人狼議事


267 【突発】Sanatorium,2880【RP村】

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視点:


運命は優等生 ヨリックの役職希望を囁き狂人に決めた。


きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。


どうやらこの中には、村人が1人、囁き狂人が4人、首無騎士が1人いるようだ。


【人】 かみさま パルック

皆さまお集まりありがとうございます。えー、ごほん。
この催し物、しっかりと楽しんでくださいませ。

…何があっても、文句は言いませんよう、ご了承くださいませ。

(0) 2019/06/10(Mon) 07時頃

パルックは時が進むよう祈った。


【人】 少女 A


 例えば。
 病は気からとも言いますし、
 万病は神様の機嫌からとも言いますし
 気の所為とすら揶揄られることは多くあります。
   
 雪化粧の世界の中、共通症状にも乏しい私たちは
 時にそのように云われることもあったでしょう。
   

(1) 2019/06/10(Mon) 07時半頃

【人】 少女 A

 
「 ─はじめまして。こんにちは。 」
   
 昨日告げた言葉は今日もまた唇になぞられる。
 名前すらもいずれは忘れてしまうのかしら。
 >>0:19雪に埋もれた植物みたいに
 ナニかに消されてしまうのかしら?
   
 気丈な花でも、儚い花でも無いですけれど
 私、微笑うことは出来ますから。
 名前のない貴女にも微笑っていられたのでしょう。
 いつか「せんせい」が連れてきた彼にも、
 貴女にお水を持っていく「せんせい」にも。
 
 変わらず。
   

(2) 2019/06/10(Mon) 07時半頃

【人】 少女 A

 
 咲き誇る花もやがては枯れ
 空高くにのぼる煙は薄れていく。
 虫の声はいまには遠く、
 あなたに振る手も遠くの日々。
   
  変わらないと思っていた、
  私が愚かだったのでしょうか。
   
  ■ぬはずがないと思っていた、
  私が悪かったのでしょうか?
 

(3) 2019/06/10(Mon) 07時半頃

【人】 少女 A

 
 私がここに来た頃、元々住み、愛おしみ、
 そして見捨てた町は既に閑散としておりました。
   
 誰かの残した新聞紙が地上を転がり
 景色の端では犬が吠え、
 医者の手にかかれなかった患者が空を見上げていた。
   
 愛おしかった町の隣人、友人、それから....の、
 地べたに口付けた指先から、温度が消えて失せる頃
 ぱらぱらと雨が降っては髪を濡らしていた。
 蛇人間と称された、彼≠フ命が失せる頃には
 鱗の這った肌も煌めかなくなって。
   

(4) 2019/06/10(Mon) 07時半頃

【人】 少女 A


 それでも。
 
 同じ人でありながら、
 ■ぬ頃には星になれると思っておりました。
   
 2880段の階段を登って、煙のように、
 天の国へ迎え入れられるのではなくて
 雲さえ飛び越えて、空に飾られる……と。
   

(5) 2019/06/10(Mon) 07時半頃

【人】 少女 A

   
 ケホ、…ッと、
 白い吐息と共に吐いた咳に、ぽろりと
 星砂が混ざりはじめたのは、この頃。
   
 「 大丈夫ですよ、先生。
   私、痛くも何ともないから。 」
   
 白い羽織に手を掛けて
 私の担当医にそう微笑いかけておりました
 いっとう底冷えする今朝のうち、
 食堂へと向かう途中には、
 冷水に浸したような寒さに凍える指先を擦り合わせて。
   

(6) 2019/06/10(Mon) 07時半頃

【人】 少女 A

   

 「 おはよう。今日もくもり空ね。
   残念だけど、雪国らしいわ。
   はじめまして、あなたの名前は? 」
   
   
 隈を濃くした目元を弛め、
 いつもと変わらずに告げてから
 私はシルバースプーンを手にしたのです。
   
 あたたかなスープで寒さを凌ごうと
 青いくちびるで食もうとして、
   

(7) 2019/06/10(Mon) 07時半頃

【人】 少女 A

   
 …… カラン、と 床にスプーンが落ちた
 空虚な音が響いたのは、
 間も無くだったでしょうね。
   

    「  ──── …あれ?  」
   

 私のお気に入りのブラウスにシミが広がって
 弾けた水滴が頬を濡らしておりました。
 湯気立つスープは熱いだろうのに
 このとき、私には全く、温かく感じられなかった。
   

(8) 2019/06/10(Mon) 07時半頃

【人】 少女 A

   
   
  「 せんせい、せんせい
    大変。こぼしてしまったの。
    ごめんなさい。
    あなた、掛かってはいなかった? 」
   
   
 大きな声で担当医に声かけて
 隣の人の洋服にも目を通して…
   
 私はそのように声を掛けていたはずでした。
 困ったように眉を寄せて
 地べたに転がったスプーンに手を伸ばそうとして。
   

(9) 2019/06/10(Mon) 07時半頃

【人】 少女 A

   
 不意に。
   
 覗き込んだスープの水面に映っていたのは
 輝く星砂から造られた像のようになって
 そしてそれが、朽ちていく頃のように、
 頬から、眦から、髪から、
 崩れていく私だった。
   

(10) 2019/06/10(Mon) 07時半頃

【人】 少女 A

   
   
  「 ………せんせい?
    わたし、どうなってるの? 」
   
   

(11) 2019/06/10(Mon) 07時半頃

【人】 少女 A

   
 砂時計の砂が、
 急速に無くなっていくみたいだった。
   
 藍色に星を秘した砂が体からあふれて
 コツン、コツン…と床に散らばっていた。
 きっと、あの星のように輝いて
 ひとびとを照らすことはできないけれど
   
   
 私は、夜の大地のひと粒になろうとしていた。
   

(12) 2019/06/10(Mon) 07時半頃

【人】 少女 A


   
  「 あ、あああ……せんせい…
    わたし……─────── 」
   
   
 言葉につづきを聞くことができたのは
 駆け寄ってくるせんせい達でも
 すぐ傍に座っていたあなた達でもなくて、
   
 ────── 先に星になっていた、
 彼≠セったなら 良かったのになあ…
   

(13) 2019/06/10(Mon) 08時頃

【人】 少女 A


     ・・
 砂として生き始めてしまった私の姿を見て
 ざわめくひとも居たでしょう。
 泣く子も、沈黙する子も、逃げ出す子も。
 
 ひと目から遠くで■ぬ子たちはたくさん居るけれど
 こうして、みんなの前で星になったひとを見るのが
 初めてだったひとも、居るかもしれない。
   
 集められた砂は、瓶の中。
 ぱちぱちと輝く星は弾けて
 そしてそのうち、眠るみたいに、身を潜める。*
   

(14) 2019/06/10(Mon) 08時頃

【赤】 少女 A


   
 なりたかったもの
 死ぬとして、死にいくかたち
 
 すべて叶ったはずなのに、あの瞬間、私の胸は
 引き裂かれるように痛かったのです。
   
 傍にいるお友達の顔すら少しずつ欠けていって
 「まるで流れ星のような■にざまね。」って、
 微笑うこともできなかったのです。
   

(*0) 2019/06/10(Mon) 08時頃

【赤】 少女 A


 いつしか身の回りを取り巻いていた

     ・・・・・
 「もう、こんな世界になってしまったから」
 
 渡し舟の片道切符みたいに
 死の免罪符みたいに言われる言葉が
 ぐるぐると渦を巻いていて……、
   

(*1) 2019/06/10(Mon) 08時頃

【赤】 少女 A

   
 ─── 私が成りたかったのは
     ほんとうに、星だったのかしら。
   
 
 『 まだ……まだ
   私、いきていたいのに………… 』
   
   
 ずっと前に見ていた、転がるひとびとの
 ぴくりと一瞬だけ動いた指先のように
 私のくちびるは、あのとき、そう囁いていた。*
   

(*2) 2019/06/10(Mon) 08時頃

天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2019/06/10(Mon) 08時頃


【人】 複眼レフ パラチーノ




 「 なんて可哀想ないのちなんだろう! 」



 [ なにもないよな うすら笑み。
   また 俯いてしまった あたま を また 小さく撫でた。]
 

(15) 2019/06/10(Mon) 10時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  ひどいなあ、そんなことないさ。
  はなみずきは いぬのき だからね。


[ さらっ と、
  話してみたところで、

  ──── かんじゃさまの病状にかかわることは、 と

  くどくど言われたいわけではないから
  うすいくちびるは chuck! ]
 

(16) 2019/06/10(Mon) 10時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


       
    ──── しらぎく の意味は調べとくよ。

 
[ …何故だか かえる 気にはならなくて、
  意味を見いだしてやろう と叩いた。

   ( 一輪のしらぎくの 登場シーンはなんだッけ。 )

     ・・・
  しだをふたり 愛でる趣味はなかったから。* ]
 

(17) 2019/06/10(Mon) 10時半頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

2019/06/10(Mon) 10時半頃


代執筆 レックスは、メモを貼った。

2019/06/10(Mon) 14時頃


【人】 代執筆 レックス


 その手記を 一体どこまで読めていたのか
 否、寧ろ、目を通すことすら叶ったのか?
 終点に残された疑問符に気が付くころには
 いつだって手遅れ≠セろう。

 小首を傾げる間にも、瞼を閉ざす刹那にも
 蝋燭は削られ続けている。
 ───── そのはずだ。
   

(18) 2019/06/10(Mon) 20時頃

【人】 代執筆 レックス



    「 困ったなぁ。
      花の愛で方も、虫の扱いも
      とんと知らないものですから 」


   

(19) 2019/06/10(Mon) 20時頃

【人】 代執筆 レックス


 吐き出された吐息の行く末を見守りながら
 患者の扱いも知らないうちに
 僕は同僚に応えていた。
 
   
     サナトリウム
   「 収監施設は無事だなんて
     皮肉めいた話ですよね。 」
   
   
 此処で心の底から救済された人なんて
 僕にはさっぱり見当も付かない。
   

(20) 2019/06/10(Mon) 20時半頃

【人】 代執筆 レックス


生き残ること
 途中下車の許されない、直通運転のようだ。
 あちらこちらに散乱する元被験体たちは、
 考えようにもよれば 川に飛び込むそれだろう。
 
 町どころか、呼吸音はあまりにもか細い。
 マスクの中でくぐもる温度が
 ヤケに僕自身のそれを感じさせているだけだ。
   

(21) 2019/06/10(Mon) 20時半頃

【人】 白菊会 ミサ


 [ ─── 死に近いんじゃあなくて?

