264 ナラティブの林
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暑くなってきたしね。 もう少し夏が近付いたら、 今年こそ、屋上でキンキンに冷えたビール飲もう。
[ 即席ビアガーデンは、個人的夏の風物詩。 駅向こうの河川敷での花火大会の夜が狙い目なのに、 昨年は残業に圧されて実現しなかった。悔いている。
口元を拭う神保を見て笑い 今日だけ店長は紙ナプキンを手渡す。(>>191)
ごめんごめん、とあっさり謝りながら。 ]
(195) 2019/04/28(Sun) 23時半頃
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試しに付き合ってみませんか? そういうことなら、どうぞよろしく?……から、 半年経っても気持ちが進展しなかった彼女。とか。
甘える時は、……禎光。
[ 差し出されたクッキー半分、 カウンターから身を乗り出して 行儀悪く咥えて受け取りながら。
甘いチョコチャンクは好みではないはずが、 すっきり苦い珈琲の風味と合わされば悪くなく。 ]
(196) 2019/04/28(Sun) 23時半頃
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シンプルに名前呼びかと思ったんだけど、 どうだろう、当たってる?
[ 持ち直したクッキーを サクサク齧りながら、首を傾いだ。 ]
(197) 2019/04/28(Sun) 23時半頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2019/04/28(Sun) 23時半頃
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……よくばり、なのかな。
[一部の住人とは違って、これ、と決めて買ってきたものには名前だって書いてしまう。「R」の一文字は時にプリンに、時に苺大福に、時に鯖寿司に、ととりどりだけれど、冷蔵庫の隅っこの隅っこにその存在を主張する。
好きなものは共有したいけれど、手が届かなくなるのは嫌なのだ。独り占めしたいわけじゃないけれど、……パルックさんたちは、もしかして、互いに互いを独り占めできる関係、なのだろうか。 至った思考は、年の割には幼い自覚もあって、とても口にすることは出来ず、ただぼんやりと葉桜を見上げるのみ]
(198) 2019/04/28(Sun) 23時半頃
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― シャワーブース ―
[さすがにこの時間は、シャワーはみんな空いているようだ。 空いているときは、なるべく奥のものを使うのが、なぜだか癖になっている。駅のトイレやなんかもそう。
頭のてっぺんから、少し熱めのシャワーをかぶると、だいぶしっかりと目が覚めてくる感じがした。 シャワーを浴び終えたら、何か冷たいものでも飲もう。]
…………。
[そういえば、現実の恋愛なんて、たいして興味なかったけど。 身近でそれが発生したとなると、やはり、少し気になってしまう。 いや中学高校専門学校、そこにも勿論色恋沙汰は溢れていたが、ここまで近いのは久し振りで。]
(199) 2019/04/28(Sun) 23時半頃
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[「中村」と書いたビニール袋からキャベツを取り出して、千切りを始める。単純作業をしていると、自然とさっきの令との会話が頭に浮かんだ。]
助かった。令くんは優しいな。 俺も当然、君の秘密は誰にも言わないって何度でも約束するし、ちゃんと守ってみせる。
[指きりこそしなかったけれど、二人だけが共有する互いの秘密を再確認できて、とてもわくわくした。仕事頑張ってきてくださいとの励ましも、嬉しくて仕方がない。顔を引き締めようとしても笑みが浮かんでくる。]
……あっ!
[気がついたら、キャベツを丸々1個を千切りしていた。全部使ったら何人分できるだろうと困惑するのも一瞬、一人で食べきれなければ皆で食べればいいじゃないと思いついた。
方針が決まれば迷わず実行とばかりに、味付けの準備をする。]
(200) 2019/04/29(Mon) 00時頃
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あー、いいッすねェ。ビールゥ 去年、屋上から花火見たけど綺麗だったァ…… [ブナティラに越して最初の夏。 巽は残業で間に合わなかったことを思い出して、 >>195"今年こそ" に籠る切実さにけらりと笑う。
受け取った紙ナプキンで改めて口元と指を拭い 残りの珈琲は、氷が解ける音込でじっくりと味わう。
試用期間だけで終わった付き合いについては ああ…と納得の相槌を返し。]
なァンか、大人ッて感じィ… OKしたってことはタツミィさんの中で 及第点はクリアしてたんでしょォ?
何が足りなかったンすか
(201) 2019/04/29(Mon) 00時頃
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そうですね。楽しみです。 おいしいものはいつも気分を盛り上げてくれますし、人と食事は違ったおいしさもありますからね。
[思いついたことを思いついたまま行動する性質で、誰かを食事に誘うのも思い付きでする。 1人が良い時は誰も誘わない。 今回は、たまたまレックスが傍にいたからではあったが、それでも誘いたくないのなら誘わない。 同居人たちは、良い意味で気を遣わないで良い相手だと思う。]
好きなものをたくさん、ですか。 僕と一緒ですね。 僕も好きなものばかり食べる方ですよ。
[こう見えて一途なんです、と笑う。
風が吹いて、蒲公英が揺れる。 綿毛が旅立ちのタイミングだとばかりに、風に乗って飛んでいく。 彼らは、ちゃんと飛び立つタイミングを知っているのだな、と妙に感心してしまった。]
(202) 2019/04/29(Mon) 00時頃
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レックスさんはよくばりではないと思いますよ。 自分の物だときちんと主張するのは大事だと思います。
だって、レックスさんが欲しいと思って手に入れたものなんですから。 他の人にとられたくないと思うのは、レックスさんの強さみたいなものじゃないですか?
[買ってきたものに名前を書かない筆頭が何を言うのかと思われそうだが。 冷蔵庫の隅でしっかりと主張する「R」の文字から、レックスの芯の強さのようなものを感じられてとても好感が持てている。]
(203) 2019/04/29(Mon) 00時頃
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いちごサンド……独占欲、かぁ。
[誰かを独り占めしたいと思ったこと、あったろうか。 中学の頃の彼女とは、グループ交際で、なんだか気付けば、男子は男子、女子は女子でばっかり集まって、進路が決まる頃には消滅した。 高校の時の彼女とは……そうだ、ゲームの話題ばっかりでつまんないってフラれたんだ。しょうがないじゃないか、ショッピングに付き合うよりも、イベント周回のほうが面白いんだから。
分かっちゃいるんだ、そんなことじゃダメなんだって。 声優、ナレーター、アナウンサーの専門学校を選んだのは、なにも声優になりたいからってわけじゃない。まぁ、なれたら面白いなとは思ってるけど、それより、就職までの時間稼ぎ的な要素が大きかった。 大学は、英語が思いっきりネックだったから。けど専門学校でやりたいことも特にないしと悩んでいたら、先輩が「アナウンサー系の学校で言葉遣い覚えると、就職に有利になる」と教えてくれた。 これだ! と思って進学先に選んだが……まぁ必死さが全然ないから、言葉遣いはそれなりだし、まさか英語があるなんて。]
(204) 2019/04/29(Mon) 00時頃
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