277 黄昏草咲く出逢い辻
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ー 風吹く前 ー
あー、うん。意味は間違っちゃいない。 いないんだが……
[分かっているとばかりに頷かれて>>0:206苦笑する]
自由といっても、仕事を回してもらわなきゃ食っていけないし。楽しいのばっかは選べないだろうな。
[今回は運が良かったのだが。 そういえば締め切り大丈夫だろうかと意識を逸らしかけたら、容赦のないお言葉が]
(6) 2020/06/04(Thu) 01時頃
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うるさいな。 フリーになる前は暇もなかったんだよ。
[眉間に皺が寄る。半分言い訳で半分本当だ。 スクープ狙いの先輩に気に入られたのが運の尽きで。 挙げ句の果てには首切りされて。……沈みかける意識を引き上げたのは、肩に届いた温もりと、言葉に宿る何か]
(7) 2020/06/04(Thu) 01時半頃
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あぁ、いやそんな。 ……そ、そうか。
[調子が戻ると、今度は直球ストレートな好意が妙に照れ臭く。ぎこちなく頷くのだった*]
(8) 2020/06/04(Thu) 01時半頃
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そういうことだな。
[打てば響くような理解にフッと笑う。 疲れてると言われれば思わず自分の顔に触れ、それから顔など見えていないはずの相手であることに気付き首を傾げた]
気、ねぇ。 そんなに読みやすい、俺?
[漫画に出てくるアレか?と想像してみたが、正しい理解には及ばない。気軽な疑問にまた『特に』なんて強調して返されるから、照れ臭さは膨らむ一方になったよう]
そうなのか? でも悪い感じは最初からしてないし。
[それは此度の邂逅の話。忘れた過去があるからばかりではないだろう。何となく確信があって、軽く瞼を伏せる]
(21) 2020/06/04(Thu) 03時頃
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んっ?
[ふいに止まる鬼の足>>19より一歩二歩前に出る形となり。 振り返ろうとする身体が一瞬硬直した。恐れはなくとも至近で発された鋭すぎる気に反応してしまったよう。 当然伸ばされる腕にも応じることは出来ぬまま、風に煽られ目を瞑り]
(22) 2020/06/04(Thu) 03時頃
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ー 広場 ー
何だったんだ、今の?
[圧が弱まり瞼を上げると、木々の間にポッカリと広がった空間に居た。見回してもオニの姿はなく。 服の下にある守り袋を確認するよに視線を落とし、胸ポケットに並ぶ竜胆と黄昏草を見つめてポツリ**]
……名前、聞いてなかった……
(23) 2020/06/04(Thu) 03時頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2020/06/04(Thu) 03時頃
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ー 森の広場 ー
竜胆の花は、裏にも咲いてたんだっけ。
[祖父の屋敷は大きくて。山に繋がる裏庭は、表ほど整えられてはいなかった。 花壇の花のように並ぶのではなく、ポツリ、ポツリと見える青紫色を面白がって追いかけてみたことを、そういえば、と思い出す]
でもってこっちは、黄昏草? なんか、儚げだな。
[胸元に移されてなお仄かな光宿し続けている花も、ちょいちょいと指先で突いてみる。 揺れても落ちることなく灯り続ける白花は、儚げでも確かな存在感を発し、誰かの姿を想わせて。 他愛ない独り言で気を紛らせる作戦は、失敗に終わった]
(35) 2020/06/04(Thu) 21時頃
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……はぁ。
[幼き頃の記憶は未だ多くが霞の如く。 その名を呼ぶことは叶わない。 けれど、鬼、と呼ぶのも不安定な状況では危うい気がして躊躇われ。 溜息だけが落ちる]
(36) 2020/06/04(Thu) 21時頃
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[ポゥ、と背後で何かが赤く光った。 ユラユラ揺れるそれにはまだ気付かず。
広場の中心に一人立ち、俯き加減で今後の行動を考えていた*]
(37) 2020/06/04(Thu) 21時頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2020/06/04(Thu) 21時半頃
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― 森の広場 ―
感覚が狂いやすいって話だったよなぁ。 このまま動かずにいるか。
[ふわふわり。 動かぬ男に飽きたのか、ゆっくりと近づいてくる妖の影]
……あいつに会ったとしたら、あの時だよな。 そうだ。神隠しに合ったんだとかなんとか。 んで、もう絶対に裏山には近づかない、って爺ちゃんに約束させられて。
[そうとは知らず、近くに増えた気配にも同様に。>>51 動かないまま出来ることは、と、消えた記憶を探し始め。 元から近寄りやすくなかった祖父の眼光鋭い真剣な表情は、子供にはとても怖かったことをまず思い出した]
(57) 2020/06/04(Thu) 23時頃
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情けねぇなぁ、あの頃の俺。
[それが理由で、あれだけ印象的な相手を忘れたのかと肩を落とし。焦れた鬼火が顔の横まで流れてきたのを、虫か何かと思って払った。 運が良いのか悪いのか、クリーンヒットする形となって。 となれば当然]
あっぢぃ!?
