164 冷たい校舎村3-2
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視点:
人
狼
墓
少
霊
全
チェビイに1人が投票した。
ペラジーに9人が投票した。
ペラジーは村人の手により処刑された。
|
ミツボシ! 今日がお前の命日だ!
2015/07/10(Fri) 00時頃
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ミツボシが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、シメオン、リツ、カイル、レティーシャ、志乃、チェビイ、ポーチュラカ、サミュエルの8名。
────キーンコーンカーンコーン……
(#0) 2015/07/10(Fri) 00時頃
[午前8時50分。3度目のチャイムが鳴った。
相変わらず真っ白な風景に、朝を実感するのは難しいだろうけれど。
ともかく、君たちは二度目の今日を迎えた。
ようこそ冷たい校舎へ。新たな今日を、どうぞよろしく。]
(#1) 2015/07/10(Fri) 00時頃
[──ところで、また二人、減ったね?
大丈夫、ちゃんと、代わりの人形を用意しておいた。
時の止まった冷たい校舎にて。
また、二人が減って、二つが現れる。]
(#2) 2015/07/10(Fri) 00時頃
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[ 溶けだす記憶。 ]
[ 思い出せない自分の顔。 ]
[ 毎日欠かさずつけている日記を見る事が、朝一番にやることだ。 ]
[ 今はまだ、思い出せる。 ]
[ でも、それも、あの日までの話。 ]
[ あの日俺は、たくさんのスポットライトを浴びながら、すべての記憶を失った。 ]
(*0) 2015/07/10(Fri) 00時頃
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[──チャイムの音で、目が覚めた。>>#0
咄嗟に、腕時計を見る。 針が示す時刻は8時50分。既視感を覚えた。>>2:3 がば、と起き上がって、辺りを見回す。
三星 月詠と、日下部 来夏の姿がない。 血の気が引いた。 昨晩、教室を飛び出したように、例え呼び止める声があっても振り向かずに。 だって、嫌な予感がするんだもの。
早く、早く。 ──あのマネキンが出現する前に、見つけないと。]
(0) 2015/07/10(Fri) 00時頃
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── 夜:シャワー室 ──
……さあ。 そもそも、この世界に、 「明日」なんて、ないかも……
[ ザザ、ザザ、と、時折水音に遮られながら 張り上げるわけでもなく、平坦な声を発する。]
── なんでも、ない。 明日は、出られるといいね。
[ お先。軽い呟きだけは、 水音の減ったシャワー室に、静かに響いた。*]
(1) 2015/07/10(Fri) 00時頃
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/* 日下部ちゃああああああん最後の卑怯だよおおおおおおおお(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`) あと三星ちゃんの最後のなんてねが色っぽくて可愛くてほんと二人うおおおん泣いている(´;ω;`)
(-0) 2015/07/10(Fri) 00時頃
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/* 包丁が近くに落ちてる描写するの忘れた…うわぁ…(顔覆い)
(-1) 2015/07/10(Fri) 00時頃
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/*佐久間くんな!僕じゃないからな!? うあああんスーパー床ローリングするうううううう ぱっと見て、あ、やっべ最後に話しかけたの気にした?やっべっと投稿したから見てなかったです。時間ギリギリ祭り。
(-2) 2015/07/10(Fri) 00時頃
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/* い…急ぐとだめだね…もっと余裕持って落ちロル書かないとね…はんせいします…包丁…うわあん…
(-3) 2015/07/10(Fri) 00時頃
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/*明日着るシャツにアイロンかけてたんだ… 戻ってきたら時間ギリだった。 そして、うん、僕投票。知ってた。
表進めるべきかなとも思うけど寝る。
(-4) 2015/07/10(Fri) 00時頃
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/* Q.最後のあれがやりたかっただけだろ? A.ち、チガイマスヨヤダナー 八城様こっち見ないで目が怖いからマジ
(-5) 2015/07/10(Fri) 00時頃
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[ それから。 髪を、タオルで乾かして、 ドライヤーを七五三が探すなら、 大真面目な顔と声で、 「女子更衣室にはある」と伝える。
「気にしなくても、多分無人」、とも。]
(2) 2015/07/10(Fri) 00時頃
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[ 着替えたら、教室に戻って、寝袋を拝借して── いや、その前に、一度、昇降口に寄った。
明日なんて、来なければいい。 たくさん、やらなきゃいけないことを逃した今日が、 どうか、終わらなければいい。
開かない扉に、静かな眼で、そう願った。*]
(3) 2015/07/10(Fri) 00時頃
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── 朝:教室 ──
[ 樫樹律の、目覚めは早い。
それはもう、習慣だ。 目を覚まして、一瞬、ここがどこだか考える。
── 柏原の家、だっけ。
違う。硬い床と、身を包む慣れない感触に、 今の状況を、思い出して。
静かに身を起こし、時計を確認する。 午前6時。日付は── 変わっていない。
ああ。表情を変えることもなく、思う。 ああ、願いが、叶ってしまった。*]
(4) 2015/07/10(Fri) 00時頃
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/* 落ちロル読みつつ
綺麗だなあ……うん すごくまとまってていいなあ……
(-6) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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/* 重すぎる悩みから卒業したい
と言いつつ書くのであった
(-7) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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[ ――大きな音>>#0さえしてしまえば、 覚醒は、直ぐだった。 ぼんやりしているのか、はっきりしているのか。 良く分からない頭で保健室を見回して、 認識できたものは。 ]
――ちかこ。
[ 保健室を出ようとする姿>>0があった、ってこと。 ]
(5) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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……つくよ、ちゃん! らいかちゃん!
[お願い、答えて。 必死で名前を呼びながら、廊下を走り、階段を駆け上る。
どうか、その廊下の角を曲がったら、 来夏が「おはよう、千佳子ちゃん!」って、笑ってくれて。 月詠が「朝の散歩をしていたの」って、いつものクールな笑みを浮かべて。
その願いは、目に入った、鮮やかな色彩に塗りつぶされる。>>2:304]
(6) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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──あ、
[赤、青、黄、紫、緑。 それからきっと絵具じゃない、黒ずんだもうひとつの赤。>>2:306
眩暈。足元。雲を踏んだような浮遊感。
ふらり、と美術室に踏み入って。白い上履きに、ぺた、ぺた、と色彩が移って。 ぐらつくのは、自分の身体。 今度は、運の悪いことに、触れる確かな感触がない。>>2:31
──だから、私、崩れ落ちた。 崩れ落ちてしまった。]
(7) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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―朝:2階渡り廊下―
[いつもどおりのジャージに身を包んで、湿った毛先をタオルで乱暴に拭いながら、早朝の廊下を歩く。
結局、一睡も出来なかった。いや、しなかった。 それでも、漸くシャワーを浴びたものだから、心持ちは大分スッキリした方だと自分では思う。
くわ、と大あくびをひとつ。 そうすれば、まるで、それを咎めるように鳴り響く、チャイムの音>>#0。]
(8) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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──いや、いやだ、……やだ……、
[へたり込んだまま、それでも這うようにしてマネキンに手を伸ばして、乱雑な動作でパレットナイフを引き抜こうとする。 そうしようとして手に付着してした鉄錆の赤に、ひ、とひきつった声が漏れる。 これは、ねえ、ペンキじゃない。]
……いやだ、つくよちゃん……!!
[悲鳴のように、名前を呼ぶ。 血の付着した手を抱え込むように、庇うように蹲る。 足にも、スカートにも、床についた髪にも、色彩が移って。
ああ、もう動けない。 また折れちゃった、私。馬鹿だなぁ、本当に弱い。
たぶん、その蹲った姿勢のままで、何度も何度も名前を呼んでいた**]
(9) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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……。
[廊下に設置されたスピーカーを見上げて、嘆息。 この既視感の正体なんて、馬鹿でもわかる。昨日の夜のそれだ。
チャイムと呼応するように現れた、白い物体。血を流しながら倒れる、クラスメイトの――]
……やめてくれよ?
[まさか、そんなことはあるまい。そう思いながらも、足は速まる。 向かう先は、我らが学び舎の教室。]
(10) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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[静かに響いた言葉は、反響のせいもあって、何度も耳に響いた>>1。 律、俺はさ、外に出れなくても、良いなんて思うんだ。 だってここは、時が止まっている]
……りつ。 もしお前がここの世界の主だとしたらさ……
ここから、出たがると思う?
[水音に紛れさせながら、そう呟くように尋ねた]
(11) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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[十分に温まってから、シャワー室を出る。ドライヤーは女子更衣室にあるらしいけど、さすがに無人と言えどそこに入るのは憚られる。 何万人を前に演技をすることはできても、女子更衣室に入る勇気は、ない]
(12) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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―教室へ―
[濡れた髪の毛をタオルでがしがしと吹きながら、律と二人、教室へ戻る。 あぁ、どうか今日は、悪夢を見ませんように。 名も知らない人間や場所を彷徨う夢を見るくらいなら、皆と作った、あの文化祭の夢を。 永遠に、続けばいい。あの日々が。 そう思いながら、…は眠りについた]
[その眠りが無遠慮なチャイム>>#0で妨げられるまで、…は、やはり見た事のない場所を、さまよい続けていたのだった**]
(13) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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[ きちんと順番に、思考は進む。
朝だから、シャワーを浴びたい。 ここは家じゃないから、母の朝食は用意されていない。 購買は、ない。食堂なら、何か、ある、けど。
ここで、ようやく淀んだ。 ── あれ、食べたくない、な。
また数秒。静かに考える。 ひとまず、物音を立てないよう、教室を抜けだした。*]
(14) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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[ 手を伸ばそうとしても、届かない。 だから、行かなきゃ。行かないと。 大丈夫、今度はきちんと追いつけるはず、だから。 そうして身ひとつで飛び出して、 遠くに見える彼女の背を、ただ、追って、息を切らす。 何処だかも認識できず、追い続けて、 やっと、背にたどり着いたと思った、その時。
―――色>>2:304が、飛び込んできた。 ]
(15) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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/* 千佳子ちゃああああああああああ
中の人が崩れ落ちているの図
(-8) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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── 朝 ──
[ 心なしか、窓の外が明るい。
時計を見れば、もう9時に近かった。 叱られるかな、と思う。 個人行動はしない方がいい、って、 誰かが言ってた気がする。志乃さんだっけ。
だけど、この時間になるまで校舎をうろついたおかげで、 いくつか発見もあった。
たとえば、食堂のメニュー。 見覚えのあるものも、 さっぱり理解できないカタカナも入り混じっている。
多分、どれも、ボタン一つで出てくるんだろう。 試してみる気にはなれずに、その場を離れる。]
(16) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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[ 確か、美術準備室に、お菓子がある。
それを思い出した。 3年生の追い出し会だとか、打ち上げだとか、 そういう機会に余った未開封のスナック菓子、 顧問にあずけて、準備室に放り込んで、 みんなで、引っ張りだして、食べたりしてた。
見に行こう。と思った。 廊下を歩き、階段を一階分上る。 緩やかなその動作の間に、チャイムが鳴った。>>#0]
(17) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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――――――…、
[ 立ち尽くす。 目の前の光景に、あちらこちらに飛び散る色に、 ――知っている気がする、マネキン、に。 頭はまるで追いつかない。
そして、声にすると、認めてしまうみたいで。 脳裏に過った、赤錆の瞳を持つあの子の名を、 どうしよう、呼ぶことが、できない。 ]
(18) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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[ チャイムは、鳴るんだな。
こみ上げたのは、そんな呑気な考えだけだった。 足を止めて、ぼんやりと、 廊下の隅のスピーカーを見上げる。
── その間に、影がふたつ>>6>>15、 びゅんと通り過ぎていく。 なにか、声が、響いていた。>>6
パチン、と、何かが弾けるような音がして、 きっとその時、ようやく目覚めた。]
(19) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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── あ、
[ 自分よりも小さな背中をふたつ、追いかける。 追いかけっこは、そう長くは続かなかった。
なんで、こんなところに。
そんな疑問、瞬時に吹き飛ぶくらい、 カラフルな世界が、目前に広がる。
そこに溶け込む、小さな背中。>>9]
(20) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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[ 怖い、と、認めたくなかった。
直ぐ其処に、壊れてしまいそうな子が、いるから。 …だから、そんなこと、言ってられない。 諦めた様に口を引き結んで、 そうして視線は、蹲る女の子へと向く。 ]
――ちかこ、
[ なのに、出るのは。ひゅう、と、細い息。 ああ、声、掠れてない、かな。大丈夫かな。 でもそんなこと、気にしてられなくて。
蹲った小さなクラスメイトの隣に駆け寄って、 その背を、苦い表情をして、撫でる。
大丈夫?とか、しっかりして、とか。 そんなことすら、言えないで、 ただ、落ち着くまで、ずっと** ]
(21) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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[ ―― 月の近くの星の意味を、知っているかい?
月の近くにある星は、添え星って言ってね、 人が死ぬ不吉な前兆って言われてるんだ。
ねえ。お前も、気をつけなよ。
―――― 月詠 ]
(+0) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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[そう言ったのは、祖母だった。 煩いなあって、内心、面倒臭く思った。 そんなの迷信でしょ、って信じちゃいなかった。
三星 月詠。
星も月も入っていて、綺麗な名前だなって。 亡くなった両親が遺してくれたもの。
大事な大事なあたしの宝物、なのに。 どうしてそういう風に言うのだろう。
まるで、お父さんとお母さんが死んだのは あたしのせいだって、言われてるみたいで]
(+1) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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[ 月の近くの星の話なんて 信じてなんか、いなかった。
だけど、少し。ほんの少しだけ。 悔しいけど、気にしてはいたんだ]**
(+2) 2015/07/10(Fri) 00時半頃
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―自宅―
[自宅のベッドの上で、ふと意識が浮上した。 あれ、わたし、どうしてたんだっけ。ぼんやりとした思考のまま考える。 確か、大雪が降ってて、学校に行って、それから――]
…んん…!?
[一気に何があったのか思い出して、がばりと身体を起こす。それから確かめるように身体をぺたぺたと 触る、が、何も異常はない。勿論、胸に刺し傷なんてない。]
ゆめ、だった…?
[呆然としながらぽつりと呟く。 いや、でも、だって、あの寒さも、暖かさも、痛みも。全て本物のように感じたのに?]
(+3) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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あ…!
[傍らにある携帯のランプが光っているのが目に入って、すぐに携帯を手に取り、新着メールを開く。差出人は別所だった。内容は――]
…う、そでしょ…?
[七五三が自殺未遂を起こして、××病院に運ばれた、という内容。 メールが来たのは僅か十数分前だ。夜遅いので少し迷ったが、思い切って別所の携帯に電話をかける。
その電話で知ったのは、七五三は服毒して自殺未遂を起こし、今手術を受けていること。 別所も、あの校舎での出来事を体験したということ。 別所は最後、体育館の照明が自分に落ちてきて、それで意識が途切れた…つまり、あの体育館の"なにか"は別所だったようだ、ということ。 それを聞いてから、こちらも知っている限りの情報を彼に話して、通話を切った。]
(+4) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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…っなんてこった…!
[思わず自分の顔を両手で覆う。つまり、まだあの世界には皆が居て、あの世界での私は死んだけどこっちの私は死んでなくて…もし、あの空き教室に誰かが入ってきていたら、どうしよう。 マネキンを見られるだけなら…嫌だけど、まだいい。が、もしあの黒板のメッセージまで見られてしまっていたら。 恥ずかしいのもあるが、それだけじゃない。多分、自殺したと思われるだろう。 皆が戻ってきてから、それについて問い詰められたら――]
(+5) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2015/07/10(Fri) 01時頃
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…そのことについては考えないようにしよ…今は、とにかく七五三くん…!
[気を取り直すようにそう言って、病院に行くための身支度をしようとした、が。
――果たして、死のうとしている私に、死のうとした彼の無事を願う資格はあるのだろうか?
そんな思考が頭に浮かんだけど、頭をぶんぶんと横に振ってその考えを振り払う。 今は細かいことは考えないようにしよう。私は七五三くんに無事でいてほしいから、それを願う。 それで、いいじゃないか。 そして今度こそ、身支度を手早く済ませて自室を飛び出した*]
(+6) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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[けれど、教室に向かおうとした足は、とある場所の前で止まる事となる。
2階の隅。普段は使われない、空き教室。 整然と並べられていたはずの机が、やけに散らかっている気がして。
視界に入ったそれに引き寄せられるようにして、教室に近寄った。 扉に手を掛ける。 鍵は、開いていた。]
(22) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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[昨日のものと同じく――いや、それ以上の赤に染まった“彼女”>>308の姿に、言葉を失って立ち尽くす。 それでも、頭のどこかは冷静に、マネキンの死に様を観察する。
胸の辺り。何かを刺したような痕だとか、体育館のものよりも広がった赤色だとか。 余りにも凄惨なそれは、安らかだとか、眠るようにとは程遠い。
血だまりに、足を踏み入れる。 存外量の多いそれは、上履きをまた赤く染める。けれど、意に介する事はない。]
(23) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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……なぁ。
[マネキンを見下ろす。答えが返って来るはずは無いけれど、尋ねずにも居られなかった。]
……これってさ、日下部が望んだことだったのか?
[彼女が死を選んだのか、或いは、ホストがこれを望んだのか。 あぁ、もしかしたら、それ以外の誰かの願いかもしれないけれど。 どっちにしても、こんなの、余りにも。
答えが返って来ることなんて、ない。 分かっていても、何故だろう。 視線も、足も、まるで縫い付けられたように、動いてくれなかった。*]
(24) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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/* あっ、私のマネキン見つけないでって心の中で言ったのに!もう!(中の人はとてもうれしい)
(-9) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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― 回想・侵される禁忌 ―
[今から約1年前だから――高校2年の冬、かな。
そのあたりから、おかしくなりはじめた。 先生が仕事のストレスで心労が絶えなくなり、優しかった面影は徐々に変貌してくる。 家に帰るなりお酒を呷って、あたしに触れる手も乱暴になっていった。
それも一時的なものだ――そう思って、あたしは気にも留めないフリをして。 ただ、大丈夫だよ、と耐え続けた。
前向きの魔法は、こんな時も効力を発揮する。 先生が不安定な時は、あたしが支える側になればいい。 先生を喜ばせてあげれば、きっと元に戻るだろう。
そう考えて。 いつもしてもらっているみたいに、撫でたり、抱き締めたり。 できるだけ、疲れを癒してあげるつもりで、触れ合った。]
(25) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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[それを続けて、何日経った後だったか。
大量のお酒を飲んで頭を抱えて、苦しそうにしている先生の背中に抱きついて。 「明日はいいことあるよ」って、そう声をかけて。
そうしたら――振り向いた先生が、あたしの顔を見るなり、首に手を伸ばしてきて。 そのまま、床に倒されて、馬乗りにされた。
隈を蓄えた先生の目が、大きく見開かれて、あたしに真っ直ぐ突き刺さる視線。
何が起こったんだろう、すぐには分からなかった。 分かりたく、なかった。]
(26) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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|
[――身に纏っていた部屋着を、1枚、2枚、剥ぎ取られて、ようやく自分が何をされているのかを理解し始める。
青ざめた顔に、震える全身。 でも、逃げようとしても両腕を押さえつけられて身動きができない。 叫ぼうとすれば、口を塞がれる。力で大人の男性に適うわけがなかった。
瞬く間に露にされた肌を、乱暴な手つきが犯していく。 この時あたしは、何を考えていただろう。上手く思い出せない。 恐怖と、あと、何か別の感情。
先生がおかしくなったのは、ストレスのせい? どうしようもなく辛いことがあったの? その捌け口にあたしを選んだの? いくら想像しても何も分かりはしなかったけど。
この時、先生があたしに向ける目は、明らかに娘に向ける目じゃなかった。]
(27) 2015/07/10(Fri) 01時頃
|
|
[――ああ、そっか。
そういえばあたし、この人を「先生」と呼ぶばかりで、
一度も「お父さん」って呼んだこと、なかった。
先生とあたしはやっぱり他人。
血は繋がってない。所詮、家族じゃない。]
(28) 2015/07/10(Fri) 01時頃
|
|
[それに気付いてからは、逆らう気力を失った。
あたしは侵されてゆく。 玩具のように、あっけなく犯されてゆく。
あたしが今まで生きていられたのはこの人のおかげで、あたしがこれから生きていられるのもこの人のおかげ。 だから、これは、もう――逆らえないんだなって、思ってしまったんだ。
痛くて、苦しくて、生々しい熱に気分が悪くなって、……そこに快楽なんてない。
ぬくもりを求めすぎたのは、あたしのせいかな? こうなるまで気付かなかったのは、あたしのせいかな?
だったら仕方ないんだね。あたしが、責任取るしかないんだね。
恐怖やもろもろの感情を、前向きの魔法が塗り潰していく。 今起こっていることを直視しないために。これが必然だと、自分に言い聞かせて。ただただ耐える。]
(29) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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|
[拒絶しそうになる心と体に、仕方ないよと言い聞かせて。 先生の歪んだ欲望を受け止める、地獄のような日々が、それから続いていった。
受け入れたくない現実は、前向きの魔法で覆い隠す。 今までと何にも変わりない。
この時からずっと、いや、あの冬の日からずっと、あたしの心は壊れたまま。 現実と向き合おうとしてこなかった。ただ、それだけ。
気付いた時にはもう、誰かに助けを求めることなんて、できやしない。
なんでもないよと言いながら、普段通り明るく振舞いながら、あたしはあたしを塗り潰す。
穢れきったあたし自身が見えなくなるほどに、分厚く分厚く塗り潰す。]
(30) 2015/07/10(Fri) 01時頃
|
|
[それから季節は巡り、3年生の文化祭の準備期間。 あたしは初めての恋をする。>>0:223
穢れてしまったあたしが、初めての恋をしてしまう。 それがもうひとつの地獄の引き金だった。
その晩、あたしは先生に言った。]
ねえ先生、あたし、好きな人ができたんだよ。
[その言葉に反応は無かった。 いつもの習慣として染み付いたように、先生はあたしを蹂躙し続ける。
あたしに“恋”という名前をくれた人>>2:133は、もうどこにもいなかった。*]
(31) 2015/07/10(Fri) 01時頃
|
截拳道 カイルは、メモを貼った。
2015/07/10(Fri) 01時頃
|
/* ごめんね。としか言いようが無い。 どこまでやれるかチャレンジしたかった、というのはある。
恋の悩みはぶっちゃけここで終わりでよかったな……。 なんで先生が逮捕されてる展開にしたんだ私は
まだ続けざるを得ないんだよまったく!
(-10) 2015/07/10(Fri) 01時頃
|
|
―回想:映画撮影中―
[“犯人”の目線は、彼を追う。目障りで、厄介な、敏い友人のひとりを。 周囲の友人たちの言葉をじっと聞きながら、気付いてくれるなよ、と、そう願って。 油断なく、視界の隅に彼を捉える。
ふと、その視線を向けられて、肩が跳ねた。 言葉をかけられることはなかったけれど、一瞬、向けられた視線。 そこに確かにあった疑念に、“犯人”は――]
(32) 2015/07/10(Fri) 01時頃
|
|
[カット、と。 唐突に響きわたった声が、一瞬、何か分からなかった。 周囲を見回す。ざわつき始めたクラスメイト達の姿で、漸く我に返って、息を吐いた。
そう、今は、映画の撮影中。 自分は撮影係として、役者の演技を映像に収めていたところだった――訳だけれど。 とんとん、とこめかみを軽く叩く。まだ、頭がぼうっとしている気がした。
撮影したデータを三星に引き渡して、敏い友人、もとい、“主人公”―他の役者と話している涼介に、目線を遣る。 レンズ越しの時とは違って、ただ、ぼんやりと眺めるように。]
(33) 2015/07/10(Fri) 01時頃
|
|
[流石、本職と言うべきか。或いは、才能と言うやつか。
彼には、人をひきつける力がある。 自分の周囲を、脚本の中の世界に――登場人物が生きる世界にしてしまう、そんな力。
実際、カメラを握っていた自分も、多分、他の登場人物たちも、すっかり世界の中へと引き込まれてしまっていた気がする。
“犯人”の抱く後ろめたさや、やけに鋭い主人公への苛立ち。 そういったものが自然と入ってきて、すっかり自分の役目を忘れかけていた。]
(34) 2015/07/10(Fri) 01時頃
|
|
[あぁ、役者ってすげーな、と。 上手く言葉には出来ないけれど、素直にそう思った。
けれど、それを素直に言うのは何となくシャクだったので、その日の放課後に、彼の机に差し入れとメモを置いておいた。 ミネラルウォーターと、女子のような字で書かれた『明日も頑張れ!(っ`・ω・´)っ 犯人より』というメモ書き。
その反応がいかなるものだったか。姿無き犯人は、知る由もない。**]
(35) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2015/07/10(Fri) 01時頃
|
― 朝・保健室 ―
……さむ……。
[寒さに震えながら身を起こす。 >>#0チャイムが鳴っていたようだけれど、それよりも先に気付くのは。 部屋の中にらいかちゃんと、つくよちゃんがいないこと。
眠っている間、確かに誰かのぬくもりを感じた。 隣にらいかちゃんがいた、はず。]
どこ、いったの?
[目をこすって、頭を覚醒させていく。 その間に、>>0>>5ちかちゃんとしのちゃんが保健室を飛び出していく。
――ようやく、嫌な予感がした。
あたしも飛び起きて、2人よりもだいぶ遅れて走り出す。]
(36) 2015/07/10(Fri) 01時頃
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― 2階・空き教室 ―
[だけど、消えた2人を探すといっても、思い当たる場所は無かった。 ちかちゃんもしのちゃんも見失い、2階に上ったところで>>22瑠希くんが空き教室に入っていくのが見えた。
――何か、あったのかな? そう思って、あたしもそちらへと向かう。]
ねえ瑠希くん、らいかちゃんとつくよちゃん……、っ!?
[空き教室に踏み入れば、外から見えなかった夥しい赤の量が目に飛び込んできた。 そして、そこに。
>>2:308外から見えない位置に、女子生徒の服を着たマネキンが、胸を刺されて。]
(37) 2015/07/10(Fri) 01時半頃
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…………。
[言葉を失って、それ以上を踏み込むことはできなかった。 黒板に残された文字にはまだ気付かない。 思考がぐるぐる、前にも後ろにも向かずに巡り続ける。
ねえ、……らいかちゃんなの?
あたし、らいかちゃんの暖かさ、好きだったよ。 なんで、こんな、昨日の体育館で見た、まるで篤人くんみたいな人形のように、
何が、あったの? ねえってば。**]
(38) 2015/07/10(Fri) 01時半頃
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── 現在:3F美術室 ──
[ それに駆け寄るもうひとつの背中>>21が、 姿勢を低くして、髪が、ふわりと揺れた。
それを見ている間、 一体自分は、何を考えていたのだろう。
月詠さん、ごめん。 足を踏み出した時には、そう唱えた。 踏み荒らすよ。許してね。 許さない、って、 本気か分からない口調で言われる気がしたけど。]
(39) 2015/07/10(Fri) 01時半頃
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── 穂積さん、志乃さん。
[ ぺた、ぺた。半乾きの絵の具が、音を立てる。 ねえ、志乃さん、そんな難しい顔して、何してるの。]
志乃さん、髪に絵の具ついてるよ。 髪、傷むよ、女の子なのに。
[ やっぱり、響く自分の声は、とても平坦で、 うわ言のように名を呼ぶ悲痛な声に混じって、 とても、場違いだった。]
(40) 2015/07/10(Fri) 01時半頃
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穂積さん。
[ しゃがみ込む。 少し、顔を覗き込むように、声を上げる。]
引き抜くと、多分、もっと痛い。 このままに、しておいてあげようよ。
── 立てる?
[ 同じ高さから、手を差し伸べる。 じっと、様子を伺うように。
間近のマネキン。 真っ白なカンバスに、また唱えた。 月詠さん、描く場所、間違えてるってば。*]
(41) 2015/07/10(Fri) 01時半頃
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── 回想:教室 ──
[ 読書感想文で、賞を取ったことがある。 適度に子供らしく、適度にまとまった、 万人に好まれることを書くのなら、 そう難しいことではないのだ。
だけど、あの日。
本を読んだ感想って、 こんなにまとまらないものだっただろうか。
読み終わった本と、お礼の小さなお菓子を携えて、 驚くほどに、言葉が出てこない。]
(42) 2015/07/10(Fri) 02時頃
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── 穂積さん、
[ これ、と、ふたつ、差し出して、 まっすぐに目を見たまま、ひとまず言った。]
ありがとう。
[ おもしろかった、と言ってしまうことに、抵抗があった。 そう言ってしまえば、自分の知った、あの感覚が、 なんだかとても陳腐なものに成り下がってしまう。 そんな気がして、仕方がなかった。]
すごく、── なんていうんだろう、 ごめん、うまく言えない、けど。
[ 結局、ちゃんと言葉にならないまま、 一度、息を吸う。もう一度、目を合わせる。]
(43) 2015/07/10(Fri) 02時頃
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本読むのに、 こんなに体力がいるなんて、思ってなかった。 ── 読書、ナメてた。
[ あのさ、と言う。とても図々しいんだけど。]
穂積さん、もし、迷惑じゃなかったら、 また、何か、オススメ、教えてくれない?
