172 ― 恋文 ―
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さてマスター、今日のところはこれくらいにしておこうか。 次回来るときには甘いものをおすすめしてくれよ。
あと、これを頼む。 これはあれだな、ちょっとした遊びだよマスター。
(51) 2015/10/20(Tue) 00時半頃
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[マスターがあなたに手渡ししたのは、四隅のとんがりがきちりと90度になっている黒い封筒。 慧眼の持ち主なら、その封筒が手作りなことに気づく。
中から、一枚の白い便せんが出てきた。 そこには真っ黒なインクで綴られた、かたっくるしい、やったら几帳面な文字が並ぶ。]
(-39) 2015/10/20(Tue) 00時半頃
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--- --- --- 目つきの荒んでいる君へ
この手紙はマスターに依頼して、この店に訪れたものの中で一番野生っぽくて荒んでいそうで甘いものが必要そうな者の手に渡るようになっています。 マスターを悪く思わないでくださいね。悪いのはわたくしなのです。
予言してみせましょう。 きっと君は、この店の常連客になるのですよ。
この店の常連客より --- --- ---
(-40) 2015/10/20(Tue) 00時半頃
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[掲示板の端に、募集の紙を貼り付ける前。一拍置いて。 署名も何もしないままで、果たして協力者が現れるのか、と。
思いは、したけれど。]
……ま、大して有名でもないしな。バンドもオレも。
[知らない名なら、あってもなくても大差ない。 目の前の掲示板は、ネット掲示板とはまるで違うけれど、 そこだけよく似た匿名性に甘んじて、記名は無しで。]
なぁ、マスター。これ、悪戯みたいで楽しいね?
[反応は、あればそれだけで御の字だ。そうは思えど。 ほんの少しの高揚感に、くすりと潜み笑った。]
(52) 2015/10/20(Tue) 00時半頃
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……にしても。 結構たくさんあるもんだなぁ。文通募集。
[このご時世に。いや、だからこそ逆に、か。 ふうん、と一人で納得し、視線を走らせる。
可愛らしいカードに載った、いかにも女の子らしき文字と。 どことなくたどたどしい――子供、の筆跡だろうか? 何気なく、目についた順に眺めて。ふと首をめぐらせた。]
マスター。ちゃんとした紙とか、ある?
[気まぐれに言ったのは。 気分も上がらなくて。それに、秋だから。
人恋しかったのかも、しれない。]
(53) 2015/10/20(Tue) 00時半頃
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/* >>46ほんと大人の色気が… もうここフラグでいいんじゃないかな
イスルギさんおもろかわいいのでもっと将来の夢とかなんか喋ってくれ
ナナオどうしよ メモ追加しておこうかな
(-41) 2015/10/20(Tue) 00時半頃
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/* ご時世にっておかしいな。 こんな時代にーくらいの方が良かったかもー。ぴぃ。日本語が来い。
(-42) 2015/10/20(Tue) 00時半頃
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ひなさんへ
こんにちわ 。 ちぶれたーのけいじばんを みました。 こんなふうに ひちがなのおおい おてがみですが もしよければ おへんじください。
ぎんじょう まゆみ
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[大きさも筆圧もばらばらな、線も伸びたり交わったりがしっちゃかな。 しかもこれでも大分書き直した痕が薄らと残っている。]
(-43) 2015/10/20(Tue) 00時半頃
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/* あ、マユミの張ってあったの失念
(-44) 2015/10/20(Tue) 00時半頃
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/* 備忘録 ・文字はひらがなだけかける。読むのは普通に漢字も ・生まれてからほぼずっと病院。学校行ってない。 ・あとは随時
