169 きみがおとなになるまえに
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人
狼
墓
少
霊
全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
サイモンが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、クラリッサ、ゾーイ、ジェフ、オーレリア、藤之助、シルク、芙蓉、レオナルド、夕顔、マリオ、ミケ、ショコラ、ヴェスパタインの13名。
|
[くるりと、器用に回って見せる。 こどもには、羽でも生えているのかもしれない。
碧は灰を捉え、幻視する、光明。
彼の街頭は、まるで星のようだった。 とくべつを孕んだ聖女は、美しく舞い。 雑多な街を背景に、只一人、輝いて。]
(0) 2015/09/17(Thu) 00時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/09/17(Thu) 00時頃
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──私のすばらしい瞬間を あなたがその目で見るの *
(1) 2015/09/17(Thu) 00時頃
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[一時の、沈黙は、 オーレリアという小さな聖女を見てのものだったのか、それとも。 記憶の彼方、もうひとりの聖女を見てのものか。
ぱちぱち、とふたりぶん。 引き戻したのは手の鳴る音。 恐らくは、少女と同じタイミングで、音の方向を見遣り。 意図を理解するまで、此方もまた数秒。]
──嗚呼、
[ありがとう、と確りと礼を返す>>1:171少女が少し、早かった。 続く言葉は飲み込んで。]
(2) 2015/09/17(Thu) 00時頃
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──キネーン:シアター──
[ステージの上を、愛らしく歩く。
ドレスの裾を揺らして、小さな手を振って。
しん、と沈黙の舞い降りた次の瞬間、
観客が、一斉に歓声を上げる。
こだまする拍手。今日も、ショーは大成功。
世界で一番かわいい、みんなの女の子は、
可憐にお辞儀をしてみせて、帳の奥へと消えてゆく。*]
(#0) 2015/09/17(Thu) 00時頃
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/* 秘話、失礼します。
レオナルドとオーレリアのペアは、 【確実にキネーンに留まると決めています】
宜しくお願い致します。
(-0) 2015/09/17(Thu) 00時頃
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/*お疲れ様です。 当ペアですが、キネーンに留まる予定はありません。
(-1) 2015/09/17(Thu) 00時頃
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── 宿へ向かう道中 ──
[ 教会のちかく、と示された通り、 男は教会のある方向へと歩いてゆく。
それに、今ばかりは付き従うように歩きながら、 しかし、見慣れぬ光景に懸命に目を向ける少女は、 おいしそうなにおいや、華やかな店構えや、 そういった、"すてきなもの"に、たびたび足を止め、
そして、また、同じ道を行く、 真っ白なこども>>188を見つけたのなら──、]
── ジェフ!
[ 信じられないものを見た、とでも言いたげに、 こぼれんばかりに目を瞠って、また、指をさす。]
(3) 2015/09/17(Thu) 00時頃
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こんどは男の子!
[ だけど、今度は駆け出さなかった。
その代わり、じたばたと、その場で足踏み。 "ねえ、行ってもいいでしょう" そう、うったえかける視線とともに。*]
(4) 2015/09/17(Thu) 00時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/09/17(Thu) 00時半頃
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[歌を聞くのは、とても久しかった。 ここ最近は、原稿に口を挟む小言しか耳に入れてなかったものだから。]
―――……?
[可憐に、繊細でありながら、 勢いづいて、芽吹かせるために張りあげるような声。>>1:201>>1:204
その声に、周辺の人間はざわつきはじめた。
『ショーのこどもだ、見たことがあるぞ。』
おとなが、囃し立てる。
ふらつき、独りで、目立つ紅を纏いながら、 声を無理やりでも掴みたいという下賤な輩もいるのかもしれない、そんな世の中の中心で、歌声を辿る。]
(5) 2015/09/17(Thu) 00時半頃
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[周りの喧騒は、少しも耳に入らない。 先程のポスターに惹かれたように、声にも、心が奪われて。騒ぐ、なんてことは少しも考えがつかなかった。
強奪さは、さすがに浮かないけれど。
歌の音色は、擦り合う袖のように、 チリチリと記憶をかすっていた。]
………ホントウに、 アナタ、なのですか。
[今は知っている人は少ないはずだ。 廃れた里の民謡を、これほどまでにしっかりと歌えるひとがいるなんて。]
ユウガオ。アナタ、なのですね。 サクヤの、
[ポスターを見たときから、過って、もしかしてと反響していた気持ちを、確かめるために、噴水を越して、水に輝く紅に、尋ねる。]
(6) 2015/09/17(Thu) 00時半頃
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……アタシも、 アタシも、そうなの。
[なんと、伝えようか。迷ったけれど。 成りが変わったとしても、たまたま、聞こえた歌声が、誰かに伝えるためのものなら。
それだけいえば、伝わるかもしれないと、*微かに信じた。*]
(7) 2015/09/17(Thu) 00時半頃
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讃美歌…──、
[ゆき、と聖女が名を紡ぎ。 学者は何時ぞや教会で出逢った、あのこどもを思い出す。 教会の高い天から降り注ぐ、透き通る賛美を。 白い、白い子だった。
目の前の、甘い馨りを漂わす子は。 教会の人、と手を引くおとなを示す。
そうだろうな、と、 其の黒を見て思うのは。
目線が這う>>1:193 聖職者の目に、わりと、ある。こう言う、何処か食う用な目は。 恐らく、己も同じ様に、彼を見ている。何処の、"何"だ、と。]
いえ、邪魔などでは。 ──そうですね、少し用事を済ませたら、教会に巡ろうとかんがえていたところです。
(8) 2015/09/17(Thu) 00時半頃
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/* 口調あんていしないな!?
(-2) 2015/09/17(Thu) 00時半頃
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2015/09/17(Thu) 00時半頃
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確認いたしました。ありがとうございます。
(-3) 2015/09/17(Thu) 00時半頃
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確認いたしました。ありがとうございます。
(-4) 2015/09/17(Thu) 00時半頃
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[ 笑む。
碧は彼の黒の衣から、軈て異色の虹彩を、細く、細く見ていた。]
(9) 2015/09/17(Thu) 00時半頃
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[ どうやら、目の前のおんなのこは。 ゆきを捜している訳では、ないみたいです。 "せんせい" オーレリアとは別の音で、甘くおとなを呼ぶ。 その光景に、ぱちん。驚きで灰をひとつ、瞬かせました。
ショコラ、と。 やはり、甘いお菓子の名を持つ少女が、 説明に苦心しているのでしょう。 笑顔から、少し、困った表情になり。 服を引っ張れば、自然と視線は、白髪の青年へ。 ]
(10) 2015/09/17(Thu) 00時半頃
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[ 助ける様に言葉を添える彼の称賛の言葉には、 もう一度小さく、ありがとう、と返しました。 こどもたちが名乗った流れで、問う様な視線を投げれば、 ミカエル、という名を教えてくれるでしょうか。 教会の関係者、確かに、言われてみれば。 雰囲気だけは、オーレリアにも感じることができました。
オーレリアの知っているひととは、 また別の"せんせい"が。 先生に何やら、視線を向けるのを、ちらと見て。 ]
(11) 2015/09/17(Thu) 00時半頃
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―――……
[ こどもには、裏の読めない。 "おとな"の話が、再び始まるのでしょうか。 ミカエルの視線に、 何かを思っている様な、隣の先生>>8>>9を。 やはり、暫く、 ――今回はこどもでも、多少は察せたのでしょうか。 不安げにじっと見て、一歩。傍に近づいて。 そうして、再びショコラに向き合います。 ]
(12) 2015/09/17(Thu) 00時半頃
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……ミカエル、さんが、そうなら。 ショコラも、教会のひと?
[ こどもは、こどもの話をしようと。 オーレリアの問いかける声は、 彼女の様に、甘くまではいかずとも。 柔いものには、聴こえたでしょう。 ]
(13) 2015/09/17(Thu) 00時半頃
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/* 服じゃないよ 手だよ おおう…
そしてマリオはだいじょうぶ なのかな…
(-5) 2015/09/17(Thu) 01時頃
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[噴水のへり、立ちうたう。片手には一輪の花。ゆらゆら手の中で遊ぶそれが、手鞠の代わりにリズムを取った。 再び、ざわざわと木擦れよりさわがしく、おとなたちの輪ができる。 聴かせるために歌っている分、先程より輪は大きい。 『ショーで見た子だ』『ユウガオだ』大人たちの言葉はしばしに、素性や名を示す言葉が紛れていたか。
見つかる、のだろうか。こんなことをして、何か意味があるのだろうか。 疑心暗鬼は拭えないままに、おとなたちへ時折目を向ける。]
(14) 2015/09/17(Thu) 01時頃
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『花さくや わが里のさち』
『とおき野の もゆるまで』
『うたわまし 天のさずかり』
『めでたきや――――
[歌声は、そこで途切れた。中央に踊り出るようにして、声をかけてきた女がいたからだ。 ざわめいていたおとなたちも、にわかに静まる。静まって、すぐに水を指すなとブーイングがはじまった。]
(15) 2015/09/17(Thu) 01時頃
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やめて。
[声を上げるおとなたちを、一言制する。 噴水のへりを跳び下りる。随分と身長差のある、女の目を見上げた。 近づけば、ここら一帯だけが急に秋になったかのような、金木犀の香り。]
――わたしを、この街でそんなふうに呼ぶ人は、はじめて会ったわ。 あなたも、あの里の、
[そこまで言って、口を噤んだ。 わたしはキネーンのこどもで、ショーキャストのユウガオ。 ここにいるうちは、それ以外であってはいけない。]
(16) 2015/09/17(Thu) 01時半頃
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場所を変えましょう。
(-6) 2015/09/17(Thu) 01時半頃
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―街から、教会へ―
[ いつもと同じ。藤乃に手を引かれて、>>209いつもの教会へと歩き出す。 …自身が特に敬虔な信者な訳ではない。ただ、自分の声を求められるなら、喜んで差し出すだけ。 讃美歌の美しく繊細なメロディーは大好きだったし、ステンドグラスの光の中でおいのりをする聖女や、神父さまの姿は、素直に綺麗だと思う。だから、…は礼拝で讃美歌を歌う事が、好きだった]
(17) 2015/09/17(Thu) 01時半頃
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[ 街の中を歩き、教会の屋根が見えてきそう、と、思ったとき、おとなにはない、こどもらしい高い声が聞こえてきた。>>4 自分には出せない、かわいらしい、高い声。隣に立つ男に素直に甘えるように問いかける姿は、きっとおとなが求めているもののように見えた]
(18) 2015/09/17(Thu) 01時半頃
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[ 彼女のおとなは、彼女に許可を出しただろうか?…の目には、彼女が何を言っても飛び出してしまう、ちいさな子犬のように見えた。野原を駆け回る様子を見て、みんなが困ったような、でも嬉しそうな顔でこう言うのだ。 もう、仕方ないなあ、って。 こどもらしいこども。今日会う、三人目の、こども。 やっぱり今日は、お祭りなのかもしれない。劇場以外で、こんなにたくさん会えるなんて。 だから…はじっと少女を見つめる。少しだけ、話してみたい。 そんな風に思いながら*]
(19) 2015/09/17(Thu) 01時半頃
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ごめんね、歌はもうおしまい。 わたし、この人を待ってたの。
その間だけだったから、ごめんね。
[あまい、まるい、こどもの声が、ごめんなさいと繰り返す。 ただ聴きの恩恵に預かっていたおとなたちに、それに反論することがどうしてできようか。 甘えるみたいに女の片手をとって、いくつか早口で、小声で、囁いた。]
(20) 2015/09/17(Thu) 01時半頃
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行って。
(-8) 2015/09/17(Thu) 01時半頃
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/*
そういえば、閲覧であったり、 キャラ選択する時に公教会タグ選んだりすると、 レオナルドとオーレリア、同じところにいるんですよね
入村するときびっくりした。
(-7) 2015/09/17(Thu) 01時半頃
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どこでもいい。まずここを抜けて。
(-9) 2015/09/17(Thu) 01時半頃
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[睦まじく、手を取り合うおとなとこども。 それは突然輪にやってきたおとなと、ここで歌っていたショーのキャスつつという取り合わせとしては不自然かもしれないが、それでもひとまずは切り抜けたか。]
――おどろいた。
[人気の少ない方へ、と抜けてきて、建物の裏手でようやく息をつく。 知った大人がもう一人くらいいれば、事態の収集に協力を頼めたかもしれないが、まさかこんなまっすぐに、呼び声の主から現れるとは思ってもみなかったから、仕方ない。]
(21) 2015/09/17(Thu) 02時頃
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お察しの通り、サクヤに産まれた、ユウガオよ。
あなた――だれ。 かかさまではないし、わたしが出る前は、あなたのような人、いなかった。
[とすれば、考えられるのは素性を調べて弱みを握りに来た狡いおとなか、それとも。 ……いや、「まさか」。幼いころに、不義理を働くように別れたきりだ、覚えられているとも思えない。
けれど不思議と、覚えある表情のような、気がして。 幼いころの面影を探すように、色の乏しい子供らしさを失った目が、じいと女を見つめた**]
(22) 2015/09/17(Thu) 02時頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2015/09/17(Thu) 02時頃
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/* そういやこの世界の生産システムってどう均一化されてるんだろな。 子供と同等くらいに、それ以上に「子供を産めるおとな」はすごい貴重な人材だとも思う。
老衰減退の研究が進んでいて、量産の研究が進まないのも、また恐ろしい話だなあ。
(-10) 2015/09/17(Thu) 11時頃
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[コロリと下駄の音を鳴らし、歌>>15に導かれるように彼女の前に出る。
昔もそうだった。 歌が聞こえたら、折り紙で手毬をつくって彼女の元へいく。 本当の手毬を買うお金はなかったから、 毎日作り直しているから、遅れるのはいつも自分だった。 彼女が歌っている部分がわかれば、後を追うように小さく続けて、 小さく笑ってから、自分は手毬をついていた。]
『めでたきや』―― ―……『栄し 春の色』。
ああ、やっぱり、アナタ、ユウガオなのね。
[丁寧に歌うのは、いつも彼女のほう。 忘れないよう、原稿に書き留めてはいるが、音色は少々うろ覚え。
けれど、続ければ里のものであること位は伝わるか。 今は手毬を持ち合わせてはいないけど、 彼女の持つ花に合わせて、ゆるり、首を小さく揺らした]
(23) 2015/09/17(Thu) 13時頃
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[「久しぶり」、と前にでた。 彼女が周囲のざわめきを抑制しようがしまいが。 世間で、彼女の価値がどう扱われているかなんてしらない。 否、価値観でいえば、自分が一番、 このなかでは一番に価値のある再会だと思い込んでいるのもあったろう。
けれど、彼女の小さいながら確かに自分に伝う言葉が聞こえれば、 さすがに、その歩みを止める。>>20
警戒じみてぴりりとした芯のある声の意図。 それを汲み取ってから、ようやく周囲の様子に気付いた。]
……。
[語りたいことが多く湧き上がるが、今ではないというのは理解して。 そうであっても、上機嫌に戻った緩んだ笑みは隠せず、 彼女の波長に、合せようとつくりこむ。]
(24) 2015/09/17(Thu) 13時頃
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[おとなになって培った、嘘を隠す為の微笑残したポーカーフェイスで。]
…、嗚呼。 そう、アナタを探していたのよ、ユウガオ。 『サクヤ』から新しいお着物が来てるとあったのですよ、ほら、行きましょうか。
[彼女の誤魔化しに乗じて、適当な嘘を重ねる。 久方にあった彼女に手をとる口実はそれくらいで十分だろうか。
水を差したとはいえ、同じような服を召していれば、二人だけに限れば馴染むのではないだろうかとも思うあたり、自分はやはりキネーンの空気というものが読み取れていないのだろう。 それでも、彼女の「こどもらしさ」の方が旨い事出来上がっていたので、>>21、自分は手を引かれながら後をついていくだけだった。]
(25) 2015/09/17(Thu) 13時頃
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―ショーテント付近、路地裏―
[ショーに戻るのかとおもいきや、歩いた先はほんの少し道を外れて。 そこまで人の視線はいたいものかとも思ったが。
彼女は、自分ですらもまだ信じきれていないのだろう。 盲信を忘れた視線から、子供らしさは感じず、>>22 彼女も彼女で、年を重ねたのだろうと女はさらに確信にいたる。]
驚いたのはアタシもですよ。 …てっきりいいように使われてしまって、もう会えないかと。
[売られた子供の末路の多くは、それほど幸福であるという話は聞かない。 だからこそいないものと考えながら、記憶の中で回顧し続けていた、 記憶のなかのままの姿の彼女が目の前にいる現実は、 大層自分の心を揺さぶった。]
(26) 2015/09/17(Thu) 13時頃
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[できるだけ、心を落ち着けて。 警戒を解いてもらうことを優先し、落ち着いた声色で語りかける。]
フヨウ。 …覚えているんでしょうか。 同じ年の『花祭り』に祝われたの。 アナタのかかさまの事も、良ォ、知っていますよ。 [辿る記憶をあさって、彼女に似た親の姿を重ねる。 きっと、もう一生、それに似ることはないのだろうけど、 自分と同じようにおとなになる道を択んでいたのだとしたら、 その姿になっていたのかもしれない。
こどものままである彼女にどこまで話していいものか。 慎重に言葉を択びながら、尋ねてみた]**
(27) 2015/09/17(Thu) 13時頃
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2015/09/17(Thu) 13時頃
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[ 目が、合う。>>19 数度、まばたきを繰り返してから、 じわりと笑顔を、浮かべて、]
── ジェフ!はやく、
[ ぐい、と力いっぱい腕を引いて、 そして、地面を蹴った。 軽い足音を響かせて、子犬が転がるように。]
(28) 2015/09/17(Thu) 13時頃
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[ 急に駆け出して、スピードを緩めることなんかなく、 急に、つんのめりながらも、立ち止まる。
きっと、それも、こどもの。]
── ねえ!
