266 冷たい校舎村7
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でも、教科書は厄介だな。 写し作っておくか。
[ 教科書丸ごとの写し。 数学の図面を含めた丸ごと。 そんなのを、さらっと言って。 空がまだ夜の色をしているころに、 さらっとやってのけるような男だった。
教科書がなくなっても良いように。 誰かが困っていても渡せるように。
あとは、 教科書の写しも、勉強になる。 巡り巡って、何もかもが自分のために。 宇井野の中で、盗難事件という存在は、 存外軽い所に、置かれていた。 *]
(239) 2019/06/05(Wed) 20時頃
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/* ここに落とすんですけど。
6って皆5〜6頭身くらいなのに 7の皆ちゃんと7頭身ある。
そんなイメージ(伝わらない
(-44) 2019/06/05(Wed) 20時半頃
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/* すごい。高校生だ。って思ってます。なう。
(-45) 2019/06/05(Wed) 20時半頃
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──回想:役割分担──
[ お姉さんの、という声>>177が含む驚きは、 明らかに、僕が手を挙げたことへではなく。
僕は、返事を求める風でもない声に、 ただ微笑んだまま視線を向けた。そうです。
勤勉な、クラスメート。 小学校から校区が被っていて、 よくできる子だったから、今も縁がある。 七月葉子。
彼女は、いつだって定位置を持っていて、 今は、二番目。もっと幼いころは、一番。]
(240) 2019/06/05(Wed) 20時半頃
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[ 定位置を持つことの喜びや重みは、 僕にはわからない。僕は知らない。
このクラスには賢い人が多い。 その程度の認識でいて、それは高本悟や、 七月葉子や、宇井野堅治をひっくるめての感想だ。 僕とて、5位から20位までくらいをふらふらと、 不規則に漂っているので、賢い人間の部類だろう。
とりとめのない思考が流れていくのを、 よろしく。>>197という挨拶が引き戻した。]
うん、よろしく。灰谷さん。 ……こういうのも、最後だろうから。
[ 珍しい。と指摘されたことに、 恐らく僕の返した理由は適切だっただろう。 それが理由のすべてだったかは、さておき。*]
(241) 2019/06/05(Wed) 20時半頃
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[ O brave new world! ]
(242) 2019/06/05(Wed) 20時半頃
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[ かの有名な劇作家の生み出した言い回しにおいて、 僕が最も気に入っている一節である。それだけ。
さて、作業中に声をかけられて>>205、 僕は一拍置いてから顔を上げた。
自分に向けられている。と脳が処理するのに、 やや時間がかかってしまったためだ。
視線の先では、養拓海が何かをつくっている。 どうやら、クラスのほうで使うものらしかった。
お化け屋敷で使う小物を作っている人間に、 怖い、と声をかけられるというのも不思議な話だ。 僕は自分の手元に一瞬視線を落とし、微笑む。]
(243) 2019/06/05(Wed) 20時半頃
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……どうかな。でも、 納得がいくまで、やめられない。気がする。
[ 僕の返事は曖昧だったかもしれない。 けれど、それが本心だったのだ。
僕の人生には、mustもshouldもwantも然程なく、 ただ、今いる場所まで流れ着いたようなものだから、 それは僕にとって、大変奇妙な感覚だったのだけど。]
……拓海くんは。 クラスの準備だよね、それ。 部のほうには、何か出すの。
[ 美術部は例年どおり、展示スペースを設けるはずだ。 その準備は? という疑問を投げかけ。*]
(244) 2019/06/05(Wed) 20時半頃
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──古い記憶>>201──
[ ”怖い”って、どういう意味だろう。 ──と、僕は考えたものだ。心を痛めるでもなく。
僕の姉は怖いらしい。ゾンビみたいで。 ゾンビの弟をからかいに来た上級生は、 悪意を以て気持ちが悪いと称したけれど、 同級生や低学年の幼い感性からすれば、 僕の姉の見た目は、純粋に怖いらしい。
僕に声をかける人の動機は、 大体の場合が興味や好奇心だったけれど、 それが、絵を見てということなら>>202、珍しい。]
(245) 2019/06/05(Wed) 20時半頃
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[ 絵を描くのは、嫌いじゃなかった。 運動はどうにも苦手だったけれど。
遠くへ行くと言われたら、 日よけの帽子をかぶってついていった。 姉が使わない、ひまわりのついた麦わら帽子。
僕は昔から、そういうことに無頓着であるらしい。 だって、それが一番日差しを遮ってくれる。
後ろをついて歩く。ような関係だったと思う。 ただ機嫌よく、そこで微笑むだけの僕に、 なぜ彼が飽きもせず、声をかけてくれたのか。
僕には理解のできないことだけれど、 社交性の低い僕が、学校という小さな社会で、 彼に助けられていたことは、言うまでもない。*]
(246) 2019/06/05(Wed) 20時半頃
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/* ひよこみたいで可愛いな>>246
(-46) 2019/06/05(Wed) 20時半頃
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──回想:文化祭──
[ 3年7組は、 定期テストで1位2位3位と並ぶ生徒が所属している。 仲冬高校に入ってから、 この三人全員と同じクラスになったのは初めてだった。 4月から彼ら三人、 というより二人の間で恋愛事もあったようだが、 クラスの進行に何も問題なかった。 手腕確かな悟に、彼の補佐を行う葉子。 そして、なんでもできる堅治。>>207
さぞかし円滑に話が進むだろうと推定した通りに、 とんとん拍子とばかりに事が決まっていく。 出し物は、『お化け屋敷』。 作り込みさえすれば、人気が出ることは見込まれる。 ]
(247) 2019/06/05(Wed) 20時半頃
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[ お化け屋敷を作るのにあたって、 必要な役割もまた決まっていく。 クラスの一員として静かに話を聞いていた。 会計、に立候補したのは、経験があったからだ。 去年一昨年の経験と、節約することへの自信は、 手を挙げるには十分だった。 その際にいくつか視線が突き刺さったのは、 恐らく気のせいだ。 ]*
(248) 2019/06/05(Wed) 20時半頃
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/* ひととコミュニケーションとれない……(絶望の顔
(-47) 2019/06/05(Wed) 20時半頃
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/* 今回はきちんと悩みの氷山モデルを考えてきました。 自分から認識しているもの、してないもの、他者からしてるもの、してないもの。的なの。
自分○他者○:親が新興宗教に傾倒 みたいなかんじで。うん。 最後まできちんと出し切れるだろうかーーーがんばろーーー
(-48) 2019/06/05(Wed) 21時頃
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/* よーこちゃんのイケナイことって、せんせいに取引もちかけかなあとおもったのね。 よるまでバイトしてるから、ぱんやさん繁華街にしてね、みかけられたらなあとおもうんですけど、わかりません。えへ。
ひととこみゅにけーしょんとれなくて、こまった。 いろはちゃんに予算の話、する? できる……?