[ なんだろう。 あの、身体を芯から揺さぶられるような感覚は、 すごくしんどくて、それでいて、すごく、いい。*]
(44) 2015/07/10(Fri) 02時頃
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── 夜:シャワー室 ──
[ いっそ、その問いかけ>>11が、 水音にかき消されてしまえばよかった。]
……俺が、"ホスト"なら、
[ 違うんだよ、と叫びそうになる。 違うんだ、涼介。おかしいんだ。 俺がこの世界の主なら、何もかも。
それとも、そう思い込んで、 ほかにホストを探して、 あの日をやり直すことこそが、 自分の、ホストの、目的なのだろうか。
なんて、醜い。]
(45) 2015/07/10(Fri) 02時頃
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きっと、この世界は、 ずっと住み続けられるように、なんて、 元から、作られてない。
[ 言ってから、自分でも納得する。 それと同時に、そんなことを言い出す、 彼に、今は、表情も見えない彼に、 どうしようもなく、不安になって、]
── 涼介。
[ 名を呼ぶ。 今度は、水音にも負けませんように、と。]
きっと、明日には帰れるよ。 ……帰ろうな。
[ 念じたくせに、声は、徐々に萎んだ。*]
(46) 2015/07/10(Fri) 02時頃
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―回想:文化祭映画撮影―
[カット、という声を聞くと、すうっと意識が戻ってくるのは、きっと役者ならわかる感覚。たとえそれが有名監督の撮影現場であろうと、学校の出し物であろうと、役に入る限りはカットという声がないと、なかなか自分に戻れなかったりする。 その時も、カットという声が聞こえるまで、自分は友人を殺された探偵気取りの少年だった。お疲れ様でーすと、いつもの現場のノリで言ってしまったけれど、級友相手にこれを言ってしまったのが、少し気恥ずかしかった。 遠巻きに見ていた女子が、くすくすと笑いながらこちらに寄ってきて、水を差し出した。七五三くん、お疲れ様、お水どうぞなんて。猫なで声で。 それに内心で苦笑しながら、やんわりと断りをいれる]
(47) 2015/07/10(Fri) 02時半頃
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ありがと!でもごめんね、自分の水あるから、だいじょーぶ。 気持ちだけ受け取っておくよ。
[本当は飲み物を持っていなかったけれど、一人のものをもらってしまうと、多分、問題になる。あと、あまり話したことのない人にもらった物は、極力口にしないようにしている。これも一つの、護衛術だ。]
(48) 2015/07/10(Fri) 02時半頃
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[今日は出し物の撮影があったから、仕事はいれないでもらっている。だから、ゆっくりと教室に戻った。夕日が差し込む校舎は物寂しげだったけれど、目が離せないあやしい魅力がある。ぼーっと外を眺めながら自分の席に戻ると、机の上に、一本のペットボトル>>35。 女子のようなまるっこい文字で書かれたそれは、一瞬ファンのものかと思ったけれど、可愛らしい顔文字の後ろの”犯人より”という署名のお蔭で、瑠希のものだとわかった。一人、教室でぷっと吹き出す。 なんだこのラブリーな顔文字と差し入れは。女子マネか、お前は。]
(49) 2015/07/10(Fri) 02時半頃
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[そんな風に思いながら、くすくすと肩と震わす。 まだ少し冷たく、水滴の汗を流すペットボトルを開けて、喉を潤した。乾ききった身体に、水がしみわたる感覚。集中して演技をした後に飲む冷たい飲み物は、やっぱり格別だ。 ぷはあと親父のような息を吐きたいけれど、いつどこで見られているかわからぬ身のため、ぐっと我慢する。やれやれ、ままならない。残りの水もぐっと飲みほし、空になったボトルをゴミ箱に捨てる。自分で買う水より、ちょっとだけ美味しかった気がするのは、気のせいだっただろうか。]
(50) 2015/07/10(Fri) 02時半頃
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ありがとな、犯人さん。
[そう呟いて、…は教室を後にした。]
(51) 2015/07/10(Fri) 02時半頃
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[翌日。朝、学校にくると、瑠希の下駄箱にはハートのシールがついた、薄いピンクのラブレターが入っている。 瑠希くんへ。と大人しめの文字で書かれたその封筒の中身には、 『(*σωσ)犯人は、おまえだ☆』
という文字列と、お返しのレモンキャンディーが入っていた]
(52) 2015/07/10(Fri) 02時半頃
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―夜:シャワー室―
[>>46律からの返答に、喉が苦しくなった。息がしにくい。首を絞められているみたいだ。この世界が、ずっと住めない環境であるなら、じゃあどうしてこの世界の主は、ここを作ったんだろう。 時が止まった、冷たい校舎。 それを作った意味はなんなんだろう。 未来を見たくないから、時を止めているんじゃないのだろうか。それなのに、ここに永遠にいることは、本当にできないのだろうか。]
(53) 2015/07/10(Fri) 02時半頃
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[帰ろうな、と言う律の声は確かに…の耳には聞こえたけれど、返事は、終ぞ返せなかった。 だって、もし、もし涼介がここの”ホスト”なら、]
[ きっと、この世界から帰る事はない** ]
(54) 2015/07/10(Fri) 02時半頃
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――図書室――
…………っくしょッ――いっ!!!
[チャイムの音>>#0が遠くに聞こえる。 ビク、と体が動いた瞬間に思い切り頭を何かに打ち付けた。 派手な音が響き、慌てて額を抑えた。痛い、割れる。
涙目になりながら顔を上げると、どうやらテーブルに突っ伏して寝ていたようだ。 テーブルの上には本が散乱している。そこまで考え、やっと寝る前の行動を思い出せた。 ……そうだ、過去の奇妙な事件を調べていた。]
(55) 2015/07/10(Fri) 03時頃
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[テーブルの上の、恐らく読んだ本を、ただパラパラとめくる。精神世界、という言葉は直接的には出てこなかったけれど、『誰かの中に居た』という証言はいくつか見受けられた。 本では『錯乱して』等書いてあったが、今の自分はそれを嘘だと決めつけられない。]
さむい。
[折角寝袋を持ってきたのに、使わずじまいだ。ブランケットをかけてはいるが、少し身体も冷えた。 まだ読めていない残りの一冊以外を全て棚に戻し、一冊を片手に図書室を後にした。]
(56) 2015/07/10(Fri) 03時頃
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――一階廊下――
[居なくなった人、マネキン、密室の校舎、赤。 考えるほどに、この校舎は現実味がない。そもそも、マネキンってなんだよ。マネキンって。 別所が以前から自分に似せたマネキンを持っていて、自分でそれを置き血を散らしたとして、それなら別所はどこに行ったんだ。 隠れているというのなら、どこに、いつまで、何のために。 ――自作自演、というのはどうにもしっくり来ない。
考えを止めないまま足を止める。廊下の窓に手をかけて、引いてみた。当然開かない。 『あり得ない』ことに。
そんな、あり得ないことが起こっている、ということは、]
救助は絶望的だな。
[現実でないところに、どうやって救助隊が来れようか。]
(57) 2015/07/10(Fri) 03時頃
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[ここが現実でないことは、一応納得したが。では本当に精神世界なのか、と考えると、そもそもどうやって確かめればいいんだという疑問にぶち当たる。 一人ひとりに『ここはあなたの頭のなかですか』とでも聞けばいいのか。自覚がない場合は意味がない。 八方ふさがりだ。 やれやれと溜息を吐き出す。
なんだか上の階から声>>9が聞こえる気がする。 天井をじっと睨み上げたが、一旦教室に戻ることにした。本も置きたかった。
教室に戻り、更新されている黒板に目を通す。 読んで消化した後、未使用の寝袋を一つ手にとって羽織った。
パワーアップした蓑虫になったが、暖かくなったからいい。**]
(58) 2015/07/10(Fri) 03時頃
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/* あーー なんか、なんかいいなぁ 対比厨が勝手に秋野と対比して喜んでいます あっちは血の繋がりなんて何の役にも立たない人たちだった笑
(-12) 2015/07/10(Fri) 07時頃
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/* 今回わたし誤字脱字めっちゃ多いね……投下するときに見直しても気づかないんだけどもどうしたら 7月から職場が変わって結構ぱたぱたとしてるんだけど、やはり体力の限界を感じる……orz
(-13) 2015/07/10(Fri) 07時頃
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/* ところで恋ちゃんの悩みって解決します……?ととても不安 最終日恋ちゃん以外女子がいないんだ 片思い縁故先がホストだからそこでうまく解決してくれたらいいな……!
(-14) 2015/07/10(Fri) 07時頃
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[ きっと、他に何もできないまま。 背を、ただ、苦い表情で、 何かを堪えている様な表情で、撫でるまま。
足音にも振り向けず。正面に来た時に、ようやく。 もうひとり、続いてやって来た人物を見上げる。 自分に何か言っていて、 その平坦すぎる声に、今度は怪訝な表情を浮かべて。 だけど、言われて、そこで遅れて気付いた。
髪だけじゃなくて。 上履きも、ついている膝も、色に染まっている。 …多分、相当、みっともない。 ]
(59) 2015/07/10(Fri) 12時頃
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そんなの、… …どうだって、いい
[ そんなこと言ってる場合じゃないって、 そう言いたげに、小さな背に触れている。 でも、自分はただ、壊れない様にって、そうするだけで。 実際は、きっと、してあげるべきことは。 ああやって手を差し伸べてあげること、で。 ]
………
[ 手を差し伸べる光景を見て、 見て、気付いてしまって、ぽかん、とする。 …あれ、じゃあ、自分は。 どうして、こんなところにいるんだろう。 ]
(60) 2015/07/10(Fri) 12時頃
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――………
[ 音も、触れている温度も、 一気にひいていく感覚がした。 べちゃり、小さな背から床へと落ちた手に、 赤でも掌でも無い、絵具の色が、上書きされて。 ]
………ごめん、
[ 俯いて、それだけ、呟く。 緩慢な動きで立ち上がって、身体の向きを変えて。 ぺた、ぺた。そんな音を立てて、歩む。
任せた、この子をお願い、って、言葉も言えない。 どうしようもない意地が邪魔して、 自分が情けなくて、そんな姿見られたくないって。 ただ、それだけで動いて。 二人を置いて、色で溢れた美術室を去る** ]
(61) 2015/07/10(Fri) 12時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2015/07/10(Fri) 12時半頃
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── 現在:美術室 ──
よくないよ、志乃さん。
[ 静かな声はやっぱり場違いだけど、 どうでもいいってことはないでしょう。
咎めるような口ぶりで、 少し、偉そうだったかもしれない。
だけど、ひどい顔してるよ、なんて、 葛城志乃に、律は、言えない。]
シャワー、ちゃんと、お湯出るよ。 ……一度、休んだら。
[ ぽつ、ぽつと、声を紡ぐ。 気付きなよ。今の君はおかしい。 そんな具合に。さっき、自分にしたみたいに。]
(62) 2015/07/10(Fri) 14時頃
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[ 「葛城志乃と似ている」 と言われたことがある。 まさか。ちっとも。 多分、そう答えながらも、 律だってうっすら、思い込んでいる。
葛城志乃と樫樹律は似ている。
それって、おそらく、 結構重大な思い違いだ。]
……みんなには、適当に言っとくよ。
[ 休みなよ。ひとりになりたいんじゃない? そういうこともあるよね、って。
そこまでは、律が、自分で考えたこと。*]
(63) 2015/07/10(Fri) 14時頃
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[背後の足跡>>37を一瞥して、けれど、どう声をかけていいか分からずに、再び、倒れ伏したマネキンに視線を落とす。
かわいそう、とか、悲しいとか、そんな感情を抱く訳でもなく、 ただ、困惑していた。
血を流して死んでいる、クラスメイトを模したマネキンだとか、その死に様だとか。 日常とはかけ離れたそれらには、酷く現実味がない。 まるで、脳が理解する事を拒んでいるような、そんな気分だ。]
(64) 2015/07/10(Fri) 18時頃
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[何にせよ、このままにしておくのはかわいそうだ。 辛うじて引っ張り出された感覚に従って、血だまりに沈むマネキンに歩み寄った。
シャツの上に纏っていたジャージを、マネキンの胸の上辺りに被せる。痛々しい傷跡を、周囲の視線から隠すように。
シャツ越しに背の翼を晒すような真似を躊躇って、(マネキンと言えど)女子をそのままにしていく方が、多分、カッコ悪い。そう思ったから。]
(65) 2015/07/10(Fri) 18時頃
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[ふぅ、と息を吐く。 それでも、背を隠すように振り向いて、口を開いた。]
……日下部とか、あと、篤人とか、この学校にいる奴等ってさ。 俺らの中の、誰かに恨まれるような奴だったか? ……違うよな?
[昨日の夜、律に問われた質問と、似たようなものを。 自分が半端に肯定したそれを、 ただ、そこにいたからという理由で、彼女に投げつける。
それが肯定されようと、否定されようと。 結局、自分の不安を増すだけだと分かっていても、問いかけずには居られなかったのは、人間のサガというやつだ。*]
(66) 2015/07/10(Fri) 18時頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2015/07/10(Fri) 18時半頃
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[ 逃げる様に出ようとした矢先。 背に投げかけられた、咎める様な声が、 かつての母の声と重なって、また、苦い表情。 ――やめてよ。って。 たとえそう思っても、言おうとしても、 こう言われてしまう時、って、きっと。 正しいのは、自分じゃない。それを知っている。
表情とは裏腹に。 廊下に出ようとしたその背は、最後の意地は。 相変わらず、真っ直ぐだ。 ]
(67) 2015/07/10(Fri) 18時半頃
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[ 休みたくなんてない。休むわけには、いかない。 それは、ずっと、思っていること。
だけど、こんな状態でいられるかというと、 多分、いられないんだろう。 これだってきっと、自分のことなのに、 とても他人事で、気付くのは、とても遅い。 ]
…………うん。
[ 沈黙は、きっと少しあって。 せめぎ合う感情を堪えて、背を向けたまま。 どうにか応じられた、出せた声は、 きっと、何時もよりずっと、細い** ]
(68) 2015/07/10(Fri) 19時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2015/07/10(Fri) 19時頃
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[誰かの手が、背中を撫でる。>>21 そっと、何度も繰り返されるその動き。 それをしてくれているのが誰か、どうしてそうしてくれるのかを考える余裕さえ失せていた。 同じように、目の前に屈みこんだ誰かのことも上手く認識できない。>>41 だけど「痛い」って単語だけが、やけに鮮明に耳に届く。 ぷつり、と、何かが切れてしまったような気がした。]
……体育館のマネキンも、血が、出てた、
[まるで、ひと1人分の血をぶちまけたように、赤く、どこまでも赤く。>>2:#4]
血が出たら、痛いでしょう、……!? 私、あんなひどい怪我はしたことがないけど、 だけど、それぐらい想像つくよ!
[折れないように、立てるように。ずっとそう唱え続けていた反動なのだろうか。 押し寄せる、感情の奔流。 止まらないし、目の前の人物がどう思うかを考える余裕もない。]
(69) 2015/07/10(Fri) 19時頃
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──ここが、誰かの世界なら。 どうして、その人はこんなことしなくちゃいけないの、
[昨日眠りにつくまで。 半分眠りに引きずり込まれそうな頭で、私、ずっと考えていた。>>2:283
こんな風に追い詰めていくみたいなやり方ってない、とか。自分たちが"ホスト"に恨まれてるのかもしれない、だとか。 過った思いはいくつもあるけれど、──いちばん、怖いと思ったのは。]
……もし、こんな死ぬみたいなやり方が、帰れるってことなら。 嫌だけど、もし、そうなら、
[声が詰まる。 言っていいんだろうか、と押し留めるよりも先に声が出ていた。]
(70) 2015/07/10(Fri) 19時頃
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……その人にとって、 帰るってことが、死ぬよりも怖いこと、みたいだ、……
[また再び折れてしまったら、生きてゆけない。 ずっとそう思っていたけれど、私はそうなることが怖くて、折れるなよって自分に言い聞かせていた。 だから、この中の誰かが死に安息を求めているかもしれないという可能性が、とても怖い。
歯を食いしばる。 もし、そうだったら。 それなら、"ホスト"にとって、救いって何なんだろう。
考えても、ちっとも分からない。 私の持っている物語じゃ太刀打ち出来ないし、推し量れそうにもない。 それが、私、情けないし、悔しいんだ*]
(71) 2015/07/10(Fri) 19時半頃
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── 夜・あれから ──
[机の上に突っ伏してしばしまどろみ、 人の気配に目を覚ました。 樫樹と七五三がシャワーから戻ってきたのを見つめ、 教室の中を見回す。別所くんの姿は無い。 また机の上に額を預ける。 『とにかく、篤人は無事だよ。』 七五三くんの言葉>>2:284が頭の中をリフレインする。 あの時、「どうして言い切れるんですか」 という言葉は飲み込んでしまった。 口から出たのは「そう、ですよね」という言葉だけ。 無事だと信じていたくて、 今も良い知らせが来ることを待っている。
ずるくて、卑怯で、臆病な自分が、だいきらいだ。]
(72) 2015/07/10(Fri) 19時半頃
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んー……。しゃわー、あびてきます。
[大きなあくびをひとつして、ふらりと立ち上がる。 軋む身体は痛みを帯びて動きにくいけれど、 すぐに馴染むだろう。 こんな痛み、どうってことないんだから。 二人と入れ違うようにタオルと共に教室を出る。 佐久間くん>>55が教室を出るのを見止めて、 「佐久間くん、どちらへ?」と問えば、 図書室と答えが返っただろうか。 少し迷ったけれど、「気をつけて」とだけ返して、 彼が歩くのを見送りながら、言葉が頭を巡る。
『優しいね、東彩くん。』
違うよ、日下部>>2:258さん。 僕は優しくなんてない。 今だって佐久間くんを無理に追ったりはしない。 あの時だって困ったように眉を下げたまま、笑って。 口にしたのだって気休め>>2:240でしかない言葉だ。]
(73) 2015/07/10(Fri) 19時半頃
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[女の子のことは女の子で助け合った方がいいと、 穂積さんに日下部さんのことを頼んだ僕は、薄情なんだろう。 保健室から体育館へ向かう途中に会った穂積さん>>2:262は、 本気で日下部さんを心配しているように見えた。 あの人は、きっと、本当に優しい。 だから、文化祭の準備が忙しくなり始めた頃、 クラスの中でも静かな女の子グループ>>0:151から、 孤立しているのかもしれないと、 別所くんが小声で僕に話した時は、少し驚いた。 「それは探偵の勘ですか?」と問う僕に、 『勘ですよ。つか、見てりゃわかる』と別所くんは言った。 気をつけて見てみれば別所くんの言うとおりで、 お昼休憩や教室移動の時、一人でいる姿を度々見かけた。 女の子の問題はデリケートだ。 男が介入した方が、こじれる場合が多々ある。 だけど、一人で不安そうにしている時には声をかけるようになった。 それは僕だけじゃなくて、きっと皆もそうだっただろう。
時々思う。彼女の交友関係を壊したのは、 僕たちなんじゃないかって。]
(74) 2015/07/10(Fri) 19時半頃
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[シャワーを浴びれば少しだけ疲れが取れる気がした。 着替えは持ってきていないから、制服にまた袖を通して。 教室へ戻れば、どこか静かな気配に満たされていた。
別所くんは、いない。 佐久間くんも戻ってきてはいないようだ。
笑顔で迎えてくれた瑠希くんに手を振って、自分の席へと戻る。 シャーペンを握り、開きっぱなしのノートに向かい合う。 けれど、とても眠くて。 何を書いているのか、よくわからない。 これは、ダメなやつだ。 諦めて寝袋を出し、もそもそと潜り込む。 近くにいた瑠希くんに弱音>>2:295を零せば、 のんびりとした言葉>>2:311に得た安堵は、 小さなあくびとなって出てきた。 そのまま、眠りの檻に捕らわれて落ちていく。*]
(75) 2015/07/10(Fri) 19時半頃
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[一気に感情をぶちまけたら、何だかもう顔を上げることもつらくなって、しばらく蹲って動けなかった。 きっとその間に、背を撫でる優しい手が、離れる。>>61 「ごめん」と、小さな声を耳が拾う。それで、ようやく知る。 あれは志乃の手だった。 ごめんね。遠ざかる気配に胸が詰まったのが、どうしてかもよく分からない。
この校舎に来てから、巡らせ続けた思考が、まだ、めちゃくちゃなまま頭で渦を巻いている。 もう、何も考えたくない。]
──……、
[どれぐらいそうしていたんだろう。 やっと、色をあちこちに移らせた自分の惨状が目に入るまでになった頃に、顔を上げた。 何も考えられないと思ったくせに、時間が経てば、思考は少しだけ落ち着いていた。 代わりに、頭が鈍く痛む。]
(76) 2015/07/10(Fri) 19時半頃
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[そこに、まだ樫樹はいてくれただろうか。 視線が合ったら、たぶんどこかぼんやりとしたままで、彼を見据える。 迷惑をかけてごめんとか、いろいろと、言うべきことがあるのだろうけど。
もしも尋ねることが許されるのなら、唇から零れるのは、唐突とも思える問いかけだ*]
……樫樹くん、は。 ここ、誰の世界だと、思ってる? .
(77) 2015/07/10(Fri) 19時半頃
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/* ごめん!? 東彩くん!直近のあれみても優しいかこいつ!?(※PCとPL視線は別物
(-15) 2015/07/10(Fri) 19時半頃
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/* あと東彩くんと月詠ちゃんによって別所くんがだんだんめっちゃいいキャラになってるの本当じわじわくる めっちゃ好きすぎる感じの別所くんだ
(-16) 2015/07/10(Fri) 19時半頃
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/*ううむ。朝の時間軸どうしよう。 りっくんは6時で、るーくんは早朝だけどシャワー浴びて戻る時間が8:50。 さっくんが>>58で8:50の時間軸にいる。
話の内容的にはるーくんりっくんさっくんだけど、 時間提示を見るとりっくんるーくんさっくん。 とりあえずさっくんは確定。
(-17) 2015/07/10(Fri) 20時頃
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/* 気にしなくていいのよ!>東彩くんメモ 宛先間違いあるある。
(-18) 2015/07/10(Fri) 20時頃
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/* せっかく背中晒しかけてくれてるから、スルーよりは触れたほうがいいよなー
(-19) 2015/07/10(Fri) 20時頃
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/* なんかもう、昨日の落ちロルに全力使い果たして、若干燃え尽き症候群発症してる。のんびりやるかのう。
(-20) 2015/07/10(Fri) 20時頃
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/* >>41の圧倒的せやな感。
(-21) 2015/07/10(Fri) 20時半頃
|
|
[らいかちゃんのようなマネキンを見下ろして、それに触れようとして、触れられない。 昨日、彼女を抱き締めた時の確かな暖かさ。それが失われていたなら、いくらマネキンと言っても気分が悪くなりそうで。
そう迷っている間に、>>65瑠希くんがいつも着ていたジャージを脱いでマネキンの傷跡に被せた。 その時、彼のシャツ越しに何か――違和感のようなものが。]
瑠希くん、背中、
[ついそう口に出してしまって、すぐに噤む。 >>66彼が背中を隠すようにこちらに振り返ったから、それ以上を触れるのはやめた。
彼からの問い掛けは、あたしも昨日から考えていたもの。 言葉に詰まるけど、迷いながら、あたしなりの考えをゆっくりと述べる。]
(78) 2015/07/10(Fri) 20時半頃
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|
ううん。そんなことないと思う。……あたしは、だけど。 らいかちゃんも篤人くんも、好きだよ。
[ここにいる文化祭の時のメンバー、みんながそう。 彼ら彼女らと一緒に過ごしている間は、本当のあたしの姿を忘れて、楽しく過ごせたんだ。]
……あたし、思ったんだけど。 篤人くんも、らいかちゃんも、血を流した人形になったけど……でも、人形、なんだよね。 2人が本当に死んだわけじゃないんだ。たぶん。
[誰がこの世界の主なのか、真意は何なのか、そんなのは分からない。 これは、あたしがホストなら、という仮定。
マネキンは何のために現れた? 血を目撃して、恐怖するのは誰? ……それは、いなくなったらいかちゃんや篤人くんじゃなくて、残ったあたしたち。]
(79) 2015/07/10(Fri) 20時半頃
|
|
この世界の主は……、もし、あたしが主ならって思って考えたけど。 みんなを傷付けて、殺したいわけじゃなくてさ。
どうしても、みんなに直接言えない、言いたくない悩みを抱えてて。 ……それでも、苦しんでいるってことをどうにか伝えたくて。 伝えようとして……こうするしか、なかったの、かも。
[まとまらない。瑠希くんに言いたいことが伝わったか分からない。
でも、ああやっぱり、伝わらないほうが良いのかも。 この言い方じゃ、あたしも“そう”って言ってるようなものだ。
視線は宙を、当て所なく泳ぐ。*]
(80) 2015/07/10(Fri) 20時半頃
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── 現在:3F美術室 ──
[ 返事はなく、ただ、 こぼれ落ちるような言葉が、悲痛に響く。
答えなんて、分かるわけがない。
答えの分からない問いに、 適切な慰めが返せるほどの想像力も、ない。
ただ、聞いてはいたよ。 まっすぐに、視線を逸らさぬまま。
あのさあ、穂積さん。 死ぬより怖い現実があるなら、 ……なんでもない。
途中まで考えて、でも、口を開くことはなかった。]
(81) 2015/07/10(Fri) 20時半頃
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[ ふと、どこかまだふわふわとした視線が、 ようやく交わった>>77ものだから、 おかえり。と呟く。
唐突にも思えるその問いかけは、 なんだか少し、身に覚えがあった。]
── 分からない。 けど、ここが誰の世界でも、 救いたいと、思ってたよ。
[ だけどさ、穂積さん。 死が、救いになることも、あるんだろうか。 俺、それは、知らない。
そして、多分。 これは、口にしちゃいけない問いだ。 代わりに、名を呼ぶ。]
(82) 2015/07/10(Fri) 20時半頃
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穂積さん。
[ 再度、手を伸ばす。]
例え、死ぬより辛い日々が待ってても、 俺は、一緒に、元の世界に帰りたいよ。
そう思うことが、 ホストを苦しめるのかもしれない、けど。
[ 優しくはない。優しさでは、きっとない。 けど、そう願うことも、ダメなのかな。 だとすれば、どうすればいいんだろう。 父さんたちは、この答えも知ってるんだろうか。]
(83) 2015/07/10(Fri) 20時半頃
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[ この世界のほとんどは、 よく考えれば分かることでできているけど、 きっと、いくら考えても答えの出ない問いだって、ある。
その時、抱える気持ちと、 どう折り合いを付ければ良いんだろう。]
── 穂積さん、 帰ろう、って言ったら、手を取ってくれる? 一緒に帰ろう。
[ ひとまずは、教室か、どこか、他の場所へ。
静かな声で、静かな眼で。 立てないなら、歩けないなら、 手を引きたいと思った。
やっぱり、多分。優しさでは、ない。*]
(84) 2015/07/10(Fri) 20時半頃
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/* なんか急に恥ずかしくなる(?)
