相なこと言うんじゃ…… って、え? マジ、か?
[ 反射的にツッコんで、 あまりにも切羽詰った表情に言葉を切る。 ざわつく教室、野次馬に踏み出す同級生。 さざなみの様にこの教室にまで話が流れてくる。
3年 女生徒 階段からじゃないかって 飛び降り? 誰かが落としたんじゃ
事実や空想を交えた噂話。 部活に所属してない3年生を、 知っている2年はそういなくて、 名の知らぬ3年の女生徒は誰だろう、なんて、 知っても知らなくてもどうでもいいことでざわつく。 わずらわしくて、俺は溜息をついた。]
(120) 2018/10/17(Wed) 21時頃
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シラけるなあ。文化祭、楽しかったのにさ。
[ 打ち上げに行こうって盛り上がってたのに。 迷惑な三年だな、と思った時だった。 血相を変えたクラスメイトが教室に飛び込んできて、 俺の名を呼んだ。]
(121) 2018/10/17(Wed) 21時頃
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『各務!落ちたの、お前が懐いてた先輩だ!』
(122) 2018/10/17(Wed) 21時頃
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は?
[ 世界が色を変えた気がした。 持っていた暗幕をその場に落とし、 俺の身体はふらりと扉に向かう。 1、2、3、歩数は増えるほどに大股に早足になり、 周りが見えない程に駆け出した。 きっと俺の顔は蒼白になっていただろう。 ]
スンマセン、通して!
[ 野次馬を掻き分けたくても時間が時間だ。 出遅れた俺は人の生垣に阻まれて近づくことが出来ない。 窓はムリだ。舌打ちをひとつ。 一階に降りて再び人の群れの中に飛び込むが、 その姿を確認することが出来ない。 ]
(123) 2018/10/17(Wed) 21時頃
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先生!えーこちゃんが落ちたって!
[ 生徒を宥めている教師の一人に食って掛かれば、 「落ち着け、各務。深呼吸しろ」と宥められる。 ]
落ち、着けるわけ、……、〜っ!
[ ない、けど。 落ち着かなきゃいけないんだろうと、 教師の言葉に冷静さが少し戻る。 拳を握り締めれば、爪が肉に食い込んだ。 その痛みを感じながら、二度深く息を吸って吐いた。 ]
先生、大丈夫。教えて。
(124) 2018/10/17(Wed) 21時頃
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[ 改めて、状況を知る。 落ちたのは確かに安住英子だということ。 まばらに生徒が覗いている窓のどこから落ちたかは、 今は未だわかっていないこと。 彼女は今しがた、救急車で運ばれたということ。 教師は俺の肩を叩き、同情するような目で諭す。 『今日は全員下校しなさい。 放送ももうすぐ、ああ。今だな。かかってる。』 予測していない"事件"に生徒を騒がないように、 という措置なのだろう。 素っ気無い帰宅を促すアナウンスが学校内に流れた。 ]
(125) 2018/10/17(Wed) 21時頃
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[ 教室に戻ると担任がいて、放送と同じように帰宅を促す。 片付けは今日は良いから、という。 固い表情のまま鞄を手にすると、 クラスメイトの女子が心配そうに話しかけてくる。 言葉はわかるのに、何を言っているのかわからない。 ]
ありがと。俺は大丈夫。
[ 表情だけでなんとなく意味を読み取って、言葉を返した。 俺たちは集団下校のようにぞろぞろと廊下を歩き、 校舎を出て行く。 先ほど近くにいた落下地点であろう場所には、 ブルーシートが敷かれていて、なんだか生々しい。
『打ち上げ、キャンセルしようか』
皆も興がそがれたんだろう。 そうだね、と同意する声たちに頷く。 微妙な空気の中、文化祭の一日が 太陽と彼女と共に沈んでいった。* ]
(126) 2018/10/17(Wed) 21時頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2018/10/17(Wed) 21時半頃
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/* 葛くんのはどう受け取ったらいいんだろう……うーん。 こっちの動きが悪かったんだろうな。 PL目線で牽制されているように感じてます、ので。 そっとしておきたいな。
(-17) 2018/10/17(Wed) 21時半頃
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―― 3-A劇終了後の一幕 ―― [かしゃってチープなシャッター音。 小顔効果「上から角度」の写真には 猫耳の、ばしばし眼の女の子のと 犬耳をつけた蓮が映ってる。にゃーとわん。
