277 黄昏草咲く出逢い辻
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─ 森の中 ─
糧なぁ。
[どうにも服装や気配からしても自分が生きてきた世界とは違うようだ。大事なものであるというのだけ理解しながら、その意味>>128を明らかに理解できていない声色で返す。 ただ時に、目は口よりも物をいうときもある。 ミサンガに、剣呑さ>>129に対しても、そちらのほうがそのものの奥底を覗くような心地に浸れるというものだ]
そりゃいえてる。 時代に流されず自分で作りだしたいって意味では似たもの同士だな。
[揶揄い言葉には、ハハッと軽い調子で笑う]
(144) 2020/06/03(Wed) 01時頃
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ま、……待って。
[確証はない、ただあの時の面影を追うように。 青年と呼べる歳になった律は、少女の姿へ向けて駆け出す。 向こうがあの頃と変わらぬ年恰好であることを、今は深く疑問に思わぬまま**]
(145) 2020/06/03(Wed) 01時頃
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[温もりと柔らかさ。嫌がらぬまま紅をさした笑みが艶やかさを引き立てているようだ。 そんなお嬢ちゃん>>130にしばし見惚れてもいたが、妹背という言葉の意味>>131を聞くと撫でるように這わせていた指が止まる。]
そいつは熱烈だな。 どこかで惚れさせちまったことがあった覚えはねぇんだが、まあその辺りはいいか。
[感情なんてものはそんなもんだ。いっそ醒めたような解釈を元にそこは深く突っ込むものでもなく、頬を撫でていた指は顎をなぞりそのまま首筋をなで、重なる手から逃れるようにいつしか腕を背中に回すようにして、首を傾ぐお嬢ちゃんを見つめて]
運命の一つでも感じたのかい
[ぐっと引き寄せて胸元に抱き寄せる。 頤に手をあてて逸らさせて吐息もかかるほどの近くからじっと瞳にお嬢ちゃんを映し出して、にぃと笑みを浮かべ]
俺の瞳に映る宝石は嬉しそうにしてるかい?
[囁き問いを向けた*]
(146) 2020/06/03(Wed) 01時頃
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見えぬのではなく、見ぬことにしたのだがな。
[それは遥か昔、鬼が鬼神ではなくなった時のこと。零した言葉には僅かに痛みの色が滲む。]
何、姿形が見えずとも、気を読めば大概は事足りる。 こうして、其方を見つけることもできたしな。
[けれど一瞬後には、声音は平静に戻り]
ふふ、そうだな、訳知らぬまま、この先を行くのは些か危なかろう。
[ワタワタと動く指を、きゅっと、一度握ってから、鬼は男の手を解放すると、ゆるりと腕を組んだ。]
(147) 2020/06/03(Wed) 01時頃
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其方の疑問は、ここはどこか、番とはどんなものか、といったところか?
[小首傾げて数えあげると、草叢で仄かに光る黄昏草を一輪、鬼は手に取った。]
ここは『黄昏草の出逢い辻』と呼ばれている。その名の通り、人と人ならぬモノが出逢い縁を結ぶ場だ。 我ら妖は、ここで人の子の番を得れば、己が力を高めることが出来るのさ。
[淡々と紡ぐ言葉は、男に何を思わせたか。*]
(148) 2020/06/03(Wed) 01時頃
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力を得れば、其方の願いも叶えることが出来るかもしれぬ。
[落とす囁きは、誘惑の響きを帯びる。]
(-54) 2020/06/03(Wed) 01時頃
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山師 グスタフは、メモを貼った。
2020/06/03(Wed) 01時頃
師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/03(Wed) 01時頃
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[我が願い叶え給え、と、鬼神に祈った人の子は、とうに、去っていったけれど]
(-55) 2020/06/03(Wed) 01時頃
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─ 川傍 ─
ほう、そうか。 我が社に足を運んでいたなら、縁となって当然。
お主が持っていた護り石を貴石にて手に入れたなら、それもまた縁となろうよ。 何せあそこの護り石には、儂が手ずから祈願を込めたものが混ざっておるからな。
[のどかの言う心当たり>>139に、思い出したように可能性を一つ加える。 眷属が憑いていた辺り、のどかが持っていた護り石は付喪神が祈願したものに間違いなさそうだ。 付喪神が偉い方なのでは、と言うのには可笑しそうに笑って]
気負わずとも良いぞ。 確かに儂はいずれ氏神になる身だが、末席に加わるに過ぎぬ。
まぁ、儂は土地神とはまた異なる故、年月を経て信心が他よりも集まれば、格が上がるやもしれぬがな。
[だが今の話ではない、と。 そう言葉を括る]
(149) 2020/06/03(Wed) 01時半頃
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お主は儂の『番』ぞ? 儂と共に在ってもらわねばならぬ。
本来ならば儂の半身を宿させるところだが、今はまだ『お付き合い』の最中故、な。
[渡したものは一部なのだと、言外に言う]
ああ、大事にしてくれ。
[返されることなく受け取られたことに、満足げな声を響かせた]
(-56) 2020/06/03(Wed) 01時半頃
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[『番』についての不安は払拭されたようで>>140、安堵する様子に柔らかに笑む]
もしも何も、いずれは『番』になってもらうぞ。 そのために儂はここに来たのだし、お主は誘われたのだからな。
[そこだけは覆らない、と言わんばかりに言い放った]
(150) 2020/06/03(Wed) 01時半頃
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儂のことばかりでなく、お主のことも聞かせよ。 互いを知るための『お付き合い』なのだろう?