  ええ、わたし、思った通り、
  植物でなくたってどうでも良かったし、
  もうひとりの しだ だろうが、なんだろうが、
  やっぱり 同じように返事を返すのでしょう。 ]
 

(22) 2019/06/10(Mon) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ




    [ 名前に意味を見出したところで、
       のろいがひとつ増えるだけなのに。 ]


 

(23) 2019/06/10(Mon) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ



  [ どうせ、有象無象の白い植物ですから。
   幾らたったひとつの名前をつけたところで、

   何時か 枯れてしまって、
   苗床がひとつ空くだけでしょう。 ]

 

(24) 2019/06/10(Mon) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ




  [ ─── 嗚呼、かわいいアンジェリナ。
       貴女は 其れが 今、だったのね。 ]


 

(25) 2019/06/10(Mon) 22時半頃

【人】 白菊会 ミサ


 [ 砂を。
  噛んだ音がした。

  ……気がした、だけで、
  実際は何かの残りだった気がする。
  昨日の"光合成"も込みで
  絶好調とは言えないにんげんの身体、

  騒ぎの片隅で、尚、咀嚼を繰り返していた。
  お腹が空いたなんて可愛らしい欲求じゃあなくて、
  最早義務にも近しい動きで。

  ちら と、流し見たスープの湖面には、
  相も変わらずつまらなさそうな顔したおんな! ]
 

(26) 2019/06/10(Mon) 22時半頃

【人】 白菊会 ミサ


  ─── 可哀想なアンジェリナ、

 [ きっとわたしたち、こういう生き物だって、
  はじめまして、こんにちはの時に、
  大人げなく言うべきだったかしら。

  ほしを語る可愛い貴女には、
  怒られてしまったかもしれないけれど、
  もう今となっては
  想像するしか出来ないのでしょう。 ]
 

(27) 2019/06/10(Mon) 22時半頃

【人】 白菊会 ミサ


 [ 半分以上残してしまって、
  今日の朝御飯はお終い。

  あのこだったものに 何かの真似事、
  蒼白いゆびさきで十字を切って席を立つ。 ]
 

(28) 2019/06/10(Mon) 22時半頃

【人】 白菊会 ミサ




   「 なんて可哀想ないのちなのかしら 」


 

(29) 2019/06/10(Mon) 22時半頃

【人】 白菊会 ミサ


 [ わたしの身体が、どうなるのか。
  可愛いあのこを見て ふと、思いはすれど、

  ─── 何時かどうせ死ぬし、関係無いから、
  せんせいたちに詰め寄ることも無かったでしょう。

  ……今更何を怯えろと言うのかしら。

  勉強熱心な生き物でも無かったので、
  部屋に戻って根付いてようかと、して、 ]*
 

(30) 2019/06/10(Mon) 22時半頃

【人】 白菊会 ミサ


 [ ……この状況で、
  根城が図書室に近い場所だったのが、いけない。
  そんな顔して、今度は憂鬱を隠しもしないで、
  中庭の扉前に突っ立っている有様。

  学ぶ意思は皆無とは いえ、
  日傘を持ってきた辺りは学習する生き物だろうか。
  煩い場所か苦しい場所かの二択を抱えて、

  苦い顔して 真白の中。 ]
 

(31) 2019/06/10(Mon) 22時半頃

白菊会 ミサは、メモを貼った。

2019/06/10(Mon) 22時半頃


複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

2019/06/10(Mon) 23時頃


【人】 複眼レフ パラチーノ



  しょくぶつがそだつには、
          みっつのようそがひつようです。

  にっこう すいぶん ──── ひりょう。

  にんげんだって たべなければ■んでしまいます………

 

(32) 2019/06/10(Mon) 23時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 絞りきった容器をdustBOXに投げ入れ、
  幼児教育用だろう しょくぶつのきほん をたたむ。
  人工日光の下、 白のベンチの上。

  ほんは よごさないようにしましょう。
  此の決まり文句だって幼児教育だ。
  たぶん。 知らないけど。

  味の無い其れを落としたところで、
  微かに濡れるばかりだろう。]
 

(33) 2019/06/10(Mon) 23時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 今の世の中 たべなくても生きていける。
  ……たべるという動作の定義をどう取るか、であって。
  固形物を食み、味わい、飲み込むことを食事というなら

  しょくじ からは 遠ざかって久しい。
  土に肥料を刺しているようなものだ。
 
  否、 ──── 肥料に 味はあるんだろうか。
  もし おいしい ものならば、
    おれはしょくぶつにもなれないかもしれない。 ]
 

(34) 2019/06/10(Mon) 23時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 胸元の端末が 某かを報せるを
  まるきり無視してしまって、

  派手な私服を白衣で隠し、
  しろばらのアーチを 突っ切って行く。

   ( しょくぶつさんたちのざわめきには、
         わずかに うすら笑みを向けるのみで、)

  可哀想なクリスマスローズ。
  君は今日も俯いてるのかい? ]
 

(35) 2019/06/10(Mon) 23時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  しょくぶつが せいちょうするには、
     みっつの えいようがひつようといわれます。

  ひりょうには みっつが ばらんすよくはいっています……

 

(36) 2019/06/10(Mon) 23時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 珍しい姿を見た。

  中庭の扉の向こう、 廊下側に 真白の姿。
  …自分だって真白だ。
  日の下に在る白衣は、益々白々と。

  下がる日傘に、興味のような 揶揄のような
  からかうような色を隠さず、碧に乗せ、
  硝子越し、 くちびるだけで、 ]


   べんきょうでも するの。


          [ 短い舌が 空を叩く。 ] 
 

(37) 2019/06/10(Mon) 23時半頃

【人】 白菊会 ミサ


 [ 恨みも何も無いけれど、
  只様子に腹が立った 其れだけで、
  日傘を硝子にぶつけてやろうかと思った。

  ……やらなかったのは大人だからとかじゃあなくて、
  わたしの腕力を振り返るだけの余裕があったらしい、
  多分 そんな 理由。 ]
 

(38) 2019/06/11(Tue) 00時頃

【人】 白菊会 ミサ


 [ かと言って、
  硝子の向こうへ歩み寄るほど
  可愛げのあることも出来なかったので、

  石突をかるく 地面へ打って、
  ちぃさく息を吐いた。 ]
 

(39) 2019/06/11(Tue) 00時頃

【人】 白菊会 ミサ



  アンジェリナが砂になってしまったから。
  ─── 部屋の周りが煩くて、眠れやしない。


   [ 聞こえていたかはまったく知らない。 ]

 

(40) 2019/06/11(Tue) 00時頃

【人】 白菊会 ミサ


  ……"ひと" って、砂に成って死ぬのね。
  骨すら残さないの、初めて知ったわ。
  
  あのこに 余命とか 言ってあげなかったのかしら。

 [ 続けた呟きだって、
  きっと、白い建物の騒ぎに消されていく。
  わたしの 両目は、"鬱陶しい"を隠しもせず、


      せんせいを通り過ぎ、
      とおく とおくのアーチを捉えて ]
  


          嗚呼、──── せんせい、

 

(41) 2019/06/11(Tue) 00時頃

【秘】 白菊会 ミサ → 複眼レフ パラチーノ




    それとも"わたしたち"、
    もとよりにんげんじゃあなかったのかしら。


 

(-0) 2019/06/11(Tue) 00時頃

【人】 白菊会 ミサ



 [ 如何してそんなことを思いついたのか、
  ゆいいつ ひとらしい色をした、
  淡いくちびるが ちぃさくささやいて、 ]


         [ 笑みすらつくってみせた! ]

 

(42) 2019/06/11(Tue) 00時頃

【人】 白菊会 ミサ



  [ まるでこどもの、突拍子も無いひらめきのよう ]**

 

(43) 2019/06/11(Tue) 00時頃

白菊会 ミサは、メモを貼った。

2019/06/11(Tue) 00時頃


【秘】 代執筆 レックス → 優等生 ヨリック


 白い雪の中に■ぬように埋もれていた。
 被験体-216。僕は彼を密かにそう呼ぶことにした。
   
 白い布団に覆われた、
 息遣いも冷えきってしまえば
 人らしく■に切れない被験体のようだった。
 ───── 実際、そうであった。
   

(-1) 2019/06/11(Tue) 14時頃

【秘】 代執筆 レックス → 優等生 ヨリック

   
            ・・・
     「 よろしく、153 」
   
 
 しかし、僕は微笑いかける少年に
 そのように返していたはずだ。
   
 丁度サナトリウムに送られてきた患者であることは
 針葉樹林を通り抜ける間にも聞けただろうか。
 僕たちの体重に沈み、影を作る雪道を背後に
 分厚いレンズ越しに見える白さを見つめていた。
 
 少年のことは言葉を交えたきり、
 一瞥もしなかった。
   

(-2) 2019/06/11(Tue) 14時頃

【秘】 代執筆 レックス → 優等生 ヨリック



  「 此処は寒いでしょう。
    中に入って温かいものでも食べましょうか。
    食べものでは何がお好きですか? 」
   
 
 彼は何処までの記憶を持っているだろうか。
 僕が被験体を迎えるにあたって、
 まず気にするのは そこだった。
 
 彼のことを知ろうとする口振りで
 けれど、身を包む服は確かに彼を拒んでいた。
              病
   

(-3) 2019/06/11(Tue) 14時半頃

【秘】 代執筆 レックス → 優等生 ヨリック


 僕は
 病が移らない方のが、果して良かったのか…
 この頃を振り返っても、よく分からない。
 
 冥府行の渡守のようなものだろう。
 レテは既に被験体の身体に住み着いていて
 救いの手は2880の向こう側だ。
   
   
       『 どうせ死ぬなら…… 』など
        当然 慰めの民になれもしない。
   

(-4) 2019/06/11(Tue) 14時半頃

【秘】 代執筆 レックス → 優等生 ヨリック



 ─── ■■場所が無いという点では
     既に枯れ骨も良いところではあるが。*
   
   

(-5) 2019/06/11(Tue) 14時半頃

代執筆 レックスは、メモを貼った。

2019/06/11(Tue) 14時半頃


【秘】 優等生 ヨリック → 代執筆 レックス


 針葉樹がぐるりと空の周りを飾る真ん中。
 真っ白い雪の布団は羽みたいに柔らかくて、
 長旅だった冥府行の列車から解放された途端に
 天国に辿り着いたのかと思うほどでした。
 
 ────── 曇天から降ってくる雪が
 横たわる僕を包み隠してくれたら良かったのに、
 僕はその前に見つかってしまったのでしょう。
 

(-6) 2019/06/11(Tue) 17時頃

【秘】 優等生 ヨリック → 代執筆 レックス

            
 その人がお医者様であることを、
 僕がサナトリウムに向かう途中だと言った時に
 知ることが出来たでしょうか?
 
