277 黄昏草咲く出逢い辻
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[引き寄せた糸は、また違う手応えを感じたものではあったのだが。
暫くは黄昏草の気紛れに付き合う腹積もりで風に乗り]
まかり間違っても、隠したりしちゃいけないよ。
僕らは意外とヤキモチ焼きだからね、
痕なんか残った日には、何が起きるか分からない。
[そう言い残して、青年の前から掻き消えた*]
(117) 2020/06/05(Fri) 16時頃
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─ 枯木の森 ─
[風に運ばれてきた先は、 これまで見た満開の薄紅とも青々とした緑とも違う様相。
其処にまだ鬼の姿はあったかどうか。 あったならば、 「其方の好い人は広場でお待ちかねだよ」と声をかけてから。
玉兎と、彼女の縁を持つ人の子とに視線を向けて]
其方は無事に合流が叶ったようだね、山吹のお方。
[呼びかけたのは、兎姫本来の姿をなぞらえて。 どのような返答が返ったかはさておき、 既に目当ての縁を手繰った者の元に長居も不躾と、 然程の間もなく風に乗って、次の気紛れに付き合うこととして]
(118) 2020/06/05(Fri) 16時半頃
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千早は、さて、黄昏草の機嫌は直ってくれたか── 4
2020/06/05(Fri) 16時半頃
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[くん、と指に絡んだ縁の糸を引っ張れば ようやっと思い望んだ通りを引き当てられた様]
…やれ、
随分と待ちぼうけをさせてしまったけれど
やっと、迎えに上がれるね。
[安堵の吐息を深く零して、 彼岸花の香の下へと早風を奔らせた**]
(119) 2020/06/05(Fri) 16時半頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/05(Fri) 16時半頃
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─ 湖畔 ─
[縁の糸に導かれた道の先、 逸る心をそのままにしたような風に運ばれた其処は 彼岸花の香──よりも、食欲をそそる香ばしさが強く漂い]
…おやおや。
すくなくとも、退屈はしていなかったようだね。
[>>121美味しそうな匂いの元を手に 木霊達にじゃれつかれながら食事をしている男を見つめ 安堵半分、和み半分の笑みを零しつつ 求めていた男の目の前へと、ふわり降り立って]
(129) 2020/06/05(Fri) 21時半頃
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待たせてしまってすまなかったね。
[そう言いながら、男の傍らに歩み寄り 面を外しながらその隣に腰掛けて]
しかし、待ちぼうけを食わせてしまったと
申し訳なく思っていたけれど
まさか朝餉を食べているとは思わなかったよ。
[>>126先に会った青年も中々だったが、 己の想い人の胆力には敵うまいとくすくす微笑う。 >>127黄昏草についての軽口に返されたあの反応を見れば 流石にこんな場所で食事をしようとまでは思うまい。
そのまま、先よりも間近くなった男の顔を見上げ]
(130) 2020/06/05(Fri) 22時頃
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どうやら僕は、 黄昏草のご機嫌を損ねてしまったようでね。
此処までくるのに、 随分と遠回りをしてしまったよ。
[だから疲れた、とは言わないものの 言葉にせずとも男なら察せようか。 見上げたままの瞳を悪戯に細めてみせて]
…僕にも分けてくれないかい?
[あ、と口を開いて 言外に食べさせて、とおねだりしてみせた*]
(131) 2020/06/05(Fri) 22時頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/05(Fri) 22時頃
師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/05(Fri) 22時頃
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─ 枯木の森 ─
[青年を残し、広場から吹く風に運ばれた先。 狐が姿を見せたのは、>>134丁度紫紺の火が空へ上がった所。
それに向けて伝えた声は、もう聞こえぬかもとも思ったが つい、と小さな鬼火が飛んだのを見るに、ちゃんと届きはしたようだ。
返事の代わりというだけでなく、 己の求め人の所在を示してもくれていたとはまだ気付けぬまま 空の鬼火から地上に在る二つの影へと視線を落として]
うん、そうなんだよ。
黄昏草の遊び相手に選ばれてしまったみたいでねぇ。
[>>133兎姫からの問いかけに返す声は軽いものの 何度も見当違いを引き続けた疲れは面越しにも見えようか]
(162) 2020/06/06(Sat) 00時半頃
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[兎姫の傍ら、 先の広場で会った紫紺の想い人よりも年若そうな青年に ちらりと視線を向けるも声はかけず。 長居は無用と次の風を探りかけたところで 兎姫からの願掛けを授かってぱちり瞬き]
…ふふ。 お気遣いありがとう、山吹のお方。
其方様も、折角至った縁の糸だ。 うっかり手放したりせぬように
しっかりと掴んでおいでなさいな。
[兎姫の心遣いに感謝を紡いでから >>137もう一度、傍らの青年へと視線を向けて 願いを込めた言の葉を残し吹く風に身を任せた**]
(163) 2020/06/06(Sat) 00時半頃
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─ 湖畔 ─
[>>141男の返答は、迎えが来るなど思ってもいなかったよう。 むしろ己を迎えに来るつもりだったと分かる物言いは、 男の性格が伝わるものと、知らず笑みが浮かんでしまう]
…それは惜しいことをしたものだ。
君に迎えに来てもらえるのを 棒に振ってしまったなんてねぇ。
[人間がこの領域を好きに動くは難しく、 男が狐を迎えに来るなど無理な話、ではあるのだが それでもこの男なら叶えてくれたかもしれない、なんて そんなことを思える程度には、男の言葉に力はあった]
(165) 2020/06/06(Sat) 01時頃
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(だって
いつだって、無理でも無茶でも
出来るまで挑戦し続けていた人を
僕はよぉく
覚えているんだもの)
[そんな小さなつぶやきは、声にもならず胸の内だけに]
(-75) 2020/06/06(Sat) 01時頃
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でもまぁ、折角の逢瀬を邪魔されて
一人で待っているのも癪なものだろう?