[ はつらつとした、高い声。 よくよく通る、こどもの声。
ゆら、ゆらと、一時もじっとせずに、 腕を、足を、身体を揺らしながら、
自分よりも、少し年は上だろうか。 頭のてっぺんから、つまさきまで、 遠慮もなく、じいと見つめて、]
(29) 2015/09/17(Thu) 13時半頃
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あなた、変わった髪の色をしているのね
[ さきほどの少女とも違う、透き通るような色に、 見入るように、視線を送る。
それから、まばたき。 瞳に、好奇心と、高揚を浮かべて、 にい、と無邪気に笑む。 まっすぐな声で。]
わたし、ゾーイっていうの 旅してるのよ、ずっと、遠くからきたの
[ あなたの番よ。あなたの話を聞かせて。 そう、物語の続きをせがむこどものように、 澄んだ青い瞳を、覗き込む。
くるん、と鳶色の瞳が、動いた。*]
(30) 2015/09/17(Thu) 13時半頃
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[キョロキョロと、しきりにあたりを見回す少女を気にかけながら歩んでいると、前方に白が見えた。 ゾーイが声を上げる>>4。
いまにも行きたそうに体を動かす彼女に、仕方ないなと頷いた。 止めたら止めたで拗ねるだろうし、そう急ぐ旅でもないのだから。]
(31) 2015/09/17(Thu) 14時半頃
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[腕を引かれ、駆け出す子供に合わせて歩幅が広がった。 時折つんのめり、そのたびに手を引いてバランスが本格的に崩れる前に立たせる。
そして、白い少年の前までたどり着けば、きっとワクワクした顔で話しかけるのだ。]
(32) 2015/09/17(Thu) 14時半頃
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[一番初めにいうのはそこ>>30なのか、と苦笑い。 自己紹介をするゾーイに合わせて、少し腰を折った。]
いきなり、すまないね。 俺はジェフ。ゾーイと旅をしているんだ。
[ゾーイよりも少し年上に見える子に、そう言った。 中身がどうかは分からないが。*]
(33) 2015/09/17(Thu) 14時半頃
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[探るような視線>>9には慣れている。 が、生憎、見た目通りの若造でしかない自分に、やましいことなど一切ないわけで。
愛想良く口角を上げて、そうして、男の顔と、隣の少女に視線を巡らせた。]
そうですか。 こちらには、よくいらっしゃるので?
[探りを入れるようなそれに、彼が顔を顰めるようなことがあったなら、小さく頭を下げる。]
ああ、不躾でしたらすみません。 まだこの街に不慣れなものですから。 ……物騒な噂もあるようですし、お話を聞きたかったのですが。
[いつか聞いた噂>>0:95を、彼らが耳にしたことがあるかは分からないが。 まぁ、そんなことはどうだっていい。]
(34) 2015/09/17(Thu) 18時半頃
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……それにしても、こどもを連れていらっしゃるなんて珍しい。 お名前を、お伺いしても?
[自分たちのように、こどもを連れたおとなに出会ったことがないわけじゃない。 それでも、数少ないことには変わりないわけで。
そうして、親交を深める為に差し出した右手は、 さて、どうなったか。*]
(35) 2015/09/17(Thu) 18時半頃
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調律師 ミケは、メモを貼った。
2015/09/17(Thu) 18時半頃
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[ あぁ、やっぱり、]
[ 転がるように近づいてきた彼女の、弾む声を聞いて、…は好ましい感情と共に目を細める。>>29 ゾーイ、と名乗ったその少女と、ジェフ、と名乗ったおとなは、この街ではない遠くから来たらしい。旅をしたことはないけれど、彼女と一緒なら確かに飽きなそうだ。 自己紹介をした後に、そっちはどうなんだと興味を隠さないまっすぐな瞳に、思わず少しだけ、口元を緩める。もっとも、表情はほとんど変わらない]
(36) 2015/09/17(Thu) 18時半頃
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ゆき。 今は、そこの教会で讃美歌を歌いながら、藤の手伝いをしてる。
[ 続いて振ってきたおとなの声に>>33、こくりと頷いて、よろしく、と静かに答えた。 …はこの街の生まれではない。けれど、生まれてすぐに売られて以来、この街から出たことはない。から、実質他の世界を知らない。 だから、純粋に、興味が湧いた]
(37) 2015/09/17(Thu) 18時半頃
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ねえ、外の世界も、ここと同じなの?
[ こどもも、おとなも、どこでもこんな関係なんだろうか。 遠い昔は、こどももたくさん居て、おとなもたくさん居て、こどもは守るべき存在であっても、商品ではなかったと、本で読んだ。 かつてそうであったなら、もしかしたら、どこか遠い国でなら、そういう国があるのではないか。それは、こどもの自分にとってとても大切な問題な気がした**]
(38) 2015/09/17(Thu) 18時半頃
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[先生は、自然に話を続けてくれる>>1:191 ほぅ、と息を吐き、安心したと笑いが溢れ。
大人同士の話は分からないから、子どもの問いかけ>>13に答える]
ん…教会の人、じゃないかも。 わたしはせんせいに付いているだけだから、弟子、みたいな。
あ、でもせんせいが教会の人だからわたしも教会の人…?
[あいまいです、と首を傾げる。 それは問いかけではなく、自分で考えるような。 先生の隣に居たいから、という理由で旅をしているし、離れる方法を知らないけれど。 先生は、どうして一緒に旅をしてくれるのだろう?]
(39) 2015/09/17(Thu) 19時半頃
|
|
[ぱち、瞬き一つ。 今考えることではないような気がして]
オーレリアさんは、これから何をしに行くの?
[会話から敬語が消えたのは、彼女の声が優しく、解すようなものだったから。]
(40) 2015/09/17(Thu) 19時半頃
|
|
[ ゾーイとの様に、くるくる回る、会話ではありません。 むしろ、先生との会話に近い空気でしたが、 相手がまた、初対面のこども、ということもあって。 なんだか新鮮なものが、ありました。 ]
弟子、
[ 返ってきたのは。 本で読んだことがあるだけの、言葉でした。 教会の人は、弟子を取る風習があるのでしょうか。 首を傾げてはみるものの、本人にも曖昧な様だったから。 思うだけで、それ以上言いは、しませんが。 ]
(41) 2015/09/17(Thu) 20時半頃
|
|
[ そして、関係を聞いたのはオーレリアでしたが、 改めて耳にすると、自然と自分たちの関係にも、ひとつ。 ちいさな疑問が降ってきます。
―――先生とオーレリアは、 果たしてどんな関係なのでしょうか? 先生は、もう数年も前に。あの屋敷、静かな食卓で。 相変わらずの口調で、ちいさな"こども"を買った、と。 オーレリアに告げたのだけれど。
良く、考えてみれば。 いったいそれは、どうしてなのでしょうか?
嫌いかもしれない、の に。 ]
(42) 2015/09/17(Thu) 20時半頃
|
|
[ ぱちん。 問いを投げかけてきたショコラと、瞬きは同時。 こどもらしく砕けた口調のそれに、 オーレリアの気持ちも解けて、また、微笑みます。 ]
オーレリアは、図書館で先生の本を返してから。 教会に行こうって、思ってたの。
先生は、
[ 小鳥に紛れて、烏が一鳴き。 時が経つのを、告げて。 ]
(43) 2015/09/17(Thu) 20時半頃
|
|
[ 灰色が、揺れます。 ]
―――……、先生は、先生も。 教会の人じゃ、ない…かも、しれないけど。
[ どうして、戸惑いがちに告げたのでしょう。 ん、と、少しだけ、言葉に詰まります。 ]
…けど、たくさんのことを知ってるんだって。 ガクシャの先生、って、皆は言ってる。 みんなに、色んなチシキ?を教える人だって、聞いた。
[ もしかしたら、ショコラの"せんせい"と。 教え、教えられる関係として、 似ているところはあるかもしれないね、と。
そう、戸惑いを隠して。 もう一度、微笑を浮かべました。 ]
(44) 2015/09/17(Thu) 20時半頃
|
|
/*
ながい
(-11) 2015/09/17(Thu) 20時半頃
|
|
……ゆき、ゆき、ええと
[ その名乗りに、記憶をたぐって。 考えこんで、くるんと瞳を揺らした。]
ああ!あなたの話、聞いたわ 歌がうまいんでしょう、 前はステージに立ってた、って
[ また、ぺらぺらと話しだそうとして、 ぷつん、と口をつぐんだ。
この街のこどもは、外を知らない。 そういうもの、なのかもしれない。 なにかを、求めているのかもしれない。 外の世界に。どこまでも続く、乾いた世界に。]
(45) 2015/09/17(Thu) 21時頃
|
|
── 全然!
[ 少女は笑う。 これまでに見てきた"すてきなもの"の輝きを、 きらきらと、瞳にたたえて。]
どこも、まったく同じ場所なんてないわ ここはすごく栄えてるけど、わたし、港町とかも、すき いろんな街で、いろんなひとと会ってきたの
[ 少女は続ける。明るく、無邪気に。]
(46) 2015/09/17(Thu) 21時頃
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でも、
[ ぱちん、と、まばたき。]
どこに行っても、こどもは、いないの 誰かの思い出の中にしか
だから、あなたに会えて嬉しいわ、ゆき
[ 目を、細めて、一呼吸置いて、 半分、おしゃべりするのと同じ調子で、口ずさむ。]
(47) 2015/09/17(Thu) 21時頃
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"はるか遠くに緑の土地がある"
[ どうしてか、わからないけれど、 なつかしい雰囲気のメロディ。 不安定で幼稚な歌声は、あまり響かない。
その歌詞に、"なにか"を重ねて、 背のびしたしぐさで、肩をすくめる。 ちょっとした、最近のお気に入りのポーズ。]
もしかすると、 よっぽど遠いのね、"はるか遠く"って
[ たとえばそれは、誰も知らない楽園。宝の地図。 少女は、そう言って、くったくなく笑った。*]
(48) 2015/09/17(Thu) 21時頃
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小娘 ゾーイは、メモを貼った。
2015/09/17(Thu) 21時頃
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[目の前の青年は、笑って見せた。 不躾な瞳を、一度閉じ、 ───開いたときには、探る目線は消えている。 其の辺り、手慣れているのは、確か。]
ええ、キネーンの端で細々生活しておりますので。 貴殿方は巡礼か何かで?
[訝しむ、というより。矢張何処か、腹を探る質問返しではあったか。 僅かに上がった眉にだろうか、白髪の彼は頭を下げる。]
──…噂?
[さて、何れだろう。 学者はあまり人と話さないのと、所謂、新聞とかそういうものから離れているせいで現在の情勢には疎い所がある。 キネーンに住んでいれば、大なり小なり口には上るのだけれど。 ぴんとは、来なかったようで。]
(49) 2015/09/17(Thu) 21時頃
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[暫くの思案時間。 少し前、ミカエルと少女に名乗った青年が、右手を差し出した頃。
漸く、]
──ミカエル、と申されましたか。 良い、御名前だ。"神に似た者"、とは。
…嗚呼、失礼。私は、レオナルドと。
[大天使の名を冠する彼は、確かに守護と裁きの天使に相応しく感じられる。 恐らく、側にこどもがいるから。
彼は、甘い名を持つ彼女の、守護天使であるのか、
敢えて、ファミリーネームを告げること無く名乗り、其の右手を軽く交わした。]
(50) 2015/09/17(Thu) 21時頃
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/* お疲れ様です。 すみません、1dで貼っていただいた村建てメモについて確認させて頂きたいのですが、
"3dの前半24h中に、村建て狼まで、ペアのどちらかの方から秘話で申告をお願いします。"とのことですが、 これは、"2dの前半24h内に申告"の誤りでしょうか?
こちらの勘違いもあり、確認するのが遅れてしまい申し訳ございません。 ご確認の程、よろしくお願いいたします。
(なお、ゆき・藤乃ペアは今のところ、キネーンに留まるとは確定していないので、状態としては未定寄りかとは思います。 ただ、(ランダム落ちを考慮して)2d落ちになった場合、フラグ間に合うかについてまだ相方と相談出来ていない状態です。この場合、メモ申告…?でしょうか?)
(-12) 2015/09/17(Thu) 21時頃
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/* 久々にロル回す余裕がない……(ヽ´ω`)
(-13) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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[彼が連れる子は、先ほどのくるくると表情を変えていく彼女とは、又違い。 けれど、こどものおしゃべりは何処か新鮮な景色だった。
オーレリアが、別の誰かと話す景色が先ず、珍しいことに気がついて仕舞えば少しばかりの苦笑を浮かべて。 "せんせい"について、悩み悩み話す彼女らを眺める。
弟子、か。]
(51) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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/* びええ
(-14) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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/* 2dの誤りです。大変失礼いたしました。 また、未定寄り、フラグ間に合うかが分からない、についても、了解です。 もしランダムであたってしまって、相方様ともご相談の上、どうしても無理ということであれば、メモでその旨を申告するようお願いします。
(-16) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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/* このチップでびええっていうとすごいきもちわるい!ということに気付いた!
(-15) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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[ 学者にとって、この子は、 ]
[ 聖女の代わりに、他ならない。 ]
(52) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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[───────筈、で。]
(-17) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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/* 失礼いたします。 1dに貼ったメモに誤りがありましたので、秘話を送らせて頂いております。
「キネーンに留まることが確定しているか否か」という質問ですが、 「3dの前半24h内」という表記が、本来「2dの前半24h内」であるべきでした。 大変失礼いたしました。
つきましては、お気づき次第、相方様と連絡が取れ次第、で構いませんので、上記設問への回答を、秘話よりお答え願いますでしょうか。 ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくおねがいします。
(同じ文章を相方様にも秘話にて送らせていただいておりますが、回答はどちらか一方からで結構です)
(-18) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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/* 失礼いたします。 1dに貼ったメモに誤りがありましたので、秘話を送らせて頂いております。
「キネーンに留まることが確定しているか否か」という質問ですが、 「3dの前半24h内」という表記が、本来「2dの前半24h内」であるべきでした。 大変失礼いたしました。
つきましては、お気づき次第、相方様と連絡が取れ次第、で構いませんので、上記設問への回答を、秘話よりお答え願いますでしょうか。 ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくおねがいします。
(同じ文章を相方様にも秘話にて送らせていただいておりますが、回答はどちらか一方からで結構です)
(-19) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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/* 失礼いたします。 1dに貼ったメモに誤りがありましたので、秘話を送らせて頂いております。
「キネーンに留まることが確定しているか否か」という質問ですが、 「3dの前半24h内」という表記が、本来「2dの前半24h内」であるべきでした。 大変失礼いたしました。
つきましては、お気づき次第、相方様と連絡が取れ次第、で構いませんので、上記設問への回答を、秘話よりお答え願いますでしょうか。 ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくおねがいします。
(同じ文章を相方様にも秘話にて送らせていただいておりますが、回答はどちらか一方からで結構です)
(-20) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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/* 失礼いたします。 1dに貼ったメモに誤りがありましたので、秘話を送らせて頂いております。
「キネーンに留まることが確定しているか否か」という質問ですが、 「3dの前半24h内」という表記が、本来「2dの前半24h内」であるべきでした。 大変失礼いたしました。
つきましては、お気づき次第、相方様と連絡が取れ次第、で構いませんので、上記設問への回答を、秘話よりお答え願いますでしょうか。 ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくおねがいします。
(同じ文章を相方様にも秘話にて送らせていただいておりますが、回答はどちらか一方からで結構です)
(-21) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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/* お早いご回答、ありがとうございます。
一応、日付が変わるまでに相方と相談の時間はとれる予定ではあるので、極力、2d24h内にお伝えするように致します。 申告〆ギリギリにお手数おかけしてしまい、申し訳ございません。ご寛恕頂き、ありがとうございました。
(-22) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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[だからこそ、また失うことは耐えられず、 代わりであったのに、何の聖女とは全く違う生活を送らせて。
もう10年も続けてきたというのに、今更ころりと生まれ出でる自らの矛盾には、ゆるりと、目を閉じた。]
(53) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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/* お手数おかけしてしまって申し訳ございません……2d落ちの立候補者が既にでたので、3d以降の落ちで立候補受け付けてるよって意味かと思って悠々と構えてたんだ……
というかなんか今の回答的に立候補者いなさそうだと思いました まじで当たる可能性ありそうだw
(-23) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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――路地裏――
ありがとう、合わせてくれて。
[ぽつと小声で囁いて、甘えすがって歩き出す。 人気を避けていけば、関係者以外の人影少ないショースペースの裏。 自分は関係者だから、まあいいだろう。楽屋でもないし、人の邪魔になる場所でもない。 素性を問うて、答えを待った。その間も、何処か覚えのあるような顔つきを、首が痛くなるくらい、じっと、じっと見つめて。]
(54) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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[フヨウ、と名を示す三音が目の前の唇から零れる>>27。 それは予想に違わぬ音で、同時にそんなはずがないと、頭の中で否定し続けていた音だった。]
まさか。 どうして。
[こどもが食い扶持減らしと、簡単に売られてしまうこともあるあの里で。廃れる一方の、あの里で。無事に成人の良き日を迎えて、ひとりのおとなになれたというのに。 どうして里を出てしまったのか。 ただの旅行者ではない、都会もの然とした――少し行き過ぎのきらいのある――香水の香りが、観光ではないと教えてくれる。]
(55) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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フヨウ――芙蓉。忘れるはずない。 ずっと、一緒で……うたって。
どうして。
[疑問を繰り返しても、目の前の現実が変わりはしないとわかっている。 それでも重ねた。再開を言祝ぐ思いよりも、口惜しさ、のような、苦味ある感情が胸を支配していた。]
っ……!