(-22) 2015/07/10(Fri) 20時半頃
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/* そして小学生のときの片思い縁故ぶつけようと思っているんだけど、ひなこちゃんが適任すぎて。 口癖があるって強いなあと思いました。 しかし台詞確定発生させてしまうのでNG確認。 心情確定のみ。よし。 と思いつつプロからずっと勇気、ゆうき…へいかもん。
(-23) 2015/07/10(Fri) 20時半頃
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/*佐久間くん >>58の黒板更新前時間軸を見落としてました!すみません>>3スルーしてください…
って書こうと思ったけど3dで三星さん時間軸明記してないからここゆるふわ脳内補完でいいやつかな。
(-24) 2015/07/10(Fri) 21時頃
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── ??? ──
[夢を、見ていた。懐かしい夢。
『だいじょーぶ』
ぎゅっと握られた手が熱かった。
『怖くない、こわくない』
背中をそっと撫でられた。
『無理なら、すぐに止めてもらおうよ』
覗き込まれた目と、出会う。
『だから、一緒に行こーよ、修学旅行』
どくん、と。一瞬で落とされた。僕の初恋。*]
(85) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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── AM6:00・教室 ──
[何かが動く気配>>14にうっすらと目を開く。 滲む視界に、自分が眠ったまま泣いていたことに気付く。 いやだな、かっこわるい。そう思いながら目元をこする。
誰かが教室を出て行く後姿をぼんやりと見送って、 ああ、そういえば学校だったっけと思い出す。 時計を見れば、AM6:00。 いつもなら5時から勉強をしているのに、 疲れているのか、体が起き上がらない。 また、瞼は閉じていく。*]
(86) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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―― 回想 ――
[幼稚園バスが見つかり、双子の妹が入院した後。 しばらく僕はショックから車に乗ることができなかった。 騒がしい周囲から逃れるように、祖父母の家へ引越し、 医者の父は病院を替わり、看護師であった母も働きはじめ、 家を留守しがちになった。
祖父母は優しかったが、あんなことがあったからだろうか。 どこか遠慮がちに僕に接する。
誰に対しても丁寧な言葉を使うようになったのは、 そのことも理由の内にあるのかもしれない。
妹は目覚めない。 男に逆さ吊りにされ、手酷く打ち据えられ、 手にしたナイフで赤い花を咲かせて。
本当なら死ぬような傷が、 癒えたように見えても、なお。]
(87) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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[毎週病院に行って、あの日離した手を握る。 何度もなんども、かみさまに祈った。
かみさま、ぼくはわるいひとです。 みていることしかできなかった。 かみさま、おねがいします。 ぼくのおひめさまをつれていかないでください。
けれど、少しずつ、すこしずつ。 僕の心の傷は癒えていく。 車にだって、少しの間なら乗れるようになった。 だから、妹もいつか目覚めるんじゃないかって。
そんな希望が砕かれたのは、 小学校6年の修学旅行から帰ってきた日。 僕が降りたバスに乗った妹が、手を振る幻を見た日。
僕が初恋を拠り所として、 バスへの恐怖心を克服した日だった。*]
(88) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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── AM8:00・教室 ──
[再度目を開いた時には、辺りは随分と明るくなっていた。 枕元に置いておいた携帯電話を見て慌てて起き上がる。]
ちこくしっ……あ。あー……。
[そういえば、学校だった。 なんて、さっきと同じことを考えて、 体を起こして教室の中の顔ぶれを確認する。 使用された形跡の寝袋が転がっているのを見て、 先ほど教室を出て行ったのは、 この寝袋を使った人なんだろうなと思った。 6つになった寝袋>>2:257の内2つが使われていない。 僕が覚えている限りで戻っていないのは、 佐久間くんと別所くんだ。 別所くんは……置いておくとして、 佐久間くんはどうしたんだろう? 寝袋から抜き出て、畳んでいく。 教室後ろの棚の上に置いて、辺りを見回した。]
(89) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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[ぐう、とおなかが鳴る。 丸一日食べていなかったんだから、 おなかがすいて当然だ。 おなかを押さえてぽつりと呟く。]
おなかがすきました……。
[昨晩、葛城は食堂が使える>>2:264と話していた。 なら、そこには何かがあるのだろう。 寝ている時は脱いでいた上着を着なおして、 黒板へと近づく。 腕時計に視線を走らせ、 チョークを手にして、メモを書いた。
【8時〜 東彩 食堂に行ってきます】
指についたチョークの粉を落としながら、 教室を出て行った。*]
(90) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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――教室→――
[手の中の本を机の上に置く。 寝袋を被ったことで暖かさは増したが、今度は眠くなってきた。 泣く泣く寝袋を手放し、椅子に引っ掛ける。鞄から当分袋を取り出し、朝食の代わりにカロリーメイトを齧った。これで、今日くらいは動けるだろう。
相変わらずブランケットを羽織ったまま、そっと教室を抜けだした。]
(91) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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[とりあえず、上の階に行ってみよう。 先ほど微かに聞いた声を頼りに、階段へと向かう。
結局きちんと眠らなかったからか、身体は少し重い。けれど頭は冴えていた。
階段を一段一段上りながら考える。 ここが現実ではないとして、それならあのマネキンは一体何を表しているのだろう。 その人がここに居た証拠。代用品。残されたものへの警告。 候補こそ幾つか思いつくが、絞り切れない。
では、居なくなった人はどこに行ったのだろう。 現実か、現実でもここでもないどこかか。 それもまた、知るすべはない。 ここが精神世界であるなら、現実に替えれたのだろうな、と思えるのだけれど。]
(92) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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[疲れたような息を吐く。 候補ばかり膨れ上がり、一向に答えが出る気がしない。 踊り場で足を止め、壁にもたれた。
それにしても、]
――薄情。
[これから先、きっとマネキンを見ただけでは、自分はその人がわからない。 声も、仕草も失ったマネキンは、判断材料が同仕様もなく乏しかった。
あれほど、自分が個人を認識できるほどに関わったというのに。]
最悪。
[こぼれた声は、自嘲と悲哀に濡れていた。*]
(93) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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──回想:樫樹律との会話──
[樫樹に本を貸した、その数日後だろうか。 小さなお菓子と一緒に返却された本に、ぽかんとした。>>42 自分と同じ年の男子が、そういう気を回すということがなんとなく不思議で、恐縮しながらもそれを受け取る。 言葉の続きそうな気配に、少しだけ緊張しながら彼を見上げた。
けれど、続いた言葉に、目を丸くする。 言い淀んだ後のそれが、単なる社交辞令じゃないと感じた。 そしたら、もう駄目だった。]
……樫樹くん!あのね、それって、
[思わず前のめりになりながら、彼の名前を呼ぶ。 嬉しくて嬉しくて、顔を綻ばせたまま、続ける。]
自分が貸した本に対する感想として、 それって、この上ない賛辞の言葉だと、思う。
(94) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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[物語の世界は、優しくて、そしてとてもしんどい。 1冊の中に広大な世界が詰め込まれていたり、まるまる人間一人分の人生が圧縮されていたりする。 それを、頁を捲りながら、追体験するということ。 時折、その引力に身体ごと持っていかれそうになりながらも読み切って、次の1冊を手に取ろうとする。
そういう行為を、──"読む"ということの、その、愛おしい厄介さの片鱗を。 樫樹が少しでも味わってくれたのかもしれないと思ったら、どうしようもなかった。]
(95) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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──こちらこそ、ありがとう。樫樹くん。
[零れ出すのはまたしても礼の言葉で、その上、たぶん満面の笑みを浮かべていた。 だから、それはやっぱり笑われてしまったかもしれないけど。 けれど、私、とても嬉しかった。]
オススメ、いっぱいある。 この作家さんの、別のシリーズも面白いし。 それから、あっ、これが読めるなら、あれもいけるかも……!
[意気込んで、つらつらとタイトルを並べたててしまったのは、ご愛嬌。 その後も、彼とは何度か本のやりとりをしただろうか*]
(96) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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―シャワー室―
[ やっぱり、逃げる様に駆け込んだその場所で、 出力最大にして、シャワーを浴びる。 頭のてっぺんから、色とりどりの絵具と混ざって、 そうして排水溝へと向かって流されるそれを、 ぼんやり、ぼんやり、眺めていた。
あたたかい、と感じるよりも。 体の内側は、冷えている気がした。 恐怖か、情けなさからか。 あるいは別の何かは、分からない。 だけど、確かに感じてしまっている、 崩れていく感覚を抑えようと、ゆっくり瞳を閉じる。 ]
(97) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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──現在:美術室──
[じっと、身じろぎもしないまま、樫樹の言葉を聞く。>>82>>83 淡々とした声音で語られるそれが、何を思ってのものなのかは分からない。 ただ、聞いていると、鈍くぼんやりとしていた頭が焦点を結んでゆく気がした。 ただいま、と心の中だけで返す。
伸ばされた手と、樫樹の顔を見比べて、考える。>>84 さっき地にへたり込んでしまった足には、まだ少し力が入らない。 きっと、ひとりでは立てない。小さく息を吸った。]
(98) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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手は、借りる。……ありがとう。
[樫樹の手に、自分の手を預ける。 彼の力を借りて、ぐ、と身体を持ち上げながら、また口を開く。]
でも、私ね。たぶん、"ホスト"じゃない。 この世界を、私は絶対に作らないって、自覚がある。
[たぶん、最初から、その自覚が私にはあった。 私なら皆をこんな目に合わせたりしないとか、そういう優しさの理屈じゃない。 もっと、呆れるぐらいに俗っぽい、自分本位な理由。]
(99) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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樫樹くんに貸した本、覚えてる?
[口にしたのは、あの後、樫樹に貸したシリーズもののタイトルだ。]
あのシリーズの新刊が、来月に出るの。 それを読むまでは絶対死ねないし、こんな扉の開かない世界に、閉じこもれない。
(-25) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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[樫樹に向けて、真っ直ぐに言葉を放つ。 私は、ずっとそうやって生きてきたから、だから違う。
そんなことが何だ、とか、くだらない、とか。 私の理屈に、誰かがきっと大きなため息を吐くんだろう。 だけど、樫樹なら。と、少しだけ思ったのは、確かなことだった。]
……帰りたい、から。 もう少しだけ、手を借りててもいい? まだ、ちょっと、足ががくがくする。
[そうお願いしながら、小さく一歩。 続けて、もうひとつ。]
(100) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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樫樹くん。 ──あの時、声をかけてくれて、ありがとう。
[今、手を貸してくれた彼が、どんな気持ちでそうしてくれたのかはやっぱり分からない。 取り乱している女子を放っておくのが人でなしのようで気分が悪いとか、そんな理由かもしれない。 人の心の内なんて推し量れない。
だけど、それが優しさであろうと、なかろうと。 人は、誰かの行為で勝手に救われたり、その逆もまた然りだ。
とりあえず、手を貸してくれた彼の行為で、私が今なんとか立ち上がれた、って。 結果としては、そういう話。*]
(101) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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/* 折れてから立つまでのこの早さ 驚異的
(-26) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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―回想―
[ 葛城志乃は、神童でも天才でも無い。 優等生と評されることはあれど、 実際のところ、なんだって、 ただの凡人をうろついている。 足りないところを強引に埋めて、 優等生という評価を、作り上げている。 ]
(102) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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[ 小学校の入学式で、 クラスメイトの女の子に言われた言葉がある。 ]
「――しのちゃんって、かわいそう」
[ 確かその日は、 母親がどうしても外せない仕事があって、 入学式に遅れて参加せざるを得なかった。
「ごめんね志乃、終わったらすぐ行く、絶対行く」と、 可愛らしく着飾られた自分を抱きしめて、 もしかしたら、自分よりも嘆いていた。
歳の離れた兄は、その頃中学生で。 中学校と小学校は場所が離れていたから、 一人で登校することになったのを覚えている。 ――へいきだよ。ひとりでいけるよ。だいじょうぶ。 そう、真面目な顔で言った時の母の顔は、 悲しそうだった、気がする。 ]
(103) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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/*未来で待ってる…(ごろごろ)
(-27) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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[ 指定された席に行儀よく座って、 初めて見る同級生たちを見回す事も無く、 ただじいっと、大人しく先生を待っている時だった。
隣の席の女の子が、ふと、話しかけてくる。 名前とか、よろしくねとか、そんな他愛ないことと。 それから、式の最中で疑問に思ったのだろう。 ]
(104) 2015/07/10(Fri) 21時半頃
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『ママとパパ、こないの?』
[ 直ぐに、うん。と頷いた。 おくれるみたいなんだ、もしかしたらこないかも。 とも、付け足した。 ] 『…どっちもこないの?』
[ うん。頷く。 ] 『どうして?』
[ ―――おとうさん、いないし。 おかあさん、おしごと、いそがしいから。 ]
(105) 2015/07/10(Fri) 22時頃
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[ それは葛城志乃にとって、ただの事実だった。 父が居ないことを、嘆いたことは無い。 寂しいと、そう思ったことも無い。 あれから夫も作らず、女一人で子供二人を育てて。 上等なマンションに住まわせてくれる時点で、 幼いながらに、自分の母はすごいんだと思っていたし、 それは恥じるでもなく、悲しむでもなく、 自分の居る大好きな環境だった。
だけど、周りから見たらそうでは無かったらしい。 ]
『――しのちゃんって、かわいそう』
[ 咎めるでもなく、嘲笑うでもなく。 ただ、"当たり前に居る筈の父親がいない"という、 ひとつの感想として投げられたその言葉に、 幼い自分は酷く困惑して、何も、答えられなかった。 ]
(106) 2015/07/10(Fri) 22時頃
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[ 結局母が来たのは下校時間で、相当急いだのだろう。 崩れたスーツで来た親に、 周りの心無い保護者がひそひそ話していたのも、 確かに記憶に残っている。 ]
『こんな時にちゃんと来てもらえないなんて』 『親としてどうなのかしら』
[ やめて、と言いかけて、母に頭を撫でられた。 いいのよーって、そう言われて。 入学おめでとう、って、また、優しく抱きしめられた。
ありがとうとも言えず、母の腕の中で、理解した。 自分の普通は、普通じゃない。 周りに冷ややかな目で、見られかねないものなんだって。
だけど母は、そんな声なんて気にしないで、 いつだって笑って、自分と兄のことを考えていて。 ずっとしゃんと立っている、って。 ]
(107) 2015/07/10(Fri) 22時頃
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[ だから、なのかもしれない。 私は可哀想なんかじゃないと、証明したかった。 一人で背を伸ばして、ずっと立っていられる。 そんな葛城家のこどもになりたかった。
頼るんじゃなくて、頼られるような。 誰かに優しくあれるような。 手を引っ張られるんじゃなくて、引っ張るような。 漠然とした願いだったけれど、 行動するには十分な理由で。 それからずっと、必死に努力した。 勉強も、家事も、なにもかも。 出来ないところを潰そうとして、"優等生"になった。 委員長、生徒会長。他にも、なんだって。 "リーダー"と言えるものになることで、 一人で立てる、葛城志乃という存在を作っていった。 ]
(108) 2015/07/10(Fri) 22時頃
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[ 作れる筈だったし、作れていると信じていた。 結果も伴っていた筈、だった。 高校三年となったばかりの、春の日。 とうとう大学受験の話題が出る時期に、なるまでは* ]
(109) 2015/07/10(Fri) 22時頃
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/* 急いできたんだからむしろほほえましい光景だろ!!!おい心無い保護者!!!(NPCにマジ切れする陣営
(-28) 2015/07/10(Fri) 22時頃
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── AM8:00過ぎ・1F廊下→食堂 ──
[もし、ここが現実と同じなら。 この時間なら先生も生徒も来ている人はいるだろう。 食堂へ向かう前に昇降口へと向かう。 扉に手をかけて動かしてみても、 少しガタつくだけで開く気配がしない。 鍵に関しても同様だ。 ひとつため息をついて、職員室へと向かう。 そこにも先生はどなたもいらっしゃらない。 出入り口も、開く気配はなかった。 ため息をついて、当初の目的地へと足を進める。
食堂の扉を開いて。 目の前の風景に絶句した。]
(110) 2015/07/10(Fri) 22時頃
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なん……ですか?これは。
[目の前に広がる景色は、ルネサンス時代の絵画で、 見たことがある気がする。
ルネサンス?なんで、そんな。 とっさに頭に浮かんだのは、 以前、七五三くん>>1:105が嬉しそうに話していた、 8月の末>>1:106か、9月の頭からか行われた舞台。
シェイクスピアのハムレットだった。]
あ……。
[数歩、後ずさる。
まさか、という思いが頭を掠めた瞬間、 鳴り響くチャイム>>#0に身を竦ませた。*]
(111) 2015/07/10(Fri) 22時頃
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/*多分、郁の視点+3d▼を基準に考えると、 ここは触れていいはず。 ただし、極力狼以外の他PCには言わない方向性でいこう。
(-29) 2015/07/10(Fri) 22時頃
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/* 案外短時間で立ち直ったので、ホスト連れ戻しフラグでも巻くべきなのかしら……と思いつつどうやってやれば
(-30) 2015/07/10(Fri) 22時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2015/07/10(Fri) 22時頃
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/*そして肝心のところにアンカー貼り忘れたことをお伝えします…。 >>1:38ですな!
(-31) 2015/07/10(Fri) 22時頃
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/* うおーーわかりにくくてすまぬう!本番は12月に変更になったんだよ郁くん! まあでも全然平気だけど!
(-32) 2015/07/10(Fri) 22時頃
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──回想:穂積 千佳子のこと──
[昔から、考え無しの子どもだった。 自己主張の出来る性格なんてしていないくせに、好きなものに対してはとても頑固で、考えるよりも先に気持ちが言葉や行動に溢れ出てしまう。 そんな、夢見がちで本の大好きな、だけど探せば何処にだっているような子ども。
私、大学生の兄がひとりいる。 母曰く、兄は、ゲンジツ的で堅実な性格らしい。 私たちを見比べながら、母は言う。
「千佳子は、お兄ちゃんと違って感受性が強いから」
小さい頃は、まだ温みを持って言われたその台詞が、私が大きくなるにつれて呆れたような色を伴ってゆく。 私が手にする、カラフルなイラストが表紙の本に、「またそんなものばかり読んで」と𠮟咤するような声が飛ぶ。 別にいいでしょう。好きで、楽しくて読むことの、何が悪いの。 成長と共に、胸の内で不満を燻らせることは増えてゆくけれど、たぶんこれは不幸のうちに入らない。
何処にだってある家庭の、何処にだってある、小さな無理解。]
(112) 2015/07/10(Fri) 22時頃
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[あれは、私が中学2年の頃だったと思う。 本棚に入りきらなかった本が床にまで溢れ出している私の部屋を見て、ゲンジツ的な兄が苦笑した。]
「お前ね、こんなもの読んでる暇があれば彼氏でも作りなよ」
[私、まだ中学生だよ。いや、もう中学生だろ。 そんな軽い応酬の終わりに、兄が呆れたように肩を竦めた。 「彼氏のひとりでも出来りゃ、読まなくなるって」、軽々しく言われた言葉に絶句する。]
……そういう言い方って、ない、よ。 恋人を作ることが、本を読むことより優先されるなんて、誰が決めたの。
[苛立ちながら兄を睨んだらまた苦笑されて、そのことにさらに苛立つ。 兄との言い合いを続けるより、トニーの旅の行方を見守る方がきっとずっと自分にとって大事なことだ。 心に積もる靄から顔をそむけて、私はまた本の続きに没頭する。 ったく、と低いため息。知らない、私には聞こえない。]
(113) 2015/07/10(Fri) 22時頃
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「……本に没頭してられんのって、そういう隙間がある時だけだよ」
[部屋を出る寸前に、兄が零した。 届いていたけど、それも聞こえないふりをした。
だって、意味が分からなかった。 私にとって、読むことって、そんな理屈っぽいものじゃない。 お兄ちゃん、ちっとも分かってない。]
(114) 2015/07/10(Fri) 22時頃
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[──その頃はまだ、そうやって、揺らがずにいられた。 中学3年の頃。完膚なきまでに折れてしまった、あの日までなら。
だけど、兄の言葉を思い出す。 あの言葉の意味が、今なら私、分かってしまう。
読むための、"隙間"のない日々。 それが幸福なものであっても、地獄じみたものであっても。 そういうものがあるって、知ってしまった。*]
(115) 2015/07/10(Fri) 22時頃
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── AM8:50・→美術室へ ──
[反射的に腕時計を見る。9時前。 何時ものホームルームの時間。 ここだけいつも通りであるからこそ、 余計に異質に感じられた。
この表示を、近い図を、僕は見ている。
昨晩、チャイムが鳴り響いた時間は、 9時前後だったはずだ。
血の気が引いた。
さっきすがたが見えなかったのは? 一番長く、すがたを見ていないのは?
別所くんに似たマネキン。そして――]
さ、くまくん!
(116) 2015/07/10(Fri) 22時頃
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[彼なら、どこにいるだろう? 佐久間くんは無口で、ミステリアスなところがある。 そこがかっこいいの、と頬を染めた、 クラスの女子たちの噂話に巻き込まれたことがあったっけ。 美術班で黙々と小道具をいじっていた後ろから、、 差し入れのスポーツドリンクを頬にぺとっとあてたこともあった。 驚かせてしまったかな、なんて反省しつつも、 「差し入れでーす」と飲み物を渡した。 その時に美術部だったとも、聞いた覚えがある。 確証はない。けど、美術室かもしれない。
何時もなら廊下を走ったりなんてしない。 けれど、この時ばかりは走らざるを得なかった。
階段を一足飛びで駆け上がる。*]
(117) 2015/07/10(Fri) 22時頃
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――三階廊下――
[いつの間にか、足は美術室へと向いていた。 通い慣れているからか、何かの予感が有ったのか。それは自分にもわからないけれど。
静かに廊下を歩く。冷たい廊下の先で、何やら声が聞こえた。 ……美術室の方だ。少し足が早まる。
角を曲がって、美術室を覗く。 目に飛び込んできたのは、一面に広がる色彩の暴力>>2:304。 その中で一つ、キャンバスとイーゼルだけが異様に浮いていた。 視線を下ろす。 二人、女子生徒>>101と男子生徒>>84が居る。 会話の内容で、やっと穂積と樫樹であると知った。
そうしてくれないと、誰だかもわからないんだ。]
(118) 2015/07/10(Fri) 22時半頃
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/* 絡みきれてないところがなんかすげー美術室にきた でも話まではできるかな、どうだろう?話したい!
(-33) 2015/07/10(Fri) 22時半頃
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―2F・空き教室― [真っ赤に染まる教室と、マネキン。その空間は、体育館で見た光景と同じようになっていた。あぁ、そうか日下部。お前はそっちを選んだんだな。 ぼーっとそれを見つめていると、瑠希がぽつりと言葉を漏らした>>24]
……これは、日下部じゃ、ないよ瑠希。 マネキンだよ。
[篤人だってそうだし、日下部だってそうだ。…はまた、そう断言した。隣で茫然とする館石にも>>38大丈夫だって、と、笑いかける。前も今も、マネキンを見つける時、館石と一緒のことが多いなあと思いながら]
(119) 2015/07/10(Fri) 22時半頃
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[マネキンを片付けはじめた瑠希>>65を見て、慌てて手伝う。ペンキだと言い張っているけれど、赤い液体からは鉄の匂いがした。 その時、黒板の左下に、とある文字を見つける>>2:309。それを見た途端に、胸が罪悪感で軋んだ。 お礼を言うのは、こちらだと言うのに。 こんな所にまで突き合せて、怖い思い、痛い思いをさせて、それなのに、心優しい彼女はありがとう、だいすきと言うのだ。 それは、どんな批難の言葉より、残酷に…を打ちのめした*]
(120) 2015/07/10(Fri) 22時半頃
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……苦しんでいる、かー。
[彼女の言うように、ここが、親しい友人たちに、自分の苦しみを分け与える為の世界だとしたら。 誰にも言えずに苦しみ続けた末に、この場所に皆を閉じ込めたとすれば。
――そんなの、随分と傲慢じゃないか、と。 そう思うのは、悲しいかな、自分もそうだからなのだろう。
ひとり、必死にもがきながら、誰かに掴まれることを祈るように手を伸ばす。伸ばさずには居られない。 人間はそういう生き物だ、と。そんな、高尚なお言葉を、誰かから頂戴したことがある。
けれど、もし、そうだとしても――。 目の前でさ迷った視線>>80を、自分も追って。 なんてこと無い言葉のように、それを吐き出した。]
(121) 2015/07/10(Fri) 22時半頃
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――回想・文化祭準備――
――ッ!?
[人間、驚きすぎると声も出なくなる。 そんなことは、知らないままでよかった。
喉の奥から引き連れた声が出る。 頭のなかを真っ白にしながら、反射で振り返った。恐らく目を見開いて、いっそ血の気も下がっていたかもしれない。それ程に驚いたんだ。
目を白黒させながら、犯人>>117を視界に入れる。 混乱した頭はいつも以上に個別認識をサボっていたが、なんとか声で東彩であることがわかった。]
と、さい……?
[かすれた声で名前を呼び、途端に自信がなくなって語尾が上がる。 差し出されたスポーツドリンクをありがたく受け取り、ホッと表情を緩ませた。]
ありがと。
(122) 2015/07/10(Fri) 22時半頃
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/* どこいっても多角になってるよなこれ… 様子見ておこう かな
千佳子と律にあああいいなーってなってる なう
(-34) 2015/07/10(Fri) 22時半頃
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[後ろで推理を交わす、二人の声が、まるでテレビを見ているように遠く感じた。自分は、その中に入れない。 もう、…はほぼ確信している。 これが、自分の望んだ世界であると]
――この世界は、
[ぽつり。無意識に、口が開いた。]
時が止まってる。 死ぬも生きるも、ここでは、ないと思う。
だからきっと、篤人も、日下部も、生きてるよ。
(123) 2015/07/10(Fri) 22時半頃
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/* ギリギリまで自覚を拒んだ秋野くんに対して、この七五三くんの早々に自覚する責任感溢れる態度よ
(-35) 2015/07/10(Fri) 22時半頃
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……じゃあ、俺たちは、さ。 そいつを、どうやって助けてやればいーんだろうな?
[血を流して倒れ伏したクラスメイトや、或いは、この世界を形作ったホストを。 呼ばれて、手を伸ばされた自分達は、何をもってそれを受けとめればいいものか。
人の苦しみなんて、言葉を交わさなければ伝わりもしないものを。 それを察することを暗に求められるなら、あぁ、やっぱり、傲慢だと。その一言に尽きる。]
(124) 2015/07/10(Fri) 22時半頃
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/* 差異がつらい!秋野の馬鹿っぷりが浮き彫りになる!たのしいけど!
(-36) 2015/07/10(Fri) 22時半頃
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── 現在:美術室 ──
[帰宅部で体育は非常に得意では無い僕にとって、 3階までのダッシュは厳しい。 マラソンも、学年で下から数えて7番目だ。 途中、階段の手すりに手をかけて、ぜえはあと息を整える。 苦しい。心臓がばくばくいってる。 けど、止まる訳にはいかない。
ねえ、どうして? 僕たちが必要だった、理由はなに?
辿り着いた美術室に見えた背中>>118に、安堵して息をつく。]
さ、くまくっ……ハッ……はっ……よかっ、ぁ?
[膝に手をついて、呼吸を整えながら顔をあげて。 僕は佐久間くんと、樫樹くんと穂積さん。 そしてその先にあるもの>>2:304を、目にした。]
(125) 2015/07/10(Fri) 22時半頃
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/* 東彩くんと良い仲間になれそうだよ
(-37) 2015/07/10(Fri) 22時半頃
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/* >>125やったねいっくん、ラッキーセブンだよ! めでたくない。
って、うわああみんないるかんじー? ていうか七五三くん>>123自覚してる。いいのかい? っていうか待って、いきなり2階現場!?って驚いた。 七五三くん、本っ気で余裕ないかんじなのかなー。 大丈夫かな。ちょっと心配。
(-38) 2015/07/10(Fri) 22時半頃
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[やって来た涼介の言葉>>119は、否定も肯定もせずに。 ただ、その視線の先にあったメッセージを見遣る。]
……。
[理解出来ない、と、そう思ってしまうのは、 きっと、自分が彼女ほど、強くはないからなのだろう。
今も、そう。涼介の言葉に、顔を上げて。 自分本意の言葉を吐き出しかけたくらいには、自分は、勝手で、傲慢だ。*]
(126) 2015/07/10(Fri) 23時頃
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── 現在:美術室 ──
それは。
[ まっすぐに投げかけられた言葉に、 数秒、ぽかんと馬鹿みたいな顔をしていたと思う。 すとん、と受け取った言葉が胸に収まって、 気付いたら、ああ、なんだか。 場違いにも、くしゃくしゃに、笑っていた。]
── それは。うん。 それは、帰らなきゃダメだ。 ここは、穂積さんの世界じゃない。
[ どうしよう。不謹慎かもしれない。 だけど、多分、今、俺、 どうしようもなく、嬉しい。 それって、なんだか、すごく、いい。]
(127) 2015/07/10(Fri) 23時頃
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勿論。お手をどうぞ。 それに、教室に戻る前にさ。 ── そんな格好で戻ると、みんな驚くよ。
[ 言葉は自然と咲いて、 支える腕にも迷いはない。
ただ、やっぱり、礼を言われることにだけは、 違うよ、と思う。それは、こっちの台詞だ。 でも、]
── こちらこそ。 あんなに、いいものを教えてくれて、 ありがとう。 ……手を、取ってくれて。
(128) 2015/07/10(Fri) 23時頃
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[ お互いが、素直に受け取ることの大切さ。 そのくらいは、優しい生活の中で、 ちゃんと、学んで生きている。
幸せのための法則。その1。 素直に伝えて、素直に受け取る。
きっと、これさえも、 知らない人は、たくさんいる。 それを日常から学べる幸福。]
(129) 2015/07/10(Fri) 23時頃
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[ひゅ、と息を呑む。 三人の間から見える、奇妙な部屋>>2:304。 鮮やかに染め上げられた室内で、 真ん中のキャンパスとイーゼルだけがまっさらだ。 それは、全ての色と言う名の雑音を除外して、 これから染めようと言うかの様に僕の目には映って、 どこかエッジの効いた彼女を連想させた。
そして、傍に倒れたマネキンは、その彼女のようで。]
みつ、ぼしさん?
[呆然と口にして、一歩前に踏み出した。]
(130) 2015/07/10(Fri) 23時頃
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……ホストは、寂しかったのかも、な。
[ ポツン、と呟く。 そうして、顔を上げて、 いつの間にか、そこにいた影>>118に、 じ、と視線を投げかけた。
少し遅れて、もうひとつ、足跡>>125が追いつく。]
(131) 2015/07/10(Fri) 23時頃
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── ゆずる、郁。
[ 名を呼んで、息をつく。 ふたりが足を踏み入れる前に、間に合えばいい。]
絵の具塗りたて注意。 ── って感じだから、気を付けて。
あれ、月詠さんだ。
[ あとで教室に戻る、とも告げる。 まず保健室で着替えを調達するべきかなあ、とか。 そういうことを考えながら、腕は、離さない。]
(132) 2015/07/10(Fri) 23時頃
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/* 律くんさ、文字打つのはやすぎじゃないですか??? 書き溜めしてるとしても、驚異的なスピードだと思うんだけど……。 接してて、すげー早くてたまにわたわたしたくらい早い。 私も遅くはないと思うんだけど、いいなあそこまで早いの、うらやましい。
(-39) 2015/07/10(Fri) 23時頃
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――現在・美術室――
[名を呼ばれ>>125振り返る。 少し下にある視線、髪型、かすれてはいたが声。ここに居る中で一番当てはまるのは東彩だ。
彼が息を呑んだ先を見る。 色彩の暴力の中心。真っ白なそこの下。 女子生徒の制服を纏うマネキンがいた。
背後からの声で、やっとその正体を知る。 いや、美術室であることと女子生徒。そしてこの光景で薄々想像はついていた。]
三星か。
[それでも、自分自身で確信すら出来ないのか。
渦巻く感情の中で一番大きかったのは、きっと失望だった。]
(133) 2015/07/10(Fri) 23時頃
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/* >>132 こういう拾い方されるの嬉しくて、くっ…!!ってなる。
(-40) 2015/07/10(Fri) 23時頃
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/* また保健室wwwww
(-41) 2015/07/10(Fri) 23時頃
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な、ん。
[樫樹くんの言葉>>132に、彼の顔を見上げて。 言葉は飲み込む。 なんで、とか。どうして、とか。 多分、聞かれたって僕と同じように分からないと、 想像がついてしまったから。 そして、穂積>>9と服に付着したペンキに、 その言葉の意味を悟り、顔を引きつらせた。]
う、わあ。すごいことになってますよ、穂積さん。 シャワー使って、落としたほうが良いんじゃないです? 僕、制服借りてきますよ。 一階まで行くのは、ちょっと大変でしょう?
(134) 2015/07/10(Fri) 23時頃
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[声>>132に、やはり樫樹だと、そこでやっと確信する。 忠告に頷いて、樫樹と彼に手を引かれる穂積を見送った。]
塗りたて、か。
[美術室を染める絵の具は、テラテラと光を反射している。確かに今にも色が着いてしまいそうだ。
自分を追い越す東彩の背を視界に入れながら、三星を模したマネキンを見る。
……三星を『三星』と確認するのに一番よく見ていた赤銅は、そこにはない。]
(135) 2015/07/10(Fri) 23時半頃
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[彼女の赤銅が好きだった。 瑠希の背の翼と同じくらいに好きだった。
目を合わせることに抵抗はあったけれど、彼女の赤銅を見ているのは好きだった。 彼女が赤銅を失わない限り、三星を間違えることはないと思ったから。
今はもう、見当たらない。 見ることは、無い。*]
(136) 2015/07/10(Fri) 23時半頃
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/* >>136 アアアアアアアアアア(崩れ落ちる)
(-42) 2015/07/10(Fri) 23時半頃
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/* >>119 !?
