人狼議事


181 アイスソード伝記

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


イワンは突然死した。


オーレリア馬鹿 イワンに投票した。


アンタレス馬鹿 イワンに投票した。


イワン2人が投票した。


時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?


村人達は自らの過ちに気付いた。
人狼達は最後の食事を済ませると、新たな犠牲者を求めて無人の村を立ち去っていった。


名前 ID 日程 生死 参加 役職
厭世家 サイモン master 2日 襲撃死 参加 村人陣営:村人
  村人を希望
信徒 オーレリア miseki 生存者 参加 人狼陣営:人狼
  人狼を希望
薬屋 サイラス dia 3日 襲撃死 参加 人狼陣営:囁き狂人
  囁き狂人を希望
お散歩隊長 アシモフ bou 3日 処刑死 参加 人狼陣営:囁き狂人
  囁き狂人を希望
截拳道 カイル lunaway 4日 処刑死 参加 人狼陣営:囁き狂人
  囁き狂人を希望
星間帆走 アンタレス sin 生存者 参加 人狼陣営:囁き狂人
  囁き狂人を希望
馬鹿 イワン 5日 突然死 人狼陣営:囁き狂人
  囁き狂人を希望

【秘】 信徒 オーレリア → 星間帆走 アンタレス

[あっさりと容れられる提案に、少女の声が笑み崩れる。]


───はい。

[わかりました。と、声は、いつものように*答えた*]

(-0) miseki 2016/01/29(Fri) 06時頃

天のお告げ (村建て人)

アイスソード伝記----

■登場人物


アイスソード(オーレリア) --- miseki

 

(#0) 2016/01/29(Fri) 07時頃


天のお告げ (村建て人)

◇一章◇ 緑の園は白き国へと鎖される

サイラス・ウィリデ   --- dia


アルフレッド・ウィリデ   ---

ブルーノ・ウィリデ   ---

クラリッサ・ラエトゥス(ウィリデ)  ---

ドン・アウァールス   ---

ファイアスピア   ---

 

(#1) 2016/01/29(Fri) 07時頃


天のお告げ (村建て人)

◇二章◇ 人知れず起こされた彼らの戦


ねずみ(アシモフ)  --- bou


ヨアヒム・ピゲル  --- 

モンド・タイラー   ---

ギネス・ヴォルゲムート   ---
 
 

(#2) 2016/01/29(Fri) 07時頃


天のお告げ (村建て人)

◇三章◇ 少女を蔵で見つけたその結果

カイル・ジョクラトル   --- lunaway


ロビン   ---

ガーディ   ---

ミーム   ---

メアリー   ---

ピッパ   ---

 

(#3) 2016/01/29(Fri) 07時頃


天のお告げ (村建て人)

◇四章◇ 星海に角つきの騎士は立つ

アンタレス・アストラ   --- sin


エスペラント博士   ---

ラッシード・ルス   ---

ミツボシ・フロース   ---

ライジ・ユベントス   ---

ジョン・クレパスキュール   ---

トルドウィン・マグナ   ---

ファイアスピア・レプリカ   ---

 

(#4) 2016/01/29(Fri) 07時頃


天のお告げ (村建て人)


◇序章◇ ある新月の晩

サイモン・ガラハッド   ---

 

(#5) 2016/01/29(Fri) 07時頃


天のお告げ (村建て人)



■アイスソード伝記 --- 了


     --編集者-- イワン
 

(#6) 2016/01/29(Fri) 07時頃


天のお告げ (村建て人)



*


*


*
 

(#7) 2016/01/29(Fri) 07時頃


【赤】 星間帆走 アンタレス

 
 ――それは
 繰り返されるとある小隊の運命の、
 巡る365を越えた明日の話。
 

(*0) sin 2016/01/30(Sat) 01時頃

【人】 星間帆走 アンタレス

[宇宙世紀365年。
宇宙戦争は終わりを告げた。

90年にもおよぶ戦争は、
今も多数の死者と行方不明者を宇宙に残した。

アンタレス・アストラ大尉
オーレリア・V・ジョラクトル大尉
戦争終結の立役者たる彼らもまたその行方は知れず。
366年の平和記念碑と人々の胸の中に深く刻まれた]

