270 「 」に至る病
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
おはよ。パパ。
[パパが微笑みながらこちらを見つめてくるから。 さっきまでのぷりぷりは どこかへ飛んで行ってしまって、 あたしはあたたかなトーストに笑顔で齧りつくんだ]
……お使い?
[パパの口から「吸血鬼」という単語が出てきたことに あたしはしぱしぱと目を瞬かせた。 それは、普段パパが忌諱する話題だったから]
(30) 2019/10/08(Tue) 16時頃
|
|
[あたしはパパの家族で、娘で、生徒で、 ……そして眷属だ。
だというのに、パパはそれを認めたくないように 吸血鬼の話題を避け続けている。
きっと眷属にされなければ あの灰色の曇天の日に、あたしはとっくに死んでいて。 だからそれは、別に避けるような話題じゃないのに。
パパは、出会ったあの日以来 あたしの血を吸ってくれない]
(31) 2019/10/08(Tue) 16時頃
|
|
("Daddy, why am I by your side?")
(32) 2019/10/08(Tue) 16時頃
|
|
[血を吸わないならどうして、 あたしを傍に置いておくんだろう。
あたしがママに似ているから。 それだけが理由なのかな。 そうパパに問う勇気は、有りはしなかった。
父と娘。今の関係が心地よかったから]
(33) 2019/10/08(Tue) 16時頃
|
|
[でもね。
あたしはどんどん大人になって、 パパはずっと若いままで。 段々と外見の年齢が縮まって。
いつまでこの関係が続くんだろうって、 あたしの中のもやもやは 日に日に大きくなっている。
あたしはちょっぴり、ママが羨ましい]
(34) 2019/10/08(Tue) 16時頃
|
|
("You should have surely sucked mom's blood.")
(35) 2019/10/08(Tue) 16時頃
|
|
("...Daddy.")
(36) 2019/10/08(Tue) 16時頃
|
|
[パパ以外の吸血鬼に会うのは怖かった。
あたしは、パパに血を吸ってもらえない 出来損ないの眷属で。 きっと何百年も生きてきた彼らにとって あたしという存在はおかしなものに映るだろうから。
「血も与えない眷属が、なぜ吸血鬼の傍にいるの?」
そう問われても、あたしはきっと何も答えられない。 怖かった。パパとの関係を否定されるのが]
(37) 2019/10/08(Tue) 16時頃
|
|
……うん、わかった。お茶してくる。
あたしとーっても可愛いし、 よその吸血鬼さんに そのままナンパされても知らないから。
[すこしは嫉妬してくれるといい、って思って そんな可愛げのないことを口にしてしまうの。
そのお使いが眷属と吸血鬼の定期健診であることは うっすらと分かっていたけれど、 「お茶してきて」ってあっさりと送り出されるのも なんだか癪だと思って。
本当にあたし、パパ相手だと可愛くなれない]
(38) 2019/10/08(Tue) 16時頃
|
|
[そうしている間にもパパは朝食を終えて、 あたしを置いてスタスタと歩き出してしまう。
真面目なパパは、 娘相手にえこひいきをするつもりがないらしい。
レポートという単語>>24に唇を尖らせて]
(39) 2019/10/08(Tue) 16時頃
|
|
え〜〜〜〜〜〜〜〜。けち。
あ、でも。 単位落として留年したら、 ずっとパパの生徒でいられるのかな。 それもいいかも。
[呑気なことを言っていると、 パパは本当にひとりで家を出て行ってしまう]
(40) 2019/10/08(Tue) 16時頃
|
|
[慌ててトーストと紅茶を 無理矢理に口の中に押し込んで。 ――これじゃあ、世界一のパパの朝食が台無しだわ! あたしは鞄を引っ掴むと、家を飛び出したんだ]
待って、パパ! 置いてかないでよ!
[これがあたしたち親子のいつもの日常。 やさしいパパは、 きっと次の曲がり角で待ってくれているはず]
(41) 2019/10/08(Tue) 16時頃
|
|
[あたしとパパは毎日がしあわせよ。 ――ねえ、ママ]**
(42) 2019/10/08(Tue) 16時頃
|
|
/* セイルズ……無理をして返してくれたんやな…… ありがたや……けど無理しないでね……
(-6) 2019/10/08(Tue) 16時半頃
|
|
パパの起こし方が悪いんです〜。
[バスに乗り込みながら、 パパに向かって口を尖らせる。>>80
あたしはそうやって、パパに甘えていたんだ。 我ながら、可愛くない甘え方だなあって思う。
そのとき、バスの外がにわかに騒がしくなった。 車窓の向こうに見えるのは、パトカーの赤色灯。 事故かもしれない。あるいは、事件か。>>85
けたたましいサイレンは、段々と遠ざかっていく]
(114) 2019/10/08(Tue) 23時頃
|
|
[なんだか不安になってしまって、 隣にいたパパのシャツの袖を あたしは離さずにぎゅっと握っていた。
人混みの中で迷子になるまいと 親の手を握る幼子みたいに。
バスが大学に到着すれば、 あたしはさっとパパの袖から手を離す。 同級生に見られたら、さすがに気まずい。
もうあたしは、19歳の大人なんだ]
(115) 2019/10/08(Tue) 23時頃
|
|
たかがお使いでしょ。パパは心配性ね。 あたしはもう子供じゃないわ。
[あたしは意地悪くパパにそう返した。>>86
結婚式の招待状くらいは、だなんて>>77 軽く言えてしまえるパパに 意趣返しがしたくなったのかもしれない。
――あたしがお嫁に行ったらショックじゃないの?
