266 冷たい校舎村7
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よく出来たコピーだったなー なんだか懐かしかった。
[お化け屋敷を抜ければ、 俺はいつもどおりに笑っていて 下の教室に戻って伝えるべき? という問いに どうしよ、と答える程度には、 俺もこの不思議な空間に浮かれてはいた。]
知ってるより知らない方がびっくりしそう。 悟とか、ヨーコねーさんとか ういのは……どうかなあ……
[ぽんぽんとクラスメイトの名前をあげて それから、まあ、と置いた。]
(121) 2019/06/08(Sat) 17時頃
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教えた方が、安全だとは思う。
[と、最後は正常な判断を下して、 悟にメールしてやろ、と思い携帯を取り出した。
そこで、俺は「は」と声を出す。 圏外だった。
なんだよ、とぼやいて ポケットに端末をしまいこむと、 「降りようか」と蛭野に声をかける。]
(122) 2019/06/08(Sat) 17時頃
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そういえばさ……。 キョースケ。変なこと聞くんだけど
[魔が差した? というよりは、久しぶりに二人きりだったから。
あるいは、聞いておかなければ、と 思ったからかもしれないけれど] ネイルとかメイクしてSNSにあげたりしてる?
[って、それはもう、世間話みたいに。 普段は考えられないくらい、その言葉は簡単に出た。*]
(123) 2019/06/08(Sat) 17時頃
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/* ふと我に帰ってみたら ふたりのかおしかなくってわらってしまった つきあわせてたらすまない・・・!
(-48) 2019/06/08(Sat) 17時頃
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/* 語彙がしんでるので仮眠をとるべき。そうするべき。
(-49) 2019/06/08(Sat) 17時頃
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本当は、この世界以外なんてないんだよ。
(124) 2019/06/08(Sat) 17時半頃
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──現在:4階──
その言い分だと、 僕らみんな病人みたいだ。
[ 病人を収容する施設が似合い>>120とは、 僕には不思議とそういう風にしか聞こえず、 くすくすと笑いながら、僕は歩いた。
白い布をかぶせられた人形>>120。 その下は、どんなだっけ。 どんな顔をして、どんな装飾をされて、 ……そもそも、顔なんてあったかな。
少し気を取られながらも、一瞥して進む。]
(125) 2019/06/08(Sat) 17時半頃
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[ コピーだった。>>121 と、養拓海が言うので、 僕もそういうことにして笑う。]
懐かしいね。そんなに昔のことじゃないのに。
[ そんなに昔のことじゃないのに、 あの日はうんと遠く感じる。果てしなく遠く。
伝えるべきかどうか。 僕らは少しのんびりとしすぎていたけど、 それなりに真面目に検討していたはずだ。]
知らずに、見ずにまっすぐ帰れば、 驚かずに済むと思うけど──、どうだろうね。
[ この状況でまっすぐ帰れると思うほど、 僕だって呑気じゃなかったのだ。辛うじて、だけど。]
(126) 2019/06/08(Sat) 17時半頃
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[ 養拓海は安全策を取ることに決める>>122。 僕にも異議はない。ただ、スマートフォンもない。
任せるつもりでいたけれど、 取りやめた様子に「駄目なんだ」と呟いた。
また薄暗い廊下を歩く。 廊下の隅で何かがざざっと蠢いた気がして、 けれどよく見たらそこには何もなかった。
1階下には、異常のない教室があるはずで、 僕らはそこへ向かっているはずだった。
ふと、本当にふと、という風に、 思いもよらない問いを投げかけられて、]
(127) 2019/06/08(Sat) 17時半頃
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姉にとっては、確かな場所だったのかもしれないけど。
(128) 2019/06/08(Sat) 17時半頃
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………… 僕はあげてないよ。
[ 一拍の後、僕は静かにそう答えた。 嘘ではないから、声にも出せた。
にこりと微笑んでみせる。 階段に差し掛かった。一段ずつ下れば、 少しずつ、視界が明るくなっていく。
何人くらい、教室に残っているかな。 そういうことを、はぐらかすように、 自分の思考さえもはぐらかすように考える。*]
(129) 2019/06/08(Sat) 17時半頃
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僕は知っている。この世に生きるしかないのだ。