(0) sin 2016/01/30(Sat) 01時頃

【人】 星間帆走 アンタレス

[天へと伸びる透き通った記念碑は氷の角を思わせる。

刻まれたる碑文を読み上げた声が新しい年を告げ
礼服に身を包んだ軍人たちのラッパの音が高らかに空に響く。

参列者が見上げる夜空には数多星の瞬きに混じり
大戦の爪痕たるデブリ帯が星屑の河を描いていた]

(1) sin 2016/01/30(Sat) 01時頃

【人】 星間帆走 アンタレス

 
*
 

(2) sin 2016/01/30(Sat) 01時頃

【人】 星間帆走 アンタレス

[宇宙世紀366年

寒空の洋上に、
防寒着を着込んだラッシード・ルスの姿がある。

終戦の象徴たるデブリ帯は、
けれど人類と宇宙をしばらく断絶し
時に地に引かれ災害をもたらす星芥でもあった。

エスペラント・エッペラン博士は
地球の環境保護の観点からデブリ回収社を新設した。
そのうちのひとつである洋上サルベージ船が
ラッシードの新たな勤め先であった。

新たな同僚に囲まれた日々を過ごす彼は時折空を見上げる。
終戦からすでに数ヶ月が過ぎようとしていた]

(3) sin 2016/01/30(Sat) 01時頃

【赤】 星間帆走 アンタレス

「ねえねえ、
 ラッシーやる気あんまなくない?
 お給料でてるんだからさー
 なんかもうちょっとさー
 ウィットに飛んだ通信してほしいなー」

[海底のティソからの通信が入る]

「うるせえ、給料出てるんだから真面目に仕事しやがれ」

[ハンバーガー片手に悪態をつきながら、テーブル型デバイスを操作し先日着水したデブリの座標をティソへ送る]

(*1) sin 2016/01/30(Sat) 01時頃

【赤】 星間帆走 アンタレス

 
「あったあった。 
 えー、あれー? データ照合アンノウンだって。
 アクセスランク上げて軍用ひっぱってきてよ」

[お前簡単にいいやがってとぼやきながら転送する。
照合結果はかつての英雄の搭乗機レギオンを示す。
大発見だとはしゃぐティソやクルーをよそに、
不機嫌そうなラッシードがハンバーガーを雑に齧る。

甲板では物珍しそうに回収した機体を取り囲むクルーの姿。
強化ガラス越しに外の音声を聞くラッシードが突然立ち上がった]

(*2) sin 2016/01/30(Sat) 01時頃

【赤】 星間帆走 アンタレス


 おいおい。
 おいおいおいおいおいおいおい。

 まじかよくそが!

[どこか悪態を弾ませて甲板に飛び出す巨体の背。
デバイスの上には放り出されたハンバーガーが転がった]

(*3) sin 2016/01/30(Sat) 01時頃

【人】 星間帆走 アンタレス


*
 

(4) sin 2016/01/30(Sat) 01時頃

【人】 星間帆走 アンタレス


[宇宙世紀368年

デブリ帯により分断されていた残留軍が帰還を果たす。
火星基地を拠点にしていた彼らの出迎えは各地で祝報された。

ライジ・ユベントスもこの帰還兵のひとりである。
彼はエスペラント博士と共に数年ぶりに地球の地を踏む。

そこにはかつての仲間であるラッシードの姿もあった。
出迎えのマスコットたる地球くんと火星ちゃんに囲まれ
戦友との再会の抱擁交わす彼の写真は、
名も無き一兵の帰還として各誌の一面を飾った]

(5) sin 2016/01/30(Sat) 01時頃

【赤】 星間帆走 アンタレス

[眩しそうに陽射しに目を細めたライジは
手の庇の下から出迎えの観衆の姿と歓声を見る。

一度、小脇に抱えた箱に視線を落として。
ほんの小さくも誇らしげに口元へ笑みを浮かべた。
箱の中にはミツボシの残骸が眠る。

彼の腰の工具ベルトには今もあみかけのマフラーが共にある]

「ライジーーーー!
 センセーーーー!

