270 「 」に至る病
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[御伽噺の世界じゃあるまいし。 吸血鬼というだけで罪なわけがないし、 好きだったら別に家族を娶ってもいいんじゃないかな。
昔の人は頭が固いなあって、 コインを隣の席の友達に回す。
たったそれだけのことで 家族の肖像画からも消されちゃうなんて、 なんて世界は理不尽に満ちているんだろう。
家族は、常に共にあるべきなのに]
(188) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
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[そんなことを考えていたら、 再び眠気がやってきて、あたしは大あくび。
次の瞬間。 パパとぱちりと目が合った。>>157 バツが悪そうに目を逸らす……が、遅かった。
ちえっ、ずるいなあ。 こういう時ばかりあたしを指すんだもん。 あたしは立ち上がって、 すらすらと賢帝たちの名を上げる]
(189) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
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ネムイウァ。 アクビヌス。 コシイタス。 メガカスム・ピウス。 マルクス・ネタツキタウス。
以上を総称して五賢帝といいます。 ……合ってますよね。セイルズせんせ。
[ぱちりとパパにウインクをして、あたしは席についた]
(190) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
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[五賢帝は、帝国の最盛期を築いた皇帝たちだ。
その多くが世襲ではなく 養子をとって後継者にしたらしい。
……っていうのは、受験知識の受け売り。
血の繋がりではなく 能力によって養子を見出したことで 彼らが名君と持て囃されるんだったら、 孤児だったあたしをいきなり養子にしたパパは もっとすごいんだぞって思う]
(191) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
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[五賢帝の在り方は 養子でも家族になれるんだっていうのを 体現してるみたいで、なんだかあたしは好き。
歴史上の人物に 個人の好き嫌いという評価軸を持ってくる時点で、 パパには怒られてしまうそうだけれど]
(192) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
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[くるり、くるり。 シャーペンを手のひらで回す。
手を動かしていないと、眠ってしまいそうだから。
なんでパパの声を聞いていると、 こうもあたたかく、そして眠くなってしまうんだろう。
やわらかな毛布に包まれたような安心感を覚えながら あくびをかみ殺して、プリントに目を落とした]**
(193) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
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[悠久か刹那か定かでない寿命を経てから、 宣言通り、主は様々なことを教えてくれたし 己の目線も、真新しい世界に向いていた。
ここ最近はすっかり無精し、通販に甘えているが 蝋燭作りを始めたばかりの頃は街にも出ていた。
その際によく持ち帰ったのが 『ホワイトラビット』のチョコレート。 幼少の頃は療養のために与えてもらえなかった甘味。 限定品はなかなか手が届かないが、 作業台の横には常に飴玉が数個転がっている。
僕らヒトは、脳に糖分が必要だからと宣って。 吸血鬼と眷属に纏わる本もいくつか目を通したが その中でもとりわけ詳しく解りやすかったのが──。]
(194) 2019/10/09(Wed) 02時頃
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/* 中の人が寝不足で眠いからって ミルフィを眠くさせる必要があったのでしょうか? #ない
(-49) 2019/10/09(Wed) 02時頃
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臭いくらいが好きなのかと
[皮肉そのもののような声音で、チーズの感想>>166に同意を添える。 主人が長い人生の娯楽の一つを味わうのを 書棚の背表紙の文字を拾うように眺めた]
……
[閉ざされた薄い瞼の陰影が変化し その下から星が覗く。 自分のためだけの蝋燭の光源が、二人の灯に]
[初めての夜に教わった視力は、 距離を縫い縮める安全装置《言い訳》めいて作用している]
(195) 2019/10/09(Wed) 02時頃
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ウォルフォード教授…ああ、 前に借りた本で見た気がする そういえばグスティ以外の吸血鬼に 会うのって初めてかも
[紹介に混じる思い出話に、眦を細める。 当人が覚えているかは定かでないが、もう二度と 拝めない学生時代の彼の姿を知っている教授が羨ましく。]
(196) 2019/10/09(Wed) 02時頃
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[目許に触れる指 彼女の虹彩のいろ 眉の輪郭を滑る指 髪のうねり 鼻梁を辿る指 牙のかたち 唇を掠める指 舌のあつさ ]
[視線とともに主人の指が降りていくのを、黙って耐えていた。 いまだに心臓がたまに痛む。 見つめられる心臓が苦しげに弾んで]
(197) 2019/10/09(Wed) 02時頃
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/* セイルズが投げたボールちゃんと拾えてるかな!? こういうボール投げ返すの期待されてた気がして……
(-50) 2019/10/09(Wed) 02時頃
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/* 眠くてしょっぱなから誤字ってるやんけ 不貞寝してやるうううううううううううううううう
(-51) 2019/10/09(Wed) 02時頃
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[不意に気紛れを起こす主人に、片目を眇めた。 浅くなっていた呼吸を、ため息の速度で吐き出す]
ああ 今ね
[手紙は離れたリビングにある けど]
(198) 2019/10/09(Wed) 02時頃
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あれはミズ・ドリベルからの今年の連絡
[定型文のような定期健診の案内は諳んじられる程度の文量だった。 どんな文字を読むにしても中身はあまり関係ないが 自分自身に関わることが書いてあるのは珍しい]
今回はジャーディン・スチュアート氏の眷属を迎え入れるように、と それからあんたの眷属を……
ホワイトラビット社のチトフ・ホワイト社長の元へ遣わすように?
