270 「 」に至る病
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2019/10/08(Tue) 07時半頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2019/10/08(Tue) 08時半頃
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── そして ──
[失敗したからといって 簡単に捨てられるわけではない、と 理解できたのはいつのことだったか。
あれは確か仕事を手伝い始めたばかりの頃 袖を引っ掛けてインク壺を倒した時
位置が良かったのか、汚れたのは絨毯だけ 幸い、資料には被害が出ずにすんだけれど 取り返しがつかないことをしたと青くなったことがある。
それでも叩き出されることはなく あの日からさらに細かな失敗を重ねても 今もなお、この場所に>>8]
(25) 2019/10/08(Tue) 14時半頃
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[────ただ、 理屈で理解できてはいても 染みついた不安は消えないまま
大事だと思えば思うほど 彼が吸血行為を嫌悪している そのことが思い起こされて
近づき過ぎれば重石になると 仕事や家事の手伝い以外では 出来るだけ距離を取ろうと努めていた。
けれどそれはとても苦しいこと だから、迎え入れられれば その嬉しさにさらに寄り添って]
(26) 2019/10/08(Tue) 14時半頃
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── 現在 ──
[最近では、ベタ塗りというものを学んだ。
印がある場所を黒く塗る作業 塗りつぶすだけに見えるのに はみ出さないようにするのが難しい。
ずっと一点を見ていると目がチカチカする 強めに瞬きを繰り返し、ぐーんと体を伸ばし そうしていると>>9]
(27) 2019/10/08(Tue) 14時半頃
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わかりました。
回るお寿司…… また何かの資料にでも?
[夕飯メニューを聞き手を休めてそんなことを。
お寿司やおにぎり、そして香草たっぷりの料理 仕事の資料集めも兼ねているのか 珍しかったり、異国風のものであったり そんな料理を口にするのも珍しくはない。
今描いている仕事に関係するものだろうかと 手伝い途中の原稿を眺めては首を傾げ]
(28) 2019/10/08(Tue) 14時半頃
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──せんせ、 ここ、文字が違います
[丁寧な話し方を学んだのはここ数年のこと。
男性、女性、幼子に老人 特に文章においては登場人物の役割ごと 話し方がわかれていたりもするから 覚えておいた方が便利だから。
以来、仕事中は『先生』と呼ぶようにしている 公私をわけるとは言ってもあまり意味はなく 半分は新しいものを学んだ嬉しさから*]
(29) 2019/10/08(Tue) 14時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2019/10/08(Tue) 15時頃
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[資料目的ではなく 単にそういう気分なのだという>>43
なるほどと相槌を打つけれど 自分はというと、あまりそういう経験はない あれば食べるし、なければ適当に ただ、辛いものは苦手なのがわかってきた。
食べたくなるものといえば コットンキャンデー。あれだけは特別 ただし、保存にはあまり適さない]
(47) 2019/10/08(Tue) 19時半頃
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イクラが あぁ、赤いから……
[食べてもらえる食材 一瞬、羨ましいと思ってしまう 視線を逸らし広告を覗き込めば そこにあるのはずらりと寿司ネタの写真 デザートメニューもあるものの 流石にコットンキャンディーの姿はない。
下の方に服の広告もあったものの そちらにはあまり興味はなく 資料に良さそうなものがあれば印をするけれど]
(48) 2019/10/08(Tue) 19時半頃
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あ、これ いえ。なんでも……
あっ、誤字ではないんですね 読み方が違う……うーん、難しいです
[チラシの中に見えた丈の長いパーカー フードに猫の耳が付いていて 白黒や三毛の模様が可愛いらしい。
こっそりと隅の方に丸を付け ベタ塗りの作業へ戻ろうとすれば]
(49) 2019/10/08(Tue) 19時半頃
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[次の言葉に時が止まった>>45 他の吸血鬼の元へ──誰が いつまで、と疑問は続き]
えっとそれは ご主人様、どこか具合でも…… 居なくなったりしませんよね
[思うのは自分の血をあまり吸わない主人のこと 食事はしても栄養にはならないと知っている 他の生き物の血は、汚泥に等しいものだとも。
無理をしているのではと心配は続いていき]
(50) 2019/10/08(Tue) 19時半頃
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……っ、お願いですから
ずっとそばに 離れないでください
(51) 2019/10/08(Tue) 19時半頃