 こっちだこっち」

[人垣の中から黒くて分厚い手がひょこひょこと覗く]

(*4) sin 2016/01/30(Sat) 01時頃

【赤】 星間帆走 アンタレス

[帰還船のタラップから早足に降り、
ラッシードと固い握手を交わすと、
地球くんからどす、と肩に拳を食らった]

 !?!?

[ぱちぱちと目を瞬かせたライジの視線の先、
やけに背の高い地球くんと物静かな火星ちゃんがいた]

 …?

[ぺこりと頭を下げるライジにラッシードが何か耳打つ。
驚きに見開かれた目がじんわりと何かを染らせるよう細められ、
笑みを浮かべた口元が、ただいまと静かに音を紡いだ]

(*5) sin 2016/01/30(Sat) 01時頃

【赤】 星間帆走 アンタレス

[それから小脇に抱えた箱を差し出して、

 ただいま、と。もう一度言葉を紡いだ。


 ――おかえりと揃う声がある]

(*6) sin 2016/01/30(Sat) 01時頃

【人】 星間帆走 アンタレス

[名も無き一兵の帰還として各誌の一面を飾った写真がある。

それは今もネットの海に、
誰かのフォトフレームのひとつに
平和を分かち合う人々の記憶に残り続ける]

(6) sin 2016/01/30(Sat) 01時頃

【人】 星間帆走 アンタレス

 
[それはとある小隊の――**]
 

(7) sin 2016/01/30(Sat) 01時頃

【人】 星間帆走 アンタレス


*
 

(8) sin 2016/01/30(Sat) 01時頃

【人】 星間帆走 アンタレス

[力強い蹄の音が聞こえる。

駆ける風は麦の穂をゆらし
若いどんぐりの木の枝葉をさやめかせた。

肥沃の土は蹄を柔らかに受け止め
休む馬は澄んだ水で喉を潤し、柔らかな草を食んだ。

丘を越えればもうすぐ海が見えるだろう。
風に潮の香りが混じった**]

(9) sin 2016/01/30(Sat) 01時頃

【人】 信徒 オーレリア



*

*

*

 

(10) miseki 2016/01/31(Sun) 01時頃

【赤】 信徒 オーレリア


[歌が、流れている。]
 

(*7) miseki 2016/01/31(Sun) 01時頃

【赤】 信徒 オーレリア

la la la


That's an empty glass.
What to pour depends on you.

Water, milk, juice or wine?

" What do you drink today?"

An empty glass is there.

Well. What will I choose today?
 

(*8) miseki 2016/01/31(Sun) 01時頃

【赤】 信徒 オーレリア


A cold drink passes through the throat.
You seem to be in my side.

" Is it as hoped?"

The one there is an empty glass.
It's my face to suit a glass.

As she's always there ───  …
 

(*9) miseki 2016/01/31(Sun) 01時頃

【赤】 信徒 オーレリア


On some days, I asked.

Are you happy?

The one there, an empty glass.

Seen one was my face.

" Are you happy?"

I was asked.
 

(*10) miseki 2016/01/31(Sun) 01時頃

【人】 信徒 オーレリア



── If you wish, I'd like to respond.

[海辺に止められたエアカーのラジオから
軽快な音楽に合わせて歌が流れている。]

(11) miseki 2016/01/31(Sun) 01時頃

【人】 信徒 オーレリア

[遠く水平線を臨む道のガードレールの傍には
黒いドレスの少女が立っていた。
その手元から、たんぽぽの綿毛が
ふわりと飛ばされていく。]


I'm an empty glass.
I can change to everything ───…

[寄せ来る波を眺める少女はひとりきり。
音楽に合わせて歌を口づさんでいる。]

(12) miseki 2016/01/31(Sun) 01時頃

【人】 信徒 オーレリア


A liar isn't here.
If you wish that.

" I'm loving you".