[やられた側は怒って手の甲に貼りつき、ジュッとばかりに熱を発し出した。 男が腕を振り回しても離れる気配は皆無。 もう一人に気付く余裕は、まだなかった]
(62) 2020/06/04(Thu) 23時頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2020/06/04(Thu) 23時頃
公安部 カガは、メモを貼った。
2020/06/05(Fri) 01時頃
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─ 森の広場 ─
離れろって、この。 ……へ?
[鬼火を恐れる様子はなく、悪戦苦闘している所に聞こえた音。>>80 気になって顔を上げれば、佇む影より放たれた別の炎が鬼火を包み、フワリと離れていった]
あ、ありがとう、ございます。
[まずは礼を述べて頭を下げる。 どこか濃い色香を感じてゴクリと喉が鳴った]
(106) 2020/06/05(Fri) 02時半頃
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あー、いや。 そんなに酷くはなさそうなんで平気です。ええ。
[水場までと言われて首を左右に振る。 短時間で宥められたからか、大きな痛みを感じてはいないのも事実だったが。 長く一緒にいると都合が悪くなりそうだと思って、理性が総動員されていたりもしたのは内緒である]
縁? 紫紺のって、あぁ。
[笑みの含まれた言葉によって浮かぶ面影は一つ]
(107) 2020/06/05(Fri) 02時半頃
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じゃあ、貴女もそういった存在、というわけですか。 凄い人もいるんだな。
[速攻で頭が冷えて、苦笑を一つ。 それなら尚のこと深入りするのは危険で間違いない。 色香云々を外して見ても、その存在感は鬼に劣るものとも思えず。 滲んだ興味に答えをくれたのは狐の気紛れか、愛ゆえに溢れるものからか]
やっぱり風で何処かに飛ばされて。 じゃあ探されている途中だったんですね。寄り道させてすみません。 でも本当にありがとうございました。
[オニ以外との一時の会話は、示される優しさに反比例して逸ろうとする心も宥めてくれて。 二重三重の感謝を込めて頭を下げ、狐面の美女が去るのを見送った]
(108) 2020/06/05(Fri) 02時半頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2020/06/05(Fri) 03時頃
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― 追想:森の広場 ―
その面の下が気にならないのか? いや、実はかなり気になりますが。
[狐面の美人より話を聞く途中、面白そうに問われ、目を逸らした。そのまましばらく所在無げに視線はさ迷う]
簡単には見ちゃいけないもの、なんでしょう? あいつも目隠しとかしていたし。
[勘違いも含めてだが、そこは一応考えた上で触れずにいたらしい。 ついでに言うなら、大学時代に外見に惑わされ痛い目を見たことも少々あったりなかったり。なので、自分から距離を埋める勇気の持ち合わせもなかった]
(109) 2020/06/05(Fri) 11時半頃
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だから、貴重な機会でかなり勿体ないのかもしれませんが。 俺、自信ないんで、遠慮しておきます。
[深呼吸して視線を戻すと、謝るように両手を合わせた**]
(110) 2020/06/05(Fri) 11時半頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2020/06/05(Fri) 11時半頃
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― 森の広場 ―
……緊張した。
[風が吹き狐面の美人が掻き消えると>>117、大きく息を吐き出した。 どうやら相手の機嫌は損ねず、それなりの評価も得られていたようだが。内心では狼狽し通しだったのだ]
(125) 2020/06/05(Fri) 21時半頃
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[まだ好い人ではない、と返す前に面白いと言われて>>112、下手を打ったかと背中に冷や汗をかいたり。
攫われた番を探していると>>114ストレートに言われれば、そちらはもう番った後ですか、なんて下世話な話が浮かんでしまい。左右に首を振ることしか出来ない時間が生まれてしまったり。
肝心の相手の情報を伝え損なった辺りはかなり動揺していた証拠か。実際に他者と会ってはいなかったので、情報的には損をさせなかったはずなのが救いといえば救いだったのかもしれない]
(126) 2020/06/05(Fri) 21時半頃
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え、これって、こいつのせい。
[深まる苦笑>>115に胸の白花をもう一度突こうとして、寸前で手を止めた。 そんな力があるならば、鬼火みたいに怒らせては拙いだろう]
あ、はい。
[待ち草臥れ、振られたら。 その言葉は密かに胸を貫き。 暇を、というのに小さく頭を下げた]
(127) 2020/06/05(Fri) 21時半頃
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― 森の広場 ―
