[普段なら。
先にひとがいるひみつきちは、なんとなく自分のものではない気がして、避けてしまう。
だけど今日は、誰かの招待状に乗る気になった。誰かも分からない誰かに招かれよう、って気まぐれに思ったのだ。
だからちょっとだけ、誰かがいることを期待したのだけど。>>1
生憎、あたしより後から来たふたり以外には誰もいない。ひょっとして、レンとか、マナが呼び出したのかもしれない、とか思うけど。
それにしても、犯罪者が逃亡生活してる、とは物騒すぎる発想だ。>>13]
あたしはここ、お姉ちゃんに教えてもらったんだよね。
お姉ちゃんはなんで知ったのか、そういえば聞いてないなあ。
[既に高校を卒業して、都会で一人暮らしをしている姉にとっては、この場所は既に置き去りにした過去のひとつなのだろう。
その一方で、大人になっても来る先生もいて、それよりも現役で誰かの受け皿になっていたりもする。>>14
誰の場所でなくても誰かの場所なのだな、と思う。例えばあたしの。
二ヶ月ぶりにきたマナだって、毎日来たかと思えば何ヶ月も来なかったりするあたしだっておんなじように受け入れられるわけだし。
学年も生徒も先生も関係ないのだ。**]
(17) 2019/12/26(Thu) 17時半頃