281 緋桜奇譚−忌−
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へくしっ……風邪かな。
[人ならざる者が風邪をひくのも可笑しな話だが。 そう語られるのならば、そういう事もある。]
それとも噂をされて。 ……と、すいません。
[先ほどの配信への反応を見ようと。 スマホの一つを取り出したところで、少女>>@7にぶつかりかけけて、それが手から滑り落ちた。]
(9) 2020/09/29(Tue) 23時半頃
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大丈夫でしたか? あなたは……?
[目の前にいたのは普通の少女に見えた。 妖怪とも思えなかったが、何か少しだけ妙な気がした。
落ちたスマホの画面は『アオちゃん』の画像が映っている。*]
(10) 2020/09/29(Tue) 23時半頃
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/* おうちに帰ってきてくれるなんて、良心的なSCPですね。 収容違反してるけれど。
アオちゃんはたぶん電子機器の方が本体なので、アバター1体2体くらい破壊なら死なない、と思う。 ここら辺は戦闘前に分かりやすく説明しておきたい。
(-3) 2020/09/30(Wed) 00時頃
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[寡黙少女にとって人間とはその形をしているかどうかである。 ヒトが人形だと呼ぶモノだって人間だし医者だと名乗るモノも人間だ。 スマホの中にいるアオちゃんは応えないから人間ではない。 あれは人間の形をしているけどアオちゃんという存在である。 今はそう認識している。
声をかけられたから振り向いてそちらを見た>>10 寡黙少女はぱちぱちとまばたきをしてそれから落ちたスマホを見る。 アオちゃんがいた。
視線をまた上へとあげて見知らぬ人間を見る。 それからゆるりと首を傾げた。]
(@8) 2020/09/30(Wed) 00時頃
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大丈夫ってなぁに?
[寡黙少女が声を発した瞬間、目の前にいる男性へと向けて力が発せられる。 それは風を切る刃の様であり。 何物をも崩す重力場の様でもあり。 全てを溶かし焦がす熱量の様でもあり。 その正体が何か考えるまでもなくただそれを壊す力。
しかしただの人間ではない存在であるのならば。 その力が発せられた瞬間にそれを感知する事は可能であっただろうか*]
(@9) 2020/09/30(Wed) 00時頃
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[その声>>@9を聞いた途端、男の姿は弾け消えた。
血肉の塊の人の様に血飛沫を上げるでなく。 例えるのならば、ゲームのキャラがやられて消えたように。 青い光となって弾けて消えた。消された。
重そうな鞄だけがそこに残る。]
(11) 2020/09/30(Wed) 00時半頃
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……いや、いきなりそこまでやられるほど。 強くぶつかったわけではないよね?
乱暴だなあ。
[男の声が下から。 『アオちゃん』の映っていたスマホからする。 今は、その画面は青色一色だ。]
(12) 2020/09/30(Wed) 00時半頃
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[──青行燈。 男は、『アオちゃん』は、そう呼ばれた妖怪だ。
百物語を語った後に現れるそれは、白い着物の鬼女であるとか、切り捨てたら蜘蛛の足が残っただとか、はっきりと定まらない。
電子の海で無暗無数に怪談が語られた結果。 今は電子の海を巣食う存在になったそれの今の本体は、電子端末。 具体的に言えば今の青行燈の妖力の及ぶ範囲のこのスマホやら鞄の中のタブレットやらだ。
アバターである"人の姿"を壊されても、それほど痛いわけではないが、いきなりの攻撃に困惑はしていた。]*
(13) 2020/09/30(Wed) 00時半頃
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/* 超解釈をぶち込んではいる。
(-4) 2020/09/30(Wed) 00時半頃
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[ 目立つ銀髪の髪、 やたらと目つきの悪い男が夜の京をうろついている。 ファーのついた上着。 口を軽く開くだけで八重歯が覗く。 どこか獣のような野性味のある風貌の男だった。]
(14) 2020/09/30(Wed) 00時半頃
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[ここ最近の京は騒がしい。 ここ最近がどのくらい続いているのか分からないぐらい前からこの喧騒には慣れている。 人が増えた、建物が増えた。
