45 哀染桜 〜届かなかったこの想い〜
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[問いかけは、夢路を奏でる前、夢を疑う言の葉を落とした人にも。 あの時、答えなかったものは、先ほど返した。
言葉の意味より、音色で答えを出す青年に、目を細め 視線をヨーランダと言うらしい人に移した。]
――……虚無。 それなら、何故、君は此処に居るんだろうね。 虚無って、何もない、んだろう?
[言葉の意味で、上げ足を取る。 風に乗って密かに微かに、誰かが歌う絶望の歌を聴きながら。]
(74) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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…わ、私は、大丈夫…。 [>>41躓いてしまった相手に、逆に心配されてしまって、何となく気が引ける。 平気だよと告げる顔を見て、一瞬驚いてしまった]
(え…透けて、る……?)
[パチリと瞬きを一つ。 もう一度見た時には異変を感じなかった。
夜目に慣れて来たせいか、月明かりの反射が強くて錯覚してしまったのだと、そう思う事にして]
(75) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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[もう一度、御免なさいと小さく謝ってから立ち上がろうとした時、ふいにヴァイオリンの音色が聞こえてきた。 聞いた事があるような穏やかな旋律に、耳を傾ける。
近くの青年が、それに合わせて鼻歌を歌う姿に、顔が綻んだ。]
(76) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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…──うん。 とても辛くて、哀しい。
寂しいのは、ずっと慣れて居たのに。
一度手に入れた温もりを手放すのは、 もっと寂しくて、辛い───…。
(-21) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/03/12(Mon) 23時半頃
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ごめんよ……。 遊びすぎて、お仕事片付いてませんのです……。
あとはらいたい。
(-22) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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[>>69何て寂しそうに笑う人だと思った。 その笑顔で囁かれた声に、胸を鷲掴みにされた。
何度も。 何度でも、思い知らされるから。
自分は。 きっと自分から。 しあわせを手放して仕舞ったのだと───。]
(77) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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[奏者とブロンドの髪の青年二人が話す内容が聞こえて来て、 腰掛けようと思っていた場所へ向かおうとする足を止める。]
夢路……。 [それを辿る途中で、私は"アレ"に呼ばれたのだろうか。 少し、思考を巡らしてみる。 ゆるりと振り返り、見据える先は――]
―――…。
[樹を見れば、桜の蕾達が、風に揺れさざめき嗤っているように感じた]
(78) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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[ほどけた髪>>70。 彼の隣で、あの子の髪を梳かしたことを思い出す。 「僕と一緒で、こいつもくせっ毛なんだ」 そう、あの人は隣で笑っていた。]
ごめんなさい、大丈夫。
[薬を貰ったとしても、この痛みは治らない。]
(79) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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得る幸せは亡くす不幸。
寂しさは 慣れないよ。 一人を知ったら、それが寂しさ。
だから、君はそう想う。夢の中でも。
[どこにも行かずに消えてしまった自分の想い。 包まれる暖かさを知らないうちに消えてしまった。
恋を知って、ぬくもりを知らないその心は
とてもとても、冷えたまま]
(-23) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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あれ? 死んだの?
[ヨーランダの言う死んだ、という単語の、誰、の部分がないから。 自分自身の存在と、それからヒューの言葉とが重なって、自分の仮説の方に真実味が傾いてしまった。]
絶望は、感じない。 僕は――――
[あの背中に、何を思ったんだろう。 眼の前が真っ暗になるのが絶望なら、きっと絶望なのかもしれない。 絶望だと言われれば、そうだと頷くかもしれない。 だけど、虚無。なんにもなくなる、それも、近い気がした。 自分の支えは、がらがら崩れて、なくなっていってしまったから。]
(80) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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[手を伸ばされ、驚いたが。]
ありがとう。 マコは、優しいのね。
おかげで、痛いのはどこかに行ってしまったわ。
[髪を撫でられるままに、目を細める。
ああ、彼女はあの子ではないのに。 どうして、思い出してしまうのだろう。
あの子の向こうに見ていた彼の姿。それを思い出して、また胸が痛んだが。 マコに心配させまいと、表には出さない。]
(-24) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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[覗き込むような彼女の黒い瞳に、笑みを返す。]
私は、大丈夫だから。 ありがとう。
[ひらりと手を振るマコ>>72へ、そっと手を振り返して見送った。]
(81) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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[ポケットの中の携帯をきつく握り締めて頷く。>>79]
ごめん、ね。 私がもっと、素直になれば良かった。
我儘ばかり云わなければ良かった。
でももう、後悔しても遅いよね。 ごめんなさい。
[誰に謝って居るのだろうか。 目の前の青年か、それとも痛みを抱える自分にか。
嗚呼、何方でも同じ事なのかもしれない。]
(82) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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寂しいのは厭。 哀しいのは厭。
ひとりは、厭。
(-25) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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[奏者の耳は、かすかな声を拾う。 それが誰から発せられたのかも判る。
ただ、今は昏い色の瞳を、わずかの間、流したのみ。]
(-26) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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[変わらない。 変われない。
指先に触れるなだらかなスクエアが女を縛り付ける。]
(83) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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/* すみません、ベネットさん相手に不思議ゾーンを展開しております。 日本語で話せ。日本語で話せ。
きっとそう思っておられる……(ガクブル
(-27) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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……おはよ?
