人狼議事


267 【突発】Sanatorium,2880【RP村】

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【人】 複眼レフ パラチーノ


[ きれいなみず 一杯。
  ひとつとってもこの世界では結構なものだ。

  それでも、このsanatoriumの中のみずは、
  ぜんぶがぜんぶ、 うつくしいみずで

  中庭のしょくぶつに与えられているものも、
  例外じゃあない。
  ちからの足りないにんげんよりも、ずぅっと厚待遇だ。

  しょくぶつにとって良いものかは知らないけど。
  案外、 あじけない、 とか思ってるのかもしれない。
  ……あじなんて欠片もわからないが。 ]
 

(69) 2019/06/11(Tue) 23時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



[ とうめいいろに満たされた コップひとつが
  花の下に差し入れられる。

  美しく咲いている。其れだけで良い。

              枯れるまで、は。]

 

(70) 2019/06/11(Tue) 23時頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

2019/06/11(Tue) 23時頃


【人】 白菊会 ミサ



 [ 多分、日除けのお陰。
  昨日よりは、まだ、息が出来ていた。
  にんげん の少ない場所で、緑と、白と、其れだけ。

  名前もわからないしょくぶつたちを見て、
  ─── 果たして あのこたちと
  おんなじ括りで良いのだろうか、とも、思う。

  卑下、とも、違うけれど、 ]

 

(71) 2019/06/11(Tue) 23時半頃

【人】 白菊会 ミサ



 [ 待つ間、きっと、不思議なことに、
  暫く陽の元で、微睡んでいた。

  でも、わたしの前を通りがかる
  おんなじような白い誰かが、

     「 "  "、珍しいのね。 」

  其処から始まって、
  一言二言、話していた と 思う。
  何せわたしは 花の下で根付いていたのだし、
  誰かとの話に夢中になる質でも無かったし、
  

        記憶は 曖昧で、……違う、 ]

 

(72) 2019/06/11(Tue) 23時半頃

【人】 白菊会 ミサ




     [ ……あのこは わたし を、
            何と呼んだのだったか、 ]


 

(73) 2019/06/11(Tue) 23時半頃

【赤】 白菊会 ミサ



      [ のろいをかけた いつかの名前。 ]

 

(*4) 2019/06/11(Tue) 23時半頃

【人】 白菊会 ミサ



 [ ─── 誰かさんの 通り過ぎた、景色を、
  にんげんの 瞳で見て、それから、
  確かめるよう、ちぃさな呼吸音を聞いていた。

  意味も無く脚を揺らして、
  一瞬遠ざかった感覚を 取り戻そうと。

  ……緩慢に伸ばした指先だって、そのうちのひとつ。
  とうめいの其れに触れ、
  花の下から、黒を覗かせ、


          碧を 見た。 ]

 

(74) 2019/06/11(Tue) 23時半頃

【人】 白菊会 ミサ



           ………、しらぎく

 

(75) 2019/06/11(Tue) 23時半頃

【赤】 白菊会 ミサ




            [ ─── は、わたし? ]


 

(*5) 2019/06/11(Tue) 23時半頃

【人】 白菊会 ミサ



   ─── は、此処には 無いの。

        [ 継ぎ足して。 ]

 

(76) 2019/06/11(Tue) 23時半頃

白菊会 ミサは、メモを貼った。

2019/06/12(Wed) 00時半頃


【人】 複眼レフ パラチーノ



    「 やあ、 アイリスさん、
           今日も光合成? 」


[ 通り過ぐしろいろの貴女に、
  おしごとのこえかけ。 

   ──── 彼女はまた、「 珍しいわね。 」と 語った。]
 

(77) 2019/06/12(Wed) 01時頃

【赤】 複眼レフ パラチーノ



     [ かのじょ の なまえは
          それでよかったんだっけ。 ]

 

(*6) 2019/06/12(Wed) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  [ しょくぶつとにんげんの境も、
    そろそろ 良くわからなくなっている。*]

 

(78) 2019/06/12(Wed) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 特に 声をかけることもなく、
  とうめいいろを 差し入れていた。
  くろいろが 碧と出会うまで そのまま。


  白と 緑と 黒の景色。 

      いつも以上の声もないし、
      温度のない視線もない。

  確かに人工的な白に囲まれていて、
  風ひとつの自然もないのに、
  一時 場所を忘れるような   ]
 

(79) 2019/06/12(Wed) 01時頃

【秘】 複眼レフ パラチーノ → 白菊会 ミサ


         ・・・
  じゃあ、   あなたは だれ?