 とにかく、僕はその人をせんせいと呼びました。
 病人にとって■■さまみたいに大切な存在なので
 本当はそう呼んだ方が正しいのかもしれませんが。
     

(-7) 2019/06/11(Tue) 17時頃

【秘】 優等生 ヨリック → 代執筆 レックス

 
     
 153の意味はわかりませんでした。
 思わず小首を傾げてしまったけれど、
 吐き出す白い息にでも消されたのでしょう。

 

(-8) 2019/06/11(Tue) 17時頃

【秘】 優等生 ヨリック → 代執筆 レックス

     
 「 いいえ、寒くありません
   寧ろ雪の中はとても心地いいです。
   前は…温かいものは好きだったけれど
   今は冷えたものしか食べられないんです 」
 

(-9) 2019/06/11(Tue) 17時頃

【秘】 優等生 ヨリック → 代執筆 レックス

     
 だから、不思議な格好をしたせんせいが
 雪の中に横たわっていた僕を見つけたとき、
 手の一つも差し伸べてくれない “ 冷たさ ”は
 却って安心できることでした。  
 
 握りしめた雪の塊を、しゃく……と
 果物みたいに頬張って喉の渇きを潤しました。
 生きている以上は飢えや渇きがあるのだから、
 せんせいをかみさまと呼ばなくて正解でした。
 

(-10) 2019/06/11(Tue) 17時頃

【人】 優等生 ヨリック


[ 季節が一巡りする頃には、
  記された文字に時折滲み≠ェ入っていた。
  そしてその頃には、彼に何が起きているのか
  頁を捲り軌跡を辿るだけの私にも、薄ッすらと
  想像出来る程度には症状を把握していた。

  …勿論、手記を通して追体験している私が
  明らかにそうだと確信出来るわけではなくとも。 ]
     

(44) 2019/06/11(Tue) 17時頃

【人】 優等生 ヨリック

 
 痩せ細る父の看病をしているあいだに、
  僕の身体は随分と縮んだみたいでした。
  母がクローゼットから出してきた、
  僕から弟へのおさがりの“ おさがり ”は
  サナトリウムに着いた途端、白くて衛生的な
  今の僕のサイズにあった服に変わりました。 
     

(45) 2019/06/11(Tue) 17時頃

【人】 優等生 ヨリック

 
 アンジェリナという女の子が、
  玄関に入ったところで出迎えてくれました。
  握った手をしっとり濡らしてしまったので、
  よろしくの次の言葉はごめんねになりました。 
     

(46) 2019/06/11(Tue) 17時頃

【人】 優等生 ヨリック

 
 海の生き物は体温が低■て、
  人間が触れると火傷してしま■そうです。
  僕もそれと同じようなものでしょう…と、
  せんせ■が教えてくれました。 
     

(47) 2019/06/11(Tue) 17時頃

【人】 優等生 ヨリック

 
 ■■と■も眠くて、起き■れないので
  冷たい■の中か冷蔵庫の■で■■たいと
  せん■■にお願■し■■た。
  しばらく■■■■、僕は“ 夏眠 ”する■■に
  なりました。おやすみなさい。■■■■■。 
     

(48) 2019/06/11(Tue) 17時頃

【人】 優等生 ヨリック

 
 僕はこんな■■を書いていたんですね。
  教えてもらわなければ忘れ■いたでしょう。
  
  また少し身体が■さくなったようなので、
  せんせいという人が検査をしてくれました。
  サナトリウ■に来てから10cm縮■だそうです。
  これ以上身長は縮みたくありません。 
     

(49) 2019/06/11(Tue) 17時頃

【人】 優等生 ヨリック

 
 これからはペンを持つ必要はなさそうです。
  指の先が透きとおってきたので、
  試しにインクをつけるとガラスペンのように
  すうッと指に吸い込まれてきました。
     
  今、僕は指で文字を書いています。
  紙をカリカリ引っ掻くような感触がします。 
     

(50) 2019/06/11(Tue) 17時頃

【人】 優等生 ヨリック

    
 近くで遊んでいた男の子とぶつかって、
  左腕にヒビが入■てしま■いました。
  せんせいが包帯を巻いてくれました。 
 

(51) 2019/06/11(Tue) 17時頃

【人】 優等生 ヨリック


[ ( すべて同一人物かは不明だが、)
  何度か登場しているせんせい≠
  同じ病魔に命を蝕まれている患者との日々は、
 ゆっくりと…比較的穏やかに過ぎていったが
  迫る死の足音を消し去るには及ばないらしい。
 
  それは冬が終わろうとする頃にやってきた。 ]**
 

(52) 2019/06/11(Tue) 17時頃

優等生 ヨリックは、メモを貼った。

2019/06/11(Tue) 17時頃


【人】 複眼レフ パラチーノ


[ すこぅし間違えば、
  地面を突いた華奢な日傘が、
  硝子を強打していたとは… 否、考えていたかも。

  己が うざい 性質なのは、昔から聞かされている。
  唯、 空虚なだけなのだけれど。 ]
 

(53) 2019/06/11(Tue) 18時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  ──── 星に?


[ 其れが、 けして比喩ではなかったこと
  手っ取り早く知るには、 震える端末を起動し、
  たたみかけるメッセージの波に逆らう必要があった。
  …其処まで思いも至らなかったし、

          Angelina
  ごめんね、 可愛い アリウム、
  君の いきざまに あんまり興味がなかったんだ。
  きっと真面目に研究しているせんせいたちは
  まさに今、 星の砂となった君の体に、
  体温計を突き刺してみたりして ───────

  そうだ、もし良かったら教えてほしい。
  肥料がおいしいものなのかどうか。 ]
 

(54) 2019/06/11(Tue) 18時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



     [ 枯れてしまった花なんて、
         千切ってしまえば それまで。 ]

 

(55) 2019/06/11(Tue) 18時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 彼ら彼女らの■にざまが
  多岐に渡る以上、 どうにも余命と言う奴は
  正しくわからないようで、

  唯、 きっとなにかが切れたときなんだと思う。
  たべるだけじゃあない なにか。
  のむだけじゃあない       ── なにか。


      彼女の願いは砂のなかに畳まれて、
           眠るようにちらちらと、]     
 

(56) 2019/06/11(Tue) 18時半頃

【秘】 複眼レフ パラチーノ → 白菊会 ミサ


       ・・
   ───── きみは しょくぶつさんだもんね。

 

(-11) 2019/06/11(Tue) 18時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ …多岐にわたる ■きざまと、
  多岐にわたる ■にざまと、

     言われてしまえば納得さえある。…なんて。

  この男がすこぅしくらいひとのこころがあって、
  慮るような あたまがあったなら、

         呪いなど、 落とさなかったろうに。]
 

(57) 2019/06/11(Tue) 18時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



   でも、 じゃあ、

      にんげんって 随分あいまいないきものだな。


[ 二足歩行なだけじゃにんげんじゃないのかな。

  猿とにんげんの境を思うような、
    此れだって何処か、 こどもじみた問い掛けで。**]
  

(58) 2019/06/11(Tue) 18時半頃

【人】 白菊会 ミサ



  [ たとえば、
   あの砂がほしのいちぶだったとして。
 
   空に興味の無いしょくぶつさんは、
   いったい、何に成るのかしら。 ]

 

(59) 2019/06/11(Tue) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ


 
    [ ……朽ちてしまえば、それまでだった。 ]

 

(60) 2019/06/11(Tue) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ


 [ ─── 単純に、
  にんげんの声は聞き取りづらかった。
  建物の中、背には何時も以上の声がぶつかるし、

  嗚呼たいへん面倒くさいって、
  息をもうひとつ零してしまって。
  片手で硝子を押す。
   ( ─── にんげんよりよっぽど遅い開き。 )

  日傘は中庭を軽く擦り、
  漸く硝子から離れた蒼白い手は、
  わたしよりずぅっと健康的ですらある白衣へ伸びた。 ]
 

(61) 2019/06/11(Tue) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ


 [ ……しらぎく には、蔦は無いのだったか。
  だったら此は"それらしく"無かったかしら。

  でも、わたしといういきものは、
  如何してだかにんげんの形をしているので、
  摘まんだ白を、引っ張って、
  スリッパから踵を浮かせて、

   ─── 残念、きっと、
       物語じみた薔薇の囁きには遠い、けれど、 ]
 

(62) 2019/06/11(Tue) 22時頃

【秘】 白菊会 ミサ → 複眼レフ パラチーノ



  
    そんな "にんげん"のおはなし。
    しょくぶつさん に、言わないで頂戴。
   
      ──── おばかさん。


 

(-12) 2019/06/11(Tue) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ



   [ 指先を離して、日傘に添えた。

      ─── 日除けの花が 一輪。 ]

 

(63) 2019/06/11(Tue) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ


 [ 新参者のはなひとり、
  きっと、この場所じゃあ酷く浮いたことでしょう。
  それでも知ったことじゃあ無いのだから、

  アーチの向こう、誰も居ない木製のベンチに、
  緩く根付いておきましょう。 ]
 

