255 【ヤンストP村】private eye+Violine
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―手紙―
[『少年A』と自称する彼と手紙のやり取り。 その切っ掛けは配送ミス。 時期も悪かった。店への嫌がらせが悪化していたから。
自警団への相談をもっと早くにしておけば良かったのだ。 荒らされた郵便受け。 ひしゃげた段ボール箱は刃物で切りつけられていた。中身ごと。 開封されていた孤児院宛の手紙。 春の訪れを喜び伝える、温かな手紙だった。]
(587) 2018/11/28(Wed) 11時半頃
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あの…この度は申し訳ありませんでした。 折角のお手紙でしたのに……
私からも、この方に一筆宜しいでしょうか? 心からのお詫びをしたくて。
[こうして、『少年A』と『孤児院の少女A』との手紙のやり取りが始まった。
少女Aがロイエと知る者は、院長と、そして――…]**]
(588) 2018/11/28(Wed) 11時半頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2018/11/28(Wed) 12時頃
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/* ココアさん癒しだな………(ほわほわ >まるで帳簿を見てるよう! かわいい 言い方がかわいい
(-124) 2018/11/28(Wed) 13時頃
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/* (>>0:585 D.バルベルデ) こんなにかわいいなら喜んでくわれたい
(-125) 2018/11/28(Wed) 16時半頃
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/* 立場的に『召集』のが字的には合ってる気がせんでもないけど 招集とどっちなんだろとおもいつつ 召集って最初に使っちゃったから変えられないでいる
(-126) 2018/11/28(Wed) 16時半頃
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[ふと、店の外を見る。 商店街を歩く人が、パンの袋を抱えてた]
やっぱり人気ですね、ココアさんのパン。
[そんなあたしが抱えてる紙袋にも、 5枚切りの食パンと、さっきおすそ分けして 数を減らしたクロワッサンが入ってる]
(589) 2018/11/28(Wed) 17時頃
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[カツサンドと同様、クロワッサンも芳しく、>>571 その職人の腕が奪われる現実が改めて思考を澱ませる。
唐突に未練を尋ねた>>565のは、 澱みに沈んだ感傷の端を掴んだゆえに、 装飾のない素の疑問だった。
残される側の痛みは理解しているからこそ、 残ることなく招集され日常が一変する自分には薄いそれ。 ならば他人はどうなのかと、 傾げた首は薬屋の店主に向けられて双眸が彼を映す]
店……
[彼の拠所、ということだろうか。 未練がないと肯定しかけて覆ったその言葉に、>>573 返す言葉は見つからず語尾が曖昧に溶け消える]
(590) 2018/11/28(Wed) 17時頃
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色んな人に愛される店が閉まっちゃうのって、 やっぱり寂しい気持ちになりますね。
……パン屋さんも、薬屋さんも。
[閉まっちゃうそうですよ。って、呟いた。 新しく更新された情報>>345を、 あたしは知らないのだけれども]
商店街のお店は、長く続いてほしいなぁ。 もちろん、ワカナさんのお店もですよ。
[あたしはこの街を出て行くけれど、 大好きな商店街が、お店が、 賑わっていてほしいって思うから**]
(591) 2018/11/28(Wed) 17時頃
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あ、ええ、俺も招集です。 労働なんたらって書いてありましたけど。 怪我さえしさなきゃ何とかなるかな、なんて…… 甘いっすかね、やっぱり。
[へらりと笑う顔には焦りはなく、 言葉通り楽観──というよりは他人事のように。
どうにも親しい客が消えゆく日だな、なんて。 似たことを彼が考えている>>574のは知らず返答し]
(592) 2018/11/28(Wed) 17時頃
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[珈琲を一滴逃さず空にして、カップを返す。 インスタント>>569としても休憩で緩むに程よい味で、 口端を自然に上げたまま元気よく頭を下げて]
ごちそうさまでした。 向こうでもお世話になるかもしれないんで、 そんときはまたよろしくお願いします。 あ、跡継ぎ見つかったらウチの商会をよろしくどうぞ!
[最後にちゃっかり自分の居ない未来ではあれど、 宣伝を織り込ませて台車を引き、店を出るその前に]
(593) 2018/11/28(Wed) 17時頃
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[ここは静かで好きだった。 香草の匂いも、店主との程よい距離感も。
彼に父の影を感じない理由は遂に分からなかったが、 ほぼ、唯一、年上への緊張がない相手だ。 だからこそ残した空気が重くはならないように、 店先を去る間際に大きく手を降ってから笑顔を置いて]
俺、ここスゲー好きだったんで。 見つかるように祈ってますね!
