それを聞いて安心した。
ただ一つだけ安心できないことがある。
天気のよさは認めても夢と現の狭間っていうパーティー会場を俺は知らないってことだ。
生と死の狭間っていうダンス会場のほうが余程馴染み深いぐらいだ。
[狐面>>84の言葉に、なんとも強引なお誘いじゃねーか。なんて文句をつけたところで面白みがない。馴染みが薄かろうが目の前にあるのは現実だという認識したうえで軽口をたたいて]
ぁあん?
[ふと気づく。寝る前にもなかったし、周囲に咲いている花が交ったものではない。リコリスともいわれる彼岸花の別種であるものをみとめる。
最も当人は白の彼岸花という認識でいたわけだが]
夢と現の狭間な……いい演出だ。
[揺れる白い彼岸花。風にあおられたわけではなく、自分から動きたいというような非現実めいた揺らめきに笑みを浮かべた。]
(92) 2020/06/02(Tue) 02時半頃