267 【突発】Sanatorium,2880【RP村】
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[ 名前に意味を見出したところで、 のろいがひとつ増えるだけなのに。 ]
(23) 2019/06/10(Mon) 22時頃
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[ どうせ、有象無象の白い植物ですから。 幾らたったひとつの名前をつけたところで、
何時か 枯れてしまって、 苗床がひとつ空くだけでしょう。 ]
(24) 2019/06/10(Mon) 22時頃
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[ ─── 嗚呼、かわいいアンジェリナ。 貴女は 其れが 今、だったのね。 ]
(25) 2019/06/10(Mon) 22時半頃
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[ 砂を。 噛んだ音がした。
……気がした、だけで、 実際は何かの残りだった気がする。 昨日の"光合成"も込みで 絶好調とは言えないにんげんの身体、
騒ぎの片隅で、尚、咀嚼を繰り返していた。 お腹が空いたなんて可愛らしい欲求じゃあなくて、 最早義務にも近しい動きで。
ちら と、流し見たスープの湖面には、 相も変わらずつまらなさそうな顔したおんな! ]
(26) 2019/06/10(Mon) 22時半頃
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─── 可哀想なアンジェリナ、
[ きっとわたしたち、こういう生き物だって、 はじめまして、こんにちはの時に、 大人げなく言うべきだったかしら。
ほしを語る可愛い貴女には、 怒られてしまったかもしれないけれど、 もう今となっては 想像するしか出来ないのでしょう。 ]
(27) 2019/06/10(Mon) 22時半頃
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[ 半分以上残してしまって、 今日の朝御飯はお終い。
あのこだったものに 何かの真似事、 蒼白いゆびさきで十字を切って席を立つ。 ]
(28) 2019/06/10(Mon) 22時半頃
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「 なんて可哀想ないのちなのかしら 」
(29) 2019/06/10(Mon) 22時半頃
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[ わたしの身体が、どうなるのか。 可愛いあのこを見て ふと、思いはすれど、
─── 何時かどうせ死ぬし、関係無いから、 せんせいたちに詰め寄ることも無かったでしょう。
……今更何を怯えろと言うのかしら。
勉強熱心な生き物でも無かったので、 部屋に戻って根付いてようかと、して、 ]*
(30) 2019/06/10(Mon) 22時半頃
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[ ……この状況で、 根城が図書室に近い場所だったのが、いけない。 そんな顔して、今度は憂鬱を隠しもしないで、 中庭の扉前に突っ立っている有様。
学ぶ意思は皆無とは いえ、 日傘を持ってきた辺りは学習する生き物だろうか。 煩い場所か苦しい場所かの二択を抱えて、
苦い顔して 真白の中。 ]
(31) 2019/06/10(Mon) 22時半頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/10(Mon) 22時半頃
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しょくぶつがそだつには、 みっつのようそがひつようです。
にっこう すいぶん ──── ひりょう。
にんげんだって たべなければ■んでしまいます………
(32) 2019/06/10(Mon) 23時半頃
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[ 絞りきった容器をdustBOXに投げ入れ、 幼児教育用だろう しょくぶつのきほん をたたむ。 人工日光の下、 白のベンチの上。
ほんは よごさないようにしましょう。 此の決まり文句だって幼児教育だ。 たぶん。 知らないけど。
味の無い其れを落としたところで、 微かに濡れるばかりだろう。]
(33) 2019/06/10(Mon) 23時半頃
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[ 今の世の中 たべなくても生きていける。 ……たべるという動作の定義をどう取るか、であって。 固形物を食み、味わい、飲み込むことを食事というなら
しょくじ からは 遠ざかって久しい。 土に肥料を刺しているようなものだ。 否、 ──── 肥料に 味はあるんだろうか。 もし おいしい ものならば、 おれはしょくぶつにもなれないかもしれない。 ]
(34) 2019/06/10(Mon) 23時半頃
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[ 胸元の端末が 某かを報せるを まるきり無視してしまって、
派手な私服を白衣で隠し、 しろばらのアーチを 突っ切って行く。
( しょくぶつさんたちのざわめきには、 わずかに うすら笑みを向けるのみで、)
可哀想なクリスマスローズ。 君は今日も俯いてるのかい? ]
(35) 2019/06/10(Mon) 23時半頃
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しょくぶつが せいちょうするには、 みっつの えいようがひつようといわれます。
ひりょうには みっつが ばらんすよくはいっています……
(36) 2019/06/10(Mon) 23時半頃
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[ 珍しい姿を見た。
中庭の扉の向こう、 廊下側に 真白の姿。 …自分だって真白だ。 日の下に在る白衣は、益々白々と。
下がる日傘に、興味のような 揶揄のような からかうような色を隠さず、碧に乗せ、 硝子越し、 くちびるだけで、 ]