You can doubt that.
You can believe it.

The one you saw is true──
Please make it free.
 

(13) miseki 2016/01/31(Sun) 01時頃

【人】 信徒 オーレリア

[風に乗って歌は流れて、空に消えていく。


      I'm an empty glass
      ──What to pour depends on you

白金の髪を結う少女のリボンが、
風に撫でられて揺れている。]

(14) miseki 2016/01/31(Sun) 01時頃

【赤】 信徒 オーレリア



Happiness, the grief and delight depend on you.


" I'm happy".

How is that heard?
The one you saw is true.
 

(*11) miseki 2016/01/31(Sun) 01時頃

【人】 信徒 オーレリア




── … I'm happy


[She laughs.] 

(15) miseki 2016/01/31(Sun) 01時頃

【人】 信徒 オーレリア


[タ ララ、と、流れていた曲が、
フェードアウトしていく。

海を眺めていた青い瞳に、
緩やかに瞼が被さった。]

(16) miseki 2016/01/31(Sun) 01時頃

【人】 信徒 オーレリア




[呼ぶように、小波の音がしている**。]

 

(17) miseki 2016/01/31(Sun) 01時頃

【人】 信徒 オーレリア



*
 
*

*

 

(18) miseki 2016/01/31(Sun) 01時頃

【人】 薬屋 サイラス

─ セブンダウンユニバーシティ、研究室 ─

 結局のところ我々の科学力といってもだね、
 過去の天才秀才が幾ら努力してきたといってもだよ、

 「エア」の創造すら出来ていない!!
 まったく、古代の魔法だとか言えば満足だろうがね、
 じゃあその再現といったら、まあこれが情けない話だがね。
 今のところ劣化レプリカが関の山───


 …ああ、君。笑うところじゃないぞ。
 レプリカだってそりゃあ大したものさ。
 何せこれまで人類はエアの"ニセモノ"すら作れなかったんだ!
 精々がAI、これだって「エア」には遠く及ばない。
 それに比べたら……おっと、話が逸れたな。


 そもそも人類の───…

(19) dia 2016/01/31(Sun) 03時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[延々と続くレオナルド教授の話に、
サイラスとイアンはそっと目を見交わした。
先ほどから、もうずっとこの調子で話が続いている。

漸く話が終わったのはそれより小一時間も後の話だ。
廊下に歩み出た二人は、思わず同時にほっと安堵の息を吐いた。
それに顔を見合わせてしまって、くつりと笑う。]

(20) dia 2016/01/31(Sun) 03時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 ああ…、お疲れさまです。
 レオナルド教授の話はいつも長くて。
 もっとも勉強になりますから、ありがたいのですが。

[ですがイアンさんもいつも大変でしょう。と、
サイラスは──研究員サイラス・ウィリデは温和に微笑んだ。
いいえと同じく笑って首を横に振る記者に、そうですかと頷く。]


 なら宜しいのですが。
 いえ、僕は別段なにも。だって今日やっと、
 アイスソード「オーレリア」に会わせて頂けるんですから。

[楽しみですと明るい笑顔を見せ、サイラスは窓の外を見た。
窓には緑の葉がきらきらと陽光に煌いている。
そのように投影された映像に目を細め、二人は廊下を歩んだ。
歩調は気分を反映してだろう、少し、早い。]

(21) dia 2016/01/31(Sun) 03時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[そう、漸く今日サイラスはオーレリアと会うことが出来るのだ。
以前「ワールド・ギジ」の編集長イワンに話を聞き、
彼の部下の記者イアンに骨を折って貰って漸くの実現である。

二人が向かう部屋は、学部違いのサイラスの研究室だ。
研究室には簡易な応接設備の他、データチップ棚やらコンピュータやら、あとはアナログにも本棚まで置かれている。
早足に廊下を歩み来た研究室の主は、そのドアを些かそわそわと開いた。]


 ───歴史研究家というのは、


[ドアを開いてすぐ、本棚がある。]