[言葉を呑んだ。 これ以上は、言葉にならなかった。]
(56) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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/* お疲れ様です。
ゆき・藤乃ペア【2d落ち希望】とさせて下さい。 (もし複数立候補者が出た場合、リアル都合につき3d落ちは避けたいです) 相方との相談の結果、2d落ちとなってもフラグは間に合わせられそうです。
よろしくお願いいたします。
(-24) 2015/09/17(Thu) 22時頃
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― すこし前 ―
冗談冗談。 藤乃のつくる、舞台用の煌びやかな衣装を僕が着たらお笑いぐさだろ?
……でもその、いつも着てる着物だっけ。 それ、僕に作ってくれないか? マリオのも揃いで。
[安くしてくれるんだろう?と上げ足を取るような物言いで。
着ている着物のいろ、藤色というのだったか。 夜明け前のそらのようで綺麗だ、と常々思う。 以前そう彼に言った時はどんな反応が返ってきたのだったか。
会う約束をする訳では無いが。 たまにこうやって彼と話をするのがとても好きなのだ *]
(57) 2015/09/17(Thu) 22時頃
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/* 相方に引っ張ってもらってなんとかなりそうで……ふええ突っ伏す。 なんか、自分ペア村てんでだめだわ。当初の予定からころっと変える、とかをよくやるので、単独の方がたぶん向いている……。 相方がよく知った仲だからなんとかなってるというな。うええ、ありがとう……
(-25) 2015/09/17(Thu) 22時頃
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[返された、端的な自己紹介>>37。 それに一つ頷き、続いて問われた質問はゾーイに任せた。
外は、こことはまるで違って。けれど、同じ街は一つとして存在しない。 それを知らないこの少年は、きっと外に出たことがないのかもしれない。]
(58) 2015/09/17(Thu) 22時頃
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/*
先生に拾ってもらえるのうれしいなーーー
私もひろっていきたい…がんばろう
(-26) 2015/09/17(Thu) 22時頃
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[キラキラと輝くような目で、外の世界を語るゾーイを静かに見守る。 もしかしたら、一所に落ち着いたほうが彼女にとっての安定はあるのかもしれない。 けれど、今まで渡り歩いた地に腰を落ち着ける気にはなれなくて。
子供が多いここなら、と思いもしたが、ここはここで子供を狙う大人がいる。
ままならない、とそっと溜息を吐き出した。]
(59) 2015/09/17(Thu) 22時頃
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["はるか遠くの緑の土地" そんなところが、あれば、そこに落ち着いても良いかもしれない。]
(60) 2015/09/17(Thu) 22時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/09/17(Thu) 22時頃
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/* メモ連絡おつかれさまです。 心の目で補完しておりましたので今日中にお伝えするつもりではおりました。
相方と話した結論が少し曖昧で申し訳ないのですが、「キネーンに残るつもりはないけれど、初回落ちは少し厳しいので、3d以降ならランダム吊られ可」ということに、なりました。(場合によっては順次立候補の可能性もあります) ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします。
(-27) 2015/09/17(Thu) 22時頃
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うん、弟子。 一緒に旅して、色々おしえてもらって、たまにせんせいのこと手伝って お手紙に封したりとか、本探したりとか。
[弟子の仕事かと言われれば、首を傾げてしまうが。 それでも自分の位置を表す言葉は、弟子以外に知らないから。 疑問に触れない微笑み>>43は、少女にとってありがたいものだった]
そっか、図書館。 さっき教会行ってきたの。ステンドグラスがきれいなところ。
[いいところだね、と教会に対し、街に対し。 旅人なりに、賛辞を送る]
(61) 2015/09/17(Thu) 22時頃
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[先生、という言葉に。 反射的に見上げるのは、自分の手を引く白髪の方。 それから違ったとばかりに、視線を彼女の先生の方へ移し]
ガク…シャ、学者。 オーレリアさんのせんせいも、物知りなんだね。
わたしのせんせいも、物知りで優しいせんせい。 大好きなんだ。
[内緒だよ、と。 人差し指を唇にあて、にっ、と口角を上げる。 似ている人を先生にしているのならば、目の前の彼女も。 小さく芽生えた仲間意識は、そっと、自分の中に秘めた。]
(62) 2015/09/17(Thu) 22時頃
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/* かしこまりました。本当に、無理はなさらず。 表でフラグを立てるのが難しいようであれば、メモで落ち希望の申告をお願いいたします。
(-28) 2015/09/17(Thu) 22時半頃
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/* 初回が厳しい旨、かしこまりました。 ご回答ありがとうございます。
(-29) 2015/09/17(Thu) 22時半頃
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[教会へ向かう道すがら。 繋いだ手の先、ゆきの視線が何かに向いている。>>19 どうかしたの、と問いかけて気付く。 ゆきの視線が捉えているのは、またしても、"こども"だ。 藤乃も、流石に少し驚いて足を止める。
ユウガオに、マリオ。それから今、ゆきの視線の先にいる"こども"。 街中で、こんなに立て続けにこどもを見る、なんて。 いくらキネーンが大きな都市であれど、珍しいこともあるものだ。
ただ、そう。 じたじたと足踏みをして、一緒にいる大人に何かを強請っているその様子は。 ユウガオともマリオとも全く違う空気を纏っているようにみえる。 そう、まるで──]
(63) 2015/09/17(Thu) 22時半頃
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[まるで、 のよう。
その回答を藤乃の頭が導き出すより前に、子どもが転がるような勢いでこちらへ駆けてきた。 ぎょっとする。 きらきらと輝く目、は、本物の子どものようではあったけど。
なんだかそれは、獲物を見つけたと言わんばかりのそれだったので(子どもであっても、子ども、とは限らないのだ。それにほら、隣には大人がいるし)、咄嗟に芽生えたのは、警戒だった。 反射的に、ゆきの手を強く引きかけて──、けれどそうするより先に、ゆきの目の前で、子どもは急ブレーキをかけた。
ほとんどつんのめるような姿勢のまま、子どもが勢い良く喋りだす。>>30 呆気にとられていたのは、きっとゆきよりも藤乃の方だろう。 立ち尽くす。その間に、子どもと一緒にいた大人がゆきへ自己紹介をしたか。>>33]
(64) 2015/09/17(Thu) 22時半頃
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[先程、子どもを見て思ったこと。
駆ける姿も、その良く回る口も。 この世の仕組みなど、知ったことではないというようなその無邪気さ、も。
──まるで、きかんぼうな、小さな豆台風のよう。
突然の、幼い暴風雨。 それに、思いのほか圧倒されてしまったか。 藤乃は、しばらくぽかんと2人のやり取りを眺めるほか、なかった*]
(65) 2015/09/17(Thu) 22時半頃
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/* おめー突然のアクシデントに弱いんだな……。
(-30) 2015/09/17(Thu) 22時半頃
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[しゃがんだ姿勢から立ち上がり、コートの裾を叩く。 そして、ゆきと名乗った少年の傍らに立つ男性>>65へと頭を下げた。]
連れがお騒がせしました。 改めて。ジェフです。
[そういえば、レオナルドにしたのもこんな挨拶だった。 苦笑は表に出さず、恐らく藤であろう男性へと挨拶をした。*]
(66) 2015/09/17(Thu) 22時半頃
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[ 誰かから聞いたのだろうか。にこにこと笑っていたこどもは、瞳をくるくる煌めかせて、楽しそうに自分のことを口にする>>45 それから出てくる、色とりどりの外の世界のはなし。 港町、聞いたことがある。海沿いにある活気あふれる街で、船が昼夜問わずに行き来しているって。 潮風の香りと、抜けるような青空。きっとそれは、とてもすてきだ。 けれど――] そう、こどもとおとなのせかいは、もうどこにもないんだね。
(67) 2015/09/17(Thu) 22時半頃
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[ この街は、こどものせかいと、おとなのせかい。でも、…が求めているのはこどもとおとなのせかいなのだ。こども同士で笑い合ってお出かけして、仕事から帰ってきた藤に、おかえりと言ってあげられるだけの。 作られたこどもなんていない、純粋な、生きるもののせかい] [ ゾーイは、果たしてどちらなのだろう。 こんなに無邪気な姿でも、天然ではないかもしれない。 これが作られたこどもなら、…にも、いつかこどもらしくなる事は、可能なのだろうか]
(68) 2015/09/17(Thu) 22時半頃
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[ 会えてうれしいという言葉に、僕も、と短く返して、彼女の歌声に耳をすませた。 拙い、少しだけ外れた、こどもの元気な歌声。 その歌は、いつもクラリッサが舞台で歌っている歌だ。 遠い遠い、はるか遠く。 こどもも、おとなも、平等に、ただあるがままに生きる楽園の歌。 きっとそこは、神様に愛された理想郷。 そこに行ったら、この奇妙な秩序の世界で、窮屈に生きなくても、良いのではないだろうか。 夢の楽園、タリン。おとなとこどもの、せかい]
(69) 2015/09/17(Thu) 22時半頃
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ゾーイは、旅をして、楽園を見つけた?
[ 彼女の瞳をまっすぐに見据え、大切な内緒話をするように、…は囁いた]
僕は、楽園に行ってみたい。
[ 彼女の答えを聞きながら、そっと口を開く。 楽園に行けばきっと、一日中歌をうたって、藤と二人、ゆっくりと年を取っていける。それは、なんて幸せなことなんだろうか]
(70) 2015/09/17(Thu) 22時半頃
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『親愛なる人 汝が仕事を終えたとき パセリ、セージ、ローズマリーにタイム 私のもとへきて 私の手を求めなさい そのときこそ汝が私の真実の恋人』
[ 空気を震わすように、歌声を響かせた。少しばかりの、お礼もかねて。 歌には歌で、お返しを。 そうして歌を終えて、ゆっくりと閉じていた瞳を開く。 彼女は喜んでくれただろうか。 さて、そろそろ行かなくては。日が暮れてしまう前に、神父の元へ行きたかった]
(71) 2015/09/17(Thu) 22時半頃
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ゾーイ、ジェフ。
[ 最後にもう一度、二人の名前を呼んで。]
楽園で、また会おうね。
[ …は、藤の手を引いて教会へと歩き始めた*]
(72) 2015/09/17(Thu) 22時半頃
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/* わざわざありがとうございます。
キネーンに留まらずタリンを目指そうと思っています。 2d落ちとなるとフラグが間に合いそうにないので、出来れば3d以降がいいな、とふんわり思っております。
(-31) 2015/09/17(Thu) 22時半頃
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なかなか、聡明でいらっしゃる。
[成程、学者>>44というのも伊達ではないらしい。 広く知られた天使の名だけでなく、意味をも解しているらしい男>>50に、称賛を送って。 レオナルドと名乗った彼と、握手を交わす。]
お察しのとおり、巡礼の旅の途中です。 見てのとおり、まだまだ若輩者ですからね。
[最も、このせかいにおいて、 見た目ほど当てにならないものはないのかもしれないけれど。
苦笑して、少しだけ下げた目線の先、少女たちに目線を遣る。 打ち解けているこどもらの姿は、素直に微笑ましい。そう思えた。]
(73) 2015/09/17(Thu) 22時半頃
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[ 再び、瞬きをひとつして。 "せんせい"が好きだと言う、ショコラを見つめます。 見上げた先には、手を引くおとなの姿がありました。
オーレリアと、先生は。
ゆきが、藤乃にする様に。 ゾーイが、ジェフにする様に。 ショコラが、ミカエルにする様に。 お互いに寄り添ったり、 こどもらしくじゃれてみたり。 縋る様に手を引いたりすることは、無いし。 優しい――のか、は。そもそも。 どんな感情を抱いてるのかすら分からないのが、 本当の先生を知らないオーレリアにとって、 正直なところだけれど。 ]
(74) 2015/09/17(Thu) 22時半頃
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|
[ でも、ああ――やっぱり、どうしても。 本当の親も知らない、オーレリアにとっては、 不安があっても、疑問があっても。 自分を拾ってくれた、ただひとりの、先生なのです。 ]
(75) 2015/09/17(Thu) 22時半頃
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……い、え。
[大人──ジェフの名乗る男から挨拶を受けて、は、と我に返る。>>66 少しの間だとしても、挨拶もせずにいたことを恥じて、軽く頭をさげる。]
こちらこそ、すみません。 藤乃、と言います。
[名を名乗れば、少々動転した気も落ち着く。 柔和な笑みを、浮かべた。]
……旅をされているのですか? ゾーイ、と言ったかな。元気な子で良いですね。 きっと、賑やかな旅路でしょう。
[ゾーイの言葉を拾い上げて、旅の者か、と納得し。 この豆台風と共に旅するのは、さぞ賑やかなことだろう、と*]
(76) 2015/09/17(Thu) 23時頃
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|
[ 今度の返事には、戸惑いはありません。 ]
うん。…先生も。 お勉強、教えてくれて。 お出かけ、連れて行ってくれる、から。
[ 続く声は、トーンを落として。 隣の、耳の良い先生には、少しでも聞こえない様に。 ]
オーレリアも、先生が好きなの。 …ないしょ、ね。
[ 小さな人差し指を、唇に当て。 ふわり、微笑んで、ショコラの真似をしてみます。 きっと。抱く気持ちは彼女と同じでしょう。 ]
(77) 2015/09/17(Thu) 23時頃
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/* ヴェスが動きかねているかな、と、拾いたいんだけども手が回らぬ……!
