272 【R18RP】十一月と、蝶が奏でる前奏曲
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俺が、おまえに荷物を頼まなかったら。
[沈黙を挟んで告げたもしもは、悔恨と罪悪感が濃く滲む。
だがティムはいつだって、俺を責める言葉の一つもよこしはしない。 自分の判断だったからと、それに皆生きてるんだからと。前と何も変わってないみたいに笑って、見舞いにくればやかましいぐらいに尾を振って、日々懸命にリハビリを続けている。
それでも、病室のベッドに横たわりながら元気に話しかけるティムを眺める際。 にこやかな表情から順に視線を胸に腹に下げて、体にかける一枚の毛布越しに、足の途中でがく、と布が沈む光景を見るたびに、胸はぎりぎりと締め付けるように痛む。息苦しさに表情が歪みそうになる。
だが、痛むなどどの口で言うつもりか。リハビリの苦痛も労苦も計り知れないものだろうに、見舞いの時にはろくすっぽ表に出さないティムを思えば、自身の愚かさが際立った。 そうだ、いつまでも憂いた顔など、辛気臭い面など見せてはいけないのに。後悔なんてしてないと、ティムが笑って前を向くなら。明日へ進むなら]
(320) 2019/11/04(Mon) 07時半頃
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[――それでも、まだ、駄目だ。
ティムの行為を正しかったと肯定できず、 失われた二本の足と救われた母子を、天秤にかけようとしてしまう。
後悔は、足をあの日に縫い止めた。 抱えた罪悪感を降ろすこともできず、 地につく足を持つくせに、その場で蹲るだけになっていた]*
(321) 2019/11/04(Mon) 07時半頃
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― 11月・病室 ―
[言葉の些細な違いに込められた意味を拾えないほど、鈍感ではなかった。じく、と胸を刺す痛みには慣れた――とは、まだ言えないが、数ヶ月という時間の経過は、ろくに語れず、沈黙ばかりで返す頃よりはほんの少し、進んでいる]
そうだ。 積もる頃までに、立って。 それから歩いて、走れるようにならないと、いけないからな。
[目標を第三まで並べる意思は、直前の元気な返答との落差もあって、以前に比べれば弱い響きではあった。
それでも約束をした。“来年もまた一緒に走ろう”と。同時に守れなくなったなら、少しずつ段階を踏んで、いつかの冬に一緒に走れるようになればいい。 何年だって待てる。支えになれるなら何でもする。俺で補えるものなど大したものではないだろうが、それでも失われたティムの未来が、少しでもより良くあるように――
――なんておこがましいのだろうか。奪った分際で。 何年でも待てるだなんて、実際にその苦痛を必死に耐えて努力を重ねなければならないのはティムだ。それ強いたのは俺だ。どうしても思考はそこに戻ってしまう]
(322) 2019/11/04(Mon) 07時半頃
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[吐き出しかけた憂いを懸命に飲み込み、揺れる尾に視線を投げた。そして過去についていたものと似た溜息へと変えて、サイドテーブルの引き出しを開ける。
ぼさぼさの乱れきった尻尾からは、どれだけ手を抜いているかが一目瞭然だ。 ティムは元から毛並みの手入れに関心が薄い。小さい頃から雑も雑で、部位に合わせて数種類のブラシを使い分けるのが一般的にもかかわらず、大抵一本で済ませている。本当にぎりぎりの最低限だ。 人のグルーミングはしたがる癖にどうして自分の手入れは欠かすのか。小さい頃からちゃんとしろブラシをマメに使え鏡を持て尻尾をほったらかすな、と散々言ってきたのだが、甲斐なく成人してからも手入れはおざなりだ。今から思えば、注意しても結局放っておけず毎度ブラッシングをしてやっていたのが悪かったのか。 恐らくそうだと気付いても、止める訳にもいくまい。更に億劫になった理由を考えれば、注意の言葉さえも今は僅かだ。
ブラシ数本とスプレーを引き出しから取り出せば、何も言わずともいそいそとこちらへ寄ろうとするから、そのままでいいとベッド横の椅子に座り直し、身を寄せて尾を掴む]
(323) 2019/11/04(Mon) 07時半頃
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尻尾がうるさい。 静かにしないとやめるからな。
[口は噤んでいるのに、ばったばったと動きがやかましい尾を少々強めに握り、多少静かになった所で、根本から先端に向かってすっすとブラシを通していく。
引っかかった部分のもつれを取って毛並みをゆっくりと整えていく、昔からの手慣れた動き。溜まった抜け毛をまとめ終われば、ゴム製のブラシと持ち替えた。これだけ尻尾を振り回していれば根元の部分はさぞかし凝っているだろうと、軽くぐっぐと叩きながら繰り返し、最後には毛艶を増すスプレーをかけて全体をなじませるように梳く。
こうしたブラッシングの時、感情表現豊かな尾だけでなく、ちらちらと表情を垣間見るのが昔から好きだった。普段からころころを変える表情が、落ち着いてとろんと緩んでいたりするのもだし、毛玉に引っかかって痛たと声を漏らすのも、時折暴れる尾を止めるのにぎゅっと握った時に仔犬みたいに泣くのも、なかなかどうして面白かった]
(324) 2019/11/04(Mon) 07時半頃
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[甘えられるのも別に、嫌ではなかった。昔からそうだ。 惜しむらくは――今は喜びのそばに、後悔と罪悪感が付きまとうこと。