写真うつりは意外と万全の蓮だからかしらん。 友村の言葉も振る舞いも、いつも通り>>71>>72。 蓮はそれに、ちょっと気が楽になるってもんよ。]
やば、舞台メイク効果 すげえ 俺も劇でたい 今から主役やりたい
[なんて、ほら、写真をシェアしながら いつもの蓮みたいに喋れるもの。 楽しいのが一番! って 馬鹿な犬でいいよって言われるみたいだし、]
(127) 2018/10/17(Wed) 21時半頃
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[蓮がだいじょーぶ って言えば 写真も一緒にとってくれる。 こういうくらいがちょうどいい。 友村ちゃんとお付き合いしたことはないですけど、 束縛されなさそうじゃないですか。 ちゃんと一番だよって してたら許してくれそう。
まどかは、犬の蓮のまま好きになってくれたみたいだけど でも 囲いをつくるように制服の裾を引っ張って まどかのための蓮 が 欲しいみたいで、 お姉さん方のいいこであることが第一の蓮には あんまりその期待に応えられる気がしない。]
(128) 2018/10/17(Wed) 21時半頃
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[ 一瞬限りの主人公役は 舞台の女の子からお礼を言われて 照明もないまま降板した。 でも、さっき過ったことがあるからかな。
ほんのちょっとの間があった、返事。>>75 蓮は、うんと、まあ、もしかしたら 友村ちゃんの手は逃げ出すかもしんないけど
ともかく、今度は蓮が反対に、 友村ちゃんの手に手を伸ばす]
(129) 2018/10/17(Wed) 21時半頃
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男の子は誰しも こーやってさ 手ぇのばして、手ぇつかんで 引っ張り上げられる「誰か」に ――なりたいのかも
って、 ……まあ ヨスガが そんなこと思ってるのか知んないけど!
[けら! って声を上げて 蓮はぱっと手を放す。 そんなこと言う蓮は、 3-A組の準備時間のこともなにも知らないのだ*]
(130) 2018/10/17(Wed) 21時半頃
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―落日―
[ 幼馴染でも部活仲間でも何でもない。 席が近いだけのクラスメイト。
「楽しいことない?」そんな彼女に 片手で気軽に遊べるゲームを教えただけの付き合い。
それでもそこそこ仲良くなって たまに相談事なんて聞いてたから情が移った。 何処か遠くへ連れて行ける為の免許もないし 隠し倒したい文字の羅列も特にない。 有り触れた生徒の一人だけども ]
俺、安住さんのこと、好きだから。
[「なにそれ」そう言って不器用に笑って 何とか懸命に生きようとしてる姿を 応援したいなぁ、なんて事を思ってた ]
(131) 2018/10/17(Wed) 21時半頃
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[ それって、多分、記憶にも薄い兄が 願っても叶えられない想いにも思えたから ]
(132) 2018/10/17(Wed) 21時半頃
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[ 決して苦しめるつもりも 追い詰めるつもりもなくて
全部、全部、善意のつもりで行ってきたので 真っ赤な血を流して放り投げ出された体を見て 慟哭なんて出てこやしない。 電話をかかげて助けを呼ぶ事も出来なかった ]
( なにこれ )
[ 自殺?事故?他殺? 飛び交う憶測がどうも煩くて耳を塞ぐ。 なんであんなことになったんだろう ]
(133) 2018/10/17(Wed) 21時半頃
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[ ただただ気持ち悪くて吐き出した。
男子トイレの中、映る自分の顔は 面白いくらい血の気が引いていて その時はじめて 消えてしまいたい と思った ]*
(134) 2018/10/17(Wed) 21時半頃
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―翌日:自宅―
[ このまま寝続けてたい。 目覚ましがなくてもいつも通り目覚める瞼の図太さに 本気で辟易してうんざりした。 結局、メールの連絡は出来ていない。 あんな事が起きた後に返す言葉など、 思い浮かばなかった。
ただ、返事>>31を確認した時の印象といえば すっかり他人になったんだな、そんな心地。
話は此処で途切れているように感じる。 ラピュタじゃないよ。ジュピターだよ とかそんな突っ込みを入れる元気はなかったし、 楽しくないと思った理由が気になっても状況が状況だ。 それ以上、返事を打つ事はしなかった ]
(135) 2018/10/17(Wed) 21時半頃
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[ 二度寝をしようとして思い出すのは一つの約束>>1:400 ]
