277 黄昏草咲く出逢い辻
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― 回想 ―
そうか、夢のように見えるか。
[嬉しげに楽しげに、弾む子供の声に、ずっと乾いていた何かが潤う心地がする。
この声をずっと傍に聞いていたなら、と、浮かんだ夢想の甘さと苦さに、思わず口にした本音に返ったのは、あまりにも、真っ直ぐな、鬼を慕う子の言葉で。]
心配ない。お前は良い子だから...攫われたりはしないよ、タクミ。 もしも、誰かが攫おうとしたら、我が守ってやろう。
ほら、これが約束の印だ。
[体が強くないのは、子供が邪気を寄せやすい......ある意味妖に好かれやすい体質だからだろうと見当はついていた。 だから、鬼の角は、この子を妖からも、病からも、きっと守るだろう、と、紫紺の欠片を渡したのは、その時。]
(-60) 2020/06/05(Fri) 22時半頃
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タクミ
...思い出したのか?
(-61) 2020/06/05(Fri) 22時半頃
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/* この……www
だが正解である(
(-62) 2020/06/05(Fri) 22時半頃
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名前。 知ってたんだな、俺。
[まだ呪い全ては消えていないが。 それが、オニの名前だということは思い出せた]
ごめん。まだ。 思い出せてないことの方が多いと思う。
[名を呼ばれ、左右に緩く首を振る]
(-63) 2020/06/05(Fri) 22時半頃
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[ちろりと、鬼の舌が赤く腫れた火傷を這えば、氷のような冷たさと、染みる痛みが一瞬強まり、やがてじわりとした温もりと、痛みとは真逆の心地よさが肌の上を走り抜けるを感じるだろう。]
悪い子だ、タクミ。 我の知らぬ間に、他の妖に触れさせるとは。
[詰るような言葉と裏腹、声は優しい。*]
(-64) 2020/06/05(Fri) 22時半頃
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はは、内緒か。
[逸らされる視線。 浮かぶ表情。 見せる反応の一つ一つが愛らしい。 あまり突いては機嫌を損ねると、それ以上の追撃はせず]
(-65) 2020/06/05(Fri) 23時頃
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構わぬさ。
其方に名を呼ばれるだけで、我は百里を超えられる。
[己の責ではないことを、済まなそうにする男の様子に、鬼は笑って、手を握ったまま、その頬に手を伸ばす。
紫紺の爪は鋭く尖っているけれど、男の頬に触れるのは存外に柔らかな鬼の掌。]
謝る必要もない。
たとえ全てを其方が忘れたままでも、我が代わりに覚えている。
.........この身が朽ちても、忘れはしない。*
(-66) 2020/06/05(Fri) 23時頃
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……ンッ
[触れあう場所から痛みと快感、相反する2つが続けて襲いきて。抑えきれない声が妙に甘く漏れた]
……遅かったから。
[詰る言葉に顔を逸らす]
これでも気遣ってもらったんだぞ? 向こうも刻のこと、知ってるみたいで。
[その声は優しかったから。言い訳がましく甘えてしまった]
(-67) 2020/06/05(Fri) 23時頃
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それは凄いな。
[身に付けた処世術は一度隅へと追いやれば。 幼い頃のように素直な心で感心して]
ありがとう。でも。 出来れば思い出したいって、思うよ。
[柔らかな掌、その甲に自分の手も添え。 視線合わせる代わりに、瞳を閉じて思いを籠めた*]
もっと知りたいから。 刻のこと。
(-68) 2020/06/05(Fri) 23時半頃
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相変わらず可愛い声......だが、少し色が増したかな?
[男の反応に、したり顔で鬼は唇を舐め、遅かった、と言われれば余計嬉しげに笑みを深める。]
これでも急いで空を駆けて来たのだが、そんなに寂しかったか?
[次いで告げられた、気遣ってもらったという相手には心当たりがあったから頷いた。]
狐殿に会ったようだな。我も先刻擦れ違った。
麗しい女子の姿だったろう? 狐殿のような番なら、其方も、もっと嬉しかったか?
[問いかけは悪戯混じり。答えがどうであろうが、鬼には次に聞いた言葉の方が大事だった。]
(-69) 2020/06/05(Fri) 23時半頃
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思い出したい、と、願ってくれるか。
[囁きは僅かに濡れて、鬼は一度、見えぬ目を空へと向ける]
...幼い其方には話さなかった事もある。 知りたければ、いつでも話し聞かせよう。
[再び、顔を向けた鬼は、何かを思い定めたように、静かに告げた。]
其方の話も、もっと聞かせてくれ。*
(-70) 2020/06/05(Fri) 23時半頃
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/* 怖いどころか顔が良いwwww まぁ怖い面は出してないからなw
(-71) 2020/06/06(Sat) 00時頃
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/* ノッカちゃんが、いちいち「顔が良い」って思ってるのがツボるw いやほんと、イケメンだけど綺羅星殿。(顔以外もね!)