面会時間も間もなく終わるだろう。その限りまで、ゆっくりとブラッシングを行う間、べたりと、脳裏に張り付いたままの罪からほんの少し、目を逸らす]
(325) 2019/11/04(Mon) 07時半頃
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[暮れ泥み、逸らした罪悪が再び眼前に擡げる帰路のこと、だった。
小箱を持つ、帽子を被った誰かに、声をかけられたのは]*
(326) 2019/11/04(Mon) 07時半頃
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/* ぜんぜんかきたりない じかんがたらない ティムに殺され続けている いやほん ほんと 何? 殺意がすごい 全私を皆殺しか? まってほしい 感想をかきまくりたい たらん 時間
そんでもう もう なつみさん……葬式……………… あとマナさんの押し倒されシーンがメチャけだるげsexyだなってなってしまった
(-79) 2019/11/04(Mon) 07時半頃
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/* 泣いちゃったんだよなあ???? くそ〜〜すき〜〜
(-80) 2019/11/04(Mon) 08時頃
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[私は、何も知らない。
「今の高本」が甘い煙草を吸うことも >>296 私の頭を撫でてくれない理由も。>>298
ぐりぐりぐりっと思い切り撫でてくれる 高本の男の子っぽい掌が大好きだったこと
触れられなくなってから、思い出すんだね]
(327) 2019/11/04(Mon) 08時半頃
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[高校に行くのは大賛成だったよ 私たちが入って大丈夫なの?ってのもあったけど そこはど田舎の高校のはなし、 鍵なんて掛かってないの知ってたし 掛かってたとしても高本の顔をみれば どうせ顔パスで入れてくれるはず
道中、自然だらけの風景はいつものもの だけど高本から出てきたのはため息で 私は、またひとつ、知らない高本の顔を見る]
(328) 2019/11/04(Mon) 08時半頃
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[ 「お前、草笛吹けんの?」 「なあいまでかいカマキリ居たぜ!」 「あの雲見てみろよ!すげえ美味そう!」 「超いい匂いじゃん。金木犀ってやつ?」
─── そんな会話ももうできない ]
(329) 2019/11/04(Mon) 08時半頃
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[高校は案の定無防備に、正門が開いてたから そこから入ることにしたんだ。
なんてね、 部活してる子たちもいたし、 こっちだってジャージだったし、 なんも怪しまれずに入っちゃった。
高本オーラはあったはずなのに 誰一人こっちに気づかなかったの
それだけはちょっと、……うれしかったかな ]
(330) 2019/11/04(Mon) 08時半頃
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[体育館の舞台。>>300
そうだった、ここから始まったんだね。 舞台に上っていく、高本の背中を見る きらきらとした衣装を着て、 咄嗟の舞台で怪演を果たした、高本。
あのあと、高本のお姉ちゃんから聞いたんよ 高本んちのおばさんが 「高本には舞台に立ってほしくなかった」こと
理由は ─── 言われなくても、わかるよ。
いまの、高本のようになること。 お母さんはきっと、わかっていたんだね。]
(331) 2019/11/04(Mon) 08時半頃
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[遠くのものを見るかのように 目を細めて高本は私を見るの。 それが堪らなく切なくて、苦しくて、 あんなに近くにいた高本はどこにもいなくて]
………
[変わったでしょう、って聞かれて、 言葉に詰まってしまったんだ。私。 ]
(332) 2019/11/04(Mon) 08時半頃
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[ 高本は、高本だよ。
あの日みたいにそう言えればよかった。 でもそう言うことができないほど、 あたしは「あの日の高本」を もう、思い出せない。
きっとそれは、あんたも、同じ。 ]
(333) 2019/11/04(Mon) 08時半頃
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[高本はにっこり笑っていたけど 私はどうしたって、笑えなかった]
……変わったよ、高本は
今の、高本は、 ぜんぜん、高本なんかじゃない
[少しだけ、苦しそうに吐き出した言葉]
(334) 2019/11/04(Mon) 08時半頃
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[ 大好きな食べ物も思い出せない 私の頭だって、撫でてくれない 自然の美しさを楽しむこともない
私を見る目が変わってしまった、 そんな高本なんて、高本じゃない。 ]
(335) 2019/11/04(Mon) 08時半頃
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………ねえ、高本は、 今の暮らし、本当に幸せ?