色を直すにしたって
君の好みも分からぬうちには決めたくないしね。
[そんな軽口を紡ぎながら男にそっと寄り添って。 >>142綺麗に咲く花と称してくれるそれには 素直に嬉しいと頬を緩めた]
(167) 2020/06/06(Sat) 01時頃
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[そのまま、食欲をそそる匂いの元を自分にも、と ねだるように開いた口の前に差し出された串は 男の息がかかったものの未だ熱々と湯気を立ち上がらせていて 己もすぼませた唇からふぅふぅと息を吹きかけた後、 あ、と口を開き、ぱり、と程よい焼き目の皮に歯を立てて]
…ん、
[美味しい、と言葉を出すよりも 浮かべた表情で、より雄弁に語ってみせた*]
(168) 2020/06/06(Sat) 01時頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/06(Sat) 01時頃
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─ 湖畔 ─
ふふ。
いつの世も殿御の気苦労は変わらぬものだねぇ。
[>>178男の物言いに浮かべる笑みは楽し気なもの。 言葉の端に、同じような苦労をしていた 誰かの存在を示しているとは無自覚なまま >>179肩を竦める男の視線を受け止めて]
(184) 2020/06/06(Sat) 01時半頃
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……そうかい?
なら、次はもっと 華やかなのを選ぼうか。
[ぽつりと落とされた感想に瞬くも、
緩く頭を振った胸の内に 何を思われているかまで見通す目は持たぬ身
男の感想に添うだろう柄を思い描いて微笑んだ]
(-81) 2020/06/06(Sat) 01時半頃
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[が、辺りを漂う匂いに負けた食欲の方が強かった。 自分がねだったというのもあるが 差し出されて食べさせてもらう魚は格別で。
美味しいと言葉を発するのも惜しんで ほわりと湯気の立つ身を口内へと収めていったわけだが]
…ん、
[>>180いつの間にかより近く寄せられていた距離と 覗き込むように向けられた視線に、男の声を聞いて 口の中の美味をこくん、と喉に流し込んだ後]
(185) 2020/06/06(Sat) 01時半頃
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すまなかったね。
あまりに美味しかったから
つい、僕ばかり頂いてしまったよ。
[男の手から串を取り、 今度は此方が男へと魚を差し出した*]
(186) 2020/06/06(Sat) 01時半頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/06(Sat) 02時頃
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─ 湖畔 ─
…あぁ、もちろん。
それが君という花なのだろう?