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[距離を取ることも忘れ 椅子を蹴り倒す勢いで駆け寄る。
自分の勘違いに気付くことなく ぎゅ、と強くしがみついた*]
(52) 2019/10/08(Tue) 19時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2019/10/08(Tue) 21時半頃
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[眷属としての依存のことは理解している 理解しているつもりという方が正しいのかもしれない。
けれど、これはきっと彼自身に対する依存 コットンキャンディも、新しい服も>>66 存在意義>>68さえ彼が与えてくれたから。
一度手に入れたものを手放すのはひどく怖い それゆえの執着だと自分に言い聞かせ そのくせ、しがみつく手はなかなか離せずに]
(124) 2019/10/08(Tue) 23時半頃
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私の……ですか あぁ。それなら……うん、よかった ここがご主人様の城なのはそうですけど 悪いところが見つかったりしたら 戻ってこないかもしれないじゃないですか
[手の力を緩めることが出来たのは 自分の勘違いに気が付いてから>>69 それでもまだ脚は震えていたけれど 悟られないように平静を取り繕って]
(125) 2019/10/08(Tue) 23時半頃
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[行けないと問題ありとされる その言葉に結びつくのは別離の可能性
正直、離れたくはない けれど拒めば問題ありとされるなら それにより、共にいられなくなるならば その方がずっと辛いから]
そうですね。知っている方を増やせば ご主人様に叱られても家出先が出来ますし
[にこり。口角を上げれば担がれて 上の部屋へと連れて行かれる>>70
こうして運ばれるのは今まで何度あっただろう 最近はずいぶん減ったように思うけど 来たばかりの頃は、度々不安に駆られてたから]
(126) 2019/10/08(Tue) 23時半頃
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白黒のと、三毛のと両方がいいです あとコットンキャンディーは色のついたもの
色付きでないと食べ残した際に ただのお砂糖みたいでつまらないですから
[思いついたわがままを並べ立て 覆いかぶさるぎゅっと体へ腕を回す>>71
もう平気だと嘘をついても 体が触れれば心臓の音でばれてしまうから]
(127) 2019/10/08(Tue) 23時半頃
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────はい
[誤魔化すのをやめ、素直に頷く。
ゆっくりと夢見るように瞼を閉じて]
(128) 2019/10/08(Tue) 23時半頃
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[そろりと布地が擦れる感覚に深く息を吐く。
少しずつスカートがたくし上げられていく そのくすぐったさに身を震わせて]
……その、しろ。です
[上も下も揃いの白 色のない方がしっくりくるから。と 問いに答える。
先ほどとは異なる理由で 瞳に涙がたまり、濡れたように光る]
(-26) 2019/10/08(Tue) 23時半頃
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[そして──]
はい、落ち着きました けれどその……
[なぐさめられ、目元の涙も乾きはした>>73 先ほどまであった不安も嘘のように引いている。 とはいえ、すぐに移動出来るかというと]
できれば手をひいていただけると
[すぐに元どおりとはいかないものだから いまだけは、距離を取ることもなしにして 手を繋いでいてほしいと主人に甘えてみせる。
もちろんきちんと食事にはいくつもり*]
(129) 2019/10/08(Tue) 23時半頃
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/* ヴェルヌイユさんのところお金持ちなのよね メルヤが行ったらフラッシュバックしそうな
(-29) 2019/10/08(Tue) 23時半頃
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[好きな色、好きな服、好きな味 訊かれたとしても、今もきっと答えるのは難しい]
良い色……なのでしょうか 好き。なのかはわかりませんが 汚れればすぐにわかるので
[だからこそ、昔は着ることがなかった色 下着や寝間着に、今は特に多く身につけている それこそが"好き"なのかもしれないけれど。
内股を撫でる手に 触れられてもいない背筋がぞくぞくする
"感じて濡れればわかる色" その言葉に誘われて滲み出た蜜が 下着を汚していき、動くたびに冷たくて]
(-44) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
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──はい だって……。不安でした
[先ほどとは違う意味で落ち着かない ──だから、嘘は言っていないはず。
じっとりと濡れた下着が秘所をくすぐれば 濡れた感触の向こうに指の温もりが感じられ また新たな蜜が彼の指を汚してしまう。
優しいキスに、口元をほころばせ唇で応え そうして"先生"でも"ご主人様"でもなく 甘えた声で、"ジャーディン"と彼の名を口に]