べんきょうでも するの。
[ 短い舌が 空を叩く。 ]
(37) 2019/06/10(Mon) 23時半頃
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[ 恨みも何も無いけれど、 只様子に腹が立った 其れだけで、 日傘を硝子にぶつけてやろうかと思った。
……やらなかったのは大人だからとかじゃあなくて、 わたしの腕力を振り返るだけの余裕があったらしい、 多分 そんな 理由。 ]
(38) 2019/06/11(Tue) 00時頃
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[ かと言って、 硝子の向こうへ歩み寄るほど 可愛げのあることも出来なかったので、
石突をかるく 地面へ打って、 ちぃさく息を吐いた。 ]
(39) 2019/06/11(Tue) 00時頃
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アンジェリナが砂になってしまったから。 ─── 部屋の周りが煩くて、眠れやしない。
[ 聞こえていたかはまったく知らない。 ]
(40) 2019/06/11(Tue) 00時頃
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……"ひと" って、砂に成って死ぬのね。 骨すら残さないの、初めて知ったわ。 あのこに 余命とか 言ってあげなかったのかしら。
[ 続けた呟きだって、 きっと、白い建物の騒ぎに消されていく。 わたしの 両目は、"鬱陶しい"を隠しもせず、
せんせいを通り過ぎ、 とおく とおくのアーチを捉えて ]
嗚呼、──── せんせい、
(41) 2019/06/11(Tue) 00時頃
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それとも"わたしたち"、 もとよりにんげんじゃあなかったのかしら。
(-0) 2019/06/11(Tue) 00時頃
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[ 如何してそんなことを思いついたのか、 ゆいいつ ひとらしい色をした、 淡いくちびるが ちぃさくささやいて、 ]
[ 笑みすらつくってみせた! ]
(42) 2019/06/11(Tue) 00時頃
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[ まるでこどもの、突拍子も無いひらめきのよう ]**
(43) 2019/06/11(Tue) 00時頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/11(Tue) 00時頃
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白い雪の中に■ぬように埋もれていた。 被験体-216。僕は彼を密かにそう呼ぶことにした。 白い布団に覆われた、 息遣いも冷えきってしまえば 人らしく■に切れない被験体のようだった。 ───── 実際、そうであった。
(-1) 2019/06/11(Tue) 14時頃
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・・・ 「 よろしく、153 」 しかし、僕は微笑いかける少年に そのように返していたはずだ。 丁度サナトリウムに送られてきた患者であることは 針葉樹林を通り抜ける間にも聞けただろうか。 僕たちの体重に沈み、影を作る雪道を背後に 分厚いレンズ越しに見える白さを見つめていた。 少年のことは言葉を交えたきり、 一瞥もしなかった。
(-2) 2019/06/11(Tue) 14時頃
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「 此処は寒いでしょう。 中に入って温かいものでも食べましょうか。 食べものでは何がお好きですか? 」 彼は何処までの記憶を持っているだろうか。 僕が被験体を迎えるにあたって、 まず気にするのは そこだった。 彼のことを知ろうとする口振りで けれど、身を包む服は確かに彼を拒んでいた。 病
(-3) 2019/06/11(Tue) 14時半頃
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僕は 病が移らない方のが、果して良かったのか… この頃を振り返っても、よく分からない。 冥府行の渡守のようなものだろう。 レテは既に被験体の身体に住み着いていて 救いの手は2880の向こう側だ。 『 どうせ死ぬなら…… 』など 当然 慰めの民になれもしない。
(-4) 2019/06/11(Tue) 14時半頃
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─── ■■場所が無いという点では 既に枯れ骨も良いところではあるが。*
(-5) 2019/06/11(Tue) 14時半頃
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針葉樹がぐるりと空の周りを飾る真ん中。 真っ白い雪の布団は羽みたいに柔らかくて、 長旅だった冥府行の列車から解放された途端に 天国に辿り着いたのかと思うほどでした。 ────── 曇天から降ってくる雪が 横たわる僕を包み隠してくれたら良かったのに、 僕はその前に見つかってしまったのでしょう。
(-6) 2019/06/11(Tue) 17時頃
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その人がお医者様であることを、 僕がサナトリウムに向かう途中だと言った時に 知ることが出来たでしょうか? とにかく、僕はその人をせんせいと呼びました。 病人にとって■■さまみたいに大切な存在なので 本当はそう呼んだ方が正しいのかもしれませんが。
(-7) 2019/06/11(Tue) 17時頃
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153の意味はわかりませんでした。 思わず小首を傾げてしまったけれど、 吐き出す白い息にでも消されたのでしょう。
(-8) 2019/06/11(Tue) 17時頃
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