(64) 2019/06/11(Tue) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ



       せんせい。喉が渇いたの。
       お水を持ってきて頂戴。

     [ 花の下から、口元だけ覗かせて、 ]

 

(65) 2019/06/11(Tue) 22時頃

白菊会 ミサは、メモを貼った。

2019/06/11(Tue) 22時頃


【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 身の回りには なにか を切らして、
  にんげんじゃあないみたいに 散って行った、

       ───── そんなのは 沢山居たと言うのに

  何故だか この身は未だにんげんをしていて、
  わたしたち の なかに入れさえせず、


  にんげんじゃあなくて
  にんげんじゃあないものでもない、
          その間って 何なのでしょーね。]
 

(66) 2019/06/11(Tue) 23時頃

【赤】 複眼レフ パラチーノ



 [ ───── しょくぶつさん には分からないってさ。]

 

(*3) 2019/06/11(Tue) 23時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ ひさしぶりに言われた、なんて
  せんせいって言葉からは真逆にも位置しよう言葉に
  ゆぅるり 笑み、
   ( 何時だって貼り付いたよに変わらないから、 )

  はぁい、 かるぅい返事をしつ
  入れ替わり コップ一杯のおつかい。 ]
 

(67) 2019/06/11(Tue) 23時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 研究室まで戻ってみれば、嗚呼 流石の喧噪。
  お前は、 と 口を開いた先輩方に、

  「 仕事がありますんでー 」

  とばかり 紫色の光の下からコップを取り出せば、
  冷えた視線のみが背中に刺さるだけ。

  ──── 嗚呼、 たいへん面倒くさい、 な。

  どう足掻いても ひとひとりのいのちが散ったとき、
  こうも無関心であるせんせいの方がおかしいらしいが、

  でも、そう こうは思う。
  その何かだった砂が ■きているなら教えて。
  それじゃなきゃあ かんかつがいってヤツだから。*]
 

(68) 2019/06/11(Tue) 23時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ きれいなみず 一杯。
  ひとつとってもこの世界では結構なものだ。

  それでも、このsanatoriumの中のみずは、
  ぜんぶがぜんぶ、 うつくしいみずで

  中庭のしょくぶつに与えられているものも、
  例外じゃあない。
  ちからの足りないにんげんよりも、ずぅっと厚待遇だ。

  しょくぶつにとって良いものかは知らないけど。
  案外、 あじけない、 とか思ってるのかもしれない。
  ……あじなんて欠片もわからないが。 ]
 

(69) 2019/06/11(Tue) 23時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



[ とうめいいろに満たされた コップひとつが
  花の下に差し入れられる。

  美しく咲いている。其れだけで良い。

              枯れるまで、は。]

 

(70) 2019/06/11(Tue) 23時頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

2019/06/11(Tue) 23時頃


【人】 白菊会 ミサ



 [ 多分、日除けのお陰。
  昨日よりは、まだ、息が出来ていた。
  にんげん の少ない場所で、緑と、白と、其れだけ。

  名前もわからないしょくぶつたちを見て、
  ─── 果たして あのこたちと
  おんなじ括りで良いのだろうか、とも、思う。

  卑下、とも、違うけれど、 ]

 

(71) 2019/06/11(Tue) 23時半頃

【人】 白菊会 ミサ



 [ 待つ間、きっと、不思議なことに、
  暫く陽の元で、微睡んでいた。

  でも、わたしの前を通りがかる
  おんなじような白い誰かが、

     「 "  "、珍しいのね。 」

  其処から始まって、
  一言二言、話していた と 思う。
  何せわたしは 花の下で根付いていたのだし、
  誰かとの話に夢中になる質でも無かったし、
  

        記憶は 曖昧で、……違う、 ]

 

(72) 2019/06/11(Tue) 23時半頃

【人】 白菊会 ミサ




     [ ……あのこは わたし を、
            何と呼んだのだったか、 ]


 

(73) 2019/06/11(Tue) 23時半頃

【赤】 白菊会 ミサ



      [ のろいをかけた いつかの名前。 ]

 

(*4) 2019/06/11(Tue) 23時半頃

【人】 白菊会 ミサ



 [ ─── 誰かさんの 通り過ぎた、景色を、
  にんげんの 瞳で見て、それから、
  確かめるよう、ちぃさな呼吸音を聞いていた。

  意味も無く脚を揺らして、
  一瞬遠ざかった感覚を 取り戻そうと。

  ……緩慢に伸ばした指先だって、そのうちのひとつ。
  とうめいの其れに触れ、
  花の下から、黒を覗かせ、


          碧を 見た。 ]

 

(74) 2019/06/11(Tue) 23時半頃

【人】 白菊会 ミサ



           ………、しらぎく

 

(75) 2019/06/11(Tue) 23時半頃

【赤】 白菊会 ミサ




            [ ─── は、わたし? ]


 

(*5) 2019/06/11(Tue) 23時半頃

【人】 白菊会 ミサ



   ─── は、此処には 無いの。

        [ 継ぎ足して。 ]

 

(76) 2019/06/11(Tue) 23時半頃

白菊会 ミサは、メモを貼った。

2019/06/12(Wed) 00時半頃


【人】 複眼レフ パラチーノ



    「 やあ、 アイリスさん、
           今日も光合成? 」


[ 通り過ぐしろいろの貴女に、
  おしごとのこえかけ。 

   ──── 彼女はまた、「 珍しいわね。 」と 語った。]
 

(77) 2019/06/12(Wed) 01時頃

【赤】 複眼レフ パラチーノ



     [ かのじょ の なまえは
          それでよかったんだっけ。 ]

 

(*6) 2019/06/12(Wed) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  [ しょくぶつとにんげんの境も、
    そろそろ 良くわからなくなっている。*]

 

(78) 2019/06/12(Wed) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 特に 声をかけることもなく、
  とうめいいろを 差し入れていた。
  くろいろが 碧と出会うまで そのまま。


  白と 緑と 黒の景色。 

      いつも以上の声もないし、
      温度のない視線もない。

  確かに人工的な白に囲まれていて、
  風ひとつの自然もないのに、
  一時 場所を忘れるような   ]
 

(79) 2019/06/12(Wed) 01時頃

【秘】 複眼レフ パラチーノ → 白菊会 ミサ


         ・・・
  じゃあ、   あなたは だれ?

 

(-13) 2019/06/12(Wed) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ しらぎくさん、 と 呼び掛ける言葉を
  のどおくで止められ 吸気の間を持ち、

  殆ど つぶやくような
  だれに向けられたかもわからないような
  空気に消えていく 其れを 追うように碧は揺れ、

  ──── 緩慢に瞬いた後、 ]
 

(80) 2019/06/12(Wed) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  ── 洋菊はあるけど、
     ほんとは 茎の太いスッとした菊が 欲しいよね。
     ポンポンみたいのもかわいい ───……


[ 反らすよに、アーチの向こうを示し、
  地面近くに密集するしろの花たちを 菊 と 呼ぶが、
  茎から 根まで 一本で立ち、
  半円にこんもりと咲き開いた そのイメージとは
  すこぅしばかり異なるようで。

       あんな仲良しが居る花なら良かったのに。
       ───── 誰の話でも ないさ。**]
 

(81) 2019/06/12(Wed) 01時頃

【人】 優等生 ヨリック

 
[ 奇病を引き起こすウィルスが発見される迄に
  如何なる軌跡を辿ってきたのか知る為には、
  いずれ医学書や歴史書を読む必要があるだろう。
     
  精神疾患が嘗ては悪霊憑きなどとされたように、
  当初は多くの偏見が患者に向けられていた。
  “ 亡国病 ” と称される程に広く猛威を振るっても
  待ち望まれる万能薬の存在は天よりも遠い。 ]
 

(82) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【人】 優等生 ヨリック

 
 サナトリウムには
  僕よりも歳の幼い、小さな子もいれば、
  もっと大人びた、落ち着いた人もいました。
 
  外に降り積もる真っ白な雪と違っても、
  衛生的で閉塞感のある冬を思わせました。
  僕たち患者は会えば言葉を交わしますし、
  具合の良い人は簡単な運動療法もしていますが
  どこか仄暗さがつきまとっているのです。
 
  しんしんと静かにいのちの匂いが漂いました。
  そしてそれはみんなが集まる食事の時間に
  特に強くなるように僕には感じられました。 
     

(83) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【人】 優等生 ヨリック

 
 みんなの食べる、湯気の上る温かな食事を、
  羨ましいと思うことはありません。
  ぐつぐつと煮え滾る熱湯と同じだと言ったら
  凍らせた食事を用意してもらえました。
  だけど今度はフォークに刺さらなくて、
  お昼はみんなより遅れて食事を始めました。 
 

(84) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【人】 優等生 ヨリック

 
[ 緩やかな曲線で書き記される墓標には、
  例えば澄んだ冬空を見上げて星を探すような
  抜粋するには至らない、他愛ない日々が殆どだ。
 
  ───── けれども、病である以上
  そして患者の病状が非常に不安定である以上、
  確実に侵蝕は進み… 決壊する時はやってくる。 ]
     

(85) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【人】 優等生 ヨリック


     
     
  僕のとなりで、女の子が砂になりました  

     
     

(86) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【人】 優等生 ヨリック


[ 私が遡ることが出来る限りに於いて、
  それはある少女の死が引鉄となったらしい。
  春が近づくほど雪崩が発生しやすくなるように、
  緩やかだったヨリックの病態曲線は急降下した。

  然し乍ら、これが手記である以上
  書き手が文字を書く余裕を失ってしまえば当然
  軌跡を正確に辿ることはより困難になっていく。 ]
 

(87) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【人】 優等生 ヨリック

     

         *   *   *
     
 

(88) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【人】 優等生 ヨリック


 それはすぐ隣で起きたことなのに、
 僕は呆然と、挨拶を交わしたばかりの女の子が
 砂になって崩れていくのを見ていました。
 春の陽気を遠くへ遮ってくれる曇り空は、
 天に煌めく星さえも阻んで、地に落としていく。