何が起きるか分からない、か。 教えたら教えたで何をされるやら、な気もするんだが。
[忠告>>116>>117を反芻しながら苦笑を一つ。 どうしたものかと思いながら、赤い脹らみのできた左手に息を吹きかけた*]
(128) 2020/06/05(Fri) 21時半頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2020/06/05(Fri) 22時頃
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― 森の広場 ―
[いきなり目の前に現れたオニに手を取られ。>>140 息つく暇もない内に、柔らかくて温かなものが触れた]
……悩むだけ馬鹿らしかったか。
[眉尻下げつつ、されるがままに*]
(145) 2020/06/05(Fri) 23時頃
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― 森の広場 ―
そう言えば。
[尋ねられた>>158途端に鳴る腹の虫。 我に返ると同時に、頬の赤みが弥増した]
よ、よく覚えてるんだな、本当に。 食べていいものなら欲しいな。うん。
[早口になりながら、オニの手を握ったまま方向も確かめずに、先に立って歩き出そうとした*]
(164) 2020/06/06(Sat) 00時半頃
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― 森の中 ―
[気付かぬ振りはしてくれても、笑う気配>>171に焦りが増したのは仕方なかろう。それも自業自得なのだが]
いや、俺も忘れてたっていうか。 それどころじゃなかったからな、っと!
[引かれれば>>171容易にバランスは崩れ、腕の中に囲われる。 耳に掛かる温かな息に、コクンと唾をひとつ飲み込んだ]
あ、ああ。悪い。 こっちなんだな。
[自分から手を握ったままであることにも気付いたが、楽しげな様子に今更離すのも、となって。 深呼吸をすると、今度こそ正しい方向の木々の間へ踏み込んだ*]
(175) 2020/06/06(Sat) 01時頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2020/06/06(Sat) 01時半頃
公安部 カガは、メモを貼った。
2020/06/06(Sat) 02時半頃
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― 森の中 ―
[林檎の薫りを辿ることはまだ出来ていない。 それよりも身近な甘い薫りに気を取られないようにするのが精一杯で。 木々の間の細道を抜ける歩調は、そう早くもない]
ッ、今度は!?
[道中、突然響いた獣の咆哮。>>#3 その禍々しさに繋ぐ手をぎゅっと握り、身構えた*]
(196) 2020/06/06(Sat) 20時頃
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カガは、息を吸い込み、止めて待つ。18
2020/06/06(Sat) 20時頃
公安部 カガは、メモを貼った。
2020/06/06(Sat) 20時半頃
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分かった。
[凛と響く声に小さく返す。>>213 そこに宿るのは信頼の情。 握った手から流れ込む力が、守り袋の中で熱を持つのを感じれば、服の上からそっと触れて。 何も恐れず、落ち着いて、迫り来る獣の動きを見据えていた]
(227) 2020/06/06(Sat) 23時頃
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[青白い閃光が走り、触れるより遥か手前で弾かれた獣は再び木々の向こうに消え去った。 案ずる声に緊張を緩め、安心させるような笑みを浮かべて振り返る]
ああ勿論。 いつも護られてたんだな。こんな風に。
[それから一本のみの角を見上げて]
何かそっちにも障りとかない、よな。
[万一を案じ、問いかけた*]
(228) 2020/06/06(Sat) 23時頃
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そうか。なら良かった。
[同じようにほっと息を吐く。>>231]
そう、なのか? お前がいるから大丈夫だろうって、大概他力本願だけど。
[重ねられた手も、真摯な言葉も慣れたものではなくて。照れ隠しに軽口のように返しかけたが、続いた言葉に一転、今度はこちらが手を重ねる]
それって、実は体が弱ってきているとか、そういうことか? だから……なのか?
[力になれてたのなら嬉しい。だが。 番を求めに来た理由はそういうことなのかと。言葉に全てのせられていたわけではないのに、直感的に感じた部分に従って問いかけた*]
(237) 2020/06/06(Sat) 23時半頃
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[身体が思うようにならない苦しさは覚えていたから。 つい何かスイッチが入ってしまったようだ]
あ、いや、えっと。
[>>244苦笑混じりに返され、ハッとなる。 そう言われるとなかり失礼な話だと自分でも思って]
そういうつもりじゃなかっ……
[縮まった距離に言い訳の言葉は途切れて、小さく息を飲む*]
(247) 2020/06/07(Sun) 00時半頃
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