(-45) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
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[甘えん坊だと言われれば>>136 甘えながら、甘えん坊ではないと首を振る。 そのくせ、身嗜みを整えるのも、外に出るのも 主人の手を借りるのは言うまでもなく]
はい、白黒と三毛です コットンキャンディーは 水色とピンクがあればいいのですが
[子供っぽいだろうか 一瞬考えはしたけれど、気にするのはやめる。 そもそも低身長ゆえに子供服も入るのだ それと比べれば、猫のパーカーは大人用 子供っぽくはあっても子供服ではない 堂々と着用しても問題はないはず──多分。
そんなことを考えていれば路地を抜けて街中へ 商店街へとたどり着き]
(180) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
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── 商店街 ──
[まず最初についたのは 大きな硝子窓にマネキンを並べた衣料品店 天井に輝く白熱灯が煌々として眩しい場所。
入るなり買い物かごに服が詰め込まれ]
ぇ、あ。は、はい えっと……試着室には一度に2点までなので 前で待っていていただけると
[猫耳パーカーが二枚と ワンピースに、カーディガン>>141
まずはワンピースとカーディガンを試そうと 二つを手に持ち、試着室へ入り]
(181) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
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[やがて、数分後 背中のボタンとは格闘したけれど どうにか試着を無事に終え]
その……どうでしょうか
[裾に白いウサギのプリントが入った 薄水色のセーラー服のようなワンピースと 大きめのクリーム色のカーディガン。
そんな出で立ちになり こそこそと試着室のカーテンを開く**]
(182) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
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/* るしさんが頭抱えてるのが目に見えるようなので めっちゃもふろう(わしゃる
(-69) 2019/10/09(Wed) 09時頃
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[最初の頃 この場所に住み始めたばかりの頃
"おやすみなさい"と寝床に潜っても 次の朝にまた出会えるかがわからなくて また居場所を失うのではと怖くて 泣きながら彼の部屋の前に訪れては 度々、一緒に寝て欲しいと頼んでいた。
意識のなくなる眠りは"死"を思わせるもの だから、好きは曖昧でも眠るのは嫌い ただ、一緒に眠る時だけはまだ我慢できる。
でもそれは今も変わってはいない、けど]
(-71) 2019/10/09(Wed) 10時半頃
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でも、もう。大丈夫です ここはジャーディンのお城なのでしょう? 出かけるのは私の方で ジャーディンはこの場所にいる、だから
[だから大丈夫 自分に言い聞かせるように仰向けのまま頷く。
添い寝を頼まなくなったのはいつからだろう 彼の部屋の扉を叩かなくなったのは 眠ることが怖くなったわけではない 単に、重荷になるのが怖くなっただけ。
うわべだけ隠すことを覚えても 根本的なところは変わってはいないから こうして平静を失えば容易く見抜かれてしまう]
(-72) 2019/10/09(Wed) 10時半頃
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あっ……ん、くっ
[下着越し、蜜にまみれた花芽を押しつぶされ 電気に触れたように身体が仰け反る。
少し触れられただけ それでも過剰なほどに反応してしまうのは これから貰える甘さを体がよく知っているから]
はい……っ、その
[ボタンを外す指先が期待に震え うまく動かないのがまだるっこしい。
上から三つ外したところで手を止めて ブラウスの前を左右に開くと]
(-73) 2019/10/09(Wed) 10時半頃
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[ショーツとお揃いの白いブラジャー そのカップ部分を手で引き上げ首を傾ければ
ずれた布地の隙間から 小さな蕾がちらりと顔をのぞかせて]
こっちも……自分で、ですか?
[こちらも自分で外すべきか、と]
(-74) 2019/10/09(Wed) 10時半頃
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── 商店街 ──
[試着室へ入る間際の言葉に関しては>>224 ルールを守るほうが大事だからと 竦められた肩にも気がつかないことにする。
おしゃれなワンピースに、得意げな表情 そこに、子供のような体型が加われば>>225 もつれた髪もあり一張羅を着た子供のようだと 姿見に映る自分の姿に、自分でも納得してしまう]
羽化しかけている……ですか できれば羽化し終わった後のほうが
[なんの蛹なのかはわからない>>226 ただ、似合ってはいるらしい>>227 それならば良いかと思っていると主人が離れ 戻ってきたかと思うと、その手には帽子が]
(238) 2019/10/09(Wed) 10時半頃
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