沙羅殿>>144 余計なこと喋れというてれぱしーを受けましたのでね。(にこにこ)
(-72) 2020/06/06(Sat) 00時頃
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[したり顔での評価は黙殺した。 頬が紅潮するのは止められないから、効果はないか逆効果で]
うるさい。
[寂しかったというのを否定はせず。だが子供のように肯定することも出来ずで、唇を僅か尖らせる]
そっか。あのひとも無事に会えたのかな。 怪我とかしてないといいね。
[銀幕の中が似合いそうな見目をしている殿御。俳優か何かなのだろうと勝手な想像をしていて。直接対峙したオニからすれば滑稽かもしれぬ感想を差し挟みつつ]
狐面で隠されてたけど、美人だったね。 いや、俺じゃ無理。やたら緊張したし、きっと耐えられない。
[フルフルと首を振って真面目に答えておいた。何となく、変に流しちゃいけないと思ったのは、気にしすぎだったのかもしれないが]
(-73) 2020/06/06(Sat) 00時半頃
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覚えてなくても、世話になったことはもう間違いないし。 知らないままだと覚悟も、な。
[変化する声音に胸がざわめく。 そうではない、ただ知りたいのだと言うのはどうにも気恥ずかしくて。子供の頃と全く同じにはできない自分がもどかしかったが]
ん。知りたい。 あの山にはきっと隠れてたんだよな。それはどうして、とか。
[先程までより芯が通った静かな声に、自然とそう聞き始めることができた。受け止めたいという気持ちが何よりも勝って]
俺のは、恥ずかしい所も多いんだけどな。 まぁ、刻になら、いいや。
[ふわりと微笑む*]
(-74) 2020/06/06(Sat) 00時半頃
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(だって
いつだって、無理でも無茶でも
出来るまで挑戦し続けていた人を
僕はよぉく
覚えているんだもの)
[そんな小さなつぶやきは、声にもならず胸の内だけに]
(-75) 2020/06/06(Sat) 01時頃
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だいたい、それが容易くできるようなら……。
[多分、何も失ってはいないのだ、と。 そこまで音にするのは、ぎりぎりで踏みとどまれたけれど。 どこか落ち着かぬ様子は、押し隠す余裕もないから、容易く気取られるもの]
(-76) 2020/06/06(Sat) 01時頃
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案外、幼く見えるほうが合ってるかもしれないな。
[美女を前に、なぜかそのような感想をポツリと漏らして]
(千早は思ったより寂しがり屋だな)
[揺れる白い彼岸花に...は気づかず緩く頭を振った]
(-77) 2020/06/06(Sat) 01時頃
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狐殿の番は、強そうな御仁だったからな、恐らく無事に会えているだろう。
[鬼相手に怯まず銃口を向けるような胆力の持ち主だから、とは、説明しなかった。銀幕云々を聞いていたなら、少し微妙な顔をしたかもしれないが、印象の違いには気付かぬまま。]
緊張した、か?さて狐殿は、どちらかといえば気さくな気性であったと思ったが...タクミは、人見知りなのだな。
[くすり、と笑う鬼の機嫌が良さそうなのは伝わるだろう。]
世話というほどの世話はしていない、が、そう......覚悟か。
[どこまでもまっすぐ受け止めようとする様子に、鬼は小さく吐息をつき。]
其方はやはり、変わらぬな。
[ぽつりと呟いて微笑んだ。]
(-78) 2020/06/06(Sat) 01時半頃
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そうだな、我はずっと昔、戦の世で領国を守りたいと願った人の子と契りを結び、共に戦った。 だが、戦が終われば、鬼の力は人の恐怖と疑心を呼ぶものでしかない。
[そうして、問われて語るのは、鬼が生まれたその最初からの記憶。]
我が、人の世を離れ、人の目から隠れる事が、互いを憎まぬ唯一の道だった。
これでも鬼神などと呼ばれ、そこそこに名も姿も売れていたのでな。
[どこか冗談めかしてしまうのは、片角となった姿を見れば、ただ隠れただけとは思えぬだろうと知るからだ。]
我を産んだは、人の願い。 その人の子から、もう力は要らぬと言われても、恨む気にはなれなかった。
それでも、誰かに求められたいとは、思っていたのだろうな。 其方に会って、我自身も、己の心を、初めて知った。*
(-79) 2020/06/06(Sat) 01時半頃
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あの、さ。 話したくないことなら、無理には訊かないけど……。
[断片的に聞こえる言葉や、伝わるもの。 それを繋ぎ合わせることはまだ出来ぬものの、兎姫が抱える何かに気付けぬわけではない]
辛いって思うことがあるなら、それだけは教えて欲しいよ。 何か、さっきから、無理してるようにも見えるから……。
[そう、囁くような声を落とす]
(-80) 2020/06/06(Sat) 01時半頃
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……そうかい?