(130) 2019/06/08(Sat) 17時半頃
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/* お京、もし女の子に「このドレス素敵でしょ」って言われたとして、 「うん、素敵なドレスだね」「すごく素敵なドレスだと思う」「色も素敵だし……」「デザインもユニークで」って言って悲しいことになりそう
(-50) 2019/06/08(Sat) 17時半頃
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[ それが、すべての始まりの合図だった>>#0 ]
(131) 2019/06/08(Sat) 17時半頃
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/* 私、ほかの人の秘密を掘り進めるのがすごく苦手なので、 ホストたる拓海くんに接待してもらっている……って申し訳ない気持ち。 説得向いてるかというと向いてないと思います。がんばります。 最終日までに一回爆発して自分が吹っ切れる必要があると思います。
(-51) 2019/06/08(Sat) 17時半頃
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昔から、ずっとずっと。 なにごとにも始まりの合図があったんだ
(132) 2019/06/08(Sat) 17時半頃
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[ 時刻ぎりぎり、教室の中へ踏み込んだ瞬間だった。 聞きなれた合図が、校内に鳴り響いたのは。
等価交換で手に入れたクリームパンを鞄へ、>>0:879 そしてご指摘通りに鞄の雪を払って廊下を進んだ後。 俺はいつも通り≠ノ朝の休憩を済ませるためにと、 校舎裏へと続く扉へと真っすぐに向かったのだった。
残念ながら、扉付近の窓から見える外の景色は白く 蒸す煙草の火種さえ凍り付いてしまいそうだったもので 素直に諦めて教室へと戻ったのだったが ]
……なんだよ、こんだけか?
[ 教室内の人数を見て、訝し気に呟きを落としていた。 ]
(133) 2019/06/08(Sat) 17時半頃
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[ 確かに、学校へ辿り着いてからというもの 一緒に来たつもりではないから偶然同じタイミングで 校門から下駄箱まで一緒だった田所以外の仲冬生とは 一切会うことがなかったのは不思議な話だ。
そして、合図が鳴ると同時に 恐らく教室内にいるクラスメイトたち全員の端末に 何らかのメッセージが届けられていることに気づく ]
………
[ メールを見て抱く感情は各々だった。 俺はというと、迷惑メールにしちゃ気味悪すぎる。>>1 文化祭≠ニいう文字に引っかかりを覚えながら 最後の挨拶を綴るメールに眉根を顰めていた。 ]
(134) 2019/06/08(Sat) 17時半頃
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[ 扉一枚を隔てた向こう側の異変に気付いた者が、 せっかく壁のように隔てていた扉を難なく開け。>>19 奇妙な景色だ。やり取りに肩が強張る。>>12>>20 向こう側へ出ていく背中をただ見ていたが>>27>>48
しかし、俺は反対に教室の奥へと進む。 ]
おい。堅治、
[ けんちゃん≠ニ彼を呼ぶことはない。 ただ、窓を開けて立ち竦んでいる彼の背中が クラスメイトでありなんでもできる宇井野堅治にしては どこか小さく見えたものだったので。
名前を呼ぶと共に、少しぬるくなったほうじ茶を 背後から彼の頬へと、ぴたりと当てたのだ。 ]
(135) 2019/06/08(Sat) 17時半頃
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これやる。
[ 落ち着け、と言わんばかりに差し出した。 ]
……俺も、帰るわ
[ ほうじ茶を押し付けた後は、 誰よりも先に帰宅宣言した柊の後を追うように>>27 いや、別のアイツの後を追いかけるわけじゃないけど。 自分の席へ座ることなく、雪で少し濡れた薄い鞄を掲げ 何人かが越えていった、扉の前へと向かう。 ]
(136) 2019/06/08(Sat) 17時半頃
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[ ……まったく、俺は変わっていない。
あの委員長の言う通りだと自嘲に少しだけ笑んだ。 一瞬だけ扉の向こう側へ出るのを躊躇いながらも、 一歩。勇気というものを噛みしめながら、廊下へと。
まるで五感が殴られるような、光景。>>#1 けれど、第六感を振り切るように 何も気づいていないフリをして昇降口へと向かう。 ]*
(137) 2019/06/08(Sat) 17時半頃
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/* うわ!スマホから見たら文字ずれてる!アワー! あと一文字分、減らさなきゃ……
(-52) 2019/06/08(Sat) 18時頃
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[ 俺が昇降口へ辿り着いた時、 柊紫苑の姿は其処に未だあったろうか?>>27 それとも、道中で追いつくことはあったろうか?