舞台に立って、 いつも誰かの人生を演じて、 役者の一人として生きること、
それって、幸せ?
高本の…… 高本の、人生は、 それで、幸せだって、言える?
(336) 2019/11/04(Mon) 08時半頃
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[それでもいいんだ。 もしも、高本が、今の人生を幸せだって そう言い切って、くれるのならば。
きっと私は後押しできる。 まだ、まだ、そう、信じていた]**
(337) 2019/11/04(Mon) 08時半頃
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[英雄なんてどうでもよかった。
過去を探られても痛い腹もないし、映像で昔の友人が自分の事を良く言うのを聞くと若干の照れくささがあるものの、自分の話題で番組の枠を使わせるのに申し訳なさもあった。 (あと痛い時にマイクを向けられたり映像を撮られたりするのは情けないし、はずかしい。でも決まってそういう時、撮影者は喜んだ。知ってる人には、あまり見られたくない光景だったしそういう姿は極力見せないよう努力するようにもなった。)
ただ、無事だった母子の元気な姿や嬉しそうな顔が見れるのはちょっと嬉しいし、違法チョコの取り締まりは確かに厳しくした方がいいと思う。
飛行艇には乗車に特殊な免許が必要になる上、 様々な安全装置がある。 動かすためには登録者の生体認識が必要になるし、 バイタル、アルコールチェックを通らないとエンジンもかからない。 他、マップやナビゲーターは当たり前として、道なき道を、空を通るのだから事故を減らすために必要だった。]
(338) 2019/11/04(Mon) 09時半頃
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[それでも事故は起こる。
今回のチョコ中毒者は運転中にチョコを服用したようで、車内から銀の包み紙が発見されたらしい。そんな事をすればどうなるかなんて、少し考えたら解りそうなものなのに。もしかしたら運転手も違法チョコだとは知らなかったのかもしれない。 毒素を完全に抜いたチョコレートやネギなどの嗜好品は高級で、出回っている中には偽物だと知らされずに割安でつかまされるパターンもあるのだとか。 …運転手が怪しい取引をした事に間違いはないのだろうから、同情こそしても罪の軽減にはならないだろう。]
(339) 2019/11/04(Mon) 09時半頃
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[飛行艇は個人でも所有は出来るがやはり高価だし、 発着はポートでのみ行わなくてはならないので家の近くに発着場があるか、庭に自費で設置しなければならない点も費用がかさむ。 大抵の飛空艇は陸路でも使えるので着地しそこから陸を通って目的地にいったり、駐車したりできるため、駐車場は特殊でなくともいいのだが。
今は職場の飛行艇を使っていたが、いつか自分の飛行艇を持つのも夢だった。二輪でもいい。四輪だともっと便利。高いけど。
その夢から大分ハードルは下がった――、いや、上がったのか。それでも移動手段を持つという共通点はある。 だからたぶん、目指す先も変わらない。
空は、自由だと思う。>>154 でも今は、窓から見上げるだけだ。
なんだかずっと遠いけど、 それでも見上げたらその場所に在る。逃げない。 だから、いつか。]*
(340) 2019/11/04(Mon) 09時半頃
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― 11月・病室 ―
[以前はこんな風に談笑も出来なかった。 いや今も笑ってもらえているかと言われると謎なのだが、そもそも元々俺と会話してる時にハラフが楽しげに笑う事はすくな、あれ、どうだっけ? 穏やかな笑みや心地よい空気は沢山知っているが、声を上げて大笑いしたハラフを見た事はなかった。 なんだ、じゃあつまり今でも全然問題ないじゃないか。そう思っとこ。
でもやっぱり、纏う空気や感情のにおいの違いはあったから、]
立てたらきっと、 歩けるようになるまですぐさ!