(-49) 2019/06/05(Wed) 21時頃
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/* [[1d6+5]]で、出るかな。
(-50) 2019/06/05(Wed) 21時頃
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──現在:朝──
[ 睨めっこがすぐに始まる。>>232 この女とはそういう奴だった。
他者からの誤解など想定内で、 コミュニケーションができずとも 問題はないと思っていることなんて 此奴は決して知らないだろうに。 お節介ってやつには眉尻が下がる。 ]
……お得意のお勉強も、 風邪引いたら元も子もないだろ
[ 歩幅を揃えているつもりはなかった。 ただ単に、向かう場所が同じなだけだ。 ]
(249) 2019/06/05(Wed) 21時頃
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/* 9 回想だれかにきっとまわそう
(-51) 2019/06/05(Wed) 21時頃
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……まぁ、田所にとっちゃ、 んなもん関係ねえのかもしんねーけど
[ 少し後ろにある気配を感じながら、 30秒も経たずに足跡が消えゆく道を歩きながら
──不意に、小学生の頃のある日、 だれかに傘を差し向けられた記憶が過った。 ]
(250) 2019/06/05(Wed) 21時頃
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/* でない…!5+5
(-52) 2019/06/05(Wed) 21時頃
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──回想:子供の時分──
[ それは、蒸し暑い初夏の頃。 今よりも幾分にも目付きは鋭くなく、 どちらかと言えば大人しそうな少年だった。
あの日は、全身が泥んこまみれで 新品の靴なんて片っぽは行方不明。 ランドセルは半分空いた状態で ノートを取り出してひらけば落書きだらけ。
───汚くて ぼろぼろな子どもだった。 ]
(251) 2019/06/05(Wed) 21時頃
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[ そして、雨が降る。突然に。 堰き止めていたものも共に流れ出し わんわんと声を上げて泣いた。犬みたいに。
綺麗なレインコートを着た子たちが 羨ましく思えた。妬ましかった。 ずるかった。許せなかった。 ]
(252) 2019/06/05(Wed) 21時頃
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どうして、じぶんだけ ───と、思った。
(253) 2019/06/05(Wed) 21時頃
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[ 不意に雨が止んだ。影ができた。 流れていたものは堰き止められて 前屈みでぐちゃぐちゃな地面へと ノートが落ちるのも気にせずに、顔をあげた。 ]
(254) 2019/06/05(Wed) 21時頃
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[ 今は、あの頃のように顔を塞ぐこともない。 喧嘩上等。不良上等。恫喝上等。 世に言う不良と呼ばれるものとして在ることに、 なんら不便など抱いてはいないのだ。
……俺は、自宅警備員なんかにゃならない。 ]*
(255) 2019/06/05(Wed) 21時頃
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/* これはれなの出番ではなさそうですね!(かなしく着席
(-53) 2019/06/05(Wed) 21時頃
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[ 猫の足跡について行くようにして 道の角を曲がったのが、一人きりの最後。
見慣れた制服。見慣れた顔。>>228 クラスメイトの出現に、ぱちぱち瞬く。 ]
おはよう、ういの君
[ 2mの大台に乗ってしまいそうな彼は、 其処にある自動販売機よりも大きいのです。
素直に見上げると首が痛いのですから、 覗き込むように顔を見るのが、ポイント。 ]
(256) 2019/06/05(Wed) 21時頃
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[ 勘弁。と思うのは、大多数でしょう。>>229
事実、がらんと寂しい通学路を見るに、 勘弁が極まって、家から出ないという 選択を取った生徒は少なくないでしょう。 ]
寒いね
ういの君は、背が高いから その分面積が大きくて、大変だ
[ 彼はやんわり雪除けになってくれる。 気を遣うわざとらしさが無いので、 私も素直に受け取った。それだけ。 ]
(257) 2019/06/05(Wed) 21時頃
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[ 代わりと言ってはなんですが。 私もすこし、大股で歩きます。
なにせ、此方に合わせていたら もどかしい思いをさせるだろうから。 ]
皆、学校来るかな?
[ 学校の隅に飾られた見本みたいに、 男女一つずつしか同じ制服が道に居ない状況で、 半分、答えは出ているようなもの。 ]
(258) 2019/06/05(Wed) 21時頃
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