マネキンを一緒に見つけてたのは瑠希くんだよね
(-43) 2015/07/10(Fri) 23時半頃
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── 回想:教室 ──
[ その反応を、予測していなかった。]
──……そう、かな?
[ ちゃんと、言葉にできないことに、 辿々しい、曖昧な表現に尽きてしまうことに、 申し訳なさなら、感じていた。
だけど、たまらなくて、 拙くても、伝えずにはいられない、って。 ただ、それだけだった。
から、その勢いに、呆気にとられる。 怒らせたわけじゃないんだ、って、 その笑顔に、疑う余地はなくて、 そして、つられるように、顔を綻ばせた。]
(137) 2015/07/10(Fri) 23時半頃
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ありがとう。 図々しいけど、ぜひ、読みたい。 ── すごく、嬉しい。
[ すごく、嬉しい。 そう言ったのは、自分のはずなのに、 満面の笑みを浮かべる穂積に、 なんだか、表情が、崩れてしまいそうで。 無性に、込み上げる気持ちは。
下手な喩えを使えば、 昨夜の感覚と、少し似ていた。*]
(138) 2015/07/10(Fri) 23時半頃
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―― 数ヶ月前 * 中庭U ――
[>>2:215 名を呼ぶ声に反応して、跳ねる背。
ぱちぱち ぱちぱち。 何度も瞬かれる目。
その反応がおかしくて、つい、笑う]
ごめんなさい。 驚かせるつもりはなかったの。
[ 嘘 ]
[物静かな佐久間が驚く顔を期待した。 現実になるかは、分からなかったけれど。
いいものを見れたと、内心で呟く]
(+7) 2015/07/10(Fri) 23時半頃
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[刷毛を持ち、佐久間から指示と問いを得れば>>2:216、 空いている手の親指と人差し指で マルを作りながら、笑んだ]
もちろん。
[任せておけと、言わんばかりに]
(+8) 2015/07/10(Fri) 23時半頃
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[大道具に鮮やかな色が 走り、乗る。
次々に生まれる色彩は、無骨な色を、 彩り溢れたものへと変えていく。
指示された色とは、 すこぉし、 違うところもあったけど、 こちらの色の方がいいと、思ったんだ。
やっぱり、楽しいな ―― そう思った時に、
ぴっ 、
刷毛からペンキが飛んだ]
(+9) 2015/07/10(Fri) 23時半頃
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あ。
[頬に、何かが当たる感触。 ああ、しまった。
ごしり、左手の甲で拭う。 赤色が甲の上に薄く伸びた]
佐久間くん、ごめん。 汚れてもいいタオル、ない?
[やっちゃった。 なんて、眉を下げながら笑う。 次に手伝いをするときは、タオルを持ってこよう。
そう、誓いながら*]
(+10) 2015/07/10(Fri) 23時半頃
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/* なんか、こんがらがるなあ……。
(-44) 2015/07/10(Fri) 23時半頃
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/* 佐久間君に回想お返事返そうとしてログ読みつつ、 映画撮影と上映に必要な、釘を打ったりペンキ塗ったりするようなものって何だろう…って考えあぐねている。 詳しくないとこれだから困る…。
(-45) 2015/07/11(Sat) 00時頃
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[樫樹の表情が、笑顔の形にくしゃりと崩れる。>>127 ああ、伝わった。そう感じて、私も笑い返す。]
そうでしょう? だからね、私。 ……いろいろ、どうにか、考えることにする。
[場違いと言えば、場違いかもしれない。 ここには、血を流すマネキンがある。そんな場所で、笑っている。 だけど、そういうことを一切失ってしまったら、それこそ終わってしまうような気もしている。
だからとりあえず、大雑把でもいい。 歩みが止まらないように、言葉を口にする。 ありがとう、と樫樹が返すから、やっぱり笑った。]
(139) 2015/07/11(Sat) 00時頃
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どういたしまして、……で、いいのかな。 帰ったら、また何か、オススメ押し付けるね。
[言いながら、自分の格好のひどさを改めて実感する。 どうしようこれ、と思ってすぐに、いつの間にか増えていた2人の存在に気付く。>>118>>125]
佐久間くん、東彩くん!
[名前を呼べば、東彩と視線がぶつかっただろうか。>>134 うわあ、とひきつった表情に、顔を覆いたくなる。]
す、すみません……。 その、ちょっと……ごめんなさい、どうしよう……!
[酷い格好をお見せしてしまってすみません、とは今更過ぎたけど。 東彩に着替えを取りに行かせるのもどうなんだろう、と思って、慌てて首を振って。 ふいに思い出したのは、来夏の言っていた、東彩が怪奇現象に巻き込まれたという話だ。>>1:314]
(140) 2015/07/11(Sat) 00時頃
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──と、東彩くん! 少し、お話をしたい。……いい?
[ほら、考え無しだから。 後先を考えずに、何かしなくちゃ、とか。 そういうことを思って、そう言った。
もしも東彩が了承してくれたならば、申し訳ないけれど、その場、あるいは保健室に着いてきてもらいながら、話をするだろうか。
樫樹がしっかりと支えてくれていた手をどうしようか迷って、「たぶん、もう大丈夫」と言ってみる。 ……案外人がいたせいで、急に気恥ずかしくなったのもある。 だけどたぶん、さっきの笑顔で。 それだけで、なんだか、もう立っていられそうだ、私*]
(141) 2015/07/11(Sat) 00時頃
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/*……え? やだー、ふたりでいちゃいちゃしてくださいよー2424
(-46) 2015/07/11(Sat) 00時頃
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/* どこいくかいまだまよてる
来夏のマネキン特攻するべきかーーーどうなのかー
(-47) 2015/07/11(Sat) 00時頃
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[ 自分の姿をした影に、
パレットナイフを刺した瞬間 ]
[ ―― パ ァ ン ]
[ 黒い影が 弾けて、飛んで
その中から まるで
閉じ込められていた色たちが
解放された様に 四方八方へ飛んでいく ]
(+11) 2015/07/11(Sat) 00時頃
|
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[ それが、"あの世界"で見た 最期の光景 ]
[ 元の色を 取り戻して
そして ゆるやかに 笑いながら
―――― 意識は闇に落ちる ]
(+12) 2015/07/11(Sat) 00時頃
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/* ああああああもう!!!!いつかやると思ったよ!!!!!!>七五三と〆
(-48) 2015/07/11(Sat) 00時頃
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―― 回想・文化祭準備 ――
あははっ、びっくりしちゃいました? はい、東彩ですよ。先生から差し入れです。
[佐久間の動揺>>122は予想以上のもので、 してやったりと微笑んで、自分の名前を復唱する。 それが彼にとって、どんな意味があるかも知らず。 隣に座り、自分用のスポーツドリンクを開けて、 ごくごくと飲み干した。 妙に暑い日が続くこのごろだ。水分補給は重要だろう。
佐久間が作っている>>2:215のは、 クラスの前に掲示する、看板だっただろうか。 仕上がり状況を見て、頷く。見たところ、十分間に合いそうだ。]
そういえば、佐久間くんって美術部でしたっけ。 予定通りにいいものが出来上がりそうでわくわくします。
[楽しそうにそう言って、しばしの雑談の後、その場を後にした。*]
(142) 2015/07/11(Sat) 00時頃
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/* だってわたしほんとに毎日のように間違えてた!表発言で〆くんとか言わなかっただけ許して……!ごめんなさい!
(-49) 2015/07/11(Sat) 00時頃
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[>>124瑠希は言う。 悩みを打ち明けられないホストを、どうやって助ければいいのだと。
返答に困った。あたしがホストだと仮定した話だから、なおさら。 ――あたしのこと、人になんて、言えるわけがない。 言っていいと促されても、言えと脅されても、ここにいる皆には相談しない。絶対に。]
……わかんないよ。
[あたしはどうしてほしいんだろう。 みんなを閉じ込めて、どうしてほしいんだろう。
分からない。 ……そうだね。やっぱり、あたしはホストじゃない。]
(143) 2015/07/11(Sat) 00時頃
|
|
[あたしの悩みは、あたしが向き合うべき問題でしかない。 他の人の介入があったとしても、きっとどうしようもないし、あたしが惨めなだけ。
そうだね、律くん。君が言った通り。>>1:322 あたしに解決する力さえあったら、それで済む話だったんだ。
心の傷から逃げずに向き合って、惨めに転がされたあたしの姿からも目を逸らさずに、いれたなら。たぶん。]
わかんないけど……でも。 何かをしてほしい、とか、じゃなくて。 ただ、自分と向き合う勇気がほしかっただけかもしれない。
……あ、えっと、何言ってるかわかんなくなってきた。 むずかしいなあ。
[みんなにしてほしいことがあるとするなら。 ――どうか、このままの関係を崩さずにいてくれますようにって。それだけ。
涼介くんに対しても、きっと――]
(144) 2015/07/11(Sat) 00時頃
|
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[その時、>>123涼介くんの言葉に、はっと息を呑んで。 マネキンと瑠希くんに気を取られて気付かなかった、初恋の人の姿にようやく気付いて、動揺する。]
そう、だよね。 篤人くんもらいかちゃんも生きてるに決まってるよ。 先に外で待ってる、きっと。
[……ああ、いけない。彼にだけは、どうしても知られたくない。 その思いが逸って、彼が口にした言葉には同調するだけ。 あたし自身も同感だったから、その違和感には気付かない。
これ以上ここでできることもないし、移動するつもりで振り返る。 教室から出ようとする時、黒板に書いてある文字にようやく気付く。>>2:309]
(145) 2015/07/11(Sat) 00時頃
|
|
……らいかちゃん。 あのね、あたし、またらいかちゃんに触りたい。 暖かくて気持ちが良くて、傍にいてくれるだけで、よかった。
[ぽつりと、そう呟く。 恐怖とか哀しみとかそういうのはなくて、きっとまた会えるという確信を持って。
あたしは、彼女の名前の“夏”の字に焦がれていた。 ただ、それだけ。
それだけが、たぶん救いだった。]
(146) 2015/07/11(Sat) 00時頃
|
|
あたし、……つくよちゃんも探してくる。 朝起きたら、いなかったんだ。
たぶん、らいかちゃんと同じようになってる、と思う。
[室内にいる瑠希と涼介くんに、そう告げる。 この世界のこと、だんだん分かってきた。
血もマネキンも、あの食堂も、理解できなかった時は怖かったけど。 理解さえできれば、ここは――ホストのための、暖かくて哀しい世界なんだ。]
あたしにできること、何かないかなあって。探したい。
[最後に、ふと涼介くんを見つめながらそう言った。無意識に。 彼に対する行き場を無くした恋心がそうさせたのかもしれない。
悩みの奥で、あたしの気持ちは燻ったまま。 引き止められなければそのまま廊下へと。**]
(147) 2015/07/11(Sat) 00時頃
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/* 自分でも何言ってるかわかんなくなってきた。 めっちゃふわふわしてる。
他の人の事情も正しく把握できてないかもしれない。
(-50) 2015/07/11(Sat) 00時頃
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/* 手を繋いでくれって言う割にPL都合ですぐ離すよねおまえ……感がある
(-51) 2015/07/11(Sat) 00時頃
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── 現在:美術室 ──
謝らなくてもいいですよ。 きっと、三星さんが心配だったんですよね。
[動揺する穂積さん>>140に返事を返しながら、中を見る。 美術室の外から遠目にマネキンの胸元に光る何かが見えた。 もし、あれが別所くんを模したマネキンと同じように、 殺されているようなものだったら。 気の優しい彼女の事だ。 気が動転して駆け寄っても可笑しくは無いと思う。]
え?
[何だろう?首を傾げつつ、 樫樹くんが掴んだ穂積さんの腕>>132を見る。 彼の顔と、彼女の顔を、交互に見て。 特に、こんな樫樹くんの様子は、 はじめて見る気がするなあ、なんて思いながら口を開く。]
(148) 2015/07/11(Sat) 00時頃
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|
/* 最終日組が3人ここで居合わせても、今は踏み込めなーいー
スピリチュアルなこと言い出してきてて自分で大丈夫かってなってる どうすればいいんだこれ
(-52) 2015/07/11(Sat) 00時頃
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|
構いません、けど。それ、どうするんです?
[穂積の服を指差して不思議そうに尋ねる。 保健室に行くというなら、一緒に歩きながら、 話したいことの内容を聞くだろう。*]
(149) 2015/07/11(Sat) 00時頃
|
|
/* 最終日見据えると、理屈系の律くんがいるんで、恋は感情系を担当しようと思うけど。
律くんの事情がいまいち飲み込みきれてないので、瑠希くん頼みになるかもしれない……。
(-53) 2015/07/11(Sat) 00時頃
|
|
[目が合って、まるで自分に語りかけるかのように零された言葉>>147に、また、答えを返せない。みんなに、言えない事ばかりが増えていく]
……できるとか、できないとか、きっと、そういう事じゃないんだとおもうぜ。 ただ、皆で居られれば、良い。 そう思っている奴の世界なんだと思う。 だから、ここの時は止まってるんだ。 不変を求めている、だけなんだと思うよ。
なあ、瑠希も、館石も、どうする? この世界からの帰る方法を見つけたら、二人は、どうしたい?
[静かに、感情を押し殺して、…は二人を見つめた。 責める気持ちも、縋る気持ちもない。ただ、二人の意見を聞きたかった**]
(150) 2015/07/11(Sat) 00時頃
|
|
[ ぼたぼたと垂れる水滴をタオルで吸い取って、 有難いことに、更衣室にドライヤーはあった。 スイッチを、オン。風の音が、響く。
ぼんやり、思う。 ――教室、帰れるのかなあ。 どうなんだろう。ちょっと、帰りづらい。
かといって、いくら此処が、 校舎の形をしているとしても、 こんな場所を、ほっつき歩いていいものか。 ]
(151) 2015/07/11(Sat) 00時頃
|
|
/* 実験的にやってみたけど、性被害と恋愛がテーマでやりづらいと思ったこと
・どう足掻いても悩みを打ち明けられない ・立ち直るための切っ掛けが見つけづらい
やっぱ向かないのかなあ、こういう悩みは。 重くしすぎただけかもしれない。
落ちロルさえ回せればスピリチュアルに自己解決はしたんだけども。
(-54) 2015/07/11(Sat) 00時頃
|
|
……ん、んん。
[ 椅子に座ったまま唸って、脚が揺れる。 揺れる髪の隙間から、正面の鏡を見つめる。 ―――映る自分、無表情の筈の自分の口元が、 意地悪く、にぃ、と。 弧を描いていた、気がして。 ]
(152) 2015/07/11(Sat) 00時半頃
|
|
……?
[ 瞬き、ひとつ。 もう一度、見るけれど。 そこにはただの、自分の顔が、あるだけ。 もうひとつ、瞬かせても。 おかしいものは、なんにもなかった* ]
(153) 2015/07/11(Sat) 00時半頃
|
|
/* ところで。 普段はレティーシャチップって、ふわんとした印象だけど、 恋の設定をつけると、どこか諦めたような表情に見えるのが不思議ですねキャラチップって
(-55) 2015/07/11(Sat) 00時半頃
|
|
/*マジレスすると返信待っている間に〆ロルプロット書いてる
(-56) 2015/07/11(Sat) 00時半頃
|
|
── ん、いってらっしゃい。
[ ひょいと手を離して、二人を見送る。 間際、東彩から視線を感じた>>148ので、 じっと見つめ返して。
自分も着替えた方がいいかな、とか、 そういえば、なんでここに来たんだったか。 思い返しながら、佐久間の背中に声を投げる。]
(154) 2015/07/11(Sat) 00時半頃
|
|
……ゆずる。どうする?
[ 言いながら、カラフルな世界ではなく、 その隣の、小ぢんまりとした部屋の扉に手をかける。]
俺、お菓子もらってくね。 ゆずる、ちゃんと何か食べた?
[ 百合さん、怒るかなあ、って。 美術部顧問の名を挙げたけど、 多分、バレたとして、 本当に怖いのは女子部員たちだ。]
(155) 2015/07/11(Sat) 00時半頃
|
|
── 現在:美術準備室 ──
[ 美術部顧問の百合先生。
と言うと、繊細な美女が微笑みそうだが、 百合静雄教諭は、れっきとした男性である。 ……少し、個性的なのはさておき。
そんな彼の根城。 その片隅に埋もれたダンボールには、 美術部のオヤツが秘蔵されている。
ガサガサと適当に大袋を手に取って、 すぐに踵を返した。
一度、教室に戻ろうと考えながら。*]
(156) 2015/07/11(Sat) 00時半頃
|
|
――回想・文化祭準備――
口から心臓が出るかと思った。
[告げられた名>>142に心底安堵する。 このことがどれほど、自分の気を楽にするか理解する人はきっと少ない。
キャップをひねり、中身を飲む。 ずいぶんと乾燥していたらしく、あっという間に半分ほど飲んでしまった。]
ああ。三星も手伝ってくれた。 もうすぐ、出来る。
[看板をするりと愛おしむように撫で、緩やかに微笑んだ。 自分はポツリポツリとしか返せなかったけれど、東彩、との会話は楽しかった。*]
(157) 2015/07/11(Sat) 00時半頃
|
|
――現在・美術室――
[名を呼ばれれば>>140、ちらりと視線を投げる。 そしてまたすぐ、赤銅を欠くマネキンに視線を戻すだろう。 樫樹に呼ばれ、そこでやっとマネキンから視線を切った。]
もう少し、ここにいる。 さっき、カロリーメイト食べたから。大丈夫。
[そう言うと、再び美術室の中に視線を戻した。
床に転がるそれを、どうしても三星と認め難くて。 けれど美術室の様相が、それが三星の代用品であることを主張していた。]
(158) 2015/07/11(Sat) 00時半頃
|
|
[上履きと靴下を脱ぎ、裸足になる。そして絵の具の海へと足を踏み入れた。 ひたひたと音を立てながら、マネキンへと近づく。 その胸にはパレットナイフが突き立っていた。……少し動いた形跡がある。]
抜こうとした。誰が?
[周囲をぐるりと見渡す。この色彩は、やはり三星を思わせた。 そっと、マネキンの手に触れる。硬く冷たい感触が、手のひらから染みた。]
……何があった?
[聞いてもどうしようもないと、答えはないと知っていた。*]
(159) 2015/07/11(Sat) 00時半頃
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心配なんて、……そんないいものでもない、かも。 ただ、ずっと怖くって。
[東彩の言葉に、少し苦く笑う。>>148 "ホスト"の気持ちも、別所のように、誰かがマネキンと代わって消えてしまうことも。 いろんな可能性が頭を支配して、ただずっと怯えていただけだ。]
……ええ、っと。 とりあえず、保健室には、行かなきゃかなぁ……?
[すみません、一緒にお願いします! と、小さく頭を下げる。 廊下を絵具まみれにしてゆくのもどうかと思って、片手で、上履きと靴下を脱いでまとめる。]
……とりあえず、これで、行きます!
[あとは着替えを調達してから、シャワーを浴びよう。 背を撫でていてくれたのにまともに返すことも出来なかったから、志乃にも、早く謝りたかった。
ぺたん、と一歩を踏み出す。 素足で廊下を歩くってどこか新鮮だな、と思う。]
(160) 2015/07/11(Sat) 00時半頃
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[人は二回死ぬと聞いたことがある。
一回は、肉体的に死んだ時。 もう一回は、人の記憶から忘れ去られた時。
ならば、顔を認識できない自分は、 一体どれほどの人を殺しているのだろう。**]
(161) 2015/07/11(Sat) 00時半頃
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/* 飛躍しているけれど、そこまで気が回らなくなってる
(-57) 2015/07/11(Sat) 00時半頃
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──廊下──
[東彩と歩きながら、いざとなるとどう切り出したものかと迷ってしまう。 なんせ、例の怪奇現象は、東彩の実体験だというのだから、デリケートな話題ではあるだろう。 後先を顧みない、考え無しの弊害。]
……あの、来夏ちゃん、から。 誰かの精神世界に閉じ込められた人は無事に帰れることが多いって、東彩くんが言ってたって、聞いて。
だから、……ええと……、
[うろうろと視線を彷徨わせる。 要領を得ない話し方だったけれど、今の状況も含めて、言いたいことは伝わっただろうか。]
私たち、どうしたら、……帰れるんだろう。
[──出来れば、私、全員で帰りたい。 ぽつんと呟くように、最後に付け足した*]
(162) 2015/07/11(Sat) 00時半頃
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/* 「まさかアイツ自殺したの?なんで??」って反応くるかなあと思ってたらそんなことはなかった…やさしいなあ、というかうれしいなあ、というか…ふへへ あと七五三くんに予想外のダメージ?与えられたみたいで申し訳ないようなちょっとうれしいような
(-58) 2015/07/11(Sat) 00時半頃
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―→1F―
[ 着替えて、またようやく、分かったこと。 色にまみれたのは、制服や上履きもだったらしい。 戻っていく廊下も少し、カラフルで。 ごめんなさいって、こっそり豊田先生に謝る。 着替えを保健室から借りてくるべきかって、 ああ、そういえば。あのポーチも。 飛びだした時に、ソファに置きっぱなしだった。 早く取りに行かなきゃ、って、思う。 信じていな訳じゃない。でも、万が一が怖い。 取り繕える自信は、あまり無い。 そう、冷静に戻りつつある頭で考える。
行きづらい気持ちは、抱えたままだから。 中途半端に、一階へと行くだけで、 うろうろ、うろうろ。まるで迷子だった。 ]
(163) 2015/07/11(Sat) 00時半頃
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/* 脱 字
(-59) 2015/07/11(Sat) 00時半頃
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/* 食堂のメシを食うことに何かしらの意味があると思って食ったけど、 誰も手をつけようとしないねえ……?
いいのか??
(-60) 2015/07/11(Sat) 01時頃
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[ ああもうどうしよう、って考えている最中。 ――そういえば。って。ふと。 異質な、赤や絵具にまみれた空間を思い出す。
この、学校の様でそうでない、場所について。 東彩の話を聞いていただけで、 きっと自分には、知らないことが多い。
世界を作ったらしい、主の特徴を聞いて、 もしかして、だけが過っているのも、あったから。 もし本当にそうなら、そして違うのだとしても。 自分で知らなきゃいけないんだ、って。
義務感なのか、あるいは隠れたかったのか。 それとも、逃げたかったのか。 どれかも分からないまま、図書室へと再び向かう。 ]
(164) 2015/07/11(Sat) 01時頃
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/* 皆がカラフルになるのを、にこにこしながら眺めているアカウントがこちら。
Q.どうして美術部を絵の具まみれにしたんだ? A.派手に去りたかったのと、異世界感を出したかった、からね。
ところでどうして八城くんがいるのかしら? 座談会的なことがやりたかったらしい。
(-61) 2015/07/11(Sat) 01時頃
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/* そこ基準だと千佳子ラクロス部で笑う ラクロス!できなさそう
(-62) 2015/07/11(Sat) 01時頃
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―図書室―
[ 入る直前、後ろを振り返る。 シャワーを浴びている間に、 絵具は乾いていたみたいで、足跡は無くて。 だから多分ばれない、って、少し、安堵。
こっそり入り込んだ先、 なんでこんなところに、なんて。 そう小さく悪態をつきながら、明かりの届かない棚、 そこにある、めぼしい本を数冊取り出して。 本棚の迷路のずっと、奥深く。隅の方。 床に座り込んで、ぱら、ぱら。捲り始める。 参考書、赤本以外の本を読むのは、きっと久々だった。
――勉強は、得意、にしている。 だから多分、理解は直ぐだと、思いたい** ]
(165) 2015/07/11(Sat) 01時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2015/07/11(Sat) 01時頃
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/* 結弦くんの>>161これ、とても好き
(-63) 2015/07/11(Sat) 01時頃
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―― →美術室 ――
こんな状況ですからね。
[予想とは外れていたけれど、 それもまた、さもありなんと言った気持ちで、 穂積の言葉>>160に小さく肩を竦めて苦笑を返した。 「お願いします」という言葉には「はい、お願いされました」 なんて少し軽いノリで返して。 上履きと靴下を脱ぐ様子に、慌てて視線を逸らす。 女の子の素足なんて、目に毒だ。 それこそ、いろんな意味で。]
(166) 2015/07/11(Sat) 01時頃
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[ふと、床に伸びた色の足跡>>61が目に入る。 ここに、他に誰かいたんだろうかと考えて。 聞こえた声に顔をあげる。]
はい、いきましょう!
[冬の廊下は冷たいだろう。早く移動したほうが良い。 気合の入った言葉にそう返して、 見送る言葉>>154にそちらを見る。]
はい、言ってきます。後で教室に行きますね。
[樫樹と佐久間にそう伝えて、美術室を後にした。*]
(167) 2015/07/11(Sat) 01時頃
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/*あ。 だああああミスった! 3dから一人称固定にしようと思ったのに! だめですのう。
(-64) 2015/07/11(Sat) 01時頃
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[ ―― カチリ
とても、小さな 小さな音に 目蓋を開けて、二、三度、目を瞬かせる。
高い天井。吊り下がる蛍光灯。 見覚えがあった。 さっきまで見ていた光景に。
上半身を起こす。 背中が、痛かった。床に寝転がっていた。
見渡す"教室"の中。
教室の後ろには、 何枚ものキャンバスが棚に仕舞われ、 畳まれたイーゼルが丁寧に立てかけられたいた]
(+13) 2015/07/11(Sat) 01時頃
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……どうしてあたし、こんなところで寝てるの。
[学校の美術室。 さっきまで見ていた、あれは夢?
窓の外は"夢"の中の美術室と違い、日が落ちて暗い。 立ち上がって、のろのろと窓に近づく。
鏡のような窓に映る自分を見る。 特に何も変わっていない。
首に手を当てる。何もない]
(+14) 2015/07/11(Sat) 01時頃
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[ だけど、あの時。
首を絞められた。その感触を、覚えてる ]
(+15) 2015/07/11(Sat) 01時頃
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―― →廊下 ――
[それにしても、話って何だろう? 検討がつかなくて、どう話かけていいか分からない。 黙ったまま足を進めていると、 ぽつぽつと穂積さん>>162が話し始める。]
日下部さんから。 ああ、そういえば。あの時いませんでしたもんね。
[どうしたら帰れるんだろう。 それは、僕にとっても知りたいことだ。]
僕、は。閉じ込めた人は、閉じ込められた人を、 正であれ、負であれ、求めているんだと思います。
(168) 2015/07/11(Sat) 01時頃
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ここが、精神世界の主、 【ホスト】の心の中なんだとしたら。 僕たちの何かが嫌なのか、 それとも僕たちに助けを求めているのか。 ……世界を受け入れたら、いいのかなあ。
[天を仰ぎながら、ぽつりと呟く。 先ほど見た食堂は、何を示しているのだろう。 絵画みたいに綺麗な場所で、 みんなでご飯を、食べたいのかな。とも思う。]
……僕も、みんなでかえりたいです。
[口にするのは紛れもない本音だけど。 それでも少しだけ。ほんの少しだけ。 自分がホストだったら、どうしたいだろう。と考えに沈む。*]
(169) 2015/07/11(Sat) 01時頃
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/* >>+13 時計の描写忘れた!!