最近のお気に入りはコンビニエンスストアという所だ。 そこは始終明かりが絶える事無く、人間が入れ替わり立ち替わりやって来る。]
ビニチキ一つくれよ。
[店員に告げて食料をまた一つ増やした。 本来の食糧に比べたらエネルギー効率なんて雲泥の差だが、人間に化けた姿で雷なんて食おうもんなら大騒ぎになる事は知っている。]
全く住みにくい世の中になっちまったぜ。
[まあ人間の食いもんもそこそこ美味いがな。 そう思いながら一人呟く。 この者の正体は妖──雷獣だった。]
(15) 2020/09/30(Wed) 00時半頃
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[言葉を交わした、少なくともそう認識した人間が消えた。 何時もの様に真っ赤な血飛沫はあがらなかったけど、それを不思議に思う事はない。 何故なら人間という生き物がどういったものか興味がないからだ。
壊れてしまったら途端に興味が失せてしまう、はずだった。 壊れたはずなのにまた声をかけられたから。
寡黙少女はきょとりと目を見張って。 それから声がする方を見る。
アオちゃんがいた。 生き物ではないアオちゃんが話しかけてくる。 とても不思議だ。
そうか、ここは京都でオカルトの街で。 アオちゃんはオカルトのお話をいっぱい教えてくれる面白い存在。]
(@10) 2020/09/30(Wed) 00時半頃
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何も不思議なんてないんだ。 そっか、アオちゃんは壊れないのね。 だっていつもわたしの声には応えてくれないもん。
わたし、攻撃なんてしたことないよ。 勝手に人間が壊れるだけなの。
アオちゃんはまだ壊れた事ないけど。
[じっとスマホを見つめてお話をする。 さて、これにアオちゃんが返事をしたらそれは会話だろう。 会話をしたらどうなるか。 それは勿論、壊れるのだ。 正確に言えば寡黙少女と会話が成立すれば対象は壊される。 壊そうとする力が働く、SCP-xx49-JPはそういった概念だ**]
(@11) 2020/09/30(Wed) 00時半頃
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[コンビニをでたところで、顔見知りに合う。俺と同じような険のある顔立ち、俺を一方的に仲間だと思っている人間が話しかけてきた。]
『おいガルム、ちょっと見てみろよ。 このサイト面白いんだよ。 99話まで続いてるんだぜ。』
それを1話から観ろってのか? 100話目に死ぬワニ的な?
[そいつはちげーよと言いながらもその100物語の内容を幾つか説明してきた。 なるほど、興味を引かれる。]
『六道珍皇寺って近いだろ。 だからその100話ってやつを一緒にさ…』
興味ねえよ。
[被せるようにそう言った。 俺はそう言ってその場を去っていく。 人間とつるむつもりはないが、長らく人間の姿形をしている習慣かその右手は掲げられ、別れの挨拶の形を成していた。]
(16) 2020/09/30(Wed) 00時半頃
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[ その足で向かう先は六道珍皇寺。 興味が無いなんて大嘘だ**]
(17) 2020/09/30(Wed) 00時半頃
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/* ほうほうガルムくんは人狼なのね。 志乃が首無しで蒼くんが擬狼妖精だから赤窓の顔面偏差値高いな。
(-5) 2020/09/30(Wed) 01時頃
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[勝手に人間が壊れるのだという少女をディスプレイ越しに見る。
条件付きの、なにかだろうか。 応えるのを保留して、青行燈は思案する。 不可思議な攻撃を受けた後でも相変わらず妖のようには思えないが。
特定条件下でのタブーを破った事で起こる怪異。 そんな話はそれこそ大量に知って、語っている。]
(18) 2020/09/30(Wed) 01時頃
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[スマホが青い燐光を放つ。 うっすらと落ちた鞄の方へと蜘蛛糸の様に繋がる糸のようなものが浮かびあがる。
青行燈というネットワーク。 その繋がりを少女に向き合う、スマホの分だけ切る。 繋げるときにかなり妖力と時間を使うのだが、目の前の怪異に対する興味が勝る。]
……勝手に壊れれるなんて不思議ですね。
[最初は声をかけ、少女が応えた。 いつも応えない、アオちゃんは壊れない。
応えることが条件だろうかと、敢えて。 繋がり切っても残した『アオちゃん』はそれに>>@11応える。]
(19) 2020/09/30(Wed) 01時頃