(-32) 2015/09/17(Thu) 23時頃
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[ こどもどうしの、ひみつのはなし。 ]
[ ふ、と。灰色にも柔さを宿せば、 当てた人差し指を下げ、祈る様に両手を組みました。 ]
[ いつか の 代替。 その聖女の唇が、紡ぐのは、 ]
(78) 2015/09/17(Thu) 23時頃
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|
―――ショコラが。 "せんせい"と、ずっと一緒に、いられますように。
[ 小さな――他者への、願い。 此処は、彼女が綺麗と言った教会では無いけれど。 この、奇妙な世界で。 何処に居るかも分からない、 かみさま、という存在に、せめて、届きます様に。
ね。と。 視線が合えば、また柔く、瞳を細めました。 ]
(79) 2015/09/17(Thu) 23時頃
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|
[学者と、彼の連れたこども。 そのふたりに視線を巡らせて語ったのは、小耳にはさんだ“噂話”。]
……最近、この街で、おとなとこどもが、共に命を絶つことがあるのだとか。 それも、十字架を信じている者たちが。 そう、小耳に挟んだもので。
[何やらひそひそ話を交わしている少女らに聞こえはしまい。そんな小さな声で。 それを聞いて、彼はどんな反応をしただろうか。
ふぅ、と息を吐いて、眼鏡を直す。少しだけがたついたそれが、小さな音を立てた。]
教会に原因があるとは思えませんでしたが、気になりましたので。 ……お気をつけて、と言うべきでしょうか。
[最も、彼も、彼女も、そんな馬鹿な真似をするとも思えない。 生来の心配性をこじらせているだけならば、それでいい。]
(80) 2015/09/17(Thu) 23時頃
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|
[そうして、話題が途切れたような頃合いを見計らって、 ああ、と思い出したように声を上げただろうか。]
時間を取らせてしまいましたね。申し訳ありません。 それでは、私たちは、これで。
[序でに、彼が―気が合うかは兎も角として―信頼の置けそうな人間であると見たならば。 何かの縁と称して、泊まっている宿の場所でも教えておこうか。
旅先において、必要であるのは、 “何か”があったとき、―気が合わずとも―信頼の置ける人間である、と。 そう語った、“大人びたこども”の顔が、頭を過った。*]
(81) 2015/09/17(Thu) 23時頃
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|
──知識が、有るのみですよ。 [殊に、宗教に置いては。 身に付いたものでも、有るのだけれど。
右手を交わし、名を交わした頃。
小さな聖女は、祈る。]
(82) 2015/09/17(Thu) 23時頃
|
|
[ないしょばなしは、きこえない。 耳の聡い学者は、切れ切れに聞きつつも、 ───ないしょ、と届けばきこえないことにする。 ぽん、と、 わすれた。
作法も、詞も、見様見真似の祈りは、さて、 この世に生きる何者よりも規則やら作法にうるさい神という存在に、届くのかどうか。 徳とか、施しとか、 学者にはその価値が分からなくなっている。]
(83) 2015/09/17(Thu) 23時頃
|
|
[藤。藤乃、か。 柔らかい笑みを浮かべる彼につられ、口元が緩む。]
ええ。 そうですね。賑やか、というよりやかま……賑やかです。
[失言しかけ、慌てて言い直す。 拗ねると長いのだ、この少女は。]
そちらは、教会で? 歌を歌っている、とか。
[ゆきの言葉を思い返し、そう尋ね返した。*]
(84) 2015/09/17(Thu) 23時頃
|
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[けれど、出会えたならば。 交わしたい言葉も、あり。懐かしみたい時も、ある。 ただ、傾いてわずかに朱のさす陽が、一般的なこどもの時間の短さを、語ってもいた。 どこかに行くくらいならまだ充分明るくとも、語り合うには短すぎる。 ゆるく、空を仰いだ。]
……ねえ、芙蓉。 あなた、夜は早いほう?
よければ、今夜、話をしましょう。 夜のほうが、人目が少ない。
[それなら、逆に咎めるものもない。 明日は仕事もあるけれど、少し寝不足なくらい、どうてことない。]
(85) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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[ 空気を震わす、透明な歌声。 感嘆の声や、賛辞を送るよりも先に、 彼が、口を開いていた。>>72
まっすぐに、瞳を射止めるアイスブルーを、 怖気づかずに、見つめ返すことができることも、 たとえば、これも幼さと呼ぼうか。
まばたき。 浮かない顔をしているのね、とは、 言わなかったのだ。こどもらしかず。
こどもにも、こどもなりに、 知っていることも、察することも、ある。
白い、白いこどもに、顔を寄せる。]
(86) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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いいえ どこも楽しかったけれど、 きったあなたは、それを"楽園"とは呼ばないわ
[ 勝ち気な鳶色は、まっすぐに、 もう、笑みに染まってはいなかった。]
でも、毎日を楽しく過ごすやり方は知ってる
[ 囁きを返すような声量で。 きっと、さっきよりはうまくできた。]
(87) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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だから、問題ないの
[ ひらり、と男の足元へと戻って、 ぴ、と人差し指を立てる。 なにか、含みをもたせた笑みで。]
さようなら、ゆき。 本当にお歌が上手なのね また、いつか、"楽園"があるなら、 今度は、いっしょに歌って!
[ 去りゆく背中に、手を振って。 最後に投げかけたのは、 こども故の、不遜な"お願い"とやら。*]
(88) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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[夜も一人で外出するのは昼の何倍も危険ではあるけれど、近場まで芙蓉に来てもらえばどうにかなるかと、考えて。 定宿はあるのだろうか、泊まり込むなら交渉も必要かと、様子伺う。]
(89) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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[何事か、ゆきと話していたゾーイが舞い戻った。 含んだような笑みを浮かべて、別れの挨拶をする。
先ほどオーレリアには何のためらいもなく『またね』といった彼女が、今は何故だか条件がついていた。 何か、思うところがあったのだろうか。]
それでは、藤乃。 またどこか出会えたら。
[自分が口にしたのは、普遍的でありふれた、当り障りのない文句。 そう言うと、ゾーイを連れてホテルへの道を歩き出した。*]
(90) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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/* ご回答ありがとうございます。承知いたしました。
(-33) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/09/17(Thu) 23時半頃
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[一瞬ジェフの口から零れかけた失言の、言わんとした言葉を、なんとなく悟ったけれど。>>84 そこは大人同士、やんわりと笑って聞かなかったことにする。 ──"やかましい"という表現は恐らく適切だ、とこそりと思いはしたけども。]
ええ、──礼拝で、讃美歌を。
[もとはショーにいたのだ、とは余計な話か、と言わずにおいて。 「ゆきは、歌が上手いんですよ」と、誇らしげに笑う。 それが贔屓目ではなく事実であることは、数分もおかずに、ジェフ自身の耳で知ることになるだろう。*]
(91) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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[そうしてと話している間にも、その傍らの子どもたちの会話は進んでいる。 微かなゆきの囁きは、聞き取れずともおかしくはなく、実際のところ、前半は殆ど聞き取れなかったのだけど。>>70
──『僕は、楽園に行ってみたい』
その言葉だけは、不意に、何かの悪戯のように耳に届いた。 はた、と瞠目する。
──食べたいものは? 欲しいものはある? 幾度甘く問うても、殆ど欲を出さぬ子どもの、それは明確に"望み"の形をしていた。]
(92) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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[再び、ゆきが歌いだす。>>71 ゾーイの零した歌声の、そのお返しなのだろう。 感情が表情にさほど乗らないゆきだけれど、そういう心遣いもきちんと持ち合わせていることを、藤乃は知っている。 いつもであれば、その旋律に聞き惚れるのだけれど。 今ばかりは、胸の内がどうにもさざめいて、そんな気にはなれそうにもなかった。 だから、ゾーイがそっとゆきに囁きを返すことにも、注意を向けることもなく。>>87
ゆきがきっぱりと2人へ別れを告げ、手を引くのに従う。]
……ええ、それでは、また。 良い、旅を。
[辛うじて、軽い会釈と、ジェフとそう変わらぬ当たり障りのない言葉を投げかけて。 普段は藤乃が手を引いているというのに、逆に手を引かれて歩き出すことに、どこか不思議な思いにもなりながら*]
(93) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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良かった。
[灰色の髪が揺れ、表情が和らぐ>>77 何が良かったのか、と言われれば難しいのだが。 子どもが大人を好きならば、それは少女にとっても嬉しいことだ。 愛されているならば、尚幸せなこと。]
……?
[眼前にあった指が胸元に行くのに、一瞬不思議な顔をするが]
(94) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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[囁かれた祈りは、暖かく胸に灯る。 かみさまに届きますように。自分には、彼女のような力は無いかもしれないけれど]
ありがとうございます、聖女さま。
[胸に手を当て、かしこまったように礼を。 顔を上げれば、くすり、悪戯めいた笑みに変わるのだが。 そしてまた、話を終えた先生>>81に手を引かれるだろうか。
じゃあね、と小さく手を振った*]
(95) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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[彼が声を下げて告げるのは、そう、確か二組くらいのおとなとこども。 磔刑の神の御子を信じたという家族達。服毒自殺、とか、聞いたかもしれない。]
─…聞いたような、話ですね。 御心遣い有り難く。貴殿方も、良い旅を。
[心遣いの言葉をいただけば、ゆるり、笑い。 返すように見送る言葉を。
その後、郊外の宿の名を聞けば、嗚呼もしかしたら邸から近いのかもしれない、と、口には出さずとも。 其の辺りなら、この辻馬車の御者が詳しい、と。 此処まで乗ってきた馬車の、顔見知りの名を口答した。 もし、何かあったなら、御者に話が通るなら。巡って、学者にも届くだろう。]
(96) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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[手を引かれて歩き始めたものの、子どもの歩幅に、大人の歩幅はすぐに追いつく。 黙って歩いて、数分ほどが経っただろうか。]
……ゆき、
[どこか唐突に、名を呼ぶ。 その声音に、いつものような甘さは乗らなかった。 それどころか、それは、縋るような響きさえもって。]
──ゆきは、楽園を信じるの?
[藤乃は、たぶん、とうに諦めている。 子どもを越えて、大人になれば、何かが変わると思った頃だってあったのだ。 けれど、未だに、何も変わりはしない。
だからきっと、楽園など何処にもありはしないのだ。 けれど、それによく似たものがあるとしたら、それは。 ──神の御許、なのかもしれない*]
(97) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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/* そろそろ巻くのに必死過ぎてもう自分が何言ってるのかよく分からなくなってきました 計画性のなさ良くない……
(-34) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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そうですか。 それは、聞いてみたい。
[賛美歌。神を褒め称える歌。 神を信じた経験を問われれば首を捻るが、立ち寄った街で流れる賛美の旋律に眉をひそめた経験もない。
純粋な興味から、聞いてみたいと思った。]
(98) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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/* 希望重複したら、場合によっては2d落ちじゃなくなるだろうし、一応少し勢い緩めるけども……まあこれぐらい飛ばせばなんとかなるかな……?
(-35) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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[その、あまり叶える気もなかった願いが叶う。 彼の歌声は、合唱をしても栄えるだろうが、どちらかといえば、独唱で聞いていたい声だった。
同時に一つ、予想が生まれたのだが。]
良い声だ。
[生まれた予想を表に出さず、歌の感想を言う。 短い言葉しか出てこなかったが、万感の思いは込めた。 本当に、いい声だった。 聞けてよかった。
子供らが何やら話をしているのを横目に見る。 ゾーイが戻ったのは、その少し後だった。*]
(99) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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小娘 ゾーイは、メモを貼った。
2015/09/17(Thu) 23時半頃
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/* 丁寧に言葉を重ねる人の多い村なので、もう少しゆっくり対話したかったし、ジェフとかほんと申し訳ないんだけども。あうう。
(-36) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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[ 祈りは少なくとも、彼女の胸には届いたのでしょう。 悪戯めいた彼女に、こどもらしく。同じ笑みを浮かべて。 組んでいた手を解き、祈りを終えたことを示せば。 今度はスカートをつまんで、 先生に学んだ、淑女の礼を返します。 ]
…どういたしまして、ショコラ。 ミカエルさんも、さようなら。良い旅を。
[ もう、おとなのはなしも終わっていた頃でしょうか。 そうして、小さくショコラに手を振り返して、 ふたりの背を、見送りました* ]
(100) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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調律師 ミケは、メモを貼った。
2015/09/18(Fri) 00時頃
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[ そうして、また。ふたり並んで。 先生は見上げずに、 小さくなっていくおとなとこどもの背を、 灰の瞳で見続けながら、呟きます。 ]
せいじょ、って。 …慣れないね、先生。
[ 照れくさそうな、むず痒そうな笑みを浮かべて。 教会に行った時も感じた、妙な感覚は、きっと。 なかなか消えてくれそうには、ありません。
そんな、聖女に対する感想では、ありましたが。 こどもは、とても、こどもらしく。 空の色を見れば、ぽん、と。 興味が移り変わっていくもので。 ]
(101) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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[レオナルドの文字と、周囲のホテルの看板を見比べながら、のんびりと歩く。多分この辺なんだが。
視線をあちこちに飛ばしていると、ようやく『エスペラル』の文字を見つけた。細やかな装飾が外壁にまで施されている、率直に言えば高そうなホテルだ。 もう一度ホテルの名前を確認して、ゾーイを呼んで、扉をくぐる。フロントに便箋を差し出せば、すぐにご用意いたします、と返された。 もしかして、レオナルドは案外とんでもない人物だったのではなかろうか。真顔になった。]
(102) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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[通された部屋は、二人分では余るほどに広かった。 ベッドは二つだったから、二人分に違いはないが。
いままでのグレードの部屋に戻れなくなりそうだ、と冗談を言う。 はあ、魂消た。
荷物をベッド脇に置き、窓に近寄ってカーテンを開ける。 オーレリアが言ったとおり、長めの良い風景が広がっていた。**]
(103) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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―――…図書館。 閉まってるかも、しれない?
[ 呟く声色は、不安げだったことでしょう。
今日は、普段無いことが起こりました。 こどもと出会い、おとなと出会い。 知らない世界に触れました。
それはオーレリアにとって新鮮で、 とても、楽しかったのだけど。 大人しく先生について行けば、 返しそびれることなんて、無かったのかもしれない、と。 そう思ってしまったことは、事実だったのですから。
灰は揺れて、やはり、先生に向けられないまま。 今度は、地面を見つめました。 ]
(104) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/09/18(Fri) 00時頃
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ええんですよ。 子持ちでないからこどもの扱いがわからないのが困りもの、ですけど。
[華やかで賑やかなショーを行う室内とは別に、 恐ろしいほど静かだった。 少女はそこを知っていた、わけで。 華やかさばかりに甘えて生きてはいなかったということも感じて。
少女の視線がつきささる。>>54 サクヤの民という存在がどれだけ貴重かは、その時点で理解できているはずなのだ。]
(105) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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[名乗れば、彼女の瞳孔は揺れた気がした。>>56 覚えているはずがない、と思うのはお互い様のようだ。 自分は、彼女の姿をありありと覚えている。
だが、彼女にとって、今の自分は信じるには乏しい姿なんだろう。
「おとな」として彼女の前にいれるはずだ。 昔は、おとなは嫌いだった。 好きになるためになった結果を、彼女に魅せるように、くるりと一周り。]
ええ女になったでしょう?
[香水をつけて、めかしこんで。ひとつの価値はショーで稼ぐそれよりかは、安いかもしれないけれど]
(106) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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どうして、か。 ユウガオは知るまでもなく、ずっと、 生きてきたんですよね。
……生きててよかった。
[理由を尋ねられると、少々困り眉で八を描く。
忘れられていないことへの安堵と、再会の喜びを声にあげたかったが、彼女の悲痛そうな表情で、>>56 自分も沸き起こる感傷を抑える。
声を出す事そのものが、今の彼女には迷惑がかかるかもしれない。 でも、それでも。
頭を撫でる位は許されないだろうか。
そうであるなら、と、ゆるりと手を伸ばすだろう。]
(107) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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[その手先はどうなっただろうか。 避けられるのであっても、それは致し方ない事。
互いにまだ、我慢をしている部分を感じ取れば>>85 尋ねられたそれにゆっくりと首を振った。]
アタシ、物書きをしてるんです。 だから、昼も夜もあったもんじゃ、ないわ。
ユウガオこそ、早く寝なくて、だいじょうぶかしら。
[こどもの身体のまま、という状態がよくわからない。 気を使うのは、自分ではなく明らかに彼女のほうなのだけど、贔屓をするのは、恐らく嫌いがでる。 だから、冗談っぽく笑いながら答えて、チラりと外の様子をうかがった。]
(108) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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宿はございます。 所謂、缶詰、なんでね。
月が昇り切った頃でいいのかしら。
[心配している事をさらに聞かれるのなら、そうこたえるだろう。 再び会う時間を確認して、密会の約束を取り付けた。
昼夜関係の無い、隈のできた目からは、綻びが漏れる。こんなに待ち遠しい夜なんて、久しかった。]*
(109) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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/* 藤乃とゆき心中するのかなって すごく(勝手に)はらはらしてしまってるんだけど
ど どうなるんだろう
(-37) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2015/09/18(Fri) 00時頃
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/* 立候補の意思が変わらないようであれば、明日朝までにはメモでその旨の申告をおねがいいたします。
(-38) 2015/09/18(Fri) 00時半頃
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[ 旅人たちと別れて、教会へと向かう道すがら呼ばれた声に、いつものような甘さがなくて、少し驚く。 それどころか、今度は彼が、自分に甘えているような。 救いを、求めるような] ……しんじる。
[ 小さく、けれど確かな芯を持って、彼を見上げる。 昔は、楽園があたりまえだった。だから、今だってきっと、楽園は存在するんだ。 不安そうに、縋りつくように、強めに握られた手を、小さく握りかえす] 大丈夫、僕が、楽園につれていく。
[ そう言って、…は再び、教会へと*]
(110) 2015/09/18(Fri) 00時半頃
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/* なんかもういろいろ誤読してて埋まりたい
(-39) 2015/09/18(Fri) 00時半頃
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/* 遅れてしまい、申し訳ございません。 ゆき・藤乃ペアともにメモでも申告いたしましたので、よろしくお願い致します。
(-40) 2015/09/18(Fri) 00時半頃
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/* あれ?あれ?ってなってたんだけど、wikiの説明の意味からもう勘違いしてたーーーー……………orz
(-41) 2015/09/18(Fri) 00時半頃
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―そして、教会にて―
[ 天にまします我らの父よ 願わくは御名をあがめさせたまえ ]
[ 教会は、いつもの通りに静かで、高い天井には声が良く響く。 お祈りを捧げる神父に促され、いつものように…も両手を組んで祈りの言葉を口にした。 パイプオルガンの音に乗せて、謳うように神の名を。 おお主よ。]
(111) 2015/09/18(Fri) 01時頃
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……神父さま。
[ お祈りが終わった神父に、しとりと声をかける]
タリンは、どこにあるのかな。
[ 神父は少し驚きをみせて、すぐに柔らかい声ではるか遠くだよ、と答える。 それは一体、どれくらい遠くなのだろう。 西なのか、東なのか、北なのか、南なのか。 この世にあるのか、あの世にあるのか]
(112) 2015/09/18(Fri) 01時頃
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神父さま。
[ もう一度、呼びかける]
楽園は、あると思う?