もしもどこかで出逢ったのなら、 いつもは女と肩を並べている、いまは寂しい男へと 名前を呼ぶくらいしてやらんこともない。 もちろんのこと、柊と会わなくたって 俺は靴を履き替えて真っすぐ扉へ向かう。
もちろん、帰るためだ。 ]
……は?
[ だから、手をかけたその扉が開かなければ 疑問を抱いて当然のことだろう。 ]
(138) 2019/06/08(Sat) 18時半頃
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[ 鍵を。扉の向こうを。隙間を確認する。 押しても、引いても、びくともしない。]
ンだよ、これ。ざけんなっつの、
[ 苛立ちにガツンと昇降口を蹴った。 帰れないじゃないか、と。
だから俺は、向かおうとするだろう。 一階の端にある校舎裏へ続く扉なら、と。 ]
(139) 2019/06/08(Sat) 18時半頃
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──回想:校舎裏にて──
[ 高校生ってやつは、校舎裏に何を夢見ているのか。 隠し事をするのに最適ってやつなのだろうか。 まあ、俺もだから人のことは言えないんだけど。
柊紫苑は、そんな校舎裏で逢引を繰り返していた。 どちらが先かなんて、眺める俺にゃ理解不能だが クラスメイトのキスシーンをありありと、 そう、ありありと見せつけられたところで>>0:824 気持ちのいいもんじゃない。全く。 お前が見せつけているつもりはなくとも、 こっちはそういう気持ちになる。当たり前だろ。
端正で綺麗な顔の笑顔は委員長とも京輔とも違う。 もちろん、俺とも違う。女好きのする顔だ。 ……こいつの笑顔も、時折気味が悪い。 ]
(140) 2019/06/08(Sat) 18時半頃
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[ はじまりからおわりまで。 俺は柊の恋路をことあるごとに見てきた。 重ねていうが、見たくてみてるわけじゃない。 ただ、目の前でおっぱじめるから見えるだけ。
それでも、あまりの頻度に問うたことがある。 ]
お前、そんな顔いいのに何がダメなわけ?
[ って。他意もなく、事情も知らない。 純粋なDKとしての些細な好奇心。 ]*
(141) 2019/06/08(Sat) 18時半頃
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/* ギリギリのギリ子さん。 でも、入ってるのでよしとする。
(-53) 2019/06/08(Sat) 18時半頃
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/* ふわっとしたその場で浮かんだ感想をわりと今回灰に残してるんですけどね、 支配者と被支配者みたいな感じの人がこれだけいるのもすごいし、 飲み物の種類がすごく豊富
(-54) 2019/06/08(Sat) 18時半頃
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生きるのも、死ぬのも、選択の自由。 貴方の持っている権利ですから、
いいのよ。私、気にしないから。
(142) 2019/06/08(Sat) 19時頃
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[ 廊下を歩く。屋上へ行くために。 歩いてて、あれ?と、私は思います。
最上階であるはずの三階には、 上に登る階段は屋上に上がる一つしか無い。 なのに、全部の階段が上へと繋がっている。
あれれ。どういうことでしょうね。 いよいよ言い逃れが出来ないくらい すこしふしぎ、な現象が起こってるのね。
面白い。未知の世界、こんにちは。 薄暗い此処は、随分と身に覚えのある階で ああ。ええ、つまり、三階よね? ]
(143) 2019/06/08(Sat) 19時頃
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