なら、次はもっと 華やかなのを選ぼうか。
[ぽつりと落とされた感想に瞬くも、
緩く頭を振った胸の内に 何を思われているかまで見通す目は持たぬ身
男の感想に添うだろう柄を思い描いて微笑んだ]
(-81) 2020/06/06(Sat) 01時半頃
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ああ…それも似合うだろうな。
[自分には似合うわけではない贈ったミサンガのように、というのはあるしそこに偽りはないが、そこよりももっと前の、魚の骨のように引っかかるところはあった。]
(-82) 2020/06/06(Sat) 02時頃
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[重ねた唇から受け渡すデザートは、色の籠った熱とともにお嬢ちゃんの口へと移して]
なぁ……俺を選んだってことはだ。
色んな覚悟を決めているってことかい?
[自分がどういう生きかたをしているのかを自覚している。 だからこそ囁いた密やかな問いは、直後に起こる事柄に関連しそうなのは偶然ではあった**]
(-83) 2020/06/06(Sat) 02時頃
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あれ、そうなんだ。 なら良かった。
[意外そうに言ってしまったが、刻の判断を疑う気は皆無で、その場ではさらりと流し]
人見知りじゃ、新聞社勤めしようだなんても思わないよ。 気さくではあったんだけど、なんというか、オーラ? 深入りしたらヤバそうな人だなと思ったんだ。
[機嫌よさげなな雰囲気にホッとして正直な感想を伝えた]
そうか?
[微笑まれて少しキョトンとなる様子は、なるほど幼い頃とも良く似ていたことだろう]
(-84) 2020/06/06(Sat) 02時頃
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[語られるオニの過去。 それはあまりに哀しい話だと思った]
人間って勝手だな。 力を求めるだけ求めて、必要なくなったら自分達の中から切り捨てて。 俺も他人事のように言える身じゃないけど。
[冗談めかした物言いに、片角をじっと見つめた。美しいと今でも思う。けれど本当はもっと、と思うと哀しかった。 多くの言葉を差し挟むことはできず、そっと指で目尻を擦る]
俺と会って? 俺は…俺も多分、寂しかったんだと思う。 周りは忙しい大人ばかりで、かといって自分一人では出来ないことが多くて。誰かと一緒にいられるのは、嬉しかった。 そう、すごく嬉しかったんだ。
[手繰り寄せるように過去に思いを馳せて。 フッと息を吐き出した**]
(-85) 2020/06/06(Sat) 02時半頃
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/* のどかが12なら、失敗しても爪を喰らうのは儂だから良いなw これ失敗する方がおいしいと思うんだが、とうよ?( [後で何かありそう感あるけど]
(-86) 2020/06/06(Sat) 10時頃
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/* [失敗するっても1か2ですけど?] [出ることあるから言ってるんです] [いっそ20出して無双してやんよ!(フラグ]
(-87) 2020/06/06(Sat) 10時頃
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[手首に括ったミサンガは、 何時か、遠い過去にも見覚えのある色合い。
あの人の手首に括られていたのを 自分も同じが欲しいとねだったものだ。
今より少し幼げな見目だったあの頃は 本当はもう少し鮮やかな色の重ねが良かったけれど
今の己には、これくらいが良く馴染むな、と 誂えられた訳ではないと分かっていても 不思議な心持ちは、密やかに胸の内だけで]
(-88) 2020/06/06(Sat) 18時半頃
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……は、ぁ
[こくん、と飲み込んだ甘さと熱は そのまま切なげな吐息となって。 間近に在るままの男の唇が囁いた問いにも 甘やかな熱は留まったまま]
…まさか、君から覚悟を問われるとは
思っていなかった。
[妖に番うということは、 大なり小なり人の理から外れること。 覚悟を決めているかとは、 こちらが問うことだと思っていたけれど]
(-89) 2020/06/06(Sat) 18時半頃
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