[意識を反らすように、近づいてきた黒髪の子に目を向けた。 でも、笑ったりすることはできなくて、つまらない顔だった、はずだ。]
えっと。 楠木望。はじめまして。
[とりあえず、恒例になった自己紹介をしておくことにした。]
(84) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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君は…俺の中に、何をみているの。 俺が君なら、君には俺が、どんな君に見えるの。
懺悔したくなるような、神父様にでも、見える?
[落とし込むような声。 春色を灯した瞳とは裏腹に、 苔むしたような、夏の湿度のよう]
後悔は、懺悔だね。
取り急ぎ…ここがなんなのか、知ることからはじめない? そうしたら、きっと君は… ここにいるのが、君だけじゃないと知れる。
一人ではない、寂しさを得るかもしれないけれど
(85) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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君が 俺を俺だとわかるまでなら 近くにいても、いいよ。
一人じゃないと知るには 隣に人が、必要なのさ。
(-28) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2012/03/12(Mon) 23時半頃
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私…?
[何も無いのに、何故ここにいるのか >>74。 その言葉に、暫く思案する様に口を噤んで。]
何でこの場所にいるかは、わからないけど。 私の身体は、ただの器の様なもので。
行くあてもなく、流されてここに来たのかな。 風船みたいに。
(86) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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……────哀しそう。
[>>85何を視ていると訊かれて、虚無の笑顔を思い出して云った。
絶望すると、表情など作れ無くなる。 丁度、先刻の青年の様に。]
(87) 2012/03/13(Tue) 00時頃
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……うん
[大丈夫と言う人間>>81の言葉を間に受けるほど子供ではなかったけれど、強がりもきっと彼女の一部。 違ったとしても他人の自分が干渉していい事じゃない。]
そうね、みんなはじめまして。 わたしは麻子。中野麻子。
[キャラクターみたいな名前の人ばかりじゃないんだ、と微かに瞬きの回数は増して。 眠っていた所から見られていたのを知っても恥じらうどころか無表情なまま
望と名乗った彼>>84も大差ないだろうけれど。]
さっきのうた。 ……何の歌?
[気になるままに近付いたものの話題に欠いて。 ヴァイオリンと合わさって即興には聞こえなかった鼻歌のことを持ち出した。]
(88) 2012/03/13(Tue) 00時頃
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居て。
傍に居て。 独りにしないで。
静かな夜に、独りで眠るのは厭なの。
隣に、居て。
───…ずっと。
(-29) 2012/03/13(Tue) 00時頃
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そう。寂しそうに、見えた? 君が寂しいからじゃ、ないのかな。
[春の翠は、月を写す。 彼女の秋を思わせる瞳にも、月は見えるだろうか]
鏡の君でないことを、祈るよ
(89) 2012/03/13(Tue) 00時頃
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/* みんなはじめまして←みんなはじめましてだからいちいち言わなくていいよ、っていう地味に嫌味なおんなのこのつもりが全方位への挨拶してる痛い子みたいになった…!! まあいいか。どのみちアレな子だ。(
(-30) 2012/03/13(Tue) 00時頃
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いいよ。近くにいよう。
俺が、俺だとわかるまで。 君が、君だとわかるまで。
[空の色は太陽を失ったいろ。 それでも桜はうすべにいろ]
他の人も 君なのか…そうでないか。 見極めると、いいよ。
寂しくなったら、いつでもよんで。 望む場所に、いてあげる。
[自分はただ、在るだけだけど。 そう、あるだけ]
(-31) 2012/03/13(Tue) 00時頃
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あさこ。
[おお、初めて漢字で書けそうな響きの人が来た。 なんて、ちょっと感動するのもそこそこに。]
さっきのうたって? ええと、ヴァイオリンと一緒のやつ? あれ、てきとーにやってただけ。歌とか、あんまり知らないし。 セシルの腕がいいんだよ。
[12年もぼんやり人を眺めるだけの生活じゃ、通りすがりの人の話し声や口笛や鼻歌くらいからしか、芸能ニュースなんて入ってこない。 たぶん、あの頃活躍してた芸能人の、半分も今は活動していないのだろう。 時の流れを今更無情なんて思わないけれど、流行は全くわからなかった。]
(90) 2012/03/13(Tue) 00時頃
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エリアスは、桜を見ながら、何かを呟いた。
2012/03/13(Tue) 00時頃
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[女の両親は幼い時分よりずっと不在がちだった。
独りで食べる朝食は味気無かった。 独りで食べる夕食時、隣家から聞こえる団欒が羨ましかった。
暗い部屋で独りで眠るのが怖くて、彼が現れて、夜毎電話を呉れる様になる迄ずっと、夜部屋の灯りを消す事が出来無かった。
そうして培われた孤独感は、女を我儘にした。]
(91) 2012/03/13(Tue) 00時頃
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哀に染まる、桜―――…。
[声は虚空に消える。
もしかしたら、 この樹は、私を救ってくれるのかもしれない。 縛られる想いから、逃れてしまえるのなら……
桜を見つめる瞳には、悲哀の影。]
(*5) 2012/03/13(Tue) 00時頃
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