[それだけ言い添えて、商店街へと戻る]*
(594) 2018/11/28(Wed) 17時頃
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/* こ、これだけ書くのに2時間以上かかってる……(死体)
(-127) 2018/11/28(Wed) 17時頃
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/* 忘れないうちにお伝えだけしておきたかった おせっかいだとはおもいつつ
(-128) 2018/11/28(Wed) 17時頃
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/* ノッカちゃんがよくパン屋の話してくれるのが好き。 大好きほーるど!!!(ぎゅー)
(-129) 2018/11/28(Wed) 17時頃
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[配達自体はあとは小物が数件。 商店街を行く足取りは薬屋を出てから軽く、 小さな荷はならば手渡すだけで運ぶ手間もなし、 さほど時間も浪費せず直ぐに済んで。
各店舗で配達担当の交代を知らせるたび、 惜しまれたことに胸中がじわりと暖かくなっていた。 若夫婦が営む飴細工の店では仕損じの飴の欠片を、 孤児院の子どもたちにと大瓶で頂いたりもしている] んー……これで全部、か……?
[伝票の束を捲る── 受け取り伝票の数と併せて、すべて合致した。 最後の配達までミスがなかったのを確認し、 自然と笑顔を咲かせ、伝票束を戻す。
ならば集荷が残るだけだと至って、 依頼が花屋だけなのを確認しようと端末を取り出して。 そこでようやく、私用メールの着信を知る。>>518]
(595) 2018/11/28(Wed) 18時頃
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[薬屋や本屋で話に熱中しすぎたせいだろうか。 待たせていたら申し訳ないと慌ててメールを開き、 その送り主が誰かを知り、内容に思わず吹き出した。
やはりフローラも長いと思っていたらしい。>>520 けれど『途中で寝ちゃった』だなんて。 あのススキの贈り物もそうだがこの居眠りを知って、 意外に大胆だったんだなと印象がからりと変わる] っくく…… あの店長さん呆れただろーな、コレ。 たしかに話も止まりそうだ。 えーっと、……コレでいいか。
『お言葉に甘えて、夕方頃に行きますね!』 [そんな彼女への返信には端的に。 夕方なら会えそうならそのときに話すほうが早い]
(596) 2018/11/28(Wed) 18時頃
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[それともう一通。 まだ慣れていないのか、 それとも1台だけある古い端末を皆で奪い合ったのか。
文字が多少乱れたメールの送信相手は孤児院の子供たち。 なにか問題がおきたときに連絡しろと渡したそれで、 知らせてくれたのはイルマの来訪だった。>>512>>513 かのじょなの? なんてマセた一言までついている。
その疑問はともかくとして、 相談した直に動くフットワークの軽さに苦笑して、 新規メールを立ち上げ、送信先をイルマへ設定し。
孤児院の子供たちに振り回されているなら、 着信に気づくか微妙なところだが、 夕方まで他で時間を潰そうと院を出たりする前には、 きっと確認してくれるだろうと半ば祈りつつ]
(597) 2018/11/28(Wed) 18時頃
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『いまから一度戻るよ。 わざわざ来てくれてありがとうな』
[それだけを打って、送信した。 出かけてないならメールに気づくか先に会うか、 可能性としては後者のほうが高い気がするけれど]*
(598) 2018/11/28(Wed) 18時半頃
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―大学・美術室―
[男は造形と絵画のどちらも生徒らに教えている。 この日は2コマずつ、どちらも入っていた。
この時期、大学の展示会が近い為、水彩絵を描く生徒と 油彩絵を描く生徒を共に見ることになる。
描き始めと仕上げまでの過程で構想が変わる事もあり 後から空の色や陰の伸び方を変えたくなることがある為 男は油彩を特に好むが水彩も描かない訳じゃない。
この日は生徒諸君、顔ぶれは概ね揃っていたが 一人の生徒は欠席だった>>554]
(599) 2018/11/28(Wed) 19時半頃
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[常勤講師が休みづらくなってしまうけれども 商店街の店が継手を探さねばならないような 困った事にはならないのが救いであった。]
宮廷で造形の仕事をする事になった。 絵画は次の実技を見るので最後になる。
展示会が出立日だからな。 完成した作品をれないのは惜しいが…… ギネス先生にしっかり習えよ。 [男の言葉を素直に信じる生徒も居る。 メールは向こうでも出来ないのかと聞かれた。
キングス政府からの通達はあるとはいえ 向こうで働く者に関しては一律、許されていない。 もし許されていたならパン屋の旦那やサイラス、 パピヨンを置いていったイアンが 今も健在なのかとっくに確かめている。]
(600) 2018/11/28(Wed) 19時半頃
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俺もお前らの作品を見たいのは山々だが 私用の携帯やパソコンの類は没収されるらしい。 ……残念だけど無理だな。