[ 神父は、少し悩んでから、神様が与えてくださったなら、それはきっと困難の末に見つかるものだよ、と、とてもおとならしい答えをくれた。 …は、ゆっくりと一つ瞬きをして、すう、と息を吸い込んだ。 教会の空気はいつもきれいだ。けれど、その中でもおとなとこどもは、交わらない。 柔らかく、しなやかに。けれど、どこまでも無色透明な。 …の歌声は、高い天井へと反響する]
(113) 2015/09/18(Fri) 01時頃
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[ いつくしみ深き 罪、咎、憂いを、取り去りたもう ]
[ 神父さま。おとなはずるいね。 ]
(114) 2015/09/18(Fri) 01時頃
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/* 藤の中の人と、眠い目こすってがくんがくんしながら必死こいて投下してる
(-42) 2015/09/18(Fri) 01時頃
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/* タッグだと身近に色々村の話できる人がいるもんで、全然独り言呟かないね…… キリスト、って名前を出していいのかわからなくて、とりあえずキリストの名は出さないようにしてる
(-43) 2015/09/18(Fri) 01時頃
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/* 礼拝の描写とか聖歌とお祈りの描写とか、キリスト教学校で育った人間なので大好きです! 聖歌うたうのすごい好きだよ 神父の説教の時間は8割寝てたよ
(-44) 2015/09/18(Fri) 01時頃
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子持ちでないおとななんて、いくらでもいるでしょう。
[扱いを知る知らないなんて、たいした差ではない。 袖を引くようにして、影へ身を隠す。]
生きているわよ。この世に、わざわざ、好き好んでこどもを殺す人なんて、そういやしないわ。 生かして人に預けるだけでも、お金になるのだもの、こどもは。
[芙蓉の手指が、頭の上を行き来する。おとながこどもによくするそれは、他のおとなからされるのと違って、どことなくくすぐったい思いがした。]
(115) 2015/09/18(Fri) 01時半頃
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[ええ女になったでしょう、とくるり回る姿は、こどもの自分よりもどこか子供っぽいような気すらして、くすりと笑みこぼす。]
ええ。 少しその金木犀は、きついけれどね。
[回って揺れた袖が、香を振りまくのを皮肉んだ。]
でも……ほんとうに。 おとなになれたのなら、あの里で暮らす道も、あったでしょうに。 慎ましい生活かもしれないけど――ううん、それはあとね。
(116) 2015/09/18(Fri) 01時半頃
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[小さくも確かな肯定に、ぐ、と息を詰める。>>110]
……俺は、
[信じてないよ、と返すことは躊躇われて、言葉は空に融ける。 楽園を信じる子どもの、真っ直ぐな眼差しを打ち砕くことは、たぶん、してはいけないのだ。 つれてゆく、という、尚も力強い声に、そっと目を伏せる。]
(117) 2015/09/18(Fri) 01時半頃
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[『──今日から、君の名前は、ゆきだ』>>1:97
一方的に、名を与えた。 一方的に、甘やかした。 その全てを、捻くれ者の大人が与える傲慢を、ゆきが拒んだことは一度もなかったけれど。]
……ありがとう。 最も、ゆきがいるのなら、俺にとっては何処だって楽園だけどね。
[子どもの力で、けれど確かに強く握り返された手に、藤乃は冗談めかした言葉で、さらりと愛情を示す。 口元に浮かぶのはいつもの、取り繕うことばかりが上手くなった、ずるい大人の笑みだった*]
(118) 2015/09/18(Fri) 01時半頃
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明日もステージはあるから、そりゃあほんとうは早く寝たほうがいいでしょうけれど、一日くらいどうってことない。 物書きを、してるのね。すてき。
[次の休みまではまだ遠い。それなら、早いほうがいいと思った。 旧友との出会いで、案外自分も舞い上がっているのかもしれない。]
よければ、ひとり来客がくる事を、伝えておいて。 それから、迎えに来て。流石に夜のひとり歩きは、昼と違ってめんどうが多いから。場所は、そこの角まででいいから。
[そこなら、家から少しまっすぐ行くだけ。たいした危険もなく、会えるはずだ**]
(119) 2015/09/18(Fri) 01時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2015/09/18(Fri) 01時半頃
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── ホテル・エスペラル ──
[ わあ、という歓声とともに 少女は男の脇をすり抜けた。 軽い足音を響かせて、部屋の中へと駆け込み、 弾みをつけてベッドに飛び乗る。
勢いを伴った体重に、マットレスが沈む。 洗濯したてのシーツのにおい。 生活感のないこの部屋が、 少しの間、わたしのおうちになる、のだろう。
ただいまと帰る我が家を知らぬことなど、 たいした問題になるまい。おそらく。]
(120) 2015/09/18(Fri) 07時頃
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── ほんっとに、ふかふか!
[ じたばたと靴を脱ぎ捨てて、浮いたり、沈んだり。 雪原を転がる子犬のようにしばらく楽しめば、 今度は、窓際へと駆け寄って、 窓からの眺めに大はしゃぎ。
そんな、一通りの儀式をこなしてようやく、 傍らの男を見上げるようにして、尋ねるのだ。]
(121) 2015/09/18(Fri) 07時頃
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ごはん、食べに行く?それともお部屋で?
[ 言いながら、また身体をベッドに埋めた。 ごろごろと喉を鳴らす猫のように目を細めて、
ああ。ほんとうに、 どうして自分がここにいて、何をしているのか、 これからの話。わたしは、おとなになるのでしょうか。 たったその程度のことの、何が問題になろうか!**]
(122) 2015/09/18(Fri) 07時頃
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[二人を、見送り。 呟き>>101を聞き取れば、すとん、視界を落とす。 むず痒い、はにかんだような笑みがあった。
人目はあるが、恐らく、 こどもが一人、去ったことで注目も去ったので。
人の良い外面ではなくて、片方の頬を吊り上げたような、皮肉で歪んだ笑みを貼り付け、]
──行きましょうか、聖女サマ。 もう、黄昏も近い。
[態とらしく小さく腰を折り、手を差し出した。 誰そ彼。見失ってしまわないように。]
(123) 2015/09/18(Fri) 07時頃
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[そうして、手を取ったなら。 片手で懐中時計をぱちり。 確かに、時間はあまり、無いか。
図書館の外には、確か返却用のポストが、あったような。 彼処を滑り、重たい本が落ちる音を聞くと、どうにも本を痛めそうで、そわそわするのだけれど。
──明日でも、良いかもしれない。
歴史の需要は、そう多くない。 過去の、この世を知ったところでこどもは増えないし、寿命は伸びないのだ、と。 人が、たった一世紀足らずを生き、こどもが、真に愛される世界は。もう、遥か遠い。 学者の"授業"は、こどもをやめ、おとなに成りかけたほんの数人と、物珍しさか、もしくは真剣に学ぶおとな達に向けて行われる。確か、次は───…
この調子の仕事で、こう生きているのは、結局。 懐中時計と便箋の、家への依存に他ならない。]
(124) 2015/09/18(Fri) 07時半頃
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[只、この学者にとって。 二日続いて外に出るのは珍しい話だった。 あまり、人目に触れたくない──否、触れさせたくなくて。 ほんの一日、こうやって出逢い、外を知っただけで、少しずつ、彼女が"おとな"になるようで。 知るべきことを知らせない学者は。
────それでも、何処か嬉しくもあるのだ。]
─…明日、原稿依頼があるのだったな。 依頼を聞きに行かなければいけない。
[手紙が来ていたのを、思い出した。家の名で、一言欲しいと、確か。 書く気がなかった其を都合良く思い出して、隣の聖女に目を遣る。 碧は、僅かに揺れ、]
(125) 2015/09/18(Fri) 07時半頃
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教会に出るのだけれど。 ───君も来るかね。
[本は其のときでもいいさ、 幾分か優しい響きで。 外にいるからなのかは、己でもわからない。]
(126) 2015/09/18(Fri) 07時半頃
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[セカンドバックに詰め込まれた二つは、重く、重く。]
(127) 2015/09/18(Fri) 07時半頃
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[──讃美歌が、響く。 白い子どもの、静かで、けれどよく通る声で。]
[ いつくしみ深き 罪、咎、憂いを、取り去りたもう ]
[藤乃は、敬虔な信者などでは決してなかったし、神に縋るほどの何かも持ち合わせてはいなかったのだけれど。 そこに、救いを見出すようになったのは、いつからだろう。
きっとそれは、ゆきの歌に出会ってからだ]
(128) 2015/09/18(Fri) 08時頃
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[その夢を見るようになったのは、ここ最近のことだった。
男が、街を歩いている。 手には何かを──小さな小瓶を持っていた。 それになんの疑いもなく興味を示して、駆け寄るのは小さな背丈の子どもだ。 子どもはいつだって、目の前のものに興味を惹かれれば、後先など考えずそれに手を出そうとする生き物だ。そう、あるべきだ。 男は、穏やかな笑みを浮かべて、言う。
良い子だね。そうだほら、これをあげよう。 一口飲めば、楽園にゆける魔法の薬だよ。 ……楽園って、何かって? そうだね、きっと、それは──おとなとこどもが、等しく幸福に過ごせる世界のことじゃ、ないかな。
そう唆して、男は小瓶を渡すのだ。 どこか遠くで、讃美歌が響いていたような気がした。
そこまでが、夢。 そこから現実への境目は、いつだって曖昧としている。 おかしな夢をみたような、そんな漠然とした思いだけを、ずっと、抱えていたのだけれど。]
(129) 2015/09/18(Fri) 08時頃
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|
[それは、ある日のこと。
衣装の製作というのは、兎角、部屋が散らかるものだ。 無数の端切れの落ちている部屋の中で、ふと、きらりと光る何かに気づいて、藤乃は首を傾げる。 針かなにかだと危ないだろうと、近づいて拾い上げたそれは、茶色くて小さな、──毒の小瓶だった。 思い出す、ここ数日の間に、街中で耳にした幾つかの声。
『……子どもを巻き添えにした、一家心中事件……』 『死因は服毒で、……』
どきりとした。藤乃の手から、小瓶が転がり落ちる。 ──夢と現実の、符号の一致。 一体何処からが夢で、何処からが現実だったのたろう?]
(130) 2015/09/18(Fri) 08時頃
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|
[疑問が、ないわけではない。
──そもそも、藤乃は。 確かに、この社会の仕組みに馴染めずにはいたけれど。そうまでして、世界を、恨んでいただろうか。 無差別に(と、思う。だって、一家心中したと言われるその家族たちに藤乃は何の思い入れだってなかったのだから。強いていうなら、教会で顔を合わせるぐらいはしたかもしれないけれど)、人を手にかけるほどに。 子どもの頃に、確かに堰き止められた叫びは、あったけど。 同時に、それなりに上手に"大人"へと辿り着いたつもりでも、いた。]
(131) 2015/09/18(Fri) 08時頃
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|
[ただ、奇妙な納得のようなものもないではない。
人は、内に何を隠し持っているかなど分からない。子どもの見目をした大人、見目の年齢と釣り合わぬ中身。そんなものがごまんと溢れるこの社会では。 だから、自分の内側に何を育てていようと不思議でもないだろう。取り繕うことばかり覚えた、捻くれ者の大人であれば、尚の事。
それに、何より、藤乃は、楽園など信じてはいなかったけど。 きっと、楽園に、焦がれては、いたのだから**]
(132) 2015/09/18(Fri) 08時頃
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…ん、
[ いつもの、あの箱の中の口調で。 オーレリアの表情は、少しだけ陰ります。 尚の事、視線は先生に向けられません。 きっと笑みだって、外向きでは無いのでしょう。 ――それでも、差し出されてしまえば。 悲しいかな、なんの力も持たないこどもは、 何かを確かめる様に、手を、取ってしまうのです。 ]
(133) 2015/09/18(Fri) 11時半頃
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[ 灰を揺らして、指先、温もりを感じながら。 ふ、と、思います。 黄昏。教えてもらいました。 夕暮れ、ひとの見分けがつかなくなる時のことから、 誰そ彼、と、言うこともあったとか。
それは、オーレリアの知らない、東国。 遠くの地の言葉だったでしょうか。 そこまでは、知らずに終わったけれど。
思い出してしまえば、 先生に触れた手に、柔く力がこもりました。 ]
(134) 2015/09/18(Fri) 11時半頃
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[ 誰そ彼。置いていかれないように。 ]
(135) 2015/09/18(Fri) 11時半頃
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[ さて、俯いていた顔を。 ようやく見上げることが出来たのは、 先生が、依頼と告げた時でした。 ]
――、そうなの?
[ オーレリアを見遣る碧を見つめ返して、首を傾げます。 揺れるそれに、またひとつ傾げつつ、 依頼という言葉を反芻して、思い当たるもの。 ――ガクシャの先生の、お仕事でしょうか。 それならば、オーレリアはお留守番でしょう。 元々、連続して外に出ることも少ない先生です。 大切な仕事なのかな、と。こどもは勝手な想像をして。 それから、留守番なら掃除をしなきゃ、なんて。 ころり、興味も移ります。 ]
(136) 2015/09/18(Fri) 11時半頃
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[ だけど、続けてかけられた言葉は、 それとはまったく、真逆のものでした。 ] …行って、いいの?
[ オーレリアが続けて外に出ることは、言わずもがな。 当たり前の様に、留守番を想像したものだから。 ぱちん、驚きで灰が数度、瞬かれました。
その上、先程オーレリアを聖女と言った音より、 かけられる声は優しくて。 それにもまた、ぱちり。驚いて。 ]
――……迷惑、かけないようにするね。
[ 頑張って真面目な表情を作るけれど。 オーレリアの瞳、歓びは隠せません。
――だって、まだ。そう、"まだ"。 オーレリアは、こどもですから。 ]
(137) 2015/09/18(Fri) 11時半頃
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じゃあ、今日はもう、お屋敷?