(22) dia 2016/01/31(Sun) 03時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 どうにも、こういうものが好きになってしまいまして。
 紙を捲る感触ってのは、なかなか悪くないものです。
 本棚というのは、まあ…個人的な趣味なんですけどもね。

[そう、照れたように説明しながら彼を部屋に招き入れた。
けれどそれも、どこか上の空といった風情だ。

そうして既にやって来ていた「彼女」へと目を向けた。
白金の髪が光を受けて艶やかに輝く。
憧れてきた「エア」───その姿に、瞬時、見惚れた。]

(23) dia 2016/01/31(Sun) 03時半頃

【人】 薬屋 サイラス





   ─────…あ …、

 

(24) dia 2016/01/31(Sun) 03時半頃

【赤】 薬屋 サイラス

 彼女が"アイスソード"

  本物の……、


              ─────  オーレリア 、 か。
 

(*12) dia 2016/01/31(Sun) 03時半頃

【人】 薬屋 サイラス


 ───…、


 っ、ああ!すみません、お待たせを致しまして。
 ええと……、オーレリアさん、あの、



  …───はじめまして。

[どう声をかければいいかを少し迷う時間を置いて、
サイラスは彼女の名前を呼んだ。
お辞儀して返す頭に黒いリボンが揺れている。

それに少し、はにかんだように笑ってしまってから、
イアンにもどうぞと些か慌しく席を勧めた。]

(25) dia 2016/01/31(Sun) 03時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 漸くお会い出来ました。
 貴女にどれだけお会いしたかったか…!

 …っと、すみません。
 僕がご紹介頂きました、サイラス・ウィリデです。
 あ、えーっと歴史上のウィリデとは関係ありません。
 これは良く聞かれるんですがね。
 僕の母が歴史好き…というか歴史マニアで。

 父との出会いからしてまず、
 「貴方の苗字は歴史上のウィリデに何か関係あるの?」
 ──── だったということで。

[ここまで一気に自己紹介を済ませ、
ははと苦笑の形に眉を下げてサイラスは小さく肩を竦めた。]

(26) dia 2016/01/31(Sun) 03時半頃

【人】 信徒 オーレリア

[ウィリデ。と小さく名が呟かれて
青い目が青年の顔を見つめる。

ものといたげにかしいだ小首は、
ああ。と先に疑問を察したらしき青年の説明に
そうでしたか。と、得心の頷きに変わった。]


 ──── 私にとっては、
 懐かしい名前ですから。

 

(27) miseki 2016/01/31(Sun) 03時半頃

【人】 信徒 オーレリア

[思い出すように、または、
かつてと彼との差異を見つめるように
湖色をした瞳は緩やかに瞬き、]


 …こうして残るものがあるのだなと思うと、
 感慨深くも思います。

[話の種になる。と言った青年に
"少女"はそんなことを添えた。]

(28) miseki 2016/01/31(Sun) 03時半頃

【人】 薬屋 サイラス


 …、はい。

[不快げな風を見せぬ反応に、
微かにほっと息をつく調子で言葉を続けた。]

 母の趣味のおかげで、僕の名前もサイラス。
 そう、あの「サイラス」ですよ。

 ……ひどい話だと思いませんか?
 幾ら歴史上の人物とはいえ、早世した悲劇の人ですよ。
 それを自分の息子の名前にするなんてね。
 もっとも、僕もその影響を受けてこの有様です。

 けれど───…

[言葉を切った空色の瞳は、湖色の瞳を見つめて柔らかに瞬き、]

(29) dia 2016/01/31(Sun) 03時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 …けど。

 貴女にそう言って頂けるならば、
 この名も、そう悪くないなと今は、思います。


[微笑みを淡く乗せて続けて、サイラスは少し姿勢を改めた。]

(30) dia 2016/01/31(Sun) 03時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 それでお話というのはです。
 こちらのイアンさんの雑誌──…
 「ワールド・ギジ」連載のお話で。
 彼からお話は聞いてらっしゃるかと思いますが、

[と、二人を等分に見て再び頷き、]

 貴女に話を聞いてみたいと思いましてね。
 全部です、今までのこと全部。

 … 忘却機能は、ないのでしたよね?