 僕の隣の席にぽっかりと
 白い床に夜空を描いたようにも見えました。
     

(89) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【人】 優等生 ヨリック


 ざわめきの波がどっと寄せて、
 泣き声や、叫び声や、走る音が周りに溢れても
 僕は影ごと縫いとめられてしまったように
 女の子がかたちを失っていくのを見ていました。
 
 傍に来てくれたせんせいにその糸を切られて、
 ようやく僕は自分の隣で起きた出来事が
 どういったことかを理解しました。
 

(90) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【人】 優等生 ヨリック




 「 ……ごめんなさい、せんせい
   せっかく包帯が取れたところなのに 」


 ────── …… カラン、と
 
 スプーンが床をたたく空虚の寸前、
 弾かれたスープの飛沫が白いガウンにかかって
 じくじくとした痛みとして染み込んでいました。
 汚れた袖を捲れば、少し融けた左腕が光沢を放ち
 歪になってしまった硝子のような有様だった。
 

(91) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【赤】 優等生 ヨリック


 だけどそれより、
 床に散らばって広がった藍色の星の…
 女の子のくちびるが崩れていく寸前の囁きを、
 僕は拾いあげてしまった。
 
 スープと砂の付いたシルバースプーンよりも先に。
 

(*7) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【赤】 優等生 ヨリック

 
     
 「 …どうしてそんなに生きていたいんだろう 」
 
     

(*8) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【人】 優等生 ヨリック

 
 ・・・・・
 こんな世界になってしまっているのに、
 それでもあんな言葉を零した理由は何でしょう。
 言葉ごと、もう星砂として散らばってしまって
 拾い集めて尋ね返すこともできません。
 
 … 僕は疵口の処置の為に
 医務室へ向かわなければいけなかったから。
 ガウンを汚したスープの染みが血に見えたけど
 あの子も、僕も、一滴たりとも流していない。
     

(92) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【人】 優等生 ヨリック


     
 ──── ぴしり…、と

 ぶつかって出来たヒビが消えたばかりだったのに
 僕の身体は随分と脆くなってしまったようです。**
 

(93) 2019/06/12(Wed) 12時半頃

【人】 白菊会 ミサ


 [ 器を、ベンチに置き、
  仲良しの集う真白の花へ歩み寄った。

  ──── 此とはまるで似ていないけれど、
                  "わたし"、 ]
 

(94) 2019/06/12(Wed) 13時頃

【秘】 白菊会 ミサ → 複眼レフ パラチーノ



       しらぎくじゃあ、なくって?

 

(-14) 2019/06/12(Wed) 13時頃

【人】 白菊会 ミサ



       「 だって貴方がそう言った。 」

 

(95) 2019/06/12(Wed) 13時頃

【人】 白菊会 ミサ


 [ はじめてのとき
  "  "と 名乗った気はすれど、
  貴方 覚えてないでしょう。

  どうせ何処かに全部、
  いっそわたしより詳しい
  "わたし"の何かが管理されているのでしょうし、

  今更 なにを。 ]
 

(96) 2019/06/12(Wed) 13時頃

【人】 白菊会 ミサ


 [ アーチの下、また、笑った。
  ……嫌味ったらしい顔の自覚は、あって。 ]

  欲しいなら育てれば良いのに。
  白菊の意味を誰かに押し付ける前に、
  種でも見つけたら?

 [ せいたいけい、とか。
  そうでなくても他のなにか、とか。

  苗床しか知らないわたしだったから、
  難しいかもしれない何もかもを無視して。 ]
 

(97) 2019/06/12(Wed) 13時頃

【人】 白菊会 ミサ


  でも せんせい、
  ─── しらぎくってこんなに話すのかしら。
  黙って美しく咲く方がよっぽど、

 [ そう思わない?って
  ゆびさき、唇をなぞった。

  閉じてしまう 仕草。 ]**
 

(98) 2019/06/12(Wed) 13時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ アーチの向こうに散らばる其れ等は、
  何事もないよに にんげんの齎す風に揺れている。
  ちぃさな花を寄せ集め おんなじみたいに

  揃いの しろいろ。

  なかまはずれなんてひとつもない。 ]
 

(99) 2019/06/12(Wed) 16時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 数字 で呼ばれる子等であったが、
  その中には本来の なまえ を 持っている者が殆どで、

                 identity
    ( いくつかまで親が居た、確かな証拠 。 )

  呼名、というものに関して、
  なまえを求める声も少なくなかった。

  のろいは いわいである。
  この世に産み落とされた証である  と、 ]
 

(100) 2019/06/12(Wed) 16時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



[ のろいを持たない子は しあわせなのか、
  いわいを持たない子は ふしあわせなのか、

  Tredici
  持たざる者には わからない。
  無くしものを探すよに、 迷い子の囁き。]

 

(101) 2019/06/12(Wed) 16時頃

【秘】 複眼レフ パラチーノ → 白菊会 ミサ



  ──── じゃあ、  おれは?

 

(-15) 2019/06/12(Wed) 16時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



     「 だれにも■われたことなんて、 」

 

(102) 2019/06/12(Wed) 16時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ ──── 一度、Karteを見直さないといけない。
  先ほどのアイリスさんが 誰、だったのか。
  そう、 覚えちゃいないから。
  そのひとの何もかも、そのひとより詳しいのに、

  今更、何なのだか。 

  花言葉の図鑑と照らし合わせて見てやろう。 ]
 

(103) 2019/06/12(Wed) 16時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  ほしいタイプの菊は種から育てるのがたいへんなの。


[ うつくしく咲かせるにはそれなりの労力が…と、
  アーチまで付き合うままにぺちゃくちゃ、
  騒々しく告げるも、 納得させるつもりもない。

  結局この中庭の、庭師みたいな仕事をして居るのは、
  仕事をしないせんせい たったひとりなので。

  せいたいけい も 諸々のbalanceも、
  大体はこの男がどうするか ではある から。 ]
 

(104) 2019/06/12(Wed) 16時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  花だって喋るのかもしれないじゃない。
  視力はなくても 光は みえる んだし。


[ 人工の光降り注ぐ中、真上を向いて誇る、
  スプレーマムを見下ろして、

  己の唇を、逆になぞってみたりして。
  chuckを開ける 仕草。]
 

(105) 2019/06/12(Wed) 16時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  ・・・
  みんなきこえなくなっちゃったなら、
       流石のおれでも さみしいのかな。


[ 無頓着で 無責任な男であれ。

       風もなく うごくもののない庭は
       きっと おれのものじゃあ ないだろう。**]
 

(106) 2019/06/12(Wed) 16時頃

代執筆 レックスは、メモを貼った。

2019/06/12(Wed) 17時半頃


複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

2019/06/12(Wed) 21時頃


【人】 白菊会 ミサ




    ===================================================

          「ミサ と、言います」

    ===================================================


 

(107) 2019/06/12(Wed) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ


    ===================================================

      「父が遠くの国から来たみたいで」
      「分からない言葉が今でも多いです」
      「……発音、合ってますか」
      「でも、きっと死ぬまで此処に居ると思うので」
      「これから覚えるのだと思います」
      「今、XX歳で、───知っていますよね」

      「せんせいたちは、頭が良くて偉いのでしょう」

      「……これ以上何を話せば良いのでしょうか」
      「わたしとおなじ名前の妹の話でもしますか」
      「病気のことなんて、いきなり言われたから」
      「わたしだってなにが悪いのかわからないんです」

    ===================================================
 

(108) 2019/06/12(Wed) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ



    ===================================================

      「サインですか?ここに?」
      「LastName、きらいなんです、花の名前」
      「……なんできらいか忘れちゃったんですけど」
      「……でも、だから、明日のわたしは忘れてます」
      「"そう"みたいです、わたし」

      「もう両親の顔もわすれてしまいました」
      「つい昨日お別れしたばかりなのに」

      「……"これ"がそうなんですか?」

    ===================================================

 

(109) 2019/06/12(Wed) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ


    ===================================================

      「だったらきっと、わたしの名前は」
      「もうここにしか無いんですね」
      「明日のわたしは言ったことすら覚えてないです」
      「なんの記録か、わからないですけど」
      「一言一言記載して、何か面白いんですか?」
      「こんなことが世の中のためなんでしょうか」
   
      「わたしにはよくわからないですけど」
      「そういう時には こう言えって聞きました」

            おばかさんね!      
         " You are being silly! "

             ─── Misa Shiragiku*

    ===================================================
 

(110) 2019/06/12(Wed) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ


 [ とじた くちびるが、
  はんたいから 開いてしまったので、
  空気を吸った、その隙間から、吐き出した。

  "─── 喋る花って御伽噺じゃああるまいし、"

  人工のそらを向く、花を見下ろして。
  残念、"しらぎく"らしい"わたし"は、
  空にとんと興味が無かったわ、と また、呟き。

  うつくしさも、なにもかも。
  やっぱり興味が無いので無視してしまった。
  一番お喋りなのはにんげんさんじゃあないかしら。
  そう 思う。 ]
 

(111) 2019/06/12(Wed) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ


 [ 日除けの花を 気まぐれに回し、
  わたしの両目は陰から、声を見遣った。 ]


     ─── 誰かしらは居るでしょう。
     ひとりぐらいは 人数だって多いんだから。

 

(112) 2019/06/12(Wed) 22時半頃

【人】 白菊会 ミサ


 [ 無責任な返事で終わった。

  あなた の言う"みんな"が誰かも知らないし、
  ……"誰か"の中にわたしが居るかどうかなんて、
  客観的に見て保証できる話でも無いし。
  抑、此処に歩むこと自体珍しい話だった。

  何もかも曖昧だ と、思う。


      わたしも、貴方も。 ]
 

(113) 2019/06/12(Wed) 22時半頃

【人】 白菊会 ミサ


 [ 暫く 黙って、
  人工の ひかりを 静かに受ける。

  正面、白衣のいちぶが煌めくから、
  わたしの 黒は、……花たちとは違って、
  眩しい って 細める表情。

  花の下に隠れていたものだから、
  きっと、つられて札を摘まんだ顔なんて、
  わたしにも 貴方にも、
  わかっちゃいなかったでしょう。 ]
 