…………潮田さん、来てるのかなぁ。
[ 安住さんと中学の頃同じ吹部にいた話は知っている。 なら、ショックだろうと考えて寝込んでも おかしくないんじゃないかな。
そんな事を考えながらも支度をする。
どうしてなのかは分からないけど 今、無性にホルンの音が聴きたかった ]
(136) 2018/10/17(Wed) 21時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2018/10/17(Wed) 21時半頃
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[ 必要なものを詰めていく先で引っかかる一冊。
パラパラと再び捲り出す。
昨日はきちんと読まなかった文字を追いかけて 同じようにアプリを起動して過去の記録を確認した ]*
(137) 2018/10/17(Wed) 21時半頃
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―朝:3-A 教室―
[ 耳を澄ませばよく聞こえる。 よく知ったホルンの音。 でもその色>>89はいつもと違うように感じた。
いつも通り静かに扉を開けて締めた。 ただ、違ったのはそのままベランダに向かったこと。 そうしてそのまま隔てる先を取っ払って 踏み入れたことだった ]
おはよう、潮田さん。 邪魔して、ごめん。
[ 演奏の邪魔をするの事になるのは分かっていながらも そのまま言葉を重ねてしまったのは、 ]
(138) 2018/10/17(Wed) 21時半頃
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泣いてるのかと思った。
……何言ってるんだろ。ごめん。
[ そんな意味の分からない事を感じただけ。
未だ机の上に置かない鞄の中には 読まれた後の残る一冊が入っている ]*
(139) 2018/10/17(Wed) 21時半頃
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/* 目眩と腹痛は寝てとしかいえない
お大事に(といいつつおきてきたひと
(-18) 2018/10/17(Wed) 21時半頃
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/* 縁故的に瑠璃ちゃんは四十崎クンにいろいろ打ち明けたいだろうから、朝会いにいくのを避けちまったぃ
メールでいいかなあ…。
(-19) 2018/10/17(Wed) 22時頃
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/* 双子のキャラが好き〜とか色々拾いたかったけど残念。
(-20) 2018/10/17(Wed) 22時頃
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────────────── To 万年青 常彦 From 黒江 仄日 ──────────────
花実が咲くのを期待しましょう
──────────────
(140) 2018/10/17(Wed) 22時頃
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──翌日──
[ いつも通りに登校した。 ネイルは昨晩のうちに落とした。 どことなく、空気は重く、 黒江仄日はその制服の集団の中、 ただ、まっすぐに前を向いていた。
無事を祈りましょう>>116。
そう言ってもらえる程度には、 助かる可能性があるのだなと、 そんなことを、考えていた。]
(141) 2018/10/17(Wed) 22時頃
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[ 当たり前のように無事を祈る。 その意味が分からないのだけれど。]
(142) 2018/10/17(Wed) 22時頃
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──そうね。助かるといいわね。
[ 戻ってきた教室で、 隣の席の生徒が眉を八の字にし、 物憂げな声で同意を求めてきたので、
同じように眉だけは下げ、 穏やかな声で、そう答えてやるなどする。*]
(143) 2018/10/17(Wed) 22時頃
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― 回想:劇が終わって ―
[はのんは馬鹿だから、 努力とかしたくないし、 未来のことなんかなんにも考えてないの。 今が楽しかったらそれでいいの。
だから、そーだなあ。 蓮君と付き合ったら?>>128 お互いなーんにも考えずに 楽しくお付き合いできちゃうかもしれないなあ。
頭空っぽで、ふわふわで、 楽しいだけの意味のないお付き合い]
(144) 2018/10/17(Wed) 22時頃
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