歩けたらきっと、 走れるようになるまでもすぐ!
予定よりも早くそうやって、 ハラフを驚かせないとな〜。
[そんな風に自信ありげに笑った。 勿論本当にそんなに甘いものだと思っているわけでもない。そんな事は当事者である自分が一番知っている。]
(341) 2019/11/04(Mon) 09時半頃
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[ハラフの視線が尻尾に来る。 お!と耳がピンと立った。尻尾の勢いが増した。 ぶんぶんぶんぶんぶん。 引き出しから数本のブラシ(わざわざハラフが買いそろえてくれた)とスプレー(これも)を取り出されると尻尾の元気は最高潮だ。
やった〜〜〜〜〜〜〜。
声には出さないが尻尾には出る。 でもそれもうるさいとむぎゅられると>>324、]
ギャワ… クゥン…
[多少静かになった。 それでもゆっくりと揺れてはいるのだが。
丁寧にブラシを通されブラッシングをされるのは心地いい。気持ちいい。眠くなったりもする。 俺の毛並みは硬めだから、毛玉なんてぐいぐい無理矢理引っ張ってとけばいいのにハラフはそれをしない。偉いなと思う。俺ならそんな丁寧な仕事は出来ない。 引っかかった時に痛!って言ったらそこで止めて解してくれる。嬉しい。嬉しいからまた尻尾がばったばったと揺れ始め、そうしてぎゅっと掴まれる。 びっくりしてまた仔犬みたいな声がもれるけど、相手がハラフならいつもの事なので聞かれても困らない。]
(342) 2019/11/04(Mon) 09時半頃
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[ただ恋心を持っているこちらとしては、 尻尾の付根のマッサージはちょっと。ちょっとね!
色々思う所はあるけど、 ハラフにそういう気持ちはないのを知っているのと甘えてやってもらっている他意のない行動にそういう気持ちになってしまう罪悪感、ばれたらもうやってくれないかもしれないという打算で、 それを表に出す事はしなかった。我慢。]
(-81) 2019/11/04(Mon) 09時半頃
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[本当はいつまでだって甘えていたい。 だけど、罪悪感でいつまでも縛ってもいたくない。
本当に、ハラフのせいじゃないんだ。 俺の言ってる事は理解してくれてると思っている。 そう思うけど、彼の言い分も、考え方も解っているからきっと何度言っても言葉じゃ納得してもらえないとも、思っている。
だから、立って、歩いて、走って、 現実として、行動を見せたらきっと。
何年かかっても、きっと。
面会時間が終わる前に別れの挨拶をして、ベッドの上から見送った。 窓の外を見下ろす。硝子に手を当てて、帰る姿を見えなくなるまで見送った。 本来なら仕事が終わって、家まで送って、夕食を食べて、… もうできない。 出来ないから、そこに戻るために、頑張らないといけなくて、]
(343) 2019/11/04(Mon) 09時半頃
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[――― 急に襲ってくる静寂や、寂しさに。 窓ガラスが伝える外の空気の冷たさに。]
クゥン、…
[一言、鳴いて。 耳と尻尾が力なく垂れた。
なんだか空よりも、>>340 ずっとずっと、遠く感じる。]*
(344) 2019/11/04(Mon) 09時半頃
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[追記。 ブラッシングをされた時、 ぼやぼやしはじめた後、
鼻先をすりよせてべろりと頬をなめる事がある。 グルーミングだ。 そのまま止められたり剥がされるまでべろべろやったりするのだが、まあ止められたら名残惜し気にクゥンとないてきちんととまる。
だめ?という顔で耳を下に向けながらねだったりもするが、多少の下心はある為怒られたらちゃんとやめるのだ。]*
(-82) 2019/11/04(Mon) 09時半頃
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/* 因みにグルーミングは人間でいう頬ちゅーくらいにあたります。 親子や恋人同士がするものという認識。兄弟もありかな。だから小さい頃にグルーミングをしててその延長線上の感覚みたいなあれそれ。 自覚したら下心がつきましたが。が!
(-83) 2019/11/04(Mon) 10時頃
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