(31) dia 2016/01/31(Sun) 03時半頃

サイラスは、僅か、確かめるだけの間を置き、

dia 2016/01/31(Sun) 04時頃


【人】 薬屋 サイラス

 あー…、そうですね。

 辛い、嫌だ。
 そういった感情で拒否する権利は貴女にあります。
 勿論プライベートな話の秘匿権もね。

 ですが出来る限り全部をお話して頂きたい。
 ……歴史的価値があると思うのです。
 人類にとって残すべき、歴史的価値が。

 人間には絶対に持てない記憶、それを貴女は有している。
 それを断片的に蒐集した記録はあるとはいえ、
 網羅的に記録したものはこれまで存在しないはずです。

(32) dia 2016/01/31(Sun) 04時頃

【人】 薬屋 サイラス

 例えばこれや…、これ。
 この辺りも、もっと補完が可能だと思いませんか。

[サイラスが示したのは、アウァールスの圧制と諸侯の貧困、
もしくはノルデンラーデン伝聞書といった書物たちだ。
これらには断片的にアイスソードの記述がある。

何度も読み返したのだろう。
フィルム・ディスプレイに表示された、
それらのデータを迷いなく指し示してサイラスは説明を続けた。]

(33) dia 2016/01/31(Sun) 04時頃

【人】 薬屋 サイラス

 これらを取り纏めてひとつの歴史書として纏めたい。
 ここまでの時代の、一遍の史書を編纂してみたいのです。


[言葉には次第に熱が篭る。
空色の瞳が、次第にきらきらと純粋な情熱に輝き始めた。]


 そのための協力を貴女に頼みたいんです。
 そうして纏めた記録を、こちらの──…

(34) dia 2016/01/31(Sun) 04時頃

【人】 薬屋 サイラス

 イアンさんの「ワールド・ギジ」に連載して、
 ゆくゆくは一冊の歴史書として纏めあげる。
 これがイワン編集長とお話していた計画なんですが。



 … ご協力、願えませんか。

[どうでしょう。と、問う間を置いて、
若き研究員は、真摯な瞳を黒いドレスの"少女"へと向けた。]

(35) dia 2016/01/31(Sun) 04時頃

【人】 信徒 オーレリア

[大学の一室で革張りの椅子に座った"少女"は、歴史研究者として紹介された青年の話をその終いまで聞き、首を横へ傾けた。]

 

 いいですよ。
 お受けしましょう。

[一拍の間のあと、黒いリボンが揺らされる。
見目に反して落ち着いた声は、そこに座っているモノが経た年輪を、外見より雄弁に示していた。]

(36) miseki 2016/01/31(Sun) 04時頃

【人】 信徒 オーレリア


 私の見たものが私の中だけでなく──、
 人の記憶に残るのなら、

[その方がとも思いますし。と、
振り返るような声を置いて]



 随分、長いお話になりますが、

[それでもよろしければ。と、白金の髪を背に流した娘は、古く長くつみあがった記憶を思い出すように緩やかに眼を閉じた。]

(37) miseki 2016/01/31(Sun) 04時頃

【人】 薬屋 サイラス

*

*

*

(38) dia 2016/01/31(Sun) 04時頃

【人】 薬屋 サイラス


「ワールドギジ」への連載は順調に進んだ。
元々、論文なども取り扱うアカデミックな雑誌である。
その読者層にとっても、かの「アイスソード」オーレリアの伝記といった形で綴られる歴史は新鮮で、そして新たな驚きに満ちていた。

読者たちは時に、新しく語られる事実に驚嘆し、また、知られざる歴史の影に目を見張った。
それは決してこれまで歴史書で取り扱われてきた英雄たちの物語だけでなく、民や市井や或いは人以外の者らの生きざままでを、見事に生き生きと蘇らせた。