[>>189男の言葉に、 だから求めたというように声を返して。 ねだる仕草で魚を食べさせてもらいながら >>190男が続ける言を聞く。
互いについて知っていることなど ほんの僅かしかなくとも、 急いて知らずとも良いと思わせるような]
(192) 2020/06/06(Sat) 18時半頃
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[手首に括ったミサンガは、 何時か、遠い過去にも見覚えのある色合い。
あの人の手首に括られていたのを 自分も同じが欲しいとねだったものだ。
今より少し幼げな見目だったあの頃は 本当はもう少し鮮やかな色の重ねが良かったけれど
今の己には、これくらいが良く馴染むな、と 誂えられた訳ではないと分かっていても 不思議な心持ちは、密やかに胸の内だけで]
(-88) 2020/06/06(Sat) 18時半頃
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おや、良い食べっぷりだ。 随分とお腹が空いていたんだねぇ。
先に頂いてしまって 本当に申し訳なかったね。
焼き加減も味も申し分なくて、 止まらなかったんだ。
[こちらから差し出し返した串にかぶりつき、 己の一口とは段違いの大きさにころころ微笑みながら 空腹の男を差し置いて食べ続けていたことを詫びる。
焼いてあった魚を互いに食べさせ合って 全て平らげ終える頃には、互いの腹も満たされて]
(193) 2020/06/06(Sat) 18時半頃
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…ふぅ。
[満足げに息はついたものの、 魚だけでは何だか物足りなくて、 口直しに何か…と思ったのと、男の声掛けは程無く。 応えるよりも早く引き寄せる腕に身は取られ 重なった唇から滑り込んだ瑞々しい甘さが 喉を潤した]
(194) 2020/06/06(Sat) 18時半頃
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……は、ぁ
[こくん、と飲み込んだ甘さと熱は そのまま切なげな吐息となって。 間近に在るままの男の唇が囁いた問いにも 甘やかな熱は留まったまま]
…まさか、君から覚悟を問われるとは
思っていなかった。
[妖に番うということは、 大なり小なり人の理から外れること。 覚悟を決めているかとは、 こちらが問うことだと思っていたけれど]
(-89) 2020/06/06(Sat) 18時半頃
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そうでなければ
君を選びはしなかったよ。
[もう一度、今度はただの口付けをして]
君だからこそ、
傍に居たいと思ったんだ。
[囁いたのは、心根からの想い]
(-90) 2020/06/06(Sat) 18時半頃
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[互いの欲を満たす時間は、 唇が離れたところで終わりを告げて。
間近に在る男の顔を見つめ、ふわりと微笑み]
…お魚もでざぁとも、 とても美味しかったよ。
御馳走様。
[礼を言って、少し休んだら移動しようか、と 申し出るのと、その変化に気付くのは さて、どちらが早かったやら**]
(195) 2020/06/06(Sat) 18時半頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/06(Sat) 18時半頃
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[どこか芝居がかった物言いが目立つ男は、 けれど瞳は愚直なまでに真直ぐで。
他愛ないと称せるだろうこの一時すら、 かけがえのない一時だと思わせる。
過ぎてしまえばどんな時であろうと もう取り戻せはしないのだから かけがえないというのは事実なのだけど]
…そうさな。
人は生まれながらに
命題を背負わされているものだしねぇ。
[生きること自体にすら限りを設けられているのだ。 思うままに在るは難しかろうと、 そう在りたいと願う気持ちは察せようもの]
(-109) 2020/06/06(Sat) 23時半頃
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[そうして重ね合わせた唇は 先に己が力を与えたのとも、 今しがた喉を潤した果実を与えられたとも違う 溶け合うように貪られるような熱と深さを伴って]
………ん…
[耳朶を打つ囁きに返したのは、 熱に浮かされたような頷き一つと]
(-110) 2020/06/06(Sat) 23時半頃
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……そんなことを言われたら
自惚れて、しまいそうだよ
(一時たりとも、忘れたことなんてなかったよ)
[男が横たわっていた薄紅のように頬を染めた*]
(-111) 2020/06/06(Sat) 23時半頃
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─ 湖畔 ─
そうだねぇ。
とはいえ、此処から抜けるには 中々骨が折れそうだけど。
[この領域を抜けるまでに、 先の辻風のような戯れがあと幾度あることか。
確信めいた危惧もあって、 >>218男からの同意を取った上で 今しばらくの休息をと過ごす穏やかな時は >>#3粗野な咆哮によって妨げられた]
(238) 2020/06/07(Sun) 00時頃
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…おやまぁ、これは。
また随分と溜め込んだものだねぇ。
[響き聞こえた方へと見遣れば、 禍々しくも鋭い輝きを携えた爪と牙に真紅の瞳。
連綿と信仰を受け続けたおかげか 多少なりとの神性も持ち得た狐には、 それが瘴気より生じたものとは容易に知れて]
(239) 2020/06/07(Sun) 00時頃
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千早は、男に抱かれたまま、ふ、と息を小さく吐いて─ 3
2020/06/07(Sun) 00時頃
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[吹きかけた息は獣の元へと届いたが、 どうにも瘴気に阻まれてその核へとたどり着けない。 さてどうやって祓おうか、と思案するより >>219男の腕が己を抱き上げるほうが早かった。 くるんと反転した視界に気付けば、 男の手から下ろされ、先は見せられぬままだった懐から 露わになった短筒が獣へと向けられていて。
飛び散った爪の欠片に紛れ、 傷から獣の中へと入り込んだ吐息は内から瘴気を祓っていった]
(243) 2020/06/07(Sun) 00時頃
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[内の変化は、然程の間も無く外へも現れる。
のたうつように地に伏して、そのまま獣は形すらも失って 後に残った影すらも、風に吹かれて掻き消えて]
……ありがとう、助かったよ。
[男のおかげで楽に祓えたからではあるが 己の成したことは男が気付かぬならそのまま言わぬ心積もりで 男が自分を守ってくれたからとも取れよう礼を伝えた後]
今のは瘴気…
要は恨みとか痛みとか、 そういった暗いものが凝り固まって 獣の形になっていたんだよ。
[>>221なんだと問われたことに説明を返しておいた*]
(245) 2020/06/07(Sun) 00時頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/07(Sun) 00時頃
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