279 宇宙(そら)を往くサルバシオン
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まったく、面倒なことだ。 けどまあ、この船の奴らは楽しい連中だ。守ってやらねえとな。
えーと、総点検となると、空気からやるかなあ。パイセンと計画立てないとな。
[ 廊下の天井そばに等間隔であいた通風孔を目視しながら、那由多の書斎に向かう弘太は、見落としてしまった。
宇宙クラゲは脳に寄生する。という先入観があったせいかもしれない。間抜けなほどにあっさりと転倒した弘太は、しかし強かに打ち付けた頭部の痛みを、もう気にすることはなかったのだ。]
(-11) 2020/08/25(Tue) 01時頃
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[ お言葉に甘えたまま、中間地点に留まる為の錨とさせてもらっていた相手>>6の触角が、衝撃と忍耐と落胆を示したように見えた。 視界の端に映った動きにびくりと肩を跳ねさせる。 コータ>>9の声を聞く限り、どうやらコーヒーが原因のようだ。去っていく背中を見送りながら、手元の黒に視線を向けた。]
こーひーは、 にがい。
ふかくて にがい か、すっぱくて にがい か、 あまくて にがい。 きを つけて。
……ほんとうに、 たすかっ た。
[ コータが淹れてくれたコーヒーが冷めない内にと、腕をやんわりとした強さで押させて貰う。 そうして背中のジェットパックを弱く起動させると、来た時と同じようにまっすぐ進んでいく。 まだ談話室に残っている者がいれば、皆に頭を下げた。]
いた。
[ 談話室入口上部から、硬質な物同士がぶつかる音が響く。 一度沈んで、それからはまっすぐ。自室へと戻って行った。]**
(11) 2020/08/25(Tue) 01時頃
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ぞるり。ぞるり。 大声を出そうとする口蓋をちょうどふさぎつつ、中身をそっくりいただくのは、得意なのだ。
声帯まで液で満たして、鼻腔に刺胞を伸ばしてやると、ちくりと一撃。驚いた手足がばたつくのもほんのわずかのこと。
それじゃ、第一第二脊椎とそこから先はもらうね。ごちそうさま。
(*0) 2020/08/25(Tue) 01時半頃
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/* 何かあれば明日回収しましょう。 皆さんお話本当にありがとうございました!
・>>#3ラジオ ・自室の重力制御を一度入れる(コーヒー)
(-12) 2020/08/25(Tue) 01時半頃
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……さて。 廊下で足を滑らせるなんてかっこわりいな。さっさと船長室に行って、那由多パイセン探さねえと。 保安部に見取り図があったはずだしな。この船を俺たちの人工惑星にしよう。
(*1) 2020/08/25(Tue) 01時半頃
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弘太くん、大切な先輩や上司、船の仲間たちのこと、さあどんどん考えなさい。 そうだねえ。しんぱいだねえ。だからたくさん思い出そうねえ。そうそう。那由多先輩の宇宙服は、左排気弁が緩んでて指で押し開けられちゃうんだよね。こいつはたいへんだね。もしそんなところからクラゲに侵入されたら困るよねえ。
(*2) 2020/08/25(Tue) 01時半頃
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― 昨日・通路にて ―
[猫と話していた時に後ろを通った影に、(>>0:179) 気付いてはいたけれど睨めっこ中で注視は出来ず。 ふわふわとした気配だけは感じていた。
喋れるじゃないかと言われるとのたり頷く。(>>0:195) 脚を止め振り向いた猫の目を見返す瞼は動かない。]
(12) 2020/08/25(Tue) 01時半頃
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[ただ無粋と言われた時に、 すり寄る足元の温もりに、
少しだけ目元を緩める。ほんの、少しだけ。]
(-13) 2020/08/25(Tue) 01時半頃
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[名を褒められると(>>0:196) 動かなかった瞼がゆっくりと上下した。]
… ……
[それでもそのまま、 無言で機嫌の良さそうな猫の尻尾を見送って、 ふらふらのろのろ、 船をまわるとまた自室へと戻って行った。]*
(13) 2020/08/25(Tue) 01時半頃
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( ああ、そんなこと、 はじめていわれたな )*
(-14) 2020/08/25(Tue) 01時半頃
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/* は???????? 宇宙クラゲパイセンえっちかよ
(-15) 2020/08/25(Tue) 02時頃
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かしこまりました。 降下が難しい際にはお手助けいたします。