読み手は時に息を詰め、彼女の語りを読み進めた。
それらは新しい発見にそして未来への示唆に富んでいた。
 

(39) dia 2016/01/31(Sun) 04時頃

【人】 薬屋 サイラス

[遂に、アイスソードの伝記は完成した。
研究員サイラス・ウィリデが剣の少女オーレリアと初めて出会ってから、既に十数年の歳月が流れていた。]

(40) dia 2016/01/31(Sun) 04時頃

【人】 薬屋 サイラス

 漸く一冊に纏めることが出来ましたね…長かった。
 イワン編集長、ありがとうございます。
 貴方の支えがなければ、これは完成しなかった。



 オーレリアと出会うこともね。


[伝記の完成を祝うささやかな内輪の席上、
今はもう若手研究員ではなくなったサイラス・ウィリデは、
けれど、かつてと変わらぬ表情で傍らの少女へと目を向けた。

若き日に憧れ続けた歴史の証人は今、傍らにある。
その彼女との膨大な作業が終わりを迎えたことに、
サイラスは寂しさと───満ち足りた幸福を感じていた。]

(41) dia 2016/01/31(Sun) 04時頃

【人】 薬屋 サイラス

[湖色の瞳と視線が交われば、頬には笑みが浮かぶ。
今は一見大人しげなる少女、
彼女の長大なる物語に幾度を瞠り、息を呑んだか。

そう、彼女の物語のもっとも近しい読み手は、
この十数年間は間違いなく、サイラスであった。
彼女の物語を誰よりも請い願ったのは、己であったのだ。


 ─── その時間の豊かで幸せであったことか。]

(42) dia 2016/01/31(Sun) 04時頃

【人】 信徒 オーレリア

[白金の髪をした娘は、レトロな革表紙を模した本──形に残るものであれと特別に造られた一冊を持った彼を見上げて、ぱちりと瞬く。]




 ───お役にたてたなら、

[幸いです。と、少女は慎ましやかに
ひとつの仕事を共にした相手へ微笑むと、
つと背伸びしてその手を伸ばした。]

(43) miseki 2016/01/31(Sun) 04時半頃

【人】 信徒 オーレリア

[ぽふりと金色の髪に手が乗せられる。
撫でる手はごく柔らかく、孫かなにかへ向けて、
いたわりを送るようでもあった。]


 おつかれさまでした。──ありがとうございます。

[そう、共に長い過去を纏め上げた
サイラス・ウィリデへと声は向けられ]

(44) miseki 2016/01/31(Sun) 04時半頃

【人】 信徒 オーレリア

[白い手は、黒革の表紙の上へ乗せられる。
題字の金を撫でやり、その過去でありながら
"これから"人の手に渡る──その"本"へと。]

(45) miseki 2016/01/31(Sun) 04時半頃

【赤】 信徒 オーレリア



 おはよう、ございます。

[手を組み額を寄せた少女は、祈るように。
目覚めの言葉を、祝福として送った*。]

(*13) miseki 2016/01/31(Sun) 04時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[ぽふりと小さな掌が、金色の髪の上に乗せられる。
遠い───遠い、遥かなるいにしえに、
剣の少女へと伝えられた"愛情表現"のそのままに]


 ……いえ。ありがとうございます、


[オーレリア、と。
見目は年下の"少女"の労わりに、
古い名を持つ男は、嬉しそうに目尻に皺を刻んで頷き返した。]

(46) dia 2016/01/31(Sun) 04時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[白い手が、黒革の装丁の"本"へ添えられる。
その本──データチップではない──を、ぱらりと捲った。



      『  アイスソード伝記  』



レトロな革表紙を模した特別装丁の歴史書には、
これまたレトロに金文字でタイトルが記されている。
目次ののち、遥かなる物語はこんな言葉で始まっていた。]

(47) dia 2016/01/31(Sun) 04時半頃

【人】 薬屋 サイラス

■西暦786年

 スタルト砂漠のアーエール遺跡から、
 氷を操る力をもった剣が発掘される。
 

(48) dia 2016/01/31(Sun) 04時半頃

【人】 薬屋 サイラス






                     ───── *end.*
 

(49) dia 2016/01/31(Sun) 04時半頃

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