そんな思考が頭をよぎって、ぷりぷりしてしまう。 娘はやらん、くらい言ってくれてもいいじゃないか]
(116) 2019/10/08(Tue) 23時頃
|
|
[お嫁に行くのなら、 パパのような男の人がいい。
小さい頃から、ずっとずっとそう思っている。
パパはもういないママを一途に想い続けていて、 あたしはそれが心底羨ましい。
――将来は、パパのお嫁さんになる。
そんな冗談めかした言葉を 1度は言ってみたかったけれど、 ママをひたむきに想い続けているパパに ついぞそんなことは言えなかった]
(119) 2019/10/08(Tue) 23時頃
|
|
じゃあ、教室でね。セイルズせんせ。
[ひらりと手を振って、 あたしはキャンパスを歩き出した。 途中で友達と合流して、教室へと向かう]
うわー、ノッカの彼氏サイアクじゃん。 向こうからコクってきてそれとかマジないわ。 ……え、あたし。ないないない。 大学で恋愛なんてしたら“せんせ”が怖いでしょ。 すぐにバレそうだし、あたしの場合は。
過保護じゃないって。べつにー。
(120) 2019/10/08(Tue) 23時頃
|
|
[くだらない世間話に花を咲かせていたら、 講義開始のチャイムが鳴った]
あ、やば。
[友達と走り出し、 ぎりぎりチャイムが終わる前に 教室へと滑り込む。
大学に来たら、あたしとパパは先生と生徒だ。 教壇に立って教授らしい顔をしたパパの様子を窺うと、 ノートを開いて、シャーペンをかちかちと鳴らした]*
(122) 2019/10/08(Tue) 23時頃
|
|
/* ぐううううう 色々拾いきれんかった すまぬセイルズ
(-31) 2019/10/09(Wed) 00時頃
|
|
/* マッマなにしたんや……
(-39) 2019/10/09(Wed) 00時半頃
|
|
―― 講義 ――
[パパの声にはあたしを眠くさせる リラックス効果があると思う。
ベッドでパパに読み聞かせをしてもらうと 昔からコロっとすぐに寝てしまうあたしなので。 こうしてパパの講義を聞いていると、 ちょっぴり眠くなってしまうのは秘密だ。
眠気を必死に追い出そうと、 自分の手の甲を抓ってみたりする。
痛い。しかし、まだ眠い]
(185) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
|
|
……ダムナティオ・メモリアエ。
[そんな単語を聞くのは、受験以来だった。
手のひらで青色の錆びた硬貨を転がし、 じっとそれを見つめる>>155]
(186) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
|
|
[名前を削り取られた硬貨。
吸血鬼であるとか、家族を娶っただとか。 それだけの理由で“暗君”として、 名前を消されてしまうものだろうか。 それらの行為は、それほどの罰を伴うものなのか。
あたしには何だかそれが信じられなかった。 昔の人の考えることは、よく分からない]
(187) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
|
|
[御伽噺の世界じゃあるまいし。 吸血鬼というだけで罪なわけがないし、 好きだったら別に家族を娶ってもいいんじゃないかな。
昔の人は頭が固いなあって、 コインを隣の席の友達に回す。
たったそれだけのことで 家族の肖像画からも消されちゃうなんて、 なんて世界は理不尽に満ちているんだろう。
家族は、常に共にあるべきなのに]
(188) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
|
|
[そんなことを考えていたら、 再び眠気がやってきて、あたしは大あくび。
次の瞬間。 パパとぱちりと目が合った。>>157 バツが悪そうに目を逸らす……が、遅かった。
ちえっ、ずるいなあ。 こういう時ばかりあたしを指すんだもん。 あたしは立ち上がって、 すらすらと賢帝たちの名を上げる]
(189) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
|
|
ネムイウァ。 アクビヌス。 コシイタス。 メガカスム・ピウス。 マルクス・ネタツキタウス。
以上を総称して五賢帝といいます。 ……合ってますよね。セイルズせんせ。
[ぱちりとパパにウインクをして、あたしは席についた]
(190) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
|
|
[五賢帝は、帝国の最盛期を築いた皇帝たちだ。
その多くが世襲ではなく 養子をとって後継者にしたらしい。
……っていうのは、受験知識の受け売り。
血の繋がりではなく 能力によって養子を見出したことで 彼らが名君と持て囃されるんだったら、 孤児だったあたしをいきなり養子にしたパパは もっとすごいんだぞって思う]
(191) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
|
|
[五賢帝の在り方は 養子でも家族になれるんだっていうのを 体現してるみたいで、なんだかあたしは好き。
歴史上の人物に 個人の好き嫌いという評価軸を持ってくる時点で、 パパには怒られてしまうそうだけれど]
(192) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
|
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る