普段は何をしておるのだ? 見たところ随分と若いが……学生か何かか。
[身なりや年の頃で判別しつつ、いくつか問いかけを重ねていく。 好きなものは何か、将来の目標はあるのか、などなど。 そう問いかける中で、のどかと繋いだ左手を軽く持ち上げる]
時にこの蔓薔薇はお主の趣味か?
[共に持ち上げたのどかの右腕。 そこに巻き付く白の蔓薔薇を示して問いかける。 のどかの趣味ならば杞憂だが、そうでないならば森の戯れではと考えたが故のこと**]
(151) 2020/06/03(Wed) 01時半頃
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?
[二つ>>147の違いが今一掴めず疑問符が浮かぶものの、滲む色には今はまだ深入りを躊躇わせるものがあり。むしろ自分から話題を変えにいっていた]
危険もあるのか。
[握り離される指にホッとしながら、僅かな寂しさも覚えて。そんな自分に待てまて待てと内心ツッコミながら、視線外してプルプルと首を左右に振る]
(152) 2020/06/03(Wed) 01時半頃
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ああ、その辺りだな。
[解放された手を顎に当てて、摘まれる白花を視線で追いかける]
フゥン。 じゃあ、俺は貴方との因縁で呼ばれたことになるのかな。 力を必要としてそうには見えない、けど。
[自分から願った説明を受けて、態度も少しだけ丁寧にしながら。 淡々と紡がれる言葉に、思ったことを軽く口に出した**]
(153) 2020/06/03(Wed) 01時半頃
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俺の願いも?
[誘惑の響きに浮かぶのは、将来への不安。 力があれば安定した生活を送れるようになるだろうかと、ぼんやり考える]
悪くはない、けど。
[鬼の心の内を知る由もなく。 まだ何かが足りない様で呟いた**]
(-57) 2020/06/03(Wed) 02時頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2020/06/03(Wed) 02時頃
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ああ、其方と我は古くよりの縁で結ばれている。
其方は縁に呼ばれ、我は其方に呼ばれて、ここに来たのさ。
[さらりと鬼の語った縁は、ただ幼な子との出逢いを指すには大仰だと、男は気付いただろうか?]
ふふ、我に力は不要、と、其方には、そう見えるか?
片角の、魔眼も封じた鬼の身が?
[自虐めいた物言いは、奇妙に明るい。]
やはり、お前は......
(154) 2020/06/03(Wed) 02時頃
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......可愛いな。
[柔らかに、優しく、鬼は紅い唇を撓ませる。]
(-58) 2020/06/03(Wed) 02時頃
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[鬼が手にした黄昏草は、現世の花のようにすぐには萎れず、仄かな光を放ち続けている。 鬼は再びその手を男に伸ばし、胸に咲く桔梗の脇に、そっと白い花を添えた。]
行こう。
[そうして、番と定めた男の手を引いて、鬼はゆっくり歩き出す。どこへと、問われれば、さあ、と首を傾げて笑うだろう。**]
(155) 2020/06/03(Wed) 02時半頃
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―川傍―
私が買ったお守りに縁結びの御利益が……
[そういうこと?と理解した。>>149 神様直々の祈願が込められていると保証付きのお守りとか、大変ありがたいものではなかろうか。
口振りからすると、そんなお守りは他にも多くありそうだが、その中で自分と縁が結ばれたのは何故だろう。 ……運命?]