 

(-13) 2019/06/12(Wed) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ しらぎくさん、 と 呼び掛ける言葉を
  のどおくで止められ 吸気の間を持ち、

  殆ど つぶやくような
  だれに向けられたかもわからないような
  空気に消えていく 其れを 追うように碧は揺れ、

  ──── 緩慢に瞬いた後、 ]
 

(80) 2019/06/12(Wed) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  ── 洋菊はあるけど、
     ほんとは 茎の太いスッとした菊が 欲しいよね。
     ポンポンみたいのもかわいい ───……


[ 反らすよに、アーチの向こうを示し、
  地面近くに密集するしろの花たちを 菊 と 呼ぶが、
  茎から 根まで 一本で立ち、
  半円にこんもりと咲き開いた そのイメージとは
  すこぅしばかり異なるようで。

       あんな仲良しが居る花なら良かったのに。
       ───── 誰の話でも ないさ。**]
 

(81) 2019/06/12(Wed) 01時頃

【人】 優等生 ヨリック

 
[ 奇病を引き起こすウィルスが発見される迄に
  如何なる軌跡を辿ってきたのか知る為には、
  いずれ医学書や歴史書を読む必要があるだろう。
     
  精神疾患が嘗ては悪霊憑きなどとされたように、
  当初は多くの偏見が患者に向けられていた。
  “ 亡国病 ” と称される程に広く猛威を振るっても
  待ち望まれる万能薬の存在は天よりも遠い。 ]
 

(82) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【人】 優等生 ヨリック

 
 サナトリウムには
  僕よりも歳の幼い、小さな子もいれば、
  もっと大人びた、落ち着いた人もいました。
 
  外に降り積もる真っ白な雪と違っても、
  衛生的で閉塞感のある冬を思わせました。
  僕たち患者は会えば言葉を交わしますし、
  具合の良い人は簡単な運動療法もしていますが
  どこか仄暗さがつきまとっているのです。
 
  しんしんと静かにいのちの匂いが漂いました。
  そしてそれはみんなが集まる食事の時間に
  特に強くなるように僕には感じられました。 
     

(83) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【人】 優等生 ヨリック

 
 みんなの食べる、湯気の上る温かな食事を、
  羨ましいと思うことはありません。
  ぐつぐつと煮え滾る熱湯と同じだと言ったら
  凍らせた食事を用意してもらえました。
  だけど今度はフォークに刺さらなくて、
  お昼はみんなより遅れて食事を始めました。 
 

(84) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【人】 優等生 ヨリック

 
[ 緩やかな曲線で書き記される墓標には、
  例えば澄んだ冬空を見上げて星を探すような
  抜粋するには至らない、他愛ない日々が殆どだ。
 
  ───── けれども、病である以上
  そして患者の病状が非常に不安定である以上、
  確実に侵蝕は進み… 決壊する時はやってくる。 ]
     

(85) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【人】 優等生 ヨリック


     
     
  僕のとなりで、女の子が砂になりました  

     
     

(86) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【人】 優等生 ヨリック


[ 私が遡ることが出来る限りに於いて、
  それはある少女の死が引鉄となったらしい。
  春が近づくほど雪崩が発生しやすくなるように、
  緩やかだったヨリックの病態曲線は急降下した。

  然し乍ら、これが手記である以上
  書き手が文字を書く余裕を失ってしまえば当然
  軌跡を正確に辿ることはより困難になっていく。 ]
 

(87) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【人】 優等生 ヨリック

     

         *   *   *
     
 

(88) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【人】 優等生 ヨリック


 それはすぐ隣で起きたことなのに、
 僕は呆然と、挨拶を交わしたばかりの女の子が
 砂になって崩れていくのを見ていました。
 春の陽気を遠くへ遮ってくれる曇り空は、
 天に煌めく星さえも阻んで、地に落としていく。

 僕の隣の席にぽっかりと
 白い床に夜空を描いたようにも見えました。
     

(89) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【人】 優等生 ヨリック


 ざわめきの波がどっと寄せて、
 泣き声や、叫び声や、走る音が周りに溢れても
 僕は影ごと縫いとめられてしまったように
 女の子がかたちを失っていくのを見ていました。
 
 傍に来てくれたせんせいにその糸を切られて、
 ようやく僕は自分の隣で起きた出来事が
 どういったことかを理解しました。
 

(90) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【人】 優等生 ヨリック




 「 ……ごめんなさい、せんせい
   せっかく包帯が取れたところなのに 」


 ────── …… カラン、と
 
 スプーンが床をたたく空虚の寸前、
 弾かれたスープの飛沫が白いガウンにかかって
 じくじくとした痛みとして染み込んでいました。
 汚れた袖を捲れば、少し融けた左腕が光沢を放ち
 歪になってしまった硝子のような有様だった。
 

(91) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【赤】 優等生 ヨリック


 だけどそれより、
 床に散らばって広がった藍色の星の…
 女の子のくちびるが崩れていく寸前の囁きを、
 僕は拾いあげてしまった。
 
 スープと砂の付いたシルバースプーンよりも先に。
 

(*7) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【赤】 優等生 ヨリック

 
     
 「 …どうしてそんなに生きていたいんだろう 」
 
     

(*8) 2019/06/12(Wed) 12時頃

【人】 優等生 ヨリック

 
 ・・・・・
 こんな世界になってしまっているのに、
 それでもあんな言葉を零した理由は何でしょう。
 言葉ごと、もう星砂として散らばってしまって
 拾い集めて尋ね返すこともできません。
 
 … 僕は疵口の処置の為に
 医務室へ向かわなければいけなかったから。
 ガウンを汚したスープの染みが血に見えたけど
 あの子も、僕も、一滴たりとも流していない。
     

(92) 2019/06/12(Wed) 12時頃

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