現時点では高所作業の用はありませんので、後ほどよろしくお願いします。
[シルクにそう伝えれば、彼女はコーヒーの注意事項を告げて談話室を去っていった>>10>>11。 その時だ。]
(14) 2020/08/25(Tue) 02時半頃
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[ザザ、と談話室にノイズが走る。 否、正確には談話室に空間的ノイズが発生したわけではなく、隅にあった旧式ラジオ受信機が電波を受信し、不鮮明な音を吐き出していた。 先日の補給港に宇宙クラゲがおり、いくつかの船が寄港したこと。 そしてその船の中に、この船があるということだけを告げて、ラジオは沈黙した。]
それは、いけません。 宇宙クラゲの対策を、考えましょう。
[とはいえ、何ができようか。 情報の足しになるものはないかと、船内を回ってみることにした**]
(15) 2020/08/25(Tue) 02時半頃
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/* 寝落ちそうなので赤は起きてから どこかのタイミングで
(-16) 2020/08/25(Tue) 02時半頃
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─ 談話室 ─
[まだ、フワフワとした彼女がこちらにやってくる前の話だ。ワカバヤシについてを伝達し終えた後、>>0:163 トルドウィンの細まった目に見つめられた洗濯機の中から、こぼぽ。と泡が吐かれる音がした。]
ワカバヤシは、我々の立場を変転させようと 多くの行動をしました。 スプスプイは、解放されました。 我々は、解放には未到達です。
しかし、スプスプイは肯定します。 深く。深く。
[こぽ ぽぽぽ。洗濯機の中で、泡がいくつも弾ける。中の渦はゆっくりと、それでいて大きく深い円錐を中央に作っている。] ワカバヤシは、転機を到来します。 彼は、我々にとって巨大な意味を持ちます。
(16) 2020/08/25(Tue) 06時頃
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さよならの表情。
[>>0:163 別れ際の表情を問われて、表示の動きは一瞬止まった。ざざざざ、と波のような水音が洗濯機の中で響く。]
体表面の熱源感知記録が存在しています。 口腔内は観察されませんでした。 眼球周辺に皺が観察できます。 … その情報の重要性判断に難航。
トルドウィンからの情報刺激による判断の結果、 回答のための情報が不完全と判定されました 再判定。…再々判定。… 結果は同一。 …
… 翻訳を一時停止します。
[その表示の後、だぱん。と渦の一端が壁にぶつかり、かっ と微かに小石が擦れる音がした。けれども、表示は文字通りに止まったままだった。]
(17) 2020/08/25(Tue) 06時頃
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[── 停止された翻訳が再開されたのは、中を覗き込むミタシュの問いがあってからだ>>0:182。]
ミタシュの推測を肯定。 それは名称です。
登録者、翻訳機作成者 ワカバヤシ 。 表示不能登録意図は未登録。…
推測される理由として、我々の単語使用に 否定的だった可能性を主張します。
[中の水はぐるぐると回っている。手前を通り過ぎていく小石はどういうわけか、斜めになっているものが多い。]
(18) 2020/08/25(Tue) 06時頃
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我々は各地に移動し、一定期間定住します。 一時的ご近所さんであった可能性を高評価します。
[ミタシュの故郷にも、存在していたハズだった。彼女が思い描く洗濯機の身体のヒト、ではなく正真正銘の洗濯機の中の存在として、ではあったけれども>>0:183。]
我々は、遠く海から開始しました。 もっとも主要な生息域。 しかし、見るをしたことはありません。
我々がそれを知るには、他が必要です。
故に、ミタシュが情報を伝達してくださるなら 求めるものです。深く、ありがとうございます。
我々は海の代替を務めます。 色彩は判別不能ですが成分は近似値であり、 また、波の生成が可能です。
[ざぶん。ざぶん。翻訳機の表示と中の水が連動するように、洗濯機の中でだけ、波がたった。]
(19) 2020/08/25(Tue) 06時頃
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肯定。音声会話の利便性は高度です。 機能拡張の可能性を追います。
[>>0:186 便利だ、という認識はあるようで、これにはわかりやすい同意が帰った。 >>0:170 覗き見られた中では、水中の青い小石が波型に上下動している。]
Man-ju吸収可不可、不明。 溶解可の可能性はあり。
… ミタシュ頭上の形状が変化。 我々は、なぜかを窺う。
[耳が垂れたのを感知したのか質問が投げられ、中の小石が斜めになったまま壁に衝突した。]
試行は歓迎されます。 我々は接点に対し不明点を多く持ちます。 解明は試行によりなされます。
(20) 2020/08/25(Tue) 06時頃
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[ミタシュの傾がれた首に、ぐるぐると回っている小石の群れは左にくるくると器用に回った。もしかすると、個別に泳げるのかもしれない。]