(114) 2019/06/12(Wed) 22時半頃

【秘】 白菊会 ミサ → 複眼レフ パラチーノ



        Palatino が、"あなた"でなくて、

 

(-16) 2019/06/12(Wed) 22時半頃

【人】 白菊会 ミサ



 [ ……ほんとうにそうだか、分からないけれど、
  只読み上げただけの、発し慣れない音。

  Tの後ろも知らないわたしは、たった其れだけ。

  のろいなんだか、しあわせなんだか、いわいなのか。
  全く、気にも留めて無く。

  花の下で、なまえ を 見詰めている。 ]

 

(115) 2019/06/12(Wed) 22時半頃

白菊会 ミサは、メモを貼った。

2019/06/12(Wed) 22時半頃


ミサは、黒瞳が緩やかに*瞬き*

2019/06/13(Thu) 00時頃


【独】 白菊会 ミサ

/*

鳩だとレイアウト崩れている……なむさん……

(-17) 2019/06/13(Thu) 00時半頃

【秘】 代執筆 レックス → 優等生 ヨリック

 
 此処が天国だなんて
 眠らないうちに夢でも見ていたらしい
 雪の羽布団に包まれていた少年は
 すべて埋もれてしまうより前に、
 僕なんかに見付かってしまっていた。
  
 頬に掛かる雪をグローブの嵌った指先で
 払うことくらいはしただろう。
 身動ぎさえされないければ。
  

(-18) 2019/06/13(Thu) 16時頃

【秘】 代執筆 レックス → 優等生 ヨリック

 
 けれど僕がしたことと言えばそれきりで
 被検体が起き上がる為に、
 翼のはえた遣いや■■さまらしく
 手を差し伸べもしなかった。
 

(-19) 2019/06/13(Thu) 16時頃

【秘】 代執筆 レックス → 優等生 ヨリック

 
 
  「 そうですか。
    なら君は、そういうもの≠ネんでしょう 」
      ・
 
 

(-20) 2019/06/13(Thu) 16時頃

【秘】 代執筆 レックス → 優等生 ヨリック

 
 傾げた小首に応じる言葉はない。
 153の意味などは、なによりも
 被検体には関係ない知識だ。
  
 ましろい空気が吐き出されて
 汽車の煙のようには高く昇らず
 ときどきに尾が切れるのを
 僕は黙して追い掛けて...
  
 冷えた雪塊を口に含む様子を
 やはり、つめたく見詰めていたに違いない。
 

(-21) 2019/06/13(Thu) 16時頃

【秘】 代執筆 レックス → 優等生 ヨリック

 
  
   「 温かいものを用意するより
     冷たいものを用意する方が
     楽なので… 助かりますね。 」
     ・・・・
  
  

(-22) 2019/06/13(Thu) 16時頃

【秘】 代執筆 レックス → 優等生 ヨリック

 
 
 
 
           (  ....なんてね。  )
 
 

(-23) 2019/06/13(Thu) 16時頃

【秘】 代執筆 レックス → 優等生 ヨリック

 
 ■■さまに成り切れるわけもない、
 僕がお医者様≠ナあることは
 道中にでも知れたことだろう。
  
 白い世界に迷い込まないように…と
 繋ぐ指先も 蜘蛛の糸も何もない。
  
 それでも僕は、
 首輪を付けられた家畜のように
 サナトリウムへ連れて行かれる君のこと
 ■■■■■だと思っていた。…確かにね。
 

(-24) 2019/06/13(Thu) 16時頃

【秘】 代執筆 レックス → 優等生 ヨリック

  
 
  「 此処に送られた人のうち、
    君もその一人なんでしょう。
    道中ご苦労様でした。
  
    お疲れでしょうし...慣れるまでは
    ゆっくり過ごしてくださいね 」
 
 

(-25) 2019/06/13(Thu) 16時頃

【人】 代執筆 レックス

  
   崇められて
       信じられて
          預けられて
             頼りにされて
 
 せんせい≠ニいう肩書ひとつで
 ひとびとの視線の色が変わるのを
 よくよく身に染みて感じていた僕は
 時に悪い白昼夢を目にしたりもする。
 
        >>47
   ──── 彼に、海の生き物の体温を
        丁度、教えた頃だったろう。
 

(116) 2019/06/13(Thu) 16時半頃

【赤】 代執筆 レックス

  
          女の子が■になる■だ。
 
   
        シルバーが雨の落ちるより強かに
        床に降る音が妙に耳に残っていた。
        肩に掛けられた羽織がずるりと落ち
        砂時計の容器が決壊していたように
        彼女の命が床に降り積もっていく■。
   
   
          命は容易く風に吹かれる。
  

(*9) 2019/06/13(Thu) 16時半頃

【赤】 代執筆 レックス

 
     いつか亡霊が囁いていた、
     星の欠片は無残な塵芥と化して
     空を流れることも出来ないまま
     掬っては零れる命砂になるだけ。
  
   外に飛ばせばどこまで飛ぶだろうか
    僕はそんなことを考えていて
    他の同僚たちのように、箒や塵取を
    持ってくる■■などまるでなかった。
 

(*10) 2019/06/13(Thu) 16時半頃

【赤】 代執筆 レックス

  
 ホルマリンに漬けられたもの一つ
 崩れてなくなってしまっただけの
 吹けば消えるような思いが過っていた。
 
            遠くでシーツに腰掛けた、■■が
            窓辺の景色を眺め、見上げながら
            硝子越し 反射光 うつした唇に
            ■■めいた言葉を吐き付けている。
 
 弾けたスープの残骸が、
 まるで蜘蛛の巣のように絡んでいた
 僕はそれに気付けなかった。
 

(*11) 2019/06/13(Thu) 16時半頃

【人】 代執筆 レックス

  
 被検体が増えてから、幾つの季節が巡ったか。
 >>49彼の小さかった背丈がもっと低くなり、
 肘掛にするにも心許無くなるまでに、
 そう時間は掛からなかったかもしれないが。
  

(117) 2019/06/13(Thu) 16時半頃

【人】 代執筆 レックス

  
          ■
 まるで■されたがる魚のように
 彼は■たい棺の中か、■蔵庫の中で■■たいと
 僕の色眼鏡のなかでは■願するように
 伝えてくるものだから、
 僕は■■半分に、冷たい■を差し出した。
  
 外で眠れば雪が体を冷やすだろう。
 ■■を海に投げるような提案をしなかったのは
 僕にもそれなりの■■があったからに違いない。
 

(118) 2019/06/13(Thu) 16時半頃

【人】 代執筆 レックス

  
 ■たい■の居心地は如何だろうか。
 クーラーボックスに釣った魚を
 保存するようだと、僕は思っていた。
  
 熱の通さない、彼の背丈に合った箱を置いた。
 雲のすきまから差し込む陽光を当てない為に
 外界の光を強く遮断するカーテンを掛けた。
 
 水辺も、水の入ったコップもないのに、
 どこからか泡沫が上る音が聴こえたのは
 遠くの海で小波が揺れていたからだろう。
 

(119) 2019/06/13(Thu) 16時半頃

【人】 代執筆 レックス

 
  
 
     『 釣った■を保■しているようだった 』
 
 
 いつかにして
 僕は漸くあのときの気持ちを
 そのような言葉で吐露していたはずだ。
 

(120) 2019/06/13(Thu) 16時半頃

【人】 代執筆 レックス

 
 僕が担当することになった被検体-153
 彼の名前は覚えていない。
  
      なにかの拍子に呼ぶときも
      僕より小さな背に向けても
      数字で呼びつけていた。
 
            僕は患者の名前を呼ばない。
         僕が担当する被検体に名前はない。
 

(121) 2019/06/13(Thu) 16時半頃

【人】 代執筆 レックス

  
  
    「 魚だと思っていたのに
      次は硝子にでもなるのですか。 」
 
  

(122) 2019/06/13(Thu) 16時半頃

【人】 代執筆 レックス

 
 >>51罅の入った彼の腕に、
 気休め程度の包帯を巻きながら
 僕は問い掛けていた。
  
 人から乖離していく被検体たちのこと
 僕は少なからず知っているつもりだ。
 だからこの言葉は、
 常套句とも言えるだろう。
 ・・・
  

(123) 2019/06/13(Thu) 16時半頃

【人】 代執筆 レックス

  
  
        *  *  *  *
  
  

(124) 2019/06/13(Thu) 17時頃

【赤】 代執筆 レックス

  
 
  「 また
    硝子になろうとしているのですか 」
 
  

(*12) 2019/06/13(Thu) 17時頃

【赤】 代執筆 レックス

 
 白昼夢の延長線上で
 僕はそのように、153に問い掛けていた。>>93
 医務室へ向かう背を 星砂となって朽ちた彼女に
 騒ぎ、喚く被検体たちを後目に…時に体に纏って。
  
 彼の病状≠ヘ覗ける範囲に確認出来ていたか?
  
