261 エイプリル・トフィーの融解点
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――――― 、
[説明しようと開いた口はカラカラに乾いて 張り付いたような喉がピリリと痛んだ。
かたん、 と
遠くで郵便受けが音を立てた。*]
(55) 2019/03/26(Tue) 00時頃
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[…………。]
(ラルフ? らーるふ、ラルフってば!)
……あ。すみません、何ですか?
[目の前に躍り出られてようやく呼ばれているのに気が付いたもんだから、俺は思わず目を丸くしてしまった。桜色をした風に纏われたお嬢様は、ふくふくのほっぺたをもっとふくふくに膨らませてこちらを睨みつけていた。]
(もー、またお腹空いてるの? そんなんじゃいつか倒れちゃうじゃない。)
[昔よりかは背が伸びてもまだまだ俺より低いままだ。靴の大きさも5pくらいは差があって、いつだってお嬢様の色が抜けきれない。]
(56) 2019/03/26(Tue) 00時半頃
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違いますよ。最近はちゃんとご飯を食べてます。 えーっと、そう。実は花粉症で。
(花粉症? でも、ずっと平気だったじゃない。)
……あれは蓄積して発症する場合もあるんですよ。 それより、素敵なお召し物ですね?
[随分と伸びた長い金色の髪は、あたまの高いところで結われながら、ふたつに裂けてそれぞれ控えめな胸の上で揺れていて、とても愛らしい。 指摘した途端機嫌を直したらしい。膨らしていた頬を戻してにっこりと笑ったお嬢様はくるりとその場で回って見せてくれた。ひらりと広がったスカートの裾がゆっくりと落ちるまでを見届けて]
(でしょ? 新しい高校の制服! 結局、4月の半分も着てないんだもん。普段から着ないと勿体ないじゃない。 隕石なんか落ちてくるわけないのに、みんな大袈裟なのよ。)
[……。]
そうですね。
(57) 2019/03/26(Tue) 00時半頃
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[溜息と一緒に肩を竦める純粋さは世間知らずなのか、それとも世俗に通じるからこそ信じたくないのか判断できなかった。 握っていた竹ぼうきを軽く撫でて、お嬢様の青い瞳を見る。]
もし、ほんとに星がおっこちてくるとしたらどうします?
[声色は至って平然としている。その甲斐あってか、他愛ない世間話と捕えたらしいお嬢様はグロスに濡れた艶めく唇に指を当て、少し考える素振りを見せる。それからにっこりと笑って]
(……逃げるわ! そして一番景色が綺麗な所で一番かわいい服を着て、タフィーを気が済むまで食べてからベッドで寝るの!)
[眩しい笑顔が向けられるのが嬉しかった。ポケットから取り出した絹のハンカチでお嬢様の指先を拭って、苦笑する]
素敵な最後ですね。
(58) 2019/03/26(Tue) 00時半頃
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[硬いベッドに転がったら、シーリングライトに滑り込んでる虫の死骸に気が付いた。あんなにわかりやすい位置にあるのに片づけないなんてどうかしてる。 机の辺りから椅子を引き抜き、ライトの蓋を引き抜いて綺麗に片づける。
ふと、耳元でぷぅんと微かな音が聞こえた気がした。もう蚊の飛ぶ季節だったか。手に蠅たたきを取りかけて……やめた。 そんなことに労力を割くよりさっさと眠ってしまう方がいい。そう思って、きっちりパジャマに着替えた身を布団に戻してあおむけに転がって目を閉じた。
……。 らびんにゅーらびんにゅー。いじらしくも彼の周りを飛んでいた一匹の蚊は、じっくりと見ればうっとりとした視線を彼に向けていたのかもしれない。だけどどうして、熱烈なキスを交わした毎ダーリンの唇を奪う勇気をまだ持てずにいる。]*
(59) 2019/03/26(Tue) 00時半頃
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