否定。
薄荷への嫌悪の感情は不存在です。 ミタシュの発生する『薄荷』を 我々の固有名詞として登録します。 [ここんっと小石が洗濯機の中の壁にぶつかった。]
(21) 2020/08/25(Tue) 06時頃
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[その後コータが語る間、表示は動かず>>0:170、ざぶざぶと中から波に似せたような音だけをさせていた。振動や音を記録するのは得意なのか、良く知るからなのか、海の波音に近しい音をさせている。]
重力制御化での衝突は推奨しません。 60s程度の物体と衝突で、 シェルターごと横転の危険が存在します。
[──と。トルドウィンの手によって防がれたものの>>188、こちらに近づいてきたシルクの姿に>>194、警告めいた表示に切り替わった。]
こんにちは。
[>>181 挨拶に返したのは、その後のことである。]
(22) 2020/08/25(Tue) 06時頃
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[>>#3 談話室のラジオから音声が流れたのは、その、さらにあとだった。]
呼称、宇宙クラゲは、危険指定生物です。 有害と判定されます。
安全ではありません。
接触の場合、不可避の生存闘争が発生します。
[ぷしゅっと洗濯機の底面から空気が吐き出される。 格納されていた車輪が、床についた。]
(23) 2020/08/25(Tue) 06時頃
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接触の場合、我々は勝利しません。 我々にとって、成体の宇宙クラゲは、天敵となります。
攻撃の手段無し。 船体より引き離すガジェット無し。
可能は探知のみとなります。
[ぱ。ぱ。ぱ。と表示は誰に見せるともなしに切り替わる。確認できた者が何人いるかを確認しているような速度ではない。底の四つ角に出現した車輪を使って、洗濯機は、よろよろと廊下の方へ逃げるように動き出した。]
(24) 2020/08/25(Tue) 06時頃
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[緊急の一時シェルターと表示したように、洗濯機型のそれは、急ごしらえ感の否めないものだった。門外漢がどうにかつぎはぎしたような、成立しているとすら言っていいのかを口ごもるような出来栄えである。]
接触を断固回避します。 進行方向を塞がないでください。
[そのように表示を出しながら、危なっかしい動きで洗濯機…の形をした物は、廊下の方へと逃亡していくようだった。**]
(25) 2020/08/25(Tue) 06時頃
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/*
さらっと役職持ちくさいことを言いましたが 宇宙クラゲ探しやるぜやるぜ!みたいな場合、 占い師でるなりイベントがないと たぶん話すことないんですよね!初日!
[ガチでも初日に話すことなど、ほぼ役職の登場ありなしの話ですしね]
(-17) 2020/08/25(Tue) 06時半頃
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/*
占いが人気がないのはある意味わかりがあるのですが 赤がまわってこなかったということは、 希望した人が多かったということでしょうか。 だと嬉しいことですね。 赤希望したくなる設定はいいものです。
(-18) 2020/08/25(Tue) 06時半頃
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/*
それで占い方法どうしようかなとまだ思っています。
(-19) 2020/08/25(Tue) 06時半頃
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/*コータくん君そっちか!!!!! え?最高 うわ最高じゃないですかこの赤 考えさせることで情報を引き出すのいいな……! いやこの赤絶対強いでしょ 頼りになるぅ……
(-20) 2020/08/25(Tue) 07時頃
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/* >>24占いスプスプイちゃんなのかい? 逃げてく洗濯機かわいいな…
(-21) 2020/08/25(Tue) 08時頃
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[冗談であれ、宇宙クラゲの疑いを晴らそうとしているときに、不意に流れてくる宇宙ラジオ。>>#3]
……
……
わたしじゃないです。
[電子音は自信なさげだ。]
みなさん、さようなら。さようなら。
[ラジオのせいか、話が終わったのか、談話室を去っていく人々に、電子音で別れの挨拶を送る。 シルクの柔らかい幼気な声や、ワクラバの不思議な響き、 モナリザのヒューマノイド特有の機械音、 スプスプイの自分に少し似た鉱物の音を聞く。]
[人が少なくなった談話室。 窓からさまざまな星雲や星の響きを感じつつ、 しばらくして自分も自室に戻った。**]
(26) 2020/08/25(Tue) 09時半頃
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