(199) 2019/10/09(Wed) 02時頃
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[それ以上に興味を惹かれたのが、>>159]
……吸血鬼って結婚できるの
[ぱち、と睫毛を震わせ、間近にある瞳を見上げた。 クラリッサ、と名を繰り返し呼ぶ。
数分前は微塵も気乗りしなかった"お使い"に ほんの少しだけ意欲が湧いてきた。]
ん、ありがとう。できるだけ読んでおく 奥さんがいるなら何か可愛い蝋燭を持っていこうかな [無骨な指が銀糸を梳く感触に浸りながら、 さて、どんな形や香りにしようか思案すること暫し。]
(200) 2019/10/09(Wed) 02時頃
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急ぎじゃなかったろ 返事を出すなら明日、集荷に来てもらう
[ふん、と鼻先で笑う]
書いとこうか?やだめんどくさい、って
[行けというなら従うのだけど 実際、気の向かない話**]
(201) 2019/10/09(Wed) 02時頃
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ところで──…うちにも誰か来るの? その、お使いってやつ
……僕がいない間に?
[上向く機嫌は一転、じ、と双眸を見上げる灰青が みるみると光を欠いていく。
眷属を持っている吸血鬼特有の楔は知っていようと、 複雑な胸中が蜷局を巻くのを止められなかった。
こんな調子では益々、彼が遠ざかってしまうのに。 傍に居る為には、自らをセーブしなくてはならないのに。]
ねえ、グスティ。 …足が、冷えたよ
(202) 2019/10/09(Wed) 02時頃
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[蟀谷を撫で、項を払う指先に銀糸を押し付ける。 ほんの少し視線を落とせば、真新しい刻印が 頚筋から鎖骨へ てん、てん と。]
いざ、お使いに行くって時に 風邪をひいて伏せってしまっては、君も困るよね
……グスティ
[腰を下ろせば腿の半分ほどの丈となるシャツを手繰り、 静かに、根気強く名を呼ぶ。 少しずつ早くなる心音は、屹度、聞こえているだろう。]
(203) 2019/10/09(Wed) 02時頃
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[求めても応えて貰えないのが、辛い。 名を呼ぶ度に、彼が辛そうな顔をするのが、辛い。
辛くて、哀しくて、なのに────。]
グスティ───… ベッドに行こう 身体が温まったらちゃんと話を聞くから
……他の眷属と会うなんて嫌だって 我儘言わないと約束…する、から
[伝わらないなら、せめて思い知らせてやりたくなる。 誰のせいでこうなったのかを。その責務を。]
(-52) 2019/10/09(Wed) 02時半頃
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[こんなに近くにいるのに、どこまでも遠い。]**
(204) 2019/10/09(Wed) 02時半頃
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/* 意味わからんくらいグスティにときめいてやべーんですが、単純に好き好きって(まだ)言えないのしんどくて楽しい。 うまく依存っぷりを出せてるかなー。
(-53) 2019/10/09(Wed) 03時頃
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/* で、で。 予感はしてたけどこの村すごい勢いで時間が溶けるので、セイルズさんと何を聞いて話すのかも予め考えておこう、 ケイトさんがグスティとどんな話をするのか楽しみだし、他の組み合わせも面白くなりそう。
ペア村だとどうしても横のつながりが薄くなるから、がっつり絡める時間があるの嬉しいし新鮮だよね。
(-54) 2019/10/09(Wed) 03時頃
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/* そして48Hご主人様をお預け状態になるって PCPL共にめちゃめちゃ焦れる気がしてる。
(-55) 2019/10/09(Wed) 03時頃
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あら、もうそんな時期なのね [彼女が列挙する名を聞いても誰一人としてピンとこない>>199 そもそも屋敷に籠もりきりだから知り合いなど碌にいない 縁があるのといえばせいぜい新品を誂えるのに呼ぶ服屋か靴屋くらい けれど『ホワイトラビット』の名なら耳に覚えがある] お菓子の会社ね [その程度だけれど]
(205) 2019/10/09(Wed) 03時頃
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ふふ、嫌ならそう書いてもいいのよ? それだけ私と離れ難いのならね ねえ、スイート? [実際問題、従わなければどうなるのか そんなことは知らない>>201] なんて返すかはあなたに任せるわ。 だから……
(206) 2019/10/09(Wed) 03時頃
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[勿体つけておいて何だけど “おあずけ”を喰らったのは寧ろこちらの方] ねぇ? [わざとかどうかは、知らないけれど 今すごく、]
(207) 2019/10/09(Wed) 03時半頃
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[甘いものが欲しいのよ、ねえ、スイート?]
(-56) 2019/10/09(Wed) 03時半頃
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[彼女を見上げて、星色を細める] [真正面から視線を受け止められたなら、 夜に滲む別のいろを知られたか] [彼女の両肩を押してシーツの上に沈めてしまう そのまま乗り上げて] [朝、彼女が編んだ髪が 今は乱れて彼女の肌の上に零れた*]
(208) 2019/10/09(Wed) 03時半頃
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ディナーが済んだから 次はデザートでしょう?**
(-58) 2019/10/09(Wed) 03時半頃
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