あはは。
[自分でたどり着いた結論に、大げさだなぁとつい笑い。]
いえいえ末席であろうと神様ってだけですごいですからね?人間からみると。
[首を振って一般的な信心の持ち主であることを表明し。]
(156) 2020/06/03(Wed) 11時頃
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くぅ……
[思わず顔そらして胸を押さえた。>>150 不意打ちの嫁宣言は心臓に悪い。
想像してみてほしい、柔らかな笑みを浮かべた規格外の美形に『お前は嫁だ』と改めて宣言されることを。 絶対心を射ぬかれる。とすとす。]
だめ……すき……
[相手が人間ではないことなど些細すぎる問題に思えて、小さく呟いたのだった。]
(157) 2020/06/03(Wed) 11時頃
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あっ はい! そうですね……
[知るほどに不安も薄れて好意が増しているので、有効な時間だなあと実感している。>>151]
両親は健在で、上に兄姉一人ずついる末っ子で……今は大学通いの為に独り暮らしですよ。三年生で二十歳です。
[今年21になると説明し。 好きなことはカラオケかなあ、あとお風呂でのんびりすること、と返し。将来については]
ああ……物語や昔話の知識生かせるようなお仕事に就ければ、って漠然と思ってましたけど。あんまりないんですよね。
[要は未定だと苦笑する。末っ子ゆえか、親からああしろこうしろと急かされることもなく。恵まれた環境だろうけど、明確な目標は未だ見えず。]
(158) 2020/06/03(Wed) 11時頃
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あ、これですか? 気がついたら引っ付いていたんですよね。
[腕の薔薇について、趣味ではないと首を振る。>>151
頑張れば取れそうだし、手を動かすには不自由しないから気にしていなかったが。
尋ねられるということは綺羅星の仕業ではないと思われて、それなら何だろう?と首を傾げる。**]
(159) 2020/06/03(Wed) 11時頃
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/* この可愛さよ(真顔 儂の嫁可愛いだろう。なあ、なあ! 好感度がホットスタートばく進中なのだが、イベントでどんな変化するのか今からこわい(
(-59) 2020/06/03(Wed) 12時半頃
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鳳凰の実 モイは、メモを貼った。
2020/06/03(Wed) 21時半頃
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/* まあ、今回に関してはさほど問題もないがなw
(-60) 2020/06/03(Wed) 21時半頃
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― 森の中 ―
[音もなく進んでいた歩みが止まる]
…………。
[知っている気配を感じた気がした。 勘違いでなければ、間違いでなければ。 それは、ある意味では自分が探していた者の気配]
……まさか。
[待って、と呼び止める声>>145がする。 歩みとめた兎は、ゆるりとそちらを振り返り]
(160) 2020/06/03(Wed) 21時半頃
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…………律? [小さく紡ぐのは、かつて聞いた少年の名]
(-61) 2020/06/03(Wed) 21時半頃
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……何ゆえに……。
[呟いては見るが、理由の一端は自身の言霊の呪であろう。 妖と再会を約す言の葉は、そちらの領域へ引き寄せる。 故に、引き寄せられたのだろう、というのは予想できるもので]
……まったく。 そなた、ほんに惹かれやすいのだな……。
[とはいえ、それを口にする事はなく。 兎はひとつ、息を吐く。*]
(161) 2020/06/03(Wed) 21時半頃
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/* 他が娶る気満々なので(いや、それが正しいのだがw)、敢えての反骨精神を発揮する。
……企画としてどうか、という突っ込みは無用。
(-62) 2020/06/03(Wed) 21時半頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2020/06/03(Wed) 21時半頃
山師 グスタフは、メモを貼った。
2020/06/03(Wed) 22時頃
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― むかしむかし ―
[人の子の世には、争いが絶えなかった。
生き延びるために、人は力を求め、力持つ者を頼り、
やがては、人ならぬモノをも頼り縋った。]
[一人の鬼が、強い霊力を持つ子供の請願に応じて、現世に顕れたのはそんな頃。
子供はその地を統べる領主の落とし子で、戦に踏みにじられんとする故郷を守る力を命懸けで求めていた。
強く純粋な子供の願いと魂...その絆から力を得て、鬼は、いつしか鬼神と呼ばれるまでの強大な存在となった。]
(162) 2020/06/03(Wed) 22時頃
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[けれど、人の世は移ろいゆき、戦の世は終わりを告げる。
やがて、人ならぬモノの強き力に、戦無き世を生きる人々が恐れを抱くこととなったは、必然。]
(163) 2020/06/03(Wed) 22時頃
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