 僕は淡藤色の絵の具に白を垂らしたような
 春には遠い色の瞳を 向けていた。
 

(*13) 2019/06/13(Thu) 17時頃

【人】 代執筆 レックス

 
  ■であった筈の出来事は
  ピントを合わせたようにリアルに被さる。**
 

(125) 2019/06/13(Thu) 17時頃

代執筆 レックスは、メモを貼った。

2019/06/13(Thu) 17時頃


【赤】 複眼レフ パラチーノ



  「 あんた、親の顔は覚えてるかい。 」

 

(*14) 2019/06/13(Thu) 19時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



 [ しょくぶつの医者だなんて 突飛な肩書きを、
   何故だか、 pieceにしようと言う、 白亜の城に、

   確か ──── ふゆさくらの散り咲く頃、

   ひとつの荷物も持たず、 文字通りの身ひとつ。
   わかれのことばを誰に伝えることもなく、

   ─── 嗚呼、 しょくぶつたちだけには話してきた。
   「 きみたちはこれから しぬだけだよ。 」 と、 ]

 

(126) 2019/06/13(Thu) 19時頃

【赤】 複眼レフ パラチーノ



  「 何、 覚えてないのかい?
        ──── 病気じゃないだろうね。 」

 

(*15) 2019/06/13(Thu) 19時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



 [ しんでゆく人類が、
   いきてゆくしょくぶつを 診ようだなんて
   烏滸がましい話だ。

   ( しんでゆく人類が
     …しんでゆくだけの人類を診ようというのも、)

   彼等だって、唯、いかされていただけだろう。
   何処かの 誰かの  孤独のために。  ]

 

(127) 2019/06/13(Thu) 19時頃

【赤】 複眼レフ パラチーノ

       

  ( 病気かどうか、 なんて誰にもわからず、
     少年は唯、茫然と流れ行く人を眺めていた。 )

  ( 「 このひとたちは何を言っているんだろう。 」)
  ( 「 いないものを おぼえているか なんて
         ……きくほうがわるいんじゃない?」 )

 

(*16) 2019/06/13(Thu) 19時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



 [ 別に、 何だって良かった。
   くるしむものを助けようと言う殊勝な思いも
   何かを解明しようと言う熱心な想いも無い。

   唯、 ───── うつくしく在れば良いと願う。
   ■だって □だって、  そう、 庭も。 ] 

 

(128) 2019/06/13(Thu) 19時頃

【赤】 複眼レフ パラチーノ

 
              ・・・
   ( 確かに 記憶の奥深くを敢えて探るのなら、
     ひとのかたちさえ為していなかった ───  )

 

(*17) 2019/06/13(Thu) 19時頃

【赤】 複眼レフ パラチーノ


   
       ≪ たぶん、 瀝青 だったと思います。 ≫

 

(*18) 2019/06/13(Thu) 19時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



 [ 「 ここには名前を書いてくれればいいよ。 」
   そう語ったしろい誰かに、 

   13番目は 唯、 理不尽を思い返していた。* ]

 

(129) 2019/06/13(Thu) 19時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ ─────書類に書くための、 通用記号。
  明日には忘れているかもしれない、
  そう言った病状の彼等に書かせたような、
  曖昧なsignと 何ら変わりもしない。

  Tの後こそ聞き慣れた■■で在れ…… ]
 

(130) 2019/06/13(Thu) 19時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  そうかな。 似合う?


[ accessaryと見間違う語り口。

  言いにくけりゃあ、何だっていい。
  すこしくらいintonationが狂っていたって、
  どうってこともなかった。 ]
 

(131) 2019/06/13(Thu) 19時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  貴女も名札をつけたら便利かもよ。


[ 名前だけは、 と 白衣に名前を縫い付けた者も、
  そういえば、 居たような気がする。

  ── 縫い付けた次の日に、 
       其れが何かも忘れてしまっていたが ──

  ふつう 忘れたくないものなんでしょ。
  他人事の響きを孕み、 

    外れない名札を 指先で摘まんで見せた。**]
       

(132) 2019/06/13(Thu) 19時頃

【人】 白菊会 ミサ



 [ もういちど、
  発して、なぞる。あなたのなまえ。
  ……多分、植物の名前じゃなさそう。

  瞳を 持ち上げ、
  反対側から名札を引っ張って、 ]

 

(133) 2019/06/13(Thu) 21時半頃

【人】 白菊会 ミサ



    ─── いいえ、ちっとも。

 [ その"飾り物"、nonsenseね、と添えて。

  ─── 悪戯に千切ってやろうかしら、まで、
  退屈なわたしは ちぃさく力を込めて、


         ……やめた。 ]

 

(134) 2019/06/13(Thu) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ



  ……わたしが、
  "しらぎくさん"なのとおんなじぐらい。
  似合ってないわ、貴方の名前。

 [ 名札を伝い、しゃがむと同時、
  仲良しの真白一本へと、わたしの蒼白が伸びて、

  ─── 今度は、ぷつ、と
          取ってみせた。 ]

 

(135) 2019/06/13(Thu) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ



 [ 片目を覆うよう に、白菊を添えて、
  にんげんと、しょくぶつの、半分ずつ。

  ─── 見えなくたって、って貴方が言うから、
  隠してみたのだけれど、残念。
  わたしはやっぱり、光というものが苦手らしい。

  仲良しをひとり、奪ってしまったことも、
  景色を、にんげんのゆびさきで削ったことも、
  やっぱりわたしは気にしていないで、
  
  相も変わらず、日除けの花の下、 ]

 

(136) 2019/06/13(Thu) 22時頃

【赤】 白菊会 ミサ




        [ わらってみせた。 ]
 
   [ しょくぶつ、に、片足突っ込んだおんな! ]


 

(*19) 2019/06/13(Thu) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ



      そうかしら。 似合う?

  [ 名付けられた だれかさん、の 名札を掲げ。 ]

 

(137) 2019/06/13(Thu) 22時頃

白菊会 ミサは、メモを貼った。

2019/06/13(Thu) 22時頃


【人】 複眼レフ パラチーノ



  ──── やっぱり?


[ 思ってたんだよ、 と 意図を解くよに、
  もう一度、 強く名札を引き、

   ( きっと、 手折るゆびさきに酷似していた。 )

  そのうち、 唯、見下ろして、
  ちぃさな破壊を 肯定していた。 ]
 

(138) 2019/06/13(Thu) 23時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 中庭のbalanceは良いものだし、
  しょくぶつは土に在るものだと思うけれど、

  別に、 削られた茎から枯れようと、
  気にもしないだろう。
  今咲き映える花がたいせつなので ────── ]
  

(139) 2019/06/13(Thu) 23時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  ……やっぱ、 それじゃあないなあ。


[ しょくぶつの名札、 は
  其がうつくしいもので在り続けるのならば、
  良いものにも思えたけれど、
  嗚呼、如何せん前提が厳しすぎる。

  其れに、  そのしょくぶつ は
    ・・・
    あなたのしらぎくじゃあ 無いと思うんだ。 ]
 

(140) 2019/06/13(Thu) 23時半頃

【赤】 複眼レフ パラチーノ



  枯れない花が あればいいのにね。

 

(*20) 2019/06/13(Thu) 23時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 枯れない花は花じゃない、なんて 
  そんなのはにんげんの諦めだ と 思う。

  うつくしいものが うつくしく在り続ける。
  そんな自然があるならば 一番いいだろうに。
  何より ────名札にだってできてしまう。


  至って真面目に 無感情な碧は、
  まぁるい 真白の 茎の太いしらぎくを、
  ……人工の花の下に飾るそのときを、幻視している。 ]
 

(141) 2019/06/13(Thu) 23時半頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

2019/06/14(Fri) 00時頃


【赤】 白菊会 ミサ




       ある筈無いわ、そんなもの。


 

(*21) 2019/06/14(Fri) 00時頃

【人】 白菊会 ミサ



 [ 片目から真白を外し、
  微妙な反応に、首を傾げた。


  ─── 貴方って随分細かいのね、面倒くさい。

  
  そう 一言。二言。
  
  適当、───とわたしは思っているし、
  実際適当に名付けられたのだろう白菊"如き"、
  なんだって良いじゃ無い。

  だれの白菊だろうと、なんの植物だろうと。 ]

 

(142) 2019/06/14(Fri) 00時頃

【人】 白菊会 ミサ



  どうせ何時か枯れるんだし、死ぬんだって、
  そんなのはせんせいの方が詳しいんじゃなくて?

 [ なんにもない日除けの足元へ、視線が 落ち、 ]

 

(143) 2019/06/14(Fri) 00時頃

【秘】 白菊会 ミサ → 複眼レフ パラチーノ



  ─── 枯れないまま大事に育てたところで、
      そんなの果たして幸せかしら。

 

(-26) 2019/06/14(Fri) 00時頃

【人】 白菊会 ミサ



 [ 希少生物をホルマリン漬けにするのと、
  果たして、どう、違うのかしら。

  答えも求めていないから、
  只、わたしは、どうせ死ぬって聞いたから、
  ……別にしょくぶつ呼ばわりされた自分のこと、
  重ね合わせた、訳じゃあ 無いと思うのだけれど、


               …………、 ]

 

(144) 2019/06/14(Fri) 00時頃

【人】 白菊会 ミサ



 [ 脚は、もう一度ベンチに戻って、
  にんげんの 片手は、透明の満ちる器へ伸びた。

  気まぐれに真白を浮かせてみる。 ]

 

(145) 2019/06/14(Fri) 00時頃

【人】 白菊会 ミサ



  ─── 此、明日返すわ。
  偶にはわたしから返してあげる。

 [ 珍しい、"しょくぶつさん"のお出かけの約束。
  守るかどうかは置いておいて、
  片手に日除け、もう片手に、花瓶に似た何かを持ち、
  
  また 硝子の方へと戻ってゆく。 ]

 

(146) 2019/06/14(Fri) 00時頃

【人】 白菊会 ミサ



 [ "おやすみなさい、せんせい。"

  幾ら、気まぐれにお出かけを終えたとはいえ、
  その程度は言えたでしょう。
  何せわたしは、にんげんですから、
  うまれつき、囀るくちが備わっているのです。

  挨拶を忘れない何かは覚えていましたし、
  花を少し傍に置いておくことも覚えました。 ]

 

(147) 2019/06/14(Fri) 00時頃

【人】 白菊会 ミサ



 [ せんせい、と 言い終わって。
  傘の持ち手を、手首に引っかけたところで、


    また、何かを噛んだ音がした。
  

  せんせいに背を向けたまま、
  何処から出てきたのか知らない其れを舌先に乗せ、
  出して 掬ってみれば、


    くちびるから伝う糸の向こう、 ]

 

(148) 2019/06/14(Fri) 00時頃

【人】 白菊会 ミサ



   ──── …… せんせい、
   わたしに名付けたみたいに、適当に答えて頂戴。

 

(149) 2019/06/14(Fri) 00時頃

【秘】 白菊会 ミサ → 複眼レフ パラチーノ




    わたし あとどれくらいで死ぬのかしら。


 