(-65) 2015/07/11(Sat) 01時頃
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/*びっ……くりした。 >>167投稿して今まで、 葛城さんのテキスト読んでなかったんですよ私。 足跡ついてるよね?ね?って思って入れたけど正解だったわ。 あとりっくんは上履きの裏にはついてても、 身体はあまりついていないと予想してる。 よって気付かないロールを回しました。
(-66) 2015/07/11(Sat) 01時頃
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── 現在:3F ──
わかった。 適当に、戻って来なよ。 みんな、心配する。
[ 残る、と言われれば、すぐに引き下がって、 佐久間を残して、階段を下る。
チョコレート。煎餅。マシュマロ。ビスケット。 そんなものを抱えながら、 ぺた、ぺた、と、ハンコのように、 カラフルな足跡を残して行く。*]
(170) 2015/07/11(Sat) 01時半頃
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……求めてる、のかなぁ。
[聞きながら、息を吐く。>>169 東彩の穏やかな口調は、樫樹とはまた違って、静かに心に染み込むみたいだった。 それと、彼にとっては甚だ不本意なことだろうけど、視線が近いことが、少し落ち着く。 勿論、口に出しては絶対に言わないけれど。]
どうしたらいいのかな、って、考えてたんだけど。 ……難しい、ね。
[世界を受け入れたらいいのかな。>>169 そんな言葉に、小さく俯いた。 私には、出来ない。私は、この世界を望んでいない。]
……この世界、先に進みたくない、みたい。
[樫樹にも叫んだことを思い出しながら、ぽつりと零す。>>71 扉はすべて頑なに閉ざされて、出ていくことを許さない。 誰かがいなくなったかとと思えば、残されるのは、血に濡れたマネキンだ。]
(171) 2015/07/11(Sat) 01時半頃
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[開かない窓へと視線を向けた。外は相変わらず、雪が振り続けている。 窓の先が、少しも見えない。 ──見たく、ないんだろうか。]
この世界じゃなくて。 ……一緒に帰って、そこで、一緒に進もう、って。 そういうのじゃ、駄目なのかな。 *
(172) 2015/07/11(Sat) 01時半頃
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── 現在:1F ──
[ 辿り着いた1階には、 すでにカラフルな色がついていて>>163、 多分、人影を予測しながら、教室の扉を開いた。 想像していた姿は、そこにはない。
人気のない教室に、持ち帰ったお菓子を置いて、 黒板にメモを残しておくことにした。
「ご自由にどうぞ カシキ」
つまみやすいよう、大袋をあけて、 中の小包装のお菓子を、 両掌に収まるくらい、手にして、 また、教室を出て行く。*]
(173) 2015/07/11(Sat) 01時半頃
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/* >>39>>41 >>159 このあたり、IFでお返ししたいなー。 ソロル大好きマンですどうも。 そして美術部組が好きでな……。
あと>>163>>170のカラフル足跡が可愛いなって。
(-67) 2015/07/11(Sat) 01時半頃
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── 現在:1F図書室 ──
[ きっと、それは、ちょっとしたカンだ。
足跡は、1階にはほとんど残されていなくて、 少し、探偵気取りで考えたから、 カン、ともまた違うかもしれないけど。
ガラリと、躊躇なく音を立てて、扉を開く。 今は手が、不自由だから、仕方ない。
ずんずん迷いなく進んだのは、 今度こそ、多分、カン。]
志乃さん。
[ さっきと逆だねって、言わないけど。 本に顔を埋める彼女の前に立つ。]
(174) 2015/07/11(Sat) 01時半頃
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── おすそわけ。
[ 掌に積もったお菓子を、ぐっと突き出す。
幼い子供のような方法しか分からなくて、 ただ、やっぱり静かな空気のまま、 じっと、反応を待った。*]
(175) 2015/07/11(Sat) 01時半頃
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僕たちだけ登校してたのって、 そういうことかなって僕は思うんですよね。
[あんな大雪の日なら自主休校したっていいはずなのに、 ここにいる皆は登校した。 それは、登校しなくちゃいけないという、 無意識でのSOSの受け取りサインだったのかもしれない。 少なくとも、僕はそう思う。 文化祭。ここにいる全員が揃っていなければ、、 あんなに良い時間は作れなかった。 きっと卒業してからもずっと、 いい思い出として思い出すだろう。]
難しい、ですね。
[言葉を復唱>>171して、一歩ずつゆっくりと歩く。]
……。
(176) 2015/07/11(Sat) 02時頃
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[先に進みたくないという言葉に、穂積さんの方を見る。 彼女の視線>>172は窓へと向いていて、 僕もその視線を辿るように窓の外を見る。 まるで昨日と変わらないような雪景色だ。 普段はそんなに雪なんて降らないのに。]
一歩も動きたくない時も、ありますよ。 そういう時は、少し休んで。 また歩き出せばいいんですけど。 そういうのって、なかなか伝わらないんですよね。
[奇妙な違和感を感じて、携帯電話を取り出す。 表示された日付は、瞬きしても変わらない。 昨日と同じものだった。]
……ほづみ、さん。それ、正解かもしれません。 時間は変わっても、日にちが昨日のままです。
[穂積に自分の携帯電話の液晶表示を見せる。 そこに表示されているのは、時間と、昨日と変わらない日付だった。*]
(177) 2015/07/11(Sat) 02時頃
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そう、かも。 ……あんなに、雪が降ってたのに、ね。
[行かなくちゃ、登校しなくちゃ。 ──負けちゃ、駄目だ。 ……とは、私の場合ずっと思っていたから、SOSに応えられたのかどうかはいまひとつ分からないけれど。
視界さえ覆い隠してしまうような白い雪の中、集まったメンバーたち。 それは、何を意味しているんだろう。 考えても考えても、答えはやっぱり不明瞭だ。
同じように窓の外を見ながら、東彩が語る。>>177]
……そう、だよね。本当に、そうだ。 何か、どうしようもないことがあって、 そういう時に自分を許してあげるのって、たぶん、すごく難しいんだと思う。
[いろんなことが、難しいね。 そう呟いて、ため息を吐く。]
(178) 2015/07/11(Sat) 02時半頃
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[不意に、携帯を手にした東彩に液晶画面を向けられる。 失礼します、と告げながら覗き込んだ。>>177]
……本当だ……! 時間、ループしてるってこと?
[目を丸くして、東彩を見つめる。 同時に、思い出したことがある。 少し早口になりながら、東彩にそれを告げた。]
……そういえば、時間、で思い出したんだけど。 チャイムって、8時50分にしか鳴ってないみたい。 私、たまたま時計を見てたから、気づいた。
[言いながら、頭の片隅で思う。 ──ああ、ここは、やっぱり私の世界じゃない。*]
(179) 2015/07/11(Sat) 02時半頃
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──保健室──
……あの、一緒に来てくれて、ありがとう。 助かりました、ごめんね。
[会話を交わしながら、保健室に辿り着く。 随分気持ちは落ち着いていて、あとはこの酷い姿をどうにかしなくてはいけない。
流石にシャワーにまでついてきてもらうわけにはいかないから、着替えを手にしたまま、東彩に頭を下げた。**]
(180) 2015/07/11(Sat) 02時半頃
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[返される返事>>178には頷きを返して、 僕はため息をつく穂積さんの様子を見る。 まるで、自分はホストではないと言うような。 そんな口ぶりだなあ、と思う。
ねえ、穂積さん。君は追いつめられてはいませんか。 大丈夫ですか、なんて。そんなことは聞けなくて。 気付いたことを告げる>>177。 ループ、という言葉>>179に神妙に頷く。 チャイムの音に今度は僕の方が驚いて、 目を二度瞬かせる。]
時間まではきちんと見れていないんですが、 僕も、時計の針が同じような位置だなって思ってて。 穂積さんも見ていたなら、8時50分。 この時間に、何かあるのかもしれませんね。
(181) 2015/07/11(Sat) 02時半頃
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[口にするのは仮説であって、確定情報ではない。 けれど、確認してもいい仮説かもしれない。 だけど、みんなに伝えるにはまだ情報が少なすぎる。 もう一度、今度は時計を見ながら確認して。 正しければみんなに伝えようと、胸の内で決める。]
あ、そういえば穂積さん。食堂>>1:38は行きましたか? あれは……ホストと関係しているのかもしれません。 僕、には。絵画のように、見えました。
[少し迷って、言葉を濁して伝える。 そんな言葉に、彼女は何を思っただろう。*]
(182) 2015/07/11(Sat) 02時半頃
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── 保健室 ──
[保健室まで辿り着けば、エスコートするように扉を開く。 「どうぞ、お嬢様?」なんて茶目っ気を出してもみた。 彼女の反応が何であれ、目尻を下げて笑うだろう。 お礼の言葉には二度ほど目を瞬かせて、小さく微笑んだ。 同じように頭を下げる。]
どういたしまして。 あ!貸し出し用の制服は、 ベッドの下の衣装ケースの中にあります。 タオルはそっちの棚の中ですね。
[室内を指差して、場所を教える。]
それじゃあ、また教室で。
[手を振って、保健室を後にする。一路教室へと向かった。**]
(183) 2015/07/11(Sat) 02時半頃
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── 3-2教室 ──
[同じ一階の道は移動が容易だ。 教室まで戻り、黒板の前でチョークを手にする。
『美術室にマネキンが出現。 三星さんか?』
『日にちが変わっていない?』
なんて現実味の無い文章なんだろう。 ひとつため息をついて、窓の外へ視線を向ける。 昨日と同じような雪が降る様子を、黙って見つめた。**]
(184) 2015/07/11(Sat) 03時頃
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[白いコートを着て、財布や携帯を持って身支度を済ませてから二階にある自室を出て、階段を駆け下りて玄関へと向かう。 だが、その途中で――突然、後ろから、誰かに腕を強く引かれた]
ふぇあ!?
[驚いて奇声を上げながら後ろに倒れ掛かるものの、なんとかその場に踏みとどまった。 一体何が、と思い後ろを振り返れば、そこには愛すべき我が弟達の姿。上の方の弟が腕を掴んで、その隣に下の弟が 居るのだが――何故か、二人とも眉を吊り上げている。
え、なに!?私二人を怒らせるようなことした!? そんな風に内心戸惑いつつ焦っていれば、腕を掴んでいる弟、征春がゆっくりと口を開いた。]
(+16) 2015/07/11(Sat) 03時頃
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「こんな時間に、どこ行くんだよ」
え、えっと、友達が病院に運ばれたみたいだから、心配で。 様子見に行きたいな、見守りたいな、と、病院に…。
[まだ何で彼らが怒っているような表情をしているのが分からないから恐る恐るになってしまったが、正直にそう話した。二対の目が見定めるかのようにじっとこちらに向けられる。とても、居心地が悪い。
やがて、一瞬ほっとしたような表情になったと同時に腕を掴む力が緩まり、その後にこりと笑った。だが目が笑っていない。 しかし、流石双子と言うべきか、二人とも表情が切り替わるタイミングが全く一緒である。 そして今度は、下の弟、清春が口を開いた。]
「あーよかった。姉貴、ここ一週間思いつめてたみたいだから心配しちゃった。 でもま、さっきの言葉は本当みたいだし。行ってもいいよ。」
(+17) 2015/07/11(Sat) 03時頃
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[なんで弟達に許可貰わないと外出しちゃだめみたいな感じになっているのだろう。 と思ったが、それよりも気になることがあった。思い悩んでる、って、なんで。どうして? だって、わたし、いつもみたいに笑えていたはずでしょう? その戸惑いが顔に出たのか、今度は呆れたような眼差しが向けられる。
二人曰く。 ここ一週間の姉貴の笑顔は少々、ぎこちなかった。 小さいときからずっと一緒に居る俺達が気づけないわけないだろう。 何か思い悩んでるのだろうと思ったが、多分聞いてもはぐらかされるから、気づかないふりをして、相談されるまで待っていた。
と、いうことらしい。 気づかれていたという単純な驚きと、どうしようという戸惑いと、騙していたかのような罪悪感がない交ぜになって。きっと今私は、困ったような、申し訳ないような、複雑な表情を浮かべてしまっているのだろう]
(+18) 2015/07/11(Sat) 03時頃
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「でも、ここまで相談されないなら、多分相当重い悩みなんだろ。だから、もう待たない。」 「今日はもう遅いからいいけど。明日には洗いざらい吐いてもらうから。」
…っ、
[こっちを真剣に見つめながらそう言う、弟達から視線を逸らそうと目を伏せて、唇を噛む。 そう言ってくれるのは嬉しいけど、だめだよ。無理だって。言えるわけないじゃない。こんなこと。 だから、結局、]
…やだ!ごめん!
[そんな、子供染みた拒否の言葉をぶつけて、掴む力が緩んでいたのをいいことに腕を思い切り振り払って。 大好きな弟達に背を向け、一目散に玄関へ、そして外の闇へと逃げ出す。 後ろから呼び止める声が聞こえた気がしたけど、何も聞こえない振りをした**]
(+19) 2015/07/11(Sat) 03時頃
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/* とりあえず救済フラグを立てておく… いや、このまま現実で自殺したら七五三助かったかと思えば(七五三に続いて)日下部が自殺とかふざけんなってなるだろうし……
たぶんね、この子、自分だけじゃ生きようと思えない。だから他のPCさんに何か言ってもらうか、家族やあかりちゃんになんとかしてもらわねえとどうにもならねえです…
最初はね、落ちロルではあかりちゃん「死ぬのが当たり前だよねえなんで嫌がるの?だめだよ一緒に死んでくれないと」って病み病みにして、現実でのあかりちゃんは「ばか、生きてていいんだよ、生きてよ」にしようかと思ったけど落ちロルがああなっちゃったから… この場合きっと現実でのあかりちゃんも、生きてていいよとは思ってるけどできれば一緒に死んで欲しいごめんね、になるからあかりちゃんに救ってもらうのはたぶんむり。 となるとやっぱ弟達か両親しか…
(-68) 2015/07/11(Sat) 03時頃
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/* 弟達の名前はさっき決めた。 征春より清春の方が若干口調が柔らかい。見た目そっくり。だが家族はちゃんとどっちがどっちか分かる。 安定のシスコン。そして来夏はブラコン。
最初な、片方「春」にして片方「秋」にしようと思ったけど一卵性なら生まれた日同じじゃんね!?と思って両方春にしたよね…
(-69) 2015/07/11(Sat) 03時半頃
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/* あ、そういや前村の子の名前誰も出せてない…ひなこちゃんや朱美ちゃんとともだちになりたいです… あと神楽くんとも友達がいいなあ。ほら弟いるじゃん?弟ゲームやるじゃん?それに付き合うじゃん?だから「あ!それ弟達とやったことあるよ!面白いよね!」な感じで知り合って、あわよくば家に招いて弟交えゲームの4人対戦したい(願望) ただし私が一番よわい。だからくやしい。でも楽しいから毎回参加する
(-70) 2015/07/11(Sat) 05時頃
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/* メモ 時計の描写 別所くんからの電話 コートなどの荷物の描写
(-71) 2015/07/11(Sat) 10時頃
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──少し前:廊下→保健室──
[東彩の言葉に、考えながらも頷いた。>>181]
……8時50分、に。 あまり、1人には、ならないほうがいいのかも。
[マネキンに代わることで帰れるという絶対の保証があるのならともかく、出来ればあの光景をそう何度も見たくはない。 別所は月詠と共に歩いていて少し目を離した隙に消えてしまったようだったし、確証はない。>>2:138 だから、少し自信のない声になったけれど、一応そんな提案をしておく。
そして、東彩が口にした「食堂」という単語に、ぱちくりと目を瞬いた。>>182]
……か、絵画? え、うちの学校の食堂って、そんな……、
って、ああ、そっか。 購買も、消えてるんだもん、ね。
(185) 2015/07/11(Sat) 10時頃
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[言いかけて、首を緩く振る。常識で測っちゃ駄目なんだった。 東彩がそう言うからには、食堂にも何か変化があるのだろう。 濁された言葉が少し気になったけれど、彼の言い方を聞くと、血を流すマネキンよりはましな光景なのかもしれない。]
ありがとう。後で、行ってみる。
[伝えてくれたことに礼を告げれば、ちょうどその時に保健室に辿り着いたか。 少し茶目っ気を見せた仕草で扉を開く東彩に、少し恥ずかしいやらおかしいやら。>>183 ──自分の格好を見下ろして、おかしさが勝った。 くすくすと笑いながら、言い返す。]
東彩くん、お嬢様って、たぶんこんなに絵具まみれじゃないと思うよ……!
[しかも裸足、と更に言えば、東彩も柔く笑ってくれただろうか。 てきぱきとした指示と2度目の着替えの拝借にどこかデジャヴを感じて、苦笑する。>>1:150 2度あることは、3度ある。 制服をこれ以上汚さなきゃいいけど、──気を付けよう。 密かにそう思いながら、「また後で」という東彩に手を振り返した。*]
(186) 2015/07/11(Sat) 10時頃
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/* そして落ち時に汚す。(3度目
(-72) 2015/07/11(Sat) 10時頃
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―現在・1F図書室―
[ 『集団失踪事件のメカニズム。開明されない謎!』 開いた本にはそんな文字が躍っていて、 また、ひとつ。ページを捲る。
多分、そう目新しい情報はなかった。 だけど、ひとつ、引っ掛かるもの。 ]
………生死の境を彷徨っている 事故、自殺未遂で衰弱
[ 指先で文字を追って、"それ"を唱える。 そして、思う。多分、間違っていた。 葛城志乃は、衰弱、というものを、 もしかしたらまだ、 軽い意味で捉えていたのかもしれない。 ――ふと、過るものは。 自殺未遂をしたらしい、隣のクラスの男子。 ]
(187) 2015/07/11(Sat) 11時頃
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|
[ ページを捲る音すら、止まる。 どういうこと、もしかしたら、が、頭を支配して、 (駄目。まだ足りない。) 突き動かされるように、もう一度紙に触れたところで、
――扉が、無遠慮に開かれる音がした。 ]
(188) 2015/07/11(Sat) 11時頃
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|
……
[ 本棚の隅の、更に隅に身体を寄せる。 行き止まりだ。逃げようと思っても出来ない。 だから、戸惑いはすれど、抵抗すること自体はせず。 迷いなく来た相手と、 差し出される菓子の山とを、交互に見ていた。
どうして来たの、とか。 どうして此処が、とか。
扉が開かれた時に思ってしまった疑問は聞かずとも、 相手が相手だ。分かってしまう、気がした。 ひとつ息を吐いて。 開いていた本を閉じて、向き直る。 ]
(189) 2015/07/11(Sat) 11時頃
|
|
…………ありがたいけど、 他の子は、それ、ちゃんと食べてるの?
[ だけど、悲しいかな。 素直に受け取る選択肢は、無かったらしい。
たとえそれが、自分に差し出されたものだとしても。 優先するものは違うでしょうって、 根底に染みつかせた義務感から、問いかける。 じっと、合った瞳を逸らさないまま* ]
(190) 2015/07/11(Sat) 11時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2015/07/11(Sat) 11時頃
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── 現在:1F図書室 ──
食べてるかもしれないし、まだかも。 教室、誰もいなかったから。
[ 淡々と、口にするのは本当ばかり。 まっすぐ、見つめ返したまま、 平坦な声で、問い返す。]
── けど、それって、 今、なにか、関係ある?
[ ゆるやかに、腰を下ろして。 静かに重ねるのは、単純に、疑問だ。]
……志乃さん、 俺たち、18で、もう、こどもじゃないよ。
(191) 2015/07/11(Sat) 11時半頃
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志乃さんが、そこまで"みんな"を、 気にする必要って、あるの?
1から10まで、面倒見なきゃなんないほど、 何もできないこどもに見える?
[ 多分、彼女にこんな物言いをしたの、はじめてだ。
自分とも、自分の家族とも、 きっと、彼女の家族とも、違う何かに、 視線と、言葉を重ねる。**]
食べるかどうかくらい、 みんな、自分で選ぶよ。
これは、俺が、 志乃さんに、渡したい分。
(192) 2015/07/11(Sat) 11時半頃
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/* ほんと それな
(-73) 2015/07/11(Sat) 12時頃
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──回想:1度目の敗北に至るまでと、その後──
[中学3年生。 夢見がちで本の大好きな少し幼い子どもに降りかかったのは、これもまた何処にでもあるようなイジメだった。
きっかけは、友人との小さな不和。 その友人が、クラスの中でそれなりに中心に位置する子だったのが不運だっただけ。 中学3年という、進路で揺れる時期だったのも運が悪かったのかもしれないと、今となっては思う。 一気にクラス中に広がった悪意に、ただ愕然とするしかなかった。
カッターの刃が机の中に入っていたり、上履きがなくなったり、分かりやす過ぎるぐらいに分かりやすい行為。 それ以外は、存在を無視される。 こんなの、漫画の中だけだと思ってた。青ざめながら、背中を丸めて堪えていた。 ごめんなさい、ごめんなさい、と何度も繰り返して、泣きそうな思いでひたすら小さくなる。 そんな風に、ずっと謝り続けていれば、案外早く収束したのかもしれない。]
(193) 2015/07/11(Sat) 12時半頃
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[だけど、──好きなもの。 "本を読んでいること"が、あたり前のように、攻撃材料に使われた。
ゴミ箱に捨てられた本の前で、茫然とする。 唇が戦慄くのを感じながら、紙くずや埃を払いのける。 乱雑に扱われたせいで、破れてしまった頁を拾い上げて、テープで修復した。
まぁた、変なの読んでる。 さざめくように笑うクラスメイトたちに、頭のどこかが一気に熱くなる。 これは、私の好きなものなの。誰にも、馬鹿にされたくない。 ましてや、私を攻撃する材料になんて、使っていいものじゃない。
本が大好きで、考え無しで。 好きなものにはとことん頑固にならずにいられない馬鹿な子どもは、うっかりそこで踏ん張った。 両親にも、兄にも、学校でのことは決して言わない。 大好きだから、今、負けたくない。 そんな気持ちを、家族に理解してもらえる気は到底しなかった。 ただ、胸に、ずっと本を抱きかかえていた。]
(194) 2015/07/11(Sat) 12時半頃
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[そうして踏ん張り続けて、──最後に、折れた。
もう嫌だ、学校に行きたくない。 叫んで、玄関で蹲った。]
(195) 2015/07/11(Sat) 12時半頃
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[それからは、出席日数だけは気にしつつほとんど部屋に閉じこもった。 高校は、少し遠くて知り合いが殆どいないだろう北洋高校を受ける。 自分の惨めさに泣きたくなりながら、逃げることだけをひたすら考えていた。
だけど、大好きなものひとつさえ、最後まできちんと守り切れなかった私は、そこでやっと気づく。 好きで、楽しくて読んでいたはずのものが、もうそれだけじゃなくなっていた。
負けないための、材料。 或は、武器と言い代えてもいいかもしれない。
馬鹿にしないで。私はこれが、好きなんだ。 そう本を抱きかかえて、必死に何度も頁を捲ること。 だけど、内容なんて、どれだけ頭に入っていたんだろう?
読まなければならない。楽しまなければいけない。 だって、私は、それが楽しくて。ずっと楽しくて、それだけで。
──ああ、その日々の中に、兄の言う"隙間"は、きっとない。>>114]
(196) 2015/07/11(Sat) 12時半頃
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[高校になって、友達が出来た。 教室の隅の、小さな女子グループ。>>0:151 自分ほどではないけれど、アヤカたちも多少は本を読むから、そこは本当に居心地が良かった。 熱っぽく語る私を、しょうがないな、と笑いながらも話を聞いてくれる。 私、あの子たちが、本当に好きだった。
ゆったりと、時折忙しなく過ぎてゆく時間の中で、本を楽しむゆとりが帰ってくる。 おかえり!そう叫びたいぐらいに、嬉しくて楽しくて、無我夢中になって読んだ。 どうしようもないぐらいに、幸せだった。
だけど、ずっと、二度目に怯えていた。 立ち止まって蹲ってしまう、二度目の敗北。 "読みたい"のではなく、"読まなければ"ならなくなること。]
(197) 2015/07/11(Sat) 12時半頃
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[そこまでいくといっそ宗教じみているとか、そういう固執は健全じゃないとか。 そういう反論を、自分の中で想像してみる。 想像が出来る程度には、私は、冷静だ。 だけど、それを想像してみてなお、自分は手放すことが出来ないと知っている。
本を読まない人間が、どうやって日々を生きているのか。 堪えがたいほど静かな夜を、本を読まずにどうやって越えているのか。 私には想像が出来ないし、この先だって手放したくはない。
息を吸うように、ご飯を食べるように、眠るように。 けれど、ただ、そうすることが、とても楽しい。 そんな風に、私は、ずっと読んできた。
だからこそ、それは、強く頑なに。 二度目の敗北は、決してあってはいけないんだ*]
(198) 2015/07/11(Sat) 12時半頃
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……勇気、か。
[つっかえるように吐き出された言葉>>144を、切り捨てることはしない。けれど、飲み込んだそれには、後味の悪さしか残らないのも、また事実だ。
だって、どうしようもない事だってある。 勇気を持ったところで、変えられないことも、踏み込めない場所もある。]
……難しいな。 ごめんな、変なこと聞いちゃって。
[あぁ、もう、やめておこう。 はぐらかすように話を切り上げて、にっと笑って見せる。
涼介も言っているように、>>150、皆と一緒にいたいだけ、とか、そんな純粋な理由であれば、それでいい。
でも、本心はそこじゃない。 ホストの願いだとか、そんなもの、どうだっていい。 ただ、自分は――]
(199) 2015/07/11(Sat) 12時半頃
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――帰りたいよ、俺は。
お前らと一緒にいるのは楽しいし、 出来るとか、出来ないとか、関係なくても、それでも。
[仮定だとか、主張だとか、 複雑なそれらが絡まって、 訳のわからなくなってきた頭でも、結局はそう思う。
“好き”と、“信頼”は、違う。 自分の背の翼を知っても尚、変わらない関係で居られるなんて、思っちゃいない。
やっと得られた友情が軽蔑に変わる前に、 踏み込まれない場所へと逃げてしまいたい。 自分が思うのは、それだけだ。]
(200) 2015/07/11(Sat) 12時半頃
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館石。
[あぁ、そう言えば。 思い出したように、去ろうとする>>147館石の名を呼んで、自分の口元に右の人差し指を当てた。
艶然と微笑んで、けれど、真っ直ぐに眼差しを向ける。 きっと、それだけで伝わる。
踏み込んでくれるなよ、とか、言いふらすな、とか。色々意味合いはあるけれど、彼女なら大丈夫だろう。 彼女もそこまで馬鹿じゃない。何かを抱えているなら、多分、尚更。**]
(201) 2015/07/11(Sat) 12時半頃
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[ 平坦な問い返しに、かっとした。 ]
だって!……
[ 反射的に強い言葉が一瞬出て、図書室に響く。 そんなもの気にせずに、私は、と。 更に、反抗しかける。
だけど、重ねられる言葉と、その内容。 今までかけられたことも無い様なそれに、 きっと自分は酷く、動揺していた。
―――こどもなのは、誰だよ。 ]
(202) 2015/07/11(Sat) 13時頃
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さて、と。
[伸びをして、そこにいたであろう涼介を振り返る。 彼の視線の行き先に寄っては、何かを言うつもりだけれど、それよりも先に。]
俺、飯食いに行くわ。 昨日の朝から何も食ってねーんだもん。 流石に腹減った。
[あっけらかんと言って、にっと笑ってみせる。 先程までの重苦しい雰囲気を振り払うように。 聞けば、食堂は魔法のように食事を出してくれるところらしいし。 腹が減ってはなんとやらだ。
あぁ、その前に、保健室にでも寄ろうか。 シャツだけというのは、流石に肌寒い。何より、“記号”をひけらかすような真似を、これ以上したくはなかった。**]
(203) 2015/07/11(Sat) 13時頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2015/07/11(Sat) 13時頃
截拳道 カイルは、メモを貼った。
2015/07/11(Sat) 13時頃
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[ 分かってる。分かってるよ。 きっと、私は。 "みんな"より、ずうっとこどもだ。 あの時自分で作った支えを失くしてしまったら、 私、きっとどうしたらいいか、わからない。 いつだって、簡単に迷子になる。
だから、必死に立とうと、している、のに。 ]
(204) 2015/07/11(Sat) 13時頃
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[ 多分、取り繕えてない。 悪意もないだろう、ただの疑問に、言葉に。 簡単に揺れそうになる自分を、どうにもできなくて。 一瞬だけだけど、きっと、泣き出しそうな顔をした。 また、遅れて、それを自覚して、 ]
………、 いただき、…ます、
[ 咄嗟に、合っていた視線を、逸らして。俯く。 両手を差し出して、大人しく、そのまま受け取ろうと。 絵具の落ちた、長い髪はふわりと揺れて、 カーテンみたいに自分の顔を隠す。
――なんだかもう、やだなあ、みっともない。 薄暗い図書室の隅。見えている床は、滲んでいた。 鼻がつんとして、見ないでほしい。 ]
(205) 2015/07/11(Sat) 13時頃
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/* あ、じゃあはよ食堂行こう!柏原くんとお話し出来るかもだし……!
(-74) 2015/07/11(Sat) 13時頃
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[ 受け取る前か、後か。 ぽつりと、手を差し出したまま、もう一言付け足す。
渡したなら何処かに行って、とか。 そういう拒絶の言葉じゃなくて。 ]
……ごめん
[ ごめん、こどもみたいなプライドは、 突かれて、ただ揺れるだけで。それだけで。 その先、誰かに何かを乞うことを、邪魔しているって。
多分、そんな、罪悪感* ]
(206) 2015/07/11(Sat) 13時頃
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[やっぱり、帰りたい、のか。 瑠希からの言葉に>>200、寂しさよりも罪悪感が疼く。 この世界に皆を呼んで、きっと、嬉しいのは自分だけだ。 皆が居て、日常を送って、余計なしがらみも、追ってくる時間もなくて、ただ皆で、時の止まった校舎で。 それは、なんて素晴らしい事なんだろうと。確かに自分は、思っていた。 あぁでもそれは、独りよがりだったんだな。]
……帰れるよ、きっと。 帰りたいと思えるなら、帰れる。
(207) 2015/07/11(Sat) 13時半頃
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[この世界が本当に自分のものであるのならば、どうか、帰っていう友人が痛みを感じる事がなければいい。 瑠希の背中を見ながらぼーっと、そんなことを考える。 ふと。ほんの偶然で。少しだけ、彼の背中に何かが見えた気がした。 羽根のような、あれ、瑠希って天使かなんかだっけ? 錯乱した頭で、真顔でそんなことを考えながら、口を開こうとした…を遮るように、腹が減ったという言葉>>203。 そういえば、結局自分も何も食べていない。思い出すかのように、お腹がぐうとなり出した。]
(208) 2015/07/11(Sat) 13時半頃
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あ、そういえばそうだな。俺、まだ食堂の方は見てないんだよなー。 よっしゃ、俺も一緒に行くよ。
[そう言って、彼の横に肩を並べる。もし彼が保健室に行くというのなら、それもついでに付き合おうと思いながら*]
(209) 2015/07/11(Sat) 13時半頃
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── 現在:3-2教室→食堂 ──
[窓から視線を外して、増えた文字>>173に小さく微笑む。 恐らくこの文字は、置かれたお菓子を差しているんだろう。
チョコレート。煎餅。マシュマロ。ビスケット。 種類豊富に揃えましたって感じのそれらから、 ビスケットを1個、チョコレートを1個もらう。 自分の席に座って、手を合わせる。]
いただきます。
[ビスケットを1つ口にして、咀嚼する。]
喉、渇くなあ……。
[変わってしまった食堂だったけれど、自販機はあるだろう。 お菓子をポケットの中に詰め込んで、教室を出る。*]
(210) 2015/07/11(Sat) 13時半頃
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/*1/3とはいえラ神よ…。
(-75) 2015/07/11(Sat) 13時半頃
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[シャワーを手早く浴びる。 お湯の熱で、身体がじんわりと解れてゆく。
更衣室のドライヤーを使おうとしたら、まだそれは熱を持っていた。>>151 此処に来る途中で見かけたカラフルな足跡を思い出す。志乃だろうか。
しっかり髪を乾かしてから、鏡の中の自分を直視する。 一度だけ、ぱん、と頬を両手で挟んで、立ち上がった。 教室に戻る前に、東彩に教えてもらった食堂に行ってみたかった。]
(211) 2015/07/11(Sat) 13時半頃
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――美術室――
[樫樹>>170に頷き視線を戻す。
ここが精神世界だったと仮定しての話。 三星と別所が居なくなってもここが消えないということは、二人はゲスト――招かれたものだったのだろう。 では、何故ホストはこの二人を返したのか。 いや、返さざるを得なかった?