(-45) 2015/10/20(Tue) 01時頃
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/* すーぱーずいじたいむ
(-46) 2015/10/20(Tue) 01時頃
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[用意してもらった真っ新な紙に、 さっきの貼り紙と同じ、太めのボールペンで。 字は、綺麗でもなければ、汚いというほどでもなく。 顔と態度に似合わないと笑われる程度には、小さく丸く揃ったもの。]
こんにちは。掲示板、見ました。 良かったら話し相手になってもらないかなって。
……って、話題があるわけじゃないんですけどね。 今ちょっと、こう……創作関係の仕事で煮詰まっちゃって。
あなたが、たとえば……見たり、聴いたりしてて、 落ち着くものって何でしょう。癒し、というか。 ……なんて、変な質問ですけど。 暇つぶしにでも、答えてくれると嬉しいな。
――ナナ
(-47) 2015/10/20(Tue) 01時頃
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突然だが、俺の名前は切原広一。
俺には昔から憧れているものがある。 それは『青春』。
仲の良い友達と遊んだり、部活に精を出して仲間と切磋琢磨したり、 …女の子に恋をしたり。
家では昔から、姉が読み終わったコミックがそこかしこに散乱していたため、俺はそれを読んで育った。 熱い部活ものとか、男と男の友情の話、甘酸っぱい少女漫画。
(54) 2015/10/20(Tue) 01時頃
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期待に胸を膨らませての中学へ進学。 そこに俺の期待していたものは何もなかった。
家の近くに唯一ある中学校は、超が付く程の馬鹿中学で、そこで俺は不良戦国時代に巻き込まれて行く。
そんな気は無いのに、俺の目つきが気に入らない連中が多すぎて、厄介ごとは向こうの方からゴロゴロやって来た。 ただ理不尽に因縁付けられるのもムカついたので、片っ端から喧嘩を買っていたら、気付いた時には手遅れで、俺の毎日は血と喧嘩に溢れていた。
俺のジャンルは不良漫画になっていた。
(55) 2015/10/20(Tue) 01時頃
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[平仮名だけの貼り紙には、 平仮名だけで返した方が良いだろう、と。
相手を小さな子供だと思い込んだまま、 ことさら丁寧に、なるべく読み易いように。 濃いめのボールペンで書かれたそれは、一応誠意のつもり。 自意識の芽生えた年頃を迎えた者にとっては、少々小馬鹿にしたようなものかもしれないけれど。]
はじめまして。「なな」といいます。 ぼくは「うた」のおしごとをしています。 おともだちに、なりませんか?
あなたの、「まど」から、みえるものを。 よかったら、おしえてください。
[封筒に入れる代わり、学生時代を思い出し。 クラスの女子がやってたように、ウサギの形に折りたたんだ。]
(-48) 2015/10/20(Tue) 01時半頃
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/* くそwwwキルロイさんめっちゃ好きwwww
と、秘話って散弾しても大丈夫? だよ、ね…?
友情エンドでもいいとのことだし…だし…… 大体ぼくは非モテ陣営だから多分フられ側ですし……
な、何か地雷踏んでたらエピで罵ってくだされ……(ふるふる
(-49) 2015/10/20(Tue) 01時半頃
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……よし、っと。
[満足げに笑えば、ふと視線を落とす。 ひっそりと置かれた、温かな水彩画に目を綻ばせて。]
なんか、いいね。 こういうの好きだ。
……おい。似合わねえとか思ったろ、クソジジイ。
[ぶ、と頬を膨らませ、店主に絡んだすぐ後で。 からり、笑って。「なんてね」、と舌を出す。]
ごちそーさま! 今日も美味かったよ、コーヒー。
[空になったカップに添えるよう、そっと小銭を置いて。 ひらり、手を振り店を出た。]
(56) 2015/10/20(Tue) 01時半頃
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このままでは駄目だ…!