[ 先生の手をかるく引っ張って、くるり、向き合って。 人もまばらになってきたキネーンの街中、 今度こそ、真っ直ぐ碧を捉えて、問いかけました。
肯定されても、宿を取ると言われても、 先生について行くのに、変わりは無いのですが。 自分の思うことを隠す術を、 ――隠せるかはともかく――覚え始めたこどもは、 それでも微笑んで、おとなを見上げます。
――黄昏。 誰も彼もを見失わないように。ぽつ、ぽつ。 照らされる街灯は、まるで、星の様でした。 ]
(138) 2015/09/18(Fri) 11時半頃
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――…。 ステキなモンじゃないですよ。
[職業を教え、帰ってきた羨望の言葉には睫を下げる。 それでも、含んだ言い方だけして、彼女が落ち着こうとしながらも、 出会いの約束をしっかりと交わす姿が、昔のままで、ほほえましかった。 『また遊ぼうね』と、彼女の名である花が開く刻は、いつも楽しみしか残らない。
大人になる、という変化を迎えた中で、 何一つ変わりはしなかった事への喜び。
面倒事が重なりに重なる"こども"への枷>>119を目の当たりにしながら、 言われた逢瀬の条件にはきちんと頷いて、 路地裏を去るだろう。]
(139) 2015/09/18(Fri) 12時頃
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― それから ―
[彼女と一度別れて、話しきれなかったもどかしい気持ちを抑えながら一度宿へ足を進めた。
楽しみだ。彼女はいなくなった後何をしていたのだろう。 こどもとして生きた目はどんなものだったのだろう。 「見世物」であった生活は。もしかしたら楽しいものでもなかったのかもしれないけど
彼女はきっとしらないんだ。 好き好んで子供を愛した挙句、 命までも奪おうとする下賤な大人を。
(140) 2015/09/18(Fri) 12時頃
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―……。 無知とは、怖いものですね。
[こどもには教えてはいけない世界。 価値が高くとも、大半の大人の目からは金になる「物」だ。 価値にとらわれる愛情を注ぐ大人の数のほうが、私は知らない。
今日、ショーの中で出会った白髪の男の「愛情」の真意も、 通りすがりに夕暮れの陰を伸ばしながら街中で手を弱く掴む、 少女の前をいく大人の心も>>138。
物事を素直に受け止められなくなって、歪んだおとなの女の目には、 どれも、これも、信じきるには欠けていた。
他所は他所、と考えるのならまた別なのかもしれない。 けれど、女の目は歪みを介して、廃れた里の憧憬が、 陽炎のように揺らめいていた。]
(141) 2015/09/18(Fri) 12時頃
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[ユウガオの問いかけがチリ、と掠る。]
『どうして。』
[なぜ自分がここにいるのか。 彼女の今までを聞くのであれば、 自分の事ももっと打ち明けなければ。 思い出ばかりに浸っていられない。
覚悟をもつ、というほど新しい記憶でもないので、 ただただ、落ち行く陽のように、気持ちを静めるだけだった。]
(142) 2015/09/18(Fri) 12時頃
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[宿に戻ってから、部屋に散らかる原稿を数枚拾い、 いらない用紙を正方形に何枚か破った。
慣れた手つきで、机上で、それを丁寧に折り、部品のようにいくつか作っては、 他の紙と紙の間に、別の紙を差し込んで、だんだんと球体の形を作っていく。 昔よくつくった、折り紙の手毬と同じ形。 色は、灰色の書体ばかりで、色紙でつくったそれよりかは可愛げがないけれど。
作り終えた頃には、すっかり夜になっていただろうか。
夜でも相変わらず目立つ朱をまとって、夜のキネーンへ繰り出した。
香水の匂いは、昼間よりかは治まっている。]**
(143) 2015/09/18(Fri) 12時頃
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2015/09/18(Fri) 12時頃
薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2015/09/18(Fri) 12時頃
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―キネーン街中・メロンパン前の邂逅―
いーや、死ぬね!俺は死ぬの! そりゃ、とくに甘いものはたんと食わせてもらったぜ? でも、腹に溜まるかは別さ
[呆れるヴェス>>1:92に屁理屈を返して。 口調も雰囲気も今日は素のまま。 一応小声とはいえ、まるでこどもらしくない言い草に、 幾人か側を通る人が驚きをもって振り返った。 そんな大人達があんまりに滑稽だったから、くすくす、せめて可愛く笑ってあげよう。
奢りとの言葉>>1:93には、こんなこどもにたかるなんて悪い大人だなぁ、なんて言ったか。]
(144) 2015/09/18(Fri) 12時半頃
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…お、ぅおっと あぁ、たまにはお前より高い目線も悪くないね 振り落とさないようにしっかり支えてくれよ、召使さん
[不意に高くなる視線。 …同じ高さでも、きっと見えている景色は違うのだろう。 笑いながら、少しだけ夢想するは 大人になって、彼と肩を並べた自分。
悔しくはない、後悔はない。 でも、選ばれなかった未来はやけに輝いていて、いつだって目が眩むようだ。]
あれは、夕顔にシルクと藤乃? 野外公演なんて、若いのは元気だねぇ
[抱えられた目線では、歌声の出処もよく見える。 見知ったこども二人に、大人は一人。 こどもが希少なこの街では中々珍しい光景だ。 少々年寄り臭いことを言うそのこどもは、それでも 寄るか>>1:94ときかれれば嬉しそうに頷いたのだった。]
(145) 2015/09/18(Fri) 12時半頃
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夕顔ちゃん、おはよう! シルクくんは久しぶりかなぁ 藤乃さんも、おはようございますっ
[地面に降ろされれば>>1:149、広がるのはいつものせかい。 かけられた挨拶>>1:128に元気よく返事を返して。藤乃へは、ぺこりと頭さえ下げてみせる。
先ほどまでの態度とは一変、声をかけた夕顔に習うように、 その声も笑顔もこどもらしく、甘えたような幼い口調は、なるほど弟然としている。 見た目通り、この場で一番小さな身体にそうように、愛らしく、溌剌と振舞って見せた。]
お仕事は今さっきおわったとこ 今日はもうお休みだよ! ふたりも遊びにきたの?
[問われれば>>1:166頬を上気させ、嬉しそうにそう喋る。 偽っているが、言葉自体は嘘ではない。 まあるく目を開いて、こてんと首を傾げながら聞いて 肯定が返れば、いっしょ!と満面の笑みを見せただろう。 きょろきょろ、辺りを見回す夕顔>>1:141を見れば不思議そうにまた首を傾げたか。]
(146) 2015/09/18(Fri) 12時半頃
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…そういうとこも、俺の魅力なの それに………
[自分にだけ聞こえた声>>1:149にピクリと反応すれば 振り向いて、怒ったような苦いような表情をむける。 続いた言葉は、飲み込んで。なんでもないなんてこぼしたか。]
そうそう、すっごくお気に入り! イタズラ妖精の衣装、注文よりずっと良かった! みんなかわいいって、ありがとうね、藤乃さん!
[大人の会話が衣装のこととなれば、大きな瞳を輝かせながら二人の話に加わる。 可愛らしく、綺麗で丁寧で、それに動きやすい。その仕事からは、彼がこどもをよく見てよく考えていることが伺えた。 だから、シルクが引き取られた時、藤乃でよかったなんて、影ながら思ったんだったか。 あの歌声がステージで枯れるより、 きっとそれは喜ばしいことだろう。
ヴェスの冗談と、それに返された言葉に目をぱちくり。 まさか昔々ヴェスが自分と一緒の舞台で、可愛らしいな衣装で歌ったり踊ったりしてたなど、目の前の男は考えもしないだろう。 思わず漏れた笑みは、幾分か子供らしからぬものだった。]
(147) 2015/09/18(Fri) 13時頃
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ん、ぼくも行く! …あ、夕顔ちゃん、あのね
[メロンパンをと場を離れようとするヴェスにそう返して、 ふと思いついた、という風に目の前の女の子に近づいて]
…また一人で出てきたのか? あんまり不用心だと、悪い狼さんに攫われちゃうぞ 頭巾なんてなくったって、こどもは目立つんだから
[声を潜め、彼女だけに聞こえるようにそう苦言を呈す。 冗談混じりの言葉に、口を尖らせた可愛い表情、ただ その目だけは真剣さを帯びて、真っ直ぐ瞳を覗き込んでいた。
こども二人に大人一人、奇妙な組み合わせは仕事でないなら偶然のものだろう。 事実、この注意も何度目かのもの。 耳にタコが出来るほど言われること―実際、藤乃も先に指摘していたように―だとは思うが、ついついお小言が多くなるのは歳のせいか。]
(148) 2015/09/18(Fri) 13時頃
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――それじゃあ、ばいばい、夕顔ちゃん! シルクくんも、藤乃さんも、よい休日を!
まって、ヴェス ぼく、シロップ入りのやつがいい!
[言うだけ言えば、ぱぁっとまた笑顔を咲かせ、別れを告げて。 傍らの二人にも声をかければ、ぶんぶんと手を振る。 注文を叫びながら、先を行くヴェスを追いかけて行っただろう。
脳裏を掠めるは…それでもいつか、 お姫様を攫いに狼ではなく王子様が、と勝手に、願う。 図々しいおせっかいだとは思うけれど それは多くのにせものたちが望み、諦める未来だから。 自分も、かつてそうであったように。**]
(149) 2015/09/18(Fri) 13時頃
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[両の手を組み、祈りを捧げる少女>>79は、まさに聖女のよう。 隣のこどもに倣って、恭しく頭を下げる。
学者から伝え聞いた名>>96を、胸ポケットにしまった手帳にしっかりと記してから、2人に別れを告げて。 そうして、嬉しそうに笑むショコラ>>95と連れ立って、街へと向かうだろうか。*]
(150) 2015/09/18(Fri) 13時頃
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―街中:喫茶店―
[こぢんまりとした店の中、ふわふわしたケーキと、紅茶に舌鼓を打って。 向かいに座る、こどもの幸せそうな顔に、少しだけ頬を緩ませた。]
よかったですね。 良い方と出会えて。
[同じ―内面は兎も角として―こどもに触れる機会は、殆どない。 ショコラにとっては、きっといい出会いになったろう、と。そう思う。 ……彼女との話の内容は、悪戯っぽい笑みと共に隠されてしまったけれど。]
(151) 2015/09/18(Fri) 13時頃
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[言うまでもなく、自分にとっても、いい出会いであっただろうか。 見知らぬ街で、多少は信頼に値するであろう場所を見つけられたのは僥倖だった。 教会に信頼が置けない以上、尚更。
少しだけ冷めた紅茶を啜る。 けれどもどうか、何事もありませんように、と。 ローブの下、ポケットに潜ませた銀色の出番が来ないことを、小さく祈った。**]
(152) 2015/09/18(Fri) 13時頃
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[空は、赤らむ。 誰そ彼。人々の顔に影が射す頃。 ぽつり、ぽつりと街頭が瞬いては灯り、夕暮れ時の星空の様相。
握られた指先、体温を確かめながら、緩慢に進むは屋敷の方角。 宿を、取っても良かったが。 教会回りの其処は、人に勧めた手前ちょっと、行きにくい。 今日の今日、出逢ったときにどんな顔をすればいいのか、学者は知らなくて。
人付き合いに慣れないと言うか、 何処か、素である時間が必要な、そんな性質。]
(153) 2015/09/18(Fri) 18時頃
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[聖女の表情が、輝いていた。>>137
場所が教会だからと言って、仕事の用件に此まで、連れてきたことは殆んど無かった。 仕事の時の、顔は。外面よりももっと見せられないものだと、思っている。 ───そう、一度、彼女に言われたことがある。]
(154) 2015/09/18(Fri) 18時頃
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『貴方って、結構うそつきなのね。』
(155) 2015/09/18(Fri) 18時頃
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[気丈な目をして、咎める目をして、 グレィの瞳を細めたので。
以降、聖女を連れて"授業"に出ることはなくなった。 そんなことは、分かりきっていたから。 思惑と、欺瞞と、そんなものは幼い頃から身の回りに溢れていて、もう、身に付いてしまっていた。
良い顔をしながら、腹を探り、甘い言葉で懐に入る。 家柄故の、"英才教育"、其の枷に過ぎない。]
(156) 2015/09/18(Fri) 18時半頃
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はい。 いい人に出会えて、美味しいものに出会えました。
[嬉しいです、と笑い。 口に運んだパンケーキと共に、甘い気持ちが顔に広がる。 それは、先生の浮かべる笑み>>151に似ていただろうか]
朱い少女も、すてきな人でした。 また、会えるでしょうか?
[軽く話はしても、もっと話したいという子どもの純粋な欲は尽きない。 何より、劇場前にいた女性とどうなったのか、ただ気になって。 ティースプーンを回せば、紅茶の水面がゆらゆら、揺れる。]
(157) 2015/09/18(Fri) 18時半頃
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―市場―
[喫茶店を出て、宿へ帰る。 外はもう暗くなっていて、片付けの終わった市場は人が疎らだ。 彼らの言葉は大半が酒場に誘う他愛もない会話だったが、一つ。]
『タリンって知ってるかい?ほら、老化を拒まない人達の場所』 『あぁ?ンなもんお伽話の世界だろ。大人も子どももありのままの世界。 あんなん何処が良いのか分からねぇよ』
[老化を拒まない人達の場所。 お伽話の世界というが、そのお伽話は。 少女の夢見る世界とは、まるで違う。]
(158) 2015/09/18(Fri) 18時半頃
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……せんせ。
[きゅっ、と。 強く、右手を握る。世間話から考えを拒絶し、笑みを湛え]
せんせ、まだこの街にはいますよね? 明日はどこへ行きましょう。
[明日を考えながら、未来を考えることを止める。 離れたくない、まだ、ここに、せんせいの隣に。 笑顔は、泣くのを堪えるように、小さく歪んだ*]
(159) 2015/09/18(Fri) 18時半頃
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[オーレリアという、純潔の聖女。彼女には、ファミリーネームを渡していない。
家の、柵を付けてしまえば、 学者の手が届かない"何か"も起こりうる。其は、避けたくて。 何れ、架かるかもしれない重さ。その意味を、少しだけ。 少しだけ、説明する気に、なった。
教会は、決して、神の懐ではない。 ]
(160) 2015/09/18(Fri) 19時頃
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[1度、緩慢に瞬きをして。]
─…馬車を喚ぶ。 屋敷に、帰ろうか。
[何処か嬉しげな、それでも淑女である少女に呼び掛け。 手を引いて、歩き出した。 馬車駅で、辻を喚ぶ。]
(161) 2015/09/18(Fri) 19時頃
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[ 暗んだ夜道に、星が瞬く。 ]
(162) 2015/09/18(Fri) 19時頃
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[ああ、何をそんな不安になっているのか。 “御伽話”も、少女の夢すらも知らない男は、眉を下げて小さく笑う。
けれども、酔っ払いたちの言に瞳を潤ませた少女>>159に、手を伸ばして。 抱き上げて、あやすようにその背を軽く叩くだろうか。]
そうですね。 まだまだ、考えるべきことも多そうですから。
[“本音”は語ることなく。 あくまで、望むであろう言葉を吐いて、僅かに口角を上げる。]
……明日は礼拝にでも行きましょうか。 もしかしたら、噂の賛美歌も聴けるかもしれませんし、ね。
[そのまま足を進めて、向かう先はこの街での宿り木。
右目と左目。時折、後ろ指を指される双眸を、柔らかく細めて。 腕の中の温もりに、少しだけ頭を預けた。*]
(163) 2015/09/18(Fri) 19時半頃
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調律師 ミケは、メモを貼った。
2015/09/18(Fri) 19時半頃
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[芙蓉には、約束の少し前には来ていてほしい、と言い含めて別れた。 こどもが待つよりおとなを待たせるくらいのほうが、危険は少ない。]
ただいま。
[ショーステージから、さほど離れていない一軒の小屋敷。 少し古びた、けれどしっかりと手入れのされたドアを開ける。 ここから向こうは、鳥籠だ。 『なんだ、帰ったのか』と男の声がする。]
(164) 2015/09/18(Fri) 20時頃
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/* ベッドシーン(ちがう)を書こうとして、「藤乃とゆきって一緒に寝てるかな?」って相方に聞いたら「任せる!」って言われて そんな重要なところを!!!重要ですよ!!!!