ずぶり、ずぶりと思考の海へと沈んでいく。
ゲストが望めば帰ることが出来る、というわけでも無さそうだ。 それならば、雪合戦がしたいと言っていた館石あたりは、とっくにマネキン化しているはず。
では、やはりホストが返しているのか。 そもそも、ホストに『返している』自覚があるのか。
――そもそも俺は帰りたいのだろうか。]
(212) 2015/07/11(Sat) 13時半頃
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/* 今回は、私よりもみんながシャワーとかで脱ぎまくってるのに、 それにも関わらず耳かきで中身透けしてることを考えると
笑うしかない
(-76) 2015/07/11(Sat) 13時半頃
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[ぐぅ、とマヌケな音が鳴った。 そういえば、昨日の昼食以降はカロリーメイトしか食べていない。]
食堂、だっけ。
[ふらりと立ち上がり、美術室の出口付近で足の裏の絵の具を床に擦り付けた。 少し足あとが残るかもしれないが、努力は認めて欲しい。
最後にもう一度マネキンを見つめ、上履きと靴下を片手に階段を下りた。 ふと気が向いて、二階の廊下を通る。そして、とある教室の前>>2:308でふと足を止めた。]
(213) 2015/07/11(Sat) 13時半頃
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/* ちかちゃんと会って、ウインク仕掛けたいんだけど
そんな余裕ないかな……
(-77) 2015/07/11(Sat) 13時半頃
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── 食堂 ──
[食堂の外の自販機は何時もと変わりなくそこにあって、 僕を僅かに安心させる。 変化した食堂の中を思いながら、考える。
どうして葛城さんは、食堂が使える>>2:264といったんだろう。 食べ物も美味しかったと言っていたから、 食べた人がいる。んだろう。
少し迷いながら、食堂の扉を開く。*]
(214) 2015/07/11(Sat) 13時半頃
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―とある日記の1ページ―
――――――――――――――――――――――
8月30日 天気:快晴 もう夏休み終わるなんて信じらんねー! やばい、宿題終わってない。 慌ててやってたら全然わかんないところが出てきて、 葛城とか郁とかに泣きついた。 持つべきは、優秀な友達だよな。 電話を掛けるとき、ちょっと怖かったけど、その辺はこの日記のおかげだな
(215) 2015/07/11(Sat) 13時半頃
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日下部→優しい、良い奴。怒らなさそう。 郁→ちっこい。いつも授業ノート見せてくれる。良い奴。 三星→たまに妙な迫力がある。成績も運動神経もいい。良い奴。 穂積→大人しい。本いっつもよんでる。良い奴。 館石→多分、俺のファンでいてくれる。明るく元気。良い奴。 律→あんまり表情ない。たまにいじわるだけど、俺は良い奴と思う。 葛城→真面目で、生徒会長やってた。いつも台本読みに付き合ってくれてる。良い奴。 瑠希→こいつもちっこい。ノリがよくて、明るく元気。良い奴。 結弦→無口。あんまり目を合わせてくれない。でも、優しくて良い奴。
びっしり書かれた、仲の良い友人たちの特徴。 必ず、それぞれの顔がよくわかる写真も貼って。 これが、誰。これが、誰。 そうわかるようにしてある。 毎朝、この日記を見て、自分の記憶を思い出す。それが、涼介の日課だった。
(*1) 2015/07/11(Sat) 13時半頃
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―回想:夏休み―
葛城ー!郁ー!助けてくれー!
[図書館の前に、時間通りに来てくれた二人に、泣き真似をしながら近付く。あまりに進まない宿題にお手上げ状態だった…は、二人に情けない声で電話して、宿題を手伝ってくれと泣きついたのだ。 二人は快く受けてくれたのだろうか、それとも、小言を言われたかもしれない。 それでもこの暑い中、手伝いにきてくれた二人に、…はぺこぺこと頭を下げた。]
悪いな、ほんと。 でも助かるよ!一人じゃどうしてもできない所あってさ……。
[パンッと目の前で両手を合わせ、頼むよ〜と頭を下げながら。]
(216) 2015/07/11(Sat) 13時半頃
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あと二人とも、もし時間余ったら、セリフ読み手伝ってほしいなー……なんて……!
[遠慮がちに言ってはいるけれど、仲の良いクラスメイトに対する甘えで、少しワガママを言ってみる。夏休みの貴重な最後の一日。二人は、自分にそれをくれるだろうか。…は同情を誘う精一杯の声音で、二人におねだりした。]
なっ!頼むよ、このとーりっ! 終わったらさ、アイス奢るから、なっ!
[セミの声がうるさい、じりじり照りつける快晴の太陽の下、…は二人のクラスメイトに頭を下げた]
(217) 2015/07/11(Sat) 13時半頃
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[廊下から教室の中を見る。 また、女子生徒の服装を纏ったマネキンが横たわっている。 三星のそれよりも少し小さいそれは、微かにだが、思い当たりがあった。
廊下と教室の境目にしゃがみ込み、静かに声をかける。]
貴女は、日下部さんであたっていますか。
[当然、返事は無い。**]
(218) 2015/07/11(Sat) 13時半頃
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── →食堂──
か、絵画、って……これのこと?
[ぽかんとして、食堂内を見回す。そこに、先客は居ただろうか。 豪華絢爛とした装飾は、どう見ても高校の食堂に似つかわしくない。>>1:38 東彩の言う通り、絵画のように緻密な装飾があちこちに施されていた。ロマンチックな空気すら漂っているけれど、そこが自分の高校の食堂だと知っているだけに、異質さの方が先立つ。 券売機の近くに歩み寄って、そのメニューの豊富さにまた驚く。]
……と、トマトのアランチーニ?
[──って、何。疑問が思わず、ボタンを押させる。 あっさりと食券が出てきて、けれど人のいない食堂で誰が食事を用意してくれるっていうんだろう。]
(219) 2015/07/11(Sat) 14時頃
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ええと、あの……って、ひゃっ……!?
[カウンターに食券を置いて、その向こうに向かっておずおずと声をかけた瞬間、料理が出てきた。 あまりに驚いて飛びのく。出てきた料理をまじまじと眺める。 それは、コロッケみたいな何からしい。 眺めながら思ったこと。私、記憶にある限り、トマトのアランチーニなんて食べたことない。 だから、ここは、やっぱり。 思いながらも、それを受け取っていいのかどうか途方に暮れる。]
……た、食べて、いいんですか?
[無人のカウンターの向こうに、尋ねる。 当然、そちらから答えが返ってくることは、ない*]
(220) 2015/07/11(Sat) 14時頃
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── 食堂 ──
[僕は食堂の中に足を進め、中を見回す。 食堂にはあまり入ったことが無いから、 そこが何時もより少し広くなっていることには気付かなかった。 食堂のおばさんたちが何時も忙しなく働く、 カウンター内には人の気配は見られない。 内装は変わっていたけれど、券売機はかわらずそこにある。
"食べる"。その言葉は何を意味するのだろう。
考えていると扉の開く音と共に、 穂積さん>>219が顔をのぞかせる。]
(221) 2015/07/11(Sat) 14時半頃
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穂積さん。
[名前を呼んだけれど、他に何を言えばいいのか分からない。 あちこちを見回した後、券売機の傍で呟く言葉に首を傾げた。 食券を手にカウンターへ向かうのを見て、僕も券売機に近づく。
券売機のボタンに書かれたメニューが変わっていた。 何時もの定番メニューから、ちょっと変わったメニューまで。 戸惑いながら、お金を券売機に入れる。 うどん定食と書かれた文字を押すと、食券が出てきた。 先達の様子に見習い、カウンターに食券を置く。 そういえば、水は準備されているんだろうか。 脇に置かれた給水機で横に置かれたコップに水を入れる。 水があるのはありがたいな、とそう思って、
ふとカウンターを見れば食券のメニューが置かれていた。 暖かいうどんにたっぷりのねぎとてんかすが乗って、 かやくご飯のおにぎりが二個と漬物が添えられている。]
(222) 2015/07/11(Sat) 14時半頃
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[男は度胸だ、とは誰が言ったんだろう。 水の入ったコップをお盆にのせて、深呼吸をひとつ。 気を取り直してお盆を手に席につく。 両手を合わせて言うことは、ひとつだ。]
いただきます。
[割り箸を割って、うどんに手を伸ばす。 ずるずると啜れば口の中が熱くなる。 こしがあって弾力のある麺。 淡い色合いのあわせ出汁は、 かつおの香りが口いっぱいにひろがる。 空腹であったことを差し引いても、 文句のつけようがないほどに、美味しい。 学校食堂で口にできる代物じゃない。 K川県まで行かないと口にできないんじゃないだろうか。 そう思うほど絶品の一品だ。]
(223) 2015/07/11(Sat) 14時半頃
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/*メシテロの時間の始まりだぜ! (けど今日、めちゃくちゃ暑いですね!)
(-78) 2015/07/11(Sat) 14時半頃
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/* かがわwwwwwwwww
(-79) 2015/07/11(Sat) 14時半頃
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/* 今気付いた話をしよう。
五目ご飯のことを関西の方面では“かやくご飯”を呼ぶことが多いようです。
ローカルだった。うっそ知らなかったー!!
(-80) 2015/07/11(Sat) 14時半頃
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[かやくご飯のおむすびに手を伸ばす。 椎茸、人参、コンニャクにごぼうと言った定番の具が、 しょうゆと出汁によってうっすらと茶色に染められたご飯から、 ところどころ顔をのぞかせる。 がぶりと食いついてみると、口の中に五目御飯の味が広がる。 かみ締めると干し椎茸の旨みが顔を出す。 たくあんはしょっぱくてほんのり甘くて、甘すぎることはない。 市販品のものより、祖母の作る手作りのたくあんに似ていた。
夢中で箸を進めて、最後に水を飲み干す。]
(224) 2015/07/11(Sat) 14時半頃
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――回想・夏休み――
[宿題を手伝って欲しいと七五三くんから電話が掛かってきた時に、 思わず、「え、まだ終ってないんですか!?」と、 驚きの声をあげたけれど、よく考えればさもありなん。 彼は舞台と文化祭、両方の主演を演じるのだから忙しいのだろう。 分からなかった所がどこか聞いてみると、 電話口やメールや写メでも説明しにくいところだ。 直接会うことが可能か尋ねて、図書館で会うことにする。 時間の5分前に待ち合わせ場所へ行けば、 泣き真似>>216をしながら近づき、低姿勢で頭を下げる。 その様子に苦笑しながら、口を開いた。]
はぁい、お助けしますよ。 あの問題、難しかったですもんね。 僕も復習になるから、大丈夫ですよ。 今日はずっと図書館で勉強する予定でしたから、 いくらでもお付き合いしますよ。
[快くワガママを受け取って、その肩をぽんとたたくだろうか。]
(225) 2015/07/11(Sat) 15時頃
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わぁいやったー!僕、バニラがいいです。
[少し身を乗り出して、リクエストをねだる。 くるりと踵を返して図書館へと向かう。]
そういえば、七五三くんと遊ぶことってないですもんね。 受験終ったらみんなで卒業旅行とか、行きたいなあ。 まあ、今は勉強ですけど。
[炎天下の下、伸びをひとつした。 灰色の受験生とは言うけれど、そこまで苦痛でもないのは、 何かに逃れるように、勉強をし続けていた。 そのおかげなのかもしれない。*]
(226) 2015/07/11(Sat) 15時頃
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/* わぁ、やったー!ひろってくれた! 郁くんかわいいなw
(-81) 2015/07/11(Sat) 15時頃
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/* 何この食テロ!
(-82) 2015/07/11(Sat) 15時頃
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[もしかしたら、久しぶりに会った…に、二人はほんの一瞬、違和感を感じたかもしれない。 その場にかけつけた…が、一瞬、二人の顔を確認するように、じーっと見つめたのだ。 そして一言、大丈夫だな、と小さくつぶやかれた言葉は、二人の耳に、届いていただろうか。 久しぶりに会った七五三涼介は、まるで何かを”思い出そうと”しているようだった*]
(-83) 2015/07/11(Sat) 15時半頃
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―保健室―
[この時期、シャツだけは寒いから、と。 ついてくるらしい涼介>>209にそんな言い訳をして、まずは保健室に向かう。
適当な引き出しやら収納場所を無遠慮に漁り、見つけたジャージを羽織って、息を吐く。 やっぱり、これがないと落ち着かない気がする。]
……どしたー? 腹減って、意識飛んでたりしねーよな?
[ほら、おかげで。 冗談を飛ばせる位には、余裕が戻ってきた。*]
(227) 2015/07/11(Sat) 15時半頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2015/07/11(Sat) 15時半頃
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[名前を呼ばれて、東彩の方へ顔を向ける。>>222]
……か、絵画みたい、……だね?
[何と言えばよいのか迷って、とりあえず、廊下での彼の言葉に同調しておく。 そうして、自分が暖かな料理を前に戸惑っているうちに、東彩が横で食事を受け取って食べ始めていた。 その一部始終を見て、ごくりと息を飲む。 意を決したように、自分も水の入ったコップと箸を揃えて、お盆の上に食事を乗せた。 おっかなびっくりとそれを運んで、東彩と近すぎず離れすぎずの位置に座る。]
い、いただき、ます。
[異世界のものを口にすれば帰れなくなる。 そんなよくある話が脳裏をよぎらないわけではなかったけど、東彩はもう既に食べ始めている。 それに、いつ帰れるかも分からない状況では、意地を張って食べずに、飢えで倒れるのは避けたい。 真剣な顔つきで手を合わせて、箸を手にした。]
(228) 2015/07/11(Sat) 15時半頃
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[トマトソースの中に盛られた丸い形のこんがりとした狐色の衣。 そこにそっと箸を入れると、さくりと崩れる。 ほわ、と立ち昇る湯気と共に、食欲をそそる香りが強くなった。 覗いた隙間から、トマトケチャップ色のライスが顔を覗かせる。チーズがとろり、と柔らかく零れ落ちた。 崩れた一欠片をソースに絡める。 口の中に入れれば、トマトの酸味の中にかすかに塩味が効いていて、油ものなのにくどくない。 ライスはチーズのリゾット風味だろうか。グリーンピースも入っている。 ほろりと崩れるそれを口内で噛みしめて嚥下すれば、後にほんのりと香るバジルを感じた。
付け合わせのブロッコリーも、ソースに絡める。 ソースの美味しさの中に、野菜そのものの甘みがじわりと滲み出す。
一言で言おう。 こんな状況ですら、その味は、格別。 一流シェフでも雇っているのかと言いたくなる、絶品だった。]
(229) 2015/07/11(Sat) 15時半頃
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こ、れが。もし、"ホスト"に関係してるんだったら、
[茫然と、半ば機械的に食事を口に運び続けながら言葉を零す。 ……気のせいか、口に含んだ水まで甘くて美味しい気がする。天然水?]
……美味しいよ。
こんなごはん、出してくれるのって、……少なくとも。 悪意じゃ、ないと思う。
[そう思えただけで、たぶん良かった。 すべて食べきって、もう一度「ごちそうさまでした」と手を合わせた*]
(230) 2015/07/11(Sat) 15時半頃
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/* 一方3-1のホストは揚げアイスとクレープを食べたがっており(以下略
(-84) 2015/07/11(Sat) 16時頃
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── 現在:図書室 ──
だって、何。 言われなきゃ、分かんない。
[ 声を荒げる姿なんて、いつぶりだろう。 はじめてだっけ。記憶には、ない。
ここに来て、志乃さんは、 難しい顔をしたり、叫んだり、 泣きそうな顔を、したり。忙しい。]
志乃さん、 何が嫌なのかも、何が好きなのかも、 どうして欲しいのかも、 言ってくんなきゃ、分かんないんだよ。 他人だもん。
でも、俺たちみんな、 分かりたいとは、思ってるよ。
(231) 2015/07/11(Sat) 16時頃
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[ はい、どうぞ。 そう、掌に、お菓子をぽとぽと落としていく。]
謝られるようなこと、 なかったと思うんだけど。
とりあえず、俺は、どうしたらいいかな。 ここに、いてもいい?
[ あんなことを言ったくせに、 自分の掌にも、少し残した。
返事を待つ。 ぺりぺりとマシュマロの袋を開けながら。
ビスケットとマシュマロなら、 どちらが好きかも知らないな、とふと思う。**]
(232) 2015/07/11(Sat) 16時頃
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―回想・夏休み―
[ しのー、でんわー、と。 休みの兄に言われて取った連絡は、 良くある夏休みの宿題のヘルプだった。 カレンダーを見る。ラスト一日。これは確かにまずい。
分かった、いいよ、なんて。 直ぐに返事をして、図書館に向かった時には、 七五三の他にも、東彩が居て。 ああ、多分、手伝いは。 彼の方がもっと上手って思ったのは、内緒だ。 ]
(233) 2015/07/11(Sat) 16時頃
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[ 蝉の鳴き声がうるさい中でも、 会話はぽんぽんと進んでいった。
泣き真似をする七五三に対して、 真面目な顔で、上手なんだろうなあ、って。 詳しくない頭でそう思ってしまったのは、 許して欲しい。 ]
(234) 2015/07/11(Sat) 16時頃
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数学の問題、引っ掛けも入ってた。 …いくら進学校だからって、 先生も難しい課題出しすぎだよね。
[ ふたりの会話にそんな事を言いつつ、 台詞読みの話にも、いいよと応じる。
…アイスの話になると、少し慌てたけれど。 ――だって、奢るって、そんな。 だけど、隣に並ぶ東彩は喜んで頼んでいるし、 ここで頼まないのも申し訳ない、のかも、しれない。 結局困惑したまま、小声で頼んだのは、 ストロベリーのアイス、だった。 "らしい"かは微妙だけれど、 ここで好みじゃないものを選ぶのも、きっとヘン。 ]
(235) 2015/07/11(Sat) 16時頃
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[ さて、いよいよ図書館内へと入って行く時。 前を歩く東彩の言った言葉>>226と、 七五三の反応があったなら、それをちらと見て。 ]
そうね。 …まずは、受験、頑張らないとね。
[ 館内の冷房を感じながら、 苦笑を浮かべて、応じた声は、 きっとほんの少しだけ、小さかった* ]
(236) 2015/07/11(Sat) 16時頃
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── 食堂 ──
[戸惑いながら口にされた、絵画みたいという言葉>>228には、 黙ったまま頷いた。 ヨーロッパの大聖堂のような装飾なんて、 僕は絵やテレビ画面の中くらいでしか見たことがなかったから。
先に食事を口にしたことで、穂積さんは安心しただろうか。 僕は、誰がホストであっても、受け入れるつもりでいる。 彼女はどうなんだろう。わからない。 だけど、美味しいという言葉>>230、 悪意じゃないと思うという言葉に頷いた。]
(237) 2015/07/11(Sat) 16時頃
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僕も、そう思います。 食べるって、ある意味生きることですから。
[食事を終えて、ひとつ息をつく。 穂積さんと一緒に、「ごちそうさまでした」と手を合わせた。
お盆を手に立ち上がって、食器返却口へと向かう。 ここに返しておけば、問題ないんだろうか。 頭の中を疑問がよぎるけれど、いつのまにか現れたご飯だ。 片付けも自動なのでは、とそう考えて返却口に置く。 どうなるんだろう、とじっと食器を見つめた。*]
(238) 2015/07/11(Sat) 16時頃
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[もしかしたら、久しぶりに会った…に、二人はほんの一瞬、違和感を感じたかもしれない。 その場にかけつけた…が、一瞬、二人の顔を確認するように、じーっと見つめたのだ。 そして一言、大丈夫だな、と小さくつぶやかれた言葉は、二人の耳に、届いていただろうか。 久しぶりに会った七五三涼介は、まるで何かを”思い出そうと”しているようだった**]
(-86) 2015/07/11(Sat) 16時頃
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/* 葛城ちゃんも無茶振りこたえてくれてありがとー!
(-85) 2015/07/11(Sat) 16時頃
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/* とりあえず、うん 律くんと恋は相性悪いよね、致命的に
(-87) 2015/07/11(Sat) 16時半頃
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……この、世界。 生きるために必要なことは、揃ってるよね。
[東彩が同意してくれたことにほっとして、思いを巡らせる。 着替えもシャワーも寝床も食事も、学校という設備の範囲内で一通りは揃っている。 だから、やっぱり、"ホスト"が自分たちに対して持っているのは、悪意じゃない。 そう信じることは、甘過ぎるだろうか。
──だけど、ごめんね。 食器を返却口に持っていきながら、誰とも知れない"ホスト"に、謝る。 私が生きるために必要なものが、ここにはないの。
返却口で、東彩と並んで少しばかり食器を眺めていたけれど、変化はどうだっただろう。 とりあえず、少し置いおいても片づけられていないようなら、また来て洗っておこう。 そう決めて、食堂を後にした。*]
(239) 2015/07/11(Sat) 16時半頃
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/* 理屈で踏み込んだり手を差しのべようとして助けたい律くんに対して、 踏み込まれたり知られること自体が禁忌の恋
最終日がこわいねー 恋から律くんに言いたいことはあるけども
(-88) 2015/07/11(Sat) 16時半頃
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>教室の黒板に書いてあることまとめ(行き先メモとかは除く)
『葛城、東彩、日下部、穂積、館石』『七五三、柏原、樫木、三星、佐久間、別所』>>1:148 『現時点で分かってること』『・先生方や他の生徒が見当たらない』『・教室の窓が開かない』『・携帯の電波が通じない』>>1:153 『昇降口:開かない』>>1:186 『事務室:無人、電話が通じない』『職員玄関:開かない』>>1:187 『図書室の窓:開かない』『美術室(三階?)の窓:開くけれど出られない』『※窓を開けても下は見ないこと!』>>1:224 『職員室電話:通じない・無音』『職員室窓:開かない』>>1:268 『購買が、なくなりました』>>1:295 『ここは、誰かの精神世界?』『その"誰か"(ホスト)になりやすいのは、子供や、精神的・肉体的に衰弱している人』>>1:306 『体育館に、マネキンが出現』『別所くんが、いなくなりました』>>2:248 『放送室の機材、校外放送使用不可』>>2:271 『ご自由にどうぞ カシキ』>>3:173 『美術室にマネキンが出現。 三星さんか?』『日にちが変わっていない?』>>3:184
(-89) 2015/07/11(Sat) 17時頃
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/* 食堂書かれてたっけと思って拾いに行ったけどすごい量だった
(-90) 2015/07/11(Sat) 17時頃
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── →教室──
[食堂を出て、教室へ戻る。黒板に並ぶ文字をぼうっと眺めた。 その中のひとつに月詠の文字があって>>2:271、また、少し泣きたくなる。 慌てて唇を引き結ぶ。
それにしても、黒板に並ぶ文字の、どれもこれもが悪い情報ばかりだった。 せいぜい、樫樹の字でお菓子をどうぞと書かれているぐらいだろうか。>>3:173 とん、と黒板の前に立つ。 白いチョークを手に取りかけて、やめた。チョーク入れの中を漁って、赤いチョークを取り出す。 かつん、と、黒板に文字を書いてゆく。 やっぱり文字は小さめだけれど、目に優しい赤色なら少しは目立つだろうか。]
『食堂が、とても豪華です』 『食事も、美味しかったです』
[食欲なんて湧くもんか、と言われてしまえばそれまでだし、良い情報なのかは分からないけれど。 それでも、あれは悪意じゃないと思ったから、何かの感想のようにそんな文字を増やした*]
(240) 2015/07/11(Sat) 17時頃
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……苺が好きで、シソが…嫌い、とか。 そんな…どうでもいいことでも、良いわけ。
[ 受け取りながら発した声は、 冗談でもなんでもなく、真面目なもの。
そういえば、こんな話をしたことが無いと、ふと思う。 自分から言うことなんて、無い。 家に連れてきた時も、共通の話題なんて無かったから、 学校の話をして、あの背を踏み荒らすのが怖くて。 会話なんて、ほとんど、無かったと思う。 ]
(241) 2015/07/11(Sat) 17時半頃
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[ 俯いたまま。 貰った菓子の山を膝の上に、ぱらぱらと乗せる。 迷った手は、マシュマロの袋へ向かって。 ストロベリー、と簡素に書かれたそれの中から、 薄いピンク色をしたマシュマロを取り出し、口に入れる。
静かに咀嚼して、飲み込んで。 それは錠剤よりもずっと、優しく喉を通る。 出そうになった涙は引っ込んで。 多少は落ち着いた心境で、 問われた言葉に、ゆっくり声を、出した。 ]
(242) 2015/07/11(Sat) 17時半頃
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……いて、…くださ、い
[ ぎこちない敬語で、菓子の山を見たまま。 どうにか意思を言う、けれど。 どうしてだろう、何故だか酷く力んでいる。
好きなもの、嫌いなもの。 趣味だって、なんだって。誰の事だって。 どうしてほしい、それすらも。
何かを暴く様に話すのって、自分にとって、 すごく、しんどい、ってことに、気付いた。 不快、とか、そういうものは感じてないから、 嫌な気分じゃ、ないんだろうけど。 ]
(243) 2015/07/11(Sat) 17時半頃
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[ 表現しがたい感情を抱きながらも、 さて、そういうことを言わなかったツケなのか。 いてもらったは良いけれど、そういえば、 …本当に、話題がない。 ]
…あのさ、
[ どうにかひねり出さなきゃって、出したそれは、 ぱっと浮かんだ、それだけの拙い話題。 ここでようやく、顔を見上げて、視線が合う。 ]
ここ、律の世界じゃないならさ。 …"ホスト"が誰か、見つかった?
[ 今と同じ場所で。 だけど、反対の位置で出てきた話題を、問うた* ]
(244) 2015/07/11(Sat) 17時半頃
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[しばらくマネキンとにらめっこをし、立ち上がる。 誰かに出会った時に聞いてみようか。ここにあるのが、日下部に見えるのかどうかを。
リノリウムの床は、冷たさをよく伝える。食堂まで裸足で行くのは無理があるかと思い直し、トイレに寄り道をすることにした。 足についたペンキを流し、適当に水を切って靴下を履き直す。多少濡れて入るが、仕方あるまい。 その上から上履きを履いて、今度こそ食堂へと向かった。]
(245) 2015/07/11(Sat) 18時頃
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――食堂――
[こんなに豪華だったっけ。 食堂に入ってすぐの感想がこれだった。
随分と様変わりした食堂の入り口に立ち、見回す。 ホストは随分と、食に関心があるようだ。 いや、それとも、]
ずっと、ここに居る気、とか。
[正直な話、限られた人としか出会わないここは、自分にとっては居心地がいい。 いつまでも居ていいと言われれば、もしかしたら頷いてしまうかもしれない。 ここは、そんな場所だった。]
(246) 2015/07/11(Sat) 18時頃
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[警戒は怠らず、券売機へと向かう。 見覚えのない選択肢が混ざったメニューをざっと見て、無難なカレーを選んだ。 出てきた食券をカウンターに置いたのは、習慣だった。
いや、カウンターの向こうには誰も居ないだろ。自嘲しながら給水器からコップ一杯分の水をもらう。 一気にそれを飲み干して、一息ついた。
どうやら、随分と疲労はたまっていたらしい。
もう一杯もらおうか、と給水器を操作する。 なみなみと注いだコップを片手に、なんとなしにカウンターを見た。]
…………なにこれ。
[美味しそうなカレーがあった。]
(247) 2015/07/11(Sat) 18時頃
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[カウンターに手をついて、向こう側を覗きこんでみる。が、やはり誰もいない。 なら、誰が作ってくれたんだよ。 痛む頭を慰めるように、眉間に手をやった。 なんだこれ。 ご飯が出てきて、寝るところもあって。ここで生きていけるじゃないか。
そこでやっと思い当たる。]
ああ、そうか。
[ホストはここで暮らしたいのか。**]
(248) 2015/07/11(Sat) 18時頃
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[ ―― カチリ
美術室の黒板の上。 備え付けられている時計の針が進む。
その直後、静寂を破る機械音]
メール?
[聞きなれた音がした方向へ顔を向ける。 美術部だった時。部活の際にいつも荷物を置いていた棚。 そこにコートとマフラーと、鞄が鎮座している。
不思議に思いながらも近づいて、 鞄の中から携帯を取り出す]
(+20) 2015/07/11(Sat) 18時頃
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別所くん…!
[差出人は、"夢"の世界で見失ったクラスメイト。 そしてメールの内容に息をのむ。
七五三が服毒自殺を図って、現在手術中。
人の中に複数の人間が閉じ込められる。 ホストになりうるのは、精神が未熟な子供、 精神的にや肉体的に衰弱した人。
――「僕の場合は……死にかけた双子の妹、でした」
>>1:178 教室で聞いた、沈んだ東彩の言葉を思い出す。
すぐさま別所の電話番号を呼び出した。 コールは三回目で途切れ、 相手がもしもしと言い切る前に言葉を被せる]
(+21) 2015/07/11(Sat) 18時頃
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ねえ、ストーリーテラーさん。 零点だった気分はどう? ……意味、通じるかしら。
[返るのは、沈黙。 ああ、やっぱりあれは夢?
けれど。
「僕が探偵じゃなくて良かった」
苦笑い交じりの返答に、"夢"は夢でないと知った]**
(+22) 2015/07/11(Sat) 18時頃
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―保健室へ―
[保健室に上着を取りに行きたいという瑠希に付き添って、廊下を歩く。少し前を歩く瑠希の背中には、やはり羽根のようなものが見えた。 そういえば彼はいつも体育を見学しているし、いつだって上着を手放さない。 まさか、これは、彼にとってのコンプレックスなのだろうか。 聞いてみようかと口を開き、そしてまた閉じ、その繰り返しをしている内に、二人は保健室に着いた。]
(249) 2015/07/11(Sat) 19時頃
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―保健室にて―
どうだー?上着っぽいのあるか?