[学校の『ヤンキー四天王』、最後の一人をグランドに沈めたその時、俺は強く思った。
そこから俺は猛烈な勢いで勉強を開始する。 喧嘩する時も片手は単語帳を持ちながらで、一分一秒を大事に。
幸い四天王を倒す頃にはあまり喧嘩も売られなくなってて、精々勢い任せの雑魚がたまにやってくる位でだった。
かくして俺の努力は報われ県内でも上位の、とてもじゃないが脳筋が来れないような高校に受かる事が出来た]
(57) 2015/10/20(Tue) 01時半頃
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/* わたしもこーひーのみたーい! けどいけないのでデリバリー頼もう。もしくは豆だけ
(-50) 2015/10/20(Tue) 01時半頃
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/* お手紙が来てる来てるでほくほくしてる・・・ もう一通ぐらい送ってみたほうがええんやろうか・・・でも24H進行だしわたしのきゃぱだとお返事も考えてうーん
(-51) 2015/10/20(Tue) 01時半頃
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[人生ってそう簡単じゃない事を知った。
何故か中学時代の俺を知ってる奴が居て、高校ではすっかり恐怖の対象となってしまった。 何もしてないのに怯えられるのは少々堪える。
躍起になって友達を作ろうと話しかければ、緊張と焦りうまく喋れず、相手に逃げられてしまうし、落としたハンカチを拾って返そうとしただけで女子に泣かれるのは辛いものがあった。
それだけじゃなかった。 うちの高校は真面目なお坊ちゃんが多く、他高の不良さん方にしてみれば恰好の狩場らしかった。
不運にもその現場を目撃してしまえば、放っておけるはずもなく。
……校内での悪い噂は勢いを増すばかりだった]
(58) 2015/10/20(Tue) 02時頃
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/*
>>55
ジャンルは、不良漫画w
(-52) 2015/10/20(Tue) 02時頃
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/*
気付いたよ。
自分のロルに、コワントローって書いてあった。
コアントローでしょ。恥ずかしい(ノ_<。)
(-53) 2015/10/20(Tue) 02時頃
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[一度外れたレールに戻るのは中々に難しい。
原因である人相の悪さに、一度本気で整形なんて考えたけど、顔をいじるのとかちょっと怖いし、何より親から貰った体を変てしうまうのは何か嫌だった。
そんなだから、よけいに『青春』への思いは強くなっていった。 ネットアイドル・恋子ちゃんの “ 恋して今夜も眠れnight!”を聞き始める位に]
(59) 2015/10/20(Tue) 02時頃
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[意を決して、「ラブ・レター」の店内へ。
一歩踏み入れた店内の様子に思わずドキッとする。 ――脳裏をよぎる女子とお茶する自分]
しゃ、洒落てて良い、雰囲気だな。
[咄嗟に浮かんだ妄想に顔を赤くして、気にする人も居ないだろうに誤魔化すようにそう呟く]
あ、すみません、ここの掲示板使いたいんですけど。
[カウンターまで行って人の良さそうなマスタ―に話しかけると、初めての来店と察してくれたのか、掻い摘んで店の事を説明してくれる。 そんなマスターになるほど、と相槌を打ちながら住所を告げる]
(60) 2015/10/20(Tue) 02時半頃
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『自分と文通しませんか?○○高校一年。 一』
[自分と同じように、出会いを求める文字の羅列に胸が高鳴る。 その中に自分を加わるのだ。
百均で買ったシンプルなメッセージカードに素っ気無い文章。 これでよかったろうかと途端に不安になってくる。 終いにはペンネームである『一』がただの横棒に見えないだろうか、一ってわかるかな?なんて気になって]
あー、じゃマスター、カフェ、ラテ?ってやつ。甘めで。
[一仕事終え、掲示板に貼るだけってのも悪い気がして注文を。
甘いものと可愛いものが好みの自分としては、ブラックなんて選択は無い。
掲示板を見てついつい顔がニヤケてしまうのは、コーヒーが美味しいからか、それとも別の何かだったか、それは自分でも分からない]
(61) 2015/10/20(Tue) 02時半頃
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普通に掲示板で募集してるのは、ヒナコとマユミ? 見落としてたら申し訳ないなぁ。
…見事に女子二人だなぁ。 この色ボケ男子め!
(-54) 2015/10/20(Tue) 02時半頃
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こんにちは。
ぼくは さいきん あのお店を知ったばかりの ぶんつう しょしんしゃ です。
高校生にもなって 友達があまりできなくて それでも誰かと話したくてこうして手紙をかきました。
ぼくは あなたの メッセージに きょうみを 持ちました。
良ければ ぼくの ぶんつう あいてになってください。
一
(-55) 2015/10/20(Tue) 03時頃
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こんにちは。
「ラブ・レター」の掲示板見ました。 可愛らしいカードとシンプルな内容に興味を持ちました。
自分は高校生にもなって友達があまりいません。 それでも誰かと話したくてこうして筆をとった次第です。
もし良かったら自分の文通相手になってください。
一
(-56) 2015/10/20(Tue) 03時頃
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[掲示板を改めて覗く。 その中から気になるメッセージを見つければ。
鞄に忍ばせたレターセットを取り出して手紙をしたためる。
出来上がった二通の手紙。
それをマスターに預けると、無事に届きますようにと祈って、今日の所はお店を後にした]
(62) 2015/10/20(Tue) 03時半頃
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