(-27) 2019/06/14(Fri) 00時頃

【人】 白菊会 ミサ




       [ 返事も待たず、硝子を、閉じる。 ]

 

(150) 2019/06/14(Fri) 00時頃

【人】 白菊会 ミサ



    [ 死期も知らない だれかであれど、
     ひとつ たしかなことは、

     あのこが星になってから直ぐ、
     しらぎくさんの病室で、
     "はな"がひとつ さいたって、こと ]**

 

(151) 2019/06/14(Fri) 00時頃

【独】 白菊会 ミサ

/*

回線がぶつぶつしてる
んーーー明日にはなおってるといいなあ……

(-28) 2019/06/14(Fri) 00時頃

【独】 白菊会 ミサ

/*

>>148
たねです

(-29) 2019/06/14(Fri) 00時頃

白菊会 ミサは、メモを貼った。

2019/06/14(Fri) 00時半頃


【人】 複眼レフ パラチーノ




  おれは、 ─────
 

(152) 2019/06/14(Fri) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



      今このとき、 時間を止めたいくらいだよ。

 

(153) 2019/06/14(Fri) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ きっと、 何か珍しいものを、
  錻の箱に詰めてしまって、

    記憶のうちに 埋めてしまうような、

  開くまでは中のものたちの劣化を知ることもない、
  なんて paradoxを信じるこどものように ]
 

(154) 2019/06/14(Fri) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  [ うつくしい、その瞬間のために、
      唯、 そのためだけの習慣を、

      此処に来て 何れだけ繰り返したことか、 ]

 

(155) 2019/06/14(Fri) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 枯れてしまえば おしまいなんだ。

     ──── なにも かも。
          それまで費やしてきたものすべて。

  星砂の底に沈んだアリウムの囁きを
  欠片も聞いちゃいない 無責任な男で在れ。 ]
 

(156) 2019/06/14(Fri) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 湖面に揺蕩う白色は、
  仲間から切り離された物悲しさも、
  土の無い不安定さも、  そういったartのよに纏まり、

  ──── それだって 枯れなきゃいい、

  と、 細かいし 面倒くさいし、
  …意見さえ聞く気もない男は、碧のみで追っていた。
  はぁい、 って お返事もゆるぅく。]
 

(157) 2019/06/14(Fri) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 其れだから、はなのむこうからの投げ掛けにも、
  そう 適当 な 様子で、

   ( 到底、何も予測していなかった。
        だって しょくぶつのせんせいだもの! )

  風の無い、人工のひかりの中の、
  はなひらいた姿は ないっぽんの■の よう。 ]
 

(158) 2019/06/14(Fri) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ ──── 硝子が閉じてしまうまで、
  いまいち何を問われたのか、 わからない様子で

  硝子の向こう 日除けの花が隠れるそのときまで、
  何を定めるでもなく 死行くじんるいを眺めていた。]
 

(159) 2019/06/14(Fri) 01時頃

【秘】 複眼レフ パラチーノ → 白菊会 ミサ

 

  ───── 水が 切れたら…?

 

(-30) 2019/06/14(Fri) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



[ 聞き手のいない返答は、
  白壁の花の内に 溶け消え、**]

 

(160) 2019/06/14(Fri) 01時頃

【人】 優等生 ヨリック


 僕はいままで
  蝋のようだ■た父と同じように融ける、
  氷か何かなのだと思っていました。
  冷たいと言われるし、熱いと縮んでしまうから
  きっと死んだ父が蝋人形になってしまったのも
  僕が冷やして、固めてしまったのだとばかり…。
     
  だけど■の生き物に似ているなら、
  今までの僕の認識は間違いだったのでしょう。
  せんせいが言う■だから、きっとそうです。 
     

(161) 2019/06/14(Fri) 02時頃

【人】 優等生 ヨリック

 
 せんせい■僕のことを数字で呼びます。>>121
  153という数字が僕■ことだと知った時は、
  ■■い気持ちに■ったと書いてありましたが
  今日の■は特に何も思いません■した。
     
  ヨリック・ファ■・デル・メール
  読み返■ないと忘れて■まうのですから、
  名前も数字も■きな変わりはな■のでしょう。 
     

(162) 2019/06/14(Fri) 02時頃

【人】 優等生 ヨリック


 あな■のせんせい■冷たいのね、と
  検査が終■って着替える時に言われまし■た。
  そ■子のせんせいはい■も手を引いてくれて
  眠れな■時には温■たミルクをくれる■だと、
  教えてくれました。

  君の冷たいは僕の■かい■んだよと言ったら、
  そんなの変だ■て言われてしま■ました。
  陸と海■は常識が■って当たり■なのに…。 
     

(163) 2019/06/14(Fri) 02時頃

【人】 優等生 ヨリック


[ ─── 特殊で閉鎖的な環境下では、
  医師や患者、看守や囚人…或はそれに類似する
  ■■の違う者同士の間に■■性が生じやすい。
           ……とは言われるものの、
     
  ヨリックはその例に該当したか否かといえば、
  一概にそうだと言い切れないものがあるように
  私には読み取れた。彼の記している限りでは。 ]
     

(164) 2019/06/14(Fri) 02時頃

【秘】 優等生 ヨリック → 代執筆 レックス

    
       ・・・・・・・・・・
 ほんとうは、海に帰して欲しかったけど
 サナトリウムの外には出られないそうなので、
 僕がせんせいに 眠る場所をお願いした時です。
 

(-31) 2019/06/14(Fri) 02時頃

【秘】 優等生 ヨリック → 代執筆 レックス

    
 光のとおさないカーテンを閉めたら
 夜になるより早く、世界が暗くなりました。
 月の光も、星の瞬きも見えないけれど、
 せんせいが用意してくれた箱の中に横になると
 揺蕩う波のゆりかごに慰められるようだった。

 青白い心臓のとくん、とくん、と光る音が
 子守唄のように僕を眠りに誘い込みました。
     

(-32) 2019/06/14(Fri) 02時頃

【秘】 優等生 ヨリック → 代執筆 レックス

     
 
 夢の中でうたった 52Hzの寝言は
 誰にもきこえない泡と弾けて…消えました。
 
     

(-33) 2019/06/14(Fri) 02時頃

【秘】 優等生 ヨリック → 代執筆 レックス

 
 “ 夏眠 ” のあいだ
 冷たい箱は何度か開けられたかもしれませんし、
 栄養補給を受ける機会があったかもしれません。
 一度も開かず、飲まず食わずかもしれませんが、
 僕の意識はずっと氷点下よりも深くにあった。
 

(-34) 2019/06/14(Fri) 02時頃

【秘】 優等生 ヨリック → 代執筆 レックス


 しっとり濡れた髪と芳香が
 夏が終わって暫く経った陸地の空気に触れて
 また融けて少し小さくなった身体を起こす頃には
 心臓の青白い光はすっかり消えていたでしょう。
     

(-35) 2019/06/14(Fri) 02時頃

【秘】 優等生 ヨリック → 代執筆 レックス



 ─────── 目が覚めて

 いちばんはじめに聞いたひとの声に、
 言いようのない感情が湧き上がってきた。
 
     

(-36) 2019/06/14(Fri) 02時頃

【人】 優等生 ヨリック

 
[ 自分を冷たい “ 氷 ”に喩えていた彼は、
  “ 海洋生物 ” や“ 硝子 ” と不定形に病態を変える。
  ・・・
  常套句の存在は読み取れずとも、 >>122
  医師の言葉に影響を受けていることは窺えた。
  具体的が記述は無い為に確信は出来なくても。 ]
 

(165) 2019/06/14(Fri) 02時頃

【赤】 優等生 ヨリック




 「 ……こんなにも冷たい僕は、
   きっと氷からつくられた硝子でしょう。 」
     

 星になって…砂と崩れたおんなのこから
 医務室に向けてどんどんと遠ざかりながら、
 せんせいにそうやって笑いかけました。
 コツ、コツ…と床をたたく靴底の感触が、
 いつもより鋭敏に全身に行き渡ります。
     

(*22) 2019/06/14(Fri) 02時頃

【秘】 優等生 ヨリック → 代執筆 レックス


 「 せんせいは …
   僕のことが見えなくなっても、
   いつもみたいに見つけられるんでしょうか 」
     

(-37) 2019/06/14(Fri) 02時頃

【人】 優等生 ヨリック


 賑わいのなくなった、灰色の街。
 降り積もる雪が死化粧の白粉のようだった。

 病魔に蹂躙されるしかない身体を引きずって、
 火葬された誰かが天にのぼる煙を見上げて…
 その頃からずっと考えてもわからない疑問。
     

(166) 2019/06/14(Fri) 02時頃

【秘】 優等生 ヨリック → 代執筆 レックス


 いくら “ せんせい ” でも、
 きっとわからないそれを少し曲げて
 僕は痛む皹から意識を逸らそうとしました。
 答えなんて最初から…期待すらしていなかった。
 

(-38) 2019/06/14(Fri) 02時頃

【人】 優等生 ヨリック


 僕の肌はうっすら霞んで、
 ほんとうに自分が無になっていくようでした。
 掌を広げたらそのまま床が透けて見えて、
 内臓や骨もない空っぽのようでした。
     
 あの砂になったおんなのこと同じように、
 きっと…あっけなく人のかたちを失ってしまって
 軟膏を塗っても、包帯を巻いても
 今度は前のようにはいかないかもしれない。
 

(167) 2019/06/14(Fri) 02時頃

【人】 優等生 ヨリック


 見上げたら、
 春の遠い…■■い色の瞳は見えたでしょうか?
 もっと近くに浮かんでいたような気がするのに、
 縮んでしまった僕には遠いばかりでした。
     
 医務室で簡単な処置を終えたあと、
 冷たい■の中で眠りたい…とお願いしました。
 ほんとうは雪の布団に横たわりたいけど、
 あそこがきっと、そこにいちばんちかいから。**
     

(168) 2019/06/14(Fri) 02時頃

代執筆 レックスは、メモを貼った。

2019/06/14(Fri) 02時半頃


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