[そうやって聞くと、ちょうど見つかったのか、ジャージを引っ張り出しているのが見えた>>227。安堵したような溜息を吐き出す瑠希を見て、やはり、彼にとってのアレは見せたくないものなのかと納得した。 聞いてみようか、それとも、触れない方が良いのか、悩んでいる姿が、何かを考え込んでいるように見えたのか。 瑠希がどうしたと軽い調子で声をかけてきた。 その様子に、意を決して、口を開く]
なぁ……さっきちょっと見えたんだけどさ、その背中の羽根ってさ。 タトゥーかなんかか?
(250) 2015/07/11(Sat) 19時頃
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[>>199瑠希との話を切り上げながらも、自分の口にした言葉を自分で考え直す。 いくら勇気を持って本当の自分と向き合っても、どうにもならないことだってあるし、どうにもならないと思ったからこそあたしは逃げた。
でも、だからこそ――やっぱり、その勇気を誰かに肯定してほしいという欲なら、ある。 誰にも打ち明けるつもりはないくせに、気持ちだけは理解してほしいだなんて。傲慢だろうけど。 あたしがホストなら――みんなを呼んだ理由はそれしかない。]
みんなでいられれば、それでいい、かあ。
[>>150涼介くんの、何かを押し殺したような言葉に少し引っ掛かりは覚えたけど。 涼介くんが想像するホストの心境は、そういうものなのだろうか。
ごちゃごちゃ散らかっている頭の中の思考をまとめようと、少し目を閉じて、呼吸を置いてから問いに答える。]
(251) 2015/07/11(Sat) 19時頃
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ここから帰る方法を見つけて、もしいつでも帰れるなら……。
[どうだろう。あたし自身は、ここにいても外にいても変わりがない。]
……最後まで、残ってる。
[“最後まで”という言葉は、曖昧で卑怯なものだとは思う。 最後に帰りたいのか、ここに残ったままでいたいのか、それは今はまだ分からないんだ。]
……ホストが、みんなでいたいって思ってるなら。 その気が済むまで、隣にいてあげたいよ。
独りになんてさせたくない。 ううん、させない。
[あたしにできることを探したかったけど、できることといえば今はこれしか思い付かない。 独りになりたくないと思ってあたしたちが呼ばれたなら、いいよ、汚れたあたしでいいなら一緒にいる。
ホストを残して外に出たいなんて思わない。 だって、独りは寒くて、凍えるから。]
(252) 2015/07/11(Sat) 19時頃
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[――仮に涼介くんがホストだったら、あたしはやっぱり逃げてしまうかもしれないけど。
……涼介くんは、あたしを――仮に他の人に比べたらちっぽけな1人だったとしても――一緒にいることを望んでくれたのかなあって、 自惚れた気持ちになってもいいのかなあ。
こんなに汚れたあたしに、素敵な夢を見せてくれた、そのお返しが、できるのかなあ? あたしにその資格が、まだあったのかなあ?
もし、そうなら、あたしは――。]
(253) 2015/07/11(Sat) 19時頃
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[>>201名前を呼ばれ、ん、と振り向く。 人差し指を立てて、微笑んで、こちらを見てくる瑠希くん。
わかってる。 さっき口にしかけた、彼の背中の違和感を思い出す。
誰にも言わないし、詮索もしない。 人には触れられたくない部分が必ずある。 それは、あたしだってそうだもん。 いくら正論を並べ立てても、それが全ての人にとって救いになるわけではない。
だから、瑠希くん。君にもお願い。 あたしの言動や、昨日とはすっかり変わった振る舞いから、あたしが何かを隠していることに気付いたとしても。 それは、触れずに、忘れてね。
――そういう意味を含めた笑みを浮かべて、廊下へと出ていく。**]
(254) 2015/07/11(Sat) 19時頃
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/* 「自分は壊れきってるし立ち直れる気がしないし、踏み込まないでほしいけど、苦しみだけは誰かに理解してほしい もしあたしが誰かのために何かできるなら頑張りたい」
というスタンスで一貫させよう。 まとまらなくなってきた
(-91) 2015/07/11(Sat) 19時頃
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/* もし涼介くんを生還させてもその後に自殺しそうな、そんな恋ちゃん
(-92) 2015/07/11(Sat) 19時頃
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[>>250一瞬、瞠目して。けれど、口元は弧を描いたままに、笑う。 まぁ、仕方ない。]
……まーな。
[下手な否定はしない。そんなの、肯定してるようなものだ。]
ビビっただろ。
[首を傾げて、半ば断定を交えて問いかける。何かを諦めたような笑顔と共に。 飛んでくるであろう、言葉の刃を振り払う為に。]
(255) 2015/07/11(Sat) 20時頃
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皆には内緒な? 嫌だろ、一緒にいる奴がこんなん彫ってたら。
[彼が何かを言う前に、畳み掛けるようにそれを告げて、また笑った。 胸の辺りに渦巻く、重苦しい何かには、気付かないふりをしながら。**]
(256) 2015/07/11(Sat) 20時頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2015/07/11(Sat) 20時頃
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まあ内緒にしてほしいっていうなら言わないけどさ。
[こちらに何かを言わせないように、言葉を遮られた>>256。何を、怯えているんだろう。彼の背中に羽根があることが、そんなに悪い事なのだろうか。 確かに市民プールや銭湯にはよくタトゥーをいれた人お断り、とあるけれど、それはまた違うお話では。 …には、いまいち彼が隠す理由がわからなかった。だから、ただ純粋に、その言葉を口にする。]
(257) 2015/07/11(Sat) 20時頃
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普通にかっけーと思うけどなぁ。背中に羽根。 そりゃ、背中にアニメ絵とかいれられたらびびるけど。 でもそれだって人の勝手だし、俺は別に気にしないけど?
[そう言って、軽く笑って見せる。例え瑠希が背中に何を彫っていたって、それは彼のアイデンティティの一部しかないのに。そんなに怯える事、ないと思う。少なくとも、自分はそれで彼を遠ざけたりはしない。]
(258) 2015/07/11(Sat) 20時頃
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瑠希のそれさ、天使みたいだって思ったんだ。 かっこいいと思うぜ! 瑠希自身がそれを良いと思ってやってるなら、もっと胸張れって。
[そう言って、彼の羽根があるだろう場所をちょっと強めにバシンと叩いてやる。気合い入れろ!と、ばかりに。 そう言ってから少し考えて、からかうように付け加えた。*]
でも、確かに先生は頭の固い奴ばっかだから、隠して正解だな。 俺も、秘密にしておくよ。
(259) 2015/07/11(Sat) 20時頃
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―少し前、2F空き教室にて―
[最後まで、残る。彼女の言う最後までとは、いつの事なんだろうか>>252。 何かを決意するように、独りにさせたくないという館石に、…は瞬時に考えてしまう。
だめだ、と。
彼女のような人を、ここに残してはいけない。 優しく、相手を思いやる人だからこそ、自分のただのわがままで、ここに引き留める事が、どんなにやってはいけない事か、わかってしまった。]
(260) 2015/07/11(Sat) 20時半頃
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[彼女を望んだのは、役者である自分を、本気で応援していてくれるのを知っていたから。最後の一瞬まで、俳優でありたい。 今やこの校舎は、…にとって人生をかけた最後の舞台なのだから。 ただ、その気持ちだけで彼女を呼んだ。もちろん、友人としても好いているけれど、何より、自分が”役者”であるために、…は館石をこの世界に求めたのだ。 だからこそ、最後まで見ていて欲しかった。でも、それは…のワガママでしかなかったのだ。だから。]
……館石は、優しいんだな。
(261) 2015/07/11(Sat) 20時半頃
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[少しだけ、声が優しく穏やかになった。]
きっと、ホストは館石にそこまで思われて幸せだと思うよ。
――俺がホストなら、館石にありがとうって言う。 この世界に来てくれて、ありがとうって。
[そう言って、ファンサービスとはちょっと違った、年相応の微笑みを彼女に見せた。*]
(262) 2015/07/11(Sat) 20時半頃
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/* 今日の落ちロル二人組が終わったら、そろそろ自殺した日の事投下してもいいかもだなー
(-93) 2015/07/11(Sat) 20時半頃
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/* 七五三君見てるとつ○くさん思い出す……そういう悩みかなと思ってるけど外れてたらあほだねわたし
(-94) 2015/07/11(Sat) 20時半頃
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── 食堂 ──
生きるために必要なこと、ですか。
[穂積さんの言葉>>239を復唱して、考える。 生きるために必要なものは、衣食住だ。 それらが最低限満たされてはじめて、 人はそれ以上のものを求め始める。 総じてそれは娯楽と呼ばれるものだけれど、 現代社会、特に若い世代においては、 それらが無ければ生きてはいけない人もいるだろう。]
生きるために必要なものが揃っていても。 僕たちだけじゃ、やっぱり足りないって、 そう思います。
[返却口の前で、ぽつり、ぽつりととそう零す。]
(263) 2015/07/11(Sat) 20時半頃
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……でも。 穂積さんが、みんなが一緒でよかったです。
[小さく笑ってそう告げれば、彼女はどう思っただろう。 食堂を後にする穂積さんを見送ってもなお、 僕はぼんやりと返却口を見ていた。*]
(264) 2015/07/11(Sat) 20時半頃
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[最初は、何を言われているのかわからなかった。
ぽかん、と呆気に取られたように、開いた口が塞がらない。 侮蔑の代わりに返ってきた、色々と予想外な返答>>259を、脳内で噛み砕いて、漸く理解して。
かっと、顔が赤くなったのが分かった。]
(265) 2015/07/11(Sat) 21時半頃
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て、て、天使って……!お前なぁ……!
[なんつーこっ恥ずかしい事言ってんだよ、とか。 天使じゃなくて、鷲だし、とか。
言いたいことはいっぱいあるのに、言葉が出ない。 数年ぶりの突然の肯定に、脳が追いついてくれていないらしい。 あぁ、もう、いきなりはずるい。]
(266) 2015/07/11(Sat) 21時半頃
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……まぁ、そういう事で! 飯いくぞ飯!
[話を切り上げるように、踵を返して、ふと、振り向く。]
……えぇと、まぁ、その。 サンキュな。
[そう、呟くように小さな礼を告げて。 赤くなった頬を扇ぎながら、食堂に足を向けただろうか。
この記号が、世間から認められる事なんてありはしないとわかってはいる。
けれど、それでも。 ぐるぐる、渦巻いていた重さが、今は少し、ほんの少しだけ軽くなった気がした。*]
(267) 2015/07/11(Sat) 21時半頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2015/07/11(Sat) 21時半頃
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―― 回想・舞台を見た日 ――
[七五三くんの舞台がはじまって、 学校の、特に女の子たちの話題はそれ一色に染まっていた。 かっこよかったとか、きゃあきゃあと黄色い声をあげる。 一部の男子生徒はそれに舌打ちをするだろうか。 「顔だけだろ」思わず言った男子生徒に、 反論する女子生徒たち。 騒がしい教室の中、ため息をついて参考書に目を落とす。
ああ、でも。そんなにいいなら、見てみたいなあ。 ××も、見たいかな、なんて。 そう思ったのが多分、きっかけだった。
平日。いつもなら学校が終わってすぐに塾へと向かう。 けれど今日は、電車に乗って別の場所へ向かう。 それはひとつの賭けだった。 演劇には、劇場で買える当日券があるらしいと聞いて、 上演している会場へと向かう。]
(268) 2015/07/11(Sat) 21時半頃
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[チケットが取れなかったら帰って勉強しよう。 取れたら見てみようと、そう決めて。
結果として賭けには勝った。 一階ではなく二階、さらに後ろの席で、 七五三くんは豆粒のようにしか見えなかったけれど。 耳を殴りつけられるような音、熱気。 舞台の上でその人物として生きている演技者たち。
「俺は高慢で、執念深く、野心家だ。思いつく以上の、想像もしないほどの、まして、実行する機会などありえないような罪さえ犯しかねない。俺のような人間が、この世界で、一体何をするか想像がつくか?人は皆この上ない悪党だ。誰も信じてはならない。尼寺へ行け!」
古い演劇の脚本、とかくシェイクスピアには、 長い台詞回しが多々存在する。 古い作品だ。アレンジはあるのだろう。 それでも、一字一句、演じて魅せるその姿には圧倒された。 そこには、僕の知らない七五三 涼介がいた。 自分の中のエネルギーを持っていかれたようで、 呆然としながら帰宅する。]
(269) 2015/07/11(Sat) 21時半頃
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[後日、学校でまた七五三くんと会った時に、 君の舞台を見ましたよ、と言おうか迷って、 結局口にはしなかった。
だって、学校で話す彼は舞台の彼と違って、 どうあっても僕の友達だったんだから。*]
(270) 2015/07/11(Sat) 21時半頃
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[カレーを一口食べて、スプーンを置く。 さっきまで確かに空腹だと思ったのだけれど、なんだか一口でいっぱいになってしまった。 とはいえ流石に勿体無いので、もう一度スプーを手に取り、半分まで無理やり飲み込む。が、そこまでだった。
カランと音を立ててスプーンが手から滑り落ちる。 ふう、と溜息をついて、半分ほど残ったカレーをカウンターへと返した。その際、腰を折ることも忘れない。 食べ残してごめんなさい。美味しかったです。
くるりと踵を返して食堂を出る。そろそろ教室に戻ろうか。*]
(271) 2015/07/11(Sat) 21時半頃
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/* ああああああ尼寺へ行けうおおおおおおおお!!ありがとう郁くんめっちゃうれしい!!! そのシーンを拾ってくれるとは……!!!
(-95) 2015/07/11(Sat) 21時半頃
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/*スプーのえかきうた事件が頭に浮かんだことを、 どうか許して欲しい。
(-96) 2015/07/11(Sat) 21時半頃
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──少し前・食堂──
[生きるために必要なものは、たぶん、衣食住だけじゃない。>>263 それは、私もよく分かっている。 だから、ただ静かに頷いた。
しばらくの間、返却口を眺めていても変化はなくて、小さく息を吐く。 カウンターの奥から白い手が伸びてきて食器を回収していっても、それはそれで怖い。 想像してしまったので、微妙に後ずさるようにして、その場から離れようとした時だ。
隣で、東彩が小さく微笑んで言葉を紡ぐ。>>264 驚いて、振り返る。気が付いたら、口を開いていた。]
……私も! 私も、皆が一緒で、良かった。
(272) 2015/07/11(Sat) 21時半頃
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[思い出す記憶がある。 教室でひとり、手元に本もなくて、どうしていいか分からなくてぎゅっと手を握りしめて俯いていた時。 時折、東彩が声をかけてくれたことがある。>>74 内容は大したものじゃなくて、距離感は、クラスの男子と女子の範疇をきちんと弁えたもの。 だけど、それがなかったら、泣いてしまうんじゃないかと思うようなタイミング。 ──それが、東彩だけじゃなかったことも、分かっている。]
……あの、東彩くん。 ときどき、声をかけてくれて、ありがとう。
[いつ、とは言わない。だけど、伝わるだろうか。 私も、皆が一緒で良かった。今だけじゃない、あの時も。]
私、教室に、戻るね。 チャイムの時間はまだだけど、気を付けて。
[彼がどんな表情を浮かべていたかは、分からないけど。 小さくはにかんで、手を振って、食堂を後にした。*]
(273) 2015/07/11(Sat) 21時半頃
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/* 佐久間くんの時系列に僕がいないので、 僕はここから去らねばならない。 彼が食堂へ来る前に。
(-97) 2015/07/11(Sat) 22時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2015/07/11(Sat) 22時頃
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── 食堂→2F廊下 ──
[食器は変わらずそこにある。 見つめていても、変わらない。 ひとつため息をついて、食堂を出る。 歩きながら、先ほどの穂積>>273さんの言葉を考える。 時々声をかけたのは、心配からだった。 お礼を言われると、少し戸惑う。 あの時、僕は少し困ったように眉を下げるだけで、 何も言葉は出なかった。 どういたしましてというのも違う気がしたし、 お礼を言われるようなことでも無いと思った。 別所くんなら、どう答えただろう? 考えながら廊下を進んで、 僅かに床に付着>>213した絵の具が、 二階の端にある空き教室に続いている。 その足跡を辿って、教室を覗きこみ。
僕は、もう一体のマネキン>>2:308を発見する。]
(274) 2015/07/11(Sat) 22時頃
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[>>262優しく穏やかになった、涼介の声。 その意味をどこまで推し量れたかは分からないけど――ああ。
ねえ、涼介くん。 君のその笑顔は、ずるいなあ。
演技も好きだったけど、あたし、その飾らない微笑みに惹かれたんだ。
言葉を返さずに、少しだけ、泣きそうになって。 そのまま空き教室を出て走り去る。]
(275) 2015/07/11(Sat) 22時頃
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[――そして、違うよ、涼介くん。
もし君がホストなら、ありがとうって言うのはあたしのほう。 君の舞台にあたしを招いてくれて。
遠い場所にいる君に、あたしの手は差し出せない。 高潔な役者の傍に、あたしがいる権利はない。
役者と観客の間には、どうしても超えられない一線がある。
そう、感じてしまった。あの時からずっと。*]
(276) 2015/07/11(Sat) 22時頃
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/* 最終日には全力で説得しようと思うんだけど、 その前段階としての悩みの壁がこれ。
4dでここ解消しないと恋側がどうにもならないな。 これ以降の動き方がだいたい決まった。
(-98) 2015/07/11(Sat) 22時頃
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/*予想外に帰宅が遅れてナンテコッタイ\(^o^)/ 今日の目標:学校から出る
(-99) 2015/07/11(Sat) 22時頃
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/* 落ちロル終わんない
(-100) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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── 2F・端にある空き教室 ──
[はじめは、どうしてこの教室に足跡があるんだろうとか、 そんなことしか思わなかった。 だって、普段この教室は使われていない。 そんな場所に何が、って。足を踏み入れようとして。 血のような赤が、床に広がっているのに気付く。 一体何が、と扉から覗き込んで。 最初は、分からなかった。 廊下側、マネキンが横たわっている。 その上には瑠希くんがよく来ているジャージ>>65が、 布団のようにかけられている、その顔は。]
(277) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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[血溜まりを、できればもう見たくない言っていた、 彼女の様に見える。
そこは、君が嫌がっていたところなのに。 どうしてそこに、君がいるの? 入り口の前に、ぺたりと座り込む。 ああ、この風景は。 彼女が言っていた、親友が巻き込まれた事故。 それに酷似しているのだろうか?*]
(278) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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/* 諸事情によりネカフェからの接続なんだけど、キーボードの調子が最悪です まともに打つのに時間がかかる
(-101) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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/*恋さんとだけ会話未発生なのでとても話しに行きたいです。 あと瑠希くんも、もーちょっと話したいよー!
(-102) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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/* 保健室→食堂:涼介、瑠希 図書室:律、志乃 →教室:結弦、千佳子 空き教室:郁
(-103) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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―食堂―
結弦。
[入れ違うように出てきた従兄弟>>271の名前を呼んで、にっと笑う。 こうすれば、普段は重ならない目線が、少しだけこちらを向いてくれるから。]
飯、どうだった? いろんなもんが食えるんだっけ、確か。
[律の言っていた言葉を思い出して、そんな雑談をふっかけただろうか。
少しだけ機嫌が良かったのは、きっと、先程の出来事のせい。 かっこいいって言ってもらえた、って。 初めてその言葉をくれた彼にこそ伝えたくて。けれど、今更、とか言われてしまいそうだ、と恐れて。 結局、言えず終いだったのだけれど。
その後、訪れた食堂のメニューのひとつ。 何の変哲もないオムライスに、お笑い芸人じみたコメントをしてみせることになったのは、少し後の話。*]
(279) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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/* 郁くんとちかちゃんに絡みたかったな……仕方ないぜ
(-104) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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[赤くなって、小さくお礼を言う、小さな友人の背中>>267。触れてはいけない事かと悩んでいたが、どうやら、言うべき言葉を間違えなかったようで、少しほっとした。]
何言ってんだよ、お礼言われるようなこと、してねーって。
[そう言って笑いながら、彼とともに保健室を出た。 そうだ、もし今度、水着のモデルとかやる事があったら、彼のように、天使の羽根のタトゥーを背中につけよう。もちろん、自分のはシールになってしまう。けれど、彼と同じように、背中に羽根をつけてみよう。 だってそれって、かっこいいじゃん。きっと、好評だ。 そしたら、もしかしたら彼も、少しだけほっとしてくれるのではないか。 そんなことを思って、すぐに。 気付いてしまった。]
(280) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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[あぁ、そうか。自分も本当は、帰りたいんだ。 あの世界に。時の止まっていない、あの空間に。]
でもきっと、それは――
[無理なこと、だろうな。]
[小さくつぶやいた言葉は、雪のように溶けて消えて行った]
(281) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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―食堂へ―
[保健室から、食堂へ行って、まず思った事は、えーと、これは一体どういうことだ?だ。 荘厳な装飾、まるでそこは高級レストランのようで、まったくもって、学校のには不釣り合いだった。 広々とした食堂内部を見て、何かが引っかかった。ここは、どこかで見た事がある。どこだろう、どこだっけ。 そうして、思い出す。 それと同時に、それは決定的な事実を…に叩きつけた。]
(282) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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[ここは、ハムレットの出演者で、打ち上げとして行ったレストランの内装と、瓜二つだ。まるでハムレットに出てきそうな荘厳華麗な内装がだと言って、監督が予約を取ってくれた、あの店と。
結局、この店に行ける事はなかった。 だって打ち上げに行くその日に、…は、死んだのだ。 飲んだ毒物は即効性で、すぐに頭がガンガンと痛くなって、胃がひっくりかえりそうな程の吐き気に襲われた。吐きたい、でもきっと、吐いてしまえば、生き残ってしまう。だから必死に吐き気を抑えて、両目からは演技ではない涙がぼろぼろ落ちた。そんな風に苦しんでる内に、唐突に昏睡状態になる。その直前、あぁ死ぬんだなと覚悟した直前に、…は思ったのだ。 みんなと、笑顔で打ち上げに行きたかったな、と。 そして、文化祭メンバーでも、まだ打ち上げらしい打ち上げをできていなかった、と。 それだけが、心残りだ、と。]
(283) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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[ここには、その両方がある。…があっちに残してきた、両方があるのだ。この世界には、七五三涼介の望んだものがありすぎる。 だから、わかってしまった。]
[ この世界のホスト、それは、七五三涼介だ。 ]
.
(284) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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[息が苦しくなって、呼吸ができなくなりそうだった。 ああ、やっぱり、この世界でみんなを傷つけているのは、俺だったんだ。 帰りたがっていた篤人や、三星や、日下部を、殺すようなやり方でこの世界から消したのは、俺だったんだ。 そう思うと、罪悪感で胸がつぶれそうだった。 生きるべきか死ぬべきか。それが問題だ。 それならきっと、自分は死ぬべきなんだ。]
(285) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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ゆずる……?
[掠れた声で、食堂に居た先客>>248の名前を呼んだ。いつもより、少しハリのない、弱々しい声だったけれど、彼の耳には届いただろうか]
なに、たべてんの……?
[そう言って、遠慮がちな、顔色を伺うような微笑みで、彼に話しかけた。 まるで日常を取り戻そうとするかのように、…は当たり障りのない言葉を、投げかける事しかできなかった*]
(286) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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/* 生きたいって言ったな!?よし言ったな!? あーーーじゃあBの方で落ちロル回します
(-105) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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/* ホストが残留したい場合、かなりPLにプレッシャーかけそうな落ちロルだったから……
(-106) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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/* 正直に言うともう1個のが書き終わらないので許してほしい……
(-107) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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[カレーを残した罪悪感からか、いつもより丸まっていた背筋は、瑠希の声>>279で少し伸びた。隣には、男子生徒の制服を纏った、明るい髪の整った顔立ちが居た。七五三だ。 一瞬視線を彷徨わせ、おずおずと瑠希の顔、鼻あたりを見る。]
瑠希。 ……美味しかったよ。豪華だった。
[自分は食べられなかったけれど。 そうは言わなかった。
なんとなく、声音が軽い気がする。いいことでもあったのだろうか。そうなら、良い。 ――そういえば、聞けずじまいのことがある。今は、七五三もいるから避けたほうがいいかな。
顔には出さずに迷い、結局口を閉ざすことを選んだ。]
(287) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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カレー。美味しかったよ。
[七五三の方>>286をちらりと見て、答えを返す。美味しかった事を強調したのは、二人に明るい気分になって欲しかったから。七五三の声が、少し弱く聞こえたからだった。 ――ここのホストは、きっと舌が肥えている。 ここのチャイムが鳴る度に、多分マネキンは増えていく。 先ほどチラリと見た空はもう暗かった。もう、いつ鳴ってもおかしくないだろう。 けれど、出来ればもう少し。ここに浸りたい。 限られた人としか会わない、会えないここで、もう少しだけ。]
ここは、俺は好きだよ。 出られないし、マネキンは増えるけれど。 気が楽なんだ。
[こらえきれずに言葉がこぼれた。 言った後、自分がしたことに気づいて真っ青になる。
二人は、この世界を肯定するような言葉をどう受け取るのだろう。*]
(288) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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― 美術室 ―
[ぺたぺたと、気味が悪いほど色鮮やかな足跡が残っていたので、すぐに発見できた。 つくよちゃんの姿をした、マネキン。>>2:304
床に飛び散っている絵の具のような色は、少し乾きかけていたけど、まだベタベタと粘度を感じる。 入り口の扉からその光景を確認した。
らいかちゃんのマネキンを見た時、溢れた感情。 あたしはもう、恐怖を感じない。 クラスメイトをこうしてしまった――ホストの悲しさが、伝わる。
あたしも、この世界からこうして出されるのだろうか。 さっき涼介くんに言った通り、最後まで残って一緒にいたいって思うのに。
でも、涼介くんがホストなら、あたしはどうすればいいのだろう。 さっきの微笑みがチラついて、そこにしばらく立ち尽くす。 いつの間にか、再び外は暗くなっていた。*]
(289) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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[ここが、好き。その言葉に、泣きたくなった。 そんなことを言ってもらえるなんて思わなくて、…は思わず言葉を詰まらす。 ここで泣き始めたら、きっと結弦も瑠希も、戸惑うだろう。 結弦は、自分の言った言葉のせいと思うかもしれない。 だから、ぐっと堪えた。それでも、笑顔は、少し泣きそうだった。]
そっか……俺も、ここ、好きだな。 ここに居ると、ほっとする……。 結弦と俺、案外似てるのかもだね。
[そう言って、少しだけ軽くなった胸を抑えながら、ゆっくり深呼吸する。せめて、いつもの自分に戻らなければ。心配は、かけたくなかった。]
(290) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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……んじゃ、俺もその絶品グルメを味わうとするかな! 瑠希、なんにする? おっ、アンチラーニなんかあるじゃん! これ、知ってるか?イタリアのライスコロッケなんだけどさ……
[そう言って、はしゃいでみせる。きっと、いつも通りに自分に見えたはず。
あぁ、願わくば、これ以上皆が痛い思いをしなければいい。 あちらの世界に帰るとしても、これ以上、血を流さなければいい。 そう、願いながら**]
(291) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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/* 血!めっちゃ流している!!(やばい(どうしよう
(-108) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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/* あー あー 直せない すまぬ……
(-109) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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── 現在:1F図書室 ──
いいんじゃない? 少なくとも、茨城に遊びに行っても、 水戸の梅をお土産に買わないよう気を付けるよ。
[ そう考えると、結構重要な情報だよ、それ。 袋を破る手を止めて、顔を上げた。 辿々しく吐かれた言葉>>243に、 ほんのり柔い声音で言う。]
── はい、喜んで。
[ 隣に腰掛けながら、 白い柔い粒を口に放り込んだ。*]
[ あまり、気まずさも感じ取らないまま、 小さな菓子を、ひとつずつ口に放り込む。]
(292) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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……なに?
[ 声>>244に反応するように、顔を上げて、 ぱちん、と視線が合う。
そうして紡がれるのは、覚えのある問い。 少し考えて、それから、 さっきの出来事を思い出して、顔が、綻ぶ。]
(293) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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まだ、わかんない。けど、 ── 絶対に違う、って子は、見つけたよ。
[ ああ。言いながら、思う。懐かしい感覚。 きっと、あの日々以来だけど、 嬉しかったことは、報告したいし、 多分とっても、信頼してる。]
それに、志乃さんも、違うんじゃない?