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[スマホは突然爆発して破壊された。 アオちゃんと言うものだと認識されていただからだろうか。]
こわい、こわい。 次にはこの事を、語りましょうか。
[『アオちゃん』の声での呟きはすぐ近くから。
鞄の中から漏れる青い光が炎の様に膨らみ男の姿が再構成。 鞄を素早く拾い上げるとさっさと逃げ出した。 触らぬナントカに、である。**]
(20) 2020/09/30(Wed) 01時頃
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― 十二年前 ―
[その少年は、怪我をしていた。
少年は、夏休みに山に遊びに行って、帰り道で迷って。 山道で足を踏み外し、数メートル下に落ちた。
草木に引っかかりながら落ちたが足を痛め、引き摺って歩く羽目になった。陽は傾き、心細さは増していく。やがて体力の限界でその場に座り込んだ。はあ……と溜息をついた、その時だった。]
『童か』
『人間なんて久しぶりだなァ』
[奇妙な声が響き、少年は辺りを見回した。 振り返って見た、そこに居たのは。]
(21) 2020/09/30(Wed) 01時半頃
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『よう餓鬼。お前、さては迷い子だろう』
『くく。俺様が里まで案内してやろうか』
[ニヤニヤと笑う、半透明の存在。 頭から二本の角が生えているソレは、昔話に出てくる"鬼"のようだった。少年は目を瞬かせ、視線がソレに釘付けになった。]
『その代わり、お前の体をよこしな』 『何、全部は奪いとりゃしねえよ 時々借りるだけさ』
『このままじゃ野垂れ死ぬぜ。 悪い取引じゃねえだろ?』
[少年はじっと鬼を見つめ、ごくりと唾を飲んだ。 それから、手をソレへと伸ばして――]
(22) 2020/09/30(Wed) 01時半頃
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――断る。
[手を伸ばし、バツを作り。 堂々と断ったのだった。]
(-6) 2020/09/30(Wed) 01時半頃
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―現在―
はー……さっむ。
[雪の降る街を、青年が歩く。 マフラーに手袋、きっちりと重装備だ。]
カレーまんでも買ってくかな。
[近くのコンビニをちらっと見ると。]
『おい 俺様、あんまんのがいい』
[頭の中で響いた声に、青年は顔を顰めた。 声の主とは割と長い付き合いだが、中華まんの好みは微妙にあったりあわなかったり。]
……いやー、ピザまんでもいいけど。 あんまんはないなー、甘いもん食べたい気分じゃないんだよなー。
[独り言に聞こえる程度に、内側から騒ぐ声に言い聞かせている。内からわーわー騒ぐ声は青年と妖怪以外には聞こえまい。]
(23) 2020/09/30(Wed) 01時半頃
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[コンビニへ向かおうとすれば、入れ違いに寺へと足を向ける存在に、青年の内側の鬼が気づいた。>>17]
『おや』 『雷獣か。久々に見たなァ』
[ん?と青年は首を傾げたが、そちらを見れば銀髪に目つきの悪い男。
あっ これ関わらない方がいいタイプだ。青年はそう判断した。目が合うとガン飛ばしと見られるだろうか。
視線をそろーりと逸らしつつ、そっとコンビニへと向かうのだった。**]
(24) 2020/09/30(Wed) 01時半頃
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/* 京助の名字考えてなかったので慌てて検索しただよ
ついでに言うと、鬼ちゃんの名前も考えてなかった()
ニビル→丹生(にぶ)にしたから、星ちゃんだな…
(-7) 2020/09/30(Wed) 02時頃
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/* 鬼 星 で検索したら、鬼宿出てきた ふしぎ遊戯だ 懐かしいw
和名 魂緒の星っていうんだなー たまお…… どうしても中村玉緒さんが頭をよぎるからちょっと考えよう……
(-8) 2020/09/30(Wed) 02時頃
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― SHINOちゃんねる ―
はぁい、こんばんはー。 今日はなんと。
あの有名霊能者さんとコラボですよー!
[かなり短めのスカートに蜘蛛の巣柄のニーソ。 金と紅のオッドアイで傍らには無駄に豪華な装飾を施した日本刀。 ……とコスプレ寸前の状態でブレザーの制服姿をした少女は笑う。
――SHINOちゃんねる。 霊能系ちゅーばーを名乗り。 時たま、放送を行っている彼女はシノ・アマミヤと名乗っていた。]
(25) 2020/09/30(Wed) 05時半頃
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