(-45) 2015/09/18(Fri) 20時頃
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帰ってきたわよ。生憎ね。 ねえ、今日はこの後も出かけるから。 ショーに新人が入ったの。 また歌を教えに行くから、そっちに泊まるわ。
[『またタダ働きか』男が溜息混じりにぼやく。 友達に歌を教えるから、今日は帰らない、なんて。 本当にこどもじみた、幼い嘘。自嘲の笑みを苦笑に混ぜ込んで、肩を竦める。]
一晩だけよ。 それより、そのままショーに出るから、買い物を頼んでいい? ハムとワインと、それから野菜とチーズを買ってきて。
[一通りの買い物を押し付ければ、男の溜息はなお深くなった。 『買えるもんは自分で買ってこいよ』などとのたまう。]
(165) 2015/09/18(Fri) 20時頃
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何よ、結局そうやってわたしの事外に出したがるのね。 本当に次こそ帰ってこなかったら、どうするつもりなの。
[『そうしたら、お前のショーとの契約を打ち切って、新しい子でも探すかね。お前には随分稼がせてもらったからな、次のひとりくらいどうとでもなるさ』あっけらかんと、笑って、男は言う。]
次はよくよく言うことを聞く子にしなさいよ。 間違ってもひとりで出歩こうとはしない、素直で、愛らしいお人形がいいわ。
[楽譜を探しながら、こちらも笑って返した。 お互い、冗談だとわかっているから言えるやりとりだ。 けれど、冗談でも自分のマネジメントするこどもに、そういうことを言える男。 だからこそ、少しずつ世界の価値が薄まっていく。]
(166) 2015/09/18(Fri) 20時頃
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/* ラ神に聞こうかと思ったけど、藤乃が「え、一緒に寝ないの?」って語りかけてくる おまえほんとさ……全然手離さないしほんと……
(-46) 2015/09/18(Fri) 20時半頃
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――月明かりの中で――
[静かに家を出る。 月が空の真ん中に昇って、少しした頃。 待っているはずの朱色を探して、路地の角へ向かった。]
(167) 2015/09/18(Fri) 20時半頃
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/* 反抗期きたら藤のと一緒に下着洗わないでって言われるんだ つらい
(-47) 2015/09/18(Fri) 20時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2015/09/18(Fri) 20時半頃
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うん。
[ 先生に、帰ろうと言われて。手を引かれて。 オーレリアは、呼びかけに直ぐ頷きます。
きっと、駅までの道も、馬車の中も。 ふたり、言葉は少なかったでしょう。
それは、いつも通りである筈なのに、 寂しいな、と思う自分がどこかにいる気がして。 ほんの少し、首をかしげてしまいはしたけれど、 ――まあ、いいかなと思って、きっとそのまま。 ]
(168) 2015/09/18(Fri) 20時半頃
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[ 先生が。 オーレリアの知らない、過去の聖女や、家の事。 過去の何かを、思っている最中。
オーレリアは、何時もはなかなか見られない、 ゆっくりと流れる景色を、瞬く星を、 ただ、ただ、灰の中に、めいっぱい詰め込んでいました。
途中、景色に見とれていたせいか、 脚がもつれて、数度躓きかけたけれど。 先生と手を取り合っていたから、転ぶことは無く。 ]
(169) 2015/09/18(Fri) 20時半頃
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― 屋敷前 ―
[ ――そうして、屋敷の前で。 ふたり、扉の前まで到着すれば、 きっと先に口を開いたのは、オーレリアで。 ]
―――先生。
[ 街から離れた空間で。 しん、と。オーレリアの声が響きます。 ]
今日…楽しかった。
[ 見上げは、しません。 じいと、夜に紛れそうな灰色が見つめるのは、 ここまでずっと離さなかった、おとなとこどもの手。 ]
(170) 2015/09/18(Fri) 20時半頃
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[ だけど。 それだけ、呟いて。数秒、黙った後は。 オーレリアは、取られていた手を、 自分からそっと離しました。 名残惜しい気持ちは、本当はあったのでしょう。 でも、そんな素振りは見せず。 おとなの見よう見まねで、微笑で強引に隠します。
念入りに、誰も入れないように。触れられないように。 そう、鍵を閉めた扉を開くのには。 …片手じゃあ、難しいでしょうから。
こどもの中でも、知らないことの多いオーレリアだって、 それ位は、分かるのです。 きっと。 ]
(171) 2015/09/18(Fri) 20時半頃
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/*
あっ しんとひびくって なに (見返して恥ずかしくなるやつ)
(-48) 2015/09/18(Fri) 20時半頃
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/*
うそつきなのねって言いたいけど言いそうになくて
(-49) 2015/09/18(Fri) 20時半頃
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―街のベンチで、ヴェスと― [ベンチに座るこどもとおとな。>>1:181 注文通り紙袋の中には二つのメロンパン。 焼きたてのパンは芳ばしい匂いに、しあわせの香りだ、なんて隣の彼に笑った。
幼い手の中のメロンパンが、半分くらいに減った頃。 ふと話し始めるは、先程会ったばかりのこどものこと。 降る白のように清らかで、物静かで 純真だとか無垢だとかが似合うような、おとこのこ。]
俺はあの子…シルクのファンでね
楽屋の前に、こっそり花を置いたこともあったな …喜んでくれたかは、ついぞわからなかったけど 劇場を降りるって聞いたときは、中々にショックだったよ
[繰り返す日常の中、見つけたささやかな楽しみの一つ。 自分出番を待ちながら、もしくは、出番を終えたその後に 舞台の袖で、彼の歌声に耳をすませていた。 劇場のざわめきさえ耳に入らず、まるで啓蒙な信者のように瞳を閉じて、美しき音色だけを聴いていた。]
(172) 2015/09/18(Fri) 21時頃
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――ホテル・エスペラル―― [ベッドの上で跳ねるゾーイに、落ちるなよとだけ声をかける。 部屋に備え付けの椅子を窓際まで引っ張ってきて、景色の見える位置に腰を下ろした。立ち並ぶ建造物に、傾いた太陽が作る影が写る。 その濃い陰影が、町並みをくっきりと際立たせていた。]
(173) 2015/09/18(Fri) 21時頃
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[ベッドから降りた少女が、今度はこちらへ。 窓の外を眺めて、また一つ歓声を上げる。
そして問われれば、]
こだわりはないが、部屋で取るか。 歩き続けたしな。
[内線電話をとるために、立ち上がった。*]
(174) 2015/09/18(Fri) 21時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/09/18(Fri) 21時頃
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[しかしそれも、彼が劇場に現れ去るまでの短い間のこと。 …シルクと呼ぶべきではなかったか、先程を思い返せば少しだけ苦い思いがする。 けれどゆき、と呼ばれたあの子は もう、社会の資源なんかじゃない『ただのこども』で 偽物の自分がその名を呼んで、これ以上彼の生に関わるのはどこか気が引けた。
そうして、ファンとして最後に送ったのはすずらん。 幸福なこどもに、どうか幸運な未来が訪れますように それもきっと、自分が選ばなかった選択だから。]
引き取ったのが藤乃で本当によかったよ なぁ、あの子もいつか大人になるのかな…
[藤乃は、シルクに、その歌に、何を見たのだろう。 手を伸ばした無色透明へ、求めたのは何だったのか。 それを知るほど、あの温和そうな男に踏み込みはしなかった。 マリオのみていたものを、彼が知らないように。
呟いた問いは、独り言じみていて。 乾いた口の中、シロップの重たい甘さだけが、舌の上にこびりついていた。]
(175) 2015/09/18(Fri) 21時頃
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──1d:昼 広場にて──
[きらきらとした瞳と声が、ヴェスパタインと自分とのやり取りの間に割り込んだ。>>147]
そう、それは、良かった。 マリオに似合う色を、と思って生地を選んだからね。 いたずら妖精さんのために、ポケットも多めにつけておいたんだけど、役だったかな。
[求められることをよく知っている子どもは、成程褒め方をも良く知っている。 「ありがとう」と思わず苦笑を零してしまうのだけれど、何度も注文をくれることが、彼の言葉が嘘ではないことを物語っていて、そのことはやっぱり悪い心地ではないのだ。]
(176) 2015/09/18(Fri) 21時頃
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[ヴェスパタインから「着物を」とリクエストされて、少しの驚きに瞬く。>>57 本気か否か、と彼の顔を見やるが、先程とは違って冗談でもなさそうだった。
ああ、そういえば、と思い出す。 以前彼と会話を交わしていた時に、着物の色を褒められたことがあった。 夜明け前の空の色、だなんて、そんなことを言われるとは思っていなかったものだから。 ありがとう、と返した声はどこかまごついて。 けれど、その後に少し照れたような笑みを浮かべたから、嫌ではなかったのだとは、伝わっていれば良いのだが。
「安くしてくれるんだろう?」と付け加えられて、思わず笑いを零した。]
(177) 2015/09/18(Fri) 21時頃
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……はは、言ったね、確かに。
いいよ、考えておく。 それにしても、君とマリオに、揃いの服か。 難しいな、悩みがいがありそうだ。
[鈍色の髪を持つ彼の容姿には、暗めの着物が映えるだろうとは思う。 けれど、マリオには恐らく明るめの色が似合うだろう。 揃いの着物を、とは割に難易度の高い注文だ。 難しい、と言いながらも、表情は柔く、楽しげに。*]
(178) 2015/09/18(Fri) 21時頃
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──翌朝 自宅にて──
[日の光が窓から差し込む。その眩しさが、瞼越しにも目をやいた。 気だるげに、藤乃は目を開ける。 頭は鈍く、重かった。 また夢を見ていたのかもしれない──それもまた、夢か現か曖昧だったのだけれど。
身体を起こせば、隣の白い塊が目に入った。 昨日は教会を出た後、もう日も落ちかけていたから、そのまま家に帰宅したのだったか。 ゆきは、もう起きていただろうか。 少し躊躇った後、いつだってそうするように、白い小さな頭をそっと撫でる。
随分と、子どもによく会う一日だった。 思い返しながら、目を細める。 もうひとつ脳裏に過るのは、ゆきが口にした望みだ。>>70 白いこどものたった一言。それだけで、取り繕った大人の顔は簡単に瓦解しかけた。きっと、今も。 思い返しながら、胸に苦い思いがこみ上げる。]
(179) 2015/09/18(Fri) 21時頃
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[相手が起きているのかどうかも分からない、そんな空気の中だったからか。 昨日は辛うじて呑み込んだ言葉が、ほろりと唇から零れ落ちる。 聞き分けのない子どもに言い含めるような、或は自分に言い聞かせるような、そんな色を乗せて。*]
……ゆき。 楽園なんて、何処にもないんだよ。
(180) 2015/09/18(Fri) 21時頃
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小娘 ゾーイは、メモを貼った。
2015/09/18(Fri) 21時頃
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[ 藤が、悪夢で魘されるようになったのを知ったのは、一週間ほど前だった。 ]
.
(181) 2015/09/18(Fri) 21時頃
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[ 毒、こども、おとな、一家ぜんいん、楽園。口から洩れる単語を繋ぎ合わせて、夢の内容に気付いたのは、それから三日ほど後]
(182) 2015/09/18(Fri) 21時頃
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[ 藤、藤がこの世界を憎んでいること、僕は知ってたよ。 うそつきな笑顔で本心を隠して、実は心の中で真っ暗な闇に呑まれないように必死だったこと、知ってたよ] [ 僕に救いを求めていたこと、僕といると少しだけ和らぐこと、知ってたよ]
(183) 2015/09/18(Fri) 21時頃
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[ だから、もういいんだよ。辛いことしなくても、もう、いいんだよ]
(184) 2015/09/18(Fri) 21時頃
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[ 楽園なんて、何処にもないんだよ。 そんな呟きが聞こえて、…はまどろみから目を覚ます。 あぁ、また怖い夢を見たんだね。…はゆっくり起き上がって、藤の手を握った。 やわらかくあたたかい、こどもの手だった] 藤が”夢”でしてること、僕、知ってるよ。 藤がどんなにこの世界が嫌いか、でも捨てきれなくてどうしたらいいか悩んでること、僕、知ってるよ。
[ 静かな声で、朝の光とともに、…は藤乃にまっすぐ応える]
(185) 2015/09/18(Fri) 21時頃
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藤、もう、ひとりで苦しまなくていいんだよ。 ひとりで抱えるには、重すぎるでしょう?
[ 誰にも言えない、けれど、自分だけは彼をわかってあげられる。 だからもう、ひとりじゃなくていいんだ] だからね藤。タリンにいこう。 そこではきっと、こどもはこどもで、おとなはおとなで。 両方がきっと、あるがままで。
(186) 2015/09/18(Fri) 21時頃
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[ だってそこは、ちゃんと実在する夢の楽園だもの。 世界で一番愛されている、彼女だって、歌っていたじゃないか] 『 はるか遠くに緑の土地がある いつの日か、あの場所に行こう 』 [ 無色透明な声で、楽園の歌をうたう。誰よりもきっと、あなたが欲しているんだ。楽園の存在を。 外の世界へ行こう。僕があなたを、楽園へ連れて行ってあげる]
(187) 2015/09/18(Fri) 21時頃
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タリンに行こう、藤。
[ もう一度そう言って、少しだけ笑って見せる。 ステージでは見せたことのない、彼だけに見せる、特別な笑顔。 きっとそれは見逃すくらいささやかで、けれど、花が綻ぶような華やかさもあって。 …はもう一度、藤の両手を握ってみせた。*]
(188) 2015/09/18(Fri) 21時頃
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/*
あっよかった ほんとよかった 旅立てる…! 変に予想して申し訳ない…(いつかの私の灰)
(-50) 2015/09/18(Fri) 21時半頃
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――ヴェス、お前はどうだった? 俺と離れて、大人になって、 楽しいことはあったか?辛いことはあったか? そうそう、恋はしたのか?
[返答はあったか。あったとしてもきっと此方のこたえはなく。 代わりに、また唐突に話し出す。 一転して、ウキウキと楽しそうに問い詰めるは 大人になったヴェスパタインのことについて。 あの日分かたれた自分と彼。 片割れが歩んだ道の先は、一体どうなっていたのか。 それを聞くことが、自分の中の何かを慰めるであろうを期待していた。]
(189) 2015/09/18(Fri) 21時半頃
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俺たちのマドンナは、今も舞台で歌ってるよ 世界一可愛いまま、ずっと
でも、ヴェス、お前はどうだ お前だけの人とは出会えたか?
[恋、恋、恋。あまい響き。 マリオの精神は歳月を重ねても 身体と共に心の一部はあの日止まったままだった。 だから自分が知る恋とは、いつの日か彼と共に見た淡い憧れのようなそれだけ。
だから、聞きたい。自分の知らないそれを、彼から。 理解はできなくても、 実感も納得も出来なくたって、むしろ 諦めはきっと、平穏を与えてくれるから。**]
(190) 2015/09/18(Fri) 21時半頃
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[ 内線へと向かう男>>174の背中を追いかけて、 わたしが、と叫ぶ。]
わたしがかける!
[ ひょい、と手を伸ばして、 受話器を取り上げて、 あとは、指示を待つように、 見上げて、まばたき。
常と変わらぬ、いたずらっ子の笑みで。*]
(191) 2015/09/18(Fri) 21時半頃
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|
[呟いたすぐ後にゆきが起き上がり、びくりと身体が揺れる。>>185 呟きは聞かれてしまっていただろうか。
今までになく表情を強張らせる藤乃に、ゆきが不思議そうな表情を見せることはなかった。 代わりに、アイスブルーが真っ直ぐに藤乃を射抜く。 動じることの少ない、感情をあまり表に出さぬこども。だけれど、こんなにもはっきりとした意志の強い瞳をしていただろうか。 昨日の、不思議な一日がゆきの何かを動かしたのかもしれないと、そこまで頭が回ることはなく。 ただ、戸惑って見つめ返す。目は、逸らすことが出来なかった。]
……ゆき、
[喉がからからと乾いてゆくような、心地。]
──知ってたの。
[ああ、それならば、この子どもは。 自分が、ただの甘やかしたがりの保護者、それだけの優しい存在ではないのだと。 胸に巣食うものを笑みで覆い隠す臆病者と知りながら、手を繋いでいたのか。]
(192) 2015/09/18(Fri) 21時半頃
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[タリンに行こう。言って、ゆきが歌い始める。>>186
──この声が、好きだった。
色を持たぬ子どもの、色を持たぬ歌声。 それは、楽園をも信じられるような錯覚を覚えるほどに。 だからこそ自分は、その手を引いて自分の側へ置きたいと、望んだのだと。]
(193) 2015/09/18(Fri) 21時半頃
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|
[けれど、歌い終えた彼は笑う。>>188 ステージの上では決して見せない、色づいた表情で。
楽園より何より、その表情ならば信じられる、ような気がして。 躊躇いは一瞬だった。藤乃は、ゆきへと頷き返す。
そうして、世界でただひとり信じた、白い子どもの手を握り返した*]
(194) 2015/09/18(Fri) 21時半頃
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[──そんな、誓いのような朝から始まる一日は、藤乃とゆきがこの街で暮らす最後の一日だ。
とりわけ特別なことをするわけではない。 朝ごはんを食べながら、藤乃がゆきに向かって話しかける。 今日は、何処へ行こうか。 ただひとついつもと違ったのは、食事の後片付けをしながら、ふと、藤乃が呟いた一言。それだけだ。
「──昼から、最後の礼拝に行こうか」
街に出れば、いつものように藤乃はゆきを甘やかして、美味しいものを買い与えて。 そうして日が暮れて、家に帰れば、ふたり、並んで眠るのだ*]
(195) 2015/09/18(Fri) 21時半頃
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/* 読み返すと死にそうだななんか
(-51) 2015/09/18(Fri) 22時頃
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―そして、昼の礼拝へ―
『 冬枯れのさまより 百合しろき花野に いとし子を御神は 覚したもう今なお 』
[ 自分と同じ色の、白百合を片手に。今日も、…は讃美歌を歌う。 見知った顔が、ちらほらと。そして、見かけない顔も、ちらほらと。 ゾーイとジェフのように、旅人だろうか?本当に、昨日から珍しいことばかりだ。 いつもよりこどもの人数が多い気がする。 ステンドグラスの光に包まれて、百合の香りを音にして。 神さまよりも、不幸と感じる子供たちへ、きっと今日が最後の讃美歌だから、気持ちが届くように]
(196) 2015/09/18(Fri) 22時頃
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[ …の白い髪に、色鮮やかなステンドグラスの光は綺麗に色を写した。 きらきらと輝きながら、光を浴びながら、…は歌を終える。そして、一度だけ瞬きをゆっくりと。 その後、口を開いた。出てきたのは歌ではなく、まぎれもない、…自身の言葉。 静かなその声は、礼拝堂へと響き渡った] あなたは、神さまを信じる?