[けれど、今だけはその制度にありがたいと思った。 メールを貰っても返す身体が無くなるからだ。] ああ、あんまりあちこちに言うなよ。 挨拶に行かなきゃならねえ場所が増える。 [釘を刺すのは、子供ならまだ通じる話は 大人を信じさせる説得力に欠けているということだ。 大学から近場なだけに学生が足を運びやすく 召集を貼り紙>>17で仄めかす薬店ばかりは>>187 話が漏れてしまうかもしれないけれど。 男に関しては時限に遅れそうなのを 急ぎで来た為、貼り紙はまだ見れていない。]
(601) 2018/11/28(Wed) 19時半頃
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[……男の言葉で察した生徒も居る。
一番に事情を知らされているべきである フローラからは何も聞いていないから。 沈んだ顔で、これから死にに行く講師を見て 発つ前にアトリエを訪ねたいとだけ告げた。]
(602) 2018/11/28(Wed) 19時半頃
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[絵画の講義が終わった後、休憩が取れた。
完全に冷めてしまったカレーパンを齧り、 食べきる時間すら惜しみ、筆を動かす。
造形の講義にやって来る生徒が来るまで 美術室のキャンパスで一枚のキャンパスを取る。
週に一度ほどしか大学には来ないが、 昨日の日中、此処に来て人物の方は仕上げた絵だ。
背景にしたラベンダー畑は図鑑を資料にし、 たった今描き終え、乾燥をさせているけれど。]
(603) 2018/11/28(Wed) 19時半頃
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[ 中心の人物は――
薄紫色の花弁を撒く幼い妹の絵だった。>>548 絵の外に向けて花弁を届けるような、そんな一枚だった
それを見守るように父親と母親が居る。 男が其処に居ないのは描き手であることや 自画像を好まない性質というのもあるけれど
父親に心苦しい思いをさせ、 義理の母親に気を使わせ>>545た事が 忘れられないということや。 此処に自分を描くと、母親への裏切りになりそうで
理由はまあ……それだけでも、ないが。]
(604) 2018/11/28(Wed) 19時半頃
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[アクリル水彩でその絵――顔の部分に手を加える。 既に乾いているから重ね塗り自体はできる。
絵としては難点が生まれるが。 当たり前の話だが、油は水を弾いてしまう。 一時的には完全な定着をするが、 最終的には剥離することが珍しくない。
乾燥したアクリル絵の上から 油彩で描く分なら起こらない現象だが 月日の経過で自然と削れてしまったり まさかそんな事をする奴は居ないとは思うが かきべらのような器具で顔だけを削れば アクリル部分だけ剥がれてしまうだろう]
(605) 2018/11/28(Wed) 19時半頃
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[現物を見ながら描く方が好きだが。 あの頃の日常は掛け替えのないもので
―――――記憶に鮮明だ。
それでも、手元に資料はある。 昨日のうちに持ち込んだアルバム。 妹が家に居ない時に一度帰って持って来た。 父親と義母の顔を別人の顔に描き、 中央の少女の顔をあの童話に出てくるような お姫様の特徴を真似て描く。>>53 この時妹が着ていた服は おめかししたものだったせいか 違和感は思ったよりも感じられない。
アクリル水彩で上塗りして描く絵の参考は 発禁となった絵本ではあるけれども だからこそ想起する者は少ないだろう]
(606) 2018/11/28(Wed) 19時半頃
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[男は完成絵を常勤のギネスに頼み パピヨンの絵の隣に掲げて貰う。 一家、というタイトルを添えて。
絵の顔を変えたのは、 当然ながら意図的。
今じゃなくて、男が居なくなった後に 気づいて欲しい想い。]
(607) 2018/11/28(Wed) 19時半頃
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[
妹の“家族”は“皆”、 この地で眠っている。
けして、離れ離れにはなっていない。
だから、――そう、だから。 お前も此の街で、三番街で。 天寿を全うして欲しい。
家族は離れ離れになってはいけない そう、なるべきではないから
]
(608) 2018/11/28(Wed) 20時頃
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[忘れないで欲しい。 この“一家”はとても、幸せであったことを。
父親も義母も死に、命は失われてしまったけれど 絵の中ではこうして生きていることを 見て、感じて、大事にして欲しい。
飛空艇に誰ひとり身柄を渡されることなく この地で生まれ、この地で生きた“一家”だ。
描いた瞬間で時は動くことはない。 絵の中の“一家”の絆は、 けして、壊れはしない。
キングスに穢されることもなく
死神に呪われていないひとつの“一家”は
アクリル水彩の下で 祝いの日のように笑顔を浮かべているのだ。]
(609) 2018/11/28(Wed) 20時頃
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[ 男がそんな望みを描いたこと、
いつか 察して欲しい――…。]
(610) 2018/11/28(Wed) 20時頃
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