[ どう?って尋ねる。 あの時よりも、多分、気持ちは柔い。*]
(294) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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そう、北洋病院にいるの。
[七五三が手術を受けているという病院を聞き、 そこで落ち合おうと決める。
そして電話を切ろうとしたときに、 ちょっと待って!と別所が慌てて止めた]
『日下部さんも戻ってきてるよ』
[名を聞いて、思い浮かぶのは明るい笑顔。 そして、別所のマネキンを見たときの懺悔。
もう少し早く言ってよ。 文句をつけながらも礼を言って、今度こそ通話を終える。
さて、とコートをマフラーを纏い、鞄を持ち上げる。 とにかくここから出なければ]
(+23) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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[のろのろと立ち上がる。 ここが誰かの世界なら、彼と彼女たちは。 この世界から出て行ったんだろう。 マネキンが残るのは、ホストが寂しくないように置いた、 身代わり、なんだろうか。
空き教室を後にして、教室へと向かう。 廊下は薄暗く、夜へ姿を変えていく。*]
(295) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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[何言ってるの、とか。正気? とか。 責められるだろうと思っていた。
だから、七五三の同意>>290は本当に驚いた。 自分以外にも、ここを肯定する人がいたんだ。そのことが、たまらなく嬉しかった。
似ている、と言われれば内心首を傾げるけれど。 だって、七五三は人がわかるのだろうから。自分に自信を持っているだろうから。 自分は、そうじゃないから。
柔い笑みを浮かべ返事の代わりにする。 そして、二人が通りやすいように食堂までの道を開けた。]
あんちらーに? ……オシャレだ。
[同意者がいることに安堵した。 その事実は、同時に一つの仮定を浮かび上がらせるものだった。*]
(296) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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―― 1F・3-2教室 ――
[教室の中に誰かの姿はあっただろうか。 僕は消し忘れたままの朝に書いた文字>>90を消して、 新たに黒板に文字を書き足す。
『二階端の教室にマネキンが出現。 日下部さんか?』
黒板に書かれた文字を一つ一つ眺めながら、 またひとつ、ため息をついた。]
(297) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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― 回想・自分のための演技 ―
[同じ中学だった友人がいる。 藤堂芽耶という、大人しめの女の子。
彼女が語る、兄の話にすごく興味があって、いろいろと聞いていた。 あたしには兄弟姉妹がいなかったから、そういう関係が羨ましかったんだ。
だけど、高校入学前あたりから、芽耶ちゃんとは疎遠になっていった。 彼女の家庭に何かあったらしい。 同じ高校に入ったけど、詳しいことは聞けないまま、そのまま時が過ぎて――
去年の冬の頃。 久しぶりに偶然ばったり出会った時、話しかけてみた。めいちゃん、って。
その時に返ってきた返事が、まるで男の子みたいな口調だったことが印象に残っている。
――二重人格らしい、って。そういう噂が立っていたことを、ようやく知った。]
(298) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[しばらく会わないうちにすっかり様変わりしてしまっためいちゃんに、ショックは受けたけど。 よくよく考えてみれば、あたしも似たようなものなんだよねって思う。
あたしは、前向きの魔法で明るく振る舞っているだけ。 本当のあたしは、あの冬の日、両親が死んだ時に失くしてしまった。
だから、わかんないんだ。 ずっと演技を繰り返しているようなものだから、わかんないんだ。 自分の本当の表情、笑い方、喜び方、それら、ぜんぶ。
……だからあたしは、誰かが浮かべる“素”の表情が好きなのかもしれない。]
(299) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[「この漫画の主人公、恋に似てるよね」って言われて、友達に見せてもらった漫画がある。>>0:155
うちのクラスの交友関係は、案外いろいろなところで繋がってたりする。 同じことに気付いた誰かが、それを必死で隠そうとしたことなどは知らないけど。 アヤカちゃんが言い出したことは、他の誰かにも伝わって、あたし本人のところへもやって来る。]
似てる? ほんとに?
[見せてもらったその主人公は、ふわふわな髪で、色も似ていて――見た目はなんとなく、似てると言われるのも分かる。
でも、違うんだ。本当のあたしはこんなに明るくないし、苦難を切り開く力もない。 物語はやっぱり物語だよ。
ああ、でも、こんな子になれたらなあ、っていう憧れはあった。 だから――無意識のうちに、その日からウインクを練習した。
あたし自身は、あたし自身のための演技で、形作る。そうして生きてきた。*]
(300) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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/* あーーーーーうれしい!この拾い方嬉しい、ありがとう……!
(-110) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[しかしその前に。
開く、アドレス帳。タップする名前は"日下部 来夏"。 発信ボタンを押して、コール、コール。
相手が出るのを待ちながら、美術室の扉の前へ。 扉の取っ手に手をかけて、横へ力を加える。
扉は、開かなかった。 一瞬あの時のことを思い出すが、違う。
ガタンと、引っかかるように動かない感触。 鍵が、掛かっている。
その事に気づいて、 取っ手にかけていた手を外し、 ―― 解錠した]
(+24) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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/* ちかちゃんと話しながら出したかったんだけど、やむなし。
あと、めいちゃんを強引に出しちゃいました( これで1組はみんな言及されたかな……? できれば神楽くんをもう1度くらい拾いたい(できれば
(-111) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[教室に館石さ…恋さんの姿はあっただろうか。 元気が無いように見えたなら、 ポケットの中からチョコレート>>210を取り出して、 「どうぞ」と差し出しただろう。
山盛りになったお菓子から貰ったものだけれど、 手渡しされるお菓子は気持ちの分だけ美味しくなると僕は思う。
ややあって、教室に置かれた棚を開く。 資料が入っているそこから、 ディスクの入ったケースを1枚取り出す。 霧島先生の几帳面な字で書かれたタイトルを指でなぞって、 どこか何時も陰鬱そうな霧島先生が、 嬉しそうに文字を書いていたことを思い出して微笑む。
僕たちの共通点といえば、やっぱり文化祭だろう。 それに、彼がホストなら。深く関係があるものは。
どこで見ようか考えて、3階の視聴覚室へと向かった。*]
(301) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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―― 視聴覚室 ――
失礼します。
[口から飛び出てくるのは、 いつものように慣れ親しんだ言葉だ。 扉を開けて中に入って、僕は絶句する。
天井が低く狭い車内に、ポップな柄のワイドシート。 シートに座る園児と思えた子供の姿はマネキンだ。 僕に背を向けるように、男が立っている。 その手に子供をぶら下げて。
身体をこわばらせて、一歩後ずさる、 見知った視聴覚室の風景ではなく、ここは。]
(302) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[あの日の光景と同じ。幼稚園バス、だ。 意識した瞬間、洪水の様に飛び込んでくる。 泣き声、叫び声、意味を持たない言葉の嵐。
ゴクリと息を飲み込むと、男が振り返る。 その顔は、僕の記憶と同じ。のっぺらぼうだ。]
は、なせよ!
[言葉は思っていたよりもすんなりと飛び出した。 一声出してしまえば硬直は解けて、男に飛び掛る。
今度こそ、間違えたりなんか、しない。 僕はあの子を、見捨てたりなんて、しない。
叫び声をあげて握った拳で男に殴りかかる。 だけど、悲しいな。 僕の小さな身体じゃ、太刀打ちできない。 強くなりたい、大きくなりたいと思った。 男は手にした子供を僕に振り上げて、子供で、僕を殴りつけた。]
(303) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[あの時もそうだった。男は吊り下げた妹を振り上げ、 椅子に、壁に、先生に、ぶつけていったんだ。 刃物はただの脅しに過ぎない。 弱者をいたぶることが目的だったんだ。 社会への報復と、そう嘯いて力を振るった。そうだろう?]
っんの、下衆野郎!
[子供を男の腕ごと抱き止める。 ――あの日の先生みたいに。 男が僕を何度も殴りつける。 ――あの日と同じように。 逆上して手を振り払い、 床に転がった僕たちにナイフ持って男が迫る。 兄弟を庇うようにぎゅっと抱きしめた。 その視界に、何かが被る。抱きしめられる。]
せん、せっ……!
(304) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[衝撃。そしてまた衝撃。 蹴り崩されたその体は血を流している。 男が僕の頭を掴み、持ち上げた。
あの日持ち上げられた妹ではなく、僕を。
100センチを超えた程度の小さな身体は、 簡単に持ち上がって。 ナイフが閃いて胸を引き裂く。]
ぅああっ……!
[運転手の先生が、 後ろから何かで男を殴りつけるのが見えた。]
(305) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[従兄弟にしては珍しいような、流れ出た自然な言葉>>288。それから、それを肯定する涼介>>290を交互に見て、笑う。
気持ちは分からないでもない。 親しい友人だけの世界は、酷く居心地がいい。 それは事実だ。
けれど、友人だからこそ。 簡単に切り離せるような関係でもあるからこそ、軽蔑されるような距離を作りたくなかった。 だから、自分は早く帰りたい、と。
――そう、思っていたのだけれど。]
お前ら似てるんじゃね、案外。
[茶化すようにそう言って、また、笑ってみせる。 肯定も、否定もすることはなかった。*]
(306) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[男と共に床に叩きつけられた僕に、 駆け寄ってくる僕に見えるあの子。 怯えてしゃくり上げながら泣くその顔は、 写真で見る顔と同じ。僕と同じ顔。 あの日とは逆だね、なんて思いながら目を閉じた。
記憶が蘇る。あの日、 毟り取られた手>>0:217は、僕が手を離したんじゃない。 なるが、繋いでいた僕の手を振り払ったんだ。
今なら分かる。なるは僕を守ろうとしたんだって。 だけど、なる。ぼくは君のナイトでしょう?
おひめさまに守られるナイトって、かっこわるすぎないかな?]
(307) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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思い、出した……。
[傷つけられて、なるは僕たちを心の中に閉じ込めた。 やっつけられちゃえばいいと、男を幻想でいたぶって。 男が反省したと認めたのか、皆が落ち着いたからか、 僕の泣き声に病院に行かなきゃって思ったのか。 世界はすぐに、色を取り戻した。]
(308) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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|
[泣き叫んでも揺り動かしても動かない君を見て、 僕は心の中に君を閉じ込めた。
身体ごと閉じ込めたのではなく、精神だけだったのは、 この傷が治らないといけないと思ったからなのかな。 ううん、きっと少し違うね。 僕たちを必死で守ろうとしてくれた先生が、 助けてくれると信じていられたからだろう。]
(309) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[僕が描いた、眠り姫の物語。 全てのことがよくなって、君が目を覚ますまでの物語。 それまでは僕が、君のナイトとなって守ってあげる。 だって君は、僕のおひめさまだからね。 だけど、君は目覚めなかった。その理由は。
全てのことがよくなることは、なかったから。 君はもうとっくに、終の道を歩んでいたから。
そして僕は、君とは違うおひめさま>>85に出会ってしまった。 僕の茨の檻は泡沫の夢に消えて、君は旅立つ。>>88]
(310) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
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[いやだ。いやだよ。 胸に咲いた気持ちはなかったことにするから。 君を愛してる。あいしているんだ。 君を置いて、大人になんてなりたくない。
だけど、否応なしに時計は進む。 環境だってまた変わっていく。 小学生の時は終わり、私立男子中学校へと進学した。
きっかけをくれた初恋は妹の死の気配を纏わせたまま、 誰にも告げることなく、終わったけれど。 恐怖を克服した僕は、毎日の様にバスに乗る。 あの子が乗っているかもしれないから。
僕の身長はあの日から、君と共に時間をとめたまま。*]
(311) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[倒れた僕は、いつの間にか高校3年の僕に戻っていた。 場所も視聴覚室で、幼稚園バスの中ではない。 じくじくと痛む胸を抑えて、駆け寄ったすがたを見つめる。
そこにいたのは、 僕が望んだ、同い年の君だ。]
なる。
[今にも泣き出しそうな目に、長い髪。 少しだけ、あの人に似ているかもしれない。 頬に触れれば、ぽたりと、目から涙が零れた。 口を開いて飛び出した言葉は音が無くて、 それでも言いたいことはなんとなくわかって、苦笑する。]
うん。ごめんね。馬鹿なおにいちゃんで、ごめん。 だけどね、兄弟。 君と一緒に、大人になりたかったよ。 文化祭も、君がいたらって、何度も思った。
(312) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[傍に転がったディスクを拾って、 体を起こし、差し出した手を支えに立ち上がる。]
映画、一緒に見よう。 前にね、うちに来た樫樹くんも、 エンディングにちょっとだけ映ってるよ。
[傷ついた身体を無理に動かして、 機械の電源を入れて、スクリーンに映像を映した。 文化祭の前にやり方を教わっておいて、良かったなと思う。]
(313) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[暗い室内。 スクリーンから零れる光だけが僕たちを照らし出す。
画面の向こう側ではクラスメイトや先生が、 どこか気恥ずかしげに演じている。 その中で異彩を放つのは、主演の七五三くんだ。 ああ、楽しかったなあ、なんて思いながら見つめていると、 彼女が僕の袖を引っ張る。 耳元に口を寄せて、囁く言葉は聞こえない。 スクリーンを指差す様子に、頷きを返す。 彼女の耳に口を寄せ、言葉>>270を囁く。 握った手は離されること無く、繋がれている。 得ることの無い幸福に、僕は静かに涙を流した。 彼女の肩にもたれ、意識は徐々に薄れていく。*]
(314) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[いつの間にか眠ってしまっていたようだ。 揺り起こされて、ゆっくりと目を開く。 映画はエンディングの目前。まだ物語は終らない。 けれど、彼女は席を立ち僕の手を引く。
教卓の前で、バスが待っている。 僕たちを招くように、入り口が開いた。 一歩、ステップに足をかけて彼女は僕の手を引く。
僕は、首を横に振った。]
(315) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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ごめんね、僕は行けない。 僕を必要としてる人がいるんだ。
[僕にできることなんて、たいしてないんだろうけど。 それでも僕は、もう君の手を取れない。
繋いだ手は離されて、彼女は僕をぎゅっと抱きしめた。 頬に軽く口付けて、にっこりと笑う。 僕は笑い返して、同じように口付けを頬に返した。
彼女一人を乗せて、バスは出て行く。 僕の後悔と共に、走り去っていく。
あの日引きちぎった花も、いつかまた咲くのだろうか。
今はまだ、分からない。
かえろう。みんなのところへ。 そうして僕は、視聴覚室の扉を開く。]
(316) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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/* 妹のキャラセット、リンダとアイリスどっちかなーて悩ましいよね。
(-112) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[扉を開いたその先に、影が立ちすくんでいた。
僕がよく知っていて、全然知らない、影。]
君は……
(317) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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……涼介。
[いつもの呼び名を飲み込んで、名前を呼ぶ。
七五三 涼介。僕の友達。 それ以上でもそれ以下でも無い。 僕が知る君の肩書きは、それひとつだけでいいんだ。 僕は君を見捨てたりなんか、しない。 君から出て行ったりなんて、しない。 何度だって、名前を呼ぶよ。
けれど、きっとそれだけじゃ、足りないんだろう。]
(-113) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[その姿は、まるで回答の様に思えた。
こちらを見ている"ホスト"の影らしきものが、 ゆっくりと口を開く。
それは、僕が知らない時間>>2:145に彼が発したものと、 同じ二文字、同じ様子であったかもしれない。]
僕は……
(318) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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東彩 郁。
君と友達であり続けたいだけの、
ただの男だよ。
(-114) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[呟いたその言葉は、届いただろうか。
誰そ彼の夢の様に、僕はこの世界からきえていく。
みんなのところへ、かえるために。
かけつけるという約束>>1:362を、果たす為に。]
(319) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[ 君とまた、会うために。 ]
(-115) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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/* どうも、ガイナレベルのアグレッシブさでもって、 狼を帰還しろよ!と殴りつける系PLです。
あんまり帰りたくなさそうに見えてるので、 私が帰還組でほんっとよかったなって思ってます… 全力で帰ろうよってぶつけた自覚はある。まじで。
(-116) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[教室には、その後、人の出入りはあっただろうか。 誰かが来れば話をしたけれど、それが途切れたなら、いつものように本を読んでいたと思う。
そして、戻ってきた東彩の書く文字に、来夏もまたマネキンと代わってしまったことを知って愕然とする。>>297 行こうかどうしようか、だけど少し勇気が足りない。 読みかけの本の頁が、残り少なくなった時、意を決して顔を上げた。 8時50分までに、まだ少し時間はある。 やっぱり、行こう。見てどうなるものでもないかもしれないけれど、そう思う。
教室に人がいれば、「少し出てくるね」と声をかけただろうか。 もし、何人かが教室にいなければ、探しに行きたい気持ちもあった。
廊下に出る。窓の外は、暗い。 だけど、雪の白さのせいだろうか。時間の感覚がなんとなく分からなくなる。 気を付けないと、と思いながら、歩きだした。*]
(320) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2015/07/11(Sat) 23時半頃
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そう、かな。
[自分では、とてもそうは思えない。 けど、瑠希の意見>>306をはっきりと否定するのも申し訳ない気がして、ゆるやかな疑問にとどめた。
七五三は食堂に向かっただろうか。 彼が離れた隙に、瑠希にだけ聞こえるように小さく話す。]
遅くなったけれど、いつでも聞ける。それと、俺も。伝えたいことが。 教室に居る。
[それだけ言うと、口を閉ざす。 そして、じっと七五三の背中を見つめた。*]
(321) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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──1F・廊下──
……あ、れ?
[数分ほど歩いて、何かがおかしいと気づく。 廊下は、こんなに長かっただろうか。歩いても歩いても、終わりが見えない。
また、校舎に何か変化が起きたのかもしれない。 焦って、足が急く。だけど、廊下は終わらない。 いつの間にか、走り出していた。 どうしよう、教室に戻れなくなっちゃう。 息が切れて、だけど、なおも走る。
──そして、私は、前方に、小さな人影を見る。]
あっ、……
[声をあげかけて、気付く。あれは、誰? ここにいる、誰でもない。驚愕して、立ち止まる。 その人影は、小さく小さく、怯えたように身を丸めて蹲る、少女の姿だった。]
(322) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[電話が通じれば来夏と話をし、 コール音が止まなければ電話を切るだろう。
その後、足早に進む廊下。誰もいない。 自分と、来夏と、別所。 他にも誰か"戻って"きているだろうか。
階段を降りてたどり着く昇降口。 下駄箱の中には、履き慣れた茶のローファー。
それに履き替えて、昇降口の扉を押すも、 やはり鍵が掛かっていた。
そこを開けて外に出ようとしたが、思い留まる。
翌朝、用務員が来たときに 昇降口が開いていると不味くないだろうか。
判断は一瞬。上履きを下駄箱へ入れ、 ローファーを片手で持ちながら、ひらりと身を翻す]
(+25) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[ ぱちん。視線が合って、少しの沈黙。 その後に、顔が柔くなるものだから、 合わせた瞳を、瞬かせて、言葉を聞いた。 ]
…そっか。 ――良かったね。それでも、前進だ。
[ 綻んだ表情に、昔が過って。 なんだか懐かしい、そんな気持ちになって。 つられて、少し、声と表情が柔くなる。 さっきの好みの話も、良かったみたいだし。 こういう話も、信頼されてるんだ、って、思うから。 やっぱり、自分だけなにも言わないのって、 それって、酷いなあ、とも、感じて。
だから、問いには、少し、正直に答えた。 ]
(323) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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……わた、し?
[その少女を、よく知っている。 毎日毎日、鏡やガラス越しに、嫌になるほどに見ている姿。 小さな体躯はあまり変わってはいないけど、髪が少し短くて、今よりももう少し幼い。 あれは、私だ。
そう気づいた瞬間、急に、心が静かになる。]
……ねえ!
[呼びかけると、蹲った少女が、いやいやと首を振る。 いやだ、怖い。何も言わないでよ、もう歩けない。 私、これ以上、頑張れない。 その子は何も言葉を発しないのに、全身からそんな声が立ち上るようだった。
あの時、私、こんなだったのか。 どこか不思議な気持ちで、それを見る。 ああ、これは、弱いな。弱くて、どうしようもなく情けない。]
(324) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[──だけど、私がいちばんよく知っている。 この、目の前の子どもが、自分なりに、大事なものを守ろうとして懸命に踏ん張っていたこと。 弱いなりに、歯を食いしばって、どうにか耐えていたこと。 ずっと、負けてしまった記憶ばかりが先行して、そんなことも忘れていたのだけれど。
この子は確かに弱かったけど、それぐらいのことは認めてあげてもいいでしょう。 だって、この子は、私なんだ。
彼女の前まで、歩み寄る。 膝を少し折って屈みこんで、手を差し出した。
怯え続けた2度目の敗北。 この子に、私、言わなきゃいけないことがある。]
(325) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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正直…自意識過剰、かも、しれないけど。 …条件だけなら、もしかして、って。 そう思ったことは、あったよ。
[ 苦笑して、吐露。 最近色々あって、って、そう付け足して。 多分、やっぱりまだ、話すのに力は使うけど。 一言一言、疲れるけれど。 さっきみたいに、なんにも言わないってより、 だいぶマシにはなったんじゃないだろうか。 ]
(326) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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──あのね、大丈夫。大丈夫だよ。
[道の先にいる私から、そこで蹲っている私へ、告げる。 小さな、あの頃の私へ。
今、どれだけ絶望が深くても。 また、折れそうになっても、大丈夫。
しょうがないなぁ、って苦笑するアヤカたちを思い出す。>>3:197 私の高校生活に、あの子たちがいて本当に良かった。それは、嘘じゃない。 そして、それから。]
(327) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
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[──志乃ちゃん。 あの日、何も聞かずに、落ち着くまでずっと頭を撫でて一緒に帰ってくれたこと。>>0:176 本当に、感謝してもしきれない。
体育の時間に、不意に「千佳子、一緒にやろう」と響いた声を思い出す。>>2:121 グループ活動の類で組む相手がいない時に、いつもの涼しい顔で月詠は声をかけてくれたし、来夏は笑いかけてくれた。 愛らしく弾んだ声と共に、恋が肩を抱き寄せる。撫でてくれる温もりが優しかった。
教室で不意に顔を上げたときに、別所とよく視線がぶつかる。>>74 そのたびに、ひどく慌てながら偶然ですといった空気を装うのが、少しだけおかしかった。 東彩が、自然な素振りで時折、声をかけてくれる。 文化祭の準備中、柏原や七五三たちがノリ良く騒いでいる姿に、いつだって心がほぐれていた。 佐久間から貰った飴玉を口内で転がせば、それはとても甘い。
樫樹くん。──あの日、声をかけてくれて。 そして、物語の続きのないこの世界で、手を差し伸べてくれて、ありがとう。]
(328) 2015/07/12(Sun) 00時頃
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[そういうたくさんのことをきちんと拾って、何度折れたとしても、また立てる。 だから、今蹲っている目の前のあなたは、いつか絶対に大丈夫になる。 私が、保証する。]
だけど、……ありがとう。
[小さな私が、驚いたように顔を上げた。 視線がぶつかる。どうして、という表情をしていて、思わず笑う。]
(329) 2015/07/12(Sun) 00時頃
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…だから、もしかしてとは、思ってたんだけど。 でも、良く考えたら、…違うなあって。 だってここ、メンバーはともかく、 "学校"でしょう。
[ もういちど、ピンク色のマシュマロを口に放って。 最後に残ってたひとつも、ポケットにしまう。 ]
(330) 2015/07/12(Sun) 00時頃
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[あの日々を踏ん張って、きちんと生き抜いてくれたこと。 私に、"今"を持ってきてくれたのは、あの頃の、弱くて情けない私だ。 そのことを少しだけ、誇りに思う。
動けなくなった敗北の日の記憶は苦いままだけど、今のこの感情を忘れずにいれば、私は進める。
ほら、とまた手を伸ばせば、小さな私は、おそるおそると手を出した。 そして、もう一方の手で、蹲った懐に持っていたものを差し出す。 少し驚いて、それを受け取る。花柄のブックカバーをかけた本だった。>>0:63 ああ、そうだね、読みかけだもの。さすが、私だ、よく分かってる。 これを、置いてゆくわけにいかない。]
(331) 2015/07/12(Sun) 00時頃
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──1F・廊下→昇降口へ──
[小さな私と、手を繋ぐ。もう片方の手には本をしっかりと持っていた。 それと同時に、繋いだ手に痛みが走って、血が零れ落ちる。
時の凍ったこの世界に、あの優しい人たちとずっといられたら、確かにそれは寂しいながらも穏やかなのかもしれない。 だからこの血は、現実に帰ることへの、痛みの象徴なのかもしれない。 "ホスト"のせいじゃないよ。思って、少しだけ微笑む。
切られるような痛みに僅かに眉を顰めながらも、手は離さなかった。 だって、私、帰るんだもの。 弱い自分も引き連れて、帰る。
ぱた、ぱた、と血が滴って、廊下に点を作ってゆく。 その赤を踏んだ足が、赤い足跡を残す。 踏み出すたびに、足にも激痛が走った。滲むのは、やっぱり、赤。]
(332) 2015/07/12(Sun) 00時頃
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[負けたくなくて、私は"読むこと"を、武器にした。 あの時、私の読んでいたものを、私への攻撃材料にしたクラスメイトたちと。 あの言葉を武器に使ったアヤカたちと、何も変わらない。>>0:155
だけど、ね。 小さな私と繋いだ手に、力を込める。 不思議なぐらい穏やかに、隣の彼女に向かって笑いかけることができた。]
私、これからも、読むよ。 それでも辛くなったら、いろんな人に助けて、もらって。 ……出来れば、私も、誰かの力になりたくて。
──そうやって、やっていくんだと、思う。
(333) 2015/07/12(Sun) 00時頃
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|
[完全に手放しに、無防備に本を読んでいられた頃に戻れるとは、もう思っていない。
だけど、この世界に来て、思ってしまった。 ──ここには、物語の続きがない。 家に置いてきた読みかけの本の続き。来月に出る、あのシリーズの新刊。 そういうものが、この時の凍った校舎には、ない。
だから、私、ここにはいられない。 あれは、私の力だ。前に進むための、生きてゆくための力。]
(334) 2015/07/12(Sun) 00時頃
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[負けられない、蹲ってしまいたくない。 そう思って好きな本を読むことの、踏ん張って立ち向かおうとして挫折を繰り返す日々の、なんて息苦しいことだろう。 だけど、そうして愛する本を片手にしながら、物語のように上手くはいかない現実と戦い続けていくしかないんでしょう。
ああ、全く、どうしようもないな。 人生って、どこまでも戦いだ。]
行こう、──帰ろう。
[辿り着いた昇降口。 身体中の痛みをこらえながら歩を進めていたから、気を緩めればぐらつきそうになる。 だけど、踏ん張る。扉を押し開けて、小さな私の手を引いた。 ほら、おいで。一緒に行こう。]
(335) 2015/07/12(Sun) 00時頃
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私――勉強、好きじゃないもの。 だから、こんな場所、作らない。
(-117) 2015/07/12(Sun) 00時頃
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[──そして、願わくば、この世界を創った人も。
あのね、何があなたの救いになるのか、考えても分からなかった。 もしかすれば、この世界に留まることが、あなたの救いなのかもしれない。 それを、私が否定する権利は、きっとない。
だけど、出来れば私、あなたとも一緒に、帰りたいな。 そうして、たくさん話がしたいです。 あなたの話が聞きたいし、それから、良ければ、私の好きなものの話も聞いてほしい。]
(336) 2015/07/12(Sun) 00時頃
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|
[後ろ手に、扉を閉める。 冷たい校舎の出口は、再び閉ざされて開かない。
目の前に広がるのは、灰色の雪景色だ。 空気は刺すように冷たくて、息を吸い込んだら、喉に冷えた空気が張り付いた。
──だけど、負けない。 小さく笑んで、たん、と一歩を踏み出した。*]
(337) 2015/07/12(Sun) 00時頃
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/*>>334ですよね!全力で同意の頷きをするよ!!
(-118) 2015/07/12(Sun) 00時頃
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そう。 君たちも、帰るんだね。 この冷たい世界から。
.
(*2) 2015/07/12(Sun) 00時頃
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[ ――そう告げて。 目は逸らさないまま、彼の反応をじい、と、見て。 それから立ち上がって、ひとつ、のびをする。 教室に帰ろうって、最後にそう言った顔は、 きっとすっきりしていた。
気持ちの良い疲労感を覚えたまま。 本をしまった後、図書室を出て、教室に向かう。
その頃にはもう、遅い時間になっていた* ]
(338) 2015/07/12(Sun) 00時頃
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|
ばいばい郁、穂積。 気を付けて、帰れよ。
.
(*3) 2015/07/12(Sun) 00時頃
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/* やりたい事 ・瑠希とお話(今でも瑠希の背中のそれが好き&俺、顔わからないんだよね) ・七五三に、この世界が好きだということ。休めたことへの感謝。その上で、進んでいく事。向こうで待っているということを言いたい。
(-119) 2015/07/12(Sun) 00時頃
|
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/* ぐええめっちゃ挟んでごめん…!!
(-120) 2015/07/12(Sun) 00時頃
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|
[向かったのは、三年二組の教室の前。 教室の前の窓の鍵を下ろし、窓を横に、引いた。
―― カラリ。窓はあっさりと開く。
それだけのことなのに、酷く、安堵した。 そして悪戯をする子供のように、にやり、笑う。
窓枠にかける手。
そうして事も無げに、校舎の外へとその身を躍らせた]
(+26) 2015/07/12(Sun) 00時頃
|
|
[午後8時50分。 チャイムの音が鳴る頃、穂積千佳子の姿は、その閉ざされた校舎には既にない。
代わりに、1階の廊下のある地点から、血が点々と軌跡を作っている。 時折、血を踏んだ小さな足跡や、砕けた白い欠片が混ざっているだろう。 それは、昇降口の扉の方まで、細く続いている。
扉の外、すぐ近い場所に凭れるようにして1体のマネキンが横たわっている。 あちこちが欠けて血を流していただろうけど、そのマネキンは、何故だか微笑んでいるように見えたかもしれない。
そしてもうひとつ。それは、確かに、外にあった。 大丈夫、ここからちゃんと、出られるよ。私は、帰るよ。 そう、示すように。
マネキンの頭には、花のヘアピン。 片手には花柄のブックカバーの本を抱えて、もう片手は、誰かに向かって伸ばすかのように空いている。]
(339) 2015/07/12(Sun) 00時頃
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|
[──それじゃあ、先に行って、待ってるね。**]
.
(340) 2015/07/12(Sun) 00時頃
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[8時50分のチャイムが鳴り、少年は帰還する。
3階、視聴覚室のスクリーンには、文化祭の時の映画が映る。 それを観るように中央の席に座るのは、 さらりとした茶色い髪の、男子制服を着たマネキン。
身体中にヒビが入り、胸の一文字>>305からは血が流れている。 けれど、その佇まいは「いつものように」穏やかだ。
何かに寄り添うように首をかたむけ、 何かと手を繋ぐ>>314ように緩く指が曲がっている。
よく見ればそのマネキンが涙を流していることに、 気付けるかもしれない。
一時停止された映像はエンディングに差し掛かった部分。 昇降口の扉を背に、笑っている3-2生徒達。
少年の内側で空回りしていた時計は、 ようやく時間>>0:33を*刻みはじめた。*]
(341) 2015/07/12(Sun) 00時頃
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4
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