[ それはきっと、礼拝で聞くべきではない言葉。けれど、…は言葉をつづけた]
(197) 2015/09/18(Fri) 22時頃
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僕は、考えた事がない。 でも、いつだって、どうしておとなとこどもは対等になれないんだろうって、考えてた。 こどもは守るべきもの、貴重な”もの”。 それを守るために、おとなは損な役回りばかり。 こどもはすごい。きれい。だからおとなはきたない。 でも、それってきっと、違う。
だってどっちも、生きてるんだ。
(198) 2015/09/18(Fri) 22時頃
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[ そう、だからこそ、…にとってこの世界は窮屈に見える。きっとここに居る限り、自分はずっと、籠の中の鳥のままだ。 だから――]
楽園を、見つけにいこう。
[ まるで友を誘うように、…は手を差し出した。 しとやかな、いつもと何ら変わらぬ声で。 物語の中にある、夢の楽園。きっと誰もが、あるがままで居られる世界。 背中に柔らかい光を浴びながら、きらきら輝く白髪の…は、まるで本当に群集を天の国に誘う御使いのようで。 もう一度、静かな声で、呟く]
(199) 2015/09/18(Fri) 22時頃
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神さまに愛された場所に行こう。 楽園はきっと、どこかにあるから。
[ 楽園に礼拝はあるだろうか。あったら、またこうやって讃美歌を歌いたい。なかったら、野原の真ん中でもいい。誰も聞いていなくてもいい。 それでもきっと、幸せなのだ。 歌さえ、うたえれば。*]
(200) 2015/09/18(Fri) 22時頃
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[ それが、許されたか、どうか。
食事を取って、シャワーを浴びれば、 もう、良い子は寝る時間。
眠気に負けそうな瞼をこすりながら、 少女は、寝支度をととのえて、 大きなベッドに、その小さなからだを埋めた。
ちっぽけな体重に、浅くマットレスが沈む感覚。]
── ジェフ
[ まんまるの目を細めて、その名を呼んで。 ゆるく、手を伸ばした。 男に向かって。或いは、天井に。]
(201) 2015/09/18(Fri) 22時頃
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そっか。
[肯定はまさに、自分の望む答えだった>>163 抱き上げられ、何時もより近くまで顔を寄せても、この暗闇で彼の真意まで見ることはできない。 ただ、腕の中の安心に浸り、笑うだけ]
はい、せんせい。 礼拝も楽しみです。
[明日の予定が一つ決まった。 明日も先生は離れない。一緒だ。 左目と右目、近くで見ないと分からない違い。両の眼を横から窺い、同じように頭を預け。 目を閉じれば、宿まではそう遠くなかっただろう*]
(202) 2015/09/18(Fri) 22時頃
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ほんとうにいたね、こども……
[ "せんせい"のお手伝いをするこども。 歌をうたうこども。
そうして、ぽつん、と芽生えた疑問。 "旅をしている"と言ったけれど、 果たして、それは正しいのか。 "わたし"は、なにをしているのか。
こどもの一挙一動が"産業"として成り立つ世界で、 あまりにも、こどもだった。 少女は、歌わないし、踊らない。 人びとのために微笑むこともない。
なにもしていなかった。 あまりにも、ただ、こどもだった。]
(203) 2015/09/18(Fri) 22時頃
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[こどものメロンパンが半分くらいに>>172、 おとなのメロンパンがもうすぐなくなるとき。 食べる速度の違い、 それは仕方のない事、だけれど。すこし寂しくなるのは何故だろう。
ショーへ迎えに行くとき、たまに衣装を一緒にとりにいくとき。 シルクへ向けていた眩しいものを見るような憧憬しているようなその横顔の意味はこれだったのか。 独り言のように呟いた問い>>175に小さく口をひらく]
なるさ、きっと。 ……、
[それから、何か言おうと口を開いては、閉じた。 ごめん、もほかの言葉も。きっと的外れだ。 言いきれないのがかなしいところ。このご時世、おとなになるのは決して当たり前ではない。 なぜ、ひとの寿命が長くなった対価を、なにも知らない無垢なこどもが払わなくてはならないのだろう。 それは、答えの出ることのない問い]
(204) 2015/09/18(Fri) 22時頃
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[ 少女は、自分が何者であるかも知らない。 故郷を知らない。家族を知らない。 この世界で、多くのこどもが、そうであるように。
きっと、なにか珍しいものがあるとすれば、 自分に求められているものさえ、知らなかったこと。]
……ジェフ?
[ 手を、伸ばす。何か探すように。 まあるい瞳を向けて、囁く。]
なにか聞かせて、お話、
[ 幼い少女には掴みきれなかった、 ぷかぷかとした気持ちを、そんな言葉に変えて。 また、ぱちん。弾けるような、まばたき。*]
(205) 2015/09/18(Fri) 22時頃
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―そして、旅立ちの朝―
[ 次の日。旅立ちは、空が少し白けてきたくらい。 楽園への旅立ちの朝に、別離の言葉は必要でしょうか。 ゆっくりと、街を見渡して。一つ一つの光景を、胸にしまった。 例え楽園がみつからなくても、きっとここへ戻ってくる事はない] [ 歩き出したのは、…からだった。外の世界の道は街程整備されていなくて、踏みしめた足元からじゃり、と砂の音がした。 きっと、たどり着くまでにたくさんの苦難がある。けれど、神父さま。 あなたが言ったように、きっと、楽園は苦難の末に見つかるものだから。 今は、横にいる藤乃と二人。 ただ、歩いて行こう]
(206) 2015/09/18(Fri) 22時頃
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──>>195翌日:朝──
[──部屋も、作りかけの衣装もそのままに、ゆきと共に家を出る。
家を出る寸前、ヴェスパタインとの約束がちらりと脳裏を過った。 約束は、叶えられずに終わってしまうだろうか。 二度と再会の叶わない別離と決まったわけではないけれど、少なくとも、このキネーンという街へ戻ることはないのだろう。 そう思えば、申し訳なさが胸の内に膨らむ。 ユウガオやマリオ、キネーンで出会った者たちの顔が、脳裏に浮かぶ。 偶然に会えば会話を交わす、その程度の付き合いであったはずなのだけれど。 それでも、彼らと話すことを楽しむ、そんなひと時も確かにあった。
キネーンという街で、決して、何もなかったわけでもない。 それに何より、この街で、自分はゆきと出会ったのだから。
そんなことを思うのは、旅立ちの前の感傷だろうか。]
(207) 2015/09/18(Fri) 22時頃
|
|
[けれど今は、その感傷に素直に従って、繋いだゆきの手を引く。 気負いのない声は、どこか柔らかく。]
……ねえ、ゆき。 歌を、歌ってくれる?
[旅立ちの朝に、君の歌があれば、嬉しい。 そう告げれば、ゆきは了承の返事をくれただろうか*]
(208) 2015/09/18(Fri) 22時頃
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[ 藤乃の声に小さくうなずいて、すうと息を吸った。 町の空気より、少しだけ、自然の香りがした]
(209) 2015/09/18(Fri) 22時半頃
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『 親愛なる人 汝が仕事を終えたとき パセリ、セージ、ローズマリーにタイム 私のもとへきて 私の手を求めなさい そのときこそ汝が私の真実の恋人 』
(210) 2015/09/18(Fri) 22時半頃
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[ 気付くと、陽が大分のぼっている。青く光る空に、…の歌声は風のように舞い上がった。 今日もきっと、晴れるだろう。それは多分、神さまからの祝福に、違いなかった**]
(211) 2015/09/18(Fri) 22時半頃
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[馬車の中。 降りてからの、夜道。
ずっと、片手を費やして、聖女の手を取り、此処まで。
何時も通り、静かな時間だった。 只、何故だろう。 ほんの少しの寂しさを感じるのは。 微笑を湛える、子の表情を時折見てはくるりくるりと色を変え、驚いた顔を見せた昼を思い出して。 空を見上げて転び出る度少しだけ腕を張って、 前を見て歩きなさい、と、夕刻の聖女の祈りを思い出し乍諌める。
こどもらしく、それでいて聖女であった、彼女は。 生きて、見えた。]
(212) 2015/09/18(Fri) 22時半頃
|
|
─ キネーン郊外・屋敷前 ─
[懐に手を突っ込み、鍵束を探る。]
──…ん、
[夜道に静かに響いたこどもの声。 おとなは、ただ素っ気なく一音の返事。 極、馴れた手付きで施錠を解く。 此処と、此処。そして其処の錠を外して─…、]
──今日、
[厳重な其を、手癖で解きながら、ぽつりと。]
(213) 2015/09/18(Fri) 22時半頃
|
|
…─今日、出逢った"ともだち"のことは、
忘れないように、しなさい。
[最後の手順。 箱の扉を、漸く開いて。
説くように、諌めるように、 同時、言い聞かせるように。]
(214) 2015/09/18(Fri) 22時半頃
|
|
[メロンパンの最後のひとくちを、口に含んだ。 ぱちくり、と瞳を瞬かせる]
恋? ……マリオはいつも唐突だな。 残念ながら、望むようなこたえは持ち合わせてないな。
たのしいことも、辛い事もあったよ。 おまえが感じてきたのと、同じくらいには。 ……おとなに、ならなければ良かったと。思った事もあったよ
[罪悪感に苛まれて、彼に償うために何をすればいいのか。 どうすれば傍に在ることを赦してくれるのか。 そんなことばかりをいつも考えていたから。 それならば、いっそ 、と。
彼の心情は知らずとも。 きっとその期待に応えることはできなかっただろう。 おまえはどうなの?と軽く問いをかけても、応えが返ってくることはなかった]
(215) 2015/09/18(Fri) 22時半頃
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|
[扉の前、開くのを待っていただろう少女を指先で招き、先に通そう。 共に入ったなら。 後ろ手に閉めて、錠を閉じる。
念入りに、念入りに。小さな世界を、再び閉じた。]
(216) 2015/09/18(Fri) 22時半頃
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|
[ ”世界でいちばんかわいい、みんなの女の子”
彼女は自分たちがこどもの頃からステージのうえ、謡っていて。 あれがきっと、唯一、恋と呼べるものだ]
知ってるよ。 もうあの頃抱いていた感情とは違うものの。 いつまでも、こころを掴んで離さないまんまだ。
出会えていたら、きっとここに戻ってきてない。 戻って来なかったらマリオとまた逢えなかったから。 感謝しないとな?
[冗談交じりにそう言ってからからと笑った。 あまい、その響きを彼と話題にだすのは何十年ぶりか。 そう言った話はどちらともなく避けていたから
ひと呼吸置いて、意を決したように再び口をひらいた]
(217) 2015/09/18(Fri) 22時半頃
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|
僕が此処を離れて、大人になって戻ってくるまでの31年のあいだも。戻ってきてからも。 一時たりともマリオを忘れたことなんてない。 もう、普通にこうやって話をすることなんて出来ないと思っていた。
……おまえを放って、逃げたこと。 後悔してる。 自分勝手で今更なはなしだけど、許してくれなくてもいいから。
どうか、これからも傍にいさせて。
[懺悔のようなそれ。 最後はとても小さな、消え入りそうなこえで呟いた **]
(218) 2015/09/18(Fri) 22時半頃
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|
―翌日:礼拝堂―
[何処か不安げな少女に、手を差し伸べるようにして眠りについて。
そうして、穏やかな光の下、開かれた礼拝で、 色の違う瞳は、“白”>>196へと注がれていた。
神を讃えるための歌。 けれど、それを奏でた少年の言葉>>198は、ああ、なんと言うべきか。
純粋だ、と。そう思えた。]
(219) 2015/09/18(Fri) 23時頃
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|
[礼拝の後、俯いて、眼鏡の位置を直すようにして。 横目で見るのは、傍らの甘い色の少女。]
……素敵な、歌でしたね。
[尊敬か羨望、或いは、感動を露わにしていたかもしれない、そんな小さなこどもに、 いつものように、穏やかな微笑みを投げて。 けれど、それはいつもより強張っていただろうか。]
(220) 2015/09/18(Fri) 23時頃
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|
[気付けば、段々とあかに染まっていく街。 今日は泊まってく?と切り出せば。 返答がどうであれ、無理やり丸め込んで。 ちいさな手を握り締めれば、家路についた。 途中で煙草と酒を買うのを忘れずに **]
(221) 2015/09/18(Fri) 23時頃
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[おとなもこどもも、平等だとか。 神様に、愛された場所だとか。
新雪のような、純粋なこどもの言葉。 それは、纏ったローブよりも“黒い”男にとって、余りにも眩しい。*]
(222) 2015/09/18(Fri) 23時頃
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|
[ 招かれれば、 何年も生きてきたちいさなせかい、箱庭に。 オーレリアと名付けられた聖女は、帰ります。 プラチナブロンドが、ふわりと。 再び先生の前で舞ったことでしょう。
――そうして。自然と自室に戻る、その前に。 先生の隣で、少し、立ち止まって。 解いた手を後ろに回し、屋敷の明かりの中、 オーレリアにとって、 ただひとりのおとなを、見上げます。
思い出すのは、先程返ってきた、 素っ気なくも、説かれた"ともだち"の話で。 ]
(223) 2015/09/18(Fri) 23時頃
|
|
先生、…約束、するね。 オーレリアは、ゾーイも、ショコラも――忘れない。 ずっと。
[ 灰を細めて、そう応える声は。 ただ、先生に言われたから頷くのではなく。 確かにオーレリアの意思がありました。 ]
(224) 2015/09/18(Fri) 23時頃
|
|
[ そして、今度はきっと、オーレリアの番。 説くでも、言い聞かせるでも、諌めるでもなく。 ただただ、真っ直ぐに、こどもらしく。
ただ――走って、陽が落ちるまで街に居て。 そうして屋敷に戻ってきた故でしょう。 ほんの少し、声に眠気は混ざっていました。 ]
先生、…おやすみなさい。 また、明日ね。 お仕事だもの。…オーレリア、早起きしなきゃ。
[ ――それになにより、先生はお寝坊だもの。 心の中、そっと、そんな言葉を添えながら。
柔く、柔く微笑んで、おやすみを告げました。 ]
(225) 2015/09/18(Fri) 23時頃
|
調律師 ミケは、メモを貼った。
2015/09/18(Fri) 23時頃
|
[ ……そうして、さらにまた、翌日。 今度はリボンをきちんと整えた聖女が、 今日よりも数分遅れ、学者の自室の扉を叩く。 そんな光景が、屋敷の中、あったことでしょう。
"寝坊"したのは、自分なのだと。 そんなことには、気付かぬままです* ]
(226) 2015/09/18(Fri) 23時頃
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|
[氷の仮面。なるほど、確かに。 その子どもは、灰色ではなく、真っ白だった。 先生の髪よりも白く、淡い、]
あ……
[光に混ざって、消えてしまいそうな白。 けれど彼の手は、彼から伸びるボーイソプラノは、決して掻き消えない存在を放つ。 子どもも、大人も、対等に、平等に。 その言葉は少女の胸に、すこし、痛い。]
(227) 2015/09/19(Sat) 00時頃
|
|
[先生は、まだ老化を止めていない。 わたしもまだ子どものまま、だけど、まだ大人になり続けている。
生きているから、対等?関係ない?違う。]
…ちがう。
[教会に響く讃美歌の中、小さく呟き、俯く。 対等でないから。せんせいは、子どものわたしに優しくしてくれるんだ。 せんせいの隣にいたいから、子どもでいなくちゃいけないんだ。]
(228) 2015/09/19(Sat) 00時頃
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[ゆきさん。 真っ白な、光に包まれたスノーホワイト。
わたしは、貴方みたいに、きらきらした、子どもでいたいんだ。]
(229) 2015/09/19(Sat) 00時頃
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せん、せ。
[ぽろり、涙が零れたのは。 少年が去り、礼拝の時間も終わった頃か>>220。 ごしごし、手の甲で涙を拭う。 感動で泣いているように、誤魔化そうと、小さく笑んで]
せんせい、楽園って、どこにあるのでしょう?
[最後の言葉だけは、隠さずに言える本当の気持ち。 少年が言った楽園は、私にとっても、わたし達にとっても楽園? 先生なら、答えてくれる気がした。]
(